Form No. 3358-239 ® • Groundsmaster® 3500-D グランドマスター トラクションユニット Model No. 30839—Serial No.
警告 • ページ • 運転操作 カリフォルニア州 第65号決議による警告 カリフォルニア州では、ディーゼル・エンジンの排気ガス やその成分には発癌性や先天性異常の原因となる物質 が含まれているとされております。 もくじ 各部の名称とはたらき 20 エンジンの始動と停止 22 燃料系統からのエア抜き 22 インタロック・システムを点検する 23 緊急時の牽引について 23 スタンダード・コントロール・モジュール(SCM) 24 運転の特性 26 保守 ページ 20 28 はじめに 3 推奨定期整備一覧表 28 安全 3 始業点検表 29 3 ベアリングとブッシュのグリスアップ 30 安全にお使いいただくために: TORO からのお願い 5 定期整備ステッカー 33 音力レベル 7 フードの外しかた 34 音圧レベル 7 エア・クリーナの日常点検 34 振動レベル 7 エア・クリーナの整備 34 安全ラベルと指示ラベル 7 エンジン・オイルとフィルタの整備 35 11 燃料システムの整備 35 主な
はじめに 安全な運転のために 以下の注意事項はCEN規格EN 836:1997、ISO規格 5395:1990 およびANSI規格B71.
– 給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの運転 中やエンジンが熱い間に燃料タンクのフタを開けた り給油したりしない。 • アタッチメントを使用するときは、排出方向に気を付け、 人に向けないようにしてください。また作業中は機械に 人を近づけないでください。 – 燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。機械を別の 場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散する まで引火の原因となるものを近づけない。 • ガードが破損したり、正しく取り付けられていない状態 のままで運転しないでください。インタロック装置は絶 対に取り外さないこと、また、正しく調整してお使いくだ さい。 – 燃料タンクは必ず元通りに戻し、フタはしっかり締め る。 • エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数 を上げすぎたりしないでください。規定以上の速度でエ ンジンを運転すると人身事故が起こる恐れが大きくなり ます。 • マフラーが破損したら必ず交換してください。 • 使用前に必ず、ブレード、ブレード・ボルト、カッター・アセ ンブリの目視点検を行ってください。バランスを狂わせ ないようにするため、ブレードを交換するときにはボルト
全に十分注意してください。 さい。ブレードを取り扱う時には必ず手袋を着用し、安 全に十分注意してください。悪くなったブレードは必ず 交換してください。絶対に曲げ伸ばしや溶接で修理しな いでください。 • 公道を通行することが法律で認められている場合には 右左折や停止時に法律で定められている信号灯などを 確実に操作してください。 • 可動部に手足を近づけないよう注意してください。エン ジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避 けてください。 保守整備と格納保管 • 常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、ナット、ネ ジ類が十分に締まっているかを確認してください。 • バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場 所で行ってください。バッテリーと充電器の接続 や切り 離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておい てください。また、安全な服装を心がけ、 工具は確実に 絶縁されたものを使ってください。 • 火花や裸火を使用する屋内で本機を保管する場合は、 必ず燃料タンクを空にし、火元から十分離してくださ い。 • 閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが 十分冷えていることを確
• 道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行 に注意しましょう。常に道を譲る心掛けを。 運転操作 • エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。 • 移動走行時にはカッティングユニットを上昇させてくだ さい。 • テニスシューズやスニーカーでの作業は避けてくださ い。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、 マフラ ー、排気管、油圧オイル・タンクなどに触れると火傷の危 険がありますから手を触れないでください。 • 安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。地域によっ てはこれらの着用が義務付けられていますのでご注意く ださい。 保守整備と格納保管 • 機械の可動部や排出口に手足を近づけないでくださ い。 • 整備・調整作業の前には、必ずエンジンを停止し、キー を抜いてください。 • 燃料を補給する時は、タンク上面から約2.
