Form No. 3353-802 Workman® 3200 & 4200 液冷ガソリンエンジン汎用作業車 Model No. 07360—Serial No. 250000701 and Up Model No. 07361—Serial No. 250000701 and Up Model No. 07361TC—Serial No. 250000701 and Up Model No. 07365—Serial No.
• 警告 走行 車両の停止手順 エンジンの停止手順 慣らし運転期間 インタロック・システムを点検する 運転の特性 同乗者について 速度 旋回操作 ブレーキ操作 転倒 斜面 積荷の安全な積み下ろし デファレンシャル・ロックの使用 4輪駆動 長距離を移送する場合 牽引しての移動 トレーラを牽引する 油圧装置 • カリフォルニア州 第65号決議による警告 カリフォルニア州では、この製品に搭載されているエン ジンの排気ガスには発癌性や先天性異常の原因となる 物質が含まれているとされております。 重要 この機械のエンジンにはスパーク・アレスタ・ マフラが取り付けられていません。CPRC 4126の定めによ り、カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこ の機械を使用する場合には、法令によりスパークアレスタ の装着が義務づけられています。他の地域においても同様 の規制が存在する可能性がありますのでご注意ください。 この製品に使用されているスパーク式着火装置は、カナダ の ICES-002 標準に適合しています。 この車両に使用されている点火装置は、カナダの NMB002 規格に適合しております。 もく
はじめに 安全 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に 理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故や製 品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されています。製品 の設計製造、特に安全性には常に最大の注意を払っており ますが、この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様 の責任です。 TORO WORKMAN® は SAE J2258 に適合しています。 この機械の運転、管理、保守に関わる方々は、以下のような 安全関連規格・規則についての知識をお持ちになると有利 です(下記住所に英語資料を請求することができる)。 • 引火性および可燃性液体の取り扱い規則: ANSI/NFPA 30 整備について、また純正部品についてなど、分からないこ とはお気軽に弊社代理店またはカスタマー・サービスにお たずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデ ル番号とシリアル番号をお知らせください。これらの番号 は、ダッシュボード下の右側フレーム材に打ちつけた銘板 に刻印されています。 • National Fire Protection Association: ANSI/NFPA #505; 動力式産業
安全な運転のために • 警告 • 子供には絶対に運転させないでください。大人であって も適切な訓練を受けていない人には絶対に運転させな いでください。訓練を受け、許可されている人以外には 運転させないでください。肉体的、 精神的に十分な能 力のない方には運転させないでください。オペレータ は、少なくとも普通自動車の運転免許取得者程度の力 量は必要です。 • この車両はオフロード専用車両であり、公道や高速道路 を走行を前提とした設計製造をおこなっておりません。 WORKMAN® は、安全防災面について十分な配慮のもと • 本機は、運転手以外に、所定の助手席に1名の乗員を乗 に設計し種々のテストを経て製造されておりますが、安全 せることができます。これ以外の場所には絶対に人を乗 な御使用のためには、機械や装置の設計や構成だけでな せないでください。 く、それらの運転や整備、保管などの取り扱いに係わる人 々の知識、訓練や日常の意識が大変重要です。不適切な使 • アルコールや薬物を摂取した状態では絶対に運転しな いでください。 い方をしたり手入れを怠ったりすると、死亡や負傷などの人 身事故につながります。
• インタロック・システムは使用前に必ず点検してくださ い。スイッチの故障を発見したら必ず修理してから使用 してください。また故障の有無に関係なく2年ごとにス イッチを新しいものに交換してください。 ない物を運ぶ場合には特に注意が必要。なるべくバ ランス良く積み、ずれないように配慮する。 – 急停止や急発進をしないこと。後退から前進、ある いは前進から後退への切り替えは、完全に停止す る。 運転中に – 急旋回など突然の操作は、その後の制御が不安定 になりやすく事故のもとであるから行わない。 • 運転中は必ず全員が着席し、シートベルトを着用てくだ さい。オペレータは、可能な限り両手でハンドルを握り、 運転助手は必ず手すりを握ってください。また、手足を 車外に出さないようししてください。荷台やアタッチメン トの上には絶対に人を乗せないでください。助手席の 人はブレーキや急ハンドルに無警戒であることが多い のでオペレータからの十分な配慮が必要です。 – 交差点や曲がり角などの危険箇所で他の車両の追 い抜きをしない。 – ダンプ作業時には車両後方に誰もいないことを必 ず確認する。人の足元にダンプしないこと
保守 音圧レベル • 整備・調整作業の前には、事故防止のために必ずエン ジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、キーを抜いてくだ さい。 この機械は、EC規則98/37およびその改訂に定める手順 に則って同型機で測定した結果、オペレータの耳の位置で の連続聴感補正音圧レベルが 82 dB(A)相当であること が確認されています。 • 荷台を上昇させてその下で作業をする時は、必ず油圧 シリンダを一杯に伸ばした状態で荷台を安全サポート で固定しておいてください。 振動レベル • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検してください。 油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホースの状態 を確認してください。 腕および手 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油が高 圧で噴出していますから、手などを近づけないでくださ い。リークの点検には新聞紙やボール紙を使 い、絶対 に手を直接差し入れたりしないでください。高圧で噴 出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引 き起こします。万一、油圧オイルが体内に入った場合に は、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内 に外科手術を受けないと壊疽を起こします
安全ラベルと指示ラベル • 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。読めなくなったものは必ず新し いものに貼り替えてください。 1 2 93-9852 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 落下の危険 - シリンダ・ロックを装着すること 1 1 93-8071 1. 表面が熱い・火傷の危険: 近づかないこと。 1 93-9448 1. 警告: タンクへの燃料の補給は、タンクの天井よりも 25 mm 低 い位置までとする; オペレーターズマニュアルを読むこと。 93-9447 1. 警告: オペレーターズマニュアルを読むこと; エンジンの吸気シ ステムへの作業を行う時には、必ずキーを抜き取っておくこと。 1 2 1 93-6687 93-9442 1. ここに乗らないこと。 1. トングの最大重量は 90 kg;トレーラの最大重量は 680 kg。 2. トランスミッション・オイルに関する情報はオペレーターズマニュ アルを参照のこと。 1 93-7814 1 1.
