Form No. 3406-515 Rev C Workman® HDX 汎 用 作 業 車 シリ ア ル 番 号 316000001 以 上 モ デ ル 番 号 07383—シ シリ ア ル 番 号 316000001 以 上 モ デ ル 番 号 07384—シ モ デ ル 番 号 07384H—シ シ リ ア ル 番 号 316000001 以 上 シリ ア ル 番 号 316000001 以 上 モ デ ル 番 号 07384TC—シ シリ ア ル 番 号 316000501 以 上 モ デ ル 番 号 07386—シ シリ ア ル 番 号 316000001 以 上 モ デ ル 番 号 07386H—シ シリ ア ル 番 号 316000501 以 上 モ デ ル 番 号 07386TC—シ 製品の登録は www.Toro.com.
この機械は専門業務に従事するプロのオペレータが運 転操作することを前提として製造されています。各種 の作業に必要な人や資材を運ぶための車両として作ら れています。この車両が安全に運ぶことのできる人間 は、運転者およびその隣の所定の座席に座る運転助 手です。荷台は人を運ぶのに適しておりません。 この製品は、関連するEU規制に適合しています 詳 細については、DOC シート規格適合証明書をご覧く ださい。 カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこ の機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源 法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレ スタが装着されていること、エンジンに対して森林等 の火災防止措置をほどこされていることが義務づけら れており、これを満たさない機械は、第4442章または 4443章違犯となります。 g010502 図1 1.
目次 フルサイズ荷台の取外し .................................37 フルサイズ荷台の取付け ................................38 車体をジャッキで持ち上げる場合 ......................39 フードの外しかた ...........................................39 フードを取り付ける.........................................40 潤滑 ..................................................................... 40 ベアリングとブッシュのグリスアップ ....................40 エンジンの整備 .................................................... 42 エアクリーナの整備........................................42 エンジンオイルとフィルタの交換 ...............
安全について • 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人 身事故につながります。事故を防止するため、以下 に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵 注意 、警 警告 、および危 危険 守事項は必ずお守りください注 の文字は、人身の安全に関わる注意事項を示してい ます。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人 身事故が発生することがあります。 • • この機械はSAE J2258規格に適合しています。 • 安全な運転のために 重要 この車両はオフロード用として設計製造されたも のであり、公道上を通常走行するためのものではあ りません。 この車両で公道上を走行する場合には、各地域の法 令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低 速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず 装備してください。 • • 安全防災面については十分な配慮のもとに設計・製造 されておりますが、安全な御使用のためには、機械や 装置の設計や構成だけでなく、それらの運転や整備、 保管などの取り扱いに係わる人々の知識、訓練や日常 の意識が大変重要です。不適切な使い方をしたり手入 れを怠ったりすると、人
• • • 給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろ し、機体を接地させた状態で行ってください。機械 を車両に搭載したままで給油を行わなければいけ ない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小 型の容器から給油してください。 もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直 ちに着替えてください。 絶対にタンクから燃料をあふれさせないでください。 給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めて ください。 運転操作 • • • • 運転中は必ず全員が着席し、シートベルトを着用て ください可能な限り両手でハンドルを握り、助手席の 人は必ず手すりを握ってください。また、手足を車 外に出さないようにしてください。荷台やアタッチメン トの上には絶対に人を乗せないでください。助手席 の人はブレーキや急ハンドルに無警戒であることが 多いのでオペレータからの十分な配慮が必要です。 過積載は絶対にやめてください。銘板ダッシュボー ド中央の下側にありますで、積載限度を確認して ください。アタッチメントにも過負荷を掛けないで ください。また、所定の車両総重量GVWの範囲 内で使用してください。 エンジンを始動させ
注 斜面に停車する場合には、車両から降り たら必ずタイヤに輪止めを掛けてください。 • 機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となりま す。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機 械を運転しないで安全な場所に避難してください。 ブレーキ操作 • 障害物に近づく前に十分減速してください。これに より、停止や回避のための余裕が生まれます。衝 突事故は、ご自身や同乗者を負傷させる恐れがあ ります。さらに、車両や衝突相手の機材を損傷し てしまいます。 • 停止や旋回は車両総重量と大きな関係がありま す。積載重量が大きいときには停止も旋回も難しく なります。積載重量が大きいほど停止に掛かる時 間が長くなります。 • 荷台を外して車両後部に何も装着しないで運転する 場合にはスピードを控えめにしてください。 車両後 部が軽いとブレーキを掛けたときに後輪がロックし やすくなって危険です。 • ターフも普通の路面も、ぬれているときには非常に 滑りやすくなります。停止距離も、路面が乾いてい るときの2倍から4倍の長さが必要になります。ま た、深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、乾 燥するまでブレーキが利かな
• • • 転しているときや、トレーラなどを牽引しているとき は慎重に運転してください。 積載方法重量配分が不適切であると、車両が不安 定になり、運転が難しくなります。 また、荷台からはみ出すように積載した場合も、 車両の安定性が損なわれます。 積荷の重量が荷台に固定されていないたとえば液 体の入った大きなタンクを積んだ場合などと、ステ アリング、ブレーキ、全体的な走行安定性が悪く なります。 • また、必ず油圧シリンダを一杯に伸ばし、荷台の 安全サポートで固定しておいてください。 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検してくださ い。油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホー スの状態を確認してください。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエンジンを 停止し、ダンプバルブを上昇から下降に切り替え るか、荷台やアタッチメントを下降させてシステム 内部の圧力を完全に解放してください。リモート油 圧装置のレバーは平らに寝た状態にセットしてくだ さい。荷台を上げた時には、必ず安全サポート で支えてください。 • ボルト、ナット、ねじ類は十分に締めつけ、常に機 械全体の安全を心掛けてください。
全身 • 振動レベルの実測値 = 0.33m/s2 • 不確定値 K = 0.5m/s2 実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実施 されています。 安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。 破損したりはがれたり した場合は新しいラベルを貼付してください。 decal115-2047 115-2047 1. 警告高温部に触れないこと。 decal106-6755 106-6755 1. 冷却液の噴出に注意。 3. 2. 爆発の危険 オペレーター ズマニュアル を読むこと。 4. 警告 高温部に触れないこ と。 警告 オペレーターズマニュ アル を読むこと。 decal136-1163 136-1163 1. decal115-7813 115-7813 1. 電源ソケット 10A 5. 2. 電源スイッチ 10A 3. 燃料ポンプ, 速度規制ス イッチ 10A ホーン, 電源ソケット 15A 6. ハザード 10A 7. 4WD, トランスミッション 10A 4.
