Form No. 3328-564 Greensmaster ® 3500-D グランドマスター3500-D トラクションユニット モデル No. 030821-シリアル No.
警 グリスアップ …………………………………………27 フードの取り外し ……………………………………29 エアクリーナ …………………………………………29 エンジン・オイルとフィルタ ………………………30 燃料システム …………………………………………31 インジェクタからのエア抜き ………………………32 エンジンの冷却システム ……………………………32 ベルト …………………………………………………33 スロットルの調整 ……………………………………33 油圧オイルの交換 ……………………………………34 油圧フィルタの交換 …………………………………34 油圧ラインとホースの点検 …………………………35 走行ドライブのニュートラル調整 …………………35 駐車ブレーキの整備 …………………………………36 バッテリーの整備 ……………………………………36 バッテリーの保管 ……………………………………36 ヒューズ ………………………………………………36 電気回路図 ……………………………………………37 油圧回路図 ……………………………………………38 冬期格納の準備 …………………
警告：死亡事故を含む人身事故を防止するための重要安 全注意事項です。 − 注意：けがなどを防止するための安全注意事項です。 斜面で機体が滑り始めるとブレーキで制御するこ とは非常に難しくなる。斜面で制御不能となるお もな原因は； ● タイヤグリップの不足 ● 速度の出しすぎ ● ブレーキの不足 ● 機種選定の不適当 ● 地表条件、特に傾斜角度を正しく把握してい なかった ● 牽引方法が不適切、重心のアンバランス 上記の注意事項のほか、 重要 は製品の構造などについ ての注意点を、また、「注」はその他の注意点を表して います。 安全について この製品は製造時の状態において CEN 規格 EN 836:1997、 ISO 規格 5395:1990、および米国連邦 ANSI B71.
● 着席スイッチ、安全スイッチ、安全ガード･カバー 類が正しく取り付けられ、機能していることを確認 してください。これらが故障しているときは必ず修 理してから使用してください。 運転時の注意 ● ● ● ● ● ● ● 閉めきった場所では一酸化炭素による中毒の危険性 がありますから、絶対にエンジンを始動させないで ください。 ● ガードが破損したり、正しく取り付けられていない 状態のままで運転しないでください。インタロック 装置は絶対に取り外さないこと、また、正しく調整 した状態でおつかいください。 ● エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回 転数を上げすぎたりしないでください。人身事故の 原因となります。 ● 運転位置を離れる前に： 作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。 エンジンを始動させる前に、すべての機器がニュート ラルになっていること、駐車ブレーキが掛かってい ることを確認してください。エンジンは、必ず運転席 に座って始動してください。シートベルトのついて いる機種では必ずシートベルトを着用してください。 ● 斜面での作業について、次の場合は本機
Toro 芝刈り機を安全に使用するために 保守と冬期格納 ● ● 常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、ナット、 ネジ類が十分に締まっているかを確認してください。 火花や裸火を使用する屋内で本機を保管する場合 は、必ず燃料タンクを空にし、火元から十分離して ください。 ● 閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジン が十分冷えていることを確認してください。 ● 火災防止のため、エンジンやマフラー、バッテリー の周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなど が溜まらないよう注意し、こぼれた燃料は拭きとっ てください。 ● 摩耗や破損した部品は交換してくださいください。 ● 燃料タンクの清掃などは屋外で行ってください。 ● 複数のブレードを持つ機械では、１つのブレードを 回転させると他も回転する場合がありますから注意 してください。 ● 機体から離れる時には必ずカッティングユニットを 降下させておいてください。ただし、カッティング ユニットを上昇位置に確実にロックしておくことが できる場合はこの限りでありません。 ● 点検や整備作業を行う時には、必ずカッティングユ ニット
● ● ● 燃料は給油口の根元から 25 mm より上まで入れない でください。入れすぎは危険です。 インタロックの動作を毎日点検してください。スイ ッチの故障を発見した場合には必ず使用前に修理し てください。また、故障の有無に関係なく 2年ごと に交換してください。 エンジンを始動する前に、駐車ブレーキが確実にか かっていること、走行ペダルがニュートラルになっ ていること、ブレードの回転が解除にセットされて いることを確認してください。また、始動するとき にはペダルから足を離してください。走行ペダルを 踏み込まないのに本機が走り出す場合は調整が必要 です。このマニュアルの保守の項を参照してください。 ● 運転には十分な注意を払ってください。特にサンド トラップや溝・小川などの近くでは十分注意してく ださい。 ● 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速してください。 ● 斜面では旋回をしないでください。 ● 転倒の危険がありますから急斜面での作業は避けて ください。 ● 保守と冬期格納 転倒が起きる角度は一定ではなく、芝草の状態や斜 面の凹凸の状態、速度（特に旋回中の速度）、カッ ティ
この機械は、ISO 2631 規定に則って同型機で測定した結 果、全身の最大振動レベルが 0.5 m/s2 未満であることが確 認されています。 振動レベル この機械は、ISO 5349 規定に則って同型機で測定した結 果、手・腕部の最大振動レベルが 2.
93-7276 １．爆発危険：保護メガネを着用せよ。 ２．劇薬危険：触れたら真水で洗浄し医師の処置を受けよ。 ３．火災危険：火気厳禁 ４．毒物危険：子供を近づけるな。 99-3560（CE 用） １．オペレーターズマニュアルを読め。 ２．転倒危険：横切りながらの作業は 14 ° まで、 下りながらの作業は 15 ° まで。 ３．飛来物危険：人を近づけるな。 ４．手足の切断危険：可動部に近づくな。 ５．警告：車両を離れるときは駐車ブレーキを 掛け、エンジンを停止し、キーを抜け。 104-4864 104-1086 43-8480 危険：手足を近づけるな 104-0484 転倒事故防止のため下記の注意を厳守せよ。マニュアルを読め。 ・この機械は特殊な走行システムにより登坂力が大きい。 ・通常の機械のように山側のタイヤが空転して立ち往生しない。 ・従って、急斜面に無理に乗り入れると転倒する。 マニュアルをよく読み斜面での運転には十分注意し、危険な場 所に乗り入れないこと。 93-7818 １．警告：ブレードのトルク締めについてオペ レーターズマニュアルを読め。 8
3-6681 １．切断危険：可動部に近づくな。 100-6583（CE 用） １．飛来物危険：人を近づけるな。 ２．警告：回転刃や可動部に近づくな。 99-3444 １．ブレード速度：高速 ２．ブレード速度：低速 9
仕 様 主な仕様 エンジン クボタ，3気筒 4サイクル液冷ディーゼルエンジン。排気量 1124 cc，2800 rpm における出力 32 hp を 3020 rpm で使用する。大型 2段エアクリーナを別途搭載。 オーバーヒート時の緊急停止スイッチを内蔵。 冷却系統 冷却液はエチレングリコールと水の 50/50 混合液。ラジエター容量は約 5.
組み立て 注：前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 付属部品表 注：すべての部品がそろっているかこの表で確認してください。一つでも不足していると組み立てを完成できません。 内 数 容 量 用 フード・ロック・ブラケット １ ネジ（1/4-20 × 1-1/2） １ 平ワッシャ（1/4） １ ロックナット（1/4） １ 排気管ガード １ セルフタップ・ネジ ４ 傾斜計 １ 運転前の現場調査に使用する。 EEC 用ステッカー ６ 欧州規格適合機に貼付する。 キー ２ EEC 認証シール １ パーツ カタログ １ オペレーターズマニュアル ２ エンジンマニュアル １ 解説ビデオ １ 納品前チェックリスト １ 登録カード １ 途 欧州規格に適合させる場合に取り付ける。 欧州規格に適合させる場合に取り付ける。 運転前に熟読のこと。 運転前に見ること。 日本のお客様はご返送いただく必要はありません。 バッテリーを充電し機体に取り付ける 警 危 告 険 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が 含まれている。
警 告 バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であると ケーブルがショートを起こして火花が発生し、それ によって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る可 能性がある。 1 ・ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス（黒）ケー ブルから取り外す。 ・ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス（赤）ケー ブルから取り付ける。 図１ １．バッテリーカバー ３．バッテリーの各セルからキャップをはずし、上限ま でゆっくり液を満たす。 ４．キャップをはめ、３〜４ A で４〜８時間充電する。 警 告 充電中はガスが発生する。このガスは爆発性である。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づ けない。 2 1 図２ ５．充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、 バッテリー端子からはずす。 １．プラス（＋）ケーブル ２．マイナス（−）ケーブル ６．キャップをもう一度外し、各セルの上限まで電解液 をゆっくり注入し、キャップを取り付ける。 重要 バッテリーを機体から取り外した場合には、再取 り付けに際して、必ず、クランプボルトの頭が下、 ナットが上になるようにしてください。逆に取り 付けると、カッテ