1 105-4215 93-9850 1. 警告: 挟まれないように注意 1. 修理や改造をしないこと: オペレーターズマニュアルを読むこ と。 93-9862 1. 巻き込まれる危険:シャフト - 可動部に近づかないこと。 93-9449 1. オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 100 運転時間ごとにグリスアップする。 3. グリス注入箇所(全部で 9 ヶ所) 106-2352 1. 警告: 公道上を走行しないこと。 7. 2. 予熱: グロー・プラグ(ディーゼル) 8. 温度レベル(液冷) 3. ヘッドライト 9. アワー・メータ 4. エンジン: オイル圧低下 10. OFF 5. エンジン: 予熱インジケータ(ディーゼル) 11. ON 6.
106-2353 106-2355 1. 電気ソケット 1. 低速から高速へ 2. トランスミッション: 高速運転禁止 106-2377 1. ロック施錠 2. デファレンシャル・ロック 3. ロック解除 4. 油圧ロック 5. 入 6. PTO 7. 切 8. 警告: オペレーターズマニュアルを読むこと 9. 巻き込まれる危険: 周囲の人を十分に遠ざけること。 10. 油圧シリンダ:縮む 11. 油圧シリンダ:伸びる 12. トランスミッション: 高速 13.
6-2383 1. 警告: オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 火災の危険: 燃料補給前にエンジンを止めること。 3. 転倒の危険: 12°を超える斜面を横切ったり上ったりしないこと; 旋回時や大量の荷物または重い荷物を積んでいる時、凹凸の激しい場 所では速度を落とすし、最高速度 26km/h 以下で走行すること。 4. 周囲の人間にや手足の負傷の危険: 周囲に人を近づけないこと; 荷台に人を乗せないこと。乗車中は手足を車両外に出さないこと 5. 警告: 車両を離れるときはエンジンを停止し、キーを抜くこと。 93-6689 1. 警告: 人を乗せないこと。 93-9899 1. 落下の危険 - シリンダ・ロックを装着すること 93-9868 1. 手を潰される危険: オペレーターズマニュアルを読むこと 106-7894 1. エンジン: 始動 2. イグニッション 3. ヘッドライト 4. 電源ソケット 106-7767 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 転倒注意 98-9335 3. シートベルトを着用すること。 4. 転倒方向と反対側に身体をそらす。 1.
106-7896 モデル 07361 と 07361 TC のみ 1. 最大負荷は 953 kg、車両重量は 861 kg、最大車両総重量は 1814 kg。 106-7898(モデル 07365 のみ) 1. 最大負荷は 953 kg、車両重量は 953 kg、最大車両総重量は 1,905 kg。 106-7888 1. 警告: 油圧オイルの圧力は 124 bar(1800 PSI)。 2. カップラ A 3. カップラ B バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります. 106-7900(モデル 07360 のみ) 1. 最大負荷は 1150 kg、車両重量は 664 kg、最大車両総重量は 1814 kg。 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 3. 劇薬につき火傷の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと 5. オペレーターズマニュアルを読むこと。 6. バッテリーに人を近づけないこと 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷の危険あり 9. 液が目に入ったら直ちに真水で洗眼し医師の手当てを受けること 10.
106-2384 12
仕様 注: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。 主な仕様 タイプ エンジン エア・クリーナ バッテリー 冷却系統 燃料系統 トランスミッション クラッチ 前デファレンシャル (4WD のみ) 中央デファレンシャル (4WD のみ) フレーム ステップスルー・キャブオーバー型2人乗り4輪車両。SAE J2258 規格適合。 ダイハツ,3 気筒液冷ガソリン・エンジン。カウンタバランス付き。機械式ガバナにより最高回 転数を 3650 rpmに調整。排気量 952 cc。ギアポンプ式強制潤滑方式。40 A オルタネータ と ICレギュレータを装備。スピンオン式オイル・フィルタ。 大型 2 段エアクリーナを別途搭載。 12 V, 冷間クランキング電流 650 CCA @(-32°C) ミッドマウント・ラジエターに着脱式スクリーンと清掃窓を装備。 ラジエターの容量は約 3.8 リットル。ラジエター液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液。 ガソリンタンク容量は 26.
牽引ヒッチ ボール/ピン用ヒッチ・ホールを装備。 ヘッドライト ハロゲン・ヘッドライト(2)、テールライト(1)。ストップライト(1)。 インタロック エンジン始動はクラッチペダル踏み込み(およびPTO搭載車ではPTO解除も)が条件。 モデル 07361 TC では、油圧昇降レバーが前位置にロックされているとエンジンを始動 することができない。 走行速度 (後輪に 24 インチタイヤを装着時) ハイレンジ; 12,18.5,31.8 km/h 走行速度 ローレンジ;4 .7,7.2,12.3 km/h 後退速度 (後輪に 24 インチタイヤを装着時) ハイレンジ; 11.6 km/h ローレンジ;4.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。既に取り付けられている機器もあります。 名称 数量 キャップスクリュ, 5/16-18 x 1.00” 1 平ワッシャ 0.344"(内径) 1 ロックナット, 5/16-18 1 リア・フェンダ 2 キャップスクリュ, 3/8-16 x 1.25” 10 平ワッシャ 0.
