Form No. 3360-586 Rev A QAS 1 バ ン カ ー ・ ポ ン プ サ ン ド プ ロ / イ ン フ ィ ー ル ド プ ロ 3040 お よ び 5040 トラクションユニット用 08765— —シ リ ア ル 番 号 280000001 以 上 モ デ ル 番 号 08765 製品の登録は: www.Toro.com.
はじめに 図2 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法 を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた 適切な方法でご使用ください。この製品を適切 かつ安全に使用するのはお客様の責任です。 1. 危険警告記号 重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 要 「重要」は製品の構造などについての注意点 注はその他の注意点を表しています。 を、注 弊社Toro のウェブサイトwww.Toro.com で製 品・アクセサリ情報の閲覧、代理店についての 情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行って いただくことができます。 目次 整備について、またToro 純正部品についてな ど、分からないことはお気軽に弊社代理店また はToro カスタマー・サービスにおたずねくださ い。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル 番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の 取り付け位置を示します。いまのうちに番号を メモしておきましょう。 はじめに ............................... 2 安全について .....................
安全について • 車両は一人乗りです。絶対に人を乗せない でください。 • エンジンの始動や運転操作は必ず着席して 行ってください。 • 運転には十分な注意が必要です。転倒や暴走 事故を防止するために以下の点にご注意く ださい: – 作業は日中または十分な照明のもとで 行う。 – ゆっくりとした走行速度で運転し、隠 れた穴などの見えない障害に警戒を怠ら ない。 – サンドバンカーや、溝、小川、などの ハザードに乗り入れる時には特に注意が 必要です。 – 小さな旋回をするときや法面で旋回する ときは、走行速度を十分に落とす。 – 急停止や急発進をさける。 – バックするときには、後方の安全に注 意し、マシンの後部に人がいないことを 十分に確認する。 – 道路付近で作業するときや道路を横断す るときは周囲の交通に注意する。常に道 を譲る心掛けを。 • 清掃作業中は、排出口に人を近づけないで ください。周囲の人間が排出口に近づかな いように注意し、また排出口を人に向けな いように注意してください。 • 斜面でエンストしたり、坂を登りきれなく なったりした時は、絶対にUターンしない でください。必ずバックで、ゆっく
りな修理が必要になった時や補助が必要な 時は、Toro 正規代理店にご相談ください。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエン ジンを停止し、ポンプを下降させてシステ ム内部の圧力を完全に解放してください。 • 火災防止のため、エンジンの周囲に、余分 なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜ま らないようご注意ください。高温のエンジ ンに水をかけたり、電装部に水を掛けたり しないでください。 • エンジンを回転させながら調整を行わなけ ればならない時は、手足や頭や衣服をファ ンやその他の可動部に近づけないように十 分ご注意ください。 • ボルト、ナット、ネジ類は十分に締めつけ、 常に機械全体の安全を心掛けてください。 • ガバナの設定を変えてエンジンの回転数を 上げないでください。Toro 正規代理店でタコ メータによるエンジン回転数検査を受け、 安全性と精度を確認しておきましょう。 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検して ください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの 接続やホースの状態を確認してください。 • オイルの点検や補充は、必ずエンジンを停止 した状態で行ってください。 • 油圧のピ
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 1 2 数量 用途 バンカー・ポンプ・アセンブリ 1 トラクションユニットへバンカー・ポンプ を取り付けます 必要なパーツはありません。 – リンク・アセンブリの調整を行います その他の付属品 内容 数量 パーツカタログ 1 オペレーターズマニュアル 1 用途 ご使用前にお読みください。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 注 このバンカー・ポンプを使用するには、ト ラクションユニットに後部リモート油圧キット Model 08781 または部リモート油圧キット Model 08782 が装備されていることが必要です。 1 トラクションユニットへのバンカー・ ポンプの取り付け この作業に必要なパーツ 図3 1 バンカー・ポンプ・アセンブリ 1. 手順 アタッチメント・アダプタ 2. ロック・レバー 1. トラクションユニットのアダプタについて いるアタッチメントはすべて外す。 3.
2 リンク・アセンブリを調整する 必要なパーツはありません。 手順 1. バンカー・ポンプをトラクションユニット に固定したら上昇させる。 1 2. 図 5に示すように、上面のワッシャからア タッチメント・アダプタのリンク・アセンブ リのスペーサまでの距離を測る。 注 ワッシャとショルダ(肩)とのすき間が 1.5~2.0 mm あれば適正です。 G008127 図4 1. ホース・ガイド 重要 油圧ホース・カップラを外した時は必 ずカップラに栓をし、油圧装置内部に絶対 に異物を入れないよう、細心の注意を払っ てください。 7. バンカー・ポンプを作動させるために、サン ドプロ本体の油圧機能および油圧オイルを 使用しますので本体のオイル量が少し減り ます。以下の手順で本体の油圧オイルの量 を調べて補充してください: A. サンドプロのエンジンを始動しリモート 油圧装置を作動させる。 B. バンカー・ポンプを数秒間作動させる。 このときは、ポンプを水中に入れなくて もよい。 図5 C. ポンプを止め、リモート油圧装置とエン ジンも停止させる。 1. 1.5~2.0 mm 2.
運転操作 注 ハンドル・ノズル(図 7)の抵抗を強ま たは弱く調整したい場合には、ピボット・ タワーの上部についている大きいナットの トルクを調整します。 吐出ノズルの調整 吐出ノズル(図 6)は、上下方向または左右方 向に動かして水を飛ばす方向を調整すること ができます。 1. 水を飛ばす距離の調整は以下の手順で行 います: • ロックアップ・ハンドル(図 6)を回 して、ピボット・タワーのロックを解 除する。 1 2 1 G008120 図7 1. ノズル・ハンドル 運転の前に 1. バンカーの一番低い場所で、水の深さを測 る。水深が6.35 cm(ポンプのスロットの半 分の高さ)以下である場合には、縦横各 30 cm、深さ 5~7.5 cm の穴を掘って、こ の穴の中にポンプをセットする(図 8)。 G008121 図6 1. ロックアップ・ハンドル 2.
