Form No. 3361-557 Rev A Greensmaster ® 3250-D ト ラ ク シ ョ ン ユニット 04383— —シ リ ア ル 番 号 290000001 以 上 モ デ ル 番 号 04383 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
警告 モデル番号 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 ディーゼルエンジンの排気やその成分はカ リフォルニア州では発ガン性や先天性異 常を引き起こす物質とされています。 シリアル番号 この説明書では、危険についての注意を促すた めの警告記号図 2を使用しております。死亡事 故を含む重大な人身事故を防止するための注意 ですから必ずお守りください。 重要 このエンジンにはスパーク・アレスタが 装着されていません。カリフォルニア州の森林 地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用す る場合には、法令によりスパーク・アレスタの 装着が義務づけられています。他の国や地域に おいても、法令によりスパーク・アレスタの装 着が義務づけられている場合があります。 図2 1.
製品の概要 .............................24 各部の名称と操作 ....................24 仕様 ...............................26 アタッチメントやアクセサリ ...........26 運転操作 ...............................27 安全第一 ...........................27 エンジン・オイルを点検する ...........27 燃料を補給する......................28 冷却系統を点検する ..................29 油圧オイルの量を点検する.............30 燃料フィルタからの水抜き.............31 タイヤ空気圧を点検する ..............31 リールとベッドナイフの摺り合わせを 点検する .........................32 ホイール・ナットのトルクを点検す る ...............................32 慣らし運転期間................
安全について ◊ タイヤグリップの不足; ◊ 速度の出しすぎ; CEN安 安全 規 格 EN 836:1997 836:1997、 、ISO ISO規 規格 こ の 機 械 は CEN 5395:1990お およ び ANSI ANSI規 規格 B71.4-2004 B71.
運転操作 • 有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような閉め 切った場所ではエンジンを運転しないでく ださい。 • 作業は日中または十分な照明のもとで行っ てください。 • エンジンを掛ける前には、アタッチメン トのクラッチをすべて外し、ギアシフトを ニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けて ください。 • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜 面での作業には特に注意が必要です。転倒 を防ぐため: – 斜面では急停止・急発進しない。 – 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 – 隆起や穴、隠れた障害物がないか常に 注意すること。 – 斜面を横切りながらの作業は、そのよう な作業のために設計された芝刈機以外で は絶対行わないこと。 • 隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠 らないようにしましょう。 • 道路付近で作業するときや道路を横断する ときは通行に注意しましょう。 • 移動走行を行うときはリールの回転を止め てください。 • アタッチメントを使用するときは、排出方 向に気を付け、人に向けないようにしてく ださい。また作業中は機械に人を近づけな いでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられて いない状態
• • • • • • • • • • • この機械は手足を切断したり物をはね飛ばした りする能力があります。重傷事故や死亡事故を 防ぐため、注意事項を厳守してください。 り破損した部品やステッカーは安全のため 早期に交換してください。 燃料タンクの清掃などが必要になった場合 は屋外で作業を行ってください。 機械の調整中に指などを挟まれないように 十分注意してください。 複数のリールを持つ機械では、1つのリー ルを回転させると他のリールも回転する場 合がありますから注意してください。 整備・調整作業の前には、必ず機械を停止 し、カッティングユニットを下げ、駐車ブ レーキを掛け、エンジンを停止し、キーを 抜いてください。また、必ず機械各部の動 きが完全に停止したのを確認してから作業 に掛かってください。 火災防止のため、カッティングユニットや 駆動部、マフラーの周囲に、草や木の葉、 ホコリなどが溜まらないようご注意くださ い。オイルや燃料がこぼれた場合はふきとっ てください。 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体 を確実に支えてください。 機器類を取り外すとき、スプリングなどの 力が掛かって
保守整備と格納保管 • 移動走行時にはカッティングユニットを上 昇させてください。 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検して ください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの 接続やホースの状態を確認してください。 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは 作動油が高圧で噴出していますから、手な どを近づけないでください。リークの点検 には新聞紙やボール紙を使 い、絶対に手を 直接差し入れたりしないでください。高圧 で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に 重大な損傷を引き起こします。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエン ジンを停止し、カッティングユニットを下 降させてシステム内部の圧力を完全に解放 してください。 • 燃料ラインにゆるみや磨耗がないか定期的 に点検してください。必要に応じて締め付 けや修理交換してください。 • エンジンを回転させながら調整を行わなけれ ばならない時は、手足や頭や衣服をカッティ ングユニットや可動部に近づけないように十 分ご注意ください。特にエンジン側面の回転 スクリーンに注意してください。また、無 用の人間を近づけないようにしてください。 • Toro正規代理店でタ
振動 この機械は、EN 1032 および EN 836 に定める 手順に則って同型機で測定した結果、全身の最 大振動レベルが0.5 m/s2 未満であることが確 認されています。 この機械は、EN 1033 および EN 836 に定める 手順に則って同型機で測定した結果、手・腕部 の最大振動レベルが2.5 m/s2 であることが確 認されています。 安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付していま す。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 114-4614 93-8068 1. ステアリング・アームのロックおよびロック解除方法について は オペレーターズマニュアル を読むこと。 93-9051 1. オペレーターズマニュアル を読むこと。 93–6686 1. 油圧オイル 2. 93-6681 オペレーターズマニュアル を読むこと。 1.
