Form No.3328-347 Greensmaster ® 3250-D トラクションユニット モデル No.
警 油圧オイルを点検する ………………………………19 告 燃料フィルタ/水セパレータから水を抜く ………20 タイヤ空気圧を点検する ……………………………20 カリフォルニア州 第 65 号決議による警告 リールとベッドナイフのすり合わせを点検する …20 ホイール・ナットとトルクを点検する ……………21 カリフォルニア州では、この製品のエンジンの排気 ガスには発癌性や先天性異常の原因となる物質が含 まれていることが知られております。 運 転 …………………………………………………21 安全第一 ………………………………………………21 各部の名称と操作 ……………………………………21 慣らし運転期間 ………………………………………23 重要 この製品のエンジンのマフラーにはスパークアレ 始動と停止の手順 ……………………………………23 スタが装着されておりません。カリフォルニア州 燃料システムからのエア抜き ………………………24 の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使 インタロック・システムの作動確認 ………………24 用する場合には、法令によりスパークアレス
はじめに 安全について 安全に効率よく作業を行っていただくために、必ずこの マニュアルをお読みください。Toro 社では、安全防災面 について十分な配慮のもとに設計・製造を行っておりま すが、安全に正しく使用する責任はお客様にあります。 この製品は、CEN 規格 EN836 : 1997、ISO 規格 5395 : 1990 および米国連邦 ANSI B71.
・エンジンを始動させる前に、すべての機器が解除され ていること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認 してください。 ・速度の出しすぎ ・ブレーキの不足 ・機種選定の不適当 ・地表条件、特に傾斜角度を正しく把握していなか った ・牽引方法が不適切、重心のアンバランス ・斜面での作業について、次の場合は本機を使用しない でください。 −傾斜が5°を超える斜面を横断しながら刈る作業 ・オーナーやオペレータ、整備士などには事故を防止す る責任があり、それぞれの協力によって事故を無くす ことができることをいつも忘れないようにしましょ う。 −傾斜が 10 °を超える斜面を上りながら刈る作業 −傾斜が 15 °を超える斜面を下りながら刈る作業 ・「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜面での作業 には特に注意が必要です。転倒を防ぐため: 準備 ・作業にふさわしい服装と装備をしてください。ヘルメ ット、安全ゴーグル、耳プロテクタを着用してくださ い。長髪やダブついた衣服、ネックレスなどは機械の 可動部に巻き込まれる恐れがあり危険です。また裸足 やサンダルでの運転も危険ですからやめてください。 −斜面では急停止・
・グラスキャッチャーは傷や破損が出やすいので、こま めに点検してください。 ・運転位置を離れる前に: −平坦な場所に移動する。 ・各部品、特に油圧関連部がつねに良好な状態にあるか 点検を怠らないでください。消耗したり破損した部品 やステッカーは安全のため早期に交換してください。 − PTO の接続を解除し、アタッチメントを下降させる。 −ギアシフトをニュートラルに入れ、駐車ブレーキを 掛ける。 ・燃料タンクの清掃などが必要になった場合は屋外で作 業を行ってください。 −エンジンを止め、キーを抜き取る。 ・作業時以外はアタッチメントを止めてください。 ・機械の調整中に指などを挟まれないように十分注意し てください。 ・次の場合は、エンジンを止め、アタッチメントを解除 してください。 ・複数のリールを持つ機械では、一つのリールを回転さ せると他のリールも回転する場合がありますから注意 してください。 −給油するとき −集草バスケットを取り外すとき −刈高を調整するとき(ただし運転席から調整可能な 場合は除く) −詰まりを取り除くとき −機械を点検、清掃、整備などするとき −異物を噛み込んだり異常
