Operator's Manual
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アイドル速度の調整
1. リモート・スロットル・コントロール・レバーを SLOW
位置にする(図49)。
2. アイドル・スピード・ネジのロックナットをゆるめる
(図49)。
3. 1500 rpm となるようにアイドル・スピード・ネジを調整
する。
4. ロックナットを締めつける。
油圧オイル
定期整備間隔/仕様
通常は800 運転時間でオイルとフィルタを交換します。
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄
する必要がありますのでトロ代理店にご連絡ください。汚
染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりし
ます。
フィルタ交換時期:
• 最初の 50 運転時間後
• その後 800 運転時間ごと
油圧オイルとフィルタの交換
1. フィルタ取り付け部周辺(図50)をきれいに拭く。
フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
注: オイルを抜かずにフィルタのみを交換する場合に
は、フィルタに入るラインに栓をしてください。
図 50
1. 油圧フィルタ
2. フィルタにオイルを入れ、ガスケットをオイルで湿し、ガ
スケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回し入れる。
その状態からさらに 3/4 回転締め付ける。これでフィ
ルタは十分に密着する。
3. タンクに油圧オイルを入れる。容量は約 21 リットルで
ある;22ページの「油圧オイルを点検する」を参照。
4. エンジンを始動させ、3~5分間のアイドリングを行って
オイルを全体に行き渡らせ、内部にたまっているエアを
逃がす。エンジンを止め、油量を再点検する。
5. 抜き取ったオイルは適切に処分する。
油圧ラインとホースの点検
毎日、 油圧ホースと油圧ラインを点検し、 漏れ、 折れ、 サ
ポートのゆるみ、 磨耗や腐食があれば交換してください。
異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
• 警告 •
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な
損傷を引き起こす。
• 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形
がないか接続部が確実に締まっているかを確認す
る。
• 油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油が
高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけな
い。
• リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
• 油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解
放する。
• 万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の
治療を受ける。
ブレーキの調整
両輪を均等に調整できるよう、機体両側にブレーキ調整ロ
ッドがついています。以下の手順で調整します:
1. 本機を走行中にブレーキペダルを踏み、両輪が均等に
ロックするか調べる。
• 警告 •
狭い場所や人の近くでのブレーキテストは大変危険で
ある。
ブレーキ調整の前後に行うテストは、必ず人や障害物の
ない平坦で広い場所で行うこと。










