Form No. 3355-956 Rev A Workman® e2050 汎 用 作 業 車 07280TC— —シ リ ア ル 番 号 250000001 以 上 モ デ ル 番 号 07280TC G0041 17 製品の登録は: www.Toro.com.
重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 要 「重要」は製品の構造などについての注意点 注はその他の注意点を表しています。 を、注 はじめに この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法 を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた 適切な方法でご使用ください。この製品を適切 かつ安全に使用するのはお客様の責任です。 目次 はじめに ............................... 2 安全について ........................... 3 安全な運転のために .................. 3 運転の前に ......................... 3 運転中に ........................... 4 バッテリーの取り扱い ................ 7 保守 ............................... 7 安全ラベルと指示ラベル .............. 8 組み立て ...............................11 1 後輪を取り付ける ..................
安全について 悪条件下での使用 ....................28 ジャッキアップ......................28 潤滑 .................................29 グリスアップ個所 ....................29 電気系統の整備 .......................30 バッテリーの保守 ....................30 ヒューズの交換......................32 ヘッドライトの交換 ..................32 走行系統の整備 .......................33 タイヤの点検 .......................33 前サスペンションの調整 ..............33 前輪のトーインの調整 ................34 トランスアクスル・オイルの量の点 検 ...............................34 ブレーキの整備 .......................35 ブレーキの点検....................
運転中に • 大人であっても、 オペレーターズマニュアル をよく読んで理解している方以外には絶対 に運転させないでください。訓練を受け、 許可されている人以外には運転させないで ください。肉体的、 精神的に十分な能力のな い方には運転させないでください。 • 運転中は必ず全員が着席してください。オ ペレータは、可能な限り両手でハンドルを 握り、助手席の人は必ず安全手すりを握っ てください。また、手足を車外に出さない ようししてください。 • 助手席に人を乗せている時はハンドル操作 はゆっくりと行ってください。助手席の人 はブレーキや急ハンドルに無警戒であるこ とが多いのでオペレータからの十分な配慮 が必要です。 • 頭上の危険物に注意し、低く垂れ下がった 木の枝、門、歩道橋などの下を通り抜ける ときは安全を必ず確認してください。 ご自 身の頭部、および車体各部をぶつけないよ う注意してください。 • 安全への注意がおろそかになると、転倒な ど思わぬ事故となり、けがや死亡など重大 な結果を招きます。運転は常に慎重に。転 倒や暴走事故を防止するために以下の点に ご注意ください: – バンカーや川、減速ランプ、
つ。本機は行動や高速道路を走行するた めの車両ではない。 右左折などの進路表 示は常に早めに行い、他車の注意を喚起 すること。 その他交通ルールを守って 運転する。 – 爆発性の物質が空気中に存在する所では 本機の電気系統や排気系統からの火花が 爆発を引き起こす可能性がある。 爆発 性のチリやガスが空気中に含まれている 所では絶対に運転しない。 – 安全に確信が持てない時は 作業を中止 して責任者に報告し、その指示に従う。 • 万一、機体が異常な振動をした場合は、直ち に停止し、機械の全動作が停止するのを待 ち、それから点検にかかってください。 破 損部は必ず修理交換してから作業を再開し てください。 • 運転席を離れる前に: 1. 車両の動作を完全に停止させる。 2. 駐車ブレーキを掛け、 3. キーを OFF位置に回す。 4.
