Form No.3327-348 Groundsmaster ® 4700-D グランドマスター 4700-D トラクションユニット モデル No. 30868-シリアル No.
警 保 告 守 …………………………………………………25 定期整備チャート ……………………………………25 仕業点検チャート ……………………………………26 カリフォルニア州では、この製品のエンジンからの 排気ガスには発癌性や先天性障害を引き起こす物質 が含有されていることが知られております。 定期整備ステッカー …………………………………27 グリスアップ …………………………………………28 フードの取り外し ……………………………………29 エアクリーナ …………………………………………30 エンジン・オイルとフィルタ ………………………31 もくじ 燃料システム …………………………………………31 インジェクタからのエア抜き ………………………32 はじめに ……………………………………………………3 安全について ………………………………………………3 エンジンの冷却システム ……………………………33 安全管理 ………………………………………………3 スロットルの調整 ……………………………………34 Toro 芝刈り機を安全に使用するために ……………5 スパー
全作業のための重要事項を示します。これらを遵守され ないと人身事故につながる恐れがありますので十分にご 注意ください。 はじめに 安全に効率よく作業を行っていただくために、必ずこの マニュアルをお読みください。Toro 社では、安全防災面 について十分な配慮のもとに設計・製造を行っておりま すが、安全に正しく使用する責任はお客様にあります。 安全管理 以下の注意事項は CEN 規格 EN 836:1997、I S O 規格 5395:1990、および ANSI B71.
準 ● 備 作業にふさわしい服装と装備をしてください。ヘル メット、安全ゴーグル、耳プロテクタを着用してく ださい。長髪やダブついた衣服、ネックレスなどは 機械の可動部に巻き込まれる恐れがあり危険です。 また、裸足やサンダル履きでの運転も危険ですから やめてください。 ● 石、おもちゃ、針金など、はね飛ばされて危険なもの がないか十分に確認してから作業を開始してください。 ● 警告:燃料は引火性が高いので十分ご注意ください: − 斜面の走行や小さな旋回は低速で。 − 隆起や穴、 隠れた障害物がないか常に注意すること。 − 斜面を横切りながらの作業は、そのような作業のた めに設計された芝刈機以外では絶対行わないこと。 − マニュアル類に指示があれば、カウンタバランス やホイールバランスを使用すること。 草地以外ではブレードの回転を止めてください。 給油は作業前に済ませる。エンジン作動中やエン ジンが熱い時には絶対に燃料タンクのフタを開け ない。 ● アタッチメントを使用するときは、排出方向に気を 付け、人に向けないようにしてください。また作業 中は機械に人を近づけないでください
ご注意ください。こぼれたオイルや燃料はふき取っ てください。 ● エンジンを停止する時にはスロットルを下げておい て下さい。また、燃料バルブの付いている機種では 燃料バルブを閉じてください。 ● ● カッティングユニットには絶対に手足を近づけない でください。 必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に 支えてください。 ● ● バックするときには、足元と後方の安全に十分な注 意を払ってください。 機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛か っている場合があります。取り外しには十分注意し てください。 ● 旋回する時、道路や歩道を横切るときなどは減速し 周囲に十分な注意を払ってください。また、必ずブ レードの回転を止めてください。 ● ● 刈りカスの排出方向に常に留意し、絶対に人に向け ないようにしてください。 修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プ ラグの接続を外して置いてください。バッテリーの 接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、 次にプラスケーブルを外してください。取り付ける ときにはプラスケーブルから接続します。 ● アルコールや薬物を摂取
● 燃料の取り扱いに注意してください。こぼれた燃料 は必ずふき取ってください。 ● インタロックの動作を毎日点検してください。スイ ッチの故障を発見した場合には必ず使用前に修理し てください。また、故障の有無に関係なく2年ごと に交換してください。 ● エンジンを始動する時は必ず着席してください。 ● 運転には十分な注意を払ってください。特に転倒や 暴走事故を防止するために以下の点にご注意くださ い。 ● ● ● − サンドトラップや溝・小川などに近づかないこ と。 − 急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速すること。 − 道路横断時の安全に注意。常に道を譲る心掛けを。 − 下り坂では駐車ブレーキを併用して十分に減速 し、確実な車両制御を行うこと。 斜面、土手、段差のある場所などで運転するときは、 必ず ROPS(横転保護バー)を搭載してください。 ROPS(横転保護バー)を搭載して運転するときには 必ずシートベルトを着用し、運転席のリテーナピン を確実に差し込んでおいてくださいください。 移動走行時にはカッティングユニットを上昇させて おいてください。 ● エンジン回転
振動レベル 全 身 この機械は、ISO 2631 規定に則って同型機で測定した結 果、全身の最大振動レベルが 0.5 m/s2 未満であることが確 認されています。 腕および手 この機械は、ISO 5349 規定に則って同型機で測定した結 果、手・腕部の最大振動レベルが 2.
