Form No. 3329-925 ® Workman® e2050 汎用作業車 Model No. 07280TC—Serial No. 230000001 and Up オペレーターズマニュアル この文書は英語(EN)からの翻訳です。 www.Toro.
もくじ ページ タイヤの点検.............................................................. 32 前サスペンションの調整 ....................................... 32 前輪のトーインの調整 ........................................... 33 トランスアクスルオイルの点検 ............................ 34 ヒューズの交換.......................................................... 34 ヘッドライトの交換.................................................. 34 機体の洗浄................................................................. 35 電気回路図.........................................................
この説明書では、死亡事故を含む人身事故防止のため に様々な方法でお客様の注意をうながしております。危 険の度合いに応じて、危険、警告、注意、の3種類の用語 を使い分けて説明を行っています。しかしながら、危険 の度合いに関係なく、常に細心の注意をもって製品をお 取り扱い下さいますようお願い申し上げます。 危険:死亡事故を含む重大な人身事故を防止するため の最重要安全注意事項です。 or • Underwriters Laboratories 333 Pfingsten Road Northbrook, Illinois 60062 U.S.A.
損したり、ステッカーの字がよめなくなったりした場 合には、運転する前に修理し、ステッカーは新しいも のに貼り換えてください。 るいは前進から後退への切り替えは、完全に停止 する。 – 旋回するときは必ず速度を落とす。急旋回など突 然の操作は、その後の制御が不安定になりやすく 事故のもとであるから行わない。 • 作業には頑丈な靴を着用してください。 サンダルや テニスシューズ、スニーカーでの運転は避けてくださ い。だぶついた衣類やアクセサリは機械にからみつく 危険があり、人身事故のもとですから着用しないでく ださい。 – ダンプするときは後方に人がいないのを必ず確 認する。人の足元にダンプしないこと。テールゲー トのラッチを外す時は車の後ろでなく横に立って 行う。 • 安全メガネ、安全靴、長ズボンおよびヘルメットの着 用をおすすめします。地域によってはこれらの着用が 条例などで義務付けられています。 – 荷台を上昇させたままでの運転は絶対にしな い。 – バックする際には必ず後方を確認し、人がいない ことを確かめる。後退時は速度を落とす。 • 暗くなったら、特に不案内な場
• 荷台を外して車両後部に何も装着しないで運転する 場合にはスピードを控えめにしてください。車両後部 が軽いとブレーキを掛けたときに後輪がロックしや すく、危険です。 • ターフも普通の路面も、ぬれているときには滑りやす くなります。停止距離も乾いているときの2倍から4倍 の長さが必要になります。また深い水溜りに入ってブ レーキがぬれると、乾燥するまでブレーキが利かなく なります。水溜りを抜けたあとは速度を落としてブレ ーキテストをしてください。ブレーキが利かなくなっ ていたら、ブレーキ・ペダルを軽く踏み込んだまま、 しばらく低速で運転しましょう。こうするとブレーキ が早く乾きます。 斜面での運転 • 警告 • 斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止は避け てください。下り坂では平地に比べて停止に長い距離 が必要になります。どうしても斜面で停止しなければ ならない場合には、急停止による転倒の危険を避け るために慎重に車両を制御してください。バックで斜 面を下っているときに急ブレーキを掛けると後ろに 転倒する危険が高くなります。 • 斜面では可能な限りまっすぐ上るかまっすぐ下るかし て