• また、重量を左右にバランスよく分配して ください。 荷物が左右に偏っていると、旋 回時に転倒の危険が高くなります。 て停止に長い距離が必要になります。 どう しても斜面で停止しなければならない場合に は、急停止による転倒の危険を避けるために 慎重に車両を制御してください。 バックで 斜面を下っているときに急ブレーキを掛け ると後ろに転倒する危険が高くなります。 • また、重量を前後にバランスよく配分してく ださい。 特に後輪の車軸より後ろに荷物を 載せると、前輪にかかる重量が小さくなり、 ハンドリングが不安定になってラフや斜面 で危険になりますから注意してください。 • 本機を斜面で使用する場合には、ROPS (横 転保護バー)の取り付けを強くお勧めして います。 • 荷台からはみ出る積み方や重心が偏ってい る荷物を載せる場合には特に注意が必要で す。 なるべくバランス良く積み、ずれない ように配慮してください。 ラフな場所での運転 ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近く など路面が一定でない場所では必ず減速してく ださい。 車体が揺れると重心が移動し、運転 が不安定になります。 • 積荷
バッテリーの取り扱い • バッテリーの取り付けや取り外しを行う際に は、バッテリーの端子を車両の金属部分に触 れさせないよう十分に注意してください。 • 火災防止のため、バッテリーやモータの周 囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリ などが溜まらないようご注意ください。 • 電気系統の整備・調整作業を行う前には、 必ずバッテリー・ケーブルをバッテリーか ら外しておいてください。 • バッテリー・ケーブルを一本でも取り外す と、車両の電気系統は作動しなくなります。 • バッテリー液には硫酸が含まれています。 硫酸からは水素ガスが発生し、条件次第で は爆発を起こします。 – 車両の整備、保管、充電は必ず換気の行 き届いた場所で行う。 – バッテリーに火花や裸火を近づけない。 – バッテリーの近くで喫煙しない。 – バッテリー液の点検には、絶対に火を使 用しない。 • バッテリー液の取り扱いに注意してくださ い。 硫酸は皮膚の火傷を起こすほか、衣 類を焼き、 蒸気を吸い込むと肺に害を与 えます。 – 目、手、顔を保護するための適切な防 具を着用する。 – バッテリーに覆いかぶさるような姿勢を とらない。 – バ
• 大がかりな修理が必要になった時や補助が 必要な時は、Toro 正規代理店にご相談く ださい。 があります。 機体の改造を行うと、機械の 挙動や性能、耐久性などが変化し、そのた めに事故が起きる可能性があります。 この ような使い方をすると製品保証が適用され なくなります。 • いつも最高の性能を維持するために、必ず Toroの純正部品をご使用ください。 他社の 部品やアクセサリを使用すると危険な場合 安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。 読めなく なったものは必ず新しいものに貼り替えてください。 104-7214 1. 2. 警笛 ヘッドライト 3. バッテリー/アワー・メータ 4. 5. ライト点灯=OK ランプ点滅 オペレーターズマニュアル を読むこと。 6. 荷台ダンプ操作 7. 8. 後部リフト 前進 9. 後退 104–7215 1. 2. 3. 4.
104-7207 1. 2. 3. 毒物危険 オペレーターズマニュアル を読むこと。 爆発危険:火気厳禁・禁煙厳守のこと 劇薬危険:皮膚に付いたら真水で洗ってから救急手当て 107-0257 1. バッテリー接続図 99–7350 1. トングの最大重量は 23 kg;トレーラの最大重量は 181 kg 104-7131 1. 2. 3. 4. オペレーターズマニュアル を読むこと 乗員二名の合計許容重量は181 kg. 積荷の最大重要は 362 kg 車両最大総重量は 1202 kg 107-0295 1. 2. 警告:バッテリーの取り扱いについて オペレーターズマニュア ル を読むこと。バッテリーは鉛を含有する。普通ゴミとして処 理禁止。運転前に必ずコードを抜くこと 爆発危険:火気厳禁・禁煙厳守;火花を出さないこと 107-0356 1.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 99–7954 1. 2. 3. 1. 警告— オペレーターズマニュアル 落下危険:荷台に人を乗せないこと 爆発危険:燃料容器に静電気が蓄積する。燃料を補給する時 は燃料容器を荷台におかず地面に置くこと 2. 3. 4. 5. 107-0287 1. 2. 車両用ヒューズ、10A ヒューズの詳細について は、 オペレーターズマニュ アル を読むこと 3. 4. 未使用、10A アクセサリ用ヒューズ、10A 10 爆発の危険 6. バッテリーに人を近づけな いこと 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり 9. 液が目に入ったら直ちに真 保護メガネ等着用のこと 水で洗眼し医師の手当て を受けること オペレーターズマニュアル 10.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 内容 数量 用途 ホイール・アセンブリ 2 後輪を取り付けます。 ホイール・アセンブリ 2 前輪を取り付けます。 ハンドル 1 ハンドルを取り付ける バンパー 1 バンパーを取り付けます。 運転席 2 座席を取り付けます。 ヒッチ 1 ヒッチを取り付けます。 バッテリー押さえ バッテリー押さえ棒 バッテリー・ケーブル バッテリー・トレイのパッド バッテリー・パッド フランジ・ナット (3/8 インチ) バッテリー端子用保護スプレー 荷台 右側ピボット・ブラケット 左側ピボット・ブラケット フランジ・ヘッド・ねじ (3/8 x 1 インチ) ボルト (5/16 x 3/4 インチ) フランジ・ナット (5/16 インチ) 2 2 7 4 1 2 1 1 1 1 4 1 1 必要なパーツはありません。 – タイヤ空気圧を点検する。 必要なパーツはありません。 – バッテリー・チャージャの電圧を設定し ます。 必要な
注 前後左右は運転位置からみた方向です。 3. 取り外したネジ類にロクタイト(青)を塗 布する。 4. 取り外したネジ類を使ってホイールを取り付 け(図 4)、183-224 Nm(18.6~22.8 kg.m) にトルク締めする。 1 後輪を取り付ける この作業に必要なパーツ 2 ホイール・アセンブリ 手順 図4 1. ホイールを固定しているネジ類を取り外す。 1. タイヤ&ホイール・アセン ブリ 2. スピンドル 3. ワッシャ(小) 2. ホイール・スタッドについている出荷用ブ ラケットを取り外す。 3. 取り外したネジ類を使ってホイールを取り 付け(図 3)、61-88 Nm(6.2~9.0 kg.m) にトルク締めする。 4. ワッシャ(大) 5. 6. ネジ ダスト・キャップ 3 ハンドルを取り付ける この作業に必要なパーツ 1 ハンドル 図3 1. ホイール・アセンブリ 2. ホイール・ナット 3. 手順 ホイール・スタッド(図は後 輪のハブ) 1. ハンドル・シャフトからナットとロック・ ワッシャを外す。 2.
5 座席を取り付ける この作業に必要なパーツ 2 運転席 手順 図5 1. 2. ハンドル ナット 3. 4. 座席ベースのスリットに座席ブラケットを取り 付け(図 7)座席を取り付ける。 ワッシャ ウレタン・シール 4 バンパーを取り付ける この作業に必要なパーツ 1 バンパー 手順 1. 車両のフレーム前部に着いているボルト、 ワッシャ、ナット(各2個)を外す。 2. 取り外したネジ類を使ってバンパーを取り 付ける(図 6)。 図7 1. 座席ブラケット 2. 座席ベース 6 ヒッチを取り付ける この作業に必要なパーツ 1 図6 1. バンパー ヒッチ 手順 1. 車体フレーム後部内側からボルトとナット (各4)を外す。 2.
図8 1. 2. ヒッチ 左ピボット・ブラケット 7 バッテリーを取り付ける 図9 1. 2. この作業に必要なパーツ 2 バッテリー押さえ 2 バッテリー押さえ棒 7 バッテリー・ケーブル 4 バッテリー・トレイのパッド 1 バッテリー・パッド 2 フランジ・ナット (3/8 インチ) 1 バッテリー端子用保護スプレー バッテリー・トレイのパッド 後フレーム・アセンブリ 3. 図 10に示すように、バッテリー・パッドの 裏面についている接着シートをはがし、パッ ドを後フレーム前部の内側に貼り付ける。 注 パッドは、フレーム前部についている上 の穴(2つ並んでいる)の下から約6 mm 下 に取り付けてください(図 10)。 手順 Toro推奨品:Trojan T105, T145 または US バッテリー US2200, US145 バッテリーの仕様: 6V 225AH@20hr 定格 寸法: 260x180x285 mm(長さx 幅x 高さ) 1. キーを OFF 位置にして抜き取る。 2.
