Form No. 3352-753 Rev - Groundsmaster® 4500-D トラクショ ンユニット モデル番号30856—シリアル番号 250000001 & Up 製品の登録は:www.Toro.
1 運転席、シートベルト、 マニュ アル保管チューブを取 り付ける ...........................16 2 グリスアップを行う ........................16 3 液量を点検する ............................17 4 マニュアルを読みビデオを見 る ......................................17 製品の概要 .....................................................18 各部の名称と操作 ...........................18 仕様 .................................................20 運転操作 .........................................................22 エンジン・オイルの量を点検す る ......................................22 冷却系統を点検する ....................
バッテリーの充電と接続 ..................42 バッテリーの手入れ.........................43 ヒューズ ...........................................43 走行系統の整備......................................44 ホイール・ナットのトルクの点 検......................................44 プラネタリ・ギア・オイルの点 検......................................44 プラネタリ・ギア・オイルの交 換......................................44 リア・アクスル・オイルの点検 ...........45 リア・アクスル・オイルの交換 ...........45 走行ドライブのニュートラル調 整......................................45 後輪のトーインの点検 .....................46 冷却系統の整備...............
はじめに この説明書を読んで製品の運転方法や整備 方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛から ないまた適切な方法でご使用ください。 この製品を適切かつ安全に使用するのは お客様の責任です。 図2 1. 危険警告記号 このほか、重要は製品の構造などについて の注意点を、注はその他の注意点を表し ています。 弊社Toroのウェブサイトwww.Toro.
安全について – 乗用芝刈り機を取り扱う上での基本 的な注意点と注意の集中; この製品は本書掲載のとおりにウェイトを 搭載すること により、製造時の状態にお いてCEN 規格EN 836 : 1997(但し所定のス テッカーの貼付が条件)、および米国連邦 ANSI B71.
• 作業場所を良く観察し、安全かつ適切 に作業するにはどのようなアクセサリ やアタッチメントが必要かを判断して ください。メーカーが認めた以外のア クセサリやアタッチメントを使用しな いでください。 • オペレータ・コントロールやインタ ロック・スイッチなどの安全装置が正 しく機能しているか、また安全カバー などが外れたり壊れたりしていないか 点検してください。これらが正しく機 能しない時には芝刈り作業を行わない でください。 にしてください。また作業中は機械に 人を近づけないでください。 • ガードが破損したり、正しく取り付け られていない状態のままで運転しない でください。インタロック装置は絶対 に取り外さないこと、また、正しく調 整してお使いください。 • エンジンのガバナの設定を変えたり、 エンジンの回転数を上げすぎたりしな いでください。規定以上の速度でエン ジンを運転すると人身事故が起こる恐 れが大きくなります。 • 運転位置を離れる前に: – 平坦な場所に停止する: – PTOの接続を解除し、アタッチメン トを下降させる; – ギアシフトをニュートラルに入れ、 駐車ブレーキを掛ける; – エン
• カッティングユニットに手足を近づけ ないでください。 • バックするときには、足元と後方の安 全に十分な注意を払ってください。 • 旋回するときや道路や歩道を横切ると きなどは、減速し周囲に十分な注意を 払ってください。また、必ずブレード の回転を止めてください。 • 刈りカスの排出方向に常に留意し、絶対 に人に向けないようにしてください。 • アルコールや薬物を摂取した状態での 運転は避けてください。 • トレーラやトラックに芝刈り機を積み 降ろすときには安全に十分注意してく ださい。 • 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち 木などの障害物の近くでは安全に十分 注意してください。 • • • • 保守整備と格納保管 • 常に機械全体の安全を心掛け、また、 ボルト、ナット、ネジ類が十分に締 まっているかを確認してください。 • 火花や裸火を使用する屋内で本機を保 管する場合は、必ず燃料タンクを空に し、火元から十分離してください。 • 閉めきった場所に本機を保管する場合 は、エンジンが十分冷えていることを 確認してください。 • 火災防止のため、エンジンやマフラー、 バッテリーの周囲に、余分なグリ
この機械は本来の目的から外れた使用を するとユーザーや周囲の人間に危険な場 合があります。 し、運転席のリテーナピン(グランド マスターの場合)を確実に差し込んで おいてくださいください。 • 移動走行時にはカッティングユニット を上昇させておいてください。 エンジンの排気ガスには致死性の有毒物 質である一酸化炭素が含まれている。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジ ン本体、マフラー、排気管などに触れ ると火傷の危険がありますから手を触 れないでください。 室内や換気の悪い場所でエンジンを運転 してはならない。 • 斜面ではいつでも転倒の危険がありま すが、傾斜が急になるほど転倒の危険 が大きくなります。急な斜面での運転 は避けてください。 • エンジンの緊急停止方法に慣れておき ましょう。 • テニスシューズやスニーカーでの作業 は避けてください。 • 安全靴と長ズボンの着用をおすすめし ます。地域によってはこれらの着用が 義務付けられていますのでご注意くだ さい。 • 燃料の取り扱いには十分注意してくだ さい。こぼれたガソリンはふき取って ください。 • インタロック・スイッチは使用前に必
ニットを下降させてシステム内部の圧 力を完全に解放してください。 ルが 0.