3-6689 1. 危険: プラスチック製のシュラウドに腰掛けないこと。 107-9529 1. 2. エンジン始動 エンジン予熱/ON 3. 4. エンジン停止 5. 6. 7. オペレーターズマニュアル を読むこと。 リール下降して回転。 リール上昇 オーバーヒート時の緊急始 動ボタン 8. エンジン冷却液温度 9. 燃料への水混入警告灯 10. ヘッドライト ON 11. 12. ヘッドライト OFF モード・レバー 16. 17. スロットル - 低速 スロットル - 無段階調整 13. 14. 移動走行位置 刈り込み位置 18. スロットル - 高速 15. ニュートラル: バックラップ 時の設定位置 104–7728 104–7729 CE 諸 国 で 104–7728 に 代 え て 使 用 す る 1. 9 警告: 整備作業前にマニュ アルを読むこと。 2.
93–7275 1. オペレーターズマニュアル を読むこと: エンジン始動補助 剤の使用禁止。 93–8062 1. 98-4387 1. 2. 警告: 聴覚保護具を着用のこと。 ブレーキをロックするには、 ブレーキ・ペダルと駐車ブ レーキを踏み込む。 駐車ブレーキを解除するに は、ブレーキ・ペダルを踏 み込む。 3. 106–5976 1. 冷却液の噴出に注意。 3. 2. 爆発の危険: オペレーター ズマニュアル を読むこと。 4.
93–8063 CE 諸 国 で 104–2053 に 代 え て 使 用 す る . * この安全ステッカーには、ヨーロッパの芝刈り機安全規格 EN 836:1997 に適合するために必要な、斜面での運転に関する注意事項が記載されています。ここ に記載されている斜面の角度は、この規格で記述され、また要求されている控えめ な角度です。 1. 警告: オペレーターズマ ニュアル を読むこと。 2. 転倒の危険: 15度以上の 斜面で使用しないこと 3. 異物が飛び出す危険 - 人 を近づけないこと。 4. 手足や指の切断の危険 - 可動部に近づかないこと。 5. 警告:車両を離れるときは 駐車ブレーキをロックし、エ ンジンを停止し、キーを抜く こと。 114–4615 1. 刈高 2. 5 枚刃リール 3. 8 枚刃リール 4. 11 枚刃リール 5. 6. 7. 8.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります. 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. 4. 保護メガネ等着用のこと。 9. 5. オペレーターズマニュアル 10.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 内容 数量 用途 ホイール・ハブ ホイール・ナット 車輪 ホイール・ボルト ロックナット スペーサ 運転席 ナット (5/16 インチ) 1 4 1 1 1 2 1 4 必要なパーツはありません。 – Bolt (1/4 x 5/8 inch) Nut (1/4 インチ) 芝削り防止ローラ プル・リンク・アセンブリ ローラ・シャフト スペーサ ワッシャ ロックナット, 3/8-16 2 2 2 2 2 2 4 2 必要なパーツはありません。 – キャリア・フレームのローラを調整する 必要なパーツはありません。 – オイル・クーラ(オプション) オフセット・リフト・フック ボルト, M10–1.
手順 内容 数量 2 12 オペレーターズマニュアル (トラクション ユニット) エンジンのオペレーターズマニュアル (エ ンジン) パーツカタログ オペレータのためのトレーニング資料 納品前検査証 運転音認証証明書 認証証明書 始動キー 注 注: カッティングユニットの取り付けに 必要な部品はカッティングユニットに付属し ています。 用途 1 1 1 1 1 1 2 運転を始める前にマニュアルを読み、ト レーニング資料をご覧下さい。 付け、車輪をキャスタ・フォークに固定す る。車輪が自由に回ることが必要なので、 ロックナットを締め付けすぎないように注 意すること。 1 後輪を取り付ける この作業に必要なパーツ 1 ホイール・ハブ 4 ホイール・ナット 1 車輪 1 ホイール・ボルト 1 ロックナット 2 スペーサ 図3 1. 2. 3. 手順 1. 取り付けナット 4 本を使用して、後ホイー ル・リムにホイール・ハブを取り付ける (図 3)。ナットを 0.81-1.04 kg.m .にト ルク締めする。 後車輪 ハブ ナット 4. 5. 6.
2 3 運転席を取り付ける バッテリー液を入れて充電する この作業に必要なパーツ 必要なパーツはありません。 1 運転席 手順 4 ナット (5/16 インチ) バッテリーに補給する電解液は必ず比重 1.265 のものを使用してください。 1. バッテリーを固定している蝶ナット、ワッ シャ、バッテリー・クランプを外してバッ テリーを取り出す。 手順 注 シートスライドの取り付け穴は前または後 から選択できます。調整範囲がそれぞれ前後 に7.6cm 広がります。 重要 機体にバッテリーを載せたままで電解 液を入れないでください。電解液がこぼれ た場合、機体が激しく腐食します。 2. バッテリーの上部をきれいに拭い、キャッ プを取り外す (図 5)。 1. 出荷用カートンの合板のベースに固定され ているシート・スライドを取り出す。取り外 したロックナットは破棄する。. 2. シート・スイッチをワイヤ・ハーネスに接 続する。 3. 付属部品のロックナット(5/16 in.)で、運 転席とシート・パネルとシートスライドをサ ポートに固定する(図 4)。 図5 1. キャップ 3.
4. 電極板が液を吸収するまで20~30分間程度 待つ。必要に応じて、電極板が6mm程度水 没するぐらいに電解液を補充する(図 6)。 バッテリーの電解液充填と初期充電を適切 な方法で行わないと、バッテリーからガス が発生したり、バッテリーの寿命が短く なったりする。 充電中は爆発性のガスが発生する。 7. 最初に、赤い(+)ケーブルをバッテリー の(+)端子に、次に黒いケーブル(-) をバッテリーの(-)端子にはめ、ボルト とナットで固定する(図 7)。ショート防 止のために(+)端子にゴムキャップをか ぶせる。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに 火気を近づけない。 5. 充電器に接続し、充電電流を 2~4 A にセッ トする。液温 16 °Cのときの電解液の比重 が 1.250 になり、全部のセルから泡が十 分に立つようになるまで、充電電流 4A で 2時間程度、または充電電流 2A で4時間程 度、充電を行う。 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切 であるとケーブルがショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 6.
4 バッテリーを取り付ける この作業に必要なパーツ 2 Bolt (1/4 x 5/8 inch) 2 Nut (1/4 インチ) 図8 1. 手順 1. 端子を機体の前に向けてバッテリーを取り 付ける。 マイナス(-) 2. プラス(+) 3.
5 6 前ローラを取り付ける キャリア・フレームのローラを調 整する この作業に必要なパーツ 必要なパーツはありません。 2 芝削り防止ローラ 2 プル・リンク・アセンブリ 2 ローラ・シャフト 2 スペーサ 4 ワッシャ 2 ロックナット, 3/8-16 手順 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニット のキャリア・フレームを床まで下降させる。 2. キャリア・フレームのローラと床との間に 13 mm のすき間があることを確認する。 3. 調整が必要な場合には、キャリア・フレー ムのストップねじ(図 10)についている ジャムナットをゆるめ、ストップねじの高 さを変えてキャリア・フレームの高さを調 整する。調整ができたらジャムナットを締 めて調整を固定する。 手順 1. ローラ・シャフト・スペーサ、ワッシャ、 ロックナットを使用して、芝削り防止ローラ とプル・リンク・アセンブリを各前キャリ ア・フレームの外側に取り付ける(図 9)。 各パーツが図のとおりに配置されているこ と、また、プル・リンクにナイロン製のブッ シュがついていることを確認する。 図9 1. 2.
ことのないよう、カッティングユニット後部に 11) )。 支 え を 入 れ て 浮 か せ て く だ さ い ( 図 11 7 オイル・クーラ(オプション) 必要なパーツはありません。 手順 周囲温度が 20 ℃~49 ℃になるような環境で 使用する場合や、大きな負荷の掛かる使い方 (フェアウェイ刈りに使用する、バーチカッ ターを取り付けて使用するなど)をする場 合には、油圧オイル・クーラキット(P/No. 104–7701)を取り付けてください。 図 11 1. 8 に付属の刈高ゲージを使用する。 2. M10–1.5 ボルト(2 本)を使用して、カッ ティングユニット上部にオフセット・リフ ト・フック(図 12)を取り付ける。各ボル トを 3.46~4.15 kg.m にトルク締めする。 (34-40 N•m)オフセット・リフト・フック は、フックを前に向けて取り付ける。 この作業に必要なパーツ 2 ボルト, M10–1.
付けて出荷している。カッティングユニッ トを右前の位置に取り付けるには、以下の 手順で行う: A. カウンタ・ウェイトをカッティングユニッ トの左側に固定しているボルト(2本) を外す。カウンタ・ウェイトを取り外す (図 13)。 図 14 1. 2. モータ・マウント プラスチック製プラグ 3. 六角ネジ(2本) D. 駆動カップラをリール・チューブに固定し ているスナップ・リングを取る(図 15)。 駆動カップラを取り外す。 図 13 1. カウンタ・ウェイト B. カッティングユニット右側のベアリング・ ハウジングについているプラスチック製 のプラグを外す(図 14)。 注 カッティングユニットのカバーは保 管してください。ユニットを取り外した 時、ベアリングを汚れから保護するのに 必要です。 図 15 1. C. カッティングユニットの左側でモータ取 り付け部を固定している六角ネジ(2本) を取る。モータ・マウント取り付け部を 取り外す(図 14)。 スナップ・リング 2. 駆動カップラ E.