8. プラスのメイン・ケーブル(赤)でバッテ リーを車両に接続する(図 11)。 バッテリー・ケーブルの接続ルートが不適 切であるとケーブルがショートを起こして 火花が発生する。 それによって水素ガスが 爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。 9. マイナスのメイン・ケーブル(黒)でバッ テリーを車両に接続する(図 11)。 バッテリーを接続する時は、必ず極性(プ ラスとマイナス)を確認する。 バッテリー・ケーブルの接続がゆるかった り間違っていたりすると、ケーブルが傷つ いてショートを起して火花が発生する。 そ れによって水素ガスが爆発を起こし人身事 故に至る恐れがある。 バッテリーによる感電事故に注意 バッテリーを接続する時は、必ず極性(プ ラスとマイナス)を確認する。 • 工具は柄の部分にプラスチック製のカ バーがついたものを使うか、柄に絶縁 テープを巻くかする。 10.バッテリー・ケーブル全部を 13.5~21 N.m にトルク締めする。 • プラス端子とマイナス端子に同時に触れ ないように十分注意する。 11.各バッテリーの端子にToro バッテリー端子 保護剤を塗布する。 12.
9 タイヤ空気圧を点検する 必要なパーツはありません。 手順 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧 を点検してください。 図 12 1. 2. 荷台 ピボット・ブラケット 3. 最大タイヤ空気圧は前後のタイヤとも 55-152 kPaです。 荷台の取り付け穴 適性空気圧は積載重量によって変わります。 低い ほうが踏圧が低くなり、乗り心 空気圧が低 地も良く、タイヤ跡も残りにくくなりますが、 重いものを載せて高速で走るとタイヤが破損す るおそれがあります。 4. 荷台右に右側ピボット・ブラケットを取り 付け、ブラケットをフレームに固定し、各 ネジを 22 N.mにトルク締めする。 各ネジ を 22 N.mにトルク締めする。 従って重い貨物を積んで速度を上げて走行する 高めの空気圧を選定してください。 た 場合には高 だし規定圧を超えないよう注意してください。 5. もう一人に手伝ってもらって荷台を持ち上 げる。 6.
重量物を積載して使用することが多い車両 ではトーインを大きめの推奨値に設定して ください。重量物をほとんど積載しない車 両ではトーインを小さめの推奨値に設定し てください。 1. 前輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線 間距離を測る;計測はアクスルの高さで行 う(図 15)。 前輪の後ろで、アクスルの高さ で測定を行うには市販または手製のトーイ ン測定器が必要となる。前後の計測とも同 じ道具を使用し、アクスルの高さで正しく 測定すること(図 15)。 図 14 1. 2. 電圧セレクタ 電圧設定窓 3. 4. スイッチ スイッチの位置と電圧との 関係 選択スイッチを上下に動かして、電源の電圧 に合わせる。 注 電源電圧が100~120 V の場合には 100 V 設 定でお使いください。 図 15 充電には必ずその国や地域のコンセントにあっ た電源コードを使用してください。 電源コー ドはToro正規代理店にてお求めになれます。 1. タイヤのセンターライン; 後 側 2. タイヤのセンターライン; 前 側 3. アクスルのセンターライン 11 4. 測定具 5.
4. 正しく調整できたら、タイ・ロッドのジャ ム・ナットを締める。 5.
製品の概要 図 17 1. 2. ハンドル 荷台 3. 4. 牽引用トング 荷台のラッチ解放レバー 5. オペレータ乗車位置 各部の名称と操作 ブレーキ・ペダル アクセル・ペダル 速度を下げたり停止するのに使用します (図 18)。 アクセル・ペダル(図 18) で車両の走行速度を 変えることができます。 Pressing the pedal starts the engine.
なります。 停車したらキーを左に回して OFF にします。 車両から離れるときは、キー抜き 取ってください。 とができます。 ランプが点滅している場合に は、故障探究 , 38ページ を参照して故障内容 を確認してください。 ライト・スイッチ ヘッドライト・スイッチ(図 19)でヘッドライ トの点灯と消灯を行います。 荷台ダンプ・スイッチ(オプション) 荷台を昇降させるスイッチです(図 19)。 図 19 1. On/Off スイッチ 2. ホーン・ボタン 3. ライト・スイッチ 4. バッテリー/アワー・メータ 5. 6. 状態表示ランプ 荷台ダンプ・スイッチ(オプ ション) 7. 荷台後部リフト・スイッチ (オプション) 8.
仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあります。 ベース重量 658 kg* 定格容量(平坦路面の場合) 総重量 544.5 kg(オペレータおよび助手席乗員の体重をそれぞれ 90.7 kg とし、積載物、トレーラ・トン グ重量、トレーラの総重量、アクセサリの重量を含む) 最大車両重量(平坦地で) 1202 kg(上記重量を全て含む) 最大積載量(平坦路面の場合) 362 kg* (トレーラ・トング重量とトレーラの総重量を含む) 牽引能力 標準ヒッチ トングの最大重量は 23 kg;トレーラの最大重量は 182 kg ヘビー・デューティー・ヒッチ トングの最大重量は 45 kg;トレーラの最大重量は 363 kg 全幅: 152.4 cm 全長 302.3 cm 地上高 23.5 cm(車両前部:乗員や荷物を乗せない); 18 cm(車両後部:乗員や荷物を乗せない) ホイールベース 205.7 cm トレッド(センターライン間) 124.5 cm(前)、122.6 cm(後) 荷台長さ 116.8 cm(内法) 129.
適性空気圧は積載重量によって変わります。 空気圧が低い ほうが踏圧が低くなり、乗り心 地も良く、タイヤ跡も残りにくくなりますが、 重いものを載せて高速で走るとタイヤが破損す るおそれがあります。 ディープ・サイクル・バッテリーは、主電源と して長時間にわたって電力を供給することを 前提として設計されているバッテリーです。 典型的には、最大充電量の20%とか30%程度 まで充電量が低下しても、性能劣化を起こさ ないバッテリーです。 このような低い数値ま で放電させることをディープ・サイクルと呼 んでいます。 従って重い貨物を積んで速度を上げて走行する 場合には高めの空気圧を選定してください。 た だし規定圧を超えないよう注意してください。 鉛硫酸蓄電池では、鉛でコーティングされた 電極版と硫酸との化学反応によって電力を蓄 えます。 そして、蓄えられた電力が放出され るときには逆の化学反応が起こって、再び充 電ができるようになります。 運転の基本 1. バッテリー・チャージャを外す。 2. 着席し、キーを ON/OFF スイッチに差し込 んで右回しに ON 位置まで回す。 3.
バッテリー・システムの適切な使い方 重要 バッテリーの寿命を出来るだけ長くする よう、液晶画面に表示されるバーが2本以下 にならないように、常時充電を心がけてくだ さい。 バーが毎回2本以下になるような使い 方をするとバッテリーは急速に劣化します。 バッテリーが完全充電されていると、バッテ リー・メーターには10本のバーが表示されます (充電率:10/10;図 23)。 図 23 1. バッテリー/アワー・メータ 2. 図 25 充電インジケータのバー 1. 2.
図 26 1. 図 28 レバー 1. 2. 2. プロップ・ロッドを固定スロットにはめ込ん で荷台を固定する(図 27)。 ラッチ ナット 3. ラッチ・ポスト 2. ラッチ・ポストを右回りに回転させてラッ チにちょうどはまるようにし、その位置で ナットを締める(図 28)。 3. 同様の方法で機体の反対側でも作業を行う。 テールゲートのラッチの操作 1. テールゲートを開くには、ラッチを上に回 す(図 29)。 スプリングの働きでラッチ は内側に飛び出してくるので、 注意しなが らテールゲートを降ろす。 注 荷台の内側から圧力が掛かっている時に はテールゲートを外側から押さないと操作 が非常に重い場合があります。 図 27 1. プロップ・ロッド 2. ロック位置(スロット) 荷台を下げる 荷台は相当の重さになる。 万一手などを 挟まれると大けがをする。 図 29 1. 荷台を降ろすときには、荷台に手やその他の 部分を近づけないよう十分注意すること。 テールゲートのラッチ 2. テールゲートを締める時には、ラッチの ハンドルを上に上げてラッチを外側へ押 し込む。 3.
