Form No. 3358-507 Rev A Groundsmaster ® 3280-D 2 輪 駆 動 & 4 輪駆動 トラクションユニット 30344— —シ リ ア ル 番 号 270000401 以 上 モ デ ル 番 号 30344 モ デ ル 番 号30345 30345— — シ リ ア ル 番 号 270000401 以 上 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
警告 モデル番号 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 ディーゼルエンジンの排気やその成分はカ リフォルニア州では発ガン性や先天性異 常を引き起こす物質とされています。 シリアル番号 この説明書では、危険についての注意を促すた めの警告記号図 2を使用しております。死亡事 故を含む重大な人身事故を防止するための注意 ですから必ずお守りください。 このスパーク・アレスタはカナダ ICES-002 適 合品です。 重要 このエンジンにはスパーク・アレスタが 装着されていません。カリフォルニア州の森林 地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用す る場合には、法令によりスパーク・アレスタの 装着が義務づけられています。他の国や地域に おいても、法令によりスパーク・アレスタの装 着が義務づけられている場合があります。 図2 1.
アタッチメントやアクセサリ ...........27 運転操作 ...............................27 エンジン・オイルの量を点検す る ...............................27 冷却系統を点検する .................. 28 油圧システムを点検する ..............28 燃料を補給する......................29 リア・アクスル・オイルの点検(Model 30345 のみ) ......................30 双方向クラッチの潤滑油の点検(Model 30345 のみ) ......................31 ROPS(横転保護バー)について .........31 エンジンの始動と停止 ................32 燃料系統からのエア抜き ..............32 インタロック・システムを点検す る ...............................33 緊急時の牽引移動 ....................
安全について – 斜面で機体が滑り始めるとブレーキで制 御することは非常に難しくなること。斜 面で制御不能となるおもな原因は: ◊ タイヤグリップの不足; ◊ 速度の出しすぎ; ◊ ブレーキの不足; ◊ 機種選定の不適当; ◊ 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握 していなかった。 ◊ ヒッチの取り付けや積荷の重量分配 の不適切。 • オペレータやユーザーは自分自身や他の安全 に責任があり、オペレータやユーザーの注意 によって事故を防止することができます。 この製品はアタッチメントのオペレーターズ マニュアルに掲載の通りにウェイトを搭載する ことにより、製造時の状態においてCEN 規格 EN 836:1997、ISO規格5395:1990、および米国 連邦ANSI B71.
• アタッチメントの排出方向に注意し、絶対 に人に向けないように、また、作業中は機 械に人を近づけないでください。 さい。これらが正しく機能しない時には芝 刈り作業を行わないでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられて いない状態のままで運転しないでください。 インタロック装置は絶対に取り外さないこ と、また、正しく調整してお使いください。 作業中に後輪が浮き上がってしまわないよ う、適切なリア・ウェイトを装着することが 必要である。デッキやその他のアタッチメ ントを上昇させた状態で急停止をしないこ と。下り坂ではデッキやその他のアタッチ メントを必ず下げておくこと。後輪が浮き 上がるとハンドルがきかなくなる。 • エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジ ンの回転数を上げすぎたりしないでくださ い。規定以上の速度でエンジンを運転すると 人身事故が起こる恐れが大きくなります。 • 運転位置を離れる前に: 運転操作 – 平坦な場所に停止する; • 有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような閉め 切った場所ではエンジンを運転しないでく ださい。 – PTOの接続を解除し、アタッチメントを下
• トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろ すときには安全に十分注意してください。 • 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木な どの障害物の近くでは安全に十分注意して ください。 スケーブルを外してください。取り付ける ときにはプラスケーブルから接続します。 • ブレードを点検する時には安全に十分注意 してください。必ず手袋を着用してくださ い。悪くなったブレードは必ず交換してく ださい。絶対に曲げ伸ばしや溶接で修理し ないでください。 • 可動部に手足を近づけないよう注意してく ださい。エンジンを駆動させたままで調整 を行うのは可能な限り避けてください。 • バッテリーの充電は、火花や火気のない換気 の良い場所で行ってください。バッテリー と充電器の接続 や切り離しを行うときは、 充電器をコンセントから抜いておいてくだ さい。また、安全な服装を心がけ、 工具は 確実に絶縁されたものを使ってください。 保守整備と格納保管 • 常に機械全体の安全を心掛け、また、ボル ト、ナット、ネジ類が十分に締まっている かを確認してください。 • 火花や裸火を使用する屋内で本機を保管す る場合は、必ず燃料タンクを空にし、
保守整備と格納保管 – 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速 してください。急停止や急発進をしない こと。 • 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検して ください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの 接続やホースの状態を確認してください。 – この機械は公道を走行する装備をもたな い「低速走行車両」です。公道を横切っ たり、公道上を走行しなければならない 場合は、必ず法令を遵守し、必要な灯火 類、低速走行車両の表示、リフレクタな どを装備してください。 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは 作動油が高圧で噴出していますから、手な どを近づけないでください。リークの点検 には新聞紙やボール紙を使 い、絶対に手を 直接差し入れたりしないでください。高圧 で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に 重大な損傷を引き起こします。万一、油圧 オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の 治療を受けてください。 – 道路横断時の安全に注意。常に道を譲る 心掛けを。 – 下り坂ではブレーキを併用して十分に減 速し、確実な車両制御を行うこと。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエン ジンを停止し、デッキを下降させてシス
この機械は、EN 1033 規定に則って同型機で測 定した結果、手部の最大振動レベルが 2.5 m/s2 未満であることが確認されています。 背中 この機械は、ISO 2631 規定に則って同型機で測 定した結果、背部の最大振動レベルが 0.5 m/s2 未満であることが確認されています。 全身 この機械は、EN 1032 規定に則って同型機で測 定した結果、手・腕部の最大振動レベルが 0.5 m/s2未満であることが確認されています。 安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付していま す。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 93-7841 1. 警告 — オペレーターズマニュアル を読むこと。 106-9206 1. 2. ホイール・トルクについての規定 参照: オペレーターズマニュアル 。 93-6680 106-6754 1. 2. 93-7272 警告 - 表面が熱い。触れないこと。 ファンによる手足切断危険、およびベルトによる巻き込まれの 危険:可動部に近づかないこと。 1.
