Form No. 3355-206 Rev B. Sand/Infield Pro® 3040 および 5040 モデル番号08703—シリアル番号 260000001 & Up モデル番号08705—シリアル番号 260000001 & Up 製品の登録は:www.Toro.
はじめに 警告 カリフォルニア州 第 65 号 決 議 この説明書を読んで製品の運転方法や整備 方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛から ないまた適切な方法でご使用ください。 この製品を適切かつ安全に使用するのは お客様の責任です。 この製品のエンジンからの排気やその 成分はカリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされ ています。 Toro のウェブサイト www.Toro.
目次 燃料系統の整備 ................. 燃料フィルタの交換 ......... 電気系統の整備 ................. 救援バッテリーによるエンジ ンの始動 ........... ヒューズの交換 ............. バッテリーの手入れ ......... 走行系統の整備 ................. 走行ドライブのニュートラル 調整 ............... 走行インタロック・スイッチ の調整 ............. 移動走行速度の調整 ......... 制御系統の整備 ................. 昇降レバーの調整 ........... エンジン・コントロールの調 整................. 油圧系統の整備 ................. 油圧オイルとフィルタの交 換................. 油圧ラインとホースの点 検................. 油圧オイルの補給 ........... 洗浄 .......................... 機体の清掃と点検 ........... 保管 ........
安全について す。特に以下の点についての十分な指 導が必要です: この製品は組み立て, 10 ページ掲載されて いる表に従ってウェイトを搭載すること により、CEN 規格EN 836:1997およびISO 規格5365;1990(但し所定のステッカー の貼付が条件)、ならびに米国連邦ANSI B71.
• マフラーが破損したら必ず交換してく ださい。 • 作業場所を良く観察し、安全かつ適切 に作業するにはどのようなアクセサリ やアタッチメントが必要かを判断して ください。メーカーが認めた以外のア クセサリやアタッチメントを使用しな いでください。 • • オペレータ・コントロールやインタ ロック・スイッチなどの安全装置が正 しく機能しているか、また安全カバー などが外れたり壊れたりしていないか 点検してください。これらが正しく機 能しない時には芝刈り作業を行わない でください。 • • 運転操作 エンジンの排気ガスには致死性の有毒物 質である一 酸化炭素が含まれている。 • 屋内や締め切った場所ではエンジンを 運転しないこと。 • • 有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような 閉め切った場所ではエンジンを運転し ないでください。 • • 作業は日中または十分な照明のもとで 行ってください。 • エンジンを掛ける前には、アタッチメ ントをすべて解除し、シフトをニュー トラルにし、駐車ブレーキを掛けてく ださい。 • • 回転部やその近くには絶対に手足を近 づけないでください。 • 運転には十
• • • • • • 傷がないか点検し、必要があれば 修理を行ってください。点検修理 が終わるまでは作業を再開しない でください。 エンジンを停止する時にはスロットル を下げておいて下さい。また、燃料バ ルブの付いている機種では燃料バルブ を閉じてください。 バックするときには、足元と後方の安 全に十分な注意を払ってください。 旋回するときや道路や歩道を横切ると きなどは、減速し周囲に十分な注意を 払ってください。 アルコールや薬物を摂取した状態での 運転は避けてください。 トレーラやトラックに芝刈り機を積み 降ろすときには安全に十分注意してく ださい。 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち 木などの障害物の近くでは安全に十分 注意してください。 • • • • • 保守整備と格納保管 • 常に機械全体の安全を心掛け、また、 ボルト、ナット、ネジ類が十分に締 まっているかを確認してください。 • 火花や裸火を使用する屋内で本機を保 管する場合は、必ず燃料タンクを空に し、火元から十分離してください。 • 閉めきった場所に本機を保管する場合 は、エンジンが十分冷えていることを 確認してください
音力レベル ないように十分ご注意ください。特に エンジン側面の回転スクリーンに注意 してください。また、無用の人間を近 づけないようにしてください。 • この機械は、EC規則11094 に定める手順に 則って同型機で測定した結果、音力レベ ルが 100 dBA/1pW であることが確認され ています。 Toro 正規代理店でタコメータによるエ ンジン回転数検査を受け、安全性と精 度を確認しておきましょう。 振動レベル • 大がかりな修理が必要になった時、補 助が必要な時は Toro 正規代理店にご相 談ください。他社の部品やアクセサリ を御使用になると製品保証を受けられ なくなる場合があります。 腕および手 この機械は、EN 1033 規定に則って同型 機で測定した結果、手・腕部の最大振動 レベルが 2.5 m/s2 未満であることが確認 されています。 音圧レベル この機械は、EC規則98/37に定める手順に 則って同型機で測定した結果、オペレータ の耳の位置での最大音圧レベルが 84.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと バッテリーに人を近づけな いこと 保護メガネ等着用のこと: 爆 発性ガスにつき失明等の危 険あり バッテリー液で失明や火傷 の危険あり 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること 鉛含有:普通ゴミとして投棄 禁止 108-8487 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17.