• バッテリー液の取り扱いに注意してください。硫酸は 皮膚の火傷を起こすほか、衣類を焼き、 蒸気を吸い 込むと肺に害を与えます。 • 荷台からはみ出る積み方や重心が偏っている荷物を 載せる場合には特に注意が必要です。なるべくバラン ス良く積み、ずれないように配慮してください。 – 目、手、顔を保護するための適切な防具を着用す る。 • 積荷は必ず固定してください。固定できない荷物や 液剤タンクを積んでいる場合はそれらが動いて重心 が変化します。特に旋回中、斜面走行中や速度を急 に変化させた時、凹凸のある場所を走行している時 には、この現象が起こりやすくなります。重心の急変 は転倒につながりますから十分注意してください。 • 警告 – バッテリーに覆いかぶさるような姿勢をとらな い。 – バッテリーからの蒸気を吸い込まない。 – バッテリー液の補充などは、必ず緊急洗浄用の真 水が十分にある場所で行う。 • – 万一バッテリー液が目にはいったり皮膚についた りした場合には、直ちに大量の真水で20分間以 上洗い流し、 液の付着した衣服を脱ぎ、 医師の 治療を受ける。
– 破損しているバッテリーや凍っているバッテリー を充電しない。 – 充電を終える時には、まずチャージャをコンセント から外し、その後に充電コードを車両から抜き取 る。これは、車両側で火花を発生させないため。 – 万一、充電中にバッテリーが高温になったり、大 量のガスを発生したり、バッテリー液があふれ出 るようなことを発見した場合には直ちにチャージ ャの電源コードをコンセントから抜き、 使用を中 止して代理店に連絡する。 保守 • 許可を受けた有資格者以外には保守、修理、調整、 点検などの作業をさせないでください。 • 整備・調整作業の前には、誤って他人が機体を動か すことのないよう、必ず車両を停止し、駐車ブレーキ を掛け、始動スイッチからキーを抜いておいてくださ い。 • ボルト、ナット、ネジ類は十分に締めつけ、常に機械 全体の安全を心掛けてください。 • 揮発性溶剤を使ってパーツ(部品)を洗浄する時に は必ず密閉型の洗浄容器を使ってください。 • 大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時 は、Toro 正規代理店にご相談ください。 • いつも最高の性能を維持する
斜面チャート この縁を垂線(立ち木、建物、フェンスなど)に合わせる。 15°の 斜面 12°の 斜面 10°の斜 面 5°の斜面 線に沿って折って使用する。
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはが れたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 4 6 5 7 8 \ 2 9 1 3 104-7214 1. 警笛 3. バッテリー/アワー・メータ 5. ライト点滅=参照: 7. 後部リフト 2. ライト点灯=OK オペレーターズマニュアル 8. 前進 ヘッドライト 4. 6. 荷台ダンプ操作 9. 後退 4 1 2 3 4 104-7215 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 爆発危険:火気厳禁・禁煙厳守のこと 3. 転倒危険:12°を超える斜面に乗り入れないこと。旋回時、重い荷を積んでいる時、平坦でない場所を走行する時はスピードを控えめに。 26 km/h以下を目安とする 4. 転落および手足のけがの危険:荷台に人を乗せないこと。手足を車両外に出さないこと 1 1 2 3 99-7350 104-7207 1. トングの最大重量は 23 kg 2. トレーラの最大重量は181 kg 1.
2 1 3 1 4 107-0356 5 1. 警告:ファンに触れないこと。高温部に触れないこと。オペレータ ーズマニュアルを読むこと 104-7131 1. オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 乗員二名の合計許容重量は181 kg 3. 積荷の最大重要は 362 kg 4. 車両の基本重量は 658 kg 5. 車両最大総重量は 1202 kg 2 1 3 1 99-7954 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 落下危険:荷台に人を乗せないこと 3. 爆発危険:燃料容器に静電気が蓄積する。燃料を補給する時は 燃料容器を荷台におかず地面に置くこと 107-0257 1. バッテリー接続図 バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 3. 劇薬につき火傷の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等の危険あり 1 5. 保護メガネ等着用のこと 6. オペレーターズマニュアルを読むこと 7. バッテリーに人を近づけないこと 8.