105-2511 1. 始動方法について オペレーターズマニュアル を読むこと。 108-2031 1. 2. 3. ロック解除 ロック カッティングユニット下降 4. 5. 6. 7. 8. 9. カッティングユニット上昇 エンジン速度 高速 低速 ホッパー・コントロール ホッパー下降 10. ホッパー上昇 108-2018 1. PTO ― OFF 2. PTO ― On 3. 4. 5. 6. オプション機器 オプション機器 9 エンジン ― 作動 エンジン ― 停止 7.
5-7179 82-8940 1. 2. ロック チルト・ハンドル 3. 1. ロック解除 オペレーターズマニュアル 2. 駐車ブレーキ を読むこと。 114-2855 1. 警告 — オペレーターズマニュアル を読 むこと。使用する前に全員がトレーニン グを受けること。 3. ブレードによる手足切断の危険:可動部 に近づかないこと 2. 異物が飛び出す危険 - 人を近づけな いようにし、デフレクタを必ずセットして おくこと。 4. 警告 ― 車両を離れるときは駐車ブレー キを掛け、キーを抜くこと。 10 5.
108-6585 (CE用: 114-2855 の上から貼付する) 1. 警告 — オペレーターズマニュアル を読 むこと。使用する前に全員がトレーニン グを受けること。 3. ブレードによる手足切断の危険:可動部 に近づかないこと 2. 異物が飛び出す危険 - 人を近づけな いようにし、デフレクタを必ずセットして おくこと。 4. 警告 ― 車両を離れるときは駐車ブレー キを掛け、キーを抜くこと。 108-6583 1. 参照: オペレーターズマニュアル 。 11 5.
106-9290 1. 2. 3. 入力 作動していない オーバーヒート時のエンジ ン停止 4. オーバーヒート時の警告 5. 着席 6. PTO 7. 駐車ブレーキ OFF 9. 出力 10. PTO 11. 始動 8. 12. ニュートラル 13. 14. 始動 パワー 通電で運転(ETR) 108-2073 93-7834 1. 2. 警告 ― ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。 横転事故の際の怪我や死亡を防止するため、必ず ROPS を 立ててロックし、シートベルトを着用して運転すること。どうして も必要なとき以外には ROPS を下げないこと;ROPS を下げた 状態で乗車する時にはシートベルトを着用しないこと。 3. オペレーターズマニュアルを読むこと;運転はゆっくり慎重に。 12 1. 2. ここに乗らないこと。 走行ペダル 3. 走行 - 前進 4. 5.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと 。 バッテリーに人を近づけな いこと。 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 鉛含有:普通ゴミとして投 棄禁止。 メーカー純正マーク 1.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 数量 用途 1 2 ハンドル カバー 取っ手 ネジ 1 1 1 2 3 運転席, Model 30398 及び 機械式サスペ ンション・キット, Model No. 30312 または 空気式サスペンション・キット, Model No.
スト・カバーがシャフトについていること を確認する (図 3). PTO ユ ニ バ ー サ ル ・ シ ャ フ ト が マ シ ン の フ レ ー ム に 固 定 さ れ て い る 。 PTO を 操 作 す る 前に、必ず取り外し、適当なデッキに接続 すること。 3. ハンドルとワッシャをステアリング シャフ トにはめ込む (図 3)。 4. ハンドルをシャフトにはめ込んだら、ジャ ム・ナットで固定する 。ジャム・ナットを 2.7~3.5 kg.m にトルク締めする。 5. ハンドルにカバーを取り付ける(図 3)。 1 2 ハンドルを取り付ける フードに取っ手を取り付ける この作業に必要なパーツ 1 ハンドル 1 カバー この作業に必要なパーツ 手順 1 取っ手 2 ネジ 1. 出荷台からハンドルを外す。 手順 1. フード・ケーブル・ブラケットをフードの裏 側に固定しているネジ 2 本とナットを外 して捨てる (図 4)。 図4 1. フード・ケーブル・ブラケット 2.
4 シートベルトを取り付ける この作業に必要なパーツ 図5 1. ハンドル 2. フード・ケーブル・ブラケット シートベルト 2 ボルト 2 ロック・ワッシャ 2 平ワッシャ 手順 3 2 本のボルト(7/16 x 1 in), 平ワッシャ (7/16 in),ロック・ワッシャ(7/16 in)を 使って、シートベルトの各端部を、運転席後ろ の穴に取り付ける(図 6)。 運転席を取り付ける この作業に必要なパーツ 1 2 重要 ベルトのラッチ側が運転席の右側にくる ように取り付けること。 運転席, Model 30398 及び 機械式サスペンション・キッ ト, Model No. 30312 または空気式サスペンション・キット, Model No. 30313(別途購入のこと) 手順 グランドマスター 3280-D は出荷に際して運転 席は取り付けておりません。オプションとして 販売されている運転席, Model 30398 及び 機械 式サスペンション・キット, Model No. 30312 ま たは空気式サスペンション・キット, Model No.
5 6 マニュアル保管チューブを取り付 ける ROPS((横 転 保 護 バ ー ) を 立 て る ROPS 必要なパーツはありません。 この作業に必要なパーツ 1 マニュアル保管チューブ 2 R クランプ 手順 1. 機体の左右でヘアピン・コッターを抜き、 ピンを外す (図 8)。 手順 1. 座席プレートに付いている筒とRクランプ を取り外す。取り付けボルト2本と平ワッ シャは捨てる。 2. 上シート・ブラケットをシート・サスペン ションの左側に固定しているナット2個とビ ニル・キャップを取り外す(既に取り付けて いた場合)(図 7)。 3. 今はずしたナット2個でRクランプをシー ト・ブラケットのスタッドに仮止めする (図 7)。R クランプはシート・サスペンショ ンのタブの下になるように取り付けること。 図8 1. ROPS 2. ピン 3. ヘアピン・コッター 2.
2. バッテリーの上部をきれいに拭い、キャッ プを取り外す (図 9)。 さい。この機械に使用しているバッテリー はメンテナンス・フリーですので、通常は水 の補給もほとんど必要ありません。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 図9 1. キャップ 3. 各セルに慎重に電解液を満たす。電極板が 6mm程度水没するぐらいが適当 (図 10)。 バッテリーの端子に金属製品やトラクタの 金属部分が触れるとショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属部を接触させない ように注意する。 • バッテリーの端子と金属を接触させな い。 7. バッテリーを機体に取り付ける。 8.
すぎず、平らなターフでは上から押し付けすぎ ないことが必要です。芝を削ってしまうとか、 デッキの左右で刈りあがりが違うといった症状 が現れた場合には、デッキに掛かっている重量 をいくらかトラクションユニットに移動させる 方が良い場合があります。この場合にはカウン タバランスの押圧を大きくします。 逆に、デッキの重量をトラクションユニット に移しすぎると、デッキが跳ね上がりやすくな り、刈りあがりが不均一になります。カッティ ングユニットの重量移動が適切でないと思われ る場合は、以下の手順でカウンタバランスの調 整を行ってください: 図 11 1. プラス(+) 2. マイナス(-) 1. 駐車ブレーキが掛かっていること、PTO ス イッチが OFF 位置にあること、デッキ昇降 レバーがフロート(FLOAT)位置にあるこ とを確認する。 バッテリーへのケーブル接続を間違えると 機器の損傷や人身事故など大きな事故とな るので十分注意すること。 2.
図 13 1. 2. 昇降バルブ カウンタバランス・バルブ 3. 4. ジャム・ナット スプール 4. エンジンを始動し、ハイアイドルにセット する。 5. 六角レンチを使って昇降バルブのスプール を調整し、圧力計で確認しながら希望する 圧力に設定する。カッティング・デッキの種 類による推奨圧力は以下の表の通り: カッティングデッキ カウンタバランス圧力 52インチ(132 cm)側方排出デッ キ(Model 30555) 7 kg/cm2 60インチ(152.4 cm)側方排出 デッキ(Model 30366)、62イン チ(157.5 cm)後方排出デッキ (Model 30367)または62インチ (157.5 cm)ガーディアン・リサイ クラ・デッキ(Model 30376) 12.25 kg/cm2 72インチ(183 cm)側方排出 デッキ(Model 30368)、72イン チ(183 cm)後方排出デッキ (Model 30369)または72インチ (183 cm)ガーディアン・リサイク ラ・デッキ(Model 30379) 15.4 kg/cm2 6.
10 リア・ウェイトを取り付ける この作業に必要なパーツ - 必要なリア・ウェイト・キット 手順 グランドマスター 3280-D シリーズは、以下の表に従ってリア・ウェイトを装着すると CEN 規格 EN 836:1997, ISO 規格 5395:1990 及び ANSI B71.4-2004 安全規格適合となります。出荷時に、98 kg のリア・ウェイトを取り付けてあります。下の表で、運転に必要なウェイトの組み合わせをご確 認ください。必要なパーツをToro代理店からご購入ください。 2輪駆動モデル用チャート 52インチ(132 cm)側方排出 デッキ(Model 30555) 52インチ(132 cm)側方排出デッ キに0.
グランドマスター 3280-D 4輪駆動シリーズは、以下の表に従ってリア・ウェイトを装着すると CEN 規格 EN 836:1997, ISO 規格 5395:1990 及び ANSI B71.4-2004 安全規格適合となります。出荷時 に、23 kg のリア・ウェイトを取り付けてあります。下の表で、運転に必要なウェイトの組み合わ せをご確認ください。必要なパーツをToro代理店からご購入ください。 4輪駆動モデル用チャート 52インチ(132 cm)側方排出 デッキ(Model 30555) 52インチ(132 cm)側方排出デッ キに0.
手順 11 1. マニュアルを読む。 2. オペレーター DVD を見る。 液量を点検する 3. ロール・ピン、ボルト(5/16 x 1-3/4 イン チ)およびロックナット(5/16 インチ)はユ ニバーサル・シャフトをアタッチメントに取 り付けるために使用しますから保管してく ださい。 必要なパーツはありません。 手順 1. 初回運転の前に、後アクスル・オイルの量 を点検してください。ページの「後アクス ル・オイルの点検」を参照。 4. シリンダ・ピンとコッター・ピン(3/16 x 1-1/2 in)はデッキの昇降アームをシリン ダに取り付けるために使用しますから保管 してください。 初回運転の前に油圧オイルの量を確認して ください。の「油圧オイルの量の確認」を 参照。 5. ブレーキ・リターン・スプリングはデッキを 昇降アームに取り付けるのに使用しますか ら保管してください。 2.
