Form No. 3367-868 Rev D Workman® MD お よ び MDX 汎 用 作 業車 07266TC— —シ リ ア ル 番 号 311000001 以 上 モ デ ル 番 号 07266TC 07273— —シ リ ア ル 番 号 311000001 以 上 モ デ ル 番 号 07273 07273TC— —シ リ ア ル 番 号 311000001 以 上 モ デ ル 番 号 07273TC 07279— —シ リ ア ル 番 号 311000001 以 上 モ デ ル 番 号 07279 G014966 製品の登録は: www.Toro.com.
この機械は専門業務に従事するプロのオペレータが 運転操作することを前提として製造された作業用車 両です。各種の作業に必要な人や資材を運ぶため の車両として作られています。この車両が安全に 運ぶことのできる人間は、運転者およびその隣の 所定の座席に座る運転助手です。荷台は人を運ぶ のに適しておりません。 刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのう ちに番号をメモしておきましょう。 この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書) をご覧ください。 警告 図1 1.
目次 燃料ラインとその接続の点検 .............. 燃料フィルタの交換 ..................... 電気系統の整備 ............................ ヒューズの交換......................... ヘッドライトの交換 ..................... バッテリーの整備 ....................... 走行系統の整備 ............................ ニュートラルの点検と整備 ............... タイヤの点検 .......................... 前輪のトーインとキャンバの調整 .......... 一次走行クラッチの整備 ................. トランスアクスルオイルの交換 ............ 冷却系統の整備 ............................ エンジン冷却部の清掃 ................... ブレーキの整備 ............................ ブレーキの点検...............
安全について 運転の前に • 本機をご使用になる前に必ずこのマニュアルを 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、 人身事故につながります。事故を防止するため、以 下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている 警 遵守事項は必ずお守りください。これは 注 意 、警 危険 など、人身の安全に関わる注意事項を示し 告 、危 ています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重 大な人身事故が発生することがあります。 • • ワークマンの運転、管理、保守に関わる方々は、以 下のような安全関連規格・規則についての知識をお 持ちになると有利です(下記住所に英語資料を請 求することができる)。 • • 引火性および可燃性液体の取り扱い規則: ANSI/NFPA 30 • • National Fire Protection Association: ANSI/NFPA #505; 動力式産業トラック, National Fire Prevention Association, Barrymarch Park, Quincy, Massachusetts 02269, U.S.A.
– エンジン回転中や停止直後に燃料タンクのふ たを開けない。 – ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守する。 – 給油は屋外で行い、給油の量はタンクの首の 根元より 25 mm程度下までとする(首の部分 まで燃料を入れない)。入れすぎないこと。 – こぼれたガソリンはふき取る。 – バックする際には必ず後方を確認し、人が いないことを確かめる。後退時は速度を落 とす。 – 道路付近で作業するときや道路を横断すると きは通行に注意する。歩行者や他の車両に対 し、常に道を譲る心掛けをもつ。本機は行動 や高速道路を走行するための車両ではない。 右左折などの進路表示は常に早めに行い、他 車の注意を喚起すること。その他交通ルール を守って運転する。 – 爆発性の物質が空気中に存在する所では本機 の電気系統や排気系統からの火花が爆発を引 き起こす可能性がある。 爆発性のチリやガ スが空気中に含まれている所では絶対に運転 しない。 – 安全に確信が持てない時は 作業を中止 して 責任者に報告し、その指示に従う。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体や マフラーに触れないでください。これらの部分 は高温になっており、触れ
制御してください。 バックで斜面を下ってい るときに急ブレーキを掛けると後ろに転倒する 危険が高くなります。 るときの2倍から4倍の長さが必要になります。 また深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、 乾燥するまでブレーキが利かなくなります。水 溜りを抜けたあとは速度を落としてブレーキテ ストをしてください。ブレーキが利かなくなっ ていたら、ブレーキペダルを軽く踏み込んだま ま、しばらく低速で運転しましょう。こうする とブレーキが早く乾きます。 • 法面で使用される場合には、オプションとして ROPS キットの取り付けをご検討ください。 ラフな場所での運転 ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くな ど路面が一定でない場所では必ず減速してくださ い。 車体が揺れると重心が移動し、運転が不安定 になります。 斜面での運転 警告 斜面では転倒しやすくなる上、斜面を登りき れないときにはエンジンが停止してしまう場 合もあります。 あわてると人身事故を起こす 危険があります。 • 急斜面に乗り入れないこと。 • 下り坂で、特に荷を積んでいる場合には、 急加速や急ブレーキをしないでください。 • 斜面でバッテリ