仕様 注: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。 ベース重量 乾燥重量 658 kg 定格容量(平坦路面の場合) 総重量 544.5 kg(オペレータおよび助手席乗員の体重をそれぞれ 90.7 kg と し、積載物、トレーラ・トング重量、トレーラの総重量、アクセサリの重量を含 む) 最大車両重量(平坦地で) 1202 kg(上記重量を全て含む) 最大積載量(平坦路面の場合) 362 kg(トレーラ・トング重量とトレーラの総重量を含む) 牽引能力 標準ヒッチ ヘビー・デューティー・ヒッチ トング重量:23 kg(トレーラの最大重量は 182 kg) トング重量:45 kg(トレーラの最大重量は 363 kg) 全幅 152.4 cm 全長 302.3 cm 地上高 23.5 cm(車両前部:乗員を乗せない) ホイールベース 205.7 cm トレッド(センターライン間) 124.5 cm(前)、122.6 cm(後) 荷台長さ 116.8 cm(内法) 129.5 cm(外側寸法) 荷台幅 124.5 cm(内法) 137.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 付属部品表 注: 組み立てに必要な部品がそろっているか以下の表で確認してください。 名称 数量 用途 ホイール・アセンブリ 2 ホイール・アセンブリ 2 ワッシャ 2 ダスト・キャップ 2 ハンドル 1 ハンドルを取り付けます バンパー 1 バンパーを取り付けます ヒッチ 1 ヒッチを取り付けます 座席 2 座席を取り付けます バッテリー押さえ 2 バッテリー押さえ棒 2 バッテリー・ケーブル 7 バッテリー・トレーのパッド 4 バッテリー・パッド 1 フランジ・ナット, 3/8 インチ 2 バッテリー端子保護スプレー 1 荷台 1 右ピボット・ブラケット 1 左ピボット・ブラケット 1 フランジヘッド・ネジ, 3/8 x 1 インチ 4 ボルト, 5/16 x 3/4インチ 1 チャージャ 1 電圧を設定してください キー 2 車両の ON/OFF キーです。 速度制限キー 2 車両の最高速度を制限したい場合に使用します オペレーターズマニュ
後輪を取り付ける ハンドルを取り付ける 1. ホイールを固定しているネジ類を取り外す。 1. ステアリング・シャフトからナットとロックワッシャを取 り外す。 2. ホイール・スタッドについている出荷用ブラケットを 取り外す。 2. ハンドルとワッシャを順に取り付ける。車両が真っ直 ぐ前進する時にハンドルが正面を向く(スポークが T字になる)ようにハンドルの位置を調整する。 3. 取り外したネジ類を使ってホイールを取り付け、45~ 66 ft-lb(6.2~9.0 kg.m)にトルク締めする(図2)。 3. ナットを取り付けて固定する(図4)。 2 1 3 4 図2 図4 1. ホイール・アセンブリ 1. ハンドル 2. ホイール・ナット 2. ナット 3. ホイール・スタッド 3. ワッシャ 4. ウレタン・シール 前輪を取り付ける バンパーを取り付ける 1. ホイールを固定しているネジ類を取り外す。 1. 車両のフレーム前部に着いているボルト、ワッシャ、 ナット(各2個)を外す。 2. スピンドルについている出荷用ブラケットを取り外 す。 2.
座席を取り付ける 1 座席ベースのスリットに座席ブラケットを取り付け(図 6)座席を取り付ける。 2 1 2 図6 1. 座席ブラケット 2. 座席ベース 図8 1. バッテリー・トレーのパッド 2. ヒッチを取り付ける 後フレーム・アセンブリ 2. 後フレーム・アセンブリにバッテリー・トレー・パッド を敷く(図8)。 1. 車体フレーム後部内側からボルトとナット(各4)を 外す。 3. バッテリー・パッドの裏面についている接着シートを はがし、パッドを後フレーム前部の内側に貼り付ける (図9)。 2. ヒッチとフレームの取り付け穴を整列させる。取り外 したネジ類を使ってヒッチを取り付ける(図7)。 1 注: パッドは、フレーム前部についている上の穴(2つ並 んでいる)の下から約6 mm 下に取り付けてください( 図9)。 1 3 2 2 図7 1. ヒッチ 2. 左ピボット・ブラケット バッテリーを取り付ける 推薦品:Trojan T105, T145 または US バッテリー US2200, US145 図9 1.
• 警告 警告 • • • バッテリー・ケーブルの接続ルートが不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生する。それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れ がある。 バッテリー・ケーブルの接続がゆるかったり間違って いたりすると、ケーブルが傷ついてショートを起して火 花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし 人身事故に至る恐れがある。 ・ バッテリーを接続する時は、必ず極性(プラスとマ イナス)を確認する。 ・ バッテリーを接続する時は、必ず極性(プラスとマ イナス)を確認する。 • 注意 9. バッテリー・ケーブル全部を 13.5~21N.m(1.4~ 2.0 kg.m)にトルク締めする。 • バッテリーによる感電事故に注意 10. 各バッテリーの端子に保護スプレー(付属品)を吹 き付ける。 • 工具は柄の部分にプラスチック製のカバーがつい たものを使うか、柄に絶縁テープを巻くかする。 11.