93-7272 1.ファンによる手足切断危険:可動部に近づくな。 105-3888 1. オペレーターズマニュアルを読め。 2. 駐車ブレーキのロック手順:左右のペダルをピンでつなぐ; ペダルを踏み込んでノブを引く。 3. 駐車ブレーキの解除手順:ペダルを踏み込む。 105-9223 (CE 用 : 105-3890 の上から貼付する) 1.警告:オペレーターズマニュアルを読め。 2.エンジン始動手順(オペレーターズマニュアルを読め): 着席、キーを RUN 位置に回しグロー表示が消えたら START 位置に回しブレーキ・ペダルを踏む。 3.エンジン停止手順(オペレーターズマニュアルを読め): PTO を解除、キーを STOP 位置に回して抜き取り、駐車ブ レーキを掛ける。 105-7506 1.オペレーターズマニュアルを読め。 2.エンジン:停止 3.ON 4.エンジン:予熱 5.エンジン:始動 105-9222 (CE 用 : 105-3889 の上から貼付する) 1. 警告:オペレーターズマニュアルを読め。 2. 転倒危険:下り坂ではカッティングユニットを降ろせ。 15 ° 以上の傾斜での横断
100-6574 1.火傷危険:触れるな。 2.手足の切断危険:近づくな。 105-9830 (CE 用) 1.ロック 105-9824 9 2.解除
5-3889 転倒事故防止のため下記の注意を厳守せよ。マニュアルを読め。 ・この機械は特殊な走行システムにより登坂力が大きい。 ・通常の機械のように山側のタイヤが空転して立ち往生しない。 ・従って、急斜面に無理に乗り入れると転倒する。 マニュアルをよく読み斜面での運転には十分注意し、危険な場所に乗り入れないこと。 105-3890 1.カッティングユニット降下 2.カッティングユニット上昇 3.右側カッティングユニット(GM 4700-D のみ) 4.中央カッティングユニット 5.左側カッティングユニット(GM 4700-D のみ) 6.高速 7.無段階変速 8.低速 9.接続 10.解除 10 11.PTO 12.ハイギア 13.ローギア 14.トランスミッション
仕様 トラクションユニットの一般仕様 エンジン クボタ,4気筒4サイクル液冷ターボ・ディーゼルエンジン。 排気量 2000 cc,2600 rpm における出力は 58 hp。圧縮比は 23 : 1。ロー・アイドル 1300 rpm。 ハイ・アイドル 2800 rpm。オイル容量は 7.6 リットル(フィルタ含む) 。 冷却系統 冷却液はエチレングリコールと水の 50/50 混合液。ラジエター容量は約 10.4 リットル。 燃料系統 電動燃料ポンプ。交換式インライン・フィルタ、スピン・オン・燃料フィルタ/水セパレータ を装備。燃料は2号軽油を使用。燃料タンクの容量は 79.
一般諸元 刈り幅 380 cm 全幅 (カッティングユニット降下時) 391 cm (カッティングユニット上昇時;移動走行時) 224 cm 全長 370 cm 全高(ROPS 含む) 216 cm 地上高 15 cm トレッド 前輪 224 cm 後輪 141 cm ホイールベース 171 cm 純重量(カッティングユニットを搭載し 2120 kg 燃料や油脂類含まず) オプション 27 インチロータリー・カッティングユニット Model 30827 デラックスシート・キット Model 30398 シート・サスペンション・キット Model 30395 アームレスト・キット Model 30707 マルチング・キット (カッティングユニット1台に1つ) Model 30828 ハイリフト・パラレル・セール・ブレード (カッティングユニット1台に1つ) P/N 105-4089 12
組み立て 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 付属部品表 注:すべての部品がそろっているかこの表で確認してください。一つでも不足していると組み立てを完成できません。 部品によっては既に組み付け済みの場合もあります 内 容 数 用 量 途 シートベルト 1 キャップスクリュ(7/16-20 × 1) 2 ロック・ワッシャ(7/16) 2 マニュアル保管チューブ 1 Rクランプ 2 ラッチ 1 ラッチ・ブラケット(右) 1 ラッチ・ブラケット(左) 1 フランジ・ロックナット(1/4-20) 2 ロック・ブラケット 1 ネジ(1/4-20 × 1-1/2) 1 平ワッシャ(0.281 × 0.