音圧レベル 振動レベル この機械は、EC規則98/37およびその改訂に定める手順に 則って同型機で測定した結果、オペレータの耳の位置での 連続聴感補正音圧レベルが 89 dB(A)相当であることが 確認されています。 この機械は、ISO 5349 規定に則って同型機で測定した結 果、手の最大振動レベルが 2.5 m/s2未満であることが確認 されています。 この機械は、ISO 2631 規定に則って同型機で測定した結 果、全身の最大振動レベルが 0.5 m/s2未満であることが確 認されています。 . 安全ラベルと指示ラベル • 1 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれ たりした場合は新しいラベルを貼付してください。 1 94-3353 1. 手指をはさむ危険:手を近づけないこと。 100-4837 1 1 2 2 3 4 3 4 93-7276 1. 爆発危険:保護メガネを着用すること。 2. 劇薬危険: 触れた場合は直ちに真水で洗い医師の手当てを受け ること。 99-3558 (CE用) 1.
1 107-7801 (CE用) 1. 転倒の危険:傾斜が15度以上の斜面に乗り入れないこと。 43-8480 1 1 93-6681 1. 切傷や手足の切断の危険: 可動部に近づかないこと。 1 104-0484 2 99-3444 1. リール速度:高速 2. リール速度:低速 1 104-1086 1.
1 2 1 3 4 2 5 106-6753 (CE用) 1. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 104-5181 (CE用) 2. ブレードによる手足切断の危険:可動部に近づかないこと 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読むこと。 2. 転倒の危険:15°以上の斜面では運転禁止。転倒保護バー装着車 ではシートベルト着用すること。 3. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 4. 手足や指の切断の危険 - 可動部に近づかないこと。 5. 警告:車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを 停止し、キーを抜くこと。 1 2 106-6754 1. 警告:表面が熱い。触れないこと。 2. ファンによる手足切断危険、およびベルトによる巻き込まれの危 険:可動部に近づかないこと。 バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります. 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 3. 劇薬につき火傷の危険あり 4. 保護メガネ等着用のこと 5. オペレーターズマニュアルを読むこと。 6. バッテリーに人を近づけないこと。 7.
2 1 4 5 3 6 7 9 10 8 11 12 1. PTO接続 2. PTO解除 3. カッティングユニット下降. 4. カッティングユニットを右へ移動 5. カッティングユニット上昇. 6. カッティングユニットを左へ移動 104–5191 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13.
仕様 主な仕様 エンジン クボタ,3 気筒4 サイクル液冷ディーゼルエンジン。2800 rpm における出力32 hp を 3020 rpm で使用する。排気量 1124 cc。大型2段エアクリーナを別途搭載。オーバ ーヒート時の自動停止スイッチを装備。 冷却系統 ラジエター容量は約5.6 リットル。冷却液はエチレングリコールと水の50/50 混合 液。容量0.9リットルの補助タンクを別途搭載する。 電気系統 12 v, 55グループ。0°F (-18°C)におけるクランキング電流は585 A , 80°F (27°C)に おけるリザーブ 能力は95 分間。40 A オルタネータとレギュレータ/整流器を装備。 インタロック・スイッチを、運転席,PTO,駐車ブレーキおよび走行部に配置。 燃料容量 41.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 付属部品表 注: 組み立てに必要な部品がすべてそろっているか、以下の表で確認してください。全部そろっていないと正しい組み立て ができません。出荷時に取り付けてある部品もありますから注意してください。 名称 数量 用途 フード・ロック・ブラケット ネジ, 1/4 x 1-1/2 in. 平ワッシャ, 1/4 in. ロックナット, 1/4 in.
バッテリーを充電し機体に取り付 ける 警告 • 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけな い。 カリフォルニア州 バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有 物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物 質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱 い後は手を洗うこと。 注: バッテリーに液が入っていない場合には、比重 1.260 のバッテリー液を購入してバッテリーの各セルに入れてくだ さい。 危険 • • 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含ま れている。 • 電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣 服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルと ゴム手袋で目と手を保護すること。 • 充電中は爆発性のガスが発生する。 • 第65号決議による警告 警告 • 5. 充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッ テリー端子からはずす。 6.