リア・フェンダを取り付ける 車輪を取り付ける 1. テール・ライト・ブラケットを左右のフレーム・ブラケッ 1. 車輪をホイール・ブラケットに車輪を固定しているラ トに固定しているロックナットとキャップスクリュをゆる グ・ナットを取り外す。ラグ・ナットは捨てないこと。 める(図 1)。 2. 車輪を取り付け、ラグ・ナットを取り付ける。ラグ・ナッ 2. テール・ライト・ブラケットを後ろ向きに回し、キャップ トを、55–75 ft-lb.(7.6 ~ 10.4 kg.m)にトルク締めす スクリュとロックナットで固定する。 る。 1 図1 1. テール・ライト・ブラケット 3. 各テール・ライト・ブラケットの後部をフレーム・ブラケ ットの後ろに固定する。図 1 に示すように、5/16-18 x 1” キャップスクリュと、内径 0.344” の平ワッシャおよ びロックナットを使用する。 2 1 図3 1. 車輪 2. ホイール・ナット ハンドルを取り付ける 1. ハンドル・シャフトからジャム・ナットを外す。ウレタン樹 脂製のシール、ハンドル、ワッシャを順に取り付ける。 2.
フロント・フェンダを取り付ける 1. フェンダについている 5 つの取り付け穴を、ボディにつ いている取り付け穴に整列させる(図 5)。 2. #10 x 3/4” キャップスクリュ(5 本)、平ワッシャ、およ び #10 ロックナット(5 本) を使って、ボディのそれぞ れの側にフェンダを取り付ける。キャップスクリュ側と ロックナット側にそれぞれワッシャを一枚入れる。 2. 1/2-13 x 3” キャップスクリュ(2 本)とロックナットを 使って、ROPS の各側を取り付けブラケットに固定す る。 バッテリーに電解液を入れて充電 する バッテリーに電解液が入っていない場合やバッテリーが未 充電の場合には車両から取り外し、バッテリー液を入れて 充電してください。比重 1.
2. バッテリー押さえをバッテリー・ベースに固定している キャップスクリュ、ワッシャ、ロックナットを外す。バッテ リー押さえを外し、バッテリー・ベースからバッテリー を取り出す。 • ケーブルを取り外す時は、必ず マイナス(黒)ケーブル から取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。 4. 各セルにキャップを取り付け、バッテリーを充電器(3 ~4 A)に接続する。3~4 Aで4~8時間充電する。 警告 • 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけ ない。 • バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であるとケ ーブルがショートを起こして火花が発生する。それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがあ る。 3. バッテリーの各セルからキャップをはずし、それぞれの セルにの電極板の上までゆっくりとバッテリー液を満た す。 • 警告 • • ケーブルを取り付ける時は、必ず プラス(赤)ケーブル から取り付け、次にマイナス(黒)を取り付ける。 9.
注意 • • フルサイズ荷台は約 150 kg の重量があり、一人で作業 することは不可能である。必ず 2 人または 3 人で行なう か、ホイストを使うこと。 2 6. シリンダを格納用クリップで固定する。油圧昇降レバー を誤って操作しないように、ロックしておく。 荷台を元通りに取り付ける。 注: 荷台(平床)に側板を取り付ける場合には、まず側板 を取り付け、その後に荷台全体を車両に取り付けるほうが 作業が楽になります。 注: リア・ピボット・プレートは、下端が後部に向かって下 がるように荷台のフレーム/チャネルに取り付けるようにし てください(図10)。 3 1 3 1 図 11 1. スペーサ・ブラケット 3. キャリッジ・ボルト 2. ウェア・ブロック 1. 昇降シリンダが完全に縮んだ状態になっていることを 確認する。 2. 車体のフレームに注意深く荷台を降ろし、荷台のピボッ ト・プレートの穴と後フレーム・チャネルの穴をそろえ、 クレビスピンとリンチ・ピン(各 2 本)を差し込む(図 10)。 4 2 5 3.
運転の前に 注意 • • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、駐車ブ レーキを掛け、キーを抜いておくこと。荷台(や荷台の 位置に取り付けたアタッチメント)の下で作業するとき は荷台やアタッチメントを空にする。荷台の下で作業す るときは必ず安全サポートを下位置にセットする。 図 13 エンジン・オイルを点検する 1. フィルタ・キャップ エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転 の前後に必ずエンジン・オイルの量を確認してください(油 量はフィルタを含めて約 3.8 リットルです)。 4. オイルの量が不足している場合は、補給口のキャップを 外し、ディップスティックの Full 位置までオイルを補給 する。 1. 平らな場所に駐車する。 2. ディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く。 ディップスティックを、チューブの根元までもう一度しっ かりと差し込む。ディップスティックをもう一度引き抜い て、オイルの量を点検する。 1 図 14 1.
• 「すきまを 作る」 注意 • 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火災や爆発を 起こすと非常に危険である。発火したり爆発したりする と、やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、 補給に際しては漏斗などの器具を使用する。こぼれ た燃料はふき取る。 「すきまを 作る」 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの 首の根元から2.5 cm 程度下までとする。これは、温 度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないよう に空間を確保するためである。 図 15 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に 近づけない。 5. ディップスティックをしっかり差し込んで終了。 • 安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器に オイル量は 8 運転時間ごと又は毎日点検して は必ずキャップをはめること。 ください。運転開始後50時間でエンジン・オイルの初回交 換を行い、その後は、100 運転時間ごとにオイルとフィルタ 3. タンクの天井(給油口の根元) から約 2.
• 注意 • エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、 高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがあ る。 1 • エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこ と。 • キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水 蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 図 18 2. 冷却液の量エンジンが冷えている状態で、補助タンク 側面についている COLD 線の位置まであれば適正で ある。 1. ディップスティック 4. ディップスティックを、チューブの根元までもう一度完全 にねじ込む。ディップスティックを抜き出してオイルの量 を読み取る。ディップスティックの平たい部分の一番上 まで油量があれば適正である。不足している場合は、 適正量まで補給する。 1 フロント・デファレンシャルのオイ ルの点検する 3 2 4輪駆動モデルのみ デファレンシャルには 10W30 オイルを使用しています。 オイル量は 100 運転時間ごと又は毎月点検してください。 容量は 0.95 リットルです 図 17 1. 補助タンク 1. 平らな場所に駐車する。 2. COLD ライン 3.