108-8418 108-8484 1. 2. 3. 4. アタッチメントのコントロール 5. 6. アタッチメント:下降位置 7.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 内容 ステップ 数量 用途 1 ハンドル ウレタン製カラー ワッシャ ロックナット 1 1 1 1 ハンドルを取り付ける 2 必要なパーツはありません。 – バッテリーを取り出す。 3 4 5 比重 1.
3. ハンドルをステアリング シャフトに はめ込む (図 2)。 3 4. ハンドルをステアリング・シャフトには め込み、ワッシャとロックナットで固 定する (図 2)。ロックナットを20–26 ft-lbs(27–35 Nm= 2.8~3.5 kg.m)に トルク締めする。 バッテリー液を入れて充電する この作業に必要なパーツ 2 - 比重 1.260 のバッテリー液(別途調達してください) 手順 バッテリーの取り外し 警告 必要なパーツはありません。 カリフォルニア州 第 65 号 決 議 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛 が含まれており、カリフォルニア州では 発ガン性や先天性異常を引き起こす物質 とされています。取り扱い後は手をよく 洗ってください。 手順 バッテリーの上押さえ棒を固定している蝶 ナット(2個)を取り外す(図 3)。上押さ え棒を外し、バッテリーを取り出す。 バッテリーに液が入っていない場合には、 比重 1.
充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリー に火気を近づけない。 3. 充電が終わったらチャージャをコンセ ントから抜き、バッテリー端子からは ずす。バッテリーを、5~10分ほど休 ませる。 4. キャップを取る。補給線の高さまで、 各セルにバッテリー液を補給する。 キャップを取り付ける。 重要 入れすぎないようにしてくださ い。バッテリー液があふれ出て他の部分 に触れると激しい腐食を起こします。 図 4 1. 2. 4 バッテリー プラス(+)端子 3. 4. マイナス(-)端子 上押さえ棒 2. ボルト(1/4-20 x 5/8 in)とロックナッ トで、赤いプラス(+)ケーブルをバッ テリーのプラス(+)端子に固定する (図 5)。 バッテリーを取り付ける この作業に必要なパーツ 2 2 ボルト (1/4 x 5/8 inch) ロックナット (1/4 インチ) 手順 1. マイナス(-)端子を車体後方に向け てバッテリーを車体に載せる (図 4)。 図 5 1. 2. 12 細い黒ケーブル マイナス(-)ケーブル 3.
5 バッテリー・ケーブルの接続手順が 不適切であるとケーブルがショート を起こして火花が発生する。それに よって水素ガスが爆発を起こし人身 事故に至る恐れがある。 Infield Pro® シール(オプション) の貼付 • ケーブルを取り外す時は、必ずマ イナス(黒)ケーブルから取り外 し、次にプラス(赤)ケーブルを 外す。 この作業に必要なパーツ 1 • ケーブルを取り付ける時は、必ず プラス(赤)ケーブルから取り付 け、それからマイナス(黒)ケー ブルを取り付ける。 インフィールドプロ用ステッカー 手順 必要に応じ、サンドプロのステッカーの 上からインフィールドプロのステッカー を貼ってください。 6 バッテリーの端子に金属製品や車体 の金属部分が触れるとショートを起 こして火花が発生する。それによっ て水素ガスが爆発を起こし人身事故 に至る恐れがある。 マニュアルを読みビデオを見る • バッテリーの取り外しや取り付け を行うときには、端子と金属を接 触させないように注意する。 この作業に必要なパーツ 1 • バッテリーの端子と金属を接触さ せない。 1 3.