重要 バッテリーを機体から取り外した場合には、 再取り付けに際して、必ず、クランプボルトの頭が下、ナット が上になるようにしてください。逆に取り付けると、カッティ ングユニットをシフトさせるときにボルトが油圧チューブに 当たる可能性があります。 8. 腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)またはグリスを薄く塗る。プラス端 子にゴムカバーを取り付ける。 傾斜計を点検する 危険 1. フード・ラッチ・ブラケットからフード・ラッチを外す (図4)。 2. フード・ロックをラッチに合わせて入れる(図4)。 3. フード・ラッチ・ブラケットにラッチを入れる(図4)。 4. ボルト(1/4 x 1-1/2 in)を、フード・ロック・ブラケットを 通して挿入し、平ワッシャとロックナットで固定する (図4)。 9. バッテリーカバーを取り付ける。 • フード・ラッチを取り付ける(CE) • 横転事故の危険を減らすため、25º 以上の傾斜面では作 業しないこと。 1. 凹凸のない水平な場所に駐車する。 2.
昇降アームを調整する 1. エンジンを始動し、デッキを上昇させ、各昇降アームと フロア・プレート・ブラケットの間のすきまが 5~8 mm であることを確認する(図6)。この値が 5~8mmの間 にない場合は、ストップボルト(図7)を戻し、シリンダ( 図12)を調整して隙間を作る。シリンダの調整は、シリ ンダ(図8)についているジャムナットを戻し、ロッドの端 部からピンを抜いてクレビスを回転させて行う。調整が 終わったらピンを取り付けて隙間の大きさを確認し、必 要に応じて再調整する。クレビスのジャム・ナットを締め る。 2 1 図8 1. 前シリンダ 2. ジャム・ナット 2 3 1 図6 写真はデッキを外した状態です 1. 昇降アーム 3. エンジンを始動し、昇降アームを上昇させ、後ろカッテ ィングユニットのウェア・バーの上部についているウェア・ ストラップからバンパー・ストラップまでの距離が 0.51 ~2.
リア・バラストの取り付けについて 27 インチ・ロータリーカッティングデッキを搭載したグラン ドマスター3500-D は、後タイヤに塩化カルシウム22.6 kg を充填するとANSI B71.4-1999 規格適合となります。 重要 塩化カルシウムを搭載してターフで作業中に 万一パンクした場合は、すぐにマシンをターフの外へ退避さ せてください。そして、ターフへの被害を防止するため、塩 化カルシウム液がこぼれた場所に十分な散水を行ってくだ さい。 注意 図 11 1. ディップスティック 運転の前に • 1 • 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエン ジンを始動させることができ、危険である。 3.
2 1 3 図 13 1 1. 燃料タンクのキャップ 図 14 1. アクセス・パネル 2. 燃料タンクのキャップを取る。 2. ラジエター 3. タンクの首の根元まで燃料を入れる。入れすぎないこ と。給油が終わったらキャップを締める。 4. こぼれた燃料は火災防止のためにすぐに拭き取る。 • 危険 • 3. オイル・クーラ ラジエターの冷却液は、水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。毎日の作業前に液量を点検してくださ い。 冷却システムの容量は 5.7 リットルです。 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆 発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。 • • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行 う。こぼれた燃料はふき取る。 エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高 温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの 首の根元から2.
注: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのた めオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色 剤(20cc 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で15~22 リットルのオイルに使用できます。この着色剤のパーツ番号 は 44-2500 です。弊社代理店からご購入ください。 1 生分解油圧オイル - Mobil EAL 224H Toro 生分解油圧作動油 (19 リットル缶または 208 リットル缶で販売していま す。) パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確 認ください。 他に使用可能なオイル: Mobil EAL 224H 図 15 1. 補助タンク 油圧システムを点検する 油圧オイルタンクに約 13.
タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転 前に正しいレベルに下げてください。適正範囲は97-124 kPa(0.98-1.26 kg/cm2)です。 重要 全部のタイヤを同じ圧力に調整しないと機械 の性能が十分に発揮されず、刈り上がりの質が悪くなりま す。 • 危険 • タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定にな り、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしや すくなる。 タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。 ホイール・ナットのトルクを点検す る • 警告 • 適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事 故につながる恐れがある。 運転開始後1~4 時間で 1 回、また、10 時間で 1 回、 ホイールナットのトルク締めを行う; 61–88 Nm(6.2 ~9.0 kg.
