Form No. 3371-661 Rev A 72 イ ン チ 側 方 排 出 デ ッ キ Groundsmaster ® 3320/3280-D トラクションユニット 30368— —シ リ ア ル 番 号 311000301 以 上 モ デ ル 番 号 30368 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
重 この他に2つの言葉で注意を促しています。重 要 「重要」は製品の構造などについての注意点 注はその他の注意点を表しています。 を、注 この製品は、関連するEU規制に適合していま す; 詳細については、DOC シート(規格適合証 明書)をご覧ください。 目次 はじめに はじめに ................................2 安全について ............................3 安全な運転のために ...................3 安全にお使いいただくために: TORO からのお願い.......................5 安全ラベルと指示ラベル ...............7 組み立て ................................ 9 1 デフレクタを取りつける ............ 10 2 昇降アームをトラクションユニット に取り付ける......................10 3 昇降アームをカッティングユニット に接続する .......................
安全について キャスタホイールとベアリングの整 備 ...............................24 ブレードの変形を調べる ..............24 ブレードの取り外しと取り付 け ...............................25 ブレードの点検と研磨 ................25 ブレードの点検とミスマッチの修 正 ...............................26 駆動ベルトの交換 ....................27 デフレクタの交換 ....................27 この機械は、CEN安全規格EN836: 1997、ISO規 格5395: 1990およびANSI規格B71.
い。長い髪、だぶついた衣服、装飾品などは 可動部に巻き込まれる危険があります。 • 石、おもちゃ、針金など、機械にはね飛ば されて危険なものが落ちていないか、作業 場所をよく確認しましょう。 • ガソリンなどの燃料の取り扱いに際しては 安全に特にご注意ください。燃料は引火性が 高く、気化すると爆発する危険があります。 – 燃料容器は必ず規格認可品を使用して ください。 – エンジンが熱い時には絶対に燃料タンク のフタを開けたり給油したりしないでく ださい。給油はエンジンの温度が下がって から行いましょう。燃料取り扱い中は禁 煙を厳守する。 – 屋内では絶対に給油や燃料の抜き取りを 行わないでください。 • オペレータ・コントロールやインタロック・ スイッチなどの安全装置が正しく機能してい るか、また安全カバーなどが外れたり壊れた りしていないか点検してください。これら が正しく機能しない時には芝刈り作業を行 わないでください。 • • • • • • • • 運転操作 • 室内や換気の悪い場所では絶対にエンジン を運転しないでください。 • 作業は日中または十分な照明のもとで、見 えにくい穴などの
• • • • • • • • • • ることを確認し、火気の近くを避けて保管 してください。。オイルや燃料がこぼれた 場合はふきとってください。 格納時には必ずエンジンが十分に冷えてい るのを確認し、火気の近くを避けて保管し てください。 格納中や搬送中は、燃料バルブを閉じてく ださい。絶対に、火気の近くで燃料を保管 したり、室内で燃料の抜き取りを行ったり しないでください。 整備作業は平らな場所で行ってください。 知識のない人には絶対に作業を任せないでく ださい。 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体 を確実に支えてください。 機器類を取り外すとき、スプリングなどの 力が掛かっている場合があります。取り外し には十分注意してください。 修理作業に掛かる前にバッテリーの接続を 外してください。バッテリーの接続を外すと きにはマイナスケーブルを先に外し、次にプ ラスケーブルを外してください。取り付ける ときにはプラスケーブルから接続します。 ブレードの点検を行うときには安全に十分 注意してください。ブレードを取り扱う時に は必ず手袋を着用し、安全に十分注意してく ださい。悪くなったブレード