• 初期整備については「保守」の章を参照 する。 • 前サスペンションの位置を定期的に点検 し、必要に応じて調整を行う。走行系統の 整備 , 33ページを参照。 荷台への搭載について 図 30 1. 荷台の容量は 0.
トレーラ自体が過積載にならないように注意し てください。 過積載では車両の性能が十分発 揮できないばかりか、ブレーキ、車軸、トラン スアクスル、モータ、ハンドル機構、サスペ ンション、ボディー構造、タイヤ等を破損す る場合もあります。 必ず積載重量の60%をト レーラの前側に振り分けてください。 これに より、ヒッチ・プレートに掛かる負荷がトレー ラの総重量(グロス)の約10%となります。 トング重量を含めた積載総負荷が 362 kg(最大 積載重量)を超えないよう注意してください。 例:トレーラの総重量(グロス)が 90 kg、ト ング重量が 22 kg の場合、積荷の最大可能重 量は 362-90-22 = 250 kg となります。 ブレーキ性能を確保するため、牽引するときに は必ず荷台に積載してください。 但し総重量 (グロス)を超えないでください。 トレーラを牽引した状態で斜面に駐車しない でください。 どうしても斜面に駐車する必 要がある場合にはトレーラに車止めをかけて ください。 26
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 • 前輪のトーインとサスペンションの点検を行う 使用開始後最初の 25 時間 • タイヤ空気圧を点検する。 • バッテリーを充電する。 使用するごとまたは毎日 25運転時間ごと • バッテリーを清掃する。 • バッテリー液の量を点検する。 100運転時間ごと • • • • • 200運転時間ごと • ブレーキ・ペダルを調整する。 800運転時間ごと • トランスミッション・オイルを点検する。 各グリス注入部のグリスアップ タイヤの状態と磨耗程度を点検する。 ホイール・ナットを61~88 N.
点検項目 第週 月 火 木 水 金 土 日 乗車時高さとトーインを点 検する。 各グリス注入部のグリス アップを行う。 塗装傷のタッチアップ修理 を行う。 キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでも車両を発進させることができ、危険である。 ON/OFFス スイ ッ チ か ら キ ー を 抜 き と り 、 点 火 プ ラ グ 装 着 車 の 場 合 整 備 ・ 調 整 作 業 の 前 に は 必 ず ON/OFF は、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。 点火コードが絶対に点火プラグと触 れることのないよう、確実に隔離すること。 整備作業の中には荷台を外して行わなければならないものがある。 上昇させた荷台が万一落下すると、人身事故となる。 • 荷台の下で作業する時は、必ず支持棒で荷台を支えておく。 • 荷台の下で作業するときは荷台を空にし、必ず安全サポートで固定する。 整備前に行う作業 ジャッキアップ 悪条件下での使用 整備や診断の目的でモータを始動する場合に は、後輪を25 mm 程度浮かせてください。この 場合、後アクスル部で車両を支えてください。 重要 以下の
潤滑 100運転時間ごと、または1年に1回のうち早く 到達した方の時期に、全部のベアリングとブッ シュのグリスアップを行います。 悪条件下で 作業を行っている場合には整備間隔を短くし てください。 グリスの種類: No.2リチウム系汎用グリス 図 32 1. グリスアップ個所 車体前部のジャッキアップ・ポイント タイロッドの端部4か所(図 34)とキングピ ン2か所(図 35)にグリスフィッティングが あります。 1. 異物を入れてしまわないよう、グリス・ フィッティングをきれいに拭く。 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 図 33 1.
電気系統の整備 コツです。 バッテリーの放電状態にもよりま すが、フル充電まで最大16時間かかります。 バッテリーの保守 MH電 電池 な ど と は 異 な り 充 重 要 鉛 硫 酸 蓄 電 池 は MH 電「グセ」がつくことはありません。 完全放 電させるとバッテリーが破損する危険がありま す。車両の走りが悪くなったり、使用していな い時には、いつでも充電するようにしてくださ 21ペ ペー ジ の 「 バ ッ テ リ ー の 特 い 。 運 転 操 作 , 21 性と適切な使い方」を参照してください。 バッテリーの端子に金属製品や車両の金属 部分が触れるとショートを起こして火花が 発生する。 それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属部を接触させない ように注意する。 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに 火気を近づけない。 • 金属製の工具をバッテリー端子に触れさ せないよう十分に注意してください。 1.