decal115-7723 115-7723 1. 警告 油圧オイルの圧力は 124bar124kg/cm2 = 1,800psi。 2. カップラ A 3. カップラ B decal115-2282 115-2282 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 警告 可動部に近づかないこと 全部のガード類を正しく取り付けて運転すること。 3. 周囲の人間に打撲や手足の負傷の危険 周囲に人を近づけないこと 荷台に人を乗せないこと 乗車中は手足を車両外に出さないこ と シートベルトを着用し、手すりを握ること。 decal121-9776 121-9776 1. 警告初めて運転する前に オペレーターズマニュアル を読み適切 4. 警告 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジン なトレーニングを受けること。 を停止し、キーを抜くこと。 2. 警告 聴覚保護具を着用のこと。 3. 火災の危険 燃料補給前はエンジンを止めること。 5.
decal106-2355 decalbatterysymbols 106-2355 1. 低速 2. 高速 3. バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります。 トランスミッション 高速運 転禁止 爆発の危険 2. バッテリーに人を近づけな いこと 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 保護メガネ等着用のこと 爆 発性ガスにつき失明等の 危険あり。 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当て を受けること 1. 5. 6. 9. オペレーターズマニュアル 10. 鉛含有普通ゴミとして投棄 禁止。 を読むこと decal115-7741 115-7741 1. トランスミッションオイル関連の整備前に オペレーターズマ ニュアル を読むこと decal115-7739 115-7739 1. 周囲の人が転落や衝突する危険 人を乗せないこと。 decal106-2353 106-2353 電気ソケット 93-9899 1.
decal93-9879 93-9879 1. 負荷が掛かっている危険 オペレーターズマニュアル を読 むこと decal93-9850 93-9850 1. 修理や改造をしないこと オペレーターズマニュアル を読む こと。 decal106-2377 106-2377 1. ロック 2. デファレンシャルロック 3. ロック解除 10. 油圧シリンダ 縮む 4. 油圧ロック 11. 油圧シリンダ 伸びる 5. 入 6. PTO 7. 切 8. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと。 9. シャフトに巻き込まれる危険 周囲の人を十分に遠ざけること。 12. トランスミッション 高速 13. トランスミッション 低速 14.
decal115-2281 115-2281 1. ヘッドライト 4. エンジン 作動 2. ホーン 警笛 5. エンジン 始動 3. エンジン 停止 decal110-0806 110-0806 1. decal121-6287 121-6287 注意始動補助剤を使用しないこと。 1. decal121-6286 121-6286 1. 毎日使用前に冷却液の量 を点検すること。エンジン 冷却液の点検をする前に オペレーターズマニュアル を読むこと。 2.
decal106-7767 106-7767 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと 転倒注意 シートベ ルトを着用すること 転倒方向と反対側に身体をそらすこと。 decal93-9852 93-9852 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと。 2.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 数量 内容 用途 ハンドル 1 ハンドルを取り付けますTCモデルの場 合のみ ROPSフレーム ボルト ½ インチ 1 6 ROPS横転保護バーを取り付けます。 必要なパーツはありません。 – エンジンオイル、トランスアクスル/油圧オ イル、ブレーキオイルの量を点検する。 必要なパーツはありません。 – ボールスイッチを調整します。 必要なパーツはありません。 – ブレーキの慣らし掛けを行います。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 1 ハンドルを取り付ける TC モ デ ル の み この作業に必要なパーツ ハンドル 1 g008397 図3 手順 1. ハンドルの背面でセンターカバーを止めつけてい るタブ耳を外し、ハンドルのハブからセンターカ バーを外す。 2. ハンドルシャフトからロックナットとワッシャを外す。 3. ハンドルとワッシャを順に取り付ける。 ハンドルシャフト 5. ワッシャ 2. ダストカバー 6.
2 3 横転 保 護 バ ー を 取 り 付 ROPS横 ける 液量を点検する 必要なパーツはありません。 この作業に必要なパーツ 1 ROPSフレーム 6 ボルト ½ インチ 手順 手順 1. ROPSの各サイドを、図 4 のように車両の左右の フレームの取付け穴に揃える。 g009812 図4 1. ROPS取り付けブラケット 2. 2. フランジボルト ½ x 1¼ イ ンチ ROPSの両側をフランジボルト3本、1/2 1-1/4 イ ンチでフレームに固定し、115N·m 11.8kg.m = 85ft-lbに締め付ける。 15 1. エンジンを初めて作動させる前と後に、エンジン オイルの量を点検する エンジンオイルの量を点検 する (ページ 22)を参照。 2. エンジンを初めて作動させる前に、トランスアクス ル/油圧オイルの量を点検する トランスアクスル/ 油圧オイルの量を点検する (ページ 25) を参照。 3. エンジンを初めて作動させる前に、ブレーキオイ ルの量を点検する ブレーキオイル量の点検 (ペー ジ 27) を参照。 4.
4 5 ボールスイッチを調整する ブレーキの慣らし掛けを行う 必要なパーツはありません。 必要なパーツはありません。 手順 手順 1. シフトレバーをニュートラル位置にする。 2. ボールスイッチがシフトレバーの盛り上がり部分 の前にあることを確認する図 5。 ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、使用前 にブレーキの「慣らし掛け」を行ってください。 1. フルスピードで走行してブレーキを掛け、タイヤを ロックさせないで急停車する。 2. これを10回繰り返す。ブレーキがオーバーヒー トしないように停止と停止の間に1分間の間隔 を空ける。 重 要 車 両 に 454kg を 積 載 し て お く と 最 も 効 果 的です。 g033804 図5 1. ボールスイッチの位置シフ トレバーの「こぶ」の前に あるのが正しい。 2. シフトレバーのこぶ 3. シフトレバーのこぶとボールスイッチの面との間の すきまが 1.52 mmになるように、ボールスイッチ の位置を調整する図 5。 4.
製品の概要 ブレーキペダル ブレーキペダル図 6は、走行速度を下げたり車両を停 止させるのに使用します。 各部の名称と操作 注意 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 ブレーキが磨耗したり調整が狂ったりすると人身事 故の原因となる。ブレーキペダルを一杯に踏み込 ん だ 時 、 ペ ダ ル と 運 転 台 の 床 と の 距 離 が 38mm 以下となるようなら調整または修理が必要である。 アクセルペダル アクセルペダル図 6はエンジンの回転数を変化させる ペダルで、トランスミッションにギアの入った状態でアク セルを操作すると走行速度を変えることができます。ペ ダルを踏み込むとエンジンの回転数が上がって走行速 度が上がります。ペダルから足をはなすとエンジンの回 転数が下がって走行速度が下がります。 ギアシフトレバー クラッチペダルを一杯に踏み込んでからシフトレバー図 7を希望するギア位置にシフトします。シフトパターンは 下の図に示すとおりです。 g009160 図7 重要 前進から後退へ、あるいは後退から前進への 切り換えは、車両を完全に停止させて行なってくださ い。これを守らないと、ト
• ハイレンジからローレンジへ、あるいはその逆へ の切り換えは、車両を完全に停止させて行なって ください。 • また、切り換えは平らな場所で行なってください。 • クラッチペダルを一杯に踏み込みます。 • レバーを前一杯に動かすとハイレンジ、後ろ一杯に 動かすとローレンジです。 High は荷物をあまり積まない状態、乾いた路面、高 速での走行のためのレンジです。 g002381 Low は低速度で走行するためのレンジです。このレンジ は、通常よりも大きなパワーやコントロールを必要とす る時のためのレンジです。たとえば、急斜面、悪路、 重い荷物を搭載しているときでエンジンを高速回転させ る必要があるとき液剤や砂などの散布に使用します。 図8 1. ギアシフトレバー 4. 油圧昇降ロック 2. 駐車ブレーキ 5. デファレンシャルロック 3. 油圧昇降レバー 6.
アワーメータ 重要 オルタネータベルトがゆるんでいたり、切れてい たりした場合には、必ず調整や修理を行なってから車 両を使用するようにしてください。この注意を守らない と、エンジンを破損させる場合があります。 アワーメータは、左側コントロールパネルにあって本機 の稼働時間を積算表示します。アワーメータ図 9は始 動スイッチをON位置にすると始動し、エンジンが回転 している間作動を続けます。 以下の要領で警告ランプ類の作動を確認してください 速度制限スイッチ • 駐車ブレーキを掛ける。 • キーをON/PREHEAT 位置に回すが、エンジンは始動 させない。冷却水温度、充電警告、エンジンオイ ル圧の警告灯がそれぞれ点灯する。点灯しないラ ンプがあった場合には、電球が切れているかそれ ぞれの監視回路に異常が発生しているので、必ず 原因を突き止めて修理を行なう。 速度制限スイッチ図 9を、低速位置にセットしてキーを 抜き取ります。これにより、マシンがハイレンジの3速 ギアにシフトされたときのエンジンの回転速度が 2200 rpm に制限され、最大走行速度は 21km/h に制限さ れます。 燃料
エンジン点検ランプ このランプは、エンジンに不具合が発生していること を示します; 「エンジン点検」ランプが点灯した場合 (ページ 23)を参照。 速度計 速度計は車両の走行速度を表示します図 9。表示単位 はMPHマイル毎時ですが、簡単にKPHkm毎時に変更 できます 速度表示単位の切替え (ページ 54)を参照。 電源ソケット g021227 図 12 電動アクセサリ用に電源ソケット図 9から12 Vの電源を とることができます。 1. 助手席用手すり 座席調整レバー 仕様 助手席用の手すりがダッシュボードについています 図 11 。 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があり ます。 寸法 全幅 160cm 全長 荷台なし 326cm、 フルサイズ荷台付き 331cm、 2/3 サイズ荷台を後方に取り付けた場 合 346cm 基本重量 乾燥重量 定格積載重量 運転手の体重 91 kg、助手席乗員の体重 91 kg、搭載されている アタッチメントを含む g009815 図 11 1. 助手席用手すり 2.
運転操作 ます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または 代理店へお問い合わせください 弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセ サリをご覧になることができます。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 注意 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、 駐車ブレーキを掛け、キーを抜いておくこと。荷台 の下で作業するときは荷台もアタッチメントも空に する。また、必ず油圧シリンダを一杯に伸ばし、 安全サポートで固定しておくこと。 荷台の操作 注 積荷はできるだけ荷台の中央に載せる。 注 整備のために荷台を上昇させる際には、積荷を すべて降ろしてください。 荷台を上げる 警告 荷台を上昇させたままで走行すると転倒の危険が 増大する。 また、荷台を上昇させたままで走行す ると荷台が破損する危険もある。 • 運転する時は必ず荷台を下げておく。 • ダンプ操作を終えたらすぐに荷台を下げるよ うにする。 レバーを後ろに引くと荷台が上昇します図 13。 g024612 図 13 1.
エンジンオイルの量を点検する 荷台を下げる 整 備 間 隔: 使用するごとまたは毎日 警告 オ イ ル の タ イ プ 洗浄性オイルAPI 規格 SJ またはそ れ以上 荷台は相当の重さになる。 万一手などを挟まれる と大けがをする。 オ イ ル の 粘 度 10W-30図 15に示す図から適切な粘 度を選択する。 荷台を降ろすときには、荷台に手やその他の部分 を近づけないよう十分注意すること。 レバーを前へ押すと荷台が下降します図 13。 テールゲートの開け方 1. 荷台が完全に降りていることを確認する。 2.
3. 4. 5.
2. 危険 燃料を補給中、静電気による火花が燃料に引火 する危険がある。発火したり爆発したりすると、や けどや火災などを引き起こす。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置 いて給油する。 • 車に乗せたままの容器に燃料を補給しない。 車両のカーペットやプラスチック製の床材など が絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなる ので危険である。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を 地面に接触させた状態で給油を行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わなければ いけない場合には大型タンクのノズルからでは なく、小型の容器から給油する。 • 大型タンクのノズルから直接給油しなければな らない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常 時接触させた状態で給油を行う。 g009814 図 18 1. 3.
注 エンジンが冷えている状態で補給管の下部ま であれば適正である。 g002376 図 20 1. 3. 4. 5. g026143 図 19 1. 2. 3. 4. タンクのキャップ 補助タンク 6.
