Form No.3326-816 ® Workman ® 2100 ワークマン 2100 汎用作業車 モデル No.07253 −シリアル No.220000001 and Up モデル No.07253TC −シリアル No.
警 運 告 転 …………………………………………………19 安全第一 ………………………………………………19 各部の名称と操作 ……………………………………19 カリフォルニア州では、エンジンからの排気ガス 仕業点検 ………………………………………………21 には発癌性や先天性異常の原因となる物質が含ま エンジンの始動 ………………………………………22 れていることが知られております。 停止 ……………………………………………………22 駐車 ……………………………………………………22 荷台 ……………………………………………………22 重要 カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地など でこの機械を使用する場合には法令によりスパーク アレスタの装着が義務づけられています。類似する 法規制については、それぞれの地域でご確認下さい。 テールゲート …………………………………………23 慣らし運転 ……………………………………………23 荷物の搭載とダンプ操作 ……………………………23 長距離を移送する場合 ………………………………24 この製品はカナダの ICES-002 規格
はじめに 安全のために Toro 製品をお買い上げいただき、まことにありがとうざい ます。 Toro 社では、この製品について正しくご理解いただき、十 分にご満足いただけるよう願っております。整備、交換部 品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店に おたずねください。 安全のためには、機械の所有者や取り扱いに係わる人々の 知識・訓練や日常の意識が大変重要です。誤った運転や整 備不良は負傷や死亡事故につながります。事故を防止する ために、以下に示す安全のための注意事項を必ずお守りく ださい。特に マークと共に表示される「注意」 「警告」 「危険」の内容は、人身事故を防止する上で非常に重要な 注意事項ですから必ずお守りください。 お問い合わせの際には必ずモデル番号とシリアル番号をお 知らせください。お客さまの製品に関する正しい技術情報 を提供する上で非常に大切です。モデル番号とシリアル番 号を刻印した銘板の取り付け位置は下図の通りです。 図1 本機の管理責任者、オペレータ、整備責任者の方々は、以 下のような知識に精通していることが求められます。 ● 可燃性引火性燃料等に関する取り扱い規則
―エンジンが熱い時に燃料タンクのフタを開けない。 運転の前に ―燃料取り扱い中は禁煙。 ● 本機をご使用になる前に、必ずこのマニュアルをお読 みになり、内容をよく理解してください。 ● 絶対に子供に運転させないでください。 ● たとえ大人であっても、正しい運転知識のない方には 絶対に運転させないでください。本書を読んで練習を 積んだ方だけが運転してください。オペレータは、肉 体的にも精神的にも運転にふさわしい能力を備えてい る必要があります。 ● 運転には少なくとも普通自動車の運転免許取得者程度 の力量は必要です。 ● 本機には、運転手以外に助手席に1名の乗員を乗せる ことができます。これ以外の乗員を、これ以外の場所 に絶対に乗せないでください。 ● 薬物やアルコールを摂取している時は絶対に運転しな いでください。 ● 各部の操作や緊急の停止方法に十分慣れておきましょ う。 ● 安全カバー、安全装置、ステッカーなどは所定の場所 に正しく取り付けて御使用ください。これらが破損・ 故障したり、文字が読めなくなった場合は、作業前に 修理・交換してください。 ● ● ● ●