６．デラックスシートでは、もう一つのシートスイッチ コネクタ（使用しない）を、ストラップの下を通し て運転席の下まで戻し、2本のコードをキットに付 属しているタイで束ねてストラップの一番後ろの穴 に縛りつけておく（図 5）。 運転席を取り付ける 出荷に際して運転席は取り付けませんので、標準シート キット（Model 03224）またはデラックスシートキット （Model 03225）を取り付けてください。 １．機体にシートストラップを固定しているネジ、ワッ シャ、スペーサを外す（図 3）。 1 2 1 2 図５ １．シートスイッチのコード ７．標準シートでは、座席を一番後ろまでスライドさせ、 コードを引いて、使用しない方のコネクタが図 6の 位置にきたら 2本のコードを束ねてストラップの一 番後ろの穴に縛りつける（ケーブルタイはシートキ ットに付属）。 図３ １．シートストラップ（２個） ２．ケーブル・タイ ２．スペーサ（２個） ２．シートストラップをシートアジャスタに取り付ける （図 4：標準シートの場合にはフランジ ナット 4個を 使用、デラックス シートの場合はキャップスクリュ、
傾斜計を点検する 危 2 3 険 1 横転事故の危険を減らすため、25 度以上の傾斜面で は作業しないこと。 １．平らな場所に駐車する。 図８ １．フード・ラッチ ２．ラッチ・ブラケット ３．ロック・ブラケット ２．機体のクロスビーム（燃料タンク脇）に携帯斜面計 （付属品）を置いて、機体が水平になっていること を確認する。このとき、運転席に座った状態で、機 体に装着されている傾斜計（図 7）の読みが０°であ れば問題ない。 排気管ガードを取り付ける （欧州規格の場合には取り付け必要） １．マフラー部の取り付け穴にガードを合わせる（図 9）。 ２．セルフタップ・ネジ 4本で固定する（図 9） 。 1 図７ １．傾斜計 ３．携帯斜面計で０°の読みが出ない場合には、駐車場 所を変えて、携帯斜面計の読みで０°になるように 駐車し直す。 ４．この状態で、機体に装着されている傾斜計の読みが ０°でない場合には、傾斜計の取り付けネジをゆる めて０°の読みが出る位置に調整する。 1 図9 １．排気管ガード フード・ラッチを取り付ける （欧州規格の場合には取り付け必要） １．ブラケットからラッチを外す
昇降アームを調整する １．エンジンを始動し、デッキを上昇させ、各昇降アー ムとフロア・プレート・ブラケットの間のすきまを 測定する（図 10）。この値が 5〜 8 mm の間にない場 合は、ストップボルト（図 11）を戻し、シリンダ （図 12）を調整して隙間を作る。シリンダの調整は、 シリンダについているジャムナットを戻し、ロッド の端部からピンを抜いてクレビスを回転させて行 う。調整が終わったらピンを取り付けて隙間の大き さを確認し、必要に応じて再調整する。 2 1 図 12 １．前シリンダ ２．ジャムナット ３．エンジンを始動し、昇降アームを上昇させ、後ろカ ッティングユニットのウェア・バーの上部について いるウェア・ストラップからバンパー・ストラップ までの距離（図 13）が、0.5 〜 2.
３．不足していれば補給口キャップ（図 16）をとり、デ ィップスティックの Full 位置までオイルを補給する。オ イルはゆっくりと少量ずつ量を確認しながら補給し、入 れすぎないように注意する。 リア・バラストを搭載する 27 インチ・ロータリーカッティングデッキを搭載したグ ランドマスター 3500-D は、後タイヤに塩化カルシウム 22.6 kg を充填すると ANSI B71.