・見込み運転は危険! 人や動物が突然目の前に現れた ら直ちにリール停止。注意力の分散、アップダウン、 リールから飛びだす異物、カバー類の取り付け不良な ど思わぬ危険があります。十分離れてもらってから作 業を再開してください。 本機を本来の目的以外の用途に使用するとオペレータや 周囲の人間に危険を及ぼす可能性があります。 ・緊急時のエンジン停止方法を十分にマスターしてくださ い。 ・サンダル、テニスシューズ、スニーカー等での作業は 危険ですからやめてください。 ・運転席をはなれる前には、必ず機能コントロールレバ ーをニュートラルにし、昇降ペダルを踏んでカッティ ングユニットを上昇させ、リールの回転停止を待って ペダルから足を離し、駐車ブレーキを掛け、それから エンジンを停止し、キーを抜いてください。 ・安全靴と長ズボンの着用をお勧めします。地域によって はこれらの使用が義務づけられていますのでご注意くだ さい。 ・斜面での運転を十分に練習してください。斜面での運 転ミスは転倒につながりやすく、人身事故などの大き な事故になります。 ・マシンから離れる時には、必ずカッティングユニット を完全に上昇させ、リ
音圧レベル 振動レベル 腕および手 本機は、EC 基準 98/37 及びその改正指導内容に則って同 型機で実測した結果、運転席に於ける連続聴感補正音圧 レベルが 84 dB (A)相当であることが証明されております。 本機は、ISO5349 に定める基準に則って同型機で実測した 結果、手の振動レベルが 2.5 m/s2 以下であることが証明さ れております。 音力レベル 全 本機は、EC 基準 200/14 及びその改正指導内容に則って同 型機で実測した結果、運転席に於ける連続聴感補正音圧 レベルが105 dB (A)相当であることが証明されております。 身 本機は、ISO2631 に定める基準に則って実機で測定した結 果、臀部の振動レベルが 0.
P/N 100-3183 1. 2. 3. 4. 5. 6. エンジン START エンジン PREHEAT/ON エンジン STOP 運転前にマニュアルをよく読むこと。 リール降下回転 リール上昇 7. エンジン冷却液温度 8. 緊急始動スイッチ 9. 水混入警告ランプ 10. ヘッドライト ON 11. ヘッドライト OFF 12. ジョイスティック 13. 14. 15. 16. 17.
P/N 93-7275 1.オペレーターズマニュアルを読むこと。始動補助剤使用禁止。 P/N 104-2053 P/N 93-7276 1.爆発危険:防具着用のこと。 2.劇薬危険:真水で洗浄のこと。 3.火災危険:火気厳禁。 4.毒物危険:バッテリーに子供を近づかせないこと。 P/N 93-8063(CE 用) 1.危険:オペレーターズマニュアルを参照。 2.転倒危険: 15 度以上の斜面の走行禁止 3.異物飛び出し危険:関係者以外立ち入り禁止 4.手足の切断危険:刃や可動部に手足を近づけないこと 5.危険:運転席を離れる時には駐車ブレーキを掛け、エ ンジンを停止させ、キーを抜く。 P/N 93-8062 1.ブレーキ・ペダルを踏んでボタンを踏むと駐車ブレーキロック 2.ブレーキ・ペダルを踏むと駐車ブレーキ解除 P/N 93-6689 1.危険:タイヤ・カバーの上に乗らないこと。 P/N 106-5976 1.冷却液: 圧力に注意 2.爆発危険:マニュアルを読め 3.警告:表面が熱い。触るな 4.警告:マニュアルを読め P/N 104-2052 バラスト搭載により ANSI B7 1.
仕 様 一般諸元 オプション 刈り幅 150 cm ホイールトレッド 128 cm ホイールベース 123 cm 全長(集草バスケット含む) 238 cm 全幅 173 cm 全高 128 cm 純重量(8枚刃4ボルトリール搭載時) 608 kg 8枚刃, 4ボルト・カッティングユニット(Model No. 04470) 11枚刃, 4ボルト・カッティングユニット(Model No. 04471) 8枚刃, SPA カッティングユニット (Model No. 04472) 11 枚刃, SPA カッティングユニット (Model No. 04473) サッチング・リール (Model No. 04493) スパイカ (Model No. 04494) トリローラ (Model No. 04495) ターフ・ガーディアン・リーク・ディテクタ(Model No. 04497) バックラップ/速度可変キット (Model No. 04498) 3輪駆動キット (Model No. 04553) ROPS (Model No. 04552) ライト・キット (Model No.