製品の概要 図 14 1. 2. ハンドル 走行ペダル 3. 4. 5. フード/エンジン収納部 6. ROPS(横転保護バー) ブレーキ カッティングユニット 各部の名称と操作 通常ブレーキ 左右のブレーキ・ペダル (図 15) により左右の 車輪を個別に制御します。左右の車輪を独立し て制御できるため、シャープな旋回をする場合 や斜面で片方のタイヤがスリップするときなど に使用することができます。 ただし、ぬれた芝 の上などでブレーキを掛けると芝を削りやすい ので注意が必要です。左右のブレーキを同時に 踏み込めば急停止できます。移動走行の際には 必ず2枚を連結して使用します。 図 15 1. 2. 24 駐車ブレーキのノブ 右ブレーキ・ペダル 3.
駐車ブレーキ エンジンを停止させる時には、車体が不意に動 き出さないよう、必ず駐車ブレーキを掛けてく ださい。駐車ブレーキを掛けるには、左ブレー キ・ペダルについているロック・アーム (図 16) を押して2枚のペダルを連結します。次に、2 枚のペダルを同時に踏み込んだまま駐車ブレー キノブ (図 15) を引き、ペダルから足を離し ます。ブレーキを解除するには、ノブが落ちる までペダルを踏み込んでやります。エンジン始 動時には左ペダルのロック・アームを引き出し て左右の前輪を独立で制御できるようにして おいても構いません。 図 17 1. 走行ペダル チルト調整レバー ハンドル・コラムの右側にチルト・コントロー ル・レバーがあります(図 18)。レバーを手前に 引いてハンドルの傾き具合を調整し、調整がで きたら前方に押してロックします。 図 16 1. 2. 左ブレーキ・ペダル 右ブレーキ・ペダル 3.
油圧昇降レバー 油圧昇降レバー (図 19) には3つの位置があ り、全部で4つの操作を行うことができます: 上昇、下降、フロート、およびホールドです。 刈り込みに際してデッキを下降させるには、レ バーを前に倒し、その後、レバーから手を離し てレバーが自然に戻るようにします。デッキは ゆっくり降りてきてフロート・モードとなり、 芝面に追従しながらの刈り込みができるように なります。移動走行のためにデッキを上昇させ るにはレバーを後ろに引いて、デッキが完全に 上昇し終わるまでレバーをその位置に保持し、 その後にレバーから手を離します。この操作を 行うと、デッキは移動走行位置にホールドされ ます。移動走行時には必ずカッティングデッキ を上昇させてください。格納中は、デッキを下 げておいてください。 図 20 1.
運転操作 充電インジケータ 充電インジケータ(図 19)は、充電系統に異常 が発生すると点灯します。 この機械の運転音は、オペレータの耳の位 置 で 85 dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け ると聴覚に障害を起こす可能性がある。 エンジン・オイル圧警告灯 エンジン・オイルの圧力が異常に低下するとこ の警告灯(図 19)が点灯します。万一このよう なことが起こった場合には、エンジンを停止し 油圧低下の原因を調べてください。必ず修理し てから運転を再開してください。 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 昇降レバー・ロック 作業中に後輪が浮き上がってしまわないよ う、適切なリア・ウェイトを装着することが 必要である。デッキやその他のアタッチメ ントを上昇させた状態で急停止をしないこ と。下り坂ではデッキやその他のアタッチ メントを必ず下げておくこと。後輪が浮き 上がるとハンドルがきかなくなる。 カッティングデッキの整備を行うときなど、 このレバー(図 19)を上昇位置にロックしてお きます。 仕様 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 長さ 幅(後輪)
エンジン停止直後にラジエターのキャップ を開けると、高温高圧の冷却液が吹き出し てやけどを負う恐れがある。 1. 液量の点検は補助タンクで行う(図 23)。タ ンク側面についている2本のマークの間に あれば適正である。 図 21 1. ディップスティック 3. 不足している場合は、キャップ(図 22) を取り、Full 位置までオイルを補給する。 入れすぎないこと。 図 23 1. 補助タンク 2. 液量が不足している場合には補助タンクに 入れ す ぎ な い こ と 。 補給する。入 3. 補助タンクのキャップを取り付けて終了。 油圧システムを点検する 油圧オイル・タンクに約 4.7 リットルのオイル を満たして出荷しています。初めての運転の前 に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してく ださい。推奨オイルの銘柄を以下に示します: 図 22 1. オイル補給口 4.
物性: 粘度, ASTM D445 燃料を補給する cSt @ 40°C 55 ~ 62 cSt @ 100°C 9.1 ~ 9.8 140~152 粘性インデックス ASTM D2270 -37°C ~ -43°C 流動点, ASTM D97 産業規格: API GL-4, AGCO Powerfluid 821 XL, Ford New Holland FNHA-2-C-201.
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質であ る。発火したり爆発したりすると、やけど や火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 • 箱型トレーラに本機を搭載した状態で は、絶対に本機への燃料補給をしては ならない。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や 炎を絶対に近づけない。 • 燃料は安全で汚れのない認可された容器 に入れ、子供の手の届かない場所で保管 する。30 日分以上の買い置きは避ける。 図 25 1. • 運転時には必ず適切な排気システムを取 り付け正常な状態で使用する。 燃料タンクのキャップ 4. 補給管の下まで軽油を入れる。 5.
オイルがクラッチの穴まであればよい。不 足している場合は、Mobil 424オイルを補 給する。クラッチの 1/3 程度オイルが入 ればよい。 4. 点検プラグを取り付ける。 注 クラッチにはエンジン・オイル(10W30な ど)を使用しないでください。エンジン・オ イルには磨耗防止剤を始めとする添加物が 多く、クラッチの性能が阻害されます。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 図 26 1. 点検プラグ 2. 補給プラグ ROPS((横 転 保 護 バ ー ) に つ い て ROPS 転倒事故の際の負傷や死亡を防止するた め に : ROPS は 必 ず 立 て た 位 置 に ロ ッ ク し ておき、運転時にはシートベルトを着用 すること。 また、運転席後部がラッチで固定されてい ることを確認すること。 図 27 1.