• 油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検し てください。油圧を掛ける前に、油圧ライン の接続やホースの状態を確認してください。 • 油圧のピンホールリークやノズルからは作 動油が高圧で噴出していますから、手など を近づけないでください。リークの点検に は新聞紙やボール紙を使い、絶対に手を直 接差し入れたりしないでください。高圧で 噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重 大な損傷を引き起こします。 • 油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエン ジンを停止し、カッティングユニットを下 降させてシステム内部の圧力を完全に解放 してください。 • エンジンを回転させながら調整を行わなけ ればならない時は、手足や頭や衣服をカッ ティングユニットや可動部に近づけないよう に十分ご注意ください。また、無用の人間を 近づけないようにしてください。 • ガバナの設定を変えてエンジンの回転数を 上げないでください。Toro正規代理店でタコ メータによるエンジン回転数検査を受け、安 全性と精度を確認しておきましょう。 • オイルの点検や補充は、必ずエンジンを停止 した状態で行ってください。 • 使用しない期間が 30 日間を超える場
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付していま す。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 108-1986 120-6604 1. 異物が飛び出して人にあたる危険: 人を近づけないこと。 2. 切傷や手足の切断の危険:回転刃に近づかないこと; 使用時 にはすべての安全カバー類を正しく取り付けておくこと。 3. 切傷や手足の切断の危険:回転刃に近づかないこと; 使用時 にはすべての安全カバー類を正しく取り付けておくこと。 1. 刈高 93-6697 1. 参照:オペレーターズマニュ アル 。 2. 50運転時間ごとにSAE 80w-90(API GL-5)オイル を補給すること。 115-4505 93-7818 1. 警告:ブレード・ボルト/ナットは115~149 Nm (11.8~15.2 kg.m)にトルク締めする;トルク締めの方法については オペ レーターズマニュアル を読むこと。 7 1. 警告 — オペレーターズマニュアル を読むこと。 2.
107-2916 1. 整備作業前にはエンジンキーを抜き取 り、 オペレーターズマニュアル を読むこ と。 2. 異物が飛び出す危険:デフレクタを上位 置にセットして、あるいは取り付けない で運転しないこと; 必ず正しく取り付け て運転すること;作業中は周囲に人を近 づけないこと。 3. ブレードによる手足切断の危険:可動部 に近づかないこと 117–4979 1. ベルトに巻き込まれる危険: 可動部に近づかないこと。すべ てのガード類を正しく取り付けて使用すること。 100-5622 1. 刈高調整 107-2908 1. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 2. 飛来物危険:デフレクタを上位置にセットして、あるいは取り付 けないで運転しないこと; 必ず正しく取り付けて運転すること。 3. ブレードによる手足切断の危険:可動部に近づかないこと 107-1622 108-1988 1.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 1 2 3 4 5 数量 用途 排出デフレクタ・アセンブリ(ゴム製) ねじ 5/16 x 7–1/2 inch スペーサ・チューブ トーション・スプリング フランジ・ナット, 5/16 ピボット・ピン・アセンブリ コッターピン 昇降アーム(右) 昇降アーム(左) スラスト・ワッシャ(ナイロン) クレビス・ピン ヘアピン 刈高カラー クレビス・ピン ヘアピン キャップスクリュ, 1/2 x 3/4 in ワッシャ 1 1 1 1 1 2 2 1 1 4 4 2 2 2 2 2 2 必要なパーツはありません。 – PTOシャフトをカッティングユニットのギア・ ボックスに接続する.
を手で上向きにし、自力で下まで完全に下 がることを確認してください。 重 要 72 イ ン チ 側 方 排 出 カ ッ テ ィ ン グ デ ッ キ 30368) )を 、 モ デ ル 30307, 30308, ( モ デ ル 30368 30309, 30343, 30344 ま た は 30345 ト ラ ク シ ョ ンユニットに取り付ける場合で、これらのトラ ク シ ョ ン ユ ニ ッ ト の シ リ ア ル 番 号 が 311000301 よりも小さい場合には、まずカッティングユ 120–6599) )を ニ ッ ト 整 列 キ ッ ト ( パ ー ツ 番 号 120–6599 デッキに取り付ける必要があります。 1 デフレクタを取りつける 図2 この作業に必要なパーツ 1. ボルト 5. スプリングを取り付けた状 態 1 排出デフレクタ・アセンブリ(ゴム製) 2. スペーサ 6. デフレクタ 1 ねじ 5/16 x 7–1/2 inch 3. ロックナット 7.