7 フロント・ウェイトを取り付ける この作業に必要なパーツ - 必要に応じたフロント・ウェイト・キット 手順 サンドプロ/インフィールドプロのトラクションユニットは、製造時の状態において CEN、EN 836:1997 および ANSI B71.4-2004 規格に適合しています。しかしながら、以下の アタッチメントを取り付けて使用する場合、上記安全規格に適合するためにはウェイ トの搭載が必要となります。下の表で、必要なウェイトの組み合わせをご確認くださ い。必要なパーツを Toro 代理店からご購入ください。 アタッチメント 必要となるフロント・ウェイト スパイカ・キット(08755) 22.68 kg ウェイト・キットのパー ツ番号 100-6442 ラーン・グルーマ 22.68 kg 100-6442 ウェイトの名称 数量 8 x 6.5 lb プレー ト・ウェイト 1 8 x 6.
製品の概要 図 6 1. 2. 燃料タンクのキャップ 走行・停止ペダル 3. 4. 5. 6. コントロール・パネル 駐車ブレーキ・レバー エア・クリーナ 7. 油圧オイル・タンクのキャップ ハンドル 各部の名称と操作 走行・停止ペダル 走行ペダル (図 7) には3つの機能がありま す:前進走行、後退走行、それに停止で す。右足のつま先でペダル前部を踏み込む と前進、かかとでペダル後部を踏み込むと 後退ですが、前進中に後退側へ踏むと素 早く停止することができます(図 8)。踏ま れていない状態(ニュートラル位置)で は、車両は停止します。前進中に、足を 休めるつもりで後退側にかかとを乗せな いでください。 図 7 1.
が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏 み込むと最高速度となります。最大「馬 力」が欲しい時や上り坂では、エンジン回 転数が落ちないように(スロットルFast位 置で)ペダルの踏み込みを「軽く」して やります。エンジンの回転数が落ちはじ めたら、ペダルの踏み込みを少しゆるめ てやると回復してきます。 重要 最大馬力が必要な時は(スロットル Fast位置で)ペダルの踏み込みをごく軽く するのがコツです。 最高速度での走行は移動時のみに使用す るようにしてください。 図 9 アタッチメントを装着しての作業や牽引 作業には、最高速度での走行はお奨めで きません。 チョーク・コントロール 冷えた状態のエンジンを始動するときに、 このチョーク・コントロール・レバー(図 9) を前に倒して閉じておきます。エンジンが 始動したら、エンジンがスムーズに回転 を続けられるように調整してください。 なるべく早く、開位置に戻すようにして ください。エンジンが温かい時にはチョー クは不要です。 重要 アタッチメントを下げた状態(作業 位置)にしたまま後退しないでください; アタッチメントに重大な損傷が発生する場 合がありま
図 11 1. 図 10 1. 昇降レバー 4. 2. 駐車ブレーキ 5. 3. アワー・メータ フロント昇降コントロール(オ プション) 後部リモート油圧コントロー ル(オプション) 座席調整レバー 燃料バルブ 格納保管する場合やトレーラで運搬する場 合には燃料バルブ(図 12)を閉じておいて ください。 注 本機の昇降システムには、ダブル・アク ション・シリンダを採用しています。その ため、必要に応じてアタッチメントに下向 きの圧力をかけることができます。 駐車ブレーキ 駐車ブレーキ・レバー (図 10)を後ろに引 くとブレーキがかかります。レバーを前 に倒すと解除となります。 注 駐車ブレーキを解除しにくい場合に は、走行ペダルをゆっくりと前後に踏んで ください。 図 12 1.
アタッチメントやアクセサリ メーカーが認定する Toro 様々なアタッチ メントやアクセサリでお仕事の幅をさらに 広げてください。アタッチメントやアクセ サリについての情報は、 正規ディーラー またはディストリビュータへ。インター ネット www.Toro.
運転操作 注 前後左右は通常の運転位置を基準にし て記述しています。 エンジン・オイルの量を点検する エンジンにはオイルを入れて出荷していま すが、初回運転の前後に必ずエンジン・オ イルの量を確認してください。 油量は約 1.6 リットル(フィルタ共) で す。 図 13 以下の条件を満たす高品質なエンジン・オ イルを使用してください: 1. • API規格SJ, SK, SL またはそれ以上の クラス: ディップスティック 2. エンジン・オイル・キャップ 4. ディップスティックをしっかり差し込 んで終了。 • 推奨オイル:SAE 30(5℃以上) 重要 エンジンのクランク・ケースを密 閉するために、ディップスティックは 根元まで確実に入れてください。差し 込みが不十分でクランクケースが完全 に密閉されないと、エンジンを損傷す る恐れがあります。 1. 平らな場所に駐車する。 2. 運転席を前に倒す。 3.