3.ラッチをブラケットに取り付け直す(図 2) 。 カッティングユニットのラッチを取り付ける (欧州規格の場合には取り付け必要) 4.ロック・ブラケットにキャップスクリュ(1/4 × 1-1/2) を通し、平ワッシャ、ロックナットで締め付ける (図 2) 1.コントロール・パネルのカバーを外す(図 1)。 2 3 1 図2 1 1.フード・ラッチ 2.ラッチ・ブラケット 3.ロック・ブラケット スロットル・ストップを取り付ける 2 (欧州規格の場合には取り付け必要) 4 5 1.スロットル・ストップの固定ネジをゆるめる。 2.ストップをハイアイドル・ストップ・ネジに通し (図 3)、エンジンのリブの上にはめる。 3.エンジンを始動し、温度計の針が黄色のレンジに入 るまで 5〜 10 分間待つ。 3 4.標準ブレードを使用している場合はハイアイドルを 2550 rpm に調整、ハイリフトブレードを使用してい る場合は 2440 rpm に調整する。 図1 1.コントロール・パネル 2.キャップスクリュ 3.左ラッチ・ブラケット 4.右ラッチ・ブラケット 5.ラッチ 5.固定ネジを
運転の前に 注 意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつで もエンジンを始動させることができ、危険である。 1 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キ ーを抜いておくこと。 図5 1.エンジン・オイル補給口のキャップ 5.エンジン・オイルは API 規格 CD,CE,CF,CF-4 また は CG-4 クラスを使用する。オイルの粘度は使用場所 の気温に応じて下の表から選択する エンジン・オイルを点検する 毎日の作業前にエンジン・オイルの量を確認してくださ い。 SAE 30 または 油量は約 7.
注 意 エンジン停止直後にラジエターのキャップを開ける と、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐 れがある。 ・エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこ と。 ・キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温 の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。 1 2.ラジエター内部の液量を点検する。補給口の首の部 分まであればよい。また補助タンク側面についてい る FULL マークまであればよい。 図7 1.燃料タンクのキャップ 2.タンクの首の根元より少し下まで燃料を入れる。燃 料は2号軽油を使用する。給油が終わったらキャッ プをしっかり締める。 危 険 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 FULL ・燃料補給は必ず屋外で行い、漏斗などを使ってこ ぼさない工夫をする。こぼれた燃料はエンジンを 始動させる前に拭き取ること。 ・燃料タンクを満タンにしないこと。補給口の根元 から 5 〜 15 mm 程度の空間を確保し、温度上昇に よって燃料が膨張してもタンクから溢れ出さない ようにする。 ・燃料
油圧システムを点検する 1.平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降 させて、エンジンを停止させる。 本機の油圧システムはアンチ・ウェア油圧作動油を使用 します。油圧オイルタンクに約 28 リットルのオイルを満 たして出荷していますが、初めての運転の前には必ず油 量を確認し、その後は毎日点検してください。使用でき るオイルの銘柄を以下の表に示します。 2.油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キ ャップ(図8)を外す。 以下に挙げる以外の油圧オイルでも同等品であれば使用 することができます。不適切なオイルの使用による損害 については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確か な製品をお使い下さる様お願いいたします。 1 ISO VG 46 マルチグレード・アンチ・ウェア油圧作動油 一般的な外気温度範囲(− 18 ℃〜 43 ℃)での使用に適す Mobil Amoco Chevron Conoco Exxon Pennzoil Shell Texiaco DTE 15M Rykon Premium ISO 46 Rykon Premikum Oil ISO 46 Hydroclear A
2.アクスルの一方の端部から点検用プラグ(図 11)を 抜き、穴の高さまで潤滑油があることを確認する。 量が不足の場合は、給油プラグ(図 11)をはずして 補給する。 1 2 1 図9 1.点検/ドレン・プラグ 図 11 1.点検プラグ 2.プラネタリに付いているプラグ(図9)とブレーキ の裏側についているプラグ(図 10)を抜き、ブレー キの前後で穴の高さまで油量があれば適正。 2.給油プラグ タイヤ空気圧を点検する タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転 前に正しいレベルに下げてください。適正範囲は前後輪 とも 138 kPa(1.4 kg/cm2)です。 重要 3輪とも同じ圧力に調整しないと機械の性能が十 分に発揮されず、刈り上がりの質が悪くなります。 規定より下げないでください。 2 ホイール ナットのトルクを点検する 1 警 告 図 10 1.ブレーキ・ハウジング 運転開始後1〜4時間で1回、また、10 時間で1回、 ホイール ナットのトルク締めを行う 115 〜 136 N.m (11.8 〜 13.8kg.
運 前進速度コントロール(図 12) 転 走行ペダルの踏み込み限度を前もって設定し、アップダ ウンの激しい場所でも一定速度を維持することができま す。 注:前後左右は運転席から見た時の方向です。 注 意 始動キー(図 12) OFF、ON/PREHEAT、START の3つの位置があります。 本機は、運転士の耳の位置での連続聴感補正音圧レ ベルが 85 dB(A)であるので、聴覚保護を行わな いで長時間使用すると聴覚に異常をきたすことがあ る。 エンジン・オイル警告灯(図 12) エンジン・オイルの圧力が異常に低下すると点灯しま す。 運転時には耳パッドなどの聴覚保護を行うこと。 充電警告灯(図 12) エンジンが作動中は消えているのが正常です。点灯した 場合は充電系統の異常ですから修理が必要です。 各部の名称とはたらき 冷却水温警告灯(図 12) 走行ペダル(図 12) エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると点灯し自動 的にエンジンを停止させます。 前進、後退の2つの働きがあり、ペダル前部を踏み込む と前進、後部を踏み込むと後退です。走行速度はペダル の踏み込み具合で調整します
ブレーキ・ペダル(図 14) エンジン温度計(図 15) 2枚のペダルにより左右の車輪を独立で制御し、旋回性 能や駐車、斜面での走行性能を高めています。駐車ブレ ーキや移動の際にはロックピンで2枚を連結して使用で きます。 エンジンの冷却液の温度を示します。 PTO スイッチ(図 15) 「ON」位置でブレードの回転を許可、「OFF」位置で回転 を禁止します。「OFF」位置でカッティングユニットの動 きは止まります。 ブレーキ・ペダルのロックピン(図 14) 駐車ブレーキを掛ける時にロックピンで2枚のペダルを 連結します。 ハイ・ロー速度コントロール(図 15) 芝刈り作業用と移動走行用のモードの切り換えを行いま す。ハイ・レンジ(移動走行)ではカッティングユニッ トは作動しません。 3 1 2 2 4 3 1 7 5 図 14 6 1.ブレーキ・ペダル 2.ペダルのロックピン 3.駐車ブレーキのラッチ 図 15 1.スロットル・コントロール 5.PTO スイッチ 2.昇降レバー 6.ハイ・ロー速度コントロール 3.アワーメータ 7.パワー・ポイント 4.エンジン温度計 駐車ブレ
1.トラクション・ペダルから足を外し、ペダルがニュ ートラル位置にあることを確認する。さらに、駐車 ブレーキが掛かっていることを確認する。 2.スロットルをロー・アイドル位置にセットする。 3.キーを差し込んで ON/PREHEAT 位置に回し、グロー ランプが点灯するのを確認する。 1 4.グロー表示が消えたら、キーを START 位置に回すと エンジンが始動する。始動したらキーから手を放せ ば、キーは ON/PREHEAT 位置に戻る。 図 16 1.燃料計 重要 スタータモータのオーバーヒートを防止するた め、スタータは 15 秒間以上連続で回転させないで ください。10 秒間連続で使ったら次の使用まで 60 秒間の待ち時間を取ってください。 カッティングユニットのラッチ(図 17 : CE 諸国用) カッティングユニットが上昇位置にあるとき、中央のユ ニットの操作レバーをロックします。 外気温度が−7℃以下の時は、スタータを 30 秒 間連続で回転させることができます。30 秒間連続 で使ったら次の使用まで 60 秒間の待ち時間を取っ てください。 5.エンジンを始めて始動した時、エンジン
危 インタロック・スイッチの動作を点検する 険 注 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 意 インタロック・スイッチは運転者の安全を確保する ための装置であり、取り外したりバイパスさせたり すると事故を防止できなくなる。 ・燃料補給は必ず屋外で行い、漏斗などを使ってこ ぼさない工夫をする。こぼれた燃料はエンジンを 始動させる前に拭き取ること。 ・燃料タンクを満タンにしないこと。補給口の根元 から 5 〜 15 mm 程度の空間を確保し、温度上昇に よって燃料が膨張してもタンクから溢れ出さない ようにする。 ・燃料取り扱い中は絶対禁煙とし、火気を近づけな い。 ・安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器 には必ずキャップをはめること。 ・絶対に取り外したり改造したりしてはならない。 ・スイッチ動作を毎日確認し、動作不良があれば必 ず修理してから運転にかかること。 ・スイッチは、作動状態に係わらず2年毎に全部交 換する。 インタロック・スイッチは、オペレータが座席にいない のに走行ペダルが踏まれた場合に