内 容 数 量 用 途 プル・リンク 2 前ローラの取り付けに使用します。 ゲージバー ネジ(# 10 × 5/8 in.) ナット(# 10) 1 1 1 刈り高の調整に使用します。 通気延長パイプ 1 油圧オイルタンクに取り付けます。 集草バスケット 3 プル・フレームに取り付けます。 エンジン・キー 2 ステッカー類 11 適合する各国にて英語版の上から貼り付 けます。 オペレーターズマニュアル(トラクションユニット) オペレーターズマニュアル(エンジン) 2 1 使用前にお読みください。 オペレーター・ビデオ 1 使用前にご覧ください。 パーツ・カタログ 適合証明書 納品前検査書 運転音適合証明書 1 1 1 1 登録カード(トラクションユニット) 登録カード(カッティングユニット) 1 1 日本のお客様はご返送いただく必要はあ りません。 注:カッティングユニットの取り付け部品はカッティングユニットに付属しています。 前輪を取り付ける 1 前輪を取り付け、9.6 〜 12.
運転席を取り付ける 警 告 注:シート・スライドの取り付け穴(前か後)を選ぶこ とにより、 調整範囲が前または後に 7.
通気パイプと オイルタンク・キャップを取り付ける 1 1.油圧オイルタンクについている通気キャップを取る 2 3 4 2 1 図4 1.マイナス(−) 2.プラス(+) 図6 1.油圧オイルタンク 2.通気キャップ ハンドルを取り付ける 3.延長通気パイプ 4.タンク・キャップ 2.延長パイプを通気穴に取り付ける(図 6)。 3.パイプの先端に通気キャップを取り付ける(図 6)。 1.ハンドル・シャフトにハンドルを通す。 4.タンク本体についていた出荷用キャップを廃棄し、 正規のキャップを取り付ける。 3 前ローラを取り付ける 1.それぞれの前キャリア・フレームの外側端部に、ア ンチ・スカルプ・ローラとプル・リンク・アセンブ リを取り付ける(ローラ・シャフト、スペーサ、ワ ッシャ、ネジを使用;図 7)。 2 1 図5 1.ハンドル 2.ジャムナット 3.キャップ 3 2 2.ジャムナットで固定し(図5)、4.
1.カッティングユニットをカートンから取り出し、同 梱のマニュアルに従って組み立て、調整し、刈り高 を設定する。刈り高の調整には本機の付属部品であ るゲージバーを使用する。 キャリア・フレームのローラを調整する 1.平らな場所でカッティングユニットを床面まで降下 させる。 2.どのカッティングユニットも、右側にドライブ・カ ップラ、左側にカウンタ・ウェイトを取り付けて出 荷している。カッティングユニットを本機の右前に 取り付ける場合は、以下の要領でカップラの位置替 えを行う: 2.キャリア・フレームのローラと床面との間のクリア ランス(13 mm)を確認する。 3.調整方法:キャリア・フレームのストップ・ネジ (図 8)のジャムナットをゆるめ、ネジを上下させて キャリア・フレームの高さを変える。調整ができた らジャムナットを締める。 A.カウンタ・ウェイト(ユニット左側)のキャップ スクリュとロックナット(各2)を取り、ウェ イト(図 10 ;挿入図)を外す。 2 図9 1 1.カウンタ・ウェイト 2.スナップ・リング 図8 3.駆動カップラ 4.プラスチック・スペーサ B.カッティングユ
C.グラス・シールド・サイド・デフレクタを外側 に曲げてカッティングユニットのサイドプレー トと面一にする(図 10)。 2 1 図 10 図 12 1.前シールド・アセンブリ 2.前シールド取り付けスタッド 3.グラス・シールド・サイド・デフレクタ 1.スロット付きリンク 2.ワイヤ・フック E.リール・モータとプル・リンクを取り付ける。 4.カッティングユニットの前ローラの左右端部にボー ル・スタッドを取り付ける(図 11)。 重要 中央のカッティングユニットが整備位置にある間 は、昇降装置を作動させないでください。プル・ フレームやクレビス・アセンブリが破損する場合 があります。 注:グルーマ付きのカッティングユニットを取り付ける 場合で、グルーマのカートンに「エクステンショ ン・ブラケット付き(with extension brackets)と書 かれていない場合には、グルーマ・エクステンショ ン・キット(P/N 99-4255)が必要です。 1 6.各ボール・ジョイント・レシーバのスリーブをスラ イドさせ、カッティングユニットのボール・スタッ ドに接続する(図 13)。 図
移動走行時の高さを調整する 注:プル・リンク・アセンブリは長さ調整済みです。も し分解した場合には、図 13 の寸法になるように再組 み立てしてください。 移動走行時の高さ(図 15)を計測し、必要に応じて調整 してください。 7.キャリア・フレームに集草バスケットを取り付け る。 1.平坦な場所に駐車する。 8.バスケットの縁(リップ)とリール刃との距離が 6 〜 9 mm となるようにプル・リンクを調節する。リ ップとリールの円筒面とが平行になるようにするこ と。 2.キャリア・フレーム調整ネジの上面からキャリア・フ レーム背面までの距離(図 15)を計測する(22 mm) 9.リール・モータ取り付け用のキャップスクリュを組 み立てる。ネジ山を 13 mm ほど突き出させておく (図 14)。 2 3 2 1 7/8 in.
運転の前に エンジン・オイルを点検する エンジン・オイルは SAE 10w-30 の CD,CD,CF,CF-4 ま たは CG-4 クラスを使用します。 出荷時に必要量を入れていますが、初めて運転する前と 後には必ずオイルの量を点検してください。 オイルの容量は 3.
冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液を 使用します。毎日の作業前に液量を点検して下さい。 2.燃料タンクのキャップを取る。 危 険 注 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 意 エンジン停止直後にラジエターのキャップを開ける と、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐 れがある。 ・燃料補給は必ず屋外で行い、漏斗などを使ってこ ぼさない工夫をする。こぼれた燃料はエンジンを 始動させる前に拭き取ること。 ・燃料タンクを満タンにしないこと。補給口の根元 から 10 〜 15 mm 程度の空間を確保し、温度上昇 によって燃料が膨張してもタンクから溢れ出さな いようにする。 ・燃料取り扱い中は絶対禁煙とし、火気を近づけな い。 ・安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器 ・ラジエターのキャップを開ける時はエンジンが十 分に冷えていることを確認すること。 ・キャップを開ける時はウエスなどを使い、高温の 水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 1.平らな場所に駐車する。 2.冷却液の
注:油圧オイル用の着色剤(P/N 44-2500 ; 20cc 瓶,15 〜 23 リットルに使用可能)があります。ご注文は代 理店へ。ただし、生分解オイルにはご使用になれま せん。食用色素をご使用ください。 Marathon Pennzbell Phillips Shell 76 Lubricant Sunoco Texaco 油圧オイル・グループ1 (温帯地域、普通の負荷で使用する場合) 注:グループ内で互換性があります。 重要 通常の外気温が 0 ℃〜 41 ℃の範囲で使用する場合 には、グループ1のオイルの使用をお奨めします。 このオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮 するので平均的なユーザーに適しています。グル ープ2のトラクタ用汎用オイルもほぼ同様の性能 を発揮しますが、タイプ 46/48 に比べて高温度域 での効率が低下することが考えられます。 ISO タイプ 46/68 マルチ粘度アンチ・ウェア油圧作動油 Mobil Amoco Castrol Conoco Gulf Kendall Pennzbell Phillips Shell Sunoco Texaco DTE 15M R
2.注油口からキャップを外して量を点検する。給油口 についているスクリーン(図 21)の底部までオイル があれば適正。 3.油量が少なければ補給する。銘柄を確認し、入れす ぎないように注意する。 重要 オイルタンクに異物が入らないように注意してく ださい。新しいオイルの缶に穴を開ける時には、 缶の上部をきれいに拭いてください。 4.キャップを締め、こぼれたオイルを拭いて終了。 図 22 1.燃料フィルタ/水セパレータ 2.プライミング・ポンプ 3.ドレン・プラグ タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転 前に正しいレベルに下げてください。適正圧は: ● 前輪 0.56 〜 0.8 kg/cm2(55.2 〜 82.7kPa) ● 後輪 0.56 〜 1.05 kg/cm2(55.2 〜 103.
運 転 安全第一 実際に運転を始める前に、このマニュアルに記載されて いる安全上の注意やステッカーの表示内容を良く読んで ください。オペレータや周囲の人を事故からまもる重要 な情報が掲載されています。 また、目、耳、足部、頭部などに適切な保護を行うこと をお奨めします。 図 24 注 意 ブレーキ・ペダル(図 23) ブレーキは自動車タイプのドラム・ブレーキで各駆動輪 に付いています。 本機は、運転士の耳の位置での連続聴感補正音圧レ ベルが 85 dB(A)であるので、聴覚保護を行わな いで長時間使用すると聴覚に異常をきたすことがあ る。 駐車ブレーキ・レバー(図 23) ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態でこのレバーを踏む と、ロックして駐車ブレーキとなります。ペダルをもう 一度踏み込むと解除します。運転席を離れるときには必 ず駐車ブレーキを掛ける習慣をつけてください。 運転時には耳パッドなどの聴覚保護を行うこと。 各部の名称とはたらき スロットル・コントロール(図 25) 走行ペダル エンジンの回転速度をコントロールします。FAST の方へ 動かすとエンジンの回転数(rpm)が増加し
機能レバー(図 25) ハンドル・アーム・ロック・レバー(図 25) ニュートラル位置、芝刈り速度モード、移動速度モード を切替えます。芝刈りモードと移動走行モードの切替え は運転中に可能(停止不要)です。 後ろに回してハンドルの高さを調整し、前に回して固定 します。 ● ● ● 冷却液温度警告灯(図 25) 後 :ニュートラル(及びバックラップ) 中央:芝刈り速度モード 前 :移動速度モード 冷却液の温度が危険域に達すると点灯し、エンジンを停 止させます。 水混入警告灯(図 25) 燃料内に水が混入すると点灯します。 重要 ランプが点灯したら必ず水抜きを行ってくださ い。水の混入を放置するとエンジンが破損します。 19 ページ「燃料フィルタ/水セパレータから水を 抜く」を参照。 緊急始動ボタン(図 25) オーバーヒートのためにエンジンが自動停止したとき、 近くの日陰などへ緊急移動するためにエンジンを再始動 するためのボタンです。 注:ボタンから手を放すとエンジンは停止します。緊急 ボタンですから、使用は最短時間にとどめてくださ い。 図 25 1.スロットル・コントロール 2.機能レバ
始動と停止の手順 座席調整レバー(図 26) 座席左下にあり、前後に 18 cm の調整が可能です。 始動手順 重要 以下の場合には燃料システムのエア抜きが必要で す: ● 新車を始めて運転するとき。 ● 燃料切れでエンジンが停止した時 ● 燃料系統の整備作業を行った後 燃料システムのエア抜き(24 ページ)を参照してくださ い。 重要 エーテルなどの始動補助剤は一切使用しないでく ださい。 1.駐車ブレーキが掛かっていること、昇降・芝刈りコ ントロールが解除位置、機能レバーがニュートラル 位置、を確認する。 図 26 2.走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位 置にあることを確認する。 1.座席調整レバー 3.スロットルを引いて FAST 位置にする。 燃料バルブ(図 27) 4.キーを差し込んで「ON」位置に回し、グローイン ジケータが消える(約6秒後)のを待つ。 本機を格納する時などには、このバルブを閉じておきま す。 5.グロー表示が消えたらすぐにキーを「START」に回 し、エンジンが始動したらキーから手を放す(キー は ON 位置に戻る)。 重要 スタータ・
2.キーを「OFF」に回す。安全のためにキーは抜き取 る。 インタロック・システムは、以下の条件が揃わない限り エンジンが始動(クランキングも)できないようにする 安全装置です: 3.長期保管する場合には燃料バルブを閉じる。 燃料システムのエア抜き ● 走行ペダルがニュートラル位置 ● 機能コントロールがニュートラル位置 インタロック・システムは、以下の条件が揃わない限り 走行を許可しません: 1.平らな場所に駐車する。燃料タンクに少なくとも半 分以上燃料が入っていることを確認する。 2.燃料フィルタについているプライミング・ポンプを 抵抗が感じられるようになるまで押す(図 28)。 ● 駐車ブレーキが OFF 位置 ● オペレータが着席機能コントロールがニュートラル 位置 ● 機能コントロールが「芝刈り」または「移動走行」 位置 また、機能レバーが「芝刈り」位置以外ではリールを停 止させます。 毎日、以下のチェックを行い、 安全装置の動作を確認し てください。 1.着席し、 走行ペダルをニュートラル位置とし、機能 コントロールをニュートラル位置とし、駐車ブレー キを掛ける。走
芝刈り用マークの作成 刈り込みの手順 芝刈り作業時に列を揃えやすいように、# 2,# 3カッテ ィングユニットに以下のようなマークを入れておきま す: 1.機能レバーを「刈り込み」としてグリーンに入りま す。グリーンの縁から刈り始め、リボンを敷きつめ る要領で刈ると、踏圧を最も低く抑え、美しく刈り 上げることができる。 1.各集草バスケットの外側端から約 13 cm を測る。 2.集草箱の先端がグリーンの縁に掛かったところで昇 降・芝刈りレバーを倒す。これによりカッティング ユニットが芝面に下降しリールが回転を始める。 2.その位置に白色テープか白ペンキで集草バスケット の縁と平行に目印を入る(図 29)。 重要 # 1(後部)カッティングユニットは# 2,# 3 ユ ニットに遅れて芝に入り、最後に回転を開始しま す。グリーンを出る時には# 1 ユニットは最後に 上昇・回転停止します。このタイミングに慣れて 下さい。遅れのタイミングをつかむと、最後の仕 上げ刈りの手間を最小限にすることができます。 3.