―急旋回など突然の操作は、その後の制御が不安定に なりやすく事故のもとであるから行わない。 ―ダンプ操作時には車両後方に誰もいないことを必ず 確認する。人の足元にダンプしないよう十分注意す る。テールゲートを外す時は車両の後ろに立たない で必ず横に立って行う。 ● 車両総重量(GVW)は、停止距離や旋回性能に大き な影響を与えます。重量物を搭載しているときや重い アタッチメントを取り付けているときはブレーキの効 きが悪くなり、旋回も難しくなります。 ● 荷台を取り外したりアタッチメントを取り外したりし て走行するときには、スピードを控えめにしてくださ い。ブレーキングの特性が変化するだけでなく、急ブ レーキを掛けたときに後輪がロックしやすくなります。 ● 芝生の上や舗装道路は非常に滑りやすく、また、ぬれ ている場合には停止距離は通常の2〜4倍になりま す。深い水たまりを通ってブレーキがぬれると、ブレ ーキの効きが極端に悪くなります。深い水たまりを抜 けた後は、低速でブレーキテストを行い、性能を確認 して下さい。ブレーキの効きが落ちている場合には、 速度を十分に落とし、ブレーキを軽く掛けながら走行
● ● ● 斜面で停止しない。特に荷を積んでいるときは注意。 下り坂では停止距離が長くなる。停止しなければなら ない場合は、転倒の危険を避けるため、ゆっくりと速 度を落とす。車両が後ろに傾いた時に急ブレーキを掛 けると転倒を起こしやすい。 ● 荷台の前後に片寄らないように均一に積む。後輪の車 軸よりも後ろに積むと、前輪にかかる荷重が小さくな り、ハンドルが効きにくくなるばかりか前輪が浮き上 がりやすくなって危険である。 ● 荷台から積荷がはみ出るような場合や荷台の中心を外 して積まなければならない場合は特に注意が必要。積 荷はできるだけバランス良く積み、しっかりと固定す る。 ● 積荷は確実に固定する。液剤散布車のような場合には 特に旋回中や斜面の上り下り時にタンクの中で重心の 移動が起こりやすい。転倒の危険を小さくするため、 急加速や急ブレーキは絶対にしない。 斜面はできるだめまっすぐに登り降りする。 斜面で使用することが多い車両にはできるだけ ROPS (転倒保護バー)を取り付ける。 オフロードでの運転 オフロード、特に凹凸の激しい場所、縁石の近く、穴の近 くなど路面条件が急変すると
保 守 ● 定められた有資格者以外には本機の保守・修理・調 整・点検などの整備作業をおこなわせないでくださ い。 ● 整備・調整作業の前には、必ずエンジンを停止し、駐 車ブレーキをかけ、念のためにキーを抜き取ってくだ さい。 ● 常に安全な運転ができるよう、ボルト、ナット、ネジ 類が十分に締まっているかを確認してください。 ● 火災防止のため、エンジン付近に余分なグリス、芝草 や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意くださ い。 ● 燃料や電解液の確認をする時には絶対に裸火を使用し ないでください。 ● エンジンを回転させながら調整を行わなければならな い時は、手足や頭や衣服を回転部や可動部に近づけな いように十分ご注意ください。また、無用の人間を近 づけないようにしてください。 ● 引火性の燃料や溶剤を平たい容器に入れて部品の洗浄 を行わないでください。 ● 走行速度ガバナの設定を変えないでください。Toro 正 規代理店でタコメータによる速度検査を受け、安全性 と精度を確認しておきましょう。 ● 大がかりな修理が必要になった時、補助が必要な時は Toro 正規代理店
スロープチャート この辺を垂直に保持して使用します。 (建物の壁や樹木に合わせると便利です。 ) 線 15 ° 傾斜 1 2 °傾 斜線 1 0 °傾 斜線 5 °傾斜線 確認したい斜面に合わせて折る。 確認したい斜面とこの チャートを重ねて傾斜 を比較する。 9