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼 付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付 してください。 104-0131 1. オペレーターズマニュアルを読むこと 105-3888 1. 2. 3. オペレーターズマニュアルを読むこと 駐車ブレーキのロック手順:左右のペダルをピンでつなぐ; ペ ダルを踏み込んでノブを引く。 駐車ブレーキの解除手順:ペダルを踏み込む。 93-7275 1. 2. オペレーターズマニュアルを読むこと 始動補助剤の使用禁止 93-6680 106-6755 93-7272 1. ファンによる手足切断の危険:可動部に近づかないこと 10 1. 冷却液の噴出に注意 3. 2. 爆発の危険オペレーターズ マニュアルを読むこと 4.
105-7506 1. 2. 3. オペレーターズマニュアル を読むこと エンジン - 停止 ON 4. エンジン - 予熱 5. エンジン - 始動 105-9223 (CE用: 105-38890 の上から貼付する) 1. 2. 3. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと エンジン始動手順(オペレーターズマニュアルを読むこと): 着 席し、キーをRUN位置に回し、グロー表示が消えたらSTART 位置に回し、ブレーキ・ペダルを踏む。 エンジン停止手順(オペレーターズマニュアルを読むこと): PTOを解除し、キーをSTOP位置に回して抜き取り、駐車ブ レーキを掛ける。 93-6699 1. 2. 走行速度 低速 3. 4. 106-6754 無段階速度調整 高速 1. 2. 警告 - 表面が熱い。触れないこと。 ファンによる手足切断危険、およびベルトによる巻き込まれの 危険:可動部に近づかないこと 105-9830 (CE用) 1. 11 ロック 2.
93-6686 1. 油圧オイル 2. オペレーターズマニュアル を読むこと バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 5. オペレーターズマニュアル 10.
107-1983 (CE用: 105-3889 の上から貼付する) 1. 2. 3. 4. 5. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 警告:車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを停止し、キーを抜くこと。 異物が飛び出す危険 - 人を近づけないこと。 手足や指の切断の危険 - 可動部に近づかないこと。 転倒の危険 - 15 °以上の斜面では運転禁止。シートベルトを着用し、下り坂ではカッティングユニットを下げること 108-4044 1. 2. 3. 4. 5. Lower the cutting unit(s). 6. 7. カッティングユニットを下げること 右側カッティングユニット(GM 4700-Dの 8. み) 9. 中央カッティングユニット 左側カッティングユニット(GM 4700-Dの 10. み) 高速 無段階速度調整 低速 11. 12. 13. PTO 高 低 入 切 14.
105-8507 1. 2. 3. 入力 バックラップ 高温 4. 5. 6. 7. 8. 9. 着席 PTO スイッチ 駐車ブレーキ OFF 14 ニュートラル 出力 PTO 10. 11. 12.
105-9895 15
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 内容 ステップ 数量 用途 1 1 シート・キット:モデル 30398(別売) シート・サスペンショ ン・キット:モデ ル30395(別売) シートベルト キャップスクリュ, 7/16-20 x 1 in ロックワッシャ, 7/16 in マニュアル保管チューブ R クランプ 1 2 2 1 2 運転席、シートベルト、 マニュアル保 管チューブを取り付けます。 2 必要なパーツはありません。 – マシンのグリスアップを行ってくださ い。 3 必要なパーツはありません。 – 後アクスル・オイル、油圧オイル、エ ンジン・オイルの量を点検します。 4 オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ オペレータービデオ 納品前検査証 1 1 1 1 1 運転を始める前にマニュアルを読 み、ビデオをご覧下さい。 1 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 キット(Model 30395)、を別途注文の上、 取り付けてください。 1 1.
2 4 グリスアップを行う マニュアルを読みビデオを見る 必要なパーツはありません。 この作業に必要なパーツ 1 手順 1 初めて運転する前にマシン全体のグリ スアップを行って ください。作業要領 は潤滑, 36 ページページに記載されていま す。この作業を怠ると重要部品に急激な磨 耗が発生しますから注意してください。 オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル 1 パーツカタログ 1 1 オペレータービデオ 納品前検査証 手順 1. マニュアルを読む。 3 2. オペレーターズビデオを見る。 3. 安全な場所に書類を保管する。 液量を点検する 必要なパーツはありません。 手順 1. 初回運転の前に、後アクスル・オイルの 量を点検してください。走行系統の整備, 44 ページページの「後アクスル・オイ ルの点検」を参照。 2. 初回運転の前に油圧オイルの量を確認し てください。運転操作, 22 ページペー ジの「油圧オイルの量の確認」を参照。 3.
製品の概要 図3 1. 2. 3. ハンドル ブレーキ カッティングユニット 4. 5. 6. 走行ペダル マニュアル保管チューブ フード/エンジン収納部 7.
図5 1. 前進速度制限ネジ 2. 後退速度制限ネジ ブレーキ・ペダル 2枚のペダル(図 6)により左右の車輪を 独立で制御し、旋回性能や駐車、斜面での 走行性能を高めています。駐車ブレ ーキ を掛けるときや移動走行の際にはロックピ ンで2枚を連結して使用します。 図4 1. 2. 3. 4. 走行ペダル 前進速度コントロール 始動キー エンジン・オイル圧警告灯 5. 6. 7. 充電インジケータ 冷却水温警告灯 グロープラグ・インジケータ 充電インジケータ 充電インジケータ(図 4)は、充電系統に 異常が発生すると点灯します。 冷却水温警告灯 図6 エンジンの冷却水の温度が異常に高くなる とランプ(図 4)が点灯し、自動的にエン ジンを停止させます。 1. 2. ブレーキ・ペダル ペダルのロック用ラッチ 3.