04627)を代理店から購入する。 ローラに 付属の説明書に従い、カッティングユニッ トの付属部品を使って、ローラをカッティ ングユニットに取り付ける。 9. 集草バスケットのリップとリール刃との間 に 2~3 mm のすきまができるように、プ ル・リンクを調整する。集草バスケットの リップが、両側ともリールの刃から等距離 となるように調整すること。 5. カッティングユニットの前ローラの左右両端 にボールスタッドを取り付ける(図 16)。 10.リールモータを固定するための取り付けね じを各カッティングユニットに取り付けす る。各取り付けねじについて、ねじ山が13 mm程度突き出るようにする(図 18)。 図 16 1. ボール・スタッド 6. カッティングユニットをプル・フレームの 下に引き入れ、吊り輪を昇降アームに引っ かける。 図 18 7. ボールジョイントのレシーバのスリーブ を後ろにずらし、レシーバをカッティング ユニットのボールスタッドに嵌め合わせる (図 17)。 1. ネジ 2. リール・モータ 11.
リア・フレーム調整ねじの上面からキャリ ア・フレームの背面までの距離が 25 mm に なっていることを確認する。この距離が 25 mm になっていない場合は手順 4 へ進む。 2. チェーン・リンクまたはストレート型の昇 降フック(図 19 と 図 20, 挿入図)のつ いているカッティングユニットでは、キャ リア・フレーム調整ねじの上面からキャリ ア・フレームの背面までの距離が 22 mm に なっていることを確認する。この距離が 22 mm になっていない場合は手順 4 へ進む。 オフセット・リフト・リンク(図 21)のつ いているカッティングユニットの場合は、 次のステップに進む。 図 21 1. 2. 3. 図 19 1. 2. 3. 移動走行プレート 調整ネジ 移動走行プレート取り付け ねじ 移動走行プレート 調整ネジ 移動走行プレート取り付け ねじ 4. オフセット・リフト・フック 5. 25 mm 4. 移動走行プレート取り付けねじをゆるめる (図 19 と 図 20 と 図 21)。 4. チェーン・リンク 5. 22 mm 5.
10 12 リア・バラストを搭載する マニュアルを読みトレーニング資 料を見る この作業に必要なパーツ 18 kg この作業に必要なパーツ 塩化カルシウム(別途調達のこと) 手順 本機は、後輪に塩化カルシウム18 kg を搭載す るとANSI B 71.4-2004 規格を満たします。 重要 塩化カルシウムを搭載してターフで作業中 に万一パンクした場合は、直ちにマシンをター フの外へ退避させてください。そして、ターフ への被害を防止するため、塩化カルシウム液が こぼれた場所に十分な散水を行ってください。 11 1 危険警告ステッカー 1 エンジンのオペレーターズマニュアル (エンジン) 1 パーツカタログ 1 オペレータのためのトレーニング資料 1 納品前検査証 1 運転音認証証明書 1 認証証明書 2 始動キー 1. マニュアルを読む。 2. オペレータ用トレーニング資料を見る 3.
製品の概要 駐車ブレーキ・レバー ブレーキ・ペダルを踏み込み、さらにこの小さ なレバー(図 22)を踏むと、ロックして駐車 ブレーキとなります。ペダルをもう一度踏み込 むと解除します。本機を離れるときには必ず駐 車ブレーキを掛ける習慣をつけてください。本 機を離れるときには必ず駐車ブレーキを掛け てください。 各部の名称と操作 走行ペダル 走行ペダル(図 22)は3つの機能があります; 前進、後退、停止です。ペダル前部を踏み込む と前進、後部を踏み込むと後退です。前進中に 後退位置に踏み込むと素早く停止することがで きます。ペダルから足をはなせばニュートラル 位置となり、車両は停止します。足を休めるつ もりで前進中にかかとをペダル後部に乗せない でください(図 23)。 スロットル・コントロール スロットル・コントロール(図 24)は、エンジ ンの回転速度をコントロールします。FAST の 方へ動かすとエンジンの回転数(rpm)が増加 し、SLOW 方向へ動かすと遅くなります。走行 速度は以下の通りです: • 刈り込み時前進速度: 3~8 km/h • 移動走行時最高速度: 14 km/h • 後退走行
ジョイスティック(カッティングユニット操作 レバー) 「芝刈り走行」から「移動走行」へ、またその 逆へ(ニュートラルで止めずに)切り替える ことができます。機械に悪影響が出ることは ありません。 • 前位置:移動走行位置 このレバー(図 24)を前に倒すとリールが下 降して回転を開始します。後ろに引くとリール は上昇して停止します。後ろに軽く引いて手 を放すとリールの回転だけを止めることがで きます。前に軽く倒せばリールは再び回転を 開始します。 アワー・メータ オーバーヒート時の緊急始動ボタン アワー・メータ(図 24)は、本機の積算運転時 間を表示します。始動スイッチをON 位置にす ると作動を開始します。 万一、オーバーヒートのためにエンジンが自動 停止してしまった場合には、この緊急始動ボタ ン(図 24)を押し続けたままでエンジンを始 動して車両を緊急移動することができます。 始動スイッチ 注 このボタンから手を離すとエンジンは停止し ます。このボタンは緊急時に限り、ごく短時間 だけ使用するようにしてください。 • 後ろ位置:ニュートラル及びバックラップ 位置 • 真ん中位置:芝刈
仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 刈幅 150cm ホイール・トレッド 128 cm ホイールベース 123 cm 全長(バスケットを含む) 238 cm 全幅 173 cm 全高 128 cm リールをふくめた重量(8枚刃 4本ボルト) 608 kg アタッチメントやアクセサリ 図 26 1. メーカーが認定する Toro 様々なアタッチメン トやアクセサリでお仕事の幅をさらに広げてく ださい。アタッチメントやアクセサリについて の情報は、 正規ディーラー またはディストリ ビュータへ。インターネット www.Toro.com も ご利用ください。 座席調整レバー 燃料バルブ 燃料バルブ(図 27)は燃料タンクの下にあり ます。保管時や搬送時にはこのバルブを閉じ て下さい。 図 27 1.