危 険 注 意 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 エンジン停止直後にラジエターのキャップを開ける と、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐 れがある。 ・燃料補給は必ず屋外で行い、漏斗などを使ってこ ぼさない工夫をする。こぼれた燃料はエンジンを 始動させる前に拭き取ること。 ・燃料タンクを満タンにしないこと。補給口の根元 から 5 〜 15 mm 程度の空間を確保し、温度上昇に よって燃料が膨張してもタンクから溢れ出さない ようにする。 ・燃料取り扱い中は絶対禁煙とし、火気を近づけな い。 ・安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器 には必ずキャップをはめること。 ・エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこ と。 ・キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温 の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 １．補助タンク（図 19）の冷却水量を点検する。エンジ ンが冷えた状態で、タンク側面についている２本の 線の間にあれば適切。 ２．液量が不足している場合には補給する。入れすぎな いよう
３．注油口のネックからディップスティックを抜き、ウ ェスで拭ってからもう一度差し込んで引き抜き、オ イルの量を点検する：マークから 6 mm 以内にあれば 適正。 ISO VG 46 マルチグレード・アンチ・ウェア油圧作動油 一般的な気候条件（−18 ℃〜 43 ℃）に適す。 Mobil Amoco Chevron Conoco Exxon Pennzoil Shell Texiaco DTE 15M Rykon Premium ISO 46 Rykon Premikum Oil ISO 46 Hydroclear AW MV 46 Univis N 46 AWX MV 46 Tellus T 46 Rando HDZ 46 ４．油量が少なければマークまで補給する。 ５．ディップスティックとキャップを取り付けて終了。 タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転 前に正しいレベルに下げてください。適正範囲は前後輪 とも 97 〜 124 kPa（0.98 〜 1.
運 転 1 注：前後左右は運転席から見た時の方向です。 注 意 本機は、運転士の耳の位置での連続聴感補正音圧レ ベルが 85 dB（A）であるので、聴覚保護を行わな いで長時間使用すると聴覚に以上をきたすことがあ る。 図 22 １．スピードストップネジ 運転時には耳パッドなどの聴覚保護を行うこと。 ハンドル・チルト・レバー（図 21） 手前に引いてハンドルを適当な位置に調整し、前に倒し て調整を固定します。 各部の名称とはたらき インジケータ窓（図 21） 走行ペダル（図 21） カッティングユニットが中央位置にあるかどうかを確認 するための窓です。 ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退で す。坂道を下る時のブレーキとしても使用します。ペダ ルから足をはなせばニュートラル位置となり、車両は停 止します。 傾斜計（図 21） 機体の左右の傾きを表示します。 芝刈り・走行切り換えレバー（図 21） 始動スイッチ（図 23） かかとで操作します。左位置で移動走行モード、右位置 で芝刈りモードとなります。カッティングユニットは芝 刈りモード以外では動作しません。 キーを右
冷却水温警告灯（図 23） ７ 4 3 エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると点灯しま す。トラクタの運転が停止されず、冷却水温度がさらに ４℃上昇すると自動的にエンジンを停止させます。 2 8 ６ ５ 10 エンジン・オイル警告灯（図 23） エンジン・オイルの圧力が異常に低下すると点灯しま す。 11 9 充電警告灯（図 23） 1 エンジンが作動中は消えているのが正常です。点灯した 場合は充電系統の異常ですから修理が必要です。 図 23 １．スロットル ２．アワーメータ ３．冷却水温警告灯 ４．エンジン・オイル警告灯 ５．グロープラグ・インジケ ータ ６．充電警告灯 ７．ブレード回転スイッチ ８．カッティングデッキ・ シフトレバー ９．始動スイッチ 10．駐車ブレーキ 11．昇降レバー・ロック グロープラグ インジケータ（図 23） グロープラグが作動中に点灯します。 駐車ブレーキ（図 23） エンジンを停止させる時には必ず駐車ブレーキを掛けて ください。レバーを引くと駐車ブレーキが掛かります。 駐車ブレーキを掛けたままの状態で走行ペダルを踏み込 むと、安全装置が働いてエ