流動点, ASTM D97 –37 °C-–43 °C • 警告 • FZG, フェールステージ—11 またはそれ以上 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身 体に重大な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホース に傷や変形がないか接続部が確実に締 まっているかを確認する。 • 油圧のピンホールリークやノズルからは作 動油が高圧で噴出しているので、絶対に 手などを近づけない。 • リークの点検には新聞紙やボール紙を 使う。 • 油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力 を確実に解放する。 • 万一、油圧オイルが体内に入ったら、直 ちに専門医の治療を受ける。 水分含有量新しいオイルで 500 ppm最大 • 産業規格 Vickers I-286-S, Vickers M-2950-S, Denison HF-0, Vickers 35 VQ 25 (Eaton ATS373-C) 1. 油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、 キ ャップを外す図 21。 2. 給油口からキャップを取る。 フロントデファレンシャルオイ ルの量の点検 g010324 図 21 1.
ホイールナットのトルクを点検 する 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 2 時間 使用開始後最初の 10 時間 200運転時間ごと 警告 g010293 図 24 この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故 につながる恐れがある。 1. 時間 後 に 1回 回と 10時 時間 後 に も う 運 転 開 始 か ら 1-4時 回、 前 輪 と 後 輪 の ホ イ ー ル ナ ッ ト の ト ル ク 締 め 1回 を 行 う こ と ト ル ク 値 は 109122N·m1214kg.m = 。そ の 後 は 200 運 転 時 間 ご と に 締 め 8090ft-lb。 付けを行う。 空気圧が高すぎるタイヤ ブレーキオイル量の点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日—ブレーキオイル の量を点検する。 初めて使用する 前および 8 運転時間ごと又は毎日 に量を点検。 タイヤ空気圧を点検する 1000運転時間ごと/2年ごと いずれか早く到達し た方—ブレーキオイルを交換する。 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 前タイヤの適正空気圧は 220kPa2.21bar2.
レバーを次のギアにシフトして、アクセルペダル を踏み込みながらクラッチペダルからスムーズに 足をはなす。 この操作を繰り返して希望の走行速度まで加速 する。 6. 重要 前進から後退へ、あるいはその逆に切り 換える場合には、必ず車両を完全に停止させて 行なってください。 注 長時間にわたってエンジンをアイドリングさせ ないでください。 エンジンの回転数が 3,600rpm の時の各ギアで の走行速度は以下の表の通りです。 ギア レンジ 比 速 度 kmh 速度 マイ 時 ル /時 1 L 82.83 : 1 4.7 2.9 2 L 54.52 : 1 7.2 4.5 3 L 31.56 : 1 12.5 7.7 1 H 32.31 : 1 12.2 7.6 2 H 21.27 : 1 18.5 11.5 3 H 12.31 : 1 31.9 19.8 R L 86.94 : 1 4.5 2.8 R H 33.91 : 1 11.6 7.1 g009817 図 26 1.
• 意識的に速度を変えながら走行する。長時間のア イドリングはしない。急発進や急停止をしない。 同乗者の安全確保 • エンジンオイルの初期交換は不要。初期オイルに は通常のエンジンオイルを使用している。 • 初期整備については保守 (ページ 35)の章を参照 する。 人を乗せるときは、必ずその人がシートベルトを着用 し、てすりを持っていることを確認してください。運転手 以外の人間には車の動きが予測できにくく、警戒動作 も遅れがちになりますから、速度は控えめに、ハンド ル操作も控えめにしましょう。 走行中は常時着席し、手足を外に出さないことを厳守 しましょう。オペレータは、可能な限り両手でハンド ルを握り、助手席の人は必ず手すりを握ってください 図 27と図 28 。 安全インタロックシステムの動 作を確認する 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 インタロックシステムは、クラッチペダルが踏まれてい ない限りエンジンがクランキングできないようにする 安全装置です。 注意 インタロックスイッチは安全装置であり これを取り 外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。 • インタロックスイッチをいた
適正速度の厳守 凍結面、ぬれ芝上など滑りやすい路面や下り坂でシフ トダウンによるエンジンブレーキを使用するとスリップす ることがありますから使用しないでください。斜面を下り 始める前にシフトダウンしておくようにしましょう。 事故の要因としてもっとも大きなものがスピードです。 路面条件を無視して速度を出しすぎると車両のコント ロールが効かなくなり、事故を起こします。速度の超過 のために小さな事故が大事故になる例も少なくありま せん。低速で立木に衝突した程度なら軽いケガと車両 の損傷で済みますが、高速で激突すれば車両は大破 し死亡事故となります。 転倒を防止するために この車両にはROPS、腰部保護バー、シートベルト、 手すりが装備されています。ROPS横転保護バーは転 倒などの際に死亡や重傷などの大事故を防止する目的 で取り付けられるものですが、万能ではありません。 スピードの出しすぎは絶対にやめてください。最適速度 が分からなければスローダウン、これが鉄則です。 スプレーヤ、トップドレッサ、スプレッダなどの重いア タッチメント454kg以上を使用している時は、速度制限 スイッチを低速位置にセットして高
荷物が左右いずれかに偏っていると、偏っている側に 転倒する危険が高くなります。特に、偏っている側を外 側として旋回する時に危険が大きくなります。 速し、慎重に操作してください。斜面では絶対に急旋 回や小さなターンをしないでください。 急斜面を登坂中に登り切れなくなって立往生したら、 すぐにブレーキを掛け、シフトをニュートラル位置にし てエンジンを始動し、ギアをバックに入れてください。 エンジンはアイドリングで、エンジンブレーキを十分利 用してバックで坂を下りてください。 後車軸よりも後ろに非常に重いものを積まないでくださ い。そのような積み方をすると前輪に掛かる荷重が小 さくなり、ハンドルの効きが悪くなります。極端な場合 は登り斜面や段差の乗り越え時や法面を登る時に前輪 が浮いてしまいます。こうなると、ハンドル操作が不能 になり、それが転倒などに結びつきます。 斜面で運転する時や重心の高いものを積んで走る時 には重量をなるべく軽くし、速度を落として運転して ください。 荷崩れを起こすと危険です しっかり固定 してください。 貨物は前後の車軸の中間部に、出来るだけ均等に、 荷台の幅を十分使って積むのが原
輪駆 動 に よ る 走 行 4輪 輪駆動モデルのみ 4輪 この車両はオンディマンド 自動4 輪駆動システムを採用 しており、四駆への切り替え操作を行なう必要がありま せん。通常は前輪に駆動力を伝達しない 2 輪駆動で走 行していますが、後輪がスリップを始めて走行力が下 がると、双方向オーバーランニングクラッチがこのス リップ状態を感知し、自動的に前輪にクラッチを接続し て 4 輪駆動に変わり、前輪にも駆動力を供給します。 自動的に4駆に切り替わると、こんどは後輪がスリップ せずに走行し始めるまで、前輪に駆動力を供給し続け ます。そして後輪だけで走行できるようになると、再 び 2 輪駆動に復帰しますが、2 駆の時と 4 駆の時で ハンドリング感覚が若干変わりますから注意してくださ い。自動 4 駆システムはバック時にも有効に働きます が、バックの場合、前進時に比べて 4 駆への切り替 わりがほんのわずか遅くなります。 g009821 図 30 1. アクスル車軸 2.