安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルは危険な箇所の見やすい部分に貼付してあります。読めなくなったものは必ず新しいものに貼 り替えてください。 99-7350 1.最大トング重量 23 kg 2.最大トレーラ重量 181 kg 99-7346 1.駐車ブレーキ 2.駐車ブレーキ ON 3.駐車ブレーキ OFF 99-7348 1.詳細についてマニュアルを参照のこと 2.運転士と助手とで 181 kg を超えないこと 3.最大積載荷重が 567 kg を超えないこと 4.この車両のベース重量は 454 kg 5.最大車両総重量が 1202 kg を超えないこと 99-7952 1.チョーク 2.後退 3.ニュートラル 4.前進 99-7349 1.荷台ロック解除 2.荷台をロック 99-7352 1.ヒューズについての情報 はマニュアルを参照のこと 2.オプションライト用ヒュ ーズ(10A) 3.後部リフトキット(オプ ション)用ヒューズ (15A) 26-7390 11 4.オープン(10A) 5.ヘッドライト用ヒューズ (10A) 6.始動システム用ヒューズ (10A) 7.ダンプキッ
99-7343 1.警告: オペレーターズマニュアルを読むこと。 2.高速道路の走行禁止。この車両は通常の道路を走行するための車両ではない。 3.荷台に人をのせないこと。転落の危険あり。 4.子供に運転させないこと。 5.アワーメータ 6.ヘッドライト 7.始動キー OFF 8.始動キー ON 9.走行手順:運転席に着席、駐車ブレーキを解除、始動キーを ON とし、チョークを引き(必要に応じ) 、アクセ ルを踏む。 10.停止手順:アクセルから足を離し、ブレーキを踏んで駐車ブレーキを掛け、始動キーを OFF とし、キーを抜く。 99-7344 1.危険:マニュアルをよく読むこと。 2.燃料は引火性が高い。給油前にはエンジン停止。 3.転倒危険: 12 °以上の斜面を横切らないこと。12 °以上の斜面を登らないこと。旋回時や重い荷物を積ん でいる時、凹凸の激しい場所では速度を落とすこと。最高速度 26km/h 以下で走行すること。 4.同乗者を振り落とさないよう十分注意すること。荷台に人を乗せないこと。車外に手足を出さないこと。 99-7345 1. 2. 3. 4. 99-7954 危険:マニュアルを
仕 様 注:仕様および設計は予告なく変更されることがあります。 ベース重量 定格積載重量(平坦地) 454 kg(油脂類含まず) 749 kg(運転手および助手の体重それぞれ 90.7 kg と、積荷、トレーラトング 重量、トレーラ総重量、アクセサリやアタッチメント重量すべてを含む。 最大車両総重量(GVW) (平坦地) 1203 kg(上記すべてを含む。) 最大積載重量(平坦地) 567 kg(トレーラトング重量およびトレーラ総重量を含む。) 牽引能力: 標準ヒッチ トング重量 23 kg(最大トレーラ重量 182 kg) ヘビーデューティー・ヒッチ トング重量 45 kg(最大トレーラ重量 363 kg) 全幅 152.4 cm 全長 297.2 cm 最低地上高 ホイールベース トレッド(センター間距離) 荷台長さ 23.5 cm(前)(積載物なし、オペレータなし) 19.7 cm(後)(積載物なし、オペレータなし) 200.7 cm 124.5 cm(前) 122.6 cm(後) 116.8 cm(内側) 129.5 cm(外側) 荷台幅 124.
組み立ての方法 注:前後左右は運転席から見た方向を言います。 付属部品一覧表 注:下の表を参考にして全部の部品がそろっていることを確認してください。 ホイール アセンブリ 2 後輪(モデル No.07252TC) ホイール アセンブリ 2 ワッシャ 2 ダストカップ 2 ハンドル 1 ハンドルシャフトに取り付ける(モデル No.07252TC) バンパー 1 フレーム前部に取り付ける(モデル No.07252TC) ヒッチ 1 フレーム後部に取り付ける(モデル No.07252TC) 座席 2 荷台 1 ピボット ブラケット(右) 1 ピボット ブラケット(左) 1 フランジヘッドスクリュ(3/8 × 1) 1 始動キー 4 運転に必要なキーです。 オペレーターズ マニュアル 2 ご使用前にお読みください エンジン マニュアル 2 ビデオ 1 運転前にお読みください。 パーツ カタログ 1 交換部品の注文にご利用ください 登録カード 1 日本のお客様はご返送の必要はありません 前輪とその取り付け用部品(モデル No.