デラックスシートの座席調整レバー（図 24） 重要 スタータモータのオーバーヒートを防止するた め、スタータは 15 秒間以上連続で回転させないで ください。10 秒間連続で使ったら次の使用まで 60 秒間の待ち時間を取ってください。 体重調整：オペレータの体重に合わせてレバーを上下さ せます。体重の軽いオペレータには上、重いオペレータ には下、中程度のオペレータには真中位置が適当です。 ５．エンジンを始めて始動した時やオーバーホールなど の後は、１〜２分間の時間を取って前進後退走行、 カッティングユニットの上昇下降動作、回転動作を 点検する。 リクライニング調整：背あての角度をハンドルで調整し ます。 また、ハンドルを左右それぞれいっぱいまで切って 応答を確認する。以上の点検の後、エンジンを停止 させ、オイル漏れや各部のゆるみなどがないかさら に点検する。 注 意 機体の点検を行う前に、機械の可動部がすべて完全 に停止していることを必ず確認すること。 2 1 ６．エンジンを停止するには、スロットルをアイドル位 置、リールスイッチを「解除」位置に戻し、始動キ ーを OFF 位置に回して抜き
４．着席し、エンジンを掛けた状態で、ブレード回転ス イッチを「回転」位置、芝刈り/走行切り換えレバー を「芝刈り」位置とし、カッティングユニットを下 降させる。ブレードが下降し回転するのを確認した ら、カッティングユニットを上昇させる。上昇位置 ではブレードの回転が停止するのが正常。正しく動 作しない場合は修理する。 注：駐車ブレーキにもインタロック スイッチがついてい ます。駐車ブレーキを掛けたままの状態で走行ペダ ルを踏み込むと、エンジンは停止します。 1 図 25 １．燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 緊急時の牽引移動 ４．始動キーを ON 位置に回す。燃料ポンプが動き出し、 空気が押し出されてくる。ネジから燃料が連続的に 流れるのが見えてきたらキーを OFF にする。 緊急時には、本機を牽引または押して移動することがで きますが、できるだけ短距離としてください。通常の移 動にはこの移動方法を使用しないでください。 注：通常は上記の操作でエンジンが始動できるようにな ります。もし始動できない場合は、噴射ポンプと噴 射ノズルの間にエアが入っている場合がありますの で 32 ページを参照してください。
斜面では十分に速度を落としてハンドリングを安定させ てください。斜面を横切って走行する前には、サイドワ インダー・カッティングユニットを山側にスライドさせ て機体を安定させましょう。谷側にスライドさせると機 体が「不安定」になりますから注意してください。 運転の特性 危 険 この芝刈機は斜面での走行性能を高めるための特殊 な駆動システムを採用しており、通常の 3 輪芝刈機 とは違い、登りの限界角度に達すると車輪がスリッ プして進めなくなることはない。そのため、急斜面 で無理をすると転倒する危険がある。 斜面の刈り込みは、できるだけ上下方向に行ってくださ い（横切りながらの刈り込みはできるだけ避ける）。斜 面を下る時にはカッティングユニットを下ろしておきま す。また、斜面での旋回はしないでください。 障害物の周囲を旋回する練習もしましょう。カッティン グユニットを下げた状態、上げた状態のどちらでも上手 に旋回できるように練習してください。狭い場所を通り 抜ける時にカッティングユニットをぶつけて破損しない ように、正しい車幅感覚を身につけてください。 実際に転倒が起きる角度は一定ではなく、芝草の状 態
刈り込みのテクニック 作業後の洗浄と点検 ブレードを回転させてからゆっくりと芝刈り場所に入 り、前のカッティングユニットが芝刈りの境界内に入っ たところでカッティングユニットを降下させます。 芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗車してく ださい。水圧が高いとシールやベアリングに浸水します からノズルは使用しないでください。洗浄後、オイル漏 れ、損傷、磨耗などがないか、またカッティングユニッ トの切れ具合を点検し、明朝の仕事にそなえましょう。 真っ直ぐに刈りたい（きれいなストライプを作りたいと きなど）場合は、樹木などを目印にして走行してくださ い。 重要 洗浄が終わったら、サイドワインダーを左右に数 回動かしてください。これにより、ベアリングブ ロックとクロスチューブに溜まっている水を掃き 取ることができます。 前方のカッティングユニットが芝刈りエリアの境界につ いたらカッティングユニットを上げます。「雨だれ型」 のターンを行うと、早く旋回し、しかもラインを揃えや すくなります。 サイドワインダー搭載機はバンカー周りや池の周囲の刈 り込みを簡単に行うことができます。シフトレバーを右 または左