1. 荷台を上げ、キーを OFF にして抜き取る。 2. 各セルのキャップを外す。 3. 電解液の量を確認する。量が電極版の上ま でない時は蒸留水を補給する。 4. 各セルのキャップを元通りに取り付ける。 5. バッテリーを16時間充電する。「バッテリー を充電する」を参照。 6. 各セルのキャップを外す。 7. 電解液の量が給水口の下端から 3 mm 程度に なるように蒸留水を補給する(図 36)。 図 37 3. バッテリーと車体を接続している長いプラ ス・ケーブル(赤)をバッテリー端子から 外す(図 37)。 4. 各バッテリーを接続しているバッテリー・ ケーブルをすべて取り外す。 5. バッテリーの間にあるリテーナを取り外す。 6. バッテリーを全部取り出し、法令などに則っ て適切に処分する。 7. 新しいバッテリーを搭載する。 図 36 1. 2. 電極版 補給口キャップ 3. 4. バッテリー液の量 バッテリー端子 注 バッテリーを新しく積み込む場合には、 極性に十分注意してください(図 37)。 8. バッテリー・リテーナを取り付け、各ナッ トを17~22 N.
わたって保管する場合もこのようにしておくと バッテリーを凍結から保護することができま す。常時充電しないで保管する場合は、少なく とも3ヶ月に一度は充電してください。 ヒューズの交換 全部で3本のヒューズを使用しています。荷台 の下、フレームの右側にあるボックスの中に収 納されています(図 38)。 始動システム 10 A ヘッドライト 10 A 電源ソケット 図 39 10 A (最大15 A) 1. ゴム製シール 2. 内側ノッチ(ヘッドライトの ノッチを合わせる) 3. 外側ノッチ(フードに合わ せる) 4. ヘッドライト 5. シール内側のノッチを合わせて新しいヘッ ドライトにシールを取り付ける(図 39)。 シールがぴったりと嵌まるようにすること。 6. 先ほど取り外したネジで、ヘッドライトと ワイヤハーネスを接続する。 7. シール外側のノッチを合わせて新しいヘッド ライトをフードに取り付ける。全体がぴっ たりと嵌まるようにすること。 注 シールが引っかかって入りにくい時は石 鹸水を塗ると作業がしやすくなります。 図 38 1. 車両用ヒューズ 2.
走行系統の整備 タイヤの点検 少なくとも 100 運転時間ごとにタイヤの状態 を点検してください。運転中に縁石にぶつける などした場合、リムが破損したり、トーインが 狂ったりする可能性がありますから、このよう な事故の後では必ず点検してください。 タイヤの取り付け状態を点検します。前輪の センター・ボルトを183‒224 Nm(18.7~22.8 kg.m)、前輪および後輪のラグナットを 61~ 88 Nm (6.2~9.0 kg.m)にトルク締めしてく ださい。 図 40 1. 2. 前サスペンションの調整 リミット・ボルト センタリング・ボルト 3. 乗車高さ調整ボルト 5.
6. 調整ボルトを 183~224 N.mにトルク締め する。 7. リミットボルトを元通りに取り付ける (図 40)。 注 ボルトを取り付ける側の車輪を接地させ る必要があるかもしれません。 8. センタリング・ボルトを 325~393 N.mにト ルク締めする。 9. 乗車高さが適正値となっているのを確認す る。 図 42 前輪のトーインの調整 1. タイヤのセンターライン; 後 側 2. タイヤのセンターライン; 前 側 3. アクスルのセンターライン 100運転時間ごと又は1年に1回のうち速く到達 したほうの時期に点検してください。 トーインの適正値は、以下の条件で 3~16 mm です。 4. 測定具 5. アクスルのセンターライン の地上高 6. 15 cm の直定規 3.