スロットル・コントロール 電源ソケット コントロール(図 7)を前に倒すとエン ジン回転速度が速くなり、後ろに引くと 遅くなります。 電源ソケット(図 7)から電動アクセサリ 用に12 Vの電源をとることができます。 燃料計 燃料計(図 8)は、燃料タンクに残ってい る燃料の量を表示します。 図8 図7 1. 2. 3. 4. スロットル・コントロール 昇降レバー アワー・メータ エンジン温度計 5. 6. 7. 1.
トラクションユニットの仕様 刈幅 2.8 m 全幅(カッ ティングユ ニット降下 時) 286 cm 全幅(カッ ティングユ ニット上昇 時) 224 cm 全長 370 cm 高さ(ROPS を含む) 216 cm 地上高 15 cm トレッド(前 輪) 224 cm トレッド(後 輪) 141 cm ホイール ベース 171 cm 重量(カッ ティングユ ニットを含 み、油脂類 を含まない) 1400 kg エンジン クボタ,4気筒4サイクル液冷ターボ・ディー ゼルエンジン。 排気量2000 cc,2600 rpm に おける出力は58 hp。圧縮比は23 : 1。ロー・ アイドル1300 rpm。ハイ・アイドル2800 rpm。 オイル容量は7.6 リットル(フィルタ含む)。 冷却系等 ラジエター容量は約10.4 リットル。冷却液は エチレングリコールと水の50/50混合液。 交換式インライン・フィルタとスピン・オン・ 燃料フィルタ/水セパレータを装備。燃料タ ンクの容量は 79.
運転操作 FULL 位置図 10まであればよい。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 この機械の運転音は、オペレータの耳 の位置で 85 dBA となり、長時間使用し つづけると聴覚に障害を起こす可能性 がある。 運転に際しては聴覚保護具を使用する こと。 図 10 1. ディップスティック 4. 不足している場合は、キャップ(図 11) を取り、Full 位置までオイルを補給す る。入れすぎないように注意する。 始動キーをつけたままにしておくと、誰 でもいつでもエンジンを始動させること ができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを 停止し、キーを抜いておくこと。 エンジン・オイルの量を点検する エンジンにはオイルを入れて出荷していま すが、初回運転の前後に必ずエンジン・オ イルの量を確認してください。 図 11 油量は約7.6 リットル(フィルタ共) で す。 1.
エンジン停止直後にラジエターの キャップを開けると、高温高圧の冷 却液が吹き出してやけどを負う恐れ がある。 • エンジン回転中はラジエターのふ たを開けないこ と。 • キャップを開けるときはウェスな どを使い、高温の水蒸気を逃がし ながらゆっくりと開けること。 図 13 1. 燃料タンクのキャップ 2. タンクの首の根元より 25 mm程度下ま で燃料を入れる。燃料は2号軽油を使 用する。給油が終わったらキャッ プ を締める。 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発す る。発火したり爆発したりすると、 やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジン が冷えた状態で行う。こぼれた燃 料はふき取る。 図 12 1. • 燃料タンク一杯に入れないこと。 給油は燃料タンクの首の根元から 2.5 cm 程度下までとする。これ は、温度が上昇して燃料が膨張し たときにあふれないように空間を 確保するためである。 補助タンク 2.
2. 油圧オイルタンクの注油口周辺をきれ いに拭き、キ ャップ(図 14)を外す。 給油口からキャップを取る。 オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルを販売し ています(19 リットル缶または 208 リットル缶)。パーツ カタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。 他に使用可能なオイル:Toro のオイルが 入手できない場合は、以下に挙げる特性条 件および産業規格を満たすオイルを使用す ることができます。合成オイルの使用は お奨めできません。オイルの専門業者と 相談の上、適切なオイルを選択してくだ さい:不適切なオイルの使用による損害 については弊社は責任を持ちかねますの で、品質の確かな製品をお使い下さる様 お願いいたします。 高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 物性: cSt @ 40 C 44 - 48 粘度, ASTM D445 cSt @ 100 C 7.9 - 8.
燃料系統の整備, 40 ページを参照して ください。 エンジンの停止手順 重要 高負荷で運転した後は、エンジンを 停止させる前に5 分間程度のアイドリング 時間をとってください。これにより、エン ジンを停止する前にターボチャージャを冷 却します。これを怠るとターボチャージャ にトラブルが発生する場合があります。 1. 走行ペダルから足を外し、ペダルが ニュ ートラル位置にあることを確認す る。さらに、駐車 ブレーキが掛かって いることを確認する。 2. スロットル・コントロールをロー・ア イドル位置とする。 注 駐車するときには必ずカッティングユ ニットを降下させてください。これによ り、油圧系統の負荷がなくなり、各部や パーツの磨耗が少なくなるだけでなく、 カッティングユニットが不意に落下するな どの事故を防ぐことができます。 1. スロットル・コントロールをスロー位 置とする。 2. PTO レバーを OFF 位置とする。 3. 駐車ブレーキを掛ける。 4. キーを OFF 位置に回す。 5. 事故防止のため、キーは抜き取ってお く。 3.