2 1 図8 1. 水深(6.35 cm) 2. ポンプの運転を開始する前に、ポンプ・ク ランプ(図 9)とロックアップ・ハンド ル(図 10)がしっかり固定されているこ とを確認する。 G008121 図 10 1. ロックアップ・ハンドル 2. 吐出ノズル 3. ポンプからの吐出方向を確認、調整する。 「吐出ノズルの調整」を参照。 バンカー・ポンプの運転操作 1. サンドプロを始動して、バックでゆっくり とバンカーの一番浅い部分に乗り入れる。 サンドプロのホイールハブの高さ(図 11) より深いところには乗り入れないこと。 1 G008122 図9 1.
注 アタッチメントのアダプタがトラクション ユニットのアダプタに引っかかってしまった時 は、バールやドライバーなどをスロットに差し 込んで外してください (図 12)。 に引き出し、ハンドルでポンプを持ち上 げて取り出します。 2. ポンプを水中に入れる前に、リモート油圧 装置でポンプを始動させる。こうすると、 ゴミがポンプの中に引っかかっても、イン ペラが停止してしまうことを防止すること ができる。 3. ポンプを水中に下ろす。 1 注 ポンプを水に入れても吐出が始まらない 場合には、リモート油圧装置を1秒間 ON し てから 2秒間 OFF する操作を何回か繰り返 してポンプに呼び水を入れる。 4. 水の飛ぶ方向を確認し、必要に応じて調 整する。 運転のヒント G003783 水流には大きな力があり、当たるとけがを したり、倒れたりする恐れがあるので十分 注意すること。 図 12 1.
保守 5. ポンプをフレームの後ろに引き出し、ハン ドルでポンプを持ち上げて取り出す。 15) ) 分 解 ( 図 15 ポンプの清掃 6. カバー・プレート取り付けネジ(5本)を取 り外してカバーを外す。 ポンプの内部に異物が侵入すると、吐出量が少 なくなったり、吐出が止まったりします。この ような場合には、ポンプをフレームから外して 分解、清掃、再組み立てし、もう一度フレーム に付け直す必要があります。 1. サンドプロを停止させ、駐車ブレーキを掛 け、キーを抜き取る。 2. トラクションユニットからポンプの油圧ホー スを外す。取り外したホースには汚れ防止 キャップをはめる。 3. ラッチを解除し、吐出ホースをポンプから 外す(図 13)。 1 7. インペラを手で回せる場合には手で回して、 インペラやハウジングに引っかかっている 異物を取り出す。この方法で異物を除去で きない場合には次のステップに進む。 8. 吸い込みフランジを固定しているネジ(3 本)を外して吸い込みフランジを外す。 9. ハンドル固定ネジ(2本)を取り外して、ハ ンドルを外す。 10.
図 15 1. 2. カバー・プレート 吸い込みフランジ 3. 4. インペラ シャフト 5. 6. 15) ) 再 組 み 立 て ( 図 15 ポンプ・ハウジング スラスト・プレート 7. 8. 油圧モータ 取っ手 3. シャフトのインペラ側にオイルを塗る。シャ フトとベアリングとをボディーに入れる; シャフトがリップ・シールの中央部にくる ように注意しながら、ボディ内部のショル ダー(肩部)の底に当たるように取り付け る。スナップ・リングを取り付けてシャフ ト・アセンブリを固定する。 1. 適当なブッシュやソケットを使って、新しい リップ・シールをポンプ・ハウジングに押し 込む。少量の潤滑剤を塗ってもよい。シー ル同士が背中合わせになるように、1 枚ずつ 押し込むのが正しい組み立て方法である。 2.
スラスト・プレートをシャフトに通す;そら まめ形のスロットがベアリングから離れて上 向きになるように取り付けること。そらま め形がモータの圧力側にくるのが正しい。 15.吐出ホースをポンプに接続してラッチで固 定する(図 13)。 16.油圧ホースをトラクションユニットに接続 する。 6. 駆動ピンをシャフトのスロットに取り付け、 ドライバー(ねじ回し)で保持しながらジェ ロータをシャフトに通し、スラスト・プレー ト部で止まるまで押し込む。ジェロータと スラスト・プレートを整列させる。 ノズル・スリーブの点検 Tハンドル・アセンブリについているノズル・ スリーブ(図 17)にはスロットがついており、 水や異物がホースに逆流せずにここから抜ける ようになっています。スロットや穴に異物が詰 まらないようにしてください。 7. シャフトにカバーを取り付ける;ジェロー タを少し横に動かす必要がある。ダボピン がスラスト・プレートを貫通してボディ内 部に入り込むようにすること。このアセン ブリを入れるのにハンマーやプレスを使わ ないこと; 位置がきちんと合えばアセンブ リは滑らかに入る。 8.
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一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社 の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上 または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間*のうち いずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたしま す。この保証はエアレータを除くすべての製品に適用されます( エアレータに関する保証については該当製品の保証書をご覧下さ い)。この品質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製 品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部 品代、運賃が含まれます。この保証は、「製品」 の当初の購入者 に納品された日から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入した弊社 代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、お客 様から連絡をして頂くことが必要です。連絡先がわからなかった り、保証内容や条件について疑問がある場合には、本社に直接お 問い合わせください: Toro Commer