エンジンが始動したら、キーから手を離 す。予熱をもう一度行う場合はキーを一旦 OFF 位置に戻し、そこからON/予熱位置に回 す。必要に応じてこの操作を繰り返す。 6. ロー・スロットルでエンジンのウォームアッ プを行う。 注 温まっているエンジンを始動するときは スロットルをFAST位置として構いません。 重要 エンジンを初めて始動した時、オイル 交換を行った場合、エンジンやトランス ミッション、アクスルなどのオーバーホー ルを行った後などは、1~2分間の時間を 取って前進後退走行の確認を行う。また、 PTOレ レバ ー を 操 作 し て 各 部 の 昇 降 レ バ ー や PTO 作動状態を確認する。パワステ・ハンドル を左右一杯に切って応答を確認する。以上 の点検の後、エンジンを停止させ、オイル の量、漏れや各部のゆるみや不具合などが ないか、さらに点検する。 図 29 1. ROPS 2. ピン 3. ヘアピン・コッター 2. RPS を下降位置に降ろす。 3. ピンとヘアピン・コッターで固定する (図 29)。 4.
置にない限りエンジンが始動(クランキング も)できないようにする安全装置です。また、 以下の場合にはエンジンを自動停止させます: 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • オペレータが着席していない状態で PTO ス イッチが ON になった; • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 • オペレータが着席していない状態で走行 ペダルが踏まれた; • 駐車ブレーキが掛かっている状態で走行 ペダルが踏まれた。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を 補給する時は、補給管の下までとする。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や 炎を絶対に近づけない。 インタロック・スイッチは安全装置であり、 これを取り外すと予期せぬ人身事故が起 こり得る。 • 安全で汚れのない認可された容器で保 存し、容器には必ずキャップをはめる こと。 • インタロック・スイッチをいたずらし ない。 3.
緊急時の牽引移動 3. 修理が終わったらエンジンを掛け、ピンが 完全に外れた(上に飛び出した状態)こ とを確認しておく。 緊急時には、ごく短距離に限り、本機を牽引 または押して移動することができます。ただ し、Toroでは通常の移動にはこの方法を使わ ないようお願いしています。 重要 バルブを開けたままで運転するとトラ ンスミッションがオーバーヒートします。 4.
SCM上のLEDの説明は絵文字です。枠で囲まれた 3 つが出力です。それ以外はすべて入力です。 以下に記号とその意味を示します。 図 33 SCMを使った故障探究手順は以下の通りです。 5. 出力LEDが点灯しているのにその機器が作 動しない場合には、出力ハーネス、そこか ら先の接続、機器そのものの故障が疑われ る。必要時応じて修理する。 6. 出力LEDが点灯しない場合には、ヒューズ (両方)を点検する。 7. 入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場合 には、SCMを交換してみる。 1. どの出力を調べたいのかを決める(PTO、 始動、 ETR)。 2. 始動キーをONにして、赤い電源LEDが点灯 するのを確認する。 3. 各入力スイッチを操作して、対応する入力 LED (着席、ブレーキ、走行ペダル、PTO、 始動)の点灯を確認する。 チャートの各行(横列)は、その出力機能に必 要な入力の状態を示します。チャートの左欄 に、機能が示されています。各記号は以下のよ うな意味を表します: 通電、閉じてアースさ れている、開いてアースされている 4.
故障探究手順は、まず、始動キーをON にする (エンジンは始動しない)。不具合の出ている 機能を表の一番左の欄から探し出す。その行を 横に見ていくと、その機能に必要な入力がわか るので、それぞれのLEDの点灯を確認する。 が柔らかいときやぬれているときは注意し てください。フェンス際などのように障害 物の周囲を刈り込むときにも、ブレーキを 使うと、カッティングデッキの方向をうま く制御することができます。さらに、牽引 力を確保する上でも、ブレーキが役に立ち ます。例えば、斜面を横断中に山側の車輪 がスリップして地面に走行力を伝えられな くなる場合があります。このような場合に は、山側のブレーキをゆっくり、スリップ が止まる所まで踏み込んでやると、谷側 の走行力が増加し、安定した走行ができ るようになります。このようなテクニッ クを必要としない場所では 2 枚のブレー キ・ペダルを連結して使用することができ ます。こうすると左右共通の普通のブレー キになります。 入力LEDに問題がなければ出力LEDを確認する。 出力LED が点灯しているのにその機器が作動し ない場合には、機器に到達している電圧、機器 まで
保守 推奨される定期整備作業 整備間隔 使用開始後最初の 10 時間 整備手順 • • • • ブレーキの調整状態を点検する オルタネータ・ベルトの張りを点検する。 PTO ベルトの張りを点検する。 油圧フィルタを交換する。油圧システムを保護するため、この初回交換は必ず 10 運 転時間までに行ってください。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 • ブレーキの調整状態を点検する • PTO ベルトの張りを点検する。 使用するごとまたは毎日 • エンジン・オイルの量を点検してください。 50運転時間ごと • • • • ベアリングとブッシュのグリスアップを行ってください。 バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 バッテリー液の量を点検する。 ブレーキ・ケーブルの潤滑 150運転時間ごと • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 200運転時間ごと • • • • • • • • ステアリング・シリンダのボルトのトルクを点検してください。 (モデル 30345 のみ) 後輪のトーインの点検を行う
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 土 インタロックの動作を点検する デフレクタが下向きになってい るか点検する ブレーキの作動を点検する 燃料残量を点検する エンジン・オイルの量を点検 する 冷却液の量を点検する 燃料・水セパレータを点検する エアフィルタのインジケータの 表示をチェックする3 ラジエターとスクリーンの汚れ 具合を点検する エンジンからの異音がないか 点検する1 運転操作時に異音がないか 点検する トランスミッション・オイルの量 を点検する 油圧ホースに損傷がないか点 検する オイル類が漏れていないか点 検する タイヤ空気圧を点検する 計器の動作を確認する。 ブレードのコンディションを点 検する 各グリス注入部のグリスアッ プを行う2 塗装傷のタッチアップ塗装を 行う 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 3.