• ガソリンや溶剤を使ってパーツ(部品)を洗 るべくバランス良く積み、ずれないように配 慮してください。 • 積荷は必ず固定してください。 固定できない荷 物や液剤タンクを積んでいる場合はそれらが動 いて重心が変化します。 特に旋回中、斜面走行 中や速度を急に変化させた時、凹凸のある場所 を走行している時には、この現象が起こりやす くなります。 重心の急変は転倒につながりま すから十分注意してください。 浄する時には必ず密閉型の洗浄容器を使って ください。 • 大がかりな修理が必要になった時や補助が必要 な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。 • いつも最高の性能を維持するために、必ずトロ の純正部品をご使用ください。他社の部品やア クセサリを使用すると危険な場合があります。 機体の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久 性などが変化し、そのために事故が起きる可能 性があります。 このような使い方をすると製品 保証が適用されなくなります。 警告 荷台は相当の重さになる。 万一手などを挟 まれると大けがをする。 – 荷台を降ろすときには、荷台に手やそ の他の部分を近づけないよう十分注意 すること。
音力レベルの確認は、EN ISO 11094 に定める手順に 則って実施されています。 左手の振動レベルの実測値 = 1.03 m/s2 音圧 実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実施さ れています。 この機械は、オペレータの耳の位置における音 圧レベルが 81 dBA であることが確認されていま す; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が 含まれています。 全身の振動 不確定値(K) = 0.5 m/s2 振動レベルの実測値 = 0.42 m/s2 音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 11201 に定める 手順に則って実施されています。 不確定値(K) = 0.5 m/s2 実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実施さ れています。 腕および手の振動 右手の振動レベルの実測値 = 1.5 m/s2 安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。読めなくなったもの は必ず新しいものに貼り替えてください。 117-5001 1. 警告 ― オペレーターズマニュアル を読むこと。 7.
104-6581 1. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 火災の危険: 燃料補給前にエンジンを止めること。 3. 警告:講習を受けてから運転すること。 4. 転倒の危険: 斜面を走る時や旋回する時は速度を落として慎重に運転すること。大量の荷物または重い荷物を積んでいる時、凹凸 の激しい場所では最高速度26 km/h 以下で走行すること。 5. 転落や手足の負傷の危険: 荷台に人を乗せないこと。手足を車両外に出さないこと 99-7345 1. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 表面が熱い・火傷の危険: 近づかないこと。 3. ベルトに巻き込まれる危険: 可動部に近づかないこと。すべ てのガード類を正しく取り付けて使用すること。 4. 荷台に押しつぶされる危険: 支え棒で荷台を支えること。 99-7952 1. 2. チョーク 後退 3. ニュートラル 4. 前進 115-2412 1. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと:ここに物を収 納しないこと。 112-3325 1.
99-7350 1.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 数量 用途 1 ハンドル 1 ハンドルを取り付ける(モデル 07266TC と 07273TC のみ) 2 必要なパーツはありません。 – バッテリーを充電する(モデル 07266TC と 07273TC のみ) 3 オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ 安全講習資料 登録カード PDI(納品前検査票) 品質検査証明書 キー 1 1 1 1 1 1 1 2 実際に運転を始める前にオペレーターズ マニュアル を読みトレーニング資料をご 覧になってください。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 1 ハンドルを取り付ける この作業に必要なパーツ 1 ハンドル 図3 手順 1. 2. 3. 4. 注 この作業はモデル 07266TC と 07273TC のみに 必要な作業です。 1. ハンドルのセンターカバーを止めつけている タブ(耳)を外す。カバーを取り外す。 2. ハンドルシャフトからナットとワッシャを外 す。 3.