重要 駆動系統の保護のためローレンジで運転してく ださい。 第五ホイール式のアタッチメントフェアウェイエアレータ などでは、必ずホイールバー第五ホイールキットに付 属を取り付け、トレーラ側が急停止した場合でも前輪 が浮いてしまわないようにします。 油圧コントロールを使用する エンジン回転中は、常に油圧制御機能によってポンプ から油圧パワーが供給されています。油圧パワーは車 両後部のクイックカップラから取り出すことができます。 注意 g009822 図 31 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に 重大な損傷を引き起こします。油圧クイックカップ ラ の接続や取り外しは、安全を十分に確認して行 うこと。 必ずエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛 け、アタッチメントを降下させ、リモート油圧をフ ロート位置にセットし、油圧回路内部の圧力を完 全に解放してから着脱作業に掛かるようにする。 1. • 2.
クイックカップラのつなぎ方 重要 クイックカップラを十分にきれいにしてください。 カップラが汚れていると油圧システム全体が汚染されま すので注意してください。 1. カップラについているロッキングリングを後ろに 引く。 2. カチッと音がするまでカップラにホースニップル を差し込む。 注 外部装置をクイックカップラに接続する場合には、そ の装置のどちら側から油圧をかけることが必要なのか を確認し、そちらの側をカップラB に接続します クイック カップラB は、レバーを前に倒した時と ON 位置に固 定したときに油圧が掛かる側です。 クイックカップラの外し方 注 車両とアタッチメントの両方を停止させた状態で、油 圧昇降レバーを数回前後に動かし、内部の圧力を解放 するとクイックカップラが外しやすくなります。 1. カップラについているロッキングリングを後ろに 引く。 2.
保守 前後左右は運転位置からみた方向です。 注意 許可を受けた有資格者以外には保守、修理、調整、点検などの作業をさせないでください。 作業場には危険物を置かぬようにし、また、防火機 器を備えること。 燃料やバッテリー液、オイルな どの点検に裸火を使用しないこと。ガソリンや溶剤を使ってパーツ 部品 を洗浄する時には必ず密閉 型の洗浄容器を使うこと。 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ず始動スイッチからキーを抜いておくこと。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 2 時間 • 前輪と後輪のホイールナットをトルク締めする。 使用開始後最初の 10 時間 • • • • • • 使用開始後最初の 50 時間 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 • エンジンバルブのすきまを調整する。 使用するごとまたは毎日 前輪と後輪のホイールナットをトルク締めする。 シフトケーブルの調整状態を点検する。 駐車ブレーキの調整状態を点検する。 オルタネータベルトの磨耗と張りの点検を行う。 油圧
整備間隔 整備手順 200運転時間ごと • 前輪と後輪のホイールナットをトルク締めする。 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 • 風速安定ボックスに割れや穴、接続部のゆるみがないか点検する。 (4輪駆動モデ ルのみ) • シフトケーブルの調整状態を点検する。 • ハイローケーブルの調整状態を点検する。 • デファレンシャルロックケーブルの調整状態を点検する。 • 駐車ブレーキの調整状態を点検する。 • ブレーキペダルの調整状態を点検する。 • オルタネータベルトの磨耗と張りの点検を行う。 • クラッチペダルの調整状態を点検する。 • 通常ブレーキと駐車ブレーキを点検する。 400運転時間ごと • • • • • 600運転時間ごと • エンジンバルブのすきまを調整する。 800運転時間ごと • • • • 1000運転時間ごと • ブレーキオイルを交換する。 • 燃料タンクの内部を清掃する。 • 冷却系統の内部を洗浄し新しい冷却液に交換する。 点火プラグを点検・交換する。 燃料フィルタを交換する。 燃料ラインと接続を点検する。 前輪の整列を点検する。 ブレーキシューが磨耗してい
整備前に行う作業 整備作業の多くは、荷台の昇降作業を伴います。けが や死亡事故を防止するために以下の点にご注意ください 警告 荷台に資材を積んだままで荷台を上昇させ、確 実に支持しないと荷台が急に降下する可能性が ある。適切に支持されていない荷台の下での作 業は危険である。 • 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止 し、駐車ブレーキを掛け、キーを抜いておく こと。 • 荷台の下で作業するときは荷台もアタッチメント も空にし、昇降シリンダが完全に延びた状態に して荷台を安全サポートで支える。 g009164 図 33 安全サポートの使い方 重要 サポートの取り付け 取り外しは必ず荷台外側 から行う。 1. 荷台を上げ、シリンダが完全に伸びたのを確認 する。 2. ROPS パネルの後ろについている保管用ブラ ケットから荷台サポート安全サポートを取り外す 図 32 。 1. 安全サポート 2. シリンダバレル 4. 3.
g002369 図 35 g002368 図 34 1. シリンダロッドの端部 4. リンチピン 2. 荷台取り付けプレート 5. 後ろのスロットフルサイズ 荷台用 3. クレビスピン 6. 前のスロット2/3 荷台用 4. シリンダロッドの端部を荷台取り付けプレートのス ロットに固定しているクレビスピンを外す図 34。 5. ピボットブラケットをフレームに固定しているリンチ ピンとクレビスピンを外す図 34。 6. 1. 荷台の左後ろ角 4. クレビスピン 2. 機体フレームのチャネル鋼 5. リンチピン 3.