運転操作 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 • 注意 • この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可 能性がある。 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 1 図 18 1.
7 4 3 • 2 • 斜面を横断しているとき、カッティングデッキを谷側にシ フトさせるのは重心を谷側に移すことになり、転倒など、 生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。 8 6 斜面横断中はカッティングデッキを山側にシフトさせてお くこと。 5 10 11 エンジン冷却液温度警告灯 9 1 図 19 1. スロットル 2. アワー・メータ 3. 冷却水温警告灯 4. オイル圧警告灯 5. グロープラグ・インジケータ 6. オルタネータ・ランプ 7. 危険 カッティングユニット回転スイッチ 8. カッティングユニットのシフト・レバー 9. 始動スイッチ 10. 駐車ブレーキ 11.
燃料計 重要 スタータ・モータのオーバーヒートを防止 するため、スタータは15 秒間以上連続で回転させない でください。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時 間をとってください。 燃料計(図20)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表 示します。 座席調整 前後調整(図20):席の横についているレバーを前に引いて 運転席を希望の位置に動かし、その位置でレバーから手を 離すと運転席が固定されます。 5. エンジンを初めて始動した時、エンジンのオーバーホー ルを行った後などは、1~2分間の時間を取って前進およ び後退走行の確認を行う。また、昇降レバーやデッキ回 転スイッチを操作して各部の作動状態を確認する。 ハンドルを左右それぞれいっぱいまで切って応答を確認す る。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイル漏れや各 部のゆるみなどがないかさらに点検する。 • 注意 • 機体の点検を行う前に、機械の可動部がすべて完全 に停 止していることを必ず確認すること。 6.
注: 駐車ブレーキにもインタロック・スイッチが搭載されて います。駐車ブレーキが掛かっている状態で走行ペダルが 踏まれた場合にはエンジンが停止します。 1 緊急時の牽引について 緊急時には、短距離に限り、本機を牽引して移動すること ができます。ただし、弊社ではこれを平常時の移動手段とし ては推奨していません。 重要 牽引移動時の速度は、3 ~4 km/h としてくだ さい。これ以上の速度では走行系統に損傷を与える恐れが あります。長い距離を移動しなければならない場合にはト レーラなどを使用してください。 図 21 1. 燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 4. 始動キーを ON 位置に回す。電動燃料ポンプが作動を 開始し、エア抜きネジの周囲からエアが漏れ出てくるの が確認される。ネジから燃料が連続的に流れるのが見 えるまでキーを ON 位置に保持する。ネジを締めてキー をOFFに する。 1.
スタンダード・コントロール・モジュ ール(SCM) スタンダード・コントロール・モジュールは樹脂によって「完 全封止」された「共通」制御モジュールです。電子回路によ り機械の状態の制御と監視を行い、機械を安全に動作させ るために必要な電子制御を実現しています。 モジュールは、入力信号として、ニュートラル状態、駐車ブレ ーキ、PTO、エンジン始動、バックラップ、オーバーヒートな どの情報を取り込みます。そして、これらの入力情報に対す る応答として、PTOスイッチ、スタータ・スイッチ、ETR(エン ジン駆動ソレノイド)を制御します。 モジュール表面は入力表示部と出力表示部に分かれていま す。入力側の情報も出力側の情報も回路基盤に搭載された 緑色の LED で表示されます。 エンジン始動回路のLEDはDC 12Vの通電で点灯します。そ の他の入力表示回路は回路が閉じてアースされた時に通電 状態となります。どの入力表示LEDも、その回路に通電があ ったときに点灯します。これらの入力表示LEDは故障探究の ときに利用することが出来ます。 入力 出力回路はそれぞれ所定の入力がそろった時に通電状態と なります。出力回路