図 34 定期整備ステッカー 潤滑 500 運転時間ごとに後アクスルのベアリングに グリスを注入してください。 ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—ベアリングとブッ シュのグリスアップを行ってく ださい。 400運転時間ごと—トランスミッ ションのバイパス・ピンのグリ スアップ 400運転時間ごと—リア・アクス ル・ベアリングのグリスアップ (または1年に1回のうち早く到 達した方の時期) 図 35 1. トランスミッションのチェックバルブ(バイパスピン) 2本 1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリス ニップルをきれいに拭く。 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2 汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使 用では 50 運転時間ごとにベアリングとブッ シュのグリスアップを行います。悪条件下(ホ コリの多い環境)では毎回グリスアップしてく ださい。ベアリングやブッシュの内部に異物が 入ると急激に磨耗が進行します。車体を水洗い したときは整備間隔に関係なく直ちにグリス アップしてください。 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3.
図 39 図 36 • PTO の後ベアリング(図 39) • 昇降アームのピボット・ブッシュ(図 37) • トランスミッションのニュートラル・シャ フト(図 40) 注 2輪駆動モデルのみ 図 37 • ブレーキのピボット・ブッシュ(図 38) 図 40 • 後ホイールのスピンドルのブッシュ(図 41) 図 38 • ブレーキケーブル(ホイール側とペダル側 の端部) (図 38) • PTO のテンション・ピボット(図 39) 40
図 41 図 44 • ステアリング・プレートのブッシュ(図 42) • シリンダ・ロッドの端部(2か所)(図 44) • ステアリングのピボット(2か所)(図 44) • アクスルのピボットピン (図 44) 注 ベアリングが、材質上の欠陥や製造上の瑕疵 のために破損することはめったにありません。 ベアリングが破損する原因で最も多いのは水分 などの異物がシールを抜けてベアリング内部に 侵入して内部を破損させるものです。グリス パックされているベアリングでは、定期的にグ リスを注入して内部の異物を外に押し出してや る必要があります。密封式のベアリングは、製 造時に特殊なグリスを封入し、強力なシールに よって内部を保護しています。 図 42 密封式のベアリングは、短期的には何の整備 も必要ないので保守作業が軽減され、また、グ リスが落ちてターフを汚すというような事故が ありません。そのため、整備の手間が省け、ま たグリスで芝を汚すようなリスクもありませ ん。通常の使用では性能に問題がでることはま ずありませんが、万一の不具合を早期に発見し 対処することが重要ですから、定期的な点検は していただくように
エンジンの整備 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 エア・クリーナの日常点検 • エア・クリーナ本体にリーク原因となる傷が ないか点検してください。ボディーが破損 している場合は交換してください。吸気部 全体について、リーク、破損、ホースのゆ るみなどを点検してください。 • エア・クリーナの整備はインジケータ (図 45)が赤色になっていたら、または 400 運転時間ごと(非常にホコリのひどい場所で 使っている場合にはよりひんぱんに)行っ てください。エア・フィルタの整備のしすぎ はかえってよくありません。 図 46 1. エア・クリーナのラッチ 2. エア・クリーナのカバー 3. ゴム製のアウトレット・バル ブ 2. ボディーからカバーを外す(図 46)。 3. フィルタを外す前に、低圧のエア(2.
重要 破損しているフ ィルタは使用しない。 6. フィルタをボディー内部にしっかり取り付 ける。エレメントの外側のリムをしっかり 押さえて確実にボ ディーに密着させる。 重要 フィルタの真ん中の柔らかい部分を 持たないこと。 7. カバーについている異物逃がしポートを以 下の要領で清掃する: 図 49 A. カバーからゴム製の出口バルブを取り 外す。 1. オイルフィルタ B. 穴を清掃する。 7. オイルが完全に抜けたらドレン・プラグを取 り付け、はねたオイルをきれいにふき取る。 C. バルブを元通りに取り付ける。 8. 出口バルブが下向き(後ろから見たとき、 時計の5:00と7:00の間になるように)カバー を取り付ける (図 46)。 8. エンジン・オイルの量を点検する。「エン ジンの保守;エンジンオイルの量の点検」 を参照。 9. インジケータ(図 45)が赤になっている場 合はリセットする。 エンジン・オイルとフィルタの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 150運転時間ごと できれば数分間エンジンを運転してオイルを温 めると汚れがよく落ちます。 1.
燃料系統の整備 注 ディーゼル燃料の選択については「燃料を補 給する」を参照してください。 ウォーター・セパレータの整備: 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 図 51 水セパレータ(図 50)の水抜きは毎日おこなっ て異物を除去してください。フィルタは400運 転時間ごとに交換してください。 1. 燃料プレフィルタ 2. ホースを止めているクランプを外し、フィ ルタを取 り出す。 1. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。 2. キャニスタ下部のドレン・プラグをゆるめ て水や異物を流し出す。 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 図 50 1. ウォーター・セパレータ 2. ドレン・プラグ 3. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬ ぐう。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷 えた状態で行う。こぼれた燃料はふき 取る。 4. フィルタ容器を外して取り付け部をきれい に拭く。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を 補給する時は、補給管の下までとする。 5.