2. 荷台を慎重に車両フレームの上に載せる 後部に ある荷台のピボットプレートの穴とリアフレーム チャネル鋼材の穴を揃えて、クレビスピンとリンチ ピン各2個を取り付ける図 36。 3. 荷台を下げた状態のまま、各シリンダロッド端部 を荷台取り付けプレートのスロットに固定する ク レビスピンとリンチピンを使用。 4. クレビスピンは荷台の外側から差し込み、リンチピ ンが荷台の外側に向いているようにする図 36)。 • 車両前部をジャッキアップする時は必ず 5×10cm 程 度の角材等をジャッキとフレームの間にかませる。 • 車両前部のジャッキポイントは前中央のフレームサ ポート図 37、後部のジャッキポイントはアクスル下 図 38 にある。 注 後ろ側のスロットはフルサイズ荷台の取付け 用で、前側のスロットは2/3荷台の取付け用。 注 エンジンを掛けてシリンダを伸縮させないと穴 の位置が揃わないことがあります。 注 使っていない穴をボルトとナットでふさいでおく と、組立て時の間違いを防ぐことができます。 5. エンジンを掛け、油圧昇降レバーを操作して荷 台を上げる。 6.
潤滑 ベアリングとブッシュのグリス アップ 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 過酷な条件で使用してい る場合はより頻繁な潤滑が必要 定期的に、全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グ リスを注入します。 グリスアップ箇所は以下の通りです • ボールジョイント4、タイロッド2、ピボットマウント 2、ステアリングシリンダ2 以上は図 40 • キングピンのブッシュ2ヶ所 以上は図 41 • クラッチ1とブレーキ1 以上は図 42 • Uジョイント18、4輪駆動シャフト3 以上は図 43 重要 ドライブシャフトとユニバーサルシャフトベアリング のクロス部分では、 つのカップ全部からグリスがはみ 出てくるまでグリスを入れてください。 g010314 図 39 1. 2. フード フードの下側を手前に持ち上げてから下に引っ 張り、上側の取り付けタブをフレームの穴から 外す 図 39 。 3. フードの上側を手前に倒し、ヘッドライトからワイ ヤコネクタを抜く図 39。 4. フードを外す。 1. 異物を押し込んでしまわないよう、各グリスニップ ルをきれいに拭く 2.
g024682 図 42 g010571 図 41 g010359 図 43 41
エンジンの整備 注 エンジンを保護するため、必ずエアフィルタを 取り付け、カバーをつけて運転してください。 エアクリーナの整備 注 エアフィルタのハウジング内部にほこりを落と さないように充分注意してください。 5. 整 備 間 隔 : 25運転時間ごと—エアクリーナのカバーを 外して内部のごみを除去する。 注 一次フィルタの外側リムをしっかり押さえて確 実に装着してください。 100運転時間ごと—エアクリーナのフィルタの交 換 ちりやほこりの多い環境で使用している場合 はより頻繁に 6. 定期的にエアクリーナとホースアセンブリを点検し、エ ンジンの保護と寿命の安定をはかってください。エア クリーナ本体にリーク原因となりそうな傷がないか点 検してください。ボディーが破損している場合は交換 してください。 上下方向を間違えないように、エアクリーナカ バーを正しく取り付け、ラッチを掛ける図 44。 エンジンオイルとフィルタの交 換 エアクリーナのフィルタの点検・交換は以下の要領で 行います 1.
り、ワイヤブラシで清掃したりしないでください。 実際にこれが起こるとエンジンを破損します。 g005588 図 47 1. 4. それぞれの点火プラグについて、中央の電極と側 面の電極とのすきまを、 0.81mm に調整する。 5. 調整された点火プラグをエンジンに取りつけて、 24.529N·m2.53.0kg.m = 1822ft-lbにトルク締 めする。 6. 点火プラグに点火ケーブルを取り付ける。 g021292 図 46 1. エンジンオイルのドレンプ ラグ 2. エンジンオイルのフィルタ 3. オイルが抜けたらドレンプラグを取り付ける。 4. オイルフィルタを外す図 46。 5. 新しいフィルタのシールに薄くエンジンオイルを 塗って取り付 ける。 6. ガスケットが取り付けプレートに当たるまで手で 回して取り付け、そこから更に1/22/3 回転増し 締めする。 注 締めすぎないように注意すること。 7.
燃料系統の整備 燃料ラインとその接続の点検 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 燃料フィルタの交換 1000運転時間ごと/2年ごと いずれか早く到達し た方 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 1. 荷台装着車の場合は荷台を上げ、サポートを取 り付けて、荷台を固定する。 2. 燃料ポンプからワイヤハーネスのコネクタを外 す 図 48 。 3. ホースのクランプをゆるめ、燃料ポンプキャップ から燃料ラインを外す図 48。 燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていない か点検を行ってください。 g010330 図 48 1. 燃料ポンプ 2. ホースクランプ 4. 3. 燃料ライン/燃料フィルタ 燃料タンクの上部から燃料ポンプのキャップを 外す 図 48 。 注 燃料ポンプを外す時に、燃料ポンプアセンブリ をタンク内部で回転させないでください。タンク内 部でポンプを回転させるとフロートアセンブリが破 損する恐れがあります。 5. タンクから、燃料ポンプアセンブリと燃料フィル タを外す 図 48 。 6.
電気系統の整備 救援バッテリーによるエンジ ンの始動 ヒューズの整備 警告 ヒューズはダッシュパネルの中央下にあります図 49と 図 50 。 バッテリー連結によるエンジン始動は危険を伴う作 業である。人身事故や電気系統の破損を防止す るために、以下の注意を守って行うこと • 救 援 用 の バ ッ テ リ ー の 電 圧 が DC 15V を 超 え な いことを確認する これ以上の電圧ではワークマ ン側の電気系統が破損する。 • 凍結したバッテリーには絶対に接続してはなら ない。作業中に破裂や爆発を起こす危険があ る。 • バッテリーの取り扱いに関する通常の注意事項 を守って作業を行うこと。 • 救援車とワークマンを直接接触させないよう十 分注意すること。 • バッテリーケーブルの極性を間違えて接続する と電気系統の破壊や人身事故などを起こす可 能性があるので注意すること。 g010328 図 49 1. ヒューズ 1. バッテリーカバーをたわめて、タブをバッテリー ベースから外し、カバーをバッテリーから取り外 す 図 51 。 decal115-7813 図 50 1.