電源とチャージャをつなぐコードは、国や地域の法律や 規則に適合したものを使ってください。詳しくは代理店 にご相談ください。 3 2 1 図12 1. 安全サポート 3. ボルト, 5/16 x 3/4インチ 2. サポート用クリップ 7. クリップのボルトを締め、クリップのもう一方の穴に新 しいボルト(5/16 x 3/4”)を取り付けて固定する(図 12)。 8. 荷台を降下させる。 タイヤ空気圧を点検する 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧を点検し てください。 図13 チャージャの裏側 1. 電圧セレクタ 2. 電圧設定窓 最大タイヤ空気圧は前後のタイヤとも 55-152 kPa( 0.56~1.54 kg/cm2)です。 3.
3 5 3 3 6 7 8 2 2 1 1 図15 図14 1. On/Off スイッチ 6 荷台ダンプ・スイッチ 1. アクセル・ペダル 2. ホーン・ボタン (オプション) 2. ブレーキ・ペダル 3. ライト・スイッチ 7. 3. 駐車ブレーキ 4. バッテリー/アワー・メータ (オプション) 5. 状態表示ランプ 8. ブレーキ・ペダル 荷台後部リフト・スイッチ 前進後退切り替えスイッチ ホーン・ボタン 減速する時や停止する時に使用します(図14)。 押すと警笛がなります(図15)。 • 警告 • バッテリー/アワー・メータ ブレーキは摩耗する。また、調整が狂うこともあり、放 置すると人身事故につながる。 ブレーキを踏み込んだ時の床板とペダルとのすきま が2.
ライト・スイッチ 始業点検 ヘッドライト・スイッチ(図15)でヘッドライトの点灯と消 灯を行います。 毎日、運転前に以下の項目を点検してください。 荷台ダンプ・スイッチ(オプション) • ブレーキ・ペダルの作動を点検する。 • タイヤ空気圧を点検する。 • ヘッドライトが正常に作動することを確認する。 荷台を昇降させるスイッチです(図15)。 • ハンドルを左右一杯に切って応答を確認する。 • 各部のゆるみなどの異常がないか点検する。これら の点検は必ず、可動部の動きが完全に停止した状態 で行うこと。 荷台後部リフト・スイッチ(オプション) 荷台後部のリフトを昇降させるスイッチです(図15)。 速度制限スイッチ カップ・ホルダーの下にあり(図16)、ONとOFF の2つの 位置があります。 (On/Off) キーを右に回して ON 位置 で抜き取ると、最高速度が19 km/h に制限されます。キ ーを左に回して OFF 位置で抜き取ると、この制限は解 除されます。 上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に 整備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、
バッテリーの特性と適切な使い方 • 再充電の頻度:使用していないときは常時充電して おいてください。バッテリーを完全放電させてしまう と、寿命が大きく縮みます。 ディープ・サイクル・バッテリーについて この車両には8個のディープ・サイクル鉛硫酸蓄電池が 使用されており、これらを電源として走行用のモータや アクセサリを駆動しています。ディープ・サイクル・バッテ リーは自動車用の通常のバッテリーとは違います。自動 車の場合には、エンジンを始動するわずかの時間だけ 大電流を供給し、照明用などには大量の電気は使用さ れません。そして、走行中はオルタネータが常時充電を 行っています。従って、自動車用バッテリーの充電率が 90%を割ることはまずありえません。 ディープ・サイクル・バッテリーは、主電源として長時間 にわたって電力を供給することを前提として設計されて いるバッテリーです。典型的には、最大充電量の20%と か30%程度まで充電量が低下しても、性能劣化を起こ さないバッテリーです。このような低い数値まで放電さ せることをディープ・サイクルと呼んでいます。 鉛硫酸蓄電池では、鉛でコーティングされた電極版と硫
バーの数が1本になると、赤い警告ランプが点滅を開始 し、車両は省エネルギーモードになります(図21)。この モードでは、最高時速が 4.8 km に制限されます。バッ テリーを破損させないため、直ちに充電が必要です。 1. 荷台の左右にあるレバーを握って上に持ち上げる( 図22)。 バッテリーが完全放電すると、車両は全く動かなくなり ます。バッテリーを完全放電させてしまわないよう、十分 注意してください。 1 重要 バッテリーの寿命を出来るだけ長くするよう、液晶 画面に表示されるバーが2本以下にならないように、常 時充電を心がけてください。バーが毎回2本以下になる ような使い方をするとバッテリーは急速に劣化します。 図22 1. レバー 2. 安全サポートを「ロック」位置まで引き上げる(図 23)。 2 1 図21 1. バッテリーのアイコン 2. 警告ランプ:点滅 荷台 図23 1. 安全サポート 2.
1. ラッチ・ポストの端についているナットをゆるめる( 図24)。 2. テールゲートを締める時には、ラッチのハンドルを上 に上げてラッチを外側へ押し込む。 3. ラッチを押し込んだら、ハンドルを下に回す。 2 慣らし運転期間 車両の性能を十二分に発揮させ、末永くお使いいただく ために、使用開始後の 100 運転時は以下の注意を守っ て運転してください: あたらしいディープ・サイクル・バ ッテリーは20~50回のサイクル(充放電)を行うまでは その性能をフルに発揮することはできません。 新車の うちは長時間走れないのは異常ではありません。この期 間中は特に以下の点に注意して使用してください: 3 1 • 最初の数時間は急ブレーキを掛けないように注意す る。ブレーキのライニングは数時間程度の慣らしが けが必要である。 図24 1. ラッチ 2. ナット • 初期整備については「保守」の章を参照する。 3. ラッチ・ポスト • 前サスペンションの位置を定期的に点検し、必要に 応じて調整を行う。32 ページを参照。 2.
長距離の車両移送 1. キーを OFF 位置にして抜き取る。 2. 前フレームのトングにロープなどの牽引索を取り付け る(図27)。 長距離を運ぶ場合にはトレーラを使用してください。必 ず確実に固定して輸送してください。ロープがけのポイ ントについては図 26 と 27 を参照してください。 注意 • 3. 駐車ブレーキを解除する。 • トレーラで移送中、ワークマンの座席がゆるいと、座 席が落下する可能性があり、道路交通上非常に危険 である。 座席を外すか、座席固定くぼみにしっかりと嵌めてお くこと。 1 図27 1. 牽引およびロープ掛けのポイント 1 トレーラを牽引する時 1 ワークマンでトレーラやアタッチメントを牽引すること ができます。牽引を行う場合、トレーラの重量により2種 類のヒッチを使い分けてください。くわしくは Toro 代理 店にご相談 ください。 図26 1.
保守 推奨定期整備一覧表 定期整備間隔 整備内容 使用していない時 • バッテリーを充電する 8運転時間ごと • タイヤ空気圧を点検する。 最初の 20 運転時間後 • 乗車高さと前輪のトーインの点検を行う。 25運転時間ごと • バッテリー液の量を点検する。 • バッテリー・ケーブルの接続状態の点検を点検する。 • バッテリーを清掃する • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • 通常ブレーキと駐車ブレーキを点検する。 • タイヤの状態と磨耗程度を点検する。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • 乗車高さと前輪のトーインの点検を行う。 • トランスアクスルのオイル量を点検する。 • ブレーキ・ケーブルの調整を点検する。 100運転時間ごと 200運転時間ごと 25
このページをコピーして使ってください。 第 点検項目 週 月 火 水 木 金 土 日 バッテリーを充電する ブレーキと駐車ブレーキの作動状態 運転操作時の異常音 タイヤ空気圧を点検する。 オイル漏れなどがないか点検する。 計器類の動作を確認する アクセルペダルの作動状態を確認する 乗車時高さとトーインを点検する 各グリス注入部のグリスアップを行う。1 塗装傷のタッチアップを行う。 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 1 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 • 注意 キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでも車両を発進させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずキーを OFF にして抜いておくこと。 26 •
警告 • • 整備作業の中には荷台を外して行わなければならないものがある。万一荷台が落ちると、人身事 故となる。 荷台の下で作業するときは荷台を空にし、必ず安全サポートで固定する。 悪条件下での使用 重要 以下のような条件で使用する場合には、保守間隔 を通常の半分に短縮し、より頻繁な整備を行ってくださ い: • 砂漠、荒れ地での作業 • 酷寒地(気温10℃以下)での作業 1 • トレーラ作業 • 非常にホコリの多い条件下での頻繁な使用 図28 1. 車体前部のジャッキアップ・ポイント • 建設現場での使用 • 泥、砂、水などの悪条件下で長時間使用した場合は、 直後にブレーキの洗浄と点検を行う。これにより無 用な摩耗を防止することができる。 • 重量物を運んだり悪条件下での作業が多い場合に は、グリスアップを毎日行う。 機体のジャッキアップ 整備や診断の目的でモータを始動する場合には、後輪 を25 mm 程度浮かせてください。この場合、後アクスル 部で車両を支えてください。 • 危険 1 1 図29 1.