にはいつでもエンジンを停止させる習慣 をつけてください。 2. バイパス・バルブのレバー(図 15) を右または左に90 °回転(4分の1回 転) させると内部でバイパスが形成さ れる。これにより、トランスミッ ショ ンを破損することなく機械を押して移 動できる ようになる。バルブを開けた とき、どちらの方向に 回したかを覚え ておくこと。 インタロック・スイッチの点検手順を以 下に示します: 1. ゆっくりとした速度で、比較的広い、 障害物のない場所に移動する。カッ ティングユニットを降下させ、エンジ ンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。 2. 着席し、走行ペダルを踏み込む。エン ジンを始動させてみる。クランキング しなければ正常。ク ランキングする場 合はインタロック・スイッチが故障し ているので、運転前に修理する。 3. 着席し、エンジンを始動させる。座席 から立ち上がっ てPTOスイッチをONに する。PTOが回転を開始し なければ正 常。回転する場合はインタロック・ス イッチが故障しているので、運転前に 修理する。 4.
レードやその他のインプレメントに掛かる 負荷の大きさ、ならびにブレーキの効果的 な使用方法をよく理解してください。 この芝刈機では、草地で作業中にブレー ドに当たっ た異物は、地面に打ち込まれ てその運動エネルギー を急速に失うよう 設計されている。しかし、注意不足や地 面の刈凹凸の状態、不規則な跳ね返り、 ガードやカ バーの不備などの悪条件が重 なると、カッティング ユニットから異物 が飛び出す場合がでてくる。 トラクションユニットおよびカッティング ユニットに十分なパワーを供給してやるた めには、エンジンがほぼ一定の高速度で回 転を続けさせてやる必要があります。こ のコツは、走行ペダルの踏み込みに注意 することです。カッティングユニットへ の負荷が大きくなったら走行に掛かる負 荷を下げてやるきとです。 • 人や動物が突然目の前に現れたら直 ちにリール停止。 エンジンの回転数が落ちてきたら、ペダル の踏み込みを浅くして走行速度を落として やりましょう。そうしてエンジンの回転が 上がってきたら、再び走行ペダルを踏み込 みます。一方、移動走行時のように、カッ ティングユニットが回転しておらず、カッ ティ
エンジン始動回路のLEDはDC 12Vの通電で 点灯します。その他の入力表示回路は回路 が閉じてアースされた時にに通電状態とな ります。どの入力表示LEDも、その回路に 通電があった ときに点灯します。これら の入力表示LEDは故障探究のときに利用す ること が出来ます。 トやワイヤハーネスの検査が必要になりま す。各機器のインピーダンス測定、ワイ ヤハーネスをつないだ状態(SCMで切り離 した状態)でのインピーダンス測定、一 時的な通電試験などを行ってみる必要が あるでしょう。 SCMは外部のコンピュータや診断機器に接 続することはできません。また、内部の プログラムを改変することもできません し、発生した故障内容を記憶しておくこと もできません。 出力回路はそれぞれ所定の入力がそろっ た時に通電状態となります。出力回路は PTO、ETR、STARTの3 種類です。各LEDによ りそれぞれの回路のリレー状態すなわちそ の回路の通電状態がわかります。 SCM上のLEDには絵文字で識別されます。枠 で囲まれた3 つが出力です。それ以外は すべて入力です。図 16に絵文字の意味を 示します。 出力回路が健
図 17 注 -: 回路は閉じてアースされている。- LED 点灯 O: 回路は開いてアースされている - LED 消灯 +: 回路は通電している(クラッチ・コイル、ソレノイド、始動キー)(LED点灯) 空白: そのロジックに無関係な入力 SCM を使って故障探究を行うには、ま ず始動キーをON にする(エンジンは始 動しない)。不具合の出ている機能を 表の一番左の欄から探し出す。その行 を横に見ていくと、その機能に必要な 入力がわかるので、それぞれのLEDの 点灯を確認する。 定期的に刈り込む 通常のシーズン条件では、4~5日に1回 の刈り込みが必要になるでしょう。しか し、草の生長速度は色々な条 件によって 左右され、一定ではありません。例えば寒 冷な地域では春から初夏にかけての芝草の 成長期に最も頻繁な刈り込みが必要とな り、成長速度の落ちる夏には8 ~10日に 1度ぐらいの間隔になると思われます。悪 天候などで定期的に刈り込むことができず に草丈が伸びてしまった場合には、刈り高 を高くして1回刈り、2~3日 後に刈り高 を通常に戻してもう一度刈るようにする とき れいに仕上がります。 入力LED
ハイリフト平行セール 高い刈り高(50 mm~100 mm)に向いていま す。ハイリフト・ブレードの特長: • 上昇気流も排出速度も大きい。 • 密度の低い芝生や柔らかい芝生で刈り 高を高くしたときに、芝草をしっかり と立たせる。 • 濡れてくっつきやすくなった刈りカス を効率良く排出し、デッキが詰まりに くい。 • 運転に大きなパワーを必要とする。 • 刈りカスが左側へ片寄る傾向が強いの で、刈り高が低いと刈りカスが畝状に たまりやすい。 ハイリフト・ブレードでの刈り込みにマ ルチング・バッフルを使用してはな ら ない。ブレードが折れて人身事故にい たる危険がある。 いつも鋭利なブレードを使うこと 刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もき れいです。切れ味の悪い刃先は芝草を引 きちぎるので、切り口が茶色に変色し、 芝草の成長を悪くし、また病気にもかか りやすくなります。 移動走行 長い距離を移動するとき、凹凸の激しい場 所を通るとき、トレーラなど載せて運ぶ ときは輸送用のラッチでカッティングユ ニットを固定してください。 作業後の洗浄と点検 きれいな刈りあがりを維持するために、芝 刈り作業が終わったらホースと