チャートの各行(横列)は、その出力機能に必要な入力の状態を示します。チャートの左欄に、機能が示されています。各 記号は以下のような意味を表します:通電、閉じてアースされている、開いてアースされている 入力 出力 着席 オーバ ーヒー ト バック ラップ 始動 ETR PTO O – O O + + O O O O O O O + O O – O – O O O + O O – – – O O O + + O O – O O – O + + O O O 機能 パワー On ニュー トラル 始動 On ブレー キOFF PTO On 始動 – – + O 運転(非着 席) – – O 運転(着席) – O 刈り込み – O バックラップ – – オーバーヒ ート – O – –: 回路は閉じてアースされている – LED 点灯 O: 回路は開いてアースされている – LED 消灯 +: 回路は通電している(クラッチ・コイル、ソレノイド、始動キー)– LE
運転の特性 • 危険 • この芝刈機は斜面での走行性能を高めるための特殊な 駆動システムを採用しており、通常の3 輪芝刈機とは違 い、登りの限界角度に達して山側の車輪が浮いてしまって も前進することが可能です。急斜面で無理をしてこれが 起こると転倒する危険があり、非常に危険です。 実際に転倒が起きる角度は一定ではありません。具体的 な要素としては:芝草の状態や斜面の凹凸の状態、速度 (特に旋回中の速度)、カッティングユニットの位置、タ イヤ空気圧、オペレータの経験など多くの要素が複雑に 絡み合って条件が形成されます。 一般に傾斜角度20 °以下では転倒の恐れは少ないといわ れます。25 °程度で転倒の恐れは中程度となります。こ れ以上の角度では転倒人身事故の恐れが極めて大きくな ります。この機械は傾斜角度25°以内の斜面でお使いく ださい。 安全に刈り込み作業を行える法面かどうかの判断は、各 マシンに付属している傾斜計を使って現場の調査を行っ て判断してください。このような調査に当たっては、芝草 の状態、天候による変化、横転の危険など常識的な判断 を十分に生かすように心がけてください。安全に刈り込 み作
刈りカスは左側に排出されます。従って、サンドバンカーの 周囲などを刈るときは、右回りに刈ると、刈りカスをバンカ ー内に落とさずにきれいに刈ることが出来ます。 カッティングデッキにはマルチングバッフルを取り付けるこ とが出来ます。マルチングバッフルを使ってきれいに刈り上 げるコツは、一回の刈り取り長さが2.
保守 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨定期整備一覧表 定期整備間隔 整備内容 最初の 10 運転時間後 • ファン・ベルトとオルタネータ・ベルトを点検する。 • 油圧フィルタを交換する。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 最初の 50 運転時間後 • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 • エンジンの回転数を点検する(アイドル回転とフル・スロットル)。 50運転時間ごと • エア・フィルタ、ダスト・カップ、バルブを点検する。 • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 • ファン・ベルトとオルタネータ・ベルトを点検する。 • バッテリー液の量を点検する。 150運転時間ごと • エンジン・オイルとフィルタの交換を行う。 • ベルトを点検する。 200運転時間ごと • エア・フィルタを交換する。 • 油圧フィルタを交換する。 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 400運転時間ごと • 油圧オイルを交換する。 • 燃料フィルタ・水セパレータからの水抜きを行う。 • 燃料プレフィルタを交換する。
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 第 週 月 点検項目 火 水 木 金 インタロックの動作 ブレーキ動作の点検。 エンジン・オイルの量を点検する。 冷却系統を点検 燃料・水セパレータの水抜き。 エア・フィルタ、ダスト・カップ、バルブを点検 する。 ラジエターとスクリーンの汚れ。 エンジンから異常音がないか点検する。1 運転操作時に異常音がないか点検する。 油圧オイルの量を点検する。 油圧ホースの磨耗損傷を点検。 オイル漏れなど。 燃料残量を点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 計器類の動作を確認。 刈高の調整の点検。 グリスアップ。2 塗装傷のタッチアップ。 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 車体を水洗いした時は整備間隔に関係なく直後に行う。 1 2 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 29 土 日
ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 定期的に、全部のベア リングとブッシュにNo.