保 守 注：前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 定期整備表 整備間隔 整 備・点 検 項 目 ・ファンベルトとオルタネータベルトの点検 最初の 10 運転時間 ・油圧フィルタの交換 ・ホイールナットのトルク締め 最初の 50 運転時間 ・エンジン・オイルとフィルタの交換 ・エンジン回転数（アイドルおよびフルスロットル）の点検 ・エアフィルタ、ダスト・カップ、バッフルの点検 ・グリスアップ 50 運転時間ごと ・エンジン・オイルの交換 ・バッテリーケーブルの点検 ・ファン/オルタネータ・ベルトの張りの点検 ・バッテリーの液量の点検 100 運転時間ごと ・エンジン・オイルの交換 ・走行ベルトの点検 ・エアフィルタの交換 200 運転時間ごと ・油圧フィルタの交換 ・ホイールナットのトルク締め ・油圧オイルの交換 ・燃料フィルタ/水セパレータの交換 400 運転時間ごと ・燃料プレフィルタの交換 ・走行ケーブルの点検 ・エンジン回転数（アイドルおよびフルスロットル）の点検 800 運転時間ごと ・エンジンバルブの調整 ・油圧可動部ホースの交換 1000 運転時間ご
仕業点検チャート このページをコピーして使ってください。 仕業点検チェックリスト 年 月 火 月 水 木 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジン・オイルの燃料の量 冷却液の量 燃料フィルタ/水セパレータの水抜き エアフィルタ、ダスト・カップ、 バープバルブ ラジエターとスクリーン エンジンからの異常音 1 走行操作時の異常音 油圧オイルの量 油圧ホースの傷み具合 オイル漏れ 燃料残量 タイヤ空気圧 計器の動作 刈り高 グリスアップ 2 塗装傷のタッチアップ １ ＝始動困難の場合はグロープラグとインジェクタノズルを点検する。 ＝車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 ２ 要注意個所の記録： 項目 日 点検者名 付 内 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 26 容 第 週 金 土 日
グリスアップ トラクションユニットのグリスアップ箇所を以下に列挙 します。通常の使用では 50 運転時間ごとに全部のベアリ ングとブッシュに No.
（2） 34 図 31 図 35 図 32 図 36 図 33 28
３．フードを右側にスライドさせながら反対側を持ち上 げると外れる。 ４．取り付けは上記と逆の手順で行う。 エアクリーナ エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検 し、あれば交換してください。 200 運転時間ごとに（悪条件下ではより頻繁に）フィル タの整備を行ってください。 図 37 本体とカバーがしっかり密着しているのを確認してくだ さい。 １．ラッチを外し、カバーとボディーを分離し、カバー 内部を清掃する。 2 図 38 （注を参照のこと） 1 フードの外しかた 図 40 フードは簡単に取り外すことができます。 １．ダスト・カップ ２．ラッチ １．ラッチを外し、フードを持ち上げる。 ２．フィルタ（図 41）を静かに引き出す。フィルタをボ ディーに打ちつけるとごみが落ちるのでぶつけない ように注意する。 ２．ピボット部のピンを抜き取る（図 39）。 1 ３．フィルタを点検し、破れ等があれば交換する。破れ ているフィルタを再使用しない。 図 39 １．コッターピン 29
エンジン・オイルとフィルタの交換 運転開始後 50 時間でエンジン・オイルを初回交換し、そ の後は、通常の使用条件では 50 運転時間ごとにオイルを 交換、100 運転時間ごとにフィルタを交換してください。 1 １．ドレン・プラグ（図 42）を外してオイルを抜き、プ ラグを元通りに取り付ける。 図 41 １．フィルタのエレメント ４．水によるフィルタの洗浄 Ａ．フィルタクリーナを溶かした水に 15 分間漬けて おく。クリーナの箱の使用説明を参照のこと。 Ｂ．15 分 た っ た ら 真 水 で す す ぐ 。 高 圧 の 水 （ 2.