5.ターンをする時は、まずグリーンを出て、一旦逆方 向に軽くハンドルを切り、次に曲がりたい方向にハ ンドルを切るようにすると、作業効率を上げ、また 楽にラインを合わせることができる。温かい時期に は芝が傷つきやすいので、大きめのターンを心がけ る。 作業後の洗浄と点検 芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗車してく ださい。水圧が高いとシールやベアリングに浸水します からノズルは使用しないでください。エンジン部や電装 部には水をかけないよう注意してください。高温のエン ジンに水を掛けるのは禁物です。 重要 カッティングユニットを回転させたままグリーン の上で停止しないこと。芝が損傷する可能性があ ります。また、湿ったグリーンの上で長時間停車 するとタイヤ跡が残ることがあります。 洗浄後、オイル漏れ、損傷、磨耗などがないか、またカ ッティングユニットの切れ具合を点検すると良いでしょ う。ペダルとブレーキ・シャフト・アセンブリには SAE 30 オイルかスプレーで潤滑し、明朝の仕事にそなえまし ょう。 6.最後にグリーンの外周を刈る。これも前回と反対の 方向から刈るようにする。常に天候や芝状態を考慮
保 守 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 定期整備表 整備間隔 最初の8運転時間 最初の 50 運転時間 50 運転時間ごと 100 運転時間ごと 200 運転時間ごと 800 運転時間ごと 2000 運転時間ごと または2年ごとのうちの早い時期 整 備・点 検 項 目 ・ エンジン・オイルの初期交換 ・ ファン/オルタネータ・ベルトの張りの点検 ・ エンジン・オイルのフィルタの初期交換 ・ 油圧オイルフィルタの交換 ・ エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・ バッテリーの液量の点検 ・ バッテリー・ケーブルの点検 ・ エアフィルタの点検 ・ グリスアップ ・ エンジンオイルの交換 ・ ファン/オルタネータ・ベルトの張りの点検 ・ エンジン・オイルのフィルタの交換 ・ エアフィルタのエレメントの交換 ・ ホイール・ナットのトルク締め ・ 油圧オイルの交換 ・ 油圧オイルのフィルタの交換 ・ エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・ 燃料フィルタ/水セパレータのエレメン
仕業点検チャート このページをコピーして使ってください。 年 始業点検チェックリスト 月 月 火 第 週 水 木 インタロックの動作 計器の動作 ブレーキの動作 燃料フィルタ/水セパレータの点検 燃料残量 エンジン・オイルの量 ラジエターとスクリーンの点検 エアフィルタの点検 エンジンからの異常音 1 油圧ホースの傷 オイル漏れ タイヤ空気圧 リールとベッドナイフの摺り合わせ 刈り高 グリスアップ1 走行・ブレーキ・リンクの潤滑 塗装傷のタッチアップ =車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 1 要注意個所の記録: 項目 日 点検者名 付 内 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 28 容 始業時点検・整備記録 金 土 日
グリスアップ トラクションユニットは定期的なグリスアップが必要で す。通常の使用では 50 運転時間ごとに全部のベアリング とブッシュに No.