前輪を取り付ける 注:モデル No. 07252TC では以下の作業を行ってください。 1.前輪の固定用キャップスクリュを取り外す。 2.スピンドルに付いている出荷用ブラケットを取る。 3.外したキャップスクリュのネジ山にロクタイト(ブル ー)を塗布する。 4.キャップスクリュ(図3)でスピンドルに前輪を固定 し、19˜23 kg/cm2 にトルク締めする。 図4 1.ハンドル 2.6角ナット 3.ワッシャ 4.樹脂シール バンパーを取り付ける 注:モデル No. 07252TC では以下の作業を行ってください。 1.フレーム前部からボルト、ワッシャ、ナット(各2) を取り外す。 2.取り外したネジ類を使ってバンパーを取り付ける (図5)。 図3 1.タイヤ&ホイール アセンブリ 4.ワッシャ(大) 2.スピンドル 5.キャップスクリュ 3.ワッシャ(小) 6.ダストカップ ハンドルを取り付ける 注:モデル No.
運転席を取り付ける 注:モデル No. 07252TC では以下の作業を行ってください。 1.シートベースのスリットにシートブラケットを差し込 んで座席を前に倒す(図6)。 図7 1.ヒッチ 荷台を取り付ける 注:モデル No. 07252TC では以下の作業を行ってください。 1.フレームに荷台を載せる。フレームの中心に平らに載 っているのを確認する。 2.フレームの左後ろ角に左ピボット ブラケットを取り 付ける(3/8 × 1フランジヘッドスクリュ2本を使用; 取り付けの向きは図8を参照のこと)。 図6 1.シートブラケット 2.シートベース ヒッチを取り付ける 注:モデル No.
3.荷台の取り付け穴をブラケットに合わせる(図9)。 バッテリーを充電する 注:モデル No. 07252TC では以下の作業を行ってください。 バッテリーの電解液が抜いてある場合は、車体からバッテ リを取り外し、電解液を満たし、充電してください。比重 1.
エンジンオイルの量を点検する 燃料タンクに燃料を入れる エンジンオイルは出荷時に給油済みですが、初回運転の前 後に必ず点検してください。 使用するガソリン Toro 社の製品には、不純物のない新しい無鉛レギュラーガ ソリン(オクタン価 87 以上)を御使用ください。無鉛ガ ソリンがない場合は、有鉛ガソリンでも御使用いただけま す。 1.平らな場所に駐車する。 2.ディップスティック(図 11)を抜きウェスで拭い、も う一度根元まで確実に差し込んで引き抜き、オイルの 重要 メタノール添加ガソリン、10%以上のエタノールを 添加したガソリン、ガソリン添加物、ホワイトガソ リンなどはエンジンを損傷しますから絶対に使用し ないでください。 危 険 2 ガソリンは引火しやすく爆発性の高い液体であり、 引火したり爆発したりすると、火傷、火災、などの 恐れがある。 ・安全のために給油は屋外で、給エンジンが冷えて から行う。こぼれたら必ず拭き取る。 ・燃料タンクの口まで一杯に入れない。ガソリンが 膨張してあふれないように給油口の根元から 25 mm 程度下までの給油とする。 ・ガソリン取り扱い中は絶対禁煙。火
燃料を入れる 燃料タンクの容量は約 26.5 l です。 1.エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。 2.給油口の周囲をきれいに拭く(図 12)。 図 13 1.残量点検穴 図 12 運 1.燃料タンクの給油口 3.給油口のキャップを取る。 転 注:前後左右は運転席から見た方向を言います。 4.給油口の根元から約 2.
ギアシフト セレクタ ブレーキペダル 前進、後退、ニュートラルの3つのシフト位置があります (図 15)。どの位置でもエンジンの始動ができます。 減速する時や停止する時に使用します(図 14)。 注 意 注:セレクタを「後退」にセットした状態でキーを入れる とブザーが鳴り、このまま始動するとバックすること をオペレータに警告します。 ブレーキは摩耗する。また、調整が狂うこともあり うる。 ブレーキを踏み込んだ時の床板とのすきまが 2.