ホイール・ナットのトルクを点検す る • 警告 • この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につ ながる恐れがある。 1 2 運転開始後 1~4 時間で 1 回、また、10 時間で1回、 ホイール・ナットのトルク締め(55–75 ft.-lb.=7.6~10.4 kg.m)を行う。その後は 200 運転時間ごとに締め付け を行う。 図 20 1. カップ・ホルダー タイヤ空気圧を点検する 2. ノブ 3. タンクの FULL 線まであればよい。 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧を点検して ください。 前タイヤの適正空気圧は 1.4 kg/cm2、後タイヤは 1.3 kg/ cm2 です。 1 1. 適性空気圧は積載重量によって変わります。 2. 空気圧が低いほうが踏圧が低くなり、タイヤ跡も残りに くくなりますが、 重いものを載せて高速で走らないで ください。タイヤが破損するおそれがあります。 3.
運転操作 注意 • 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 • ブレーキが磨耗したり調整が狂ったりすると人身事故の 原因となる。ブレーキ・ペダルを一杯に踏み込んだ時、ペ ダルと運転台の床との距離が 25 mm 以下となるような ら調整または修理が必要である。 各部の名称とはたらき アクセル・ペダル ギア・シフト・レバー アクセル・ペダル(図22)はエンジンの回転数を変化させる ペダルで、トランスミッションが走行状態にセットされてい クラッチ・ペダルを一杯に踏み込んでからシフト・レバー ると、アクセル操作によって走行速度を変えることができ (図 23)を希望するギア位置にシフトします。シフト・パタ ます。ペダルを踏み込むとエンジンの回転数が上がって走 ーンは下の図に示すとおりです。 行速度が上がります。ペダルから足をはなすとエンジンの R 2 回転数が下がって走行速度が下がります。 1 3 重要 前進から後退へ、あるいは後退から前進への 切り換えは、車両を完全に停止させて行なってください。 これを守らないと、トランスアクスルが破損するおそれが あります。 2 3 1 • 2.
駐車ブレーキ 2 エンジンを停止させる時には、車体が不意に動き出さない よう、必ず駐車ブレーキ(図 23)を掛けてください。レバ ーを後ろに引き上げると駐車ブレーキがかかります。レバ ーを前に倒すと解除となります。走行を開始する前に、必 ず駐車ブレーキを解除してください。急な斜面に停車する 場合には、駐車ブレーキを掛けた上で、 トランスミッショ ンを一速に(登り斜面の場合)または後退(下り斜面の場 合)に入れてください。谷側のタイヤに輪止めを掛けてくだ さい。 油圧昇降レバー 荷台の昇降を行ないます。後ろに引くと荷台が上昇し、前 に倒すと降下します(図 23)。 重要 荷台を降下させる時は、降下し終わってから さらに 1~2 秒間、レバーを前に倒したままで保持し、荷 台が完全にフレーム位置まで降りるようにしてください。た だし、油圧シリンダがその行程の端まで到達したら、そこ から 5 秒間以上はレバーを保持しないでください。油圧ポ ンプがオーバーヒートしてポンプが破損するおそれがあり ます。 4 5 3 6 1 図 23 1. ギア・シフト・レバー 2. 駐車ブレーキ 3.
アワー・メータ オイル圧警告灯 本機の稼働時間を積算表示します。このアワー・メータ (図 24)は始動スイッチをON位置にすると始動し、エン ジンが回転している間作動を続けます。 エンジン作動中にオイルの圧力が危険域まで低下すると 点灯します(図 25)。このランプが点滅したり点灯したま まの状態になったら、エンジンを停止させてエンジン・オイ ルの量を点検してください。オイルの量が不足していたのに 気づいてオイルを補給したにもかかわらず、エンジンを再 始動したときにランプが消えない場合には、直ちにエンジ ンを停止させて代理店にご連絡ください。 始動スイッチ 始動スイッチ(図24)はエンジンの始動と停止を行うスイ ッチで、OFF, RUN, START の 3 つの位置があります。キー を右に回して START 位置にすると、スタータ・モータが作 動します。エンジンが始動したら、キーから手を離してくだ さい。キーは自動的にON位置に動きます。キーを OFF 位 置に回せばエンジンは停止します。 2 1 警告ランプ類の作動を確認するには: 1. 駐車ブレーキを掛ける。 2.
上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に整 備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、上記以 外の項目の点検を指示されることもあります。 助手席用手すり ダッシュボードにあります(図 26)。 エンジンを始動する 1. 運転席に座り、駐車ブレーキが掛かっているのを確認 する。 1 2. PTO装備車ではPTO を解除、ハンドスロットル装備車 ではハンドスロットルをOFF 位置とする。 3. シフト・レバーをニュートラル位置にし、クラッチ・ペダ ルを踏み込む。 2 4. アクセルから足を離す。 図 26 座席調整レバー • 非常に気温が低い時(-18℃以下)の場合には、まず アクセル・ペダルを一杯に踏み込み、その後、ペダル から足を離す動作を数回繰り返してからエンジンを 掛ける。 運転しやすい位置に前後調整することができます (図 27)。 • エンジンが熱い時 – アクセル・ペダルを半分程度ま で踏み込んだ状態でエンジンを掛ける。 1. 助手席用手すり 2.
エンジンの回転数が 3600 rpm の時の各ギアでの走行 速度は以下の表の通りです。 速度 速度 (マイル/時) (kmh) ギア レンジ 比 1 L 82.83 : 1 2.9 4.7 2 L 54.52 : 1 4.5 7.2 3 L 31.56 : 1 7.7 12.5 1 H 32.31 : 1 7.6 12.2 2 H 21.27 : 1 11.5 18.5 3 H 12.31 : 1 19.8 31.9 R L 86.94 : 1 2.8 4.5 R H 33.91 : 1 11.6 7.