図 29 図 26 図 30 図 27 図 31 図 28 31
図 35 図 32 図 36 図 33 図 34 注を参照。 32
定期整備ステッカー 33
フードの外しかた 整備をやりやすくするため、フードは簡単に取り外すことが できます。 2 1. ラッチを外してフードを開ける。 2. フードのピボット部をブラケットに固定しているコッタ ー・ピンを抜き取る(図37)。 1 1 1. エア・クリーナのカバー 1. コッター・ピン 図 37 3. フードを右側にスライドさせながら反対側を持ち上げる と外れる。 4. 取り付けは上記と逆の手順で行う。 エア・クリーナの日常点検 • エア・クリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検し てください。破損していれば交換してください。吸気部 全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検 してください。 図 38 2. エア・クリーナのラッチ 3.
エンジン・オイルとフィルタの整備 燃料システムの整備 運転開始後50時間でエンジン・オイルの初回交換を行い、 その後は、150 運転時間ごとにオイルとフィルタを交換して ください。 燃料タンク 1. ドレン・プラグ(図40)を外し、排出されるオイルを廃油 受け容器に回収する。オイルが抜けたらドレン・プラグ を取り付ける。 燃料タンクは 2 年ごとにタンクを空にして内部を清掃してく ださい。燃料系統が汚染された時や、 マシンを長期にわたっ て格納する場合も同様です。タンクの清掃にはきれいな燃 料を使用してください。 燃料ラインとその接続 400 運転時間ごと又は1年に1回のうち早い方の時期に点 検を行ってください。劣化・破損状況やゆるみが発生してい ないかを調べてください。 水セパレータ 水抜きは毎日おこなってください(図42)。 1. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。 2. フィルタ容器下部のドレン・プラグをゆるめて水や異物を 流し出す(図42)。終了したらプラグを締める。 1 図 40 1. エンジン・オイルのドレン・プラグ 2.
燃料プレフィルタの交換 5. フィルタをフレーム・レールに取り付け、先ほど外したネ ジで固定する。 水セパレータの下のフレーム・レールの内側に燃料プレフィ ルタがあります。これも400 運転時間または1年間のうち早 く到達した時期に交換します。 インジェクタからのエア抜き 1. フィルタをフレームに取り付けているネジを取り外す。 2. フィルタを外した時に燃料がもれないように、フィルタ 前後のホースにクランプを掛ける。 • 危険 • 注: 通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できない場 合に行います。通常のエア抜き手順については22ページの 「燃料系統からのエア抜き」 を参照してください。 1. 燃料噴射ポンプの No.1インジェクタ・ノズルへのパイプ 接続部をゆるめる。 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆 発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行 う。こぼれた燃料はふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの 首の根元から2.
2. アクセス・パネル(図45)を取り外す。 オルタネータ/ファン・ベルト 1. フードを開ける。 3 2. ベルト中央部を上から 10 kg 程度の力で押してたわみ の大きさを調べる。ベルトのたわみが 11 mm 程度あれ ば適正です。たわみの量が適正でない場合は手順 へ進 む。適正であれば調整は不要である。 2 1 1 図 45 1. アクセス・パネル 2. オイル・クーラ 3. ラジエター 図 47 3. オイル・クーラのラッチを外し、クーラーを後ろに傾ける (図46)。オイル・クーラとラ ジエターの裏表を水また は圧縮空気で丁寧に清掃する。オイル・クーラを元に戻 し、スクリーンを閉める。 1. オルタネータ/ファン・ベルト 3. ブレースをエンジンに固定しているボルトと、オルタネー タをブレースに固定しているボルトをゆるめる。 4. オルタネータとエンジンの間にバールを差し込み、 オル タネータの位置を変えて必要な張りを出す。 5. 調整ができたら両方のボルトを締める。 ハイドロスタットのベルトの交換 1.