エアクリーナ 2.圧縮空気による洗浄の場合 A.フィルタの内側から外側へ圧縮空気を吹きつけ る。これ以上ではフィルタを損傷する。空気ノ ズルはフィルタ表面から5 cm 以上離し、上下 に動かしながらフィルタを回転させる。 整備間隔 エアクリーナ本体の点検は毎日:リーク原因となる傷が あれば交換。 重要 圧縮空気は 7 kg/cm2 以下で使ってください。 フィルタの整備間隔: 200 運転時間 B.明かりに透かして汚れの落ち具合と傷の有無を 点検する。 注:悪条件下ではより頻繁にフィルタの整備をしてくだ さい。 エレメントの取り外し エレメントの取り付け 1.ラッチを外し、カバーとボディーを分離して(図 35) カバーの内部をきれいに清掃する。 1.フィルタを点検する。新しいフィルタも、輸送中の 傷がないか、特にシール面の密着度をよく点検す る。 重要 破損したフィルタは絶対に使用しないでください。 2.フィルタをボディーに取り付ける。フィルタのリム をしっかり押さえてボディーに密着させる。リム以 外の柔らかい部分には触れない。 3.カバーを取り付け、ラッチで固定して終了。 ラジエター・
4.新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗る。 エンジン・オイル 5.ガスケットが当るまで手でねじ込み、そこからさら に 1/3 回転締め付ける。 整備間隔 ● 初回交換:8運転時間 ● 定期交換: 50 運転時間 6.新しいOリングと共にドレン・プラグを取り付ける。 7.指に抵抗を感じるまでプライマを操作する。 悪条件下で使用している場合には交換間隔を短くしてく ださい。 8.エンジンを始動し、リークがないか点検する。 スロットル・コントロールの調整 オイルとフィルタの交換 1.ドレン・プラグを取り、容器に廃油を受け、完全に 抜けたらプラグを元通りに取り付ける。 スロットルの正確な動作のために、 スロットル・コント ロールの正しい調整が必要です。 2.古いフィルタを取り、新しいフィルタに薄くオイル を塗る。 1.エンジン側のスロットル・コントロール・レバー (図 38)を SLOW 位置にセットする。 3.ガスケットが当たるまでフィルタを手でねじ込み、 そこから更に 1/2 〜 3/4 回転締めつけて終了。締めす ぎ厳禁。 4.クランクケースに新しいオイルを入れる。17 ペ
油圧オイル 油圧ラインと油圧ホースの点検 整備間隔 油圧ラインとホースに漏れ、折れ、緩み、磨耗、ガタ、 自然劣化、腐食などがないか毎日点検してください。異 常があれば、必ず作業前に修理してください。 オイル交換: 800 運転時間 万一、使用中に油圧オイルが汚染された場合(オイルが 白く濁っている、黒ずんで見える)は内部洗浄が必要で すから Toro 代理店にご連絡ください。 警 告 フィルタの交換間隔 ● 初回交換: 50 運転時間 ● 定期交換: 800 運転時間 高圧で噴出する油圧オイルは皮膚を貫通し、身体に 重大な損傷を引き起こす。 ・油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホースの 状態を必ず確認する。 ・油圧のリーク部やノズルに手などを近づけない。 ・リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。 ・油圧システムの整備作業を行う時は、システム内 の圧力を完全に解放する。 ・万一オイルが体内に入ったら直ちに専門医療施設 で処置を受ける。 オイルとフィルタの交換手順 1.フィルタ(図 39)を取り付けている付近をきれいに 拭き、下に廃油受けを置いて、フィルタを外す。 ブレーキの調整 両
回か操作して調整を確認する。 E.バルクヘッド両側からロックナットを均等に締 めてケーブルを固定する。ケーブルを引っ張ら ないように注意する(図 41)。 2.ブレーキが片効きであれば、ジャムナットを外して、 クレビスを調整する(図 40)。 注:ニュートラル位置でケーブルが緊張していると、機 能レバーを「刈り込み」や「移動走行」位置にした 時にクリーピングが発生することがあります。 図 40 1.クレビスピンとコッターピン 2.ジャムナット 3.クレビス 4.ブレーキ・シャフト 3.クレビスをブレーキ・シャフトに取り付ける(図 40)。 4.調整後、ブレーキ・ペダルの踏みしろの遊びを確認 する。シューがドラムに接触するまで 13 〜 25 mm の 遊びが必要である。 必要に応じて再調整する。 図 41 5.走行状態からのブレーキテストを行う。両輪が均等 にロックしなければ再調整する。 1.走行ケーブル 2.バルクヘッド 3.ジャムナット 6.年1回のブレーキの慣らし掛けが望ましい。手順は 「慣らし運転期間(23 ページ)」を参照のこと。 4.偏芯ボルト 5.ロックナット トランスミッ