手すりと腰部ガード ライトスイッチ ダッシュパネルの右側と各座席の外側についています (図 18)。 ヘッドライト用のスイッチ(図 14)です。押すと点灯しま す。 パワーポイント オプション用の電源をここから取ることができます。 図 18 1.手すり 仕業点検 図 16 1.始動スイッチ 2.アワーメータ 3.ライトスイッチ 2.腰部ガード 4.オイル警告灯 5.パワーポイント 安全作業は仕業点検から始まります。作業開始前に必ず車 両の点検を行ってください。点検項目は以下の通りです: タイヤ空気圧 ● 燃料計 注:自動車用タイヤとは異なり、踏圧を低くするために 低めの空気圧を採用しています。 燃料タンク内の燃料の残量を表示します(図 17)。 ● オイル類の量。不足していれば補給する。 ● ブレーキペダルの操作具合。 ● ヘッドライト。 ● ハンドルを左右に切り、操作具合を点検する。 ● オイル漏れ、各部のゆるみ、その他の不具合がないか。 これらの点検は必ず、エンジンを止め、可動部の動き が完全に停止してから行うこと。 上記に一つでも異常があれば、整備担当者ま
エンジンの始動 1.運転席に座り、始動キーを差し込んで右に回して ON 位置とする。 注:ギアシフト セレクタが「後退」位置になってい ると、ここでブザーがなります。 2.ギアシフト セレクタを「前進」または「後退」にセ ットする。 3.アクセルペダルをゆっくりと踏み込む。 図 19 1.ラッチ 注:アクセルを踏み込むと駐車ブレーキは自動的に解除さ れます。 2.ラッチを片手で持ち上げながら、もう一方の手で荷台 を持ち上げる。 注:エンジンが冷えている時はアクセルペダルを半分ほど 踏み込んだ状態でチョークを引いてください。エンジ ンが温まったらチョークを OFF 位置に戻してくださ い。 3.荷台を一番高い位置からわずかに降ろすとプロップロ ッドが固定される(図 20)。 重要 「押しがけ」や「引きがけ」をしないでください。 停 止 アクセルペダルから足を放し、ブレーキペダルをゆっくり 踏み込むと車両は停止します。 注:停止距離は車両に積載された重量や走行速度によって 変わります。 駐 車 1.駐車ブレーキを掛け、始動キーを OFF 位置に回す。 図 20 1.プロップロッド 2.安全
テールゲート 荷物の搭載とダンプ操作 1.テールゲートを開くには、ラッチを外側に押す(図 21)。 ラッチを上に引くと、スプリングの働きでラッチは内 側に飛び出してくるので、注意しながらテールゲート を降ろす。 荷台の大きさは 0.
長距離を移送する場合 故障時の牽引移動 長距離にわたってワークマンを移送する場合には、トレー ラを使用し、確実に固定して輸送してください。ロープが けのポイントについては図 22、23 を参照してください。 緊急時には短距離に限り本機を牽引移動することができま すが、あくまでも緊急時に限ってください。 警 注 意 告 牽引速度が速すぎるとハンドル操作が遅れて人身事 故となる場合がある。 輸送中にワークマンの座席がゆるんで車体から外れ 落下して他の車両や人間に当たると人身事故とな る。 安全のために牽引速度は 8 km/h を限度とする。 牽引作業は二人で行います。牽引用ロープはワークマン 長距離を輸送する場合にはトレーラを使用してください (24 ページを参照)。 安全のために座輸送時には席を取り外すか、確実に 固定するかする。 1.駆動ベルトを外す(34 ページ「駆動ベルトの交換」手 順1、2を参照)。 2.前フレームのトングにロープなどの牽引索を取り付け る(図 23)。 3.ワークマンのシフトをニュートラルにし、駐車ブレー キを解除する。 1 1 図 22 1.ロープ掛けのポ