注 このケーブルの他端は、ワークマンのバッテ リーあがっている方のバッテリーに直結するの でなく、エンジンとフレームに救援用ケーブルを 接続する。但しエンジンの燃料供給部に接続し ないこと。 g010325 図 52 1. 4. バッテリー 救援側の車両のエンジンを始動する。 注 エンジンを始動してから数分間待ち、それから 救援される側のエンジンを始動する。 5. ケーブルを外す時は、まずマイナスケーブルを エンジンから先に外し、次にバッテリーのマイナ ス端子から外す。 6.
走行系統の整備 風速安定ボックスの保守 輪駆 動 モ デ ル の み 4輪 フロントデファレンシャルのオ イル交換 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 4輪駆動モデルのみ 風速安定ボックスに割れや穴、接続部のゆるみがな いか点検する。破損個所を発見した場合には、トロの ディストリビュータに修理を依頼する。 輪駆 動 モ デ ル の み 4輪 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 4輪駆動モデルのみ シフトケーブルの調整 デ フ ァ レ ン シ ャ ル オ イ ル の タ イ プ Mobil 424 油圧オイル 1. 平らな場所でエンジンを停止させ、駐車ブレーキ を掛けてキーを抜き取る。 2. デファレンシャル側面にあるドレンプラグの周辺を ウェスできれいにぬぐう図 53。 1. シフトレバーをニュートラル位置にする。 3. ドレンプラグの下にオイルを受ける容器をおく。 2. シフトケーブルをトランスアクスルのシフトアーム に固定しているクレビスピンを取る図 54。 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 10 時間 200運転時間ごと g010510 図 53 1.
ハイローケーブルの調整 タイヤの点検 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 1. ハイローケーブルをトランスアクスルに固定して いるクレビスピンを取る図 54。 前タイヤの適正空気圧は 220kPa2.21bar2.2kg/cm2、 後タイヤは 124kPa1.24bar = 1.3kg/cm2 です。 2. クレビスのジャムナットをゆるめて、クレビスの穴 とトランスアクスルブラケットの穴を揃える。 3. 調整が終わったらクレビスピンを取り付けてジャム ナットを締め付ける。 運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リムが破損し たり、トーインが狂ったりする可能性がありますから、 このような事故の後では必ず点検してください。 重要 タイヤ空気圧はひんぱんに点検して適正に保って ください。空気圧が適正でないと、タイヤの摩耗が通常 より早くなって四輪駆動できなくなる場合があります。 デファレンシャルロックケーブ ルの調整 図 56は空気圧不足で生じる磨耗の例です。 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 1.
前輪の整列の点検 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 1. タイヤをまっすぐ前に向ける。 2. 後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距 離を測るアクスルの高さ位置で計測 図 58。 あれば適切である。タイヤを90°回し、同じよう に計測して確認する。 重要 計測はタイヤの同じ位置で行ってください。 車両は平らな場所に停めること、またタイヤは まっすぐ前に向けること。 g009169 図 58 機体正面 2. タイヤの前後での差が 0±3 mm 3. 3. 中心線から中心線までの 距離 中心線から中心線までの距離は以下の手順で 調整します A. タイロッドの中心についているジャムナットを ゆるめる 図 59 。 g010329 図 59 1. タイロッド 2. タイロッドを回して前タイヤを内向き方向また は外向き方向に動かし、タイヤの中央線間 距離が所定の値になるようにする。 C. 正しく調整できたら、タイロッドのジャムナッ トを締める。 D.
冷却系統の整備 エンジンの冷却液の交換 整 備 間 隔 : 1000運転時間ごと/2年ごと いずれか早く 到達した方 冷却部の清掃 冷 却 液 の タ イ プ 水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 ほこりの多い環 境で使用している場合はより頻繁な 清掃が必要。 1. エンジンを停止させ、エンジン部を丁寧に清掃 する。 2. ラジエタースクリーンのラッチを外して、ラジエ ター前面から外す図 60。 注 冷却液を完全に抜き、新しい冷却液を適正レベ ルまで入れるには、以下の手順を何度か繰り返し行 う必要があります。 1. 平らな場所に駐車する。 2. 荷台装着車の場合は荷台を上げ、サポートを取 り付けて、荷台を固定する。 注意 エンジン停止直後にラジエターのキャップを 開けると、高温高圧の冷却液が吹き出して やけどを負う恐れがある。 g010315 図 60 1. 2. 3.
ブレーキの整備 駐車ブレーキの調整 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 10 時間 200運転時間ごと 1. 駐車ブレーキレバーのゴム製グリップをはずす 図 64 。 g026143 図 63 g033487 1. 冷却液タンクのキャップ 2. 補助タンク 5. 下側のラジエターホースを外して、冷却液を容器 に回収する。 6. 冷却液が抜けたら下側のラジエターホースを接 続する。 7. 冷却液ドレンプラグエンジン下を開き、冷却液 を容器に受ける。 8. 冷却液が抜けたらドレンプラグを取り付ける。 9. 水とエチレングリコール不凍液の50/50 混合液 をゆっくりと注入する。 図 64 1. 2. グリップ 2. 駐車ブレーキレバー 調整ノブをブレーキレバーに固定している固定 ねじをゆるめる図 65。 g033488 図 65 10. ラジエターキャップを取りつける。 11. 補給口の首の根元まで冷却液を入れる。 12. エンジンを始動し、アイドリングさせる。 13.
ブレーキペダルの調整 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 注 前のフードを外すと調整作業がやりやすくなります。 1. マスターシリンダのヨークをブレーキペダルのピ ボットに固定しているコッターピンとクレビスピンを 取る 図 66 。 g021226 図 67 g002417 図 66 1. マスターシリンダのヨーク 2. ブレーキペダルのピボット 2. ブレーキペダル図 67を持ち上げてフレームに 接触させる。 3. ヨークをマスターシリンダのシャフトに固定してい るジャムナットをゆるめる図 67。 4. ヨークを調節してヨークの穴とブレーキペダルのピ ボットの穴を揃える。 5. ヨークをペダルのピボットに固定する クレビスピン とコッターピンを使用。 6. ヨークをマスターシリンダのシャフトに固定してい るジャムナットを締める。 注 正しく調整できると、ブレーキのマスターシリン ダに力が掛かっていない状態になります。 52 1. クラッチペダル 2. ブレーキペダル 3.