重要 バッテリー液を入れすぎないようにして ください。バッテリー液があふれ出て機体に 触れると激しい腐食を起こします。 2 7. バッテリーを充電する 必要なパーツはありません。 バッテリーを取り付ける;「保守」の章の 「バッテリーの取り付け」の項を参照。 3 手順 マニュアルを読み安全トレーニン グ資料を見る なし 注 この作業はモデル 07266TC と 07273TC のバッテ リーのみに必要な作業です。 この作業に必要なパーツ バッテリーに電解液が入っていない場合やバッテ リーが未充電の場合には車両から取り外し、バッテ リー液を入れて充電してください。比重 1.260 の バッテリー液を購入してください。 1 オペレーターズマニュアル 1 エンジンマニュアル 1. バッテリーは、機体右側、助手席の後ろにあ る。バッテリーカバーを取り外す。 1 パーツカタログ 2.
製品の概要 2 3 1 5 6 4 G014967 7 図4 1. 2. フードストラップ 3. 荷台 5. 燃料キャップ 駐車ブレーキ 4. 荷台のラッチ解放レバー 6. ギアシフトセレクタ 各部の名称と操作 7. 牽引用トング ダルをさらに踏み込むと走行速度が上がります。 踏み込みをゆるめると走行速度が下がり、ペダルか ら足を離すとモータが停止します。 最高速度(前 進時)は 26 km/h です。 ブレーキペダル 速度を下げたり停止するのに使用します(図 5)。 注意 ブレーキが磨耗したり調整が狂ったりすると 人身事故の原因となります。 ブレーキペダルを一杯に踏み込んだ時、ペダル と 運 転 台 の 床 と の 距 離 が 25 mm 以 下 と な る よ うなら調整または修理が必要です。 図5 1. ブレーキペダル 5. 助手席用手すり 2. 駐車ブレーキセンター・コン ソール 6. オペレーターズマニュアル 3. ハンドル 7. 4.
アワーメータ ンジンを始動します(図 6)。エンジンが始動し たら、エンジンがスムーズに回転を続けられるよ うに調整してください。なるべく早く元の位置に 戻すようにしてください。エンジンが温かい時に はチョークは不要です。 アワーメータ(図 7)は、エンジンの積算運転時間 を表示します。このメータはアクセルペダルを踏 み込んでいる時間を積算します。 オイル圧警告灯 オイル圧警告ランプはエンジンオイルの圧力が危 険域に低下すると点灯します(図 7)。万一この ランプが点灯したまま消えない場合は、オイルの 量を点検し、必要に応じてオイルを補給してくだ さい;「運転」の章の「エンジンオイルを点検す る」を参照。 注 ランプがちらつく場合があります。これは正常な 状態で、特別な処置は不要です。 図6 1. チョーク 2.
手すりと腰部ガード 2 1 助手席用の手すりと腰部ガードが、ダッシュパネル の右側と各座席の外側についています(図 9)。 G009193 図9 1. 助手席用腰部ガード 2. 助手席用手すり 仕様 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。 MD MDX ベース重量 乾燥重量 544 kg 定格容量(平坦路面の場合) 総重量 567 kg(オペレータおよび助手席乗員の 体重をそれぞれ 90.7 kg とし、積載物、トレーラ・ トング重量、トレーラの総重量、アクセサリの重 量を含む) 総重量 749 kg(オペレータおよび助手席乗員の 体重をそれぞれ 90.
運転操作 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 安全第一 このマニュアルに記載されている安全上の注意やス テッカーの表示内容を良く読んでください。この機 械についてよく知っておくことがあなた自身や周囲 の人を事故から守ることにつながります。 始動前の点検 図 10 モデル 07266TC および 07279 毎日、運転前に以下の項目を点検してください。 • タイヤ空気圧。 1. ディップスティックと補給口 注 タイヤ空気圧は、普通の自動車より低く設定 されています;これは踏圧を減らし芝生の損傷 を防止するためです。 • 燃料、オイルなどの量を点検し、不足していれ ば適正品を適正量まで補給する。 • ブレーキペダルの作動を点検する。 • ランプ類が正常に作動することを確認する。 • ハンドルを左右一杯に切って応答を確認する。 • オイル漏れや各部のゆるみなどの異常がないか 図 11 モデル 07273/TC 点検する。オイル漏れ、各部のゆるみなどの点 検は必ずエンジンを停止し、機械の可動部がす べて完全に停止している状態で行う。 1.