緊急時の牽引移動 運転の特性 緊急時には、バイパス・バルブを開いて本機を牽引また は押して移動することができます。但し、移動距離は 400 m 以内としてください。 この芝刈機は HST(ハイドロスタティック・トランスミッ ション)を採用しており、一般の芝管理用機械とは異な った特性をもっています。そのため、運転に当たっては、 トラクションユニットおよびカッティングユニットやその 他のインプレメントを効率よく作動させていただくため 気をつけるべき点があります。特に、トランスミッショ ンの原理、エンジン速度と負荷との関係、ブレードやそ の他のインプレメントに掛かる負荷の大きさ、ならびに ブレーキの効果的な使用方法をよく理解してください。 重要 牽引移動時の速度は、3〜5 km/h としてくださ い。これ以上の速度では機器に損傷を与える危険 があります。移動距離が長くなる場合は、トラッ クやトレーラに積んで移送してください。 1.フードを開け、中央のシュラウドを取る。 2.バイパス・バルブのレバーを右または左に 90 °回転 させる。内部でバイパスが形成され、トランスミッ ションを破損することなく機械を押
ハイリフト平行セール 重要 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前 に5分間程度のアイドリング時間をとってくださ い。これを行わないとターボチャージャにトラブ ルが発生する場合があります。 高い刈り高(50 mm 〜 100 mm)に向いています。 特 ● エンジンを停止させる前にすべてのコントロールを解除 し、スロットルを SLOW に戻してください。スロットル を下げればエンジン回転が下がり、運転音も振動も小さ くなります。その後にキーを OFF にしてエンジンを停止 させてください。 ● ● ● ● 長 上昇気流も排出速度も大きい。 密度の低い芝生や柔らかい芝生で刈り高を高くし たときに、芝草をしっかりと立たせる。 濡れてくっつきやすくなった刈りカスを効率良く 排出し、デッキが詰まりにくい。 運転に大きなパワーを必要とする。 刈りカスが左側へ片寄る傾向が強いので、刈り高 が低いと刈りカスが列になってたまりやすい。 刈り込みのヒント いつも鋭利なブレードを使うこと 刈り込みは芝が乾いている時に 刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。切れ 味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、
保 守 注:前後左右は運転席に座った状態からみた方向です。 定期整備表 整備間隔 最初の 10 運転時間 ・オルタネータ・ベルトの点検 ・ホイール・ナットのトルク締め 最初の 50 運転時間 ・エンジン・オイルとフィルタの交換 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 50 運転時間ごと ・グリスアップ ・エアクリーナのインジケータの点検 1 ・バッテリー液の量とケーブルの点検 100 運転時間ごと ・エンジン・オイルとフィルタの交換 ・冷却系統のホースの点検 ・オルタネータ・ベルトの張りの点検 最初の 200 運転時間 ・油圧オイルの交換 ・油圧フィルタの交換 ・ホイールナットのトルク締め ・前プラネタリギア・オイルの交換 ・後アクスル・オイルの交換 200 運転時間ごと ・ホイール・ナットのトルク締め ・スパーク・アレスタの点検 400 運転時間ごと ・エアフィルタの整備 1 ・燃料フィルタの交換(燃料/水セパレータとプレフィルタの両方) ・燃料ラインと接続部の点検 ・エンジン回転数(アイドルおよびフルスロットル)の点検 ・後アクスルオイルの点検 ・前プラネタ
仕業点検チャート このページをコピーして使ってください。 仕業点検チェックリスト 年 月 火 月 水 木 インタロックの動作 ブレーキの動作 エンジン・オイルと燃料の量 冷却液の量 燃料フィルタ/水セパレータの水抜き エアフィルタのインジケータの点検 ラジエター、オイル・クーラとスクリーン エンジンからの異常音 1 走行操作時の異常音 油圧オイルの量 油圧ホースの傷み具合 オイル漏れ タイヤ空気圧 計器の動作 刈り高 グリスアップ 2 塗装傷のタッチアップ 1 2 =始動困難の場合はグロープラグとインジェクタノズルを点検する。 =車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 要注意個所の記録: 項目 日 点検者名 付 内 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 26 容 第 週 金 土 日