• 警告 同乗者について • この車両はオフロード専用車両であり、公道や高速道路 を走行を前提とした設計製造はされておりません。 人を乗せるときは、常にその人の安全が十分確保されてい るのを確認してください。運転手以外の人間には車の動き が予測できにくく、警戒動作も遅れがちになりますから、速 度は控えめに、ハンドル操作も控えめにしましょう。 ワークマンは特殊タイヤを使用し、通常の乗用車よりもギ ア比を低く設定し、手動ロック式のデファレンシャルを採用 してパワーを確保しています。これらの特徴により様々な条 走行中は常時着席し、手足を車両外に出さないことを厳守 件下で優れた性能を発揮することができますが、同時に、 しましょう。ハンドルは両手で操作、助手席ではかならず手 すりを持ちましょう(図28,図29)。 使い方によっては危険な場合もでてきます。ワークマンは 娯楽用のオフロードカーではありません。スポーツ用のバ ギーでもありません。絶対にスタントカーやオフロード・ラ リーのような使い方をしないでください。ワークマンは作 業車であって、RV 車ではありません。子供には絶対に運転 させないでください。オ
速度 凍結面、ぬれ芝上など滑りやすい路面や下り坂でシフトダ ウンによるエンジンブレーキを使用するとスリップするこ とがありますから使用しないでください。斜面を下り始め る前にシフトダウンしておくようにしましょう。 事故の要因としてもっとも大きなものがスピードです。路面 条件を無視して速度を出しすぎると車両のコントロールが 効かなくなり、事故を起こします。速度の超過のために小 さな事故が大事故になる例も少なくありません。低速で立 木に衝突しても軽いケガと車両の損傷で済みますが、高速 で激突すれば車両は大破し死亡事故となります。 転倒 ワークマンにはROPS、腰バー、シートベルト、手すりが装 備されています。ROPS(横転保護バー)は転倒などの際に 死亡や重傷などの大事故を防止する目的で取り付けられる ものですが、万能ではありません。 スピードの出しすぎは絶対にやめてください。最適速度が 分からなければスローダウン、これが鉄則です。 スプレーヤ、トップドレッサ、スプレッダなどの重いアタッチ ROPS が破損した場合には、補修して再利用などせず、交 メント(450 kg以上)を使用している時や、高速走行を
斜面に入る前にシフトダウンを済ませてください。斜面でど うしても旋回しなければいけないときは、十分に減速し、慎 重に操作してください。斜面では絶対に急旋回や小さなタ ーンをしないでください。 急斜面を登坂中に登り切れなくなって立往生したら、すぐ にブレーキを掛け、シフトをニュートラル位置にしてエンジ ンを再始動し、ギアをバックに入れてください。エンジンは アイドリングで、エンジンブレーキを十分利用してバックで 坂を下りてください。 斜面で運転する時や重心の高いものを積んで走る時には 重量をなるべく軽くし、速度を落として運転してください。 荷崩れを起こすと危険です。積荷は固定することを忘れず に。 注: ワークマンは非常に優れた登坂能力があります。デフ ァレンシャル・ロックにより、さらに安定した登坂力を発揮 します。また、以下のような方法によっても登坂力を向上さ せることができます: • 荷台にウェイトを搭載し、しっかりと固定する。 • 後輪にウエイトを装着する。 • 後輪にバラスト(塩化カルシウム)を注入する。 積荷の安全な積み下ろし 乗員や積荷の重量や積載方法によって車両の重心は変化 し、それによって運転
デファレンシャル・ロックの使用 • デファレンシャル・ロックは、後輪のデファレンシャル・ギア をロックすることによって走行力を高めるものです。ぬれた 芝面などの滑りやすい場所で重量物を運ぶ時や、斜面を 登る時、砂地を走行する時などにデファレンシャル・ロック が威力を発揮します。しかし、この機能はあくまでも限られ た状況で一時的に使用するための機能です。既にお話した 斜面での安全上の注意や重い荷物を運搬する時の注意を 怠ってはいけません。 警告 • 4輪駆動車では牽引力 がアップするが、同時に、旋 回ができないほど急 な斜面などにも登れるようにな るなど、潜在的な 危険性も大きくなる。4輪 駆動車 を運転する時には、急な斜面で無理をしな いよう特 に注意すること。 • 長距離を移送する場合 長距離を運ぶ場合にはトレーラを使用してください。必ず 確実に固定して輸送してください。ロープがけのポイントに ついては図 30 と 31 を参照してください。 牽引しての移動 緊急時には、短距離に限り、本機を牽引して移動すること ができます。ただし、通常の移動にはこの方法を使わない ようお願いしています。 斜
油圧装置 エンジンが回転中は常に油圧制御機能が「生きて」いま す。油圧パワーは車両後部のクイックカップラから取り出 すことができます。 1 図 30 コントロール・レバーの位置 1. 前部フレームのロープ穴 OFF 位置 使用していない時の通常位置です。コントロール・バルブの ワーク・ポートは閉じており、負荷はすべて(両方向とも)チ ェックバルブが受けます。 上昇(クイック・カップラ「A」位置) 1 荷台を上げたりリア・ヒッチを上昇させたりする位置で、ク イック・カップラ「A」に油圧が掛かります。クイック・カップラ 「B」からのリターン・オイルはバルブに戻ってパワステ回路 に出てゆきます。この位置は連続して使用する位置ではな く、レバーから手を離すとOFFに戻ります。 2 図 31 1. アクスル・チューブ 2.