曲がった部分が外側を向くようにして取り 付ける。 5. ブレーキ・リターン・スプリングを昇降アー ムのタブ引っ掛ける(図 3)。 2. 昇降レバーをフロート位置とする。昇降アー ムを押し下げて、昇降アームについている穴 とキャスタ・アーム・ブラケットについてい る穴を整列させ、昇降アームのパッドに刈高 ロッドを挿入できるようにする(図 4) 図3 1. ピボット・ピン 4. ブレーキ・リターン・スプリ ング 2. 昇降アーム 5. タブ 3. ピボット・ブラケット 6. ホイール&タイヤ・アセンブリを取り付け る。ホイール・ナットを102~-108 N.m(10~ 11 kg.m)にトルク締めする。 7. 同様の方法で機体の反対側でも作業を行う。 3 昇降アームをカッティングユニット に接続する 図4 この作業に必要なパーツ 1. 昇降アーム 2. 3. キャスタ・アーム・ブラケット 刈高ロッド 1 昇降アーム(右) 1 昇降アーム(左) 4. 5. 昇降アームのパッド スラスト・ワッシャ 4 スラスト・ワッシャ(ナイロン) 6.
6. カッティングユニットの後部を押し下げ、 昇降アームのパッドに刈高ロッドを通す。 5 7. 刈高ロッドに刈高カラーを取り付け、クレ ビス・ピンとヘアピン・コッターで固定する (図 4)クレビス・ピンの頭をデッキの前に 向けておく。 グリスアップを行う 必要なパーツはありません。 8. 各刈高ロッドの上部に 1/2 x 3/4” ボルト とワッシャを取り付ける(図 4)。 手順 4 初めて運転する前にデッキ全体のグリスアップ を行ってください;作業要領はグリスアップの 項目を参照してください。この作業を怠ると重 要部品に急激な磨耗が発生しますから注意し てください。 PTOシ シャ フ ト を カ ッ テ ィ ン グ ユ ニ ッ ト PTO のギア・ボックスに接続する 必要なパーツはありません。 手順 1. オスの PTO シャフトとメスの PTO シャフト を接続する。ギア・ケースの入力シャフトの 取り付け穴と PTO シャフト穴とを整列させ て相互に接続する。 図5 1. PTO シャフト 2. ボルトとロックナット 3. 4. ギア・ケース ロール・ピン 2.
製品の概要 運転操作 仕様 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 注意 注 仕様や設計は予告なく変更されることがあ ります。 刈幅 1.829 m 刈高 調整範囲は25~127 mm、調整間隔は 13 mm 刻み。 純重量 600 lb. (272 kg) 始動キーをつけたままにしておくと、誰でも いつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止 し、キーを抜いておくこと。 アタッチメントやアクセサリ ギア・ボックスのオイルを点検する メーカーが認定する Toro 様々なアタッチメン トやアクセサリでお仕事の幅をさらに広げてく ださい。アタッチメントやアクセサリについて の情報は、 正規ディーラー またはディストリ ビュータへ。インターネット www.Toro.com も ご利用ください。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと ギアボックスに使用するオイルは SAE 80-90 wt.
刈り高を調整する トしてください。 刈高 64 mm 以下で使用 していてホイールとフォークとの間に刈り カスがたまる場合には、機体を少しバック させると溜まった刈りカスを落とすことが できます。 刈高の調整範囲は25~127 mm、調整間隔は 13 mm 刻みです。調整は、キャスタ・ホイールの 軸を、キャスタ・フォークの上穴または下穴に セットし、キャスタ・フォークにスペーサを増 減し、刈高ロッドの所定の穴に刈高カラーを 固定して行います。スペーサの増減は左右と も同じに調整してください。 3. スピンドル・シャフトからテンショニング・ キャップを取り(図 7)、キャスタ・アーム からスピンドルを抜き出す。シム(3 mm) を2枚スピンドルのシャフトに通す(当初 の状態と同じに)。これらのシムは、デッ キ全体の左右の水平調整に必要となる。希 望する刈高に必要な枚数のスペーサ(13 mm 厚)をスピンドル・シャフトに通し、その上 からワッシャを取り付ける。 1.