運転操作 ください。オイルの入れすぎもオイルの不足 も、エンジンの不調や故障の原因となります。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 1. 平らな場所に駐車する。 2.
気温が -7℃ 以上の季節には夏用燃料を使用す る方が、燃料ポンプの寿命を延ばし、冬用燃料 に比べて出力もアップします。 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は 燃 料 タ ン ク の 首 の 根 元 か ら 2.5 cm 程 度 下までとする。これは、温度が上昇して 燃料が膨張したときにあふれないように 空間を確保するためである。 図 29 1. ディップスティック 2. 給油口キャップ 3. ディップスティックを元通りに取り付ける。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や 炎を絶対に近づけない。 4.
2. 燃料タンクのキャップを取る。 3. 給油は燃料タンクの首の根元から 6~13 mm 入 れ す ぎ な い こ と 。給油が 下までとする。入 終わったらキャップを締める。 4. こぼれた燃料はふき取る。 燃料は非常に引火・爆発しやすい物質であ る。発火したり爆発したりすると、やけど や火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 冷却系統を点検する 冷却システムの容量は 3.
重 要 ISO VG 46 は 、 広 い 温 度 範 囲 で 優 れ た性能を発揮します。通常の外気温が高い °℃~ ~ 49 °C °C) ) 熱 帯 地 方 で は 、 ISO VG ( 18 °℃ 68 オ イ ル の ほ う が 適 切 と 思 わ れ ま す 。 プ レ ミ ア ム 生 分 解 油 圧 オ イ ル — Mobil EAL EnviroSyn 46H 重要 Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこ の製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイ ルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使 用しているエラストマーに悪影響を与えず、ま た広範囲な温度帯での使用が可能です。この オイルは通常の鉱物性オイルと互換性があり ますが、十分な生分解性を確保し、オイルそ のものの性能を十分に発揮させるためには、 通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使 用することが望まれます。この生分解油圧オ イ ル は 、 モ ー ビ ル 代 理 店 に て 、 19 リ ッ ト ル 缶 ま た は 208 リ ッ ト ル 缶 で 販 売 し て お り ま す 。 図 32 1.
重要 油圧回路の汚染を防止するため、オイ ルの缶を開ける前に、缶のふたの表面を きれに拭ってください。また、給油ホー スやロートなども汚れがないようにして ください。 ください。この生分解オイルは82°Cを超える と分解しやすくなります。 プ レ ミ ア ム 生 分 解 油 圧 オ イ ル — Mobil EAL EnviroSyn 46H 重要 Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこ の製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイ ルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使 用しているエラストマーに悪影響を与えず、ま た広範囲な温度帯での使用が可能です。この オイルは通常の鉱物性オイルと互換性があり ますが、十分な生分解性を確保し、オイルそ のものの性能を十分に発揮させるためには、 通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使 用することが望まれます。この生分解油圧オ イ ル は 、 モ ー ビ ル 代 理 店 に て 、 19 リ ッ ト ル 缶 ま た は 208 リ ッ ト ル 缶 で 販 売 し て お り ま す 。 4.
リールとベッドナイフの摺り合わ せを点検する 始動 重要 以下の場合には燃料システムのエア抜 きが必要です: 前日の調子に関係なく、毎日、芝刈り作業を 行う前に、各カッティングユニットのリール とベッドナイフの接触状態を点検してくださ い。カッティングユニットの全長にわたって リールとベッドナイフとがごく軽く接触して いる必要があります。「カッティングユニッ ト」の「リールとベッドナイフの摺り合わせ の調整」の項を参照。 • 新車を初めて始動する時 • 燃料切れでエンジンが停止した時 • 燃料系統の整備作業を行った後フィルタ などを交換した後。 「燃料系統からのエア抜き」を参照してくだ さい。 重要 始動補助剤(エーテルなど)を使用しな いでください。 ホイール・ナットのトルクを点検 する 1. 駐車ブレーキが掛かっていること、昇降刈 り込みコントロールが解除されているこ と、機能コントロールがニュートラルであ ることを確認する。 適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破 損から人身事故につながる恐れがある。 2.