ON 位置 取り外し 上昇(クイックカップラ「B」位置)と似ていますが、レバー 位置が固定される点が異なります。これにより、油圧モー タを使用する機器に連続的にオイルを送ることができま す。この位置は油圧モータを使用する機器のための専用の 操作位置です。 注: アタッチメントとエンジンを停止させた状態で、油圧 操作レバーを数回前後に動かし、内部の圧力を解放すると クイック・カップラが外しやすくなります。 重要 アタッチメントを何も取り付けなかったり油 圧シリンダを取り付けたりしてON 位置を使用するとオイル がリリーフ・バルブへ抜け、油圧システムが損傷する可能性 があります。この位置は、モータを取り付けて使用するか、 ごく短時間の使用にとどめてください。 重要 アタッチメントの取り付けが終了したら、油圧 オイルの油量点検を行ってください。次にアタッチメントの 作動を点検し、ON/OFF 操作を数回行って内部のエアをパ ージして、その後にもう一度油量の点検を行ってください。 アタッチメントのシリンダの動作位置により油量は若干変 化します。オイル不足で運転すると、ポンプやリモート油圧 システム、パワス
保守 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 定期整備ステッカー ベアリングとブッシュのグリスア ップ 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2汎用リチウ ム系グリスを注入します。通常の使用では 100 運転時間 ごとにベアリングとブッシュのグリスアップを行います。悪 条件下で作業に使用している場合は、より頻繁な整備が 必要です。 グリス・ニップルの位置と数は:ステアリング・ピットマン・ア ーム(1)とステアリング・ボール・ジョイントの端部(2) (図 33)、タイロッド端部 (4) (図34)、前ボール・ジョイント (4) (図34)、後駆動シャフト(18) (図35)、ペダルのピ ボット(3) (図36)、前ピボットのブッシュ(2) (図37)、ス ロットルのピボット(1) (図38)。 重要 ドライブ・シャフトとユニバーサル・シャフト・ ベアリングのクロス部分では、4つのカップ全部からグリス がはみ出てくるまでグリスを入れてください。 1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリスニップルをき れいに拭く。 図 33 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3.
図 37 図 34 図 38 図 35 図 36 36
保守 推奨定期整備一覧表 定期整備間隔 整備内容 • ケーブルの調整を点検する。 最初の 10 運転時間後 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • トランスアクスル・フィルタを交換する。 最初の 50 運転時間後 • エンジン・オイルとフィルタを交換する。 • バッテリー液の量を点検する。 50運転時間ごと • バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 • エア・クリーナの整備を行なう。 • グリスアップを行なう。 • タイヤの状態を点検する。 100運転時間ごと • フロント・デファレンシャルのオイルの量を点検する(4WD)。 • エンジン・オイルとフィルタを交換する。 • 冷却系統のホースを点検する。 • ガバナ・オイルの量を点検する。 • ケーブルの調整を点検する。 • オルタネータ・ベルト、ガバナ・ベルト、ファン・ベルトを点検する。 200運転時間ごと • エア・クリーナのフィルタを交換する。 • フロント・アクスルの CV ブーツ・ジョイントを点検する(4WD)。 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 第 点検項目 週 月 火 インタロックの動作 駐車ブレーキの作動を点検する。 燃料残量を点検する。 アクセルペダルの作動状態を確認する。 クラッチとシフト・レバーの操作具合を点検す る。 エンジン・オイルの量を点検する。 トランスアクスル・オイルの量を点検する。 冷却液の量を点検する1 ブレーキ・オイルの量を点検する。 エア・クリーナを点検する。2 エンジンから異常音がないか点検する。 運転操作時に異常音がないか点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 ラジエター・スクリーンと清掃窓を点検する。2 油圧ホースの磨耗がないか点検。 オイル漏れなど。 計器類の動作。 各グリス注入部のグリスアップを行う。3 塗装傷のタッチアップ修理を行う。 オアーバーフロー・タンクで点検する。 乾燥条件下で使用するときにはより頻繁に行なう。 3 車体を水洗いした時は整備間隔に関係なく直後に行う。 1 2 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 38 水 木 金 土 日
注意 • • 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。 整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。 悪条件下での使用 • 重要 以下のような条件で使用する場合には、保守 間隔を通常の半分に短縮し、より頻繁な整備を行ってくだ さい: 警告 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、駐車ブ レーキを掛け、キーを抜いておくこと。荷台(や荷台の 位置に取り付けたアタッチメント)の下で作業するときは 荷台やアタッチメントを空にする。 • 砂漠、荒れ地での作業 また、必ず油圧シリンダを一杯に伸ばし、安全サポート で固定しておくこと。 • 酷寒地(気温10℃以下)での作業 • トレーラ作業 整備作業が終了したら、最後に安全サポートを外し、定位 置に取り付けて、荷台を下ろしてください。 • 非常にホコリの多い条件下での頻繁な使用 • 建設現場での使用 安全サポートの使い方 • 泥、砂、水などの悪条件下で長時間使用した場合は、直 後にブレーキの洗浄と点検を行う。これにより無用な 摩耗を防止することができる。 1.
3. サポートをシリンダ・ロッドにはめ込み、サポートの端部 でシリンダ・バレルの端とシリンダ・ロッドの端を確実に 支える(図40)。 2. ジャッキアップした車体の下で作業するときは、必ずス タンドで車体を支えておくこと。万一ジャッキが外れる と、下にいる人間に怪我を負わせる危険が高い。 3. 車両前部のジャッキ・ポイントは前中央のフレーム・サポ ート、後部のジャッキ・ポイントはアクスル・チューブ下 にある。 1 4. 車両前部をジャッキアップする時は必ず 5×10 cm 程 度の木片等をジャッキとフレームの間にかませる。 3 1 図 41 1. 車体前部のジャッキアップ・ポイント 2 図 40 1. 安全サポート 2. シリンダ・バレル 3. 荷台 1 4. 取り外しは上記と逆の手順で行い、サポートは元の位 置に収納する。 5. サポートの取り付け・取り外しは必ず荷台外側から行 う。 6. 安全サポートをシリンダに取り付けたままで荷台を下 げようとしないこと。 危険 図 42 1.