ベルトの整備 制御系統の整備 オルタネータベルトの調整 クラッチペダルの調整 整 備 間 隔: 使用開始後最初の 10 時間—オルタネータ ベルトの磨耗と張りの点検を行う。 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 注 クラッチペダルのケーブルはベルハウジングでもク ラッチペダルのピボットでも調整することができます。フ ロントフードを外すとペダルピボットに手が届きやすく なります。 200運転時間ごと—オルタネータベルトの磨耗 と張りの点検を行う。 1. 荷台装着車の場合は荷台を上げ、伸ばした昇 降シリンダにサポートを取り付けて、荷台を固 定する。 2. クランクシャフトとオルタネータのプーリ間の中央 でベルトを指で押してベルトの張りを点検する 押 す力は10kg程度(図 68)。 1.
4. 調整ができたらジャムナットを締めて調整を固 定する。 油圧系統の整備 5. ジャムナットを締めた後で測定して、正しく 9.29.8cmに調整できていることを確認する。 注 必要に応じて再調整する。 油圧オイルの交換とストレー ナの清掃 リターンスプリングをクラッチレバーに取り付ける。 整 備 間 隔 : 800運転時間ごと 重要 ジャムナットを締めた後、ロッドの端部がね じれずにぴったりボールに当たり、クラッチペダル 。 と平行になっていることを確認してください 図 71。 油 圧 オ イ ル の 量 7 リットル 6. 油 圧 オ イ ル の タ イ プ Dexron III ATF 1. 平らな場所でエンジンを停止させ、駐車ブレーキ を掛けてキーを抜き取る。 2. 油圧オイルタンクの側面にあるドレンバルブをゆ るめ、流れ出すオイルを容器に受ける(図 72)。 g009277 g009623 図 71 図 72 1. クラッチケーブルのロッド の端部 3. ロッド端部のジャムナット 2. クラッチペダル 4. 平行 1. 3.
6. ストレーナを取り付ける。 7. ストレーナに接続する油圧ホースと 90°ィッティン グも元通りの向きに取り付ける。 ハイフロー油圧オイルとフィル タの交換 8. ドレンプラグを取り付け、締め付ける。 TC モ デ ル の み 9. 約 7 リットルの油圧オイルを入れる トランスアク スル/油圧オイルの量を点検する (ページ 25)を 参照。 10. エンジンを始動させて運転を行い、システム全体 にオイルを行き渡らせる。 11.
2. 重 要 ワ ー ク マ ン の 油 圧 シ ス テ ム に は Dexron III ATF オ イ ル を 使 用 し て い ま す 。 油 圧 装 置 の 汚 染を防ぐため、2 台のワークマン 救援車と故障 車 が共に同じオイルを使用していることを必ず確 認してください。 フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す。 注 オイルを抜かずにフィルタのみを交換する場合 には、フィルタに入るラインに栓をしてください。 3. 新しいフィルタのガスケットをオイルで湿し、ガス ケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回し入れ る。その状態からさらに ¾ 回転締め付ける。こ れでフィルタは十分に密着する。 4. 油圧オイルタンクに約 15 リットルの油圧オイル を入れる。 5. エンジンを始動させ、約 2 分間のアイドリングを 行ってオイルを全体に行き渡らせ、内部にたまっ ているエアを逃がす。 6. エンジンを止め、油量を点検する。 7. オイルの量が適正であることを確認する。 8. 抜いたオイルは適切に廃棄処理する。 2.
6. 洗浄 使用しないフィッティングにはキャップをかぶせ ておく。 車体を清掃する 必要に応じて洗車してください。水または水と洗剤で洗 浄します。柔らかい布などを使っても構いません。 重要 高圧洗浄機は使用しないでください。圧力洗浄機 によって電装部や潤滑部に水が浸入すると、問題が 起こりやすくなります。また、コントロールパネル、エ ンジン、バッテリー付近に大量の水をかけないように してください。 g019543 図 77 1. 7. 周囲から人を遠ざける。 8. 救援車のエンジンを始動し、油圧昇降レバーを 「上昇」位置にすると、故障側の荷台が持ち 上がる。 9. 油圧レバーをニュートラル位置にしてレバーを ロックする。 10.
保管 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エン ジンを停止し、キーを抜き取る。 2. エンジンの外側をふくめた車両の外側全体を洗 浄する。 3. ブレーキを点検する ブレーキオイル量の点検 (ページ 27)を参照。 4. エアクリーナの整備を行う エアクリーナの整備 (ページ 42)を参照。 5. エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水 テープでふさぐ。 6. 機体のグリスアップを行う ベアリングとブッシュの グリスアップ (ページ 40)を参照。 7. エンジンオイルを交換する エンジンオイルとフィル タの交換 (ページ 42)を参照。 8. 新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄 する。 9. 燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付け を行う。 10. タイヤ空気圧を点検する タイヤ空気圧を点検す る (ページ 27)を参照。 11. 冷却水エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液の量を点検し、凍結を考慮して必要に 応じて補給する。 12.
米国外のディストリビュータ一覧表 ディストリビュータ 輸入販売代理店 Agrolanc Kft Asian American Industrial (AAI) B-Ray Corporation Brisa Goods LLC Casco Sales Company Ceres S.A. CSSC Turf Equipment (pvt) Ltd. Cyril Johnston & Co. Cyril Johnston & Co. Fat Dragon Femco S.A. FIVEMANS New-Tech Co., Ltd ForGarder OU ゴルフ場用品株式会社 Geomechaniki of Athens Golf international Turizm Hako Ground and Garden Hako Ground and Garden Hayter Limited (U.K.) Hydroturf Int. Co Dubai Hydroturf Egypt LLC Irrimac Irrigation Products Int'l Pvt Ltd. Jean Heybroek b.
Toro 製 品 保 証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社の合意に 基づき、Toro 社の製品「製品」と呼びますの材質上または製造上の欠陥 に対して、2年間または1500運転時間のうちいずれか早く到達した時点 までの品質保証を共同で実施いたします。この保証は、エアレータ以外 のすべての機器に適用されますエアレータ製品については別途保証があ ります。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製品」 の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃 が含まれます。保証は「製品」が納品された時点から有効となります。 *アワーメータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入した弊社代理店 ディストリビュータ又はディーラーに対して、お客様から連絡をして頂くことが 必要です。連絡先がわからなかったり、保証内容や条件について疑問があ る場合には、本社に直接お問い合わせください。 Toro Commercial Products Service Depart