図 11 1. ローラ 2. ローラ・シャフト 2. ブラケットの下側の穴からシャフトを抜き 取り、上側の穴に付け替える。 図 10 3. ネジとナットを取り付けてアセンブリを 固定する。 7. クレビス・ピンとヘアピンで刈高を固定す る。 後(内側)ローラの調整方法 (図 12) 注 できれば、クレビス・ピンの頭をデッキ の前に向けておく。 注 刈高25 mm、38 mm、また場合により 51 mm で使用する時には、スキッド(そり) とローラを一番高い穴にセットして使って ください。 ローラを調整する 注 刈高 25 mm または 38 mm でカッティング デッキを使用する場合には、カッティングデッ キのローラの取り付け位置を、ブラケットの一 番上の穴に変更してください。 図 12 前 ロ ー ラ の 調 整 方 法 (図 11) 1. 内側ローラ 1.
1. カム・ロックは、レバーをゆるめて調整す る(図 15)。 2. 希望の排出フローになるように、スロット の中の位置を調整する。 3. 調整ができたらレバーを締めてバッフルと カム・ロックを固定する。(図 15) 4. カム・ロックがバッフルを固定しない、あ るいは固すぎる場合には、レバーをゆるめ てからカム・ロックを回す。適切にロックで きるようにカム・ロックを調整すること。 図 13 1. スキッド 1 2 3 4 芝削り防止ローラを調整する 刈高を変更した場合には芝削り防止ローラの高 さの調整を行うことをお奨めします。 1. 刈高を変更後、ローラのフランジ・ナッ ト、ブッシュ、スペーサ、ボルトを外して (図 14)、ローラの高さ調整を行う。 G008961 図 15 1. 2. レバーをゆるめる カム・ロックを回してロック 圧を調整する。 3. バッフルの位置を調整する 4. ロック・レバー フロー・バッフルの位置調整を行う 以下に示す図はあくまでも参考(推奨)です。 草種や湿度、ターフの草丈などにより設定を 変えてください。 図 14 1. 2.
カッティングユニットのピッチの 調整 カッティングユニットのピッチとは、ブレード を前後方向に向けたときのブレードの前後にお ける床からの高さの差を言います。ブレードの ピッチは 6 mm が推奨です。ブレードの先端の 高さを比べたとき、前よりも後ろの方が 6 mm 高くなっていれば適正です。 図 16 1. 作業場の平らな場所に駐車する。 2. カッティングユニットを希望の刈高にセッ トする。 B 位置 3. まず、1本のブレードを前後方向に向ける。 集草を行うのに適した設定です。. いつも、 ブロアの開口部に整列させる。 4. 短い定規を使って、床面からブレードの前 側の刃先までの高さを測る。ブレードを半 回転させて後方に回し、床面からこの切っ 先までの高さを測る。 5. 後方での測定値から前方での測定値を引い た値がブレードのピッチとなる。 6. 刈高ロッドの下部についているジャムナッ トをゆるめる(図 19)。 図 17 C 位置 一番開いた状態です。以下のような条件で使 うのに適しています。 図 19 • 草丈が高く、密度が高い刈り込み 1.
1. 希望の刈高に設定する。「刈高の調整」 を参照のこと。 危険 デフレクタや、排出カバー、または集草アセ ンブリを確実に取り付けずに使用すると、人 がブレードに触れたり、ブレードに跳ね飛ば されたものが人に当たったりするなどして極 めて危険である。回転中のブレードに触れた り、跳ね飛ばされた物に当たると、けがをす るばかりでなく場合によっては死亡する。 • デフレクタは排出方向を下向きにする重要 な部材であるから、絶対に取り外したまま で刈り込みを行ってはならない。デフレ クタが破損している場合には直ちに交換 すること。 • カッティング・デッキの下には絶対に手足 を差し入れないこと。 • 排出部やブレード部に手を入れる場合に PTO) ) は 、 必 ず 、 ブ レ ー ド 制 御 ス イ ッ チ ( PTO を解除し、エンジンを止め、キーを抜き 取っておくこと。 • デフレクタは、必ず下向きになっているの を確認しておくこと。 2. トラクションユニットのタイヤ空気圧を前 後とも138 kPa(1.4 kg/cm2)に調整する。 3. キャスタ・タイヤの空気圧を 345 kPa (3.