定期整備ステッカー 注 意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜き、カッティングユニットを降下させてお くこと。 27
グリスアップ トラクションユニットのグリスアップ箇所を以下に列挙 します。通常の使用では 50 運転時間ごとに全部のベア リングとブッシュに No.
フードの外しかた フードは簡単に取り外すことができます。 1.ラッチ(図 25)を外し、フードを持ち上げる。 1 図 23 図 25 1.ラッチ 2.フードのピンの止め紐をはずしてピンを抜き、フー ド・チューブを後ろにスライドさせる(図 26)。 図 24 1 図 26 1.フードのピン 29
エアクリーナ エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検 し、あれば交換してください。 400 運転時間ごと、又はエアクリーナ・インジケータ(図 28) が赤に変わったら直ちに、フィルタの手入れを行ってく ださい。フィルタの手入れを余り頻繁に行うのはよくあ りません。 1 1 図 29 1.エアクリーナの一次フィルタ 3.一次フィルタを点検し、破れ等があれば交換する。 破れているフィルタを再使用しないこと。 図 27 重要 安全フィルタ(図 30)は絶対に洗わないでくださ い。安全フィルタは、一次フィルタの3度目の整 備時に新品に交換します。 1.エアクリーナのインジケータ 本体とカバーがしっかり密着しているのを確認してくだ さい。 エレメントの取り出し 1.ラッチを外し、カバーを左にひねってボディーから はずし、カバー内部を清掃する(図 28)。 1 1 2 図 30 1.安全フィルタ 4.圧縮空気によるフィルタの洗浄 図 28 1.エアフィルタのラッチ A.フィルタの内側から外側へ圧縮空気を吹きつけ る。圧縮圧は 7 kg/cm 2 以下とする。これ以上で はフィルタを損傷する。
5.新しいフィルタの場合は、傷がないかを点検する。 特にフィルタの密着部に注意する。破損しているフ ィルタは使用しない。 6.フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エ アクリーナの外側リムをしっかり押さえて確実にボ ディーに密着させる。フィルタの真ん中(柔らかい 部分)を持たない。 1 7.カバーを取り付け、ラッチを掛ける。カバーの上下 を間違えないように注意する。 8.インジケータ(図 28)が赤になっている場合はリセ ットする。 図 32 エンジン・オイルとフィルタの交換 1.エンジン・オイルのフィルタ 運転開始後 50 時間でエンジン・オイルを初回交換し、そ の後は、通常の使用条件では 100 運転時間ごとにオイル とフィルタを交換してください。 3.エンジン・オイルを入れる。15 ページ「エンジン・ オイルの量を点検する」を参照のこと。 1.ドレン・プラグ(図 31)を外してオイルを抜き、プ ラグを元通りに取り付ける。 燃料系統 危 険 軽油は引火しやすく、条件によっては爆発し、火災 や火傷など重大な事故にいたる可能性がある。保管 や取り扱いに十分注意すること。 ・燃料補給
2.ホースを止めているクランプを外し、フィルタを取 り出す。 燃料ラインとその接続 400 運転時間ごと又は1年に1回のうち早い方の時期に、 劣化・破損状況やゆるみの点検を行ってください。 1 水セパレータ 水抜きは毎日おこなってください(図 33)。 1.燃料フィルタの下に容器をおく。 2.フィルタ容器(図 33)下部のドレン・プラグをゆる めて水や異物を流し出す。 1 図 34 1.燃料プレフィルタ 3.古いフィルタからクランプを外して新しいフィルタ に取り付け、新しいフィルタをラインに接続し(フ ィルタに付いている矢印が噴射ポンプの方向を向く ように)、ホースをクランプで固定する。 2 図 33 1.水セパレータ 2.ドレン・プラグ フィルタは 400 運転時間ごとに交換してください。 A.フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬぐう。 1 B.フィルタ容器を外して取り付け部をきれいに拭 く。 図 35 1.No.