カッティングユニットのピッチ ブレードのピッチは 7.9 mm が推奨です。ピッチを大きく(7.9 mm以上)すると、刈り込 みに必要なパワーは小さくなりますが、クリップが大きくなり刈り上がりの質が悪くな ります。ピッチを小さく(7.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 最初の8運転時間後 • ホイール・ナットのトルク締め 最初の50運転時間後 • エンジン・オイルとフィルタの交換 最初の200運転時間後 • プラネタリ・ギア・オイルの交換 • リア・アクスル・オイルの交換 • 油圧フィルタを交換する 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • • エンジン・オイルの量を点検してください 冷却系統を点検してください。 油圧オイルの量を点検してください。 タイヤ空気圧を点検してください。 インタロック・スイッチの動作を点検してください。 水セパレータの水抜きと異物の除去。 エンジン部、オイル・クーラ、ラジエターを清掃する。 油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、 フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に点検し てください。 50運転時間ごと • ベアリングとブッシュのグリスアップを行ってください。 • バッテリーの状態の点検 100運転時間ごと • オルタネータ・ベルトの磨耗と張りの点検 150運転
整備間隔 整備手順 1年ごと • • • • 燃料ラインとその接続の点検 燃料プレフィルタを交換する プラネタリ・ギア・オイルを交換する 後輪のトーインの点検を行う 2年ごと • インタロック・スイッチを交換してください。 重要 エンジンの整備についての詳細はエンジン・マニュアルを、カッティングユニット の整備にはカッティングユニットマニュアルを参照してください。 33
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 木 水 金 インタロックの動 作 ブレーキの動作 エンジン・オイル の量を点検 冷却系統を点検 燃料・水セパレー タの水抜き エアフィルタのイ ンジケータの表示 ラジエター、オイ ル・クーラ、スク リーンの汚れ エンジンからの異 常音 1 運転操作時の異 常音 油圧オイルの量を 点検 油圧ホースの磨 耗損傷を点検 オイル漏れなど タイヤ空気圧を点 検 計器類の動作 グリスアップ2 塗装傷のタッチ アップ 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2.
定期整備ステッカー 図 18 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させること ができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。 35
整備前に行う作業 潤滑 フードの外しかた ベアリングとブッシュのグリスアッ プ フードを取り外すと、エンジン部へのアク セスが楽になります。 定期的に、全部のベア リングとブッシュ にNo.2汎用リチウム系グリスを注入しま す。通常の使用では 50 運転時間ごとに行 いますが、機体を水洗いしたあとは整備 間隔に関係なく直ちにグリスアップして ください。 1. ラッチ(図 19)を外し、フードを持 ち上げる。 グリスアップ箇所を以下に列挙 します: • ブレーキ・シャフトのピボット・ベア リング(5ヶ所)(図 21) 図 19 1. フードのラッチ 図 21 2. フードのピンの止め紐をはずしてピン を抜き、フード・チューブを後ろにス ライドさせる(図 20)。 • 後アクスル・ピボットのブッシュ(2ヶ 所)(図 22) 図 20 1.
• カッティングユニットのスピンドル・ シャフトのベアリング(各カッティン グユニットに1ヶ所)(図 25) 図 25 • カッティングユニットのキャリア・ アームのブッシュ(各カッティングユ ニットに1ヶ所)(図 25) 図 23 1.
エア・クリーナの整備はインジケータ (図 27)が赤色になってから行ってくだ さい。早めに整備を行っても意味があり ません。むしろフィルタを外したときに エンジン内部に異物を入れてしまう危険 が大きくなります。 ジン部へ入り込むのを防止することが できます。 3. 1次フィルタ(図 29)を取り外して交 換する。 エレメントを洗って再使用することは お奨めできません。洗浄によってフィ ルタの濾紙を破損させる恐れがあるか らです。新しいフィルタに傷がついて いないかを点検する。特にフィルタと ボディーの密着部に注意する。破損し ているフ ィルタは使用しない。フィル タをボディー内部にしっかり取り付け る。エレメントの外側のリムをしっか り押さえて確実にボ ディーに密着させ る。フィルタの真ん中の柔らかい部分 を持たないこと。 図 27 1. エア・クリーナのインジケータ 重要 本体とカバーがシールでしっかり密 着しているのを確認してくだ さい。 1. ラッチを引いて外し、カバーを左にひ ねってボディーからはずす(図 28)。 図 29 1.