刈り高を通常に戻してもう一度刈るようにす るときれいに仕上がります。 いつも鋭利なブレードを使うこと 刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいで す。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるの で、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪く し、また病気にもかかりやすくなります。 作業後の洗浄と点検 きれいな刈りあがりを維持するために、芝刈り 作業が終わったらホースと水道水でカッティ ングユニットの裏側を洗浄してください。刈 りカスがこびりつくと、刈り込みの性能が十 分に発揮されなくなります。 カッティングユニットのピッチ ブレードのピッチは 6 mm が推奨です。ピッチ を大きく(6 mm以上)すると、刈り込みに必要 なパワーは小さくなりますが、クリップが大き くなり、刈り上がりの質が悪くなります。ピッ チを小さく(6 mm以下)すると、刈り込みに必 要なパワーは大きくなりますが、クリップが小 さくなり、刈り上がりの質が向上します。 19
保守 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 2 時間 • キャスタ・ホイール・ナットを締めつける。 使用開始後最初の 10 時間 • キャスタ・ホイール・ナットを締めつける。 • ブレードのボルトのトルク締めを行う 使用するごとまたは毎日 • キャスタ・アームのブッシュにグリスを補給する。 • キャスタ・ホイールのベアリングにグリスを補給する。 • ブレードを点検する 50運転時間ごと • • • • • • ギア・ボックスのオイルの量を点検する。 各グリス注入部のグリスアップを行う。 キャスタ・ホイール・ナットを締めつける。 ブレードのボルトのトルク締めを行う ブレードの駆動ベルトの調整を点検する。 カッティングユニットのベルト・カバーの裏側を清掃する。 400運転時間ごと • ギア・ボックスのオイルを交換する。 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ず始動キーを抜いておくこと。 20
潤滑 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2 汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使 用では 50 運転時間ごとに行いますが、機体を 水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグ リスアップしてください。 1. 以下の各部のグリスアップを行う: • キャスタ・フォークのシャフトのブッ シュ(2ヶ所)(図 20) 図 22 • 昇降アームのピボット(後)(2ヶ 所;図 23) 図 20 図 23 • スピンドルのシャフトのベアリング(3ヶ 所)(プーリの下)(図 21) 2. マシンとカッティングユニットを平らな場 所に駐車させ、カッティングユニットを降下 させる。ギア・ボックスの上部についている ディップスティック兼給油プラグ(図 24)を 取り、オイルの量が、ディップスティックに ついている2本のマークの間にあることを確 認する。油量が少なければ、SAE 80-90 wt.
3. カッティングユニット後部で、刈高ロッドに 刈高カラーを固定しているヘアピンとクレビ ス・ピンを外す(図 25)。刈高カラーを外す。 4. 昇降アームをキャスタ・アーム・ブラケット に固定しているヘアピン・コッターとクレビ ス・ピンを外す(図 26)。 図 24 1. ディップスティック/補給プラグ 図 26 保守作業を始める前に 重要 カバーについているボルトナット類は、カ バーを外しても、カバーから外れません。全部 のボルト類を数回転ずつゆるめてカバーが外れ かけた状態にし、それから、全部のボルト類を 完全にゆるめてカバーを外すようにしてくださ い。このようにすれば、誤ってリテーナからボ ルトを外してしまうことがありません。 1. 昇降アーム 3. ヘアピン・コッター 2. クレビス・ピン 4. キャスタ・アーム・ブラケット 5. PTO シャフトのオスメスの接続部分を解除し て、カッティングユニットをトラクションユ ニットから引き出す(図 27)。 カッティングユニットの取り外し 1.