5.残りのノズルからも上記の要領でエアを抜く。 2 エンジンの冷却システム オイル・クーラ、ラジエター、後部スクリーンは毎日清 掃。汚れが激しければより頻繁な清掃が必要です。 1 1.フードを開け、後スクリーンを開き(図 36)丁寧に 清掃する。 注:蝶番のピンを抜けばスクリーンは外れます。 図 38 1 1.オイル・クーラ 2.ラジエター 重要 ラジエターやオイル・クーラを水で洗浄するとサビ などが発生しやすく、機器の寿命が短くなります。 4.オイル・クーラを、元に戻し、スクリーンを閉めて 終了。 ベルトの調整 図 36 ベルトは 100 運転時間ごとに点検調整します。 1.後スクリーンのラッチ 1.クランクシャフトとオルタネータの中間部分を 5 kg で押さえた時に 10 mm 程度のたわみがでるのが適当。 調整が必要な場合は 3.
スロットルの調整 注 スロットル・レバーがシート・ベースのスロットに当た る前にエンジンのガバナ・レバーが低速・高速固定ボル トに当たるように調整します。 意 掃除穴の真後ろに立たないこと。 必ず安全めがねを着用すること。 3.パイプ・プラグを元通りに取り付けて終了。 油圧オイルの交換 通常は 800 運転時間でオイルを交換します。オイルが汚 染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要が ありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染され たオイルは乳液状や黒ずんだ状態に見えます。 1 1.エンジンを止め、フードを開ける。 2.油圧オイル・タンクからケース・リターン・ライン を外して流れ出すオイルを大型の容器に受け、完全 に流れ出たらラインを元通りに接続する。 図 40 1.スロットル・ケーブル 3.タンクに油圧オイルを入れる。容量は約 28 リットル である(17 ページ「油圧オイルを点検する」を参照)。 スパーク・アレスタ・マフラーの整備 重要 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでくだ さい。機器を破損する場合があります。 200 運転時間ごとに、マフラーにたまっ
2.フィルタ(図 41 & 42)の取り付け部周辺をきれいに ふき、下に廃油受けを用意し、フィルタを外す。 油圧ラインとホースの点検 3.新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布す る。 油圧ライン・油圧ホースは毎日点検してください。オイ ル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティン グのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に 点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前 に修理してください。 警 告 高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大 な損傷を引き起こす。 ・油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変 形がないか接続部が確実に締まっているかを確認 する。 ・油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油 が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づ けない。 ・リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。 ・油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に 解放する。 ・油圧オイルが万一体内に入ったら、直ちに専門医 の治療を受ける。 1 図 41 1.油圧フィルタ 1 油圧システムのテストポート 油圧回路試験実施用にテストポートがあります。必要に 応じ Toro
テストポートB(図 44)は、運転席下のカウンタバラン ス・マニホルドにあり、走行性能を高めるためにカッテ ィングユニットに掛けるカウンタバランス圧を測定する ためのポートです。 テストポートF(図 46)は、右デッキマニホルド上面に あり、カッティングユニット(#5、#2、#3)の油圧を測 定するためのポートです。 テストポートG(図 46)は、左デッキマニホルド上面に あり、カッティングユニット(#1、#4)の油圧を測定す るためのポートです。 テストポートC(図 44)は、運転台の前アクセス・パネ ルの内部の2輪駆動/4輪駆動マニホルドの前部にあり、 後アクスル(後退走行時)と後アクスルの油圧ダイナミ ック・ブレーキに掛ける4輪駆動用油圧を測定するため のポートです。 1 1 2 2 図 46 1.テストポートF(デッキ) 2.テストポートG(デッキ) テストポートH(図 47)は、後退走行回路の金属パイプ 部にあり、後退走行時の油圧を測定するためのポートで す。 図 44 1.テストポートB(カウンタバランス) 2.テストポートC(4輪駆動) テストポートI(図 47)は、前進走行回
カウンタバランスの調整 1 カウンタバランス・テストポート(図48)を使って、カウン タバランス回路の油圧を変えて調整します。推奨油圧は 42.