トレーラを牽引する ワークマンはトレーラを牽引することができます。牽引 重量により2タイプのヒッチがあります。詳細は Toro 代 理店に御相談ください。 荷台で荷物を運ぶ場合も、トレーラを牽引する場合も、 過積載にならないように注意してください。過積載では 十分な性能を発揮できなくなる上、ブレーキ、車軸、エ ンジン、トランスアクスル、ステアリング、サスペンシ ョン、ボディー、タイヤなどに大きな負担が掛かり、破 損や故障の原因になります。トレーラの場合は、貨物重 量の 60 %以上がトレーラの前半分にかかるように積載を 行ってください。このような積載を行った場合、ワーク マンのトングにトレーラ総重量の約 10 %が掛かります。 積載貨物の重量が 567 kg を超えないように注意してくださ い(GTW およびトング重量を含む)。例えば、GTW が 181 kg でトング重量が 23 kg の場合なら積載重量は 363kg と なります。 ブレーキ性能と駆動性能を適切に維持するために、トレ ーラの牽引を行う場合には必ず荷台を取り付けておいて ください。また GTW を超えないように注意してください。 トレーラを
保 守 注:前後左右は運転席から見た方向を言います。 定期整備チャート&チェックリスト 定期整備間隔 整備・点検項目 ・駆動ベルトの張りの点検 最初の8運転時間後 ・スタータベルトの張りの点検 ・エンジンオイルの交換 8運転時間ごと 最初の 20 運転時間後 ・エンジンオイルの点検 ・タイヤ空気圧の点検 ・正しい乗車高さでトーインを点検 ・バッテリー液の量を点検 50 運転時間ごと ・バッテリーケーブルの状態を点検 ・エンジンオイルの交換(合成オイルを含む) ・グリスアップ ・エンジンの冷却部の清掃1 ・エアクリーナのフィルタを点検1 ・エンジンオイルのフィルタ交換 100 運転時間ごと ・ブレーキと駐車ブレーキを点検 ・タイヤ空気圧と磨耗状態を点検 ・ホイールナットのトルク締め ・フロントサスペンション、トーイン、乗車高さを点検 ・ニュートラルギア位置の点検 ・エアクリーナのフィルタを交換 200 運転時間ごと ・ブレーキケーブルを調整 ・駆動ベルトを点検 ・スタータベルトを点検調整 400 運転時間ごとまたは1年 ・燃料ラインを点検 ・燃料フィルタを交換 800 運転時
仕業点検チャート このページをコピーして御使用ください。 第 週 月 火 始業時点検 水 木 ・ブレーキと駐車ブレーキの作動状態 ・ギアシフトの作動状態 ・燃料残量 ・エンジンオイルの量 ・トランスアクスル オイルの量 ・エアフィルタの汚れ具合 ・エンジンの冷却フィン ・エンジンからの異常音 ・走行時の異常音 ・タイヤ空気圧 ・オイルなどのもれ ・計器の作動状態 ・アクセルの作動状態 ・トーインと乗車時に車高 ・グリスアップ 1 ・塗装のタッチアップ =機体を水洗いした後は、整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 1 要注意個所の記録: 項目 日 付 点検者名 内 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 27 容 金 土 日
注 意 キーを抜かずに放置すると誰でもエンジンを始動できる。 エンジンが動けば事故が発生する可能性がでてくる。 安全のために保守整備作業前には必ずキーを抜き取る。また、点火プラグコー ドを外し、コードとプラグを確実に離しておく。 警 ジャッキアップ 告 整備や調整の目的でエンジンを始動する場合には、後輪を 25 mm 程度浮かせてください。この場合、リアアクスル部 で車両を支えてください。 隠れた危険整備作業の中には荷台を外して行わなけ ればならないものがある。 万一荷台が落ちると、人身事故となる。 危 安全のために ・荷台を上げたら必ずプロップロッドで固定する。 ・上げた荷台の上には何も載せない。 ジャッキアップした車両は安定が悪くなっている。 万一ジャッキから外れると、下にいる人間が大怪我 をする。 安全のために ・ジャッキアップした状態ではエンジンを始動しな いようにする。 ・車両から降りる時には必ずキーを抜き取る。 ・ジャッキアップしたら、タイヤを確実にブロック する。 悪条件下での使用 重要 ワークマンを以下のような条件で使用する場合に は、保守間隔を通常の半分に短縮し、より頻