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物 質である。発火したり爆発したりする と、やけどや火災などを引き起こす。 燃料を補給中、静電気による火花がガソ リンに引火する危険がある。発火した り爆発したりすると、やけどや火災な どを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが 冷えた状態で行う。こぼれたガソリ ンはふき取る。 • ガソリン容器は車から十分に離し、 地面に直接置いて給油する。 • 箱型トレーラに本機を搭載した状態 では、絶対に本機への燃料補給をし てはならない。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを 補給しない。車両のカーペットやプ ラスチック製の床材などが絶縁体と なって静電気の逃げ場がなくなるの で危険である。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給 油は燃料タンクの首の根元から2.
注 不適切なオイルの使用による損害につ いてはToroは責任を持ちかねますので、 品質の確かな製品をお使い下さる様お願 いいたします。 高粘度インデックス/低流動点アンチウェ ア油圧作動液, ISO VG 46 物性: 粘度, ASTM D445 cSt @ 40ーC 44 to 48 cSt @ 100ーC 9.1 ~ 9.8 粘性インデックス ASTM 140~160 D2270 -37~-45°C 流動点, ASTM D97 産業規格: ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 図 14 1. 燃料タンクのキャップ 注 多くの油圧オイルはほとんど無色透明 であり、そのためオイル洩れの発見が遅 れがちです。油圧オイル用の着色剤(20cc 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15~22 リットルのオイルに使用できま す。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro代理店へ。 2. 燃料タンクのキャップを取る。 3. タンクの天井から約2.
タイヤ空気圧を点検する ご使用前にタイヤ空気圧を点検してくださ い(図 17)。適正範囲は前後輪とも: • トレッド・タイヤの場合は 0.3~0.4 bar (4-6 psi) • スムース・タイヤの場合は 0.5~0.4 bar (8-10 psi) 図 15 1. 油圧オイル・タンクのキャップ 2. タンクからキャップを取る。 3. 補給口の首からディップスティック・ キャップ()を抜き、ウェスできれいに 拭う。もう一度首に差し込んで引き抜 き、オイルの量を点検する。マーク位 置(ディップスティックのくびれてい る所)まであればよい(図 16)。 図 17 ホイール・ナットのトルク締めを行 う。 運転開始後8時間でホイール・ナットのトル ク締めを行い、その後は、100 運転時間ご とに同じ作業を行ってください。ホイー ル・ナットを45~65 ft-lb.(61~75 N.m = 6.2~8.9 kg.m)にトルク締めする。 エンジンの始動と停止 図 16 1. ディップスティック 2. 1. 走行ペダルから足をはなしてペダルを ニュートラル位置にする。 2.
重要 スタータ・モータを10秒間以上連 続で使用するとオーバーヒートする危険 があります。10秒間連続で使用したら、 60秒間の休止時間をとってください。 4. エンジンを初めて始動した時、エン ジンやトランスミッション、アクスル などのオーバーホールを行った後など は、1~2分間の時間を取って前進およ び後退走行の確認を行う。また、昇降 レバーやを操作して各部の作動状態を 確認する。 5. エンジンを停止させるには、スロット ル コントロールをSLOW位置にし、キー をOFF位置に回す。事故防止のため、 キーは抜き取っておく。 6. 長期間保管する場合には燃料バルブを 閉じておく。 2. 着席し、駐車ブレーキを掛ける。走 行ペダルをそれぞれ前進・後退側に踏 み込んだ状態でエンジンを始動させて みる。クランキングする場合はインタ ロック・スイッチが故障している。す ぐに修理を行う。クランキングしなけ ればインタロック装置は正常に機能し ている。 3.
係に関して2つの点を理解し、その特性 に慣れてください。 エンジンの回転を安定に維持するため、 走行ペダルの操作はゆっくりと行ってく ださい。こうすると、エンジンが負荷や 走行速度の変化に合わせて回転速度を維 持することができます。ペダルを急に踏 み込むと、エンジンの回転数が下がって しまい、十分なトルク(パワー)が得ら れなくなります。ポイントは、「パワー」 が欲しい時には、(スロットルをFAST位置 にしておいて)走行ペダルの踏み込みを 「小さく」する必要があるということで す。これとは逆に、同じスロットル位置 (FAST)で、走行ペダルをゆっくり、しか し「いっぱいに」踏み込めば、「速度」は 最高となりますが、パワーは低くなりま す。いずれにせよ「常にエンジンをフル回 転させてやること」が最大トルクを引き 出すコツなのです。 1 G003783 図 18 1.
