Operator's Manual
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ブレードの回転面
カッティング・デッキは出荷時に、刈り高51mm、ブレー
ド・レーキ7.9mmに調整されています。また、左右の高
さの差も、互いの±0.76mm以内に調整されています。
カッティング・デッキは、ブレードが当たってもチェンバ
に変形が発生しない強度を持っています。しかし、硬い
ものがぶつかった後には、ブレードに破損が発生してい
ないか、また、ブレードの回転面に狂いが発生していな
いか、必ず点検してください。
ブレード回転面の検査
1. デッキから油圧モータを外し、カッティング・デッキを
トラクタから外す。
2. ホイストを使うか(少なくとも2人がかりで)カッティ
ング・デッキを平らな作業台の上に載せる。
3. ブレードの片方の端にマジックなどで印をつける。以
後、高さの点検はすべてこの印のついた側で行う。
4. ブレードの印の付いているほうの端部を12時の位置
(車両進行方向)に向け(図11)、作業台の表面から
ブレードの切っ先までの高さを測定する。
図11
5. 印の付いている端部を3時の位置と9時の位置に向け
(図11)てそれぞれ高さを測定する。
6. 12時位置での測定値を、刈り高の設定値と比較す
る。2つの値の差が0.76mm以内であれば合格とす
る。3時の位置と9時の位置での測定値は、12時の
値よりも3.8mm±2.3mm高く、左右の値の差が
2.3mm以内であれば合格とする。
上記の範囲から外れている場合には、13ページ「ブレー
ド回転面の調整」を行ってください。
ブレード回転面の調整
まず前を調整する(1度に1つのブラケットを調整する)。
1. 刈り高ブラケット(前、左、右のうち1つ)をデッキの
フレームから外す(図12)。
2. デッキのフレームとブラケットとの間に1.5mmまた
は0.76mmのシムを入れて調整する(図12)。
図12
3. 余ったシムを刈り高ブラケットの下に入れ、刈り高ブ
ラケットをデッキのフレームに取り付ける。
4. ソケット・ヘッド・ボルト/スペーサとフランジ・ナットを
固定する。
注:ソケット・ヘッド・ボルトとスペーサとは、デッキ・フ
レームの内側に落ちないようにロクタイトで接着して
います。
5.
12時位置での高さを測定し、必要に応じて調整を行う。
6. 左右の刈り高ブラケットの両方ともに調整が必要か、
片方のみの調整でよいか判断する。3時または9時
での測定値が、新たに計測した12時での値よりも
3.8mm±2.3mm高い場合には、その側の調整は不
要である。反対側を調整して、適正側の測定値との
差を±2.3mm以内にする。
7. 上記1.~3.を繰り返して左右の刈り高ブラケットに必
要な調整を行う。
8. キャリッジ・ボルトとフランジ・ナットを固定する。
9. もう一度、12時、3時、9時位置で高さの測定を行って
確認する。
6時
3時
9時
12時