ブレーキオイル量の点検 危険 燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに 引火する危険がある。発火したり爆発したりす ると、やけどや火災などを引き起こす。 • ガソリン容器は車から十分に離し、地面に 直接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給し ない。車両のカーペットやプラスチック製 の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ 場がなくなるので危険である。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪 を地面に接触させた状態で給油を行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わなけ ればいけない場合には大型タンクのノズル からでなく、小型の容器から給油する。 • 大型タンクのノズルから直接給油しなけれ ばならない場合には、ノズルを燃料タンク の口に常時接触させた状態で給油を行う。 初回運転の前にブレーキオイルの量を確認してくだ さい; 「保守」の「ブレーキの整備」の「ブレー キオイルの量の点検」を参照。 タイヤ空気圧を点検する 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧を 点検してください。 最大タイヤ空気圧は前後のタイヤとも 0.55–1.
トランスミッションオイルの量を点 検する 荷台の操作 荷台を上げる 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 警告 トランスアクスルのオイル量は、点検穴の下の縁 まであるのが適正(図 13)。少なければ適正位 置までオイルを補給する;「保守」の「走行系統 の整備」の「トランスアクスルオイルの交換」を 参照のこと。 荷台を上昇させたままで走行すると転倒の危険 が増大する。 また、荷台を上昇させたままで 走行すると荷台が破壊される危険もある。 • 運転する時は必ず荷台を下げておくこと。 • ダンプ操作をした後は必ず荷台を下げる習 慣をつけること。 注意 荷台の後部に積荷が集中していると、ラッチを 開けた際に荷台が急に開いて周囲の人間が怪 我をする恐れがある。 図 13 1. 点検穴 • 積荷はでき限り荷台の中央に載せる。 • ラッチを開放する際には、荷台を手でしっ かりと押さえ、荷台に寄りかかっている人 間や荷台のすぐ後ろに人がいないことを確 認する。 エンジンの始動手順 1.
荷台を下げる 警告 荷台は相当の重さになる。 万一手などを挟ま れると大けがをする。 荷台を降ろすときには、荷台に手やその他の部 分を近づけないよう十分注意すること。 プロップロッドを固定スロットから外し、ラッチが 掛かるまで荷台を下げて固定する。 図 16 荷台のラッチの調整 1. 荷台のラッチが確実にはまらない(走行すると上下 に振動する)場合には、ラッチのポストを調節し てください。 1.
荷台に搭載できる目安(平 坦路面の場合) 1. 駆動ベルトを外す;「保守」の「ベルトの整 備」の「走行ベルトの交換」の項を参照。 砂利, 乾燥 荷台に3/4(おおよそ) 2. 砂利, ぬれた状態 荷台に1/2(おおよそ) 前フレームのトングにロープなどの牽引索を 取り付ける(図 18)。 3. シフトをニュートラルにセットし、駐車ブ レーキを解除する。 資材名 砂, 乾燥 荷 台 に 3/4 砂, ぬれた状態 荷 台 に 1/2 木材 満タン バーク 満タン 土嚢 荷台に3/4(おおよそ) 長距離を移送する場合 長距離を運ぶ場合にはトレーラを使用してくださ い。 必ず確実に固定して輸送してください。 ロー プがけのポイントについては図 17 と 図 18 を参 照してください。 図 18 1.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • 走行ベルトの状態を点検する。 • スタータジェネレータ・ベルトの張りを点検する。 使用開始後最初の 25 時間 • エンジンオイルを交換する(モデル 07266/TC と 07279)。 • エンジンオイルを交換する. (モデル 07273/TC)。 • オイルフィルタを交換する(モデル 07273/TC)。 使用するごとまたは毎日 • • • • • エンジンオイルの量を点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 トランスミッションオイルの量を点検。 ギアシフトの操作を点検する。 ブレーキオイルの量を点検する。 50運転時間ごと • バッテリーケーブルの接続、磨耗状態、痛み具合の点検を行う。 • バッテリー液の量を点検する。 100運転時間ごと • ベアリングとブッシュのグリスアップを行う.