保守 注 前後左右は通常の運転位置を基準にし て記述しています。 始動キーをつけたままにしておくと、誰 でもいつでもエンジンを始動させること ができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを 停止し、キーを抜いておくこと。 推奨される定期整備作業 整備間隔 最初の8運転時間後 使用するごとまたは毎日 整備手順 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 • 油圧フィルタを交換する • • • • • エンジン・オイルの量を点検する。 油圧オイルの量を点検してください。 タイヤ空気圧を点検する。 油圧ラインとホースの点検 機体の清掃と点検 25運転時間ごと • バッテリー液の量とケーブルの接続状態を点検する。 50運転時間ごと • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 100運転時間ごと • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • マシンのグリスアップを行ってください。 200運転時間ごと • エア・フィルタの交換 400運転時間ごと • 油圧オイルとフィルタの交換を行う。 800運転時間ごと • • • • • •
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第 週 月 火 水 木 金 インタロックの動作 ハンドルの動作を点検する。 燃料残量を点検する。 エンジン・オイルの量を点検 する。 エアフィルタの状態を点検す る。 冷却フィンの汚れ具合を点検 する。 エンジンからの異常音がない か点検する。 運転操作時の異常音がない か点検する。 油圧オイルの量を点検する。 油圧ホースの磨耗損傷を点 検する オイル漏れなどがないか点 検する。 タイヤ空気圧を点検する。 計器類の動作を確認する 塗装傷のタッチアップ 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 26 記事 土 日
整備前に行う作業 潤滑 機体のジャッキアップ 100 運転時間ごとに、所定のグリス・ニッ プルにNo.2汎用リチウム系グリスを注入 します。 以下のベアリングとブッシュのグリスアッ プを行ってください: 整備作業に掛かる前に、ジャッキ・スタン ドや角材などで機体を支えておくこと。 • 前輪のベアリング(1ヶ所)(図 21) ジャッキアップ箇所は以下の通りです: • 左右の後ホイール・モータの下のフレー ム部分(図 19) 図 21 • 走行ペダルのピボット(1ヶ所) (図 22) 図 19 1. 車体後部のジャッキアップ・ポイント • 前 ― 前輪の後ろのフレームの下部分 (図 20)。 図 22 • リア・ヒッチ(5ヶ所)(図 23) 図 20 1.
• ステアリング・シリンダのロッド 端部(1ヶ所)(Model 08705 のみ) (図 24) 図 25 1. 図 24 ドレン・プラグ 2. オイル・フィルタ 3. オイルフィルタ(図 25)を外す。新し いフィルタのガスケットに薄くエンジ ン・オイルを塗る。 グリスアップを行う 4. ガスケットがアダプタに当たるまで手 でねじ込み、そこから更に 1/2~3/4 回 転増し締めする。締めすぎないように 注意すること。 1. 異物を入れてしまわないよう、グリス ニップルをきれいに拭く。 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 5. エンジン・オイルを入れる;10ページ の「エンジン・オイルを点検する」を 参照。 エンジンの整備 6.
5. アウトレット・バルブが下向き(後ろ から見たとき、時計の5:00と7:00の間 になるように)カバーを取り付ける。 6. ラッチをしっかりと掛ける。 点火プラグの交換 点火プラグは、800運転時間ごと、または1 年に1回のうち早く到達した方の時期に交 換します。 タイプ:Champion RC14YC(または同等品) エア・ギャップ:0.76 mm 注 点火プラグは非常に耐久性のある部品 ですが、エンジンが不調の場合には必ず取 り外して点検します。 図 26 1. 2. エア・クリーナのラッチ ダスト・キャップ 3. 4. エア・フィルタ 異物逃がしポート 1. 点火プラグを外した時にエンジン内部 に異物が落ちないように、プラグの周囲 をきれいに清掃する。 2. ボディーからカバーを外す。フィルタ を外す前に、低圧のエア(2.8 kg/cm2、 異物を含まない乾燥した空気)で、1次 フィルタとボディーとの間に溜まって いる大きなゴミを取り除く。 2. 点火コードをプラグから外し、シリン ダ・ヘッドからプラグを外す。 3.