電気系統の整備 1. 燃料噴射ポンプの No.1インジェクタ・ノズ ル(図 52)へのパイプ接続部をゆるめる。 バッテリーの整備 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—バッテリー・ケーブ ルの接続状態を点検する。 50運転時間ごと—バッテリー液 の量を点検する。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含 まれており、カリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされていま す。取り扱い後は手をよく洗ってください。 図 52 1. No.1インジェクタ・ノズル 2. スロットルをFAST位置とする。 バッテリーの電解液は常に正しいレベルに維持 し、バッテリー上部を常にきれいにしておいてく ださい。 高温環境下で保管すると、涼しい場所で の使用に比べてバッテリーは早く放電します。 3. 始動キーをSTART位置に回し、接続部から流 れ出る燃料が泡立たなくなるのを待つ。 4. 燃料が泡立たなくなったら、キーをOFFに 戻す。 電解液の量は50運転時間ごとに点検します。格 納中は30日ごとに点検します。 5.
重要 電気系統の整備を行うときは必ずバッテ リーケーブルを取り外してください。その際、 ショートを防止するため、必ずマイナス(-) ケーブルを先に取り外してください。 端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイ ナス・ケーブルから先に外すこと)、クランプ と端子とを別々に磨いてください。 磨き終わっ たらケーブルをバッテリーに接続し(プラス・ ケーブルから先に接続すること)、端子にはワ セリンを塗布してください。 ヒューズの取り付け位置 ヒューズはコントローラ・パネルの下に取り付 けてあります(図 53)。 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属 部分が触れるとショートを起こして火花が 発生する。それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属部を接触させない ように注意する。 • バッテリーの端子と金属を接触させな い。 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切 であるとケーブルがショートを起こして火 花が発生する。それによって水素ガスが爆 発を起こし人身事故に至る恐れがある。 図 53 1.
走行系統の整備 リア・アクスル・オイルの交換 ( Model 30345 の み ) 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 1. 平らな場所に駐車する。 2. ドレン・プラグ(図 54;左右端に1個と中 央に1個、全部で3個ある)の周辺をきれい に拭く。 図 55 1. 取り付けボルト(4本) 双方向クラッチの潤滑油の点検 ( Model 30345 の み ) 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 1. 平らな場所に駐車する。 2. 双方向クラッチの点検プラグの周辺をウェ スできれいにぬぐう。 図 54 1. ドレン・プラグ 3. 点検プラグが4時の位置にくるようにクラッ チを回す (図 56)。 3. 各ドレン・プラグからオイルを抜き、容器 で回収する。 4. オイルが抜けたら、ドレン・プラグにロッ キングコンパウンドを塗って元通りに取り 付ける。 5.
走行ドライブのニュートラル調整 走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が 動きだすようでしたら、トラクション・カムを 調整します。 カムの最終調整は、エンジンを回転させなが ら行う必要がある。マフラー等の高温部分 や回転部・可動部に触れると大けがをする。 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止させ る。 マフラー等エンジンまわりの高温部分や回 転部・可動部に顔や手足などを近づけぬよ う十分注意すること。 2. 片方の前輪と後輪を持ち上げ、フレームの 下にサポート・ブロックを当てて浮かす。 5. ネジを締めて調整を固定する。 6. エンジンを止める。 機体を確実に支えておかないと、何かの 弾みに機体が落下した場合に極めて危険 である。 7. ニュートラル復帰アームのネジ (図 57) を 調整してネジの端部とスイッチとの隙間を 2.286~3.048 mm とする。 機体は、必ず片側の前輪と後輪の両方を浮 かせること。両方浮かせないと調整中に機 体が動き出す。 8. 支持ブロックをはずし、機体を床に下ろす。 9. 試運転を行って調整を確認する。 後輪のトーイン 3.
モ デ ル 30345 後輪のトーインはゼロが適正値です。トーイ ンは後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線 間距離をアクスルの高さで計測します。前の測 定値と後ろでの測定値が同じでない場合には 調整します。 1. ハンドルで後輪をまっすぐ前向きにする。 図 60 2. タイロッドのボール・ジョイントの1つをア クスルのブラケットに固定しているナット を外してボール・ジョイントをアクスルか ら外す(図 59)。 1. ステアリング・ストップ(右側) 2. タイロッドのクランプのネジをゆるめる。 3. ボール・ジョイントを内側または外側に回し て、タイ・ロッドの長さを調整する。 4. ボール・ジョイントを元通りに取り付けて トーインの確認を行う。 5. 正しいトーインが得られたら、タイロッド のクランプのネジを締めてボール・ジョイン トを固定する。 図 59 1. タイロッド 2. タイヤの前と後ろで同じ値 3. タイロッドのクランプのネジをゆるめる。 4.
冷却系統の整備 ブレーキの整備 ラジエターとスクリーンの清掃 駐車ブレーキのインタロック・ス イッチの調整 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 1. エンジンを止め、キーを抜き取る。駐車ブ レーキは掛けない。 2. 駐車ブレーキ・ロッドのノブを外し、次にハ ンドルタワーのカバーを止めているネジを 外す (図 61)。 1500運転時間ごと 1500運転時間ごと オーバーヒートを防止するため、ラジエター とスクリーンは常にきれいにしておいてくださ い。基本的にラジエターとスクリーンを毎日点 検し、必要に応じて清掃してください。ほこり やよごれの多い場所で使用している場合には、 より頻繁な清掃が必要です。 注 エンジンがオーバーヒートした場合には、 まず最初にラジエターとスクリーンの汚れを確 認してください。 ラジエターは以下の要領で清掃します: 1. スクリーンを取り外す。 2. ファン側から低圧のエア(1.8 kg)で吹いて 水 洗 い し な い こ と. 次に、 汚れを落とす。水 機体前側から吹き、さらにもう一度ファン 側から吹いて清掃する。 図 61 1. 2. 3.
