Form No. 3383-182 Rev A Groundsmaster ® 360 マ ル チ パ ー パ ス・マシン モ デ ル 番 号31222 31222— — シ リ ア ル 番 号 314000001 以 上 31223— —シ リ ア ル 番 号 314000001 以 上 モ デ ル 番 号 31223 製品の登録は: www.Toro.com.
整備について、また純正部品についてなど、分から ないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマー サービスにおたずねください。お問い合わせの際に は、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知ら せください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻 印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうち に番号をメモしておきましょう。 この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書) をご覧ください。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 米国カリフォルニア州では、この製品に、 ガンや先天性異常などの原因となる化学物 質が含まれているとされております。 カリフォルニア州では、ディーゼルエンジン の排気には発癌性や先天性異常などの原因と なる物質が含まれているとされております。 地域によっては、この機械の使用に当たり、本機の エンジンにスパークアレスタを取り付けることが義 務付けられております。スパークアレスタはオプ ションとして販売されています。ご入用の場合は、 弊社正規代理店よりお買い求めください。 図1 1.
目次 エンジンの整備 ............................ エアクリーナの整備 ..................... エンジンオイルの量を点検する ............ エンジンオイルとフィルタの交換 .......... スロットルの調整 ....................... 燃料系統の整備 ............................ ウォーターセパレータの整備 .............. 燃料系統からのエア抜き ................. 燃料インジェクタからのエア抜き .......... 燃料タンクの清掃 ....................... 燃料ラインとその接続 ................... 電気系統の整備 ............................ ヒューズの点検......................... バッテリーの整備 ....................... バッテリーの保管 ....................... 走行系統の整備 ....................
安全について ◊ 積荷の重量分配の不適切。 運転の前に この機械は、オプションの刈り込みデッキを搭載す ることにより、CEN安全規格EN836: 1997、および ANSI規格B71.
運転操作 • 移動走行中や作業を休んでいるときはアタッチ メントの駆動を止めてください。 • 旋回動作を行う時は、注意深くゆっくりと行っ • 次の場合は、アタッチメントの駆動を止め、エ てください。方向を変える前に、後方の安全と 旋回方向の安全を確認してください。 ンジンを止めてください。燃料を補給する前 • 有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような閉め切っ ROPS((横 転 保 護 バ ー ) の 使 用 と 保 守 整 備 ROPS た場所ではエンジンを運転しないでください。 • 作業は日中または十分な照明のもとで行って • ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全 ください。 装置です。運転する時は常にROPSを完全に立て た状態にし、必ずシートベルトと共にお使い ください。 • エンジンを掛ける前には、アタッチメントのク ラッチをすべて外し、ギアシフトをニュート ラルにしてください。 • どうしても必要な場合以外にはROPSを降ろさな • 「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜面での いでください。ROPSを降ろした状態ではシート ベルトを使用しないでください。 作
斜面での運転操作 • 刈り込みデッキを搭載している場合には、1つ のブレードを回転させると他も回転する場合が ありますから注意してください。 • 駐車するとき、格納するとき、機械から離れ るときは、アタッチメントを降下させておい てください。 • 段差や溝、大きく盛り上がった場所、池や川の 近くなどでは作業しないでください。車輪や ローラが溝などに落ちて機体が転倒すると、最 悪の場合、死亡事故などの重大な事故となる 危険があります。 • ぬれた芝草に覆われた斜面では本機を使用しな 搬送する場合 いでください。滑りやすくなっているために走 行力が十分発揮できず、制御できなくなる危険 があります。 • トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすと きには安全に十分注意してください。 • 積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使 用してください。 • 荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケー ブル、ロープなどで機体を確実に固定してくだ さい。機体の前後に取り付けた固定ロープは、 どちらも、機体を外側に引っ張るように配置し てください。 • 急旋回したり不意に速度を変えたりしないで ください。 •
音力レベル 注 この項に挙げるデータは、CE ロゴのついた製 品にのみ適用されます。 注 この項に挙げるデータは、CE ロゴのついた製 品にのみ適用されます。 これらの機械は、オペレータの耳の位置における音 圧レベルが 80 dBA であることが確認されていま す; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が 含まれています。 この機械は、音力レベルが 101 dBA であることが 確認されています; ただしこの数値には不確定値 (K)1 dBA が含まれています。 音圧レベルの確認は、EC規則 836 に定める手順に 則って実施されています。 音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に 則って実施されています。 振動レベル 音圧レベル モ デ ル 31222 注 この項に挙げるデータは、CE ロゴのついた製 品にのