Operator's Manual
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出 力回 路 はそ れぞ れ 所 定の入 力 が そろった 時 に通 電 状 態
となります。出力表示用 LED として、SVL, SVR, SVQ が用
意されています。これらの LED はそれぞれの出力端子に
接 続 され たリレ ー の 状 態 や 電 圧 状 態 をモ ニタして います。
出力回路が健全でも、出力装置そのものが健全であること
は 保 証 で き ま せ ん 。で す か ら 電 気 系 統 の 故 障 探 究 を 行 う
時 に は 、出 力 L E D の チェック以 外 に各 機 器 の 通 常 の テスト
や ワ イ ヤ ハ ー ネ ス の 検 査 が 必 要 に な り ま す 。各 機 器 の イ ン
ピーダンス測定、ワイヤハーネスをつないだ状態(ACMの
部分で切り離した状態)でのインピーダンス測定、一時的
な 通 電 試 験 な ど を行 って み る必 要 が あ るで し ょう 。
ACMは外部のコンピュータや診断機器に接続することは
できません。また、内部のプログラムを改変することもでき
ませんし、発生した故障内容を記憶しておくこともできま
せん。
ACM上のLEDには絵文字で識別されます。枠で囲まれた3
つが出力です。それ以外はすべて入力です。以下に記号と
そ の 意 味を 示 します。
1
2
3
4
5
7
8
9
6
10
11
12
1. On/O
2. 出力
3. ソレノイドバルブ下降
4. ソレノイドバルブ上昇
5. ソレノイドバルブ、クイック
6. 入力
7. ヘッド下降
8. ヘッド上昇
9. 移動走行
10. エアレーション
11. 芝面追従
12. 下降OK
ACM を使った故障探究手順を示します。
1. どの出力の故障原因を探すのかを決める。
2. 始動キーを ON にして、赤い電源 LED が点灯するのを
確認する。
3. 各入力スイッチを操作して、対応する入力 LED の点灯
を確認する。
4. スイッチやレバーを操作して、調べたい出力に必要な入
力 条 件 を 作り出 す。
5. 出力LEDが点灯しているのにその機器が作動しない場
合には、出力ハーネス、そこから先の接続、機器そのも
のの故障が疑われる。必要時応じて修理する。
6. 出力側の LED が点灯しない場合は、ヒューズ 2 ヶ所を
点検する。
7. 入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場合に
は、ACM を交換して症状が解消するかを試験する。