逆方向を向くように(キャブレターに 向くように)取り付ける。 4. ホース・クランプを燃料ラインの端ま でずらす。新しいフィルタをホースに 差し込み、クランプで固定する。フィ ルタに付いている矢印がキャブレター に向くように取り付けること。 電気系統の整備 図 27 警告 カリフォルニア州 第 65 号 決 議 燃料系統の整備 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛 が含まれており、カリフォルニア州では 発ガン性や先天性異常を引き起こす物質 とされています。取り扱い後は手をよく 洗ってください。 燃料フィルタの交換 燃料ラインの途中にインライン・フィルタ が装着されています。このフィルタは 800 運転時間ごとに交換します。交換が必要に なったら、以下の手順で行います: 救援バッテリーによるエンジンの 始動 1.
バッテリー・ケーブルの接続手順が不適 切であるとケーブルがショートを起こし て火花が発生する。それによって水素 ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐 れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイ ナス(黒)ケーブルから取り外し、 次にプラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプ ラス(赤)ケーブルから取り付け、 それからマイナス(黒)ケーブルを 取り付ける。 図 30 1.
カムの最終調整は、エンジンを回転 させながら行う必要がある。危険を 伴う作業であり、高温部分や可動部 に触れると人身事故となる。 マフラー等の高温部分や回転部・可 動部に顔や手足などを近づけぬよう 十分注意すること。 5. エンジンを始動し、カム(図 32)を左 右に回してニュートラル位置の中心に 合わせる。 図 31 1. 6. ロックナットを締めて調整を固定する。 センター・シュラウド 7. エンジンを止める。 8. 中央シュラウドを取り付ける。 3. 前輪と片方の後輪とを床から浮かせ、 フレームの下にサポート・ブロックを 当て支える。 9. ジャッキ・スタンドをはずし、機体を 床に下ろす。試運転を行って調整を確 認する。 走行インタロック・スイッチの調整 機体は、必ず前輪と片方の後輪の 二 輪を浮かせること;両方浮かせない と調整中に機体が動き出す。機体の 下にいる人の上に絶対に落下しない よう、機体を確実に支えること。 1. トランスミッションのニュートラル調 整を行う;「走行ドライブのニュート ラル調整」を参照のこと。 2.
図 33 1. ペダル・ストップ 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止 させ、駐車ブレーキを掛ける。 図 34 2. ペダル・ストップを固定しているナット をゆるめる。 1. 2. 3. ペダル・ストップを締め込んで、走行 ペダルから離す。 コントロール・パネル ネジ 3. ディテント・プレートをフェンダとフ レームに固定しているボルト(2本) をゆるめる。 4. 走行ペダルを軽く踏み込みながら調整 を続け、ペダルのロッドがストップに ちょうど当たった時または両者のすき 間が 2.5 mm になったときにポンプが最 大ストロークとなるようにする。ナッ トを締めつける。 移動走行速度を下げる調整 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止 させ、駐車ブレーキを掛ける。 2. ペダル・ストップを固定しているナット をゆるめる。 3. ペダル・ストップを締め込んで、走行 ペダルから離す。 図 35 1. ディテント・プレート 2.
5. エンジンが作動しており昇降レバーが フロート位置にセットされている状態 で昇降シリンダのロッドがフリー状態 となって手で出し入れできるように、 ディテント・プレートの位置をずらし て調整する。 • ハイ・アイドル: 3400 + 50 • ロー・アイドル: 1750 + 100 チョークの調整 1. 運転席を倒す。 6. ディテント・プレートの固定ネジを締め 付けて調整を固定する。 2. スロットル・ケーブルをエンジンに固 定しているクランプのネジをゆるめる (図 36)。 エンジン・コントロールの調整 3. チョーク・コントロール・レバーを前に 倒して CLOSED 位置とする。 スロットルの調整 4.