エア・クリーナの整備 1. 荷台装着車の場合は荷台を上げ、サポートを取り付け て、荷台を固定する。 1. ラッチを引いて外し、カバーを左にひねってボディーか らはずす。カバーと容器を分離する。容器内部をきれ いに清掃する。 2. ドレン・プラグを外してオイルを容器に受ける。オイル が抜けたらドレン・プラグを取り付ける。 2 1 図 44 1.エンジン・オイルのドレン・プラグ 3. オイル・フィルタを外す。新しいフィルタのシールに薄く エンジン・オイルを塗って取り付ける。ガスケットが取り 付けプレートに当たるまで手で回して取り付け、そこから 更に1/2~2/3回転増し締めする。締めすぎないこと。 1 図 43 1. エア・クリーナのカバー 2. フィルタ 2. 汚れを落とさないように注意しながら、ボディー内部か らフィルタを静かに引き出す。フィルタをボディーにぶつ けないように注意すること。 3.
3. フィルタをフレームに固定している R クランプをゆるめ 3. ラジエターとスクリーンを圧縮空気でていねいに洗浄 る。 する。 注: 圧縮空気でゴミを吹き飛ばしてください。 4. フィルタを燃料ラインに固定しているクランプを外す。 エンジンの冷却液の交換 1 1. 平らな場所に駐車する。 2. 荷台装着車の場合は荷台を上げ、サポートを取り付け て、荷台を固定する。 • 注意 • エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、 高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがあ る。 • エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこ と。 図 46 • ラジエターが十分に冷えるまで15分ぐらい待ってか らキャップを開けるようにすること。 1. 燃料フィルタ • キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水 蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 5. 新しい燃料フィルタを取り付け、元のようにクランプを 取り付ける。フィルタは、矢印をキャブレターの方に向 けて取り付ける。 3.
ベルトの調整 初日の運転が終了したら全部のベルトの状態と張りの点 検調整を行い、その後は200運転時間ごとに点検調整しま す。荷台装着車の場合は荷台を上げ、サポートを取り付け て、荷台を固定してください。 1 オルタネータ・ベルト 1. クランクシャフトとオルタネータの中間部分を 10 kg の 力で押さえて点検する。新しいベルトでは 8~12 mm 程度のたわみがでるのが適当。使用中のベルトでは10 ~14 mm程度のたわみがでるのが適当。適正であれば 調整は不要である。 2. ベルトの張りの調整: 図 49 • オルタネータの取り付けボルト(2 本)をゆるめる。 1. 冷却液タンクのキャップ • エンジンとオルタネータの間にバールを入れて適当 な張りに調整し、取り付けボルトを締め付ける。 5. 冷却液ドレン・コック(ラジエター下)を開き、冷却液を 容器に受ける。流出が止まったらコックを閉じる。 6. 水ポンプについているエア抜きネジ(図50)を開く。 1 1 図 51 1. オルタネータ 図 50 ファン・ベルト 1.
2. ベルトの張りの調整: • アイドラ・プーリ固定ナットをゆるめ、プーリを動かし て張りを出し、ナットを締める。 1 2 1 2 図 53 1. アクセル・ケーブル 2. ボール・ジョイント 図 52 1.ファン・ベルト 2. アイドラ・プーリ アクセル・ペダルの調整 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止して、駐車ブレー キを掛ける。 5~9 mm のすき間 2. ペダル中央部を 11 kg の力で踏んだときに、ペダルと 床とのすきまが 5~ 9 mm となるようにアクセルケーブ ルのボールジョイントを調整する。ロックナットを締め つけて調整を固定する。 注: 作業はエンジンを停止し、リターンスプリングを取り 付けた状態で行います。 • 警告 • ガバナは出荷時に最高回転数 3650 rpm に調整してい る。エンジンの回転速度が正しくない場合にはワークマ ンのサービスマニュアルを参照して調整するか、代理店 に連絡すること。 図 54 トランスアクスル/油圧オイルの交 換 800運転時間ごとにオイルとフィルタを交換し、ストレーナ を清掃してください。 1.
4. フィルタを取り付ける部位がきれいであることを確認す る。ガスケットが当たるまで手で軽くねじ込む。そこから 半回転増し締めする。 5. エンジンを始動して約 2 分間運転し、システム内のエ アをパージする。エンジンを停止し、タンクの油量を点 検し、オイル漏れがないか調べる。 1 フロント・デファレンシャルのオイ ル交換 2 四輪駆動モデルのみ 図 55 1. 油圧オイルタンク 2. フロント・デファレンシャルのオイル交換は 800 運転時間 ごとに行ないます。 ドレン・プラグ 3. 給油口から、約 7.1 リットルのオイル(Dexron III ATF)を入れる。 「油圧オイルの点検」を参照。 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止して、駐車ブレー キを掛け、キーを抜き取る。 4. エンジンを始動し油圧系統の操作を一通り行って内部 にオイルを循環させる。オイル量を確認し、必要に応じ て補給する。 2.
重要 割れ、欠け、汚れその他の不具合のある点火 プラグは交換してください。点火プラグにサンドブラストを かけたり、ナイフ状のもので削ったり、ワイヤブラシで清掃 したりしないでください。実際にこれが起こるとエンジン を破損します。 1 0.8 mm 図 58 1. 油圧オイル・ストレーナ 図 59 2. タンクの側面についているドレン・プラグ(図 57)を外 して油圧オイルを容器に受ける。 4. プラグの電極間のエア・ギャップを 1.0 mm にセットす る。点火プラグをエンジンに取りつけて、15–20 ft-lb. 3. ストレーナに接続している油圧ホースと90 度フィッティ (2.0~2.8 kg.m)にトルク締めする。トルクレンチがな ングの向きを記録する。油圧ホースと90 度フィッティン い場合は十分に締め付ける。 グを外す。 5. 点火コードをしっかりとはめ込む。 4. ストレーナを外し、裏側から溶剤で洗浄する。再取り付 け前に自然乾燥させる。 ブレーキ・ペダルの調整 5.