ブレーキの整備 オイルのがボルト穴の下まであれば適正で ある。 ブレーキの点検 ブレーキは極めて重要な安全装置です。他の 安全装置と同様、定期的に入念に点検してくだ さい。100 運転時間ごとに以下の点検を行っ てください。 • ブレーキ・シューが磨耗や破損していないか 点検する。ライニング(パッド)の厚みが 1.6 mm以下となっている場合には、シュー を交換する。 • ブレーキ・プレートなどに磨耗や変形が発 生していないか点検する。変形を発見した 場合は、該当部品を交換する。 図 44 1. トランスアクスル 2. 点検用ボルト 3. オイルが不足している場合には点検穴の下ま で SAE 10W30 自動車用オイルを補給する。 ブレーキ・ペダルの調整 4. 点検ボルトを元通りに取り付け、20~27 N.m にトルク締めする。 ブレーキ・ペダルの遊びが大きくなったり、 駐車ブレーキの効きが悪くなったら調整が必 要です。 200運転時間ごとに点検・調整して ください。 1. 車両を停止させ、キーを抜き取る。 2.
5. ブレーキ・ペダルを一杯に踏み込んで、ブ レーキ・レバーを上げる。 洗浄 6. ブレーキ・ロッドを締めて(またはゆるめ て)ブレーキ・ケーブルのたるみを無くす (図 45)。 ケーブルを締めすぎないよう に注意。 洗車について 必要に応じて洗車してください。 柔らかい布 などを使い、水または水と洗剤で洗浄します。 たわし等を使用すると車体表面のツヤがなく なる場合があります。 7. ブレーキ・ロッドの穴にスプリングを取り 付ける(図 45)。 8. 先ほど外したクレビス・ピンとヘアピン・ コッターを使って、ブレーキ・ロッドの クレビスをブレーキ・レバーに取り付ける (図 45)。 重要 圧力洗浄機での洗車は避けてください。 電装部や潤滑部に水が浸入すると、問題が起こ りやすくなります。 また、また、コントロー ルパネル、モータ、バッテリー付近に大量の水 をかけないようにしてください。 9.
保管 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、 スイッチをOFFにし、キーを抜き取る。 2. エンジンのシリンダ・ヘッドや冷却フィン、 ブロア・ハウジングをふくめた車両全体を洗 浄する。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うことができ ます。ただし高圧洗浄器は使用しないでく ださい。高圧の水で洗浄すると電気系統や グリス部へ水が浸入する恐れがあります。 また、コントロール・パネルやヘッドライ ド、エンジン、バッテリー部に大量の水を かけないようにしてください。 3. ブレーキの点検を行う;ブレーキの整備 , 35ページ の「ブレーキの点検」を参照。 4. グリスアップを行う;潤滑 , 29ページを 参照。 5. タイヤ空気圧を点検する;「タイヤ空気圧 を点検する」を参照。 6.
故障探究 車両状態表示ランプの点滅パターン 問題 考えられる原因 対策 常時ON 1. 正常に動作中 1. なし 1回点滅 1. コンピュータのプログラミングに範囲エ ラーがある。 1. ON/OFF キーを OFF にして数秒間待っ てから、もう一度 ON にする。これで直ら ない場合は代理店に連絡する。 2回点滅 1. ON/OFF キーを回しながらアクセルペ ダルを踏んだ。 1. ON/OFF キーを OFF にし、アクセルペダ ルから足を離してから、もう一度 ON に する。 3回点滅 1. パワー・ブロックにショート発生(MOSFET S/C) 1. ON/OFF キーを OFF にして数秒間待っ てから、もう一度 ON にする。全部のバッ テリーと高電流コントローラとの接続を 点検する。異常が見当たらない場合は、 代理店に連絡する。 2. バッテリーやケーブルの接続がゆるい。 2. ON/OFF キーを OFF にして数秒間待っ てから、もう一度 ON にする。これで直ら ない場合は代理店に連絡する。 4回点滅 1. ライン・コンタクタが応答しない。 1.
図面 電 気 回 路 図 (Rev.