Operator's Manual
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図15
4. ブレードが真っ直ぐか曲がっているかを点検するに
は、平らな面において端部を観察する。ブレードの両
端部が中心部よりもわずかに下がっており、刃部がブ
レードのヒール部(かかと、後部)よりも下がっている
のが正しい形状である。このような形状であれば、刈
りあがりがきれいで、しかもエンジンのパワーを浪費
しない。逆に、両端部が中央部よりも高くなっていた
り、刃部がヒール部よりも高くなっている場合、その
ブレードは変形しているので交換すること。
5.
ブレードを取り付ける時は、セール(立ち上がっている
部分)がカッティング・デッキの天井を向くように取り
付け、芝削り防止カップをつけてブレード・ボルトで固
定する。各ブレード・ボルトを85~110ft.-lb(115~
150N•m=11.8~15.2kg.m)にトルク締めする。
ブレードの停止時間
ブレード回転スイッチをOFFにしてからおよそ5秒以
内にカッティング・デッキのブレードが停止する必要があ
ります。
注:ブレードが物を跳ね飛ばしたりホコリを巻き上げた
りしないよう、この点検は、きれいに刈り込んだターフの
上または平らな床の上で行ってください。
停止時間を確認する時は、一人の人間がデッキの後方
に、少なくとも6m離れて立ち、カッティング・デッキを
見てブレードが停止するタイミングを見極めます。もう一
人の人が運転席に座り、カッティング・デッキのスイッチ
を切ってからブレードが完全に停止するまでに掛かった
時間を計ります。停止に要する時間が7秒以上の場合
は、ブレーキ・バルブの調整が必要です。この調整は、代
理店に依頼して行ってください。
前ローラの整備
前ローラに磨耗や過剰なガタ、固着などが発生していな
いか点検してください。これらの症状が見られたら、ロー
ラの整備を行うか、必要部材の交換を行ってください。
分解
1. ローラ取り付け・ボルト(図16)を外す。
2. ローラ・ハウジングの端部からポンチを差し込み、ベ
アリングのインナー・レースを均等に叩き込んで、ベア
リングを反対側にたたき出す。インナー・レースのリッ
プが、1.6mm露出しているのが適切。
図16
3. 2つ目のベアリングはプレスを使って抜く。
4. ローラ・ハウジング、ベアリング、ベアリング・スペーサ
に破損がないか点検する(図16)。破損している部品
を交換して組み立てを行う。
組み立て
1. 第一のベアリングをローラ・ハウジングに押し込む(
図16)。アウター・レースのみを押すか、インナー・レ
ースとアウター・レースを均等に押すかする。
2. スペーサを入れる(図16)。
3.
第二のベアリングをローラ・ハウジングに入れる(図16);
このときは、インナー・レースがスペーサに接触するまで、
インナー・レースとアウター・レースを均等に押す。
4. ローラ・アセンブリをデッキ・フレームに組み付ける。
ローラ・アセンブリを組み付けるとき、15mm
以上の隙間をつくるとベアリングの側面に負荷がか
かり、ベアリングが早期に損傷する恐れがありますか
ら注意してください。
5. デッキ・フレームのローラ取り付けブラケットとローラ
・アセンブリとの間のすきまが15mm以下であるこ
とを確認する。隙間が15mm以上ある場合は、直径
5/8インチ(15.8mm)のワッシャを必要なだけ入れ
て隙間を埋める。
6. 取り付けボルトを108N•m(11kg.m)にトルク締め
する。
カッティング・デッキの格納保管
カッティング・デッキをトラクションユニットから外した場合
は、必ずスピンドルの上部にスピンドル・プラグ(94-2703)
を取り付けてホコリや水の浸入を防止してください。
この角度を変えない
ように研磨すること
ブレードを
横から見た図