バッテリーの保守 警告 • • バッテリーの端子に金属製品や車両の金属部分が触 れるとショートを起こして火花が発生する。それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れが ある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、 端子と金属部を接触させないように注意する。 • 金属製の工具をバッテリー端子に触れさせないよ う十分に注意する。 • バッテリーは必ずリテーナ(固定具)でしっかりと 固定してください。 警告 • 図30 チャージャの裏側 • カリフォルニア州 1. 電圧セレクタ 第65号決議による警告 2. 電圧設定窓の位置 3. スイッチ バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含 有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これら の物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。 取り扱い後は手を良く洗うこと。 4.
• 警告 6. 各セルのキャップを外す。 • 7. 電解液の量が給水口の下端から 3 mm 程度になる ように蒸留水を補給する(図31)。 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づ けない。 2 4 1. 換気のよい、コンセントに近い場所に車両を停車させ る。 3 2. 車両をチャージャに接続する(車両側コンセントは 座席と座席の間のパネル) 3. チャージャをコンセントに接続する。 1 • 充電中はチャージャの緑色のランプが点滅しま す。充電が完了すると点滅状態から点灯状態に変 わります。 図31 4. チャージャをコンセントから外す。 1. 電極版 5. 車両をチャージャから外す。 2. 補給口キャップ 3. バッテリー液の量 重要 チャージャは車両に常時搭載しないでください。 日常的に振動を受けるとチャージャが破損する恐れが あります。 4.
• 警告 8. バッテリー・リテーナを取り付け、各ナットを17~22 N.m(1.7~2.3kg.m)にトルク締めする。 • バッテリー・ケーブルの配置が不適切であると、 ケ ーブルが傷ついてショートを起して火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る 恐れがある。 9. バッテリー・ケーブルで、各バッテリーを相互に接続 する(図32)。 10. プラスのメイン・ケーブル(赤)を接続する(図 32)。 ・ バッテリーを接続する時は、必ず極性(プラスとマ イナス)を確認する。 • 注意 11. マイナスのメイン・ケーブル(黒)を接続する(図 32)。 • 12. バッテリー・ケーブル全部を 13.5~21N.m(1.4~ 2.0 kg.m)にトルク締めする。 バッテリーによる感電事故に注意 • 工具は柄の部分にプラスチック製のカバーがつい たものを使うか、柄に絶縁テープを巻くかする。 13. 各バッテリーの端子に保護スプレー(付属品)を吹 き付ける。 • プラス端子とマイナス端子に同時に触れないよう に十分注意する。 14.
ブレーキ・ペダルの調整 ブレーキ・ペダルの遊びが大きくなったり、駐車ブレー キの効きが悪くなったら調整が必要です。200運転時間 ごとに点検・調整してください。 1. キーを OFF 位置にして抜き取る。 2. ブレーキ・イコライザ部分でブレーキ・ケーブルの状 態を調べ、ブレーキ・ケーブルのたるみをなくすため に、ブレーキ・ロッドをどのくらい上に移動させたらよ いか見当をつける。 (図35)。 1 図33 2 3 4 6 5 7 7 図35 1. クレビス・ピン 2. ブレーキ・レバー 図34 3. ブレーキ・ロッドのクレビス 4. ブレーキ・ロッド ブレーキの整備 5. ブレーキ・イコライザ 6. スプリング ブレーキの点検 7. ブレーキは極めて重要な安全装置です。他の安全装置 と同様、定期的に入念に点検してください。100 運転時 間ごとに以下の点検を行ってください。 3. ブレーキ・ロッドのクレビスを固定しているヘアピン ・コッターとクレビス・ピンを抜き取る(図35)。 • ブレーキ・シューが磨耗や破損していないか点検す る。ライニング(パッド)の厚みが 1.