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 土 日 ブレーキと駐車ブレーキの 作動状態 ギアシフト/ニュートラルの 操作 燃料残量を点検する。 オイルの量を点検する。 トランスアクスルオイルの量 を点検する。 エアフィルタを点検する。 エンジンの冷却フィンを点 検する。 エンジンからの異常音がな いか点検する。 運転操作時の異常音。 タイヤ空気圧を点検する。 オイル類が漏れていないか 点検する。 計器類の動作を確認する。 アクセルペダルの作動状態 を確認する。 各グリス注入部のグリス アップを行う。 塗装傷のタッチアップ修理 を行う。 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。点火コードが絶対に 点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。 警告 整備作業の中には荷台を外して行わなければならないものがある。 上昇させた荷台が万一落下すると、人身事故となる。 • 荷台の下で作業する時は、必ず支持棒で荷台を支えておく
整備前に行う作業 特殊な使用条件化で使用する場 合の保守整備について 以下のような条件で使用する場合には、保守間隔 を通常の半分に短縮し、より頻繁な整備を行って ください: 図 19 • 砂漠、荒れ地での作業 1. 車体前部のジャッキアップ・ポイント • 酷寒地(気温10℃以下)での作業 • トレーラ作業 • 使用時間が極端に短い場合(一回の使用時間が 5 分間に満たないような場合) • 非常にほこりの多い条件下での頻繁な使用 • 建設現場での使用 • 泥、砂、水などの悪条件下で長時間使用した場 図 20 合は、直後にブレーキの洗浄と点検を行う。 こ れにより無用な摩耗を防止することができる。 1. • 重量物を運んだり悪条件下での作業が多い場合 には、グリスアップを毎日行い、エアクリーナ を毎日点検する。 車体後部のジャッキアップポイント フードへのアクセス ジャッキアップ 1.
潤滑 エンジンの整備 100運転時間ごと、または1年に1回のうち早く到達 した方の時期に、全部のベアリングとブッシュのグ リスアップを行います。 悪条件下で作業を行って いる場合には整備間隔を短くしてください。 エアクリーナの整備 グリスの種類: No.2リチウム系汎用グリス エアクリーナ本体にリーク原因となりそうな傷がな いか点検してください。ボディーが破損している場 合は交換してください。 グリスアップ 本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを 確認してください。 エアクリーナのフィルタ: 100 運転時間ごとに点 検し、200 運転時間で交換、悪条件下では間隔を短 くします。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 1. 異物を入れてしまわないよう、グリスフィッ ティングをきれいに拭く。 2. グリスガンでグリスを注入する。 3.
• 水による洗浄: 1. フィルタクリーナを溶かした水に15分間漬 けておく。クリーナの箱の使用説明を参 照のこと。 2. 15分たったら真水ですすぐ。きれいな側か ら汚れた側へ向けて水を掛けてすすぐ。 bar( (2.8 kg/cm2 kg/cm2以 以上 ) 重 要 高 圧 の 水 2.76 bar はフィルタを傷めるので使用しないこと。 3. 暖かい風(70℃程度)でエレメントを乾か すか、自然乾燥させる。 重要 電球での乾燥はフィルタを傷めるの で避ける。 図 25 • 圧縮空気による洗浄: 1. フィルタを回転させながら、内側から外側 へ圧縮空気を吹きつけて汚れを飛ばす。 空気ノズルはフィルタ表面から5 cm以上 離しフィルタを回転させながらごみを吹 き飛ばす。 1. エンジンオイルについて(モデル 07279)) 07266/TC と 07279 重要 フィルタを損傷させないよう、圧力 bar( (7 kg/cm2 kg/cm2) )以 下 と し て く だ は 6.89 bar さい。 2.
