Operator's Manual
• スロットル操作
• ギア操作
注:トラクタの運転操作については、トラクタのマニュア
ルを参照してください。
作業概要
エアレータは、トラクタの3 点ヒッチで持ち上げた状態
で移動させ、作業現場で下降させて使用します。
トラクタからの駆動力はPTO シャフトとギアボックスを
通じてエアレータに伝えられ、そこから駆動ベルトとクラ
ンクシャフトによってタインアームに伝達されます。
エアレータが下降し、PTO が回転した状態でトラクタが
前進するとターフ表面に連続して穴を開けることができ
ます。
穴の深さは、エアレータの前傾角度と深さ調整ローラの
設定によって決まります。
穴と穴の前後間隔はトラクタのギア比(又は油圧走行ペ
ダルの設定位置)と、タインヘッドに取り付けたタイン
の数によって決まります。単にエンジン回転数を変化さ
せただけでは穴あけ間隔は変化しません。
トレーニング期間
プロコアを使って実際に作業を始める前に、広い安全な
場所で十分に運転操作に慣れておきましょう。所定のギ
アでの走行やPTO 操作、エアレータの上昇下降操作な
どを十分に練習してください。始動、停止、エアレータの
上昇・下降だけでなく、列をそろえて作業する練習なども
必要です。運転に自信が生まれれば機械の性能をよりよ
く発揮することができます。
現場にスプリンクラーや電線などが埋設されていて、エ
アレーション中にこれらを打ち抜く危険性がある場合
には、目印の小旗を立てるなど入念な準備をしてくださ
い。
注意 •
人身事故防止のため、トラクタの運転席を離れる場合
には、必ず駐車ブレーキを掛け、PTOを解除するこ
と。また、エアレータの整備・修理を行う時には、まず
機体トラクタの運転操作をキャスタ/セーフティスタン
ドに下ろすこと。整備等が終了したら、全ての安全ガ
ード類を確実に取りつけること。
エアレーションの前に
現場の様子を十分に観察し、作業の障害になるものは
できるだけ取り除き、取り除けないものがあれば、安全
な作業方法を考えます。タインが異物に当たって破損す
ることがありますから、予備のタインや工具を携帯する
ほうがよいでしょう。
エアレーションの手順
注:ニードル・タイン用ヘッドを使用する場合は、開始手
順が多少異なります。製品のキットに付属する説明書を
必ずお読みください。
1. タインが一番下まで降りた時に地表すれすれの高さ
となるように、エアレータを降下させる。
2. トラクタのエンジンをゆっくり回転させてPTO クラ
ッチを接続し、エアレータの動きを確認する。
重要 機体を地表から浮かせた状態では、絶対に
540 rpm で運転しないでください。機体が破損する
危険があります。タインヘッドを取り付けないままで
の運転は絶対禁止です。
3. 前進走行速度が1~4 km/h になるようなギアを選択
する(実際の運転操作についてはトラクタのオペレー
ターズマニュアルを参照)。
4. PTOクラッチをつなぎ、トラクタが走行を開始したら
エアレータを完全に地面に降ろし、エンジン速度を
フル回転としてPTOを540rpmで回転させる。
重要 地表から浮かせた状態で540 rpm で運転を行
うと機体が破損する場合がありますから絶対にしな
いでください。
注:ローラが着地していることを確認してください。
5. 穴あけの状態を観察する。前後の穴あけ間隔を広く
したければ、ギアによって(油圧走行の場合には油圧
レバーやペダルによって)速度を上げる。穴の間隔を
狭めたい場合には、ギアによって速度を下げる。ギア
を変えずにエンジン速度を変えても間隔は変化しな
いので注意する。エアレータがスムーズに運転でき
るエンジン速度で運転する。
重要 後方を頻繁に確認し、作業の様子や畝がそろ
っているかなどを確かめながら運転してください。
6. トラクタの前輪を目印として、隣のうねとの穴間隔を
保持する。
7. うねの端まできたら、エアレータを上昇させ、エンジ
ン回転数を落とし、PTO を解除する。
8. 狭い場所にバックで進入する(ティーなど)場合に
は、PTO を解除し、エアレータを一番高い位置まで
上昇させる。ターフガードをターフに引っかけないよ
うに注意。
9. タインを破損したりした場合には、必ず破片をきれ
いに集め、後からくる芝刈機などが事故を起こさな
いように配慮する。