2 1 1 1 図 25 1.後方のジャッキアップポイント 図 26 1.ニュートラル・ブラケット ニュートラルの点検と調整 整備や調整の目的でエンジンを始動する場合には、トラン スアクスルをニュートラルにセットしておきます(図 26)。シ フトレバーには「ニュートラル」位置がありますから、こ れでニュートラル位置へのセットを行います。以下の手順 で、ニュートラル・シフト・レバーがトランスアクスルを正 しくニュートラルにセットしていることを確認してください。 2.ロックナット エンジン オイル 整備間隔と整備内容 毎日運転前に点検してください。 2.トランスアクスルのニュートラル・ブラケットを「ニ ュートラル」位置(横向き)とし、駆動クラッチを手 で回して車両が前進または後退するかを見る(図 26)。 交換 ・最初の 20 運転時間で初回交換 ・その後は 100 運転時間ごとに交換 注:気温の高い場所やホコリの多い悪条件下で使用してい る場合には、オイル、フィルタとも 25 運転時間で交 換してください。 3.ロックナット(図 26)のうちの1個を、シフトケーブル のたるみをなくす程度にごく
エンジン部の清掃 オイルの交換手順 1.エンジンを始動し、数分間のウォームアップを行う。 100 運転時間ごとに(悪条件下ではより頻繁に)エンジン 表面と回転スクリーンを点検し、必要に応じて清掃してく ださい。 2.平坦な場所で駐車ブレーキを掛け、キーを OFF として 抜き取る。 3.荷台を持ち上げ、プロップロッドで固定する。 重要 回転スクリーンが汚れたり詰まったりした状態や冷 却フィン周囲の空気の流れが悪くなった状態で運転 するとオーバーヒートを起こします。 4.点火プラグワイヤとバッテリケーブルを外す。 5.ドレンプラグ(図 27)を外してオイルが抜けるのを待 ち、プラグを元通りに取り付ける(1.8 kg.
4.フィルタについているほこりを落とさないように注意 しながら、ボディー内部からフィルタを引き出す。 グリスアップ 5.フィルタを点検し、破損しているようであれば廃棄す る。 全部のベアリングとブッシュに対し、1年に 1回、または 100 運転時間ごとにグリスアップを行ってください。悪条 件下で作業を行っている場合には整備間隔を短くしてくだ さい。 フィルタ エレメントの洗浄 使用するグリス: No.
図 31 図 32 1.ケーブル調整ネジ 2.イコライザ ブレーキ タイヤの点検 ブレーキの点検 少なくとも 100 運転時間ごとにタイヤの状態を点検してく ださい。走行中に縁石にぶつけたりした場合にも点検して ください。タイヤやリムに傷が入っていることがあり、ま たタイヤの整列が狂うことがあります。 ブレーキは車両の安全を守る重要部分です。他の安全装置 同様、定期的に念入りに点検を行い常に最適な状態に調整 しておいてください。100 運転時間ごとに以下の点検を行 ってください。 ● ブレーキシューの磨耗状態を点検。ライニング(ブレ ーキパッド)の厚さが 1.6 mm になっていたらブレーキ シューを交換する。 ● ブレーキプレートなどの摩擦部分の磨耗を点検。変形 などを発見した場合にはその部分を交換する。 タイヤの取り付け状態と締め付けトルクを確認します。 前輪: 183 〜 224 N. m(18.7 〜 22.8 kg/cm2) 後輪: 61 〜 N.m(6.2 〜 9.
7.リミットボルトを元通りに取り付ける(図 33)。 注:ボルトを取り付ける側の車輪を接地させる必要がある かもしれません。 2 8.センタリング ボルトを 325 − 393 N.m(18.