粘度: 下の表を参照してください。 100運転時間ごと—エンジンオイルを交換する (モデル 07266/TC と 07279)。 (悪条件下 で使用している場合にはできるだけ短期間で オイルを交換する;「特殊な使用条件下で 使用する場合の保守整備について」の項を 参照。) 1. エンジンを始動し、数分間走行してオイルを 温める。 2. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、 エンジンを停止し、キーを抜き取る。 3. 荷台を上げ、支持棒で支える。 4. 点火プラグのコードとバッテリーケーブルを 外す。 5. ドレンプラグ (図 27) を外してオイルを容器 に受ける。オイルが完全に抜けたら、プラグ を元通りに取り付け、17.6 Nm(1.8 kg.m) にトルク締めする。 図 28 エンジンオイルの量の点検 エンジンオイルの点検については エンジンオイル の量を点検する (ページ 16)を参照のこと。 エンジンオイルの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 25 時間—エンジ ンオイルを交換する.
タイプ: Champion RN14YC(または同等品) エアギャップ: 0.76 mm 点火プラグの点検と交換 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 注 点火プラグは非常に耐久性のある部品ですが、エ ンジンが不調の場合には必ず取り外して点検します。 1. 点火プラグを外した時にエンジン内部に異物 が落ちないように、プラグの周囲をきれいに 清掃する。 2. 点火コードをプラグから外し、シリンダヘッ ドからプラグを外す。 3. 電極 (側面と中央) と碍子の状態を点検する (図 30)。 図 29 1. 6. 7. エンジンオイルのドレンプ ラグ 2.
燃料系統の整備 エアギャップ: 0.76 mm 注 点火プラグは非常に耐久性のある部品ですが、エ ンジンが不調の場合には必ず取り外して点検します。 1. 燃料ラインとその接続の点検 点火プラグを外した時にエンジン内部に異物 が落ちないように、プラグの周囲をきれいに 清掃する。 2. 点火コードをプラグから外し、シリンダヘッ ドからプラグを外す。 3. 電極 (側面と中央) と碍子の状態を点検する (図 31)。 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 400 運転時間ごと又は1年に1回のうち早い方の時 期に点検を行ってください。劣化・破損状況やゆる みが発生していないかを調べてください。 燃料フィルタの交換 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 燃料フィルタは 800 運転時間ごとまたは1年のうち 早く到達した方の時期に交換を行ってください。 1. 荷台を上げ、支持棒で支える。 2. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。 3. フィルタを燃料ラインに固定しているクラン プを外す(図 32)。 図 31 1. 2. 中央の電極の碍子 側部の電極 3.
電気系統の整備 注意 電球の表面を少しでも汚すと電球の破損や破裂 の原因となり、一旦そのような事故が起こる と安全上非常に問題である。 ヒューズの交換 全部で3本のヒューズを使用しています。ヒュー ズはダッシュボードの下の運転席側に取り付けて あります(図 33)。 補助(未使用) 30 A 始動システム/ホーン 10 A ヘッドライト 15 A 電源ソケット 20 A 電球を取り扱う際には、透明の石英ガラス部分 に直接手を触れないように、ペーパータオルな どを使い、ベース部分を持つこと。 仕様: パーツカタログ を参照。 1. ランプの後ろにあるハウジングから電気コー ドハーネスを外す。 2. 電球を左に 1/4 回転させて手前に抜き取り、 ランプハウジングから取り出す。 3. ハロゲンクオーツに触れないように十分注意 しながら、ベースから電球を取り出す。 4. ベースに新しい電球を取り付ける。新しい電 球の表面を汚さないように、電球をつかむ際 にはペーパータオルなどを使うこと。 5.
3. 取り付け穴に新しいヘッドライトを取り付け る(図 34)。柱状の合いマーク突起がバン パー側の取り付けブラケットの穴にそろうよ うに取り付けること。 4. 先ほど外したワッシャとスピードクリップを 使って、ヘッドライト・アセンブリを固定す る。 5. 先ほど取り外した電気コードハーネスを接続 する。 6. ヘッドライトの向きの調整を行う。 警告 バッテリーケーブルの接続ルートが不適切 であるとケーブルがショートを起こして火 花が発生する。 それによって水素ガスが 爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナ ス(黒)ケーブルから取り外し、次に プラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラ ス(赤)ケーブルから取り付け、それ からマイナス(黒)ケーブルを取り付 ける。 • バッテリー押さえは必ず取り付ける。 ヘッドライトの調整 ヘッドライト・アセンブリの交換や取り外しを行っ た場合には、以下の手順でヘッドライトの向きの 調整を行ってください。 1. 2.