2. カッティングユニットをトラクションユニッ トの前に置く。 3. オスの PTO シャフトとメスの PTO シャフト を接続する(図 27)。 4. 昇降レバーをフロート位置とする。昇降アー ムを押し下げて、昇降アームについている穴 とキャスタ・アーム・ブラケットについてい る穴を整列させ、昇降アームのパッドに刈高 ロッドを挿入できるようにする(図 28) 5. スラスト・ワッシャ2枚、クレビス・ピン、 ヘアピン・コッターを使って、昇降アームを キャスタ・アームに固定する。スラスト・ワッ シャは昇降アームとキャスタ・アーム・ブラ ケットの間に入れる(図 28)コッター・ピン を、キャスタ・アーム・タブのスロットに差 し込んで固定する。 6. もう一方の昇降アームにも同じ作業を行う。 7. トラクションユニットを始動し、カッティ ングユニットを上昇させる。 図 28 1. 昇降アーム 2. 3. キャスタ・アーム・ブラケット 刈高ロッド 4. 5. 昇降アームのパッド スラスト・ワッシャ 6. クレビス・ピン 7. 8. ヘアピン・コッター 刈高カラー 9. 10.
キャスタ・アームのブッシュの整備 ロックナット(図 30)を外す。キャスタ・ホ イールをつかんでおいて、ボルトをフォーク またはピボット・アームから抜き取る。 キャスタアームのチューブには上側と下側に ブッシュがはめ込んでありますが、これらの ブッシュは使用に伴って磨耗してきます。ブッ シュを点検するには、キャスタフォークを前後 左右に揺り動かして見ます。ブッシュの中で キャスタのシャフトがぐらついているようなら ブッシュの磨耗が進んでいると判断し、ブッ シュを交換してください。 1. カッティングユニットを上昇させて、ホイー ルを床から浮かす。カッティングユニット が落下しないように支持ブロックでサポー トする。 2. 各キャスタ・スピンドルの上部についてい るトーショニング・キャップ、スペーサ、ス ラスト・ワッシャを外す。 3. キャスタスピンドルをチューブから引き抜 く。スラストワッシャとスペーサは、スピン ドルの一番下に残しておく。 4.
レードの前端の刃先までの距離(図 31)を 測り、測定値を記録する。 の天井を向くように取り付け、芝削り防止 カップをつけてブレード・ボルトで固定す る。各ブレード・ボルトを 85~110 ft.-lb (115~150 Nm = 11.8~15.2 kg.m)にトル ク締めする。 G010549 図 31 重要 ブレードの立っている側(セール部) がカッティングデッキの天井を向くのが正 しい取り付け方です。 3.
(図 33)。この、直線部と曲線部の交差域 は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なの で、機械を使用するまえによく点検すること が必要。磨耗が大きい場合には(図 33)危 険であるから交換する;「ブレードの取り 外し」を参照。 後、ブレードを取り付ける時は、セール(立 ち上がっている部分)がカッティング・デッ キの天井を向くように取り付け、芝削り防止 カップをつけてブレード・ボルトで固定す る。ブレードのセール部がブレード上部に なるようにすること。各ブレード・ボルト を 85~110 ft.-lb(115~150 Nm = 11.8~ 15.2 kg.m)にトルク締めする。 ブレードの点検とミスマッチの修正 ブレード同士のマッチングが取れていないと、 刈り込んだ時に筋が残ります。この問題は、ど のブレードも曲がっていない、全部のブレード が同じ面で回転するように調整することで解決 することができます。 1. 長さ 1m の水準器を使って、作業場に平ら な場所を探しだす。 2. 刈高を一番高い位置に設定する。「刈高の 調整」を参照のこと。 3.
駆動ベルトの交換 ブレードを駆動しているベルトはスプリング付 きのアイドラで張りを調整されており、非常に 耐久性が高く、長期間にわたって使用すること ができます。しかし長期間のうちに必ず磨耗が 現れてきます。磨耗の兆候としては:ベルト回 転中にキシリ音が発生する、刈り込み中のブ レードがスリップする、ベルトの縁がほつれて いる、焼けた跡がある、割れがある、などで す。これらの兆候を発見したらベルトを交換し てください。 図 37 1. カッティングユニットを床まで降下させる。 カッティングユニットからベルト・カバー を外して脇に置く。 1. ベルトの掛け方 5. ベルト・カバーを取り付ける。 2.
図 38 1. ボルト 2. スペーサ 6. デフレクタ 3. ロックナット 7. スプリングの L 字形の端; ボルトの取り付け前にデッ キのエッジ後ろに取り付け る。 4. スプリング 8. スプリングの J 字形フック 5.
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