駆動ベルト 整備間隔と内容 初めて使用した日の終わりに点検してください。その後は 200 運転時間ごとに点検してください。 1.平らな場所でニュートラムにシフト、駐車ブレーキを 掛け、エンジンを停止キーを抜く。 2.荷台を上げてプロップロッドで固定する。 3.ベルトを手で回しながら異常な摩耗がないか点検し、 必要に応じて交換する。 図 35 1.タイヤの中心線(後) 2.タイヤの中心線(前) 3.車軸の中心線 4.ゲージ 5.車軸の高さにおける中心線間距離 6.15 cm の定規 1 3.前後の測定値が適正値から外れている時には(適正値 はこの項の一番最初に示されている)、タイロッド両 側のジャムナットをゆるめる(図 36)。 3 2 4.両方のタイロッドを回してトーインの調整を行う。 図 37 1.駆動ベルト 2.1次クラッチ 3.2次クラッチ 駆動ベルトの交換 以下は取り外しの手順です。 1.2次クラッチ(図 37)に掛かっているベルトを外す。 2.1次クラッチ(図 37)からもベルトを外す。 3.取り付けは上記と逆の手順で行う。 図 36 1.ジャムナット 5.調整が終わったらジャム
スタータ・ジェネレータ ベルトの調整 初回運転後および 200 運転時間ごとに点検してください。 1.平らな場所で駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し キーを抜き取る。 2.ジェネレータのピボットボルト(図 38)をゆるめる。 図 39 1.燃料フィルタ 6 mm 4.5 kg 4.新しいフィルタを取り付ける(フィルタについている 矢印がキャブレター方向を向くようにする)。 点火プラグ 整備間隔と内容 800 運転時間または 1 年に 1 回のうち早い時期に点検しま す。必要に応じて交換してください。 図 38 1.ジェネレータのピボットボルト 2.調整ボルト 使用する点火プラグ: Champion RC12YC (または同等品) 3.ベルトを 4.5 kg の力で押したときのたわみが6 mm と なるように、スタータの位置を調整する。 エアギャップ: 0.
重要 亀裂、汚れ、その他の不具合のあるものは交換して ください。点火プラグにサンドブラストを掛けたり、 ナイフ状のもので削ったり、ワイヤブラシで清掃し たりしないでください。破片がシリンダ内に落ちて エンジンを損傷します。 1 4.プラグの電極間のエアギャップを 0.76 mm に調整して シリンダヘッドに取り付け、24 〜 30 N.m(2.5 〜 3.
ヘッドライト 重要 車両の「押しがけ」はしないでください。 バッテリーはいつも汚れがないようにし、常時フル充電さ れているようにしてください。バッテリーやバッテリーボ ックスはペーパータオルで清掃してください。腐食を発見 したら、水4に対して重曹1を溶かした溶液で洗浄してく ださい。バッテリーの電極部にはワセリンやグリスなどを 塗り、腐食を防止してください。 使用している電球: GE ヘッドライト #H7610 1.駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを OFF と して抜き取る。 2.ダッシュボードの下に手を差し入れてヘッドライトを フードの外へ押し出す。 3.ヘッドライトとワイヤハーネスを接続しているネジを 外す。 電圧: 12 V(− 18 ℃におけるクランキング電流は 280 A) バッテリーを取り外す 4.ヘッドライト周囲のゴムシールを取り外し、ライトを 廃棄する。 1.平らな場所で駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し キーを抜き取る。 5.シール内側のノッチを合わせて新しいヘッドライトに シールを取り付ける。シールがぴったりと嵌まるよう にすること。 2.荷台を上げプロップロッド
バッテリーを取り付ける バッテリーを充電する 重要 バッテリーは常にフル充電状態に維持してください (電解液の比重が 1.
電気回路図 39
Toro 業務用機器の品質保証 2年間品質保証 ® Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます)の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 ・通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類。但しその 部品に欠陥があった場合には保証の対象となります。 通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類とは、ブレ ード、リール、バッドナイフ、タイン、点火プラグ、 キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルトなど を言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や