インタロック・システムを点検する 停止 1. スロットル・コントロールを Slow 位置に セットし、昇降芝刈りレバーが解除し、 モードレバーをニュートラル位置にする。 2. キーを OFF 位置に回せばエンジンは停止 する。事故防止のため、キーは抜き取って おく。 インタロック・スイッチは安全装置であり、 これを取り外すと予期せぬ人身事故が起 こり得る。 3. 長期間保管する場合には燃料バルブを閉 じておく。 • インタロック・スイッチをいたずらし ない。 燃料系統からのエア抜き • 作業前にインタロック・スイッチの動作 を点検し、不具合があれば作業前に交換 修理する。 1. 平らな場所に駐車する。燃料タンクに少な くとも半分まで燃料が入っていることを 確認する。 インタロック・システムは、オペレータやマシ ンに潜在的な危険が存在する状態では運転操作 をできないようにしています。 • 走行ペダルがニュートラルにセットされ ている。 • モード・レバーがニュートラルにセットさ れている。 2. キャニスタの上部についているブリーザ・ バルブをゆるめて水や異物を流し出す (図 35)。 3.
ンジンが停止すれば正常。動くのはインタ ロックの故障であるから直ちに修理する。 4. 着席し、走行ペダル「ニュートラル」位 置、モードレバー「 ニュートラル」位置、 駐車ブレーキが掛かっていることを確認す る。エンジンを掛ける。この状態からモー ドレバーを「芝刈り」走行位置に切り換 え、運転席から立ち上がる。エンジンが停 止すれば正常。動くのはインタロックの故 障であるから直ちに修理する。 5. 着席し、走行ペダル「ニュートラル」位 置、モードレバー「 ニュートラル」位置、 駐車ブレーキが掛かっていることを確認す る。エンジンを掛ける。この状態から芝刈 りレバーを「芝刈り」位置に切り換えて カッティングユニットを降下させる。カッ ティングユニットは降下するが回転しない のが正常。回転するのはインタロックの故 障である。正しく修正する。 図 37 1. リール速度コントロール 注 ターフの条件に合わせて、リールの回転 速度を変えて構いません。 芝刈り用マークの作成 リール回転速度の設定を行う 芝刈り作業時に列を揃えやすいように、#2, #3集草バスケットに以下のようなマークを 入れておきます: 1.
に機械の始動、停止、カッティングユニットの 昇降動作、旋回などに習熟してください。運転 技術に自信が生まれれば、機械の性能を十分に 生かして頂くことができます。 芝刈り作業の前に グリーンに異物が落ちていないことを確認し、 カップから旗を抜き、刈り込みの方向を決めま す。刈り込みの方向は、前回の刈り込みの方向 をもとにして決めます。いつも前回とは違う方 向から刈るようにすると、芝が一定方向に寝て しまわないのできれいに刈ることができます。 刈り込みの手順 図 39 1. シフト# 1でグリーンに入ります。グリー ンの一方の縁から刈り始め、細長いじゅう たんを敷くつもりで真っ直ぐに進んでくだ さい。このパターンで作業すると、無駄な 重なりをなくし、固結を最小限に抑えなが ら、美しい縞模様を作ることができます。 1. 2. 目印 約12.7cm 3. 刈り終わった側 4. 1.8~3m程度先に視線を合 わせると良い 4.
を与える危険があります。長い距離を移動し なければならない場合にはトレーラなどを使 用してください。 を上昇させるようにすると、カッティング ユニットの縁にたまっていた刈りかすをグ リーンに落とさずにすみます。 1. 油圧ポンプについているバイパスバルブ (図 40)の溝が「縦」になるようにバルブ を回転させる。 注 外周刈りが終わったら、昇降/芝刈りレ バーを軽く後ろに引くと、リールは上昇せ ずにリールの回転だけが止まります。この 状態でグリーンの外へ出て、その後にリー ルを上昇させるようにすると、カッティン グユニットの縁にたまっていた刈りかすを グリーンに落とさずにすみます。 7. 集草箱にたまった刈りカスを出して、次の グリーンに移動します。湿った重い刈りカ スを入れたまま移動すると機体やエンジ ン、油圧系などに無理な力がかかるので避 けてください。 図 40 移動のための運転 1.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 1 時間 • ホイール・ナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 8 時間 • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 • オルタネータ・ベルトの張りを点検する。 使用開始後最初の 10 時間 • ホイール・ナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 50 時間 • 油圧フィルタを交換する。 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 使用するごとまたは毎日 • エンジン・オイルの量を点検する。 • ラジエター・スクリーンとレジエター部分を清掃してください。 ほこりの多い環境で使用し ているときは 1 時間おきに点検してください。 • 油圧オイルの量を点検してください。 • リールとベッドナイフの摺り合わせを点検する。 • 油圧ラインとホースを点検する。 25運転時間ごと • バッテリー液の量を点検する。 (格納中は30 日ごとに点検します。) 50運転時間ごと • エア・クリーナのスポンジ製フィルタの整備を行う(悪条件下ではより頻繁に)
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 土 インタロックの動作 計器類の動作 ブレーキの動作 燃料フィルタ・水セパレータを 点検する。 燃料残量 エンジン・オイルの量を点検 する。 スクリーンとラジエターを清掃 する。 エア・フィルタを点検する。 エンジンからの異常音 リールとベッドナイフの摺り合 わせを点検する。 油圧ホースの磨耗損傷を点 検。 オイル漏れなど。 タイヤ空気圧を点検する。 刈高の調整の点検。 グリスアップ。 1 走行、ブレーキの各リンクの潤 滑を行う。 塗装傷のタッチアップ 1.