5. ヨークをマスター・シリンダのシャフトに固定しているジ ャムナットを締め付ける。 4. クラッチ・レバーにリターン・スプリングを元通りに取り 付ける。 5. ジャムナットを締めた状態で、クラッチペダルが床面か ら31.75 mm ±3 mm の位置にあることを確認する。 所定の寸法が得られていない場合には、クラッチ・ペダ ルの上ストップの調整を行う。 注: クラッチの遊びは必ず 19 mm 以上確保してください。 6. 調整ができたらジャムナットを締めて調整を固定す る。 1 2 7. クラッチの安全スイッチ(図 63)の調整を確認する。 クラッチペダルが床面から 31.75 mm ± 3 mm の位 置でのみクランキングできれば適正である。調整が必 要な場合は、スイッチのジャムナットをゆるめてスイッ チの上下位置を調整する。 図 61 1. ブレーキ・ペダル 2.
3. ブレーキペダル(図 61)を持ち上げてフレームに接触 させる。 4. 調整ができたら固定ねじを締めて調整を固定する。 4. クラッチ・ケーブルを調節してボール・ジョイントの端 部とクラッチ・ペダルのピボットの穴を整列させる。ロッ ドの端部をピボットの穴に入れる。 5. クラッチ・ペダルをフレームに押さえつけながら、ケー ブルをフレーム・ブラケットに固定しているジャムナット を締め付ける。 5. 駐車ブレーキ・レバーにゴム製グリップを取り付ける。 シフトケーブルの調整 200運転時間ごとに点検・調整してください。 1. シフト・レバーをニュートラル位置にする。 6. 先ほど外したナットで、ロッド端部をペダルのピボットに 2. フトケーブルとトランスアクスルのシフト・アームを連結 しているクレビスピンを抜く。 固定する。 2 駐車ブレーキの調整 200運転時間ごとに点検・調整してください。 1. 駐車ブレーキ・レバーのゴム製グリップをはずす (図65)。 1 3 図 67 1. シフト・アーム(1速~後退) 3. シフト・アーム(ハイ・ロー) 2.
デファレンシャル・ロックケーブル の調整 前輪のトー・アウト 200運転時間ごとに点検・調整してください。 1. 後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る (アクスルの高さ位置で計測)。前での計測が 6.4 mm ± 3 mm大きいのが適切である。 400運転時間ごと又は1年に1回点検を行ってください。 1. デファレンシャル・ロック・レバーを解除位置にする。 2. デファレンシャル・ロック・ケーブルをトランスアクスルの ブラケットに固定しているジャムナットをゆるめる。 車両正面 タイヤ後部よりも 6.4±3 mm 大きい 2 1 中心線から中心線までの距離 図 69 2. 調整は、まずタイロッド両端のジャムナットをゆるめる。 3 0.9 + 0.6 mm 図 68 1. デファレンシャル・ロック・ケーブル スプリング 2. トランスアクスル・ブラケット 3. スプリングのフックとトランスアクスルのレバーの穴の 外縁との間が 0.89 mm ± 0.64 mm になるよう、ジャ ムナットで調整する。 4.
緊急時の荷台の上げ方 • 故障しているワークマンのカップラ・ホースに、救援用ホ ースをつなぐ(図 72)。使用しないフィッティングには キャップをかぶせておく。 (エンジンを始動せずに) 荷台が上がらなくなった時にはスタータを使うか、もう一 台のワークマンの油圧装置を使うかして上げることができ ます。 スタータ・モータを使う方法 1 • 昇降レバーを上昇位置にした状態でスタータ・モータを 回せば荷台を上げることができます。但し、スタータは 15 秒間以上連続で回さないでください。15 秒使用し たら 60 秒休んでください。 • クランキングできない時は、積み荷を降ろして荷台を外 す必要があります。 別のワークマンの油圧システムを使う方法 • 注意 1 2 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、駐車ブ レーキを掛け、キーを抜いておくこと。荷台(や荷台の 位置に取り付けたアタッチメント)の下で作業するときは 荷台やアタッチメントを空にする。また、必ず油圧シリン ダを一杯に伸ばし、安 全サポートで固定しておくこと。 図 72 1. 外したホース 2.
重要 2 台のワークマンで、必ず油圧オイルの量を 確認してください。 ブースタ・ケーブルによる始動 • ヒューズ 注意 • バッテリー連結によるエンジン始動は危険を伴う作業 である。人身事故や電気系統の破損を防止するために、 以下の注意を守って行うこと: ヒューズはダッシュ・パネル中央の下にあります。 • 救援用のバッテリーの電圧がDC 15 V を超えない ことを確認する; これ以上の電圧ではワークマン側 の電気系統が破損する。 • 凍結したバッテリーには絶対に接続してはならない。 作業中に破裂や爆発を起こす危険がある。 • バッテリーの取り扱いに関する通常の注意事項を守 って作業を行うこと。 1 • 救援車とワークマンを直接接触させないよう十分注 意すること。 • バッテリー・ケーブルの極性を間違えて接続すると電 気系統の破壊や人身事故などを起こす可能性がある ので注意すること。 図 74 1. ヒューズ 1. バッテリー・カバーをバッテリー・ベースに固定している ノブをゆるめてカバーをずらす。 2.
バッテリーの保管 5. 電解液の量は50 運転時間ごとに点検します。格納中は 30 日ごとに点検します。 本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、バ 6. 各セルへは、蒸留水またはミネラルを含まない水を適 ッテリーを機体から外して充電してください。充電終了後 正レベルまで補給してください。水を補給するときは上 は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで 限を超えないように注意してください。 保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケー ブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは 早く放電しるので、涼しい場所を選んで保管してください。 バッテリーの凍結を防止するため、フル充電状態で保管す る。完全充電すると、バッテリー液の比重は 1.250 となり ます。 • 警告 • カリフォルニア州 第65号決議による警告 バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有 物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物 質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱 い後は手を洗うこと。 バッテリーの手入れ 1.
油圧回路図 53
電気回路図 54
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