注 この作業はモデル 07266TC と 07273TC のバッテ リーのみに必要な作業です。 3. 電解液の量は50運転時間ごとに点検します。格納中 は30日ごとに点検します。 1. バッテリーは、機体右側、助手席の後ろにあ る。バッテリーカバーを取り外す。 2.
走行系統の整備 ニュートラルの点検と整備 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 定期整備を行う時やエンジンの故障診断を行う時に は、トランスアクスルをニュートラルにシフトして おく必要があります(図 35)。トランスアクスルを ニュートラル位置にするにはシフトレバーを操作し ます。以下の操作を行って、ニュートラルでシフト レバーが正常に機能することを確認してください: 1. シフトレバーをニュートラル位置にする。 2. ニュートラルブラケットがニュートラル位置 (シフトブラケットの下にあるケーブル取り付 けブラケットと面一になっている)ことを確 認する(図 35)。この位置で、車両が前にも 後ろにも動き出さないことを確認する。動き 出す場合、ニュートラルブラケットをニュー トラル位置まで手で動かして修正する。 図 36 1. 2. ニュートラルブラケット 引っ張る 3. ケーブルカバー 6. 4. 0.07-0.15 mm のすきま 5. 不適:調節して 0.07-0.
前輪のトーインとキャンバの調整 37)。タイヤの下部における測定値が上部に おける測定値よりも 2.3 mm 大きければ適正 である。左右の前輪の測定をすべて終えてか ら調整を行う。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと/1年ごと (いずれか早 く到達した方)—前輪のトーインと キャンバの点検を行う 調整の必要なタイヤそれぞれについて、以下 の手順を全部行う: 重 要 ト ロ 社 代 理 店 か ら 特 殊 工 具 (TORO6010 TORO6010) )を購 入してください。 A. 特殊工具 TORO6010 を使って、ショックア ブソーバのカラーを回転させてスプリン グの長さを変更する(図 38)。 トーインは 0-6 mm、キャンバは 0+1/2 度、すなわ ち、以下の条件において、車輪のリムの下部が上部 よりも 2.3 mm 内側に傾いているのが適正である: • タイヤの空気圧を点検し、前輪の空気圧がが 0.83bar (0.
G009235 1 2 2 3 図 39 1. タイヤのセンターライン; 後 側 2. タイヤのセンターライン; 前 側 3. アクスルのセンターライン 1 図 41 1. 4. 前後の測定値の差が所定範囲(0~6 mm)にな らない場合は、タイロッド両端のジャムナッ トをゆるめて調整を行う(図 40)。 4. カバー 2. ボルト 圧縮空気を使って、カバー内部とクラッチ本 体内部をていねいに清掃する。 注意 クラッチ内部にたまっているホコリが宙に 舞って眼を傷めたり、喉に入って呼吸困 難を起こす可能性がある。 安全ゴーグルやマスクなどの保護具を着用 して作業すること。 図 40 1. ジャムナット 2. 5. タイロッド クラッチカバーを元通りに取り付けてボルト (3本)で固定する。 5. 両方のタイロッドを回して前タイヤを内向き または外向きに調整する。 トランスアクスルオイルの交換 6. 正しく調整できたら、タイロッドのジャム ナットを締める。 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 7.
冷却系統の整備 エンジン冷却部の清掃 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 100運転時間ごとに、回転スクリーン、冷却フィ ン、エンジンの外周の掃除を行ってください;非常 にほこりの多い場所で作業をする場合には清掃間 隔を短くしてください。 図 42 1. 3. ドレンプラグ 2. 点検穴 重要 回転スクリーンや冷却フィン詰まった状態、 あるいは冷却シュラウドを外して運転するとオー バーヒートしてエンジンが損傷します。 オイル槽(図 43)に約 1.4 リットルの SAE 10W30 自動車用オイルを入れる(点検穴の 下の縁まで入ればよい)(図 42)。 重要 エンジンの清掃に圧力洗浄器を使うと燃料系 統に水が混入する恐れがありますから、絶対に使 用しないでください。 図 43 1. 4.
