Operator's Manual
草を引きちぎるのでなく、カットするために
は、当然切っ先が鋭利でなければなりません。
刈りあとを見て、切り口がささくれ立っていた
り茶色に変色しているのは切っ先が鈍くなって
いる証拠です。このような状態が見られたら、
ブレードを研磨してください。
1.平らな場所に駐車する。カッティングユニッ
トを上昇させ、駐車ブレーキを掛け、走行
ペダルをニュートラルに戻し、PTOレバーが
OFF位置であることを確認し、エンジンを停
止しキーを抜き取る。
2.ブレードの切っ先を注意深く観察、特に、直
線部と曲線部が交わる部分をよく観察する
(
図28)。この、直線部と曲線部の交差域
は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なの
で、機械を使用するまえによく点検するこ
とが必要。磨耗が大きい場合には(
図28)
危険であるから交換する;「ブレードの取
り外し」を参照。
図 図
図
28 28
28
1.刃先
3.磨耗や割れの発生
2.湾曲部/セール部
4.ひび
警 警
警
告 告
告
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
の の
の
磨 磨
磨
耗 耗
耗
を を
を
放 放
放
置 置
置
す す
す
る る
る
と と
と
、 、
、
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
の の
の
セ セ
セ
ー ー
ー
ル ル
ル
部 部
部
と と
と
平 平
平
坦 坦
坦
部 部
部
と と
と
の の
の
間 間
間
に に
に
割 割
割
れ れ
れ
目 目
目
が が
が
発 発
発
生 生
生
す す
す
る る
る
( (
(
図 図
図
28 28
28
) )
)
。 。
。
こ こ
こ
の の
の
割 割
割
れ れ
れ
目 目
目
が が
が
拡 拡
拡
大 大
大
す す
す
る る
る
と と
と
、 、
、
最 最
最
終 終
終
的 的
的
に に
に
は は
は
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
が が
が
ち ち
ち
ぎ ぎ
ぎ
れ れ
れ
て て
て
ハ ハ
ハ
ウ ウ
ウ
ジ ジ
ジ
ン ン
ン
グ グ
グ
の の
の
下 下
下
か か
か
ら ら
ら
飛 飛
飛
び び
び
出 出
出
し し
し
、 、
、
こ こ
こ
れ れ
れ
が が
が
オ オ
オ
ペ ペ
ペ
レ レ
レ
ー ー
ー
タ タ
タ
や や
や
周 周
周
囲 囲
囲
の の
の
人 人
人
に に
に
重 重
重
大 大
大
な な
な
人 人
人
身 身
身
事 事
事
故 故
故
と と
と
な な
な
る る
る
。 。
。
• •
•
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
が が
が
磨 磨
磨
耗 耗
耗
や や
や
破 破
破
損 損
損
し し
し
て て
て
い い
い
な な
な
い い
い
か か
か
定 定
定
期 期
期
的 的
的
に に
に
点 点
点
検 検
検
す す
す
る る
る
こ こ
こ
と と
と
。 。
。
• •
•
安 安
安
全 全
全
性 性
性
を を
を
確 確
確
保 保
保
し し
し
保 保
保
証 証
証
す す
す
る る
る
た た
た
め め
め
に に
に
、 、
、
磨 磨
磨
耗 耗
耗
や や
や
破 破
破
損 損
損
し し
し
た た
た
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
は は
は
必 必
必
ず ず
ず
Toro Toro
Toro
純 純
純
正 正
正
の の
の
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
と と
と
交 交
交
換 換
換
し し
し
て て
て
く く
く
だ だ
だ
さ さ
さ
い い
い
。 。
。
3.全部のブレードの切っ先を丁寧に点検する。
切っ先が鈍くなっていたり欠けていたりし
た場合には研磨する。研磨は刃先の上面だ
けに行い、刃の元々の角度を変えないよう
に十分注意する(図29)。ブレードの左右
を均等に削れば、バランスを狂わすことな
く研磨を行うことができる。
図 図
図
29 29
29
1.この角度を変えないように研磨すること
注 注
注
ブレードを取り外し、研磨機で研磨す
る;「ブレードの取り外し」を参照。研磨
後、ブレードを取り付ける時は、セール(立
ち上がっている部分)がカッティング・デッ
キの天井を向くように取り付け、芝削り防止
カップをつけてブレード・ボルトで固定す
る。ブレードのセール部がブレード上部に
なるようにすること。各ブレード・ボルト
を85~110ft.-lb(115~150Nm=11.8~
15.2kg.m)にトルク締めする。
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
ド ド
ド
の の
の
点 点
点
検 検
検
と と
と
ミ ミ
ミ
ス ス
ス
マ マ
マ
ッ ッ
ッ
チ チ
チ
の の
の
修 修
修
正 正
正
ブレード同士のマッチングが取れていないと、
刈り込んだ時に筋が残ります。この問題は、ど
のブレードも曲がっていない、全部のブレード
が同じ面で回転するように調整することで解決
することができます。
1.長さ1mの水準器を使って、作業場に平ら
な場所を探しだす。
2.刈高を一番高い位置に設定する。「刈高の
調整」を参照のこと。
3.平らな床の上にカッティングユニットを
降下させる。カッティングユニットからカ
バーを外す。
4.ブレードが前後方向を指すように回転させ
る。床面からブレードの切っ先までの高さ
を測る。測定値を記録する。同じブレード
を半回転させて後方に回し、床面からこの
切っ先までの高さを測る。2つの測定値が3
mmの差の中に収まっていれば適正である。
差が3mmよりも大きい場合には、そのブ
レードは曲がっていて危険であるから交換
する。全部のブレードでこの測定を行う。
5.左右のブレードの測定値を、中央のブレード
の測定値と比較する。中央のブレードが、
左右のブレードよりも10mm以上低くては
いけない。中央のブレードが10mm以上低
い場合には、手順
6へ進み、スピンドル・ハ
ウジングとカッティングユニット底部との
間にシムを挟んで調整を行う。
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