図 37 図はキャブレタ・アダプタを外した状態 1. 調速度アイドル・スプリング・ 2. アンカーの耳 図 38 高速アイドル・スプリング・ア ンカーの耳 1. センター・シュラウド 3. 機体左側にある油圧オイル・フィルタ (図 39)の下に容器を置く。 4. 上記手順 3 で設定した回転数よりも 25~50 RPM 高くなるように、アイドル・ ストップ・ネジを右に回して調整する。 最終的に速度が 1750± 100 RPM となる ように調整すること。 5. スロットル・コントロールをFAST位置 とする。高速アイドル・スプリング・ア ンカーの耳(図 37)を曲げて、エンジン 速度を 3400ア50 RPM に調整する。 油圧系統の整備 図 39 油圧オイルとフィルタの交換 1. 初回のオイル交換は運転開始後 8時間で、 その後は、400運転時間ごとまたは1年間 のうちいずれか早く到達した時期に行って ください。フィルタはToro 純正品を使用 してください。オイルも400運転時間ごと 又は1年に1回のうち早い方の時期に交 換します。 油圧フィルタ 4.
7. ディップスティックの FULL マーク 位置になるまで、油圧オイル・タンク にオイルを入れる。入れすぎないこ と。運転操作, 19 ページの「油圧系統 の点検」を参照。 8. エンジンを始動する。エンジンを通常 に回転させ、昇降シリンダの動作と車 輪の前進後退走行動作を確認する。 9. エンジンを停止し、タンクの油量を点 検し、必要に応じて補給する。 10.油圧接続部にオイル漏れがないかを点 検する。 11.中央シュラウドを取り付ける。 12.抜き取った燃料は適切に処分する。 1. 平らな場所に駐車しエンジンを停止す る。 2. 中央シュラウドを機体に止め付けてい るネジ2本を外してシュラウドを機体か ら取り外す(図 40)。 油圧ラインとホースの点検 油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、 ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッ ティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化 などがないか毎日点検してください。異 常を発見したら必ず運転を行う前に修理 してください。 図 40 1. センター・シュラウド 3.
注 油圧トランスミッションのサービ ス・マニュアル(Bulletin No. 9646) および修理マニュアル(Bulletin No. 9659)を別途入手されたい方は、メー カーに直接ご請求ください: のホースを使用します。ノズルや圧力洗 浄器は、シール部分やベアリングに浸水 させる恐れがありますので使用しないで ください。 冷却フィンや吸気口の周辺にホコリがた まらないようていねいに洗車してくださ い。洗車が終わったら、各部の磨耗・損 傷、油圧機器や可動部の状態などの点検 を行ってください。 Sundstrand Corporation 2800 East 13th Street Ames, Iowa 50010 6.
保管 4. エア・クリーナの吸気口とエンジンの排 気口を防水テープでふさぐ。 トラクションユニット 5. オイルタンクと燃料タンクのフタが締 まっているのを確認する。 1. トラクションユニット、アタッチメン ト、エンジンをていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する。全部のタイ ヤ空気圧を 0.28~0.42kg/cm2に調整す る。 3. ボルトナット類にゆるみながいか点検 し、必要な締め付けを行う。 4. グリス注入部やピボット部全部をグリ スアップする。にじみ出たグリスはふ き取る。 5. 塗装のはがれている部分に軽く磨きを かけ、タッチアップする。 6. バッテリーとケーブルに以下の作業を 行う: A. バッテリー端子からケーブルを外 す。 B. バッテリー本体、端子、ケーブル端 部を重曹水とブラシで洗浄する。 C. 腐食防止のために両方の端子部に Grafo 112X スキン・オーバー・グリ ス(Toro P/N 505-47)またはワセリ ンを塗る。 D. 電極板の劣化を防止するため、60 日ごとに24時間かけてゆっくりと 充電する。 注 完全充電したバッテリー液の比重 は 1.
図面 (Rev.
—Model 08703 (Rev.
—Model 08705 (Rev.
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 The Toro® Company 社およびその関連会社であるToro ワランティー 社は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます) の材質上または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時 間*のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で実 施いたします。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無 料で「製品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工 賃、部品代、運賃が含まれます。保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 • • タイン、点火プラグ、キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベル ト、スプレーヤの一部構成機器たとえばダイヤフラム、ノズル、 チェック・バルブなどを言います。 外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、天候、格納条 件、汚染、弊社が認めていない冷却液や潤滑剤、添加剤の使 用などが含まれます。 通常の使用にともなう「汚れや傷」。通常の使用に伴う「汚れや 傷」とは、運転席のシート、機体の塗装、ステッカー類、窓などに 発生する汚れや傷を含みます。 *ア