Operator's Manual
出力回路が健全でも、出力装置そのものが健全
であることは保証できません。ですから電気系
統の故障探究を行う時には、出力LEDのチェッ
ク以外に各機器の通常のテストやワイヤハー
ネスの検査が必要になります。各機器のイン
ピーダンス測定、ワイヤハーネスをつないだ
状態(ACMの部分で切り離した状態)でのイン
ピーダンス測定、一時的な通電試験などを行っ
てみる必要があるでしょう。
ACMは外部のコンピュータや診断機器に接続す
ることはできません。また、内部のプログラム
を改変することもできませんし、発生した故障
内容を記憶しておくこともできません。
ACM上のLEDには絵文字で識別されます。枠で囲
まれた3つが出力です。それ以外はすべて入力
です。以下に記号とその意味を示します。
図 図
図
39 39
39
1.On/Off
7.ヘッド下降
2.出力
8.ヘッド上昇
3.ソレノイドバルブ下降
9.移動走行(1)
4.ソレノイドバルブ上昇
10.エアレーション(4)
5.ソレノイドバルブ、クイック
11.芝面追従
6.入力
12.下降OK
ACMを使った故障探究手順を示します。
1.どの出力の故障原因を探すのかを決める。
2.始動キーをONにして、赤い電源LEDが点灯
するのを確認する。
3.各入力スイッチを操作して、対応する入力
LEDの点灯を確認する。
4.スイッチやレバーを操作して、調べたい出
力に必要な入力条件を作り出す。
5.出力LEDが点灯しているのにその機器が作
動しない場合には、出力ハーネス、そこか
ら先の接続、機器そのものの故障が疑われ
る。必要時応じて修理する。
6.出力側のLEDが点灯しない場合は、ヒュー
ズ2ヶ所を点検する。
7.入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場合
には、ACMを交換して症状が解消するかを
試験する。
ヒ ヒ
ヒ
ン ン
ン
ト ト
ト
全 全
全
般 般
般
作 作
作
業 業
業
現 現
現
場 場
場
に に
に
存 存
存
在 在
在
す す
す
る る
る
障 障
障
害 害
害
物 物
物
に に
に
つ つ
つ
い い
い
て て
て
、 、
、
よ よ
よ
く く
く
把 把
把
握 握
握
し し
し
て て
て
お お
お
い い
い
て て
て
く く
く
だ だ
だ
さ さ
さ
い い
い
。 。
。
周 周
周
囲 囲
囲
の の
の
障 障
障
害 害
害
物 物
物
に に
に
触 触
触
れ れ
れ
た た
た
り り
り
巻 巻
巻
き き
き
込 込
込
ま ま
ま
れ れ
れ
た た
た
り り
り
し し
し
な な
な
い い
い
よ よ
よ
う う
う
十 十
十
分 分
分
注 注
注
意 意
意
し し
し
な な
な
が が
が
ら ら
ら
運 運
運
転 転
転
し し
し
て て
て
く く
く
だ だ
だ
さ さ
さ
い い
い
。 。
。
•エアレーション中の旋回は非常にゆっくり
ていねいに行う。コアリング・ヘッドが作
動中に急旋回をしないでください。エア
レータを実際に着地させるまえに、走行す
るコースを決めておくこと。
•常に前方に何があるかをはっきりと意識し
ながら機械の操作を行ってください。建
物、フェンス、他の機械などの近くでは作
業をしないでください。
•後方を頻繁に確認し、作業の様子や畝がそ
ろっているかなどを確かめながら運転して
ください。
•タインを破損したりした場合には、必ず
破片をきれいに集め、後からくる芝刈機
などが事故を起こさないように配慮して
ください。
•破損したタインは新しいものに交換し、既
存のタインに異常がないか確認してから作
業を続けてください。駆動部分などに破損
が見つかった場合には、必ず修理してか
ら作業を再開する。
•機械の作業幅全部を使わないでエアレー
ションを行なう場合には、使わない幅部分
のタインを外して使えばよいのですが、そ
の場合、タイン・ヘッドは取り付けたまま
にしておいてください。マシンの正しいバ
ランスを維持するためにタイン・ヘッドが
必要です。
•このエアレータは他の多くのマシンよりも
よりも深い穴あけを行うことができます。
そのため、土盛りで造成した(サンド仕様
でない)グリーンで長い中空タインを使う
と、コアの先端部がきれいに抜けないこと
があります。これは、タインの先端部分に
土質の異なる土が入るためです。Toroの側
面排出型のタインを使うと、早い動作でも
きれいにコアを抜くことができます。エア
レーションと目土散布を継続的に行っている
うちに、このような現象は解消されます。
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