プラネタリギア・ドライブオイルの交換 200 運転時間で初回交換を行い、その後は 800 運転時間ご と又は 1年に 1回交換してください。使用するオイルは、 SAE 85W-140 です。 1 1.平らな場所で、点検/ドレン・プラグ(図 51)が一番 下の位置にくるようにして駐車する。 3 1 2 図 52 1.ブレーキ・ハウジング 2.ドレン・プラグ 3.点検プラグ リアアクスル・オイルの交換 200 運転時間で初回交換を行い、その後は 800 運転時間ご とに交換します。 図 51 1.平らな場所に駐車する。 1.点検/ドレン・プラグ 2.ドレン・プラグ(図 53 ;左右端に1個と中央に1個、 全部で 3個ある)の周辺をきれいに拭く。 2.ハブの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜 く。 3.オイルが抜けやすいように点検用プラグ(3個)を 抜く。 3.ホイールの反対側のブレーキ・ハウジング(図 52) の下にも容器を置く。 4.各ドレン・プラグからオイルを抜く。 4.ブレーキ・ハウジングの下にある両方のプラグを外 してオイルを抜く。 5.オイルが全部排出されたら、ブレーキ・
1.
バッテリーの手入れ 1 2 重要 本機に溶接作業を行う時には、電気系の保護のた め、オルタネータからのターミナル・コネクタを 外してください。 注: 50 運転時間ごとにバッテリーを点検してください。 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バ ッテリーが汚れないようにしてください。洗浄する 場合は、重曹水で全体を洗ってから真水ですすぎ、 防錆として端子とケーブル・コネクタには Grafo 112X(スキン・オーバー・グリス; Toro P/N 505-47) 又はワセリンを塗布してください。 図 56 1.プラス・ケーブル 警 2.マイナス・ケーブル 告 ヒューズ バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触 れるとショートを起こして火花が発生し、それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る可能性 がある。 ヒューズは前部で4本あり、運転台の下に取り付けられ ています(図 57)。 ・バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには 端子と金属を接触させないように注意する。 ・バッテリーの端子と金属を接触させない。 1.コントロール・パネルのラッチを外してパネルを取 り外す。
電気回路図 41
油圧回路図 42
冬期格納保管のための準備 エンジン 1.エンジン・オイルを抜き取り、ドレン・プラグをは める。 トラクションユニット 1.カッティングユニットやエンジンを含めた機体全体 をていねいに洗浄する。 2.オイル・フィルタを交換する。 3.新しいエンジン・オイルを入れる(SAE10W-30,CD, CE,CF,CF-4 または CG-4 クラス; 7.6 リットル) 2.タイヤ空気圧を点検し全部のタイヤ空気圧を所定圧 を 138 kPa(1.
Toro 業務用機器の品質保証 2年間品質保証 Toro 社の製品保証内容 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社 は、両社の合意に基づき、Toro 社の製品(但し 1996 年 以降に製造された製品で 1997 年 1月 1日以降にお買い上 げいただいたもの、以下「製品」と呼びます)の材質 上または製造上の欠陥に対して、2年間または 1500 運転 時間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証 を共同で実施いたします。この品質保証の対象となっ た場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行います。 この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃等 が含まれます。また、保証は「製品」が納品された時 点から有効となります。 ・通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類。但しその 部品に欠陥があった場合には保証の対象となります。 通常の使用に伴って磨耗消耗する部品類とは、ブレ ード、リール、バッドナイフ、タイン、点火プラグ、 キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルトなど を言います。 ・外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、 天候、格納条件、汚染、弊社が認めていない冷却液 や潤滑剤、