タイヤの点検 少なくとも 100 運転時間ごとにタイヤの状態を点検して ください。運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リム が破損したり、トーインが狂ったりする可能性がありま すから、このような事故の後では必ず点検してください。 2 タイヤの取り付け状態を点検します。前輪のセンター・ボ ルトを183‒224 N•m(18.7~22.8 kg.m)、前輪および 後輪のラグナットを 61~88 N.m(6.2~9.0 kg.m)にト ルク締めしてください。 3 前サスペンションの調整 2 乗車高さは左右別に調整することができます。以下の条 件の場合に、乗車高さが 222 ~ 241 mm となるのが 適正です。 1. リミット・ボルト • タイヤ空気圧が 83 kPa(0.84 kg/cm2)。 3. 乗車高さ調整ボルト 1 図36 2. センタリング・ボルト • 前進後退を数回繰り返して A フレームをリラックス させる。 5.
注: ボルトを取り付ける側の車輪を接地させる必要が あるかもしれません。 8. センタリング・ボルトを 325-393 N.m(33.2~40.1 kg.m)にトルク締めする。 6 1 5 4 9. 乗車高さが適正値となっているのを確認する。 前輪のトーインの調整 2 2 52 インチ (132 cm) 100運転時間ごと又は1年に1回のうち速く到達したほう の時期に点検してください。トーインの適正値は、以下 の条件で 3~16 mmです。 5 • タイヤ空気圧が 83 kPa(0.84 kg/cm2)。 • トーイン測定前に乗車高さが正しい事を確認してお く;32 ページを参照。 図38 1. タイヤのセンターライン(後) 2. タイヤのセンターライン(前) 3. アクスルのセンターライン • 前進後退を数回繰り返して A フレームをリラックス させる。 4. 測定具 5. アクスルのセンターラインの地上高 • 前輪をまっすぐ前に向け運転席に人(体重79~102 kg)を乗せてトーインを測る。 6.
トランスアクスルオイルの点検 100運転時間ごとに点検してください。 1 1. 平坦な場所で停車し、駐車ブレーキを掛け、キーを OFFにして抜き取る。 2. トランスアクスルについている点検ボルトを外す(図 40)。オイルのがボルト穴の下まであれば適正であ る。 2 2 1 図41 1. 車両用 2. ヘッドライトの交換 図40 1. トランスアクスル 2. アクセサリ用 仕様 Toro #104-7312, 28 V 点検用ボルト 3. オイルが不足している場合には点検穴の下まで SAE 10W30 自動車用オイルを補給する。 注: ヘッドライトは直列に配置されているので、片方のラ ンプが切れると両方のランプが点灯しなくなります。可 能であれば、両方とも同時に交換してください。 4. 点検ボルトを元通りに取り付け、20~27 N.m(2.0~ 2.7 kg.m)にトルク締めする。 1. 駐車ブレーキを掛け、キーをOFFにして抜き取る。 2. ダッシュボードの下に手を差し入れてヘッドライトをフ ードの外へ押し出す。 ヒューズの交換 3.
3 2 4 1 図42 1. ゴム製シール 2. 内側ノッチ(ヘッドライトのノッチを合わせる) 3. 外側ノッチ(フードに合わせる) 4. ヘッドライト 6. 先ほど取り外したネジで、ヘッドライトとワイヤハーネ スを接続する。 7.
故障探究 この車両にはコンピュータが搭載されており、電気系統の状態を常時監視しています。車両に搭載されているコンピ ュータが、現在の状態をランプで表示します。何も問題がない場合にはランプは通常に点灯します。何か問題があ る場合にはランプが点滅します。この点滅回数によって故障診断を行うことができます。以下の表にランプの点滅パ ターンとその原因・対策をまとめます。 ランプの点滅パターン 原因 対策 常時ON 正常に動作中 なし 1回点滅 コンピュータのプログラミングに範 囲エラーがある。 ON/OFF キーを OFF にして数秒間待って から、もう一度 ON にする。これで直らな い場合は代理店に連絡する。 2回点滅 ON/OFF キーを回しながらアクセル ペダルを踏んだ。 ON/OFF キーを OFF にし、アクセルペダ ルから足を離してから、もう一度 ON に する。 3回点滅 パワー・ブロックにショート発生( MOSFET S/C) ON/OFF キーを OFF にして数秒間待っ てから、もう一度 ON にする。バッテリー と、バッテリー相互の接続を点検する。こ れで直らない場合
® •