7. 運転中にスロットルが動く場合は、スロットル・レバーの ロックナットを5~6 Nm(0.5~0.6 kg.m)にトルク締め する。27N•m(9kg)以内の力でスロットルレバーを操作 できるように調整する。 2 1 油圧オイルの交換 通常は 400 運転時間ごとにオイルを交換します。オイルが 汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要が ありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染された オイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。 1. エンジンを止め、フードを開ける。 図 48 1. ハイドロスタット駆動ベルト 2. 油圧ラインの接続部(図50)または油圧フィルタ(図51 )を外し、流れ出すオイルを容器に受ける。オイルが全 部流れ出たらラインを元通りに接続する。 2. スプリングの端部 スロットルの調整 1. スロットル・レバーがパネルのスロットに当たるまで後ろ に倒す。 2. 噴射ポンプのレバー・アーム(図49)の部分にあるスロッ トル・ケーブルのコネクタをゆるめる。 1 図 50 1. 油圧ライン 1 図 49 1.
重要 指定された銘柄のオイル以外は使用しないで ください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能 性があります。 5. 取り付け部が汚れていないのを確認する。ガスケットが フィルタ・ヘッドに当たるまで手で回して取り付け、そこ から更に1/2回転増し締めする。 6. エンジンを始動して2分間運転し、システム内のエアを パージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがないか 点検する。 1 油圧ラインとホースの点検 毎日、油圧ホースと油圧ラインを点検し、漏れ、折れ、サポ ートのゆるみ、磨耗や腐食があれば交換してください。異常 を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。 • • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形が ないか接続部が確実に締まっているかを確認する。 4.
3. トラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図53)。 3 1 2 1 2 図 54 図 53 1. 駐車ブレーキ・レバー 1. トラクション調整カム 2. ノブ 2. ロックナット 3. 固定ネジ • 警告 • カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要 がある。 マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触れる と大けがをする。 マフラー等エンジンまわりの高温部分や回転部・可動部 に顔や手足などを近づけぬよう十分注意すること。 4. エンジンを始動し、カムを左右に回してニュートラル位 置の中心に合わせる。 5. ロックナットを締めて調整を固定する。 6.
• 警告 • バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であるとケー ブルがショートを起こして火花が発生する。それによって 水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。 • ケーブルを 取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブ ルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブル から取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り 付ける。 端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナス・ケーブ ルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨いてく ださい。磨き終わったらケーブルをバッテリーに接続し(プ ラス・ケーブルから先に接続すること)、端子にはワセリンを 塗布してください。 バッテリーの保管 本機を30 日以上にわたって使用しない場合は、バッテリー を取り外して充電しておいてください。充電終了後は、機体 に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存して も 構いません。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブ ルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く 放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バ ッテリーの凍結を防止
電気回路図 Electrical Schematic 42 42
油圧回路図 Hydraulic Schematic 4343
冬期格納保管のための準備 トラクションユニット 1. トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンを ていねいに洗浄する。 2. タイヤ空気圧を点検する。タイヤに空気を入れる(タイ ヤ空気圧: 97–110 kPa(0.98~1.26 kg/cm 2) 3. ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付 けを行う。 エンジン 1. エンジン・オイルを抜き取り、ドレン・プラグをはめる。 2. オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイル・フィルタ を取り付ける。 3. 新しいエンジン・オイルを入れる; 量は 3.8 リットル; 粘度は SAE15W-40。 4. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を行う。 5. エンジンを止める。 4. グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余 分のグリスやオイルはふき取る。 6. 燃料タンク(ライン、フィルタ、水セパレータからも)から 燃料を完全に抜き取る。 5. サイドワインダーのクロスチューブ全体に薄くオイルを塗 る(さび止め)。シーズン明けにはこのオイルをていねい にふき取る。 7.
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 ® • 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、 両社の 合意に基づき、Toro 社の 製品(「製品」と呼びます)の材質上また は製造上の欠陥に対して、 2年間または1500時間* のうちいずれか 早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたします。この品 質保証の対象となった場合には 、弊社は無料で「製品」の修理を行 います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃が含ま れます。保証は「製品」が納品された時点から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 • 外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、天候、格納条 件、汚染、弊社が認めていない冷却液や潤滑剤、添加剤の使用 などが含まれます。 • 通常の使用にともなう「汚れや傷」。通常の使用に伴う「汚れや 傷」とは、運転席のシート、機体の塗装、ステッカー類、窓など に発生する汚れや傷を含みます。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、 「製品」を納入した弊社代 理店(ディストリビュータ