ブレーキの整備 1. 駐車ブレーキのゴムカバーを外す。 2. ブレーキレバーに調整ノブを固定している固 定ネジをゆるめる(図 45)。 ブレーキの点検 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと ブレーキは極めて重要な安全装置です。他の安全装 置と同様、定期的に入念に点検してください。100 運転時間ごとに以下の点検を行ってください。 • ブレーキシューが磨耗や破損していないか点検 する。ライニング(パッド)の厚みが 1.6 mm以 下となっている場合には、シューを交換する。 • ブレーキプレートなどに磨耗や変形が発生して いないか点検する。変形を発見した場合は、 該当部品を交換する。 図 45 • ブレーキオイルの量を確認する。「ブレーキオ イル量の点検」を参照。 1. 駐車ブレーキレバー 2. ノブ 3. 固定ネジ ブレーキオイル量の点検 3. ブレーキを掛けるのに必要な力が133-156 Nと なるようにノブを回して調整する。 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 4.
ベルトの整備 走行ベルトの整備 走行ベルトの点検 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 200運転時間ごと 初日の運転終了後に初回点検を行い、その後は200 運転時間ごとに点検を行ってください。 1. 図 47 平らな場所に駐車し、ニュートラルにシフト し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止 し、キーを抜き取る。 2. 荷台を上げ、支持棒で支える。 3. ベルト(図 46)を手で回転させながら磨耗や 破損がないかを点検する。必要に応じてベル トを交換する。 1. G011948 2 図 46 1. 走行ベルト 2. 1次クラッチ 1 3 3. 2次クラッチ 駆動ベルトの交換 1. 2次クラッチを回しながら2次クラッチ部分で ベルトを外す(図 46)。 2. 1次クラッチからベルトを外す (図 46)。 3. ベルトの交換は、上記と逆の手順で行う。 スタータジェネレータ・ベルトの調 整 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 200運転時間ごと 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、 エンジンを停止し、キーを抜き取る。 2.
洗浄 保管 洗車について 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、 エンジンを停止し、キーを抜き取る。 必要に応じて洗車してください。 柔らかい布など を使い、水または水と洗剤で洗浄します。 たわ し等を使用すると車体表面のツヤがなくなる場合 があります。 2. エンジンのシリンダヘッドや冷却フィン、ブロ アハウジングを含めた車両全体を洗浄する。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うことができ ます。ただし高圧洗浄器は使用しないでくだ さい。高圧の水で洗浄すると電気系統やグリ ス部へ水が浸入する恐れがあります。また、 コントロールパネルやヘッドライド、エンジ ン、バッテリー部に大量の水をかけないよう にしてください。 重要 圧力洗浄機を使っての清掃は避けてくださ い。電装部や潤滑部に水が浸入すると、問題が起こ りやすくなります。 また、コントロールパネル、 エンジン、バッテリー付近に大量の水をかけない ようにしてください。 3. ブレーキの点検を行う;「保守」の章の「ブ レーキの保守」の項を参照。 4.
9. 車体から点火プラグを外して点検する;「保 守」の章の「エンジンの保守」の「点火プラ グの交換」を参照。 10. 点火プラグの取り付け穴から、エンジンオイ ルをシリンダ内にスプーン2杯程度流し込む。 11. スタータモータを使ってクランクを回転させ て内部にオイルを十分に行き渡らせる。 12. 点火プラグを取り付けて規定値にトルク締め する;「保守」の章の「エンジンの保守」の 「点火プラグの交換」を参照。 注 点火コードは取り付けないでください。 13. 車体からバッテリーを外して電解液の量を点検 しフル充電する;「保守」の章の「電気系統 の保守」の「バッテリーの手入れ」を参照。 注 保管期間中は、バッテリーケーブルを外し ておいてください。 重要 氷点下での凍結破損を防止するため、 バッテリーは必ずフル充電してください。フ ル充電したバッテリーは周囲温度約 4°C の条 件 下 で ほ ぼ 50 日 間 電 圧 を 保 持 し ま す 。 保 管 場 所 の 気 温 が そ れ よ り も 高 い 場 合 に は 30 日 ごとに再充電してください。 14.
PK R 3 40 Y G009199 電 気 回 路 図 (Rev.
メモ: 41
メモ: 42
メモ: 43
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