2. オイルフィルタ(図 32)を外す。新し いフィルタのシールに薄くエンジン・ オイルを塗って取り付 ける。締めすぎ ないように注意すること。 図 30 1. エアクリーナの安全フィルタ 4. カバーについている異物逃がしポート を清掃する。カバーについているゴム 製のアウトレット・バルブを外し、内 部を清掃して元通りに取り付ける。 図 32 1. エンジン・オイルのフィルタ 5. アウトレット・バルブが下向き - 後ろ から見たとき、時計の5:00と7:00の間 になるように - カバーを取り付ける。 3. エンジン・オイルを入れる。運転操作, 22 ページを参照。 6.
燃料系統の整備 軽油は条件次第で簡単に引火・爆発す る。発火したり爆発したりすると、やけ どや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが 冷えた状態で行う。こぼれた燃料は ふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。給 油は燃料タンクの首の根元から2.5 cm 程度下までとする。これは、温度が上 昇して燃料が膨張したときにあふれな いように空間を確保するためである。 図 34 1. • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火 花や炎を絶対に近づけない。 水セパレータ 2. ドレン・プラグ フィルタは400運転時間ごとに交換し てください。 • 安全で汚れのない認可された容器で 保存し、容器には必ずキャップをは めること。 3. フィルタ容器の周辺をウェスできれい にぬぐう。 4. フィルタ容器を外して取り付け部をき れいに拭く。 燃料タンク 5.
軽油は条件次第で簡単に引火・爆発す る。発火したり爆発したりすると、 やけどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジン が冷えた状態で行う。こぼれた燃 料はふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。 給油は燃料タンクの首の根元から 2.5 cm 程度下までとする。これ は、温度が上昇して燃料が膨張し たときにあふれないように空間を 確保するためである。 図 35 1. 燃料プレフィルタ 3. ホース・クランプを燃料ラインの端ま でずらす。新しいフィルタをホースに 差し込み、クランプで固定する。フ ィ ルタに付いている矢印が噴射ポンプの 方向を向くように取り付けること。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、 火花や炎を絶対に近づけない。 • 安全で汚れのない認可された容器 で保存し、容器には必ずキャップ をはめること。 燃料ピックアップ・チューブのスク リーン 3.
インジェクタからのエア抜き 注 通常のエア抜きを行ってもエンジンが 始動できない場合に行います。通常のエア 抜き手順については「燃料系統からのエア 抜き」 を参照してください。 1. 燃料噴射ポンプの No.1インジェクタ・ ノズル(図 37)へのパイプ接続部を ゆるめる。 図 38 1. 2. バッテリー固定ストラップ 電解液には触れると火傷を起こす劇 薬である硫酸が 含まれている。 図 37 1. バッテリー・カバー • 電解液を飲まないこと。また、電 解液を皮膚や目や衣服に付けない よう十分注意すること。安全ゴー グルとゴム手袋で目と手を保護す ること。 No.1インジェクタ・ノズル 2. スロットルをFAST位置とする。 3. 始動キーをSTART位置に回し、接続部か ら流れ出 る燃料が泡立たなくなるの を待つ。燃料が泡立たなくなったら、 キーをOFFに戻す。 • 皮膚に付いた場合にすぐに洗浄で きるよう、必ず十分な量の真水を 用意しておくこと。 4. パイプをしっかり締め付ける。 3.
バッテリー・ケーブルの接続手順が 不適切であるとケーブルがショート を起こして火花が発生する。それに よ って水素ガスが爆発を起こし人身 事故に至る恐れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマ イナス(黒)ケー ブルから取り 外し、次にプラス(赤)ケーブル を外す。 図 39 1. プラス・ケーブル 2. マイナス・ケーブル • ケーブルを取り付ける時は、必ず プラス(赤)ケー ブルから取り付 け、それからマイナス(黒)ケー ブルを取り付ける。 警告 カリフォルニア州 第 65 号 決 議 バッテリーやバッテリー関連製品に は鉛が含まれており、カリフォルニ ア州では発ガン性や先天性異常を引 き起こす物質とされています。取り 扱い後は手をよく洗ってください。 バッテリーの手入れ 重要 電気系統を保護するため、本機に溶 接作業を行う時には、オルタネータからの ターミナル・コネクタを外してください。 6.
走行系統の整備 3. 必要に応じてオイルを追加する。プラ グを取り付ける ホイール・ナットのトルクの点検 4. 機体の反対側でも同じ要領1-3で点検 する。 プラネタリ・ギア・オイルの交換 この整備を怠ると車輪の脱落や破損から 人身事故につながる恐れがある。 200運転時間で初回交換を行います。その 後は 800運転時間ごと又は 1 年に 1 回の うち早い方の時期に交換してください。補 給用には高品質のSAE 85W-140 ギアオイル を使用してく ださい。 運転開始後1~4時間で1回、また、8時 間で1回、 ホイール・ナットのトルク 締めを行う。トルク値は 115~136 N.m (11.8 ~ 13.8kg.m)。その後は 200 運 転時間ごとに締め付けを行う。 1. 平らな場所で、ホイールの点検/ドレ ン・プラグ(図 42) が一番下(時計の 6時の位置)に来るように停止させる。 注 前ホイールナットは1/2-20 UNFネジ です。後ホイールナットはM12×1.