潤滑 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2 汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使 用では 50 運 転 時 間 ご と に ベアリングとブッ シュのグリスアップを行います。ブロアを水洗 いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリス アップしてください。 グリスポイントは以下のベアリングとブッシュ 部分です: • 後ホイール・ハブ(1ヶ所; 図 41) 図 43 • キャスタ・ベアリング(1ヶ所; 図 41) • ステアリング・シリンダ(2 ヶ所; 図 41) 1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリス ニップルをきれいに拭く。 • 昇降アーム(3 ヶ所; 図 42) • 走行ペダルのピボット(1ヶ所; 図 43) 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 4. カッティングユニットを外した時にはリール モータのスプライン・シャフトと昇降アー ムとにグリスを塗布する。 5.
エンジンの整備 よってフィルタの濾紙を破損させる恐れが ある。新しいフィルタに傷がついていない かを点検する。特にフィルタとボディーの 密着部に注意する。破損しているフ ィルタ は使用しない。フィルタをボディー内部に しっかり取り付ける。エレメントの外側の リムをしっかり押さえて確実にボ ディーに 密着させる。フィルタの真ん中の柔らかい 部分を持たないこと。 エア・クリーナの整備 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと • エア・クリーナ本体にリーク原因となる傷が ないか点検してください。破損していれば 交換してください。吸気部全体について、 リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検 してください。 • 非常にほこりの多い場所で使用していてエン ジンの能力の低下が認められる場合には、 200運転時間よりも短い間隔で整備を行なっ てください。早めに整備を行っても意味が ありません。むしろフィルタを外したとき にエンジン内部に異物を入れてしまう危険 が大きくなります。 • 本体とカバーがシールでしっかり密着して いるのを確認してください。 1.
燃料系統の整備 燃料フィルタ・水セパレータ 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと フィルタの整備 1. 燃料タンクの下にある燃料バルブ(図 46) を閉める。 図 45 1. 2. スロットル・ケーブル ケーブル・クランプ 3. 4. 速度コントロール・レバー アイドル・スピード・ネジ 3. 速度コントロール・レバーがアイドル・ス ピード・ネジに接触するまでケーブルを動 かす(図 45)。 4. ケーブル・クランクのネジを締めて、エンジ ンの rpm 設定を確認する。 • ハイ・アイドル: 2750 +100/-50 rpm 図 46 • ロー・アイドル: 1500 ± 50 rpm 1. アイドル速度の調整 燃料バルブ 2. フィルタ容器(図 47)の周辺をウェスでき れいにぬぐう。 1. リモート・スロットル・コントロール・レ バーを SLOW 位置にする。 3. フィルタの下に燃料を受ける容器をおく。 2. アイドル・スピード・ネジのロックナット をゆるめる(図 45)。 4. フィルタのドレン・プラグとブリーザ・バ ルブを開く(図 47)。 3.
電気系統の整備 6. フィルタ取り付けバンドのキャリッジ・ボ ルトをゆるめてフィルタのキャニスタを取 り出す。適切に処分する。 バッテリーの整備 7. 新しいキャニスタを取り付け、取り付けバ ンドのキャリッジ・ボルトを締め付ける。 警告 8. フィルタの上部に燃料ラインを接続する; 入口側と出口側を間違えないように注意す る。 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーの電極部や端子などの部分に は鉛や鉛含有物質が含まれており、カリ フォルニア州では、これらの物質が癌や 先天性異常の原因となるとされている。 9. フィルタのドレン・プラグを確実に閉める こと。燃料バルブを開く。 10.
バッテリーの端子に金属製品やトラクタの 金属部分が触れるとショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属部を接触させない ように注意する。 • バッテリーの端子と金属を接触させな い。 図 48 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切 であるとケーブルがショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 1.
走行系統の整備 トランスミッションのニュートラル 調整 走行ペダルがニュートラル位置にあるのに機 体が動き出す場合にはトランスミッションの 調整が必要です。 1. どちらか一方の前輪を浮かして機体を支え る。 注 注: 3 輪駆動キット装着車の場合には後 輪も浮かせてください。 図 49 1. 2. 3. 2. エンジンを始動し、スロットルをSLOW に セット、浮いている前輪が回転しているこ とを確認する。 3. エンジンを止め、以下の手順で調整する: 走行ケーブル バルクヘッド ジャム・ナット 4. 5. 偏芯ナット ロックナット 移動走行速度の調整 A. 走行ケーブルを油圧トランスミッション のバルクヘッドに取り付けているジャム ナット(図 49)を両方ともゆるめる。 ジャムナットは調整ができるよう十分 に、また均等にゆるめること。 走行ペダルは最高速度を出せるように出荷時 に調整されていますが、一杯に踏んでいるのに ペダルストップに当たらないようになったら調 整が必要です。また、最高速度を下げたい場合 にも調整を行います。 B.
