Operator's Manual
10. 破損したタインは新しいものに交換し、既存のタイ
ンに異常がないか確認してから作業を再開する。駆
動部分などに破損が見つかった場合には、必ず修理
してから作業を再開する。
移動のための運転
移動走行に移る前に、エアレータを上昇させ、PTO を解
除してください。斜面の横切り運転やアンジュレーショ
ンのある場所では、確実な制御ができるよう、速度を十
分に落とすようにしましょう。
重要 移動走行速度は24 km/h までとしてください。
注意 •
トラクタのタイヤ空気圧はタイヤメーカの指定する数
値を守ってください。注意
使用後の洗浄と点検
1日の作業が終わったら、ノズルを付けないホースで機
体を十分に水洗いしてください(シール部やベアリング
への浸水を防止するため)。こびりついた汚れはブラシ
などで落としてください。カバー類はソフトな中性洗剤
で洗ってください。定期的に自動車ワックスを塗布する
ときれいな光沢を維持することができます。清掃がすん
だら、破損、ギアオイルの漏れ、タインの摩耗など機体
各部を点検します。
運転のヒント
1. エンジンスローで徐々にPTO を接続し、スロットルを
540 rpm に上げながらエアレータを降下させる。エ
アレータが最もスムーズに運転できるようにエンジ
ンの回転数を調節する。
注:ギアシフトを変えずにエンジン/PTO 回転数を変
えても(油圧走行トラクタの場合には、ペダル位置を
変えずにエンジン/PTO 回転数を変えても)前後の
穴あけ間隔は変化しません。
重要 エアレータを浮かせた状態でPTOを長時間回
転させないでください。
2. エアレーション中の旋回は非常にゆっくりていねいに
行う。PTO を動作させたままでの急旋回は絶対にし
ない。エアレータを実際に着地させるまえに、走行す
るコースを決めておくこと。
3. 非常に硬い表面や登り斜面などでトラクタが立ち往
生しそうになったら、エアレータをわずかに上げてや
り、トラクタのパワーが戻ったらエアレータを完全に
着地させる。
4. 地表が非常に硬い時や非常に乾いている時のエアレ
ーションは避ける。雨の後や散水した翌日などに作
業を行うと非常によい結果が得られる。
注:作業中にローラが地表から持ち上げられるのは、
地面が硬すぎてタインが完全に地中に入っていない
からです。このような場合には、ローラが持ち上がら
ない程度まで打ち込み深さを浅くしてください。
5. 地面が硬い場合には、まず穴あけ深さを浅くして作
業を行う。そして、コアを処理してからもう一度深い
設定で、できれば散水をしてから、作業を行う。
6. プロコアは、トラクタのタイヤでコアを粉砕しないよ
うにオフセットが取られている。このオフセットが取
られている側が、作業済みのうねの方を向くように作
業コースを作るとよい。
7. 深さ調整をしたら、必ず上リンクの点検再調整を行
う。エアレータの前面が地面に対して垂直またはわず
かに前傾していることが大切である。希望の深さで
ベストの穴あけができる前傾角度を探すとよい。
注:理想的な穴あけが得られたら、その時の深さ設
定と上リンクの長さ前を記録しておくようにしましょ
う。
注意 •
人身事故防止のため、トラクタの運転席を離れる場合
には、必ず駐車ブレーキを掛け、PTOを解除するこ
と。また、エアレータの整備・修理を行う時には、まず
機体をキャスタ/セーフティスタンドに下ろすこと。整
備等が終了したら、全ての安全ガード類を確実に取り
つけること。
ウィンドロア(コア寄せ装置:オプ
ション)
プロコア660 のみ
中空タインで作業するとき、ウィンドロア(Toro Model
No. 09732;オプション)を使うと、コアを細いうねにまと
めることができます。
フローテーション・キット(オプショ
ン)
アンジュレーションの大きなターフで使用する場合に
は、フローテーション・キット(Toro Model No. 09154)
を使うと便利です。