図 44 1. 点検プラグ 2. 補給プラグ 図 43 1. 2. ブレーキ・ハウジング ドレン・プラグ 3. 点検プラグ リア・アクスル・オイルの交換 初回のオイル交換は運転開始後 200時間 で、その後は、800運転時間ごとにオイル 交換を行ってください。 1. 平らな場所に駐車する。 2. ドレン・プラグ(図 45;左右端に1個 と中央に1個、全部で3個ある)の周辺 をきれいに拭く。 4. ブレーキ・ハウジングの下にある両方 のプラグを外してオイルを抜く。 5. オイルが全部排出されたら、ブレー キ・ハウジングの下側のプラグを取り 付ける。 6. 点検/ドレン・プラグが時計の2時又は 10時の位置に くるように駐車する。 7. 新しいSAE 85W-140オイルを入れる。容 量は500 cc。 (穴が2 時または10 時の 位置にある状態で)穴のフ チまでオイ ルを入れる。プラグを取り付ける 8. 反対側のプラネタリ・ギア・アセンブ リも同様に作業する。 リア・アクスル・オイルの点検 図 45 1.
せん。動きだすようでしたら調整が必要 です。 ロッドのボール・ジョイントをアクス ル・ケースのサポートから外す。 1. 平らな場所に駐車し、、エンジンを停 止させ、速度コントロールをLOWレンジ にセットし、カッティングユニットを 降下させる。右ブレーキだけ踏んだ状 態で駐車ブレーキを掛ける。 2. 車両の左側をジャッキアップして前輪を 床から浮かす。落下事故防止のために ジャッキ・スタンドでサポートする。 図 47 3. エンジンを始動しアイドル回転させる。 1. 4. 前への動きを止めたい場合は、ポンプ・ ロッドの端部にあるジャム・ナットを 回してポンプ・コントロール・チュー ブ(図 46)を前へ動かす。後への動き を止めたい場合は、後へ動かす。 タイロッドのクランプ 2. タイロッドのボール・ジョイン ト 3. タイロッド両側のクランプをゆるめる (図 47)。 4. 外した方のボール・ジョイントを内側 または外側に 1 回転させる。タイロッ ドの自由端側のクランプを締める。 5.
図 48 1. 図 50 1. 後スクリーンのラッチ 2. オイル・クーラのラッチ(図 49)を 回して外す。 オイル・クーラ 2. ラジエター 重要 ラジエターやオイル・クーラを水 で洗浄するとサビなどが発生しやすく なり、機器の寿命が短くなります。 4. オイル・クーラを元に戻し、スクリー ンを閉める。ラッチでフレームに固定 し、スクリーンを閉じる。 ブレーキの整備 ブレーキの調整 ブレーキ・ペダルの遊びが25 mm以上と なったり、ブレーキの効きが悪いと感じ られるようになったら、調整を行ってく ださい。遊びとは、ブレーキ・ペダルを 踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダ ルの行きしろを言います。 図 49 1. オイル・クーラのラッチ 1. 左右のペダルが独立に動けるように、ブ レーキ・ペダルのロックピンを外す。 3. クーラを後ろに傾ける。オイル・クー ラとラ ジエターの裏表を(図 50)圧 縮空気で丁寧に清掃する。 2. 行きしろを小さくするにはブレーキを 締める: A.
油圧系統の整備 油圧オイルの交換 通常は 800 運転時間ごとにオイルを交換 します。オイルが汚染されてしまった場合 は油圧系統全体を洗浄する必要があります ので、Toro 代理店にご連絡ください。。 汚染されたオイルは乳液状になったり黒 ずんだ色なったりします。 1. エンジンを止め、フードを開ける。 2. 油圧オイル・タンクからケース・リター ン・ラインを外し、流れ出すオイルを 大型の容器に受ける。オイルが全部流 れ出たらラインを元通りに接続する。 3. タンクに油圧オイルを入れる。容量は約 28リットル である。「油圧オイルを点 検する」運転操作, 22 ページを参 照。 図 51 1. ブレーキ・ケーブル B. 後ろナットを締めてケーブルを後ろ へ引く。行 きしろが12 mm~25mm に なるように調整する。 C. 調整ができたら前ナットを締める。 ベルトの整備 重要 指定された銘柄のオイル以外は 使用しないでください。他のオイルを 使用するとシステムを損傷する可能性 があります。 4.
油圧ラインとホースの点検 2. フィルタ容器の周辺をウェスできれい にぬぐう。フィルタ(図 53と図 54)の 取り付け部周辺をきれいにふき、下に 廃油受けを用意し、フィルタを外す。 油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、 ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッ ティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化 などがないか毎日点検してください。異 常を発見したら必ず運転を行う前に修理 してください。 3. 新しいフィルタのガスケットに薄くオ イルを塗布し中にオイルを入れる。 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、 身体に重大 な損傷を引き起こす。 • 油圧を掛ける前に、油圧ラインやホー スに傷や変形がないか接続部が確実 に締まっているかを確認する。 • 油圧のピンホール・リークやノズル からは作動油が高圧で噴出している ので、絶対に手などを近づけない。 図 53 1.