6. 駐車ブレーキ・ロッドを押し下げ、スイッチ が押し上げられてプランジャが圧縮された 時のプランジャの長さを 0.762 mm とする (図 62)。これが、プランジャのハウジング の上端からパドルの表面までの距離となる。 ナットを締めてケーブルを後ろへ引き、行き しろが 13 mm~25mm になるように調整する。 7. スイッチを固定しているネジとナットを締 める。 8. 駐車ブレーキが外れている時に導通があるの が正常。導通がない場合はスイッチを少し下 げて導通が出たところで固定ネジを締める。 9. 以下の要領で調整を確認する: A. 駐車ブレーキを掛ける。 B. エンジンが掛かった状態(PTO スイッチ は OFF 状態)で走行ペダルを踏み込む。 エンジンが2秒以内に停止すれば正常で ある。エンジンが停止すればインタロッ クは正常であるからマシンの使用を続け てよい。エンジンが停止しない場合はイ ンタロック・スイッチが故障しているの で修理が必要である。 図 63 1. ブレーキ・ケーブルのジャム・ナット 3. 調整ができたら前ナットを締める。 10.
ベルトの整備 オルタネータ・ベルトの点検 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 使用開始後最初の 10 時間 オルタネータのベルト(図 64)は200運転時 間ごとに点検します。 1. プーリとプーリの中間部分を5 kg で押さえ た時に 10 mm程度のたわみがでるのがよい。 2. たわみが 10 mm 程度でない場合には、オル タネータ取り付けボルトをゆるめる。 図 65 1. 2. テンション・スプリング テンション・ロッドのジャム ナット 3. テンション調整ボルト 4. テンション・スプリングの調整には1/2 イン チ・レンチを使う (図 65)。テンション・スプ リングの長さを 73 mm に調整する。 5. ジャム・ナットを締める。 PTO ベ ル ト の 交 換 1. エンジンを止め、駐車ブレーキを掛け、 キーを抜き取る。 図 64 1. オルタネータ 2. 2. フードを開けてエンジンが冷えるのを待つ。 取り付けボルト 3. 適当な張りに調整してボルトを締める。 3. テンション・ロッドのジャムナットをゆる める(図 65)。 4.
制御系統の整備 PTO ク ラ ッ チ の 調 整 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 1. エンジンを止め、駐車ブレーキを掛け、 キーを抜き取る。 2. フードを開けてエンジンが冷えるのを待つ。 3. クラッチのライニングと摩擦プレートとの 間のギャップを 0.381 mm のすきまゲージが 通れるように調整する (図 66)。調整ナット を右に回すと隙間が小さくなる (図 66)。隙 間の最大値は 0.762 mmである。3 か所すべ てでエア・ギャップ調整を行う。 図 67 1. 走行ペダルのストップ 3. さらに調整が必要な場合は、走行ロッド (図 68) の調整を以下の要領で行う: A. 走行ロッドの端部をペダルに固定してい るボルトとナットを取り外す。 B. ロッドの端部をペダルに固定している ジャム・ナットをゆるめる。 C. ロッドを回して適当な長さにする。 D. ジャム・ナットを締め、ボルトとナットで ロッド端を走行ペダルに固定してペダル の角度を固定する。 図 66 1. クラッチ 2. 0.381 mm のエアギャップ (3ヵ所) 3. 調整ナット(3個) 4.
油圧系統の整備 油圧オイルとフィルタの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 10 時間—油圧 フィルタを交換する。油圧シス テムを保護するため、この初回 交換は必ず 10 運転時間までに 行ってください。 200運転時間ごと—油圧フィルタ を交換する。 1500運転時間ごと—油圧オイル を交換する。 図 69 1. 駐車ブレーキのノブ 2. 取り付けネジ(4本) 油圧オイルはアクスル・ハウジングに貯蔵され ます。容量は 5.6 リットルです。出荷時に適 正量の油圧オイルを入れています。初めての 運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日 点検してください。推奨オイルの銘柄を以下 に示します: 2.
の粘度を適切に選択すると、この問題を押さ えることができます。 保管 注 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であ り、そのためオイル洩れの発見が遅れがちで す。油圧オイル用の着色剤(20cc 瓶)をお使 いいただくと便利です。1瓶で15~22 リットル のオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文はToro代理店へ。 1. デッキを降下させ、駐車ブレーキを掛け、 エンジンを停止させる。 2. 後輪を2つともブロックする。 3. 前アクスルの左右2か所でジャッキアップ し、スタンドで支える。 4. 油圧オイル・フィルタ取り付け部の周辺を ウェスできれいに拭き、フィルタを外す (図 71)。 車体本体 1.
2. オイルフィルタを外して捨てる。新しいフィ ルタを取り付ける。 3. 新しいエンジンオイルを入れる(3.8 リッ トル)。の「エンジン・オイルの交換」を 参照。 4. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転 を行う。 5. 燃料タンク、燃料ライン、ポンプ、セパ レータから燃料を抜き取る。燃料タンクの 内部をきれいな燃料で洗浄し、ラインを元 通りに接続する。 6. エア・クリーナをきれいに清掃する。 7. エア・クリーナの吸気口とエンジンの排気口 を防水テープでふさぐ。 8.
図面 油 圧 回 路 図 (Rev.
電 気 回 路 図 (Rev.
メモ: 59
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