冷却系統の整備 2. ロック&芝刈ブラケットをペダル・ピボッ トに固定しているナットをゆるめる。 ラジエター・スクリーンの清掃 オーバーヒートを防止するため、ラジエター とスクリーンは常にきれいにしておいてくださ い。基本的にラジエターとスクリーンを毎日点 検し、必要であれば 1 時間ごとに清掃してく ださい。汚れやすい環境で使用している場合に はより頻繁な清掃が必要です。 1. ラジエターのスクリーンを外す(図 52)。 2. ファン側からラジエターをエアで吹いて汚 れを落とす。 図 51 1. 2. ジャム・ナット ナット 3. トラニオン・ボルト 3. 刈り込み速度を遅くするには、トラニオン・ ボルトを右に回し、速くするには左に回す。 4. トラニオン・ボルトのジャムナット、およ びペダル・ピボットのナットを締め付けて 調整を固定する(図 51)。調整を確認し、 必要に応じて再調整する。 図 52 1. ラジエター・スクリーン 2. ラジエター 3.
ブレーキの整備 ベルトの整備 ブレーキの調整 ベルトの調整 両輪を均等に調整できるよう、機体両側にブ レーキ調整ロッドがついています。以下の手 順で調整します: 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 機械を正しく動作させ、無用の磨耗を防止する ために、ベルト類は正しく調整してください。 1. 走行中にブレーキ・ペダルを踏み、両輪が均 等にロックするか調べる。 1. オルタネータをエンジンと調整ストラップ に固定しているボルトをゆるめる。 狭い場所や人の近くでのブレーキテスト は大変危険である。 ブレーキ調整の前後に行うテストは、必 ず人や障害物のない平坦で広い場所で行 うこと。 2. ブレーキが片効きであれば、コッター・ピン とクレビス・ピンを外して、ブレーキロッ ドを外す(図 53)。 図 54 1. エンジン・ベルト 2. ベルトを適切な張りに調整し、ボルトを締 め付ける。 図 53 1. クレビス・ピンとヘアピン・ コッター 2. ジャム・ナット 3. クレビス 4. ブレーキ・シャフト 3. ジャムナットをゆるめ、クレビスを調整す る(図 53)。 4.
制御系統の整備 バックラップ カッティングユニットの昇降タイミ ングの調整 バックラップ中にリールに触れると大け がをする。 本機のカッティングユニット昇降回路にはフ ロー・コントロール・バルブ(図 55)がついて います。このバルブは出荷時に調整されていま すが、作動油温度、作業速度などにより調整 が必要になる場合があります。以下の手順で 調整します: • リールその他の可動部に手指、足、衣類 等を近づけないよう注意すること。 • エンジンが動いている間は、止まった リールを絶対に手や足で回そうとしな いこと。 注 油圧オイルの温度が十分上昇してから調整 にかかってください。 1. 平らな場所に駐車し、カッティングユニッ トを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブ レーキを掛ける。 1. 運転席を上げ、センター・プルフレーム用 フローコントロールバルブ(図 55)を露 出させる。バルブは油圧マニホルドの側面 についている。 2. 運転席を上げてリール・コントロールを露出 させる。 3.
6. リール速度セレクタを 1にセットする (図 56)。 油圧系統の整備 7. 機能コントロール・レバーをニュートラル 位置にして、昇降刈り込みコントロールを 前に倒すとリールが回転してバックラップ が始まる。 油圧オイルとフィルタの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 800運転時間ごと 8. 長い柄のブラシを使ってラッピング・コンパ ウンドを塗布しながらラッピングを続ける。 柄の短いブラシは絶対に使用しないこと。 オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全 体を洗浄する必要がありますのでトロ代理店に ご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状に なったり黒ずんだ色なったりします。 9. リールが停止したり回転にムラがある場合 は、速度設定を上げて回転を安定させてか らもとの速度(或いは希望速度)に戻す。 1. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬ ぐう (図 57)。フィルタの下に廃油受けを置 いてフィルタを外す。 10.
保管 油圧ラインとホースの点検 長期間にわたって保管する場合には以下のよ うな作業を行ってください: 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身 体に重大な損傷を引き起こす。 1. 機体からゴミや刈りカスをきれいに取り除 く。必要に応じてリールやベッドナイフの 研磨を行う( カッティングユニットのオペ レーターズマニュアルを参照のこと)。ベッ ドナイフやリールの刃にはさび止めを塗布 する。グリスアップと機体各部の潤滑を行 う;「潤滑」のページを参照。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホース に傷や変形がないか接続部が確実に締 まっているかを確認する。 • 油圧のピンホール・リークやノズルから は作動油が高圧で噴出しているので、絶 対に手などを近づけない。 2. タイヤに重量がかからないように完全にブ ロックする。 • リークの点検には新聞紙やボール紙を 使う。 3.
図面 電 気 回 路 図 (Rev.
油 圧 回 路 図 (Rev.
一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社 の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上 または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間*のうち いずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたしま す。この保証はエアレータを除くすべての製品に適用されます( エアレータに関する保証については該当製品の保証書をご覧下さ い)。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製 品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部 品代、運賃が含まれます。この保証は、「製品」 の当初の購入者 に納品された日から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入した弊社 代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、お客 様から連絡をして頂くことが必要です。連絡先がわからなかった り、保証内容や条件について疑問がある場合には、本社に直接お 問い合わせください: Toro Commer