燃料系統 燃料プレフィルタの交換 水セパレータの下のフレーム・レールの内側に燃料プレ フィルタがあります。これも 400 運転時間または１年間 のうち早く到達した時期に交換します。 燃料タンク 燃料タンクは 2年ごとにタンクを空にして内部を清掃し てください。燃料システムが汚染された時や、長期にわ たって格納する場合も同様です。タンクの清掃にはきれ いな燃料を使用してください。 １．フィルタをレールから外す（固定ネジ 1本） 。 ２．フィルタを外した時に燃料がもれないように、フィ ルタ前後のホースにクランプを掛ける。 燃料ラインとその接続 ３．ホースを止めているクランプを外し、フィルタ（図 45） を取り出す。 400 運転時間ごと又は 1年に 1回のうち早い方の時期に、 劣化・破損状況やゆるみの点検を行ってください。 水セパレータ 水抜きは毎日おこなってください（図 44）。 １．燃料フィルタの下に容器をおく。 2 2 ２．フィルタ容器下部のドレン・プラグをゆるめて水や 異物を流し出す。 1 図 45 １．燃料プレフィルタ ２．ホースクランプ ４．古いフィルタからクランプを外して新
インジェクタからのエア抜き 注：通常のエア抜き（21 ページ）ではエンジンが始動で きない場合に行います。 3 １．No.
ベルトの調整 2 新しいベルトは取り付け初日に点検、その後は 100 運転 時間ごと点検調整します。 オルタネータ/ファン ベルト 1 １．フードを開ける。 ２．クランクシャフトとオルタネータの中間部分を 10 kg で押さえた時に 10 mm 程度のたわみがでるのが適当。 調整が必要な場合は３.
７．運転中にスロットルが動く場合は、スロットル・レ バーのロックナットを 5〜 6 N.m （0.5 〜 0.6 kg.m）に トルク締めする。但しスロットル・レバーは 90 N.m （9 kg.
油圧ラインとホースの点検 油圧ライン・油圧ホースは毎日点検してください。オイ ル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティン グのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に 点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前 に修理してください。 警 告 1 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大 な損傷を引き起こす。 図 55 １．トラクション調整カム ・油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変 形がないか接続部が確実に締まっているかを確認 する。 ・油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油 が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づ けない。 ・リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。 ・油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に 解放する。 ・油圧オイルが万一体内に入ったら、直ちに専門医 の治療を受ける。 警 ２．ロックナット 告 最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要が ある。マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触 れると重大な事故になる。 危険を伴う作業であるから、マフラー等の高温部分 や回転部・可動部に顔や手足などを近づけぬよう十 分注意する
バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブ ラシで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で 流して下さい。清掃中はセル・キャップを外さないでく ださい。 駐車ブレーキの調整 200 運転時間ごとに調整を点検します。 １．ノブをレバーに固定しているネジをゆるめる（図 56）。 バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子 にしっかりと固定してください。 ２．132 〜 177N（13.
電気回路図 37
油圧回路図 38
冬期格納保管のための準備 エンジン １．エンジン・オイルを抜き取り、ドレン・プラグをは める。 トラクションユニット １．カッティングユニットやエンジンを含めた機体全体 をていねいに洗浄する。 ２．オイルフィルタを交換する。 ３．新しいエンジン・オイルを入れる（SAE10W-30，3.8 リットル） ２．タイヤ空気圧を点検し全部のタイヤ空気圧を 97 〜 120 kPa（1.0 〜 1.
Toro 業務用機器の品質保証 ２年間品質保証 Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品（但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます）の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 ・通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類。但しその 部品に欠陥があった場合には保証の対象となります。 通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類とは、ブレ ード、リール、バッドナイフ、タイン、点火プラグ、 キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルトなど を言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や潤滑剤、