刈り込み速度の調整 カッティングユニットの昇降速度の調整 製造時に調整されていますが、 任意に調整できます。 カッティングユニットの昇降回路にフロー・コントロー ル・バルブ(図 44)がついており、製造時に約3回転の 開度に調整されています。使用場所の気温などの条件に より調整が必要な場合には以下の手順で行います: 1.トラニオン・キャップスクリュのジャムナットをゆ るめる(図 43)。 2.ロック・ブラケットと刈り込みブラケットを固定し ているナット(図の2)をゆるめる。 注:調整を始める前にオイルの温度を通常の作動温度ま で上昇させておいてください。 1.調整バルブは運転席の下にある油圧シリンダに装着 されている(図 44)。 図 43 1.ジャムナット 2.ナット 3.トラニオン・キャップスクリュ 図 44 3.トラニオン・キャップスクリュを右回りに回せば芝 刈り速度は減速、逆に回せば加速となる。 1.フロー・コントロール・バルブ 2.調整ノブの固定ネジをゆるめる。 4.ゆるめた部品を元のように締め、調整を確認、必要 に応じて再調整する。 3.中央カッティングユニットの降下を早く
ベルトの調整 危 無用の磨耗を防止し、本機が正常に運転できるよう、ベ ルトの調整を正しくおこなってください。新しいベルト は取り付け後8運転時間で張りの調整を行います。 険 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が 含まれている。 ・電解液を飲まないこと。電解液を皮膚や目や衣服 に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグル とゴム手袋で目と手を保護すること。 ・万一皮膚に付いた場合すぐに洗浄できるよう、電 解液を取り扱う場所には必ず十分な量の真水を用 意する。 エンジン・ベルト(図 45)は、クランクシャフト・プーリ とオルタネータ・プーリの間を1 kg で押した時に5 mm 程度のたわみがあるのが適正です。 1.調整はオルタネータ固定ボルトをゆるめて行う。 各セルへは、 蒸留水またはミネラルを含まない水を適正 レベルまで補給します。セルの上限(リング)以上に水 を入れないでください。キャップは換気穴を後ろ(燃料 タンク側)に向けて取り付けます。 バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブ ラシで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で 流して下さい。清掃中はセル・キャップを外さ
警 告 ヒューズ バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生し、それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る可 能性がある。 ヒューズは運転席下に搭載しています(図 46)。 ・ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケー ブルから取り外す。 ・ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケー ブルから取り付ける。 バッテリーの保管 本機を 30 日以上にわたって使用しない場合は、バッテリ ーを取り外して充電しておいてください。バッテリーは 本機に取り付けたままでも、別途保管しても構いません が、本機に取り付けた状態で保管する時は、ケーブルを 外しておいてください。放電防止のため、バッテリーは 冷暗所で保管してください。また、凍結防止のため、バ ッテリーは必ずフル充電してください。この時、電解液 の比重は 1.265 〜 1.
Y (+) (±) HR Y B+ Start BU U4 FUSELINK1 Y REED SW W GN I L B R R 86 BK 87 87a 4 1 ALTERNATOR LOW OIL PRESS. OVER TEMP. GLOW 5 2 30 85 VIO PK GN W/R 85 IGN. SWITCH 86 B U44 Y A S I OFFRUN START ACC.
油圧回路図 38
Toro 業務用機器の品質保証 2年間品質保証 Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます)の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 ・通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類。但しその 部品に欠陥があった場合には保証の対象となります。 通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類とは、ブレ ード、リール、バッドナイフ、タイン、点火プラグ、 キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルトなど を言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や潤滑剤、