テストポートB(図 56)は、運転席下の カウンタバランス・マニホルドにありま す。走行性能を高めるためにカッティング ユニットに掛けるカウンタバランス圧を測 定するためのポートです。 テストポートC(図 56)は、運転台の前 アクセス・パネ ルの内部の2輪駆動/4輪 駆動マニホルドの前部にあります。後アク スル(後退走行時)と後アクスルの油圧ダ イナミ ック・ブレーキに掛ける4輪駆動 用油圧を測定するためのポートです。 図 57 1. テストポートD(ステアリング) 2. テストポートE(昇降回路) テストポートF(図 58)は、右デッキマ ニホルド上面にあります。カッティングユ ニット(#5、#2、#3)の油圧を測定する ためのポートです。 テストポートG(図 58)は、左デッキ マニホルド上面にあります。カッティン グユニット(#1、#4)の油圧を測定する ためのポートです。 図 56 1. .テストポートB(カウンタバ ランス) 2.
洗浄 スパーク・アレスタ・マフラーの整 備 200 運転時間ごとに、マフラーにたまった カーボンの除去を行ってください。 1. マフラーの下側の掃除穴からパイプ・ プラグを抜き出す。 図 59 1. .テストポートH(後退) 2. テストポートI(前進) マフラーが熱くなっていると火傷を 負うおそれがある。 カウンタバランスの調整 マフラーの周囲で作業を行うときに は注意すること。 カウンタバランス・ダイヤル(図 60)を 使って、カウンタバランス回路の油圧を変 えて調整します。推奨油圧は43.4 kg/cm2 です。調整ダイヤル(図 60)を右に回す と圧力が上昇し、左に回すと下がります。 2. エンジンを掛ける。木片や金属の板で 通常の排気口 を塞いで排気が掃除穴か ら噴出すようにする。カーボンが排出 されなくなるまで待つ。 掃除穴の真後ろに立たないこと。 必ず安全めがねを着用すること。 3. エンジンを停止させ、パイプ・プラグ を元通りに取り付ける。 図 60 1. カウンタバランス・ダイヤル 2.
保管 8. エアクリーナをきれいに清掃する。 9. エアクリーナの吸気口とエンジンの排 気口を防水テープでふさぐ。 トラクションユニット 10.冷却水(エチレングリコール不凍液と水 とのの 50/50 混合液)の量を点検し、 凍結を考慮して必要に応じて補給する。 1. トラクションユニット、カッティング ユニット、エンジンをていねいに洗浄 する。 2. タイヤ空気圧を点検する;運転操作, 22 ページの「タイヤ空気圧を点検す る」を参照 3. ボルトナット類にゆるみながいか点検 し、必要な締 め付けを行う。 4. グリス注入部やピボット部全部をグリ スアップする。余分のグリスやオイル はふき取る。 5. 塗装のはがれている部分に軽く磨きを かけ、タッチアップする。金属部の変 形を修理する。 6. バッテリーとケーブルに以下の作業を 行う: A. バッテリー端子からケーブルを外 す。 B. バッテリー本体、端子、ケーブル端 部を重曹水とブラシで洗浄する。 C. 腐食防止のために両方の端子部にワ セリン(Grafo 112X: P/N 505-47) を薄く塗る。 D.
R R (Rev. A) 53 F 3 10 A F 2 10 A F 1 15 A F8 F7 P23-A2 PK W L GY W R R I B S GN BU/W R/BK X A Y P23-D1 X B OFF RUN Y S A I START IGNITION SW STOP ---- NONE RUN ---- B+I+A; X+Y START --- B+I+S Y OR (+) P4-G P4-C P4-A P4-D P4-F P4-B W T P23-D3 P23-A5 BATTERY (-) ENGINE GROUND SP FRAME GROUND ENGINE P23-D2 BU B+ G Start R FUSIBLE LINK P5-A 110 C ENGINE OVER TEMP.
(Rev. A) 54 M1 G2 M1 M2 RV8 LC1 PRV1 SV2 PRV2 G1 G1 P1 T2 T1 P1 T2 T1 OIL COOLER T 40 PSI 50 / 50 PROPORTIONAL FLOW DIVIDER G 5 PSI P3 G P1 FILTER P2 P2 P1 1500 PSI FLOAT TOW VALVE CD2 180 PSI P4 RV 11.96:1 MF G FRONT MF FNT PORTS G LEFT WING C6 RIGHT WING C7 11.96:1 FILTRATION AND CHARGE CONTROL MANIFO LD G CD1 5000 PSI 5000 PSI .094 FORWARD F E D C B A P2 CHG P1 C4 3 RV9 LC2 RV8 LC1 SV2 O C2 C1 B PR1 .
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社の 合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上または 製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間のうちいずれか 早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたします。この品 質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行 います。この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃が含ま れます。保証は「製品」が納品された時点から有効となります。 • • ト、スプレーヤの一部構成機器たとえばダイヤフラム、ノズル、 チェック・バルブなどを言います。 外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、天候、格納条 件、汚染、弊社が認めていない冷却液や潤滑剤、添加剤の使 用などが含まれます。 通常の使用にともなう「汚れや傷」。通常の使用に伴う「汚れや 傷」とは、運転席のシート、機体の塗装、ステッカー類、窓などに 発生する汚れや傷を含みます。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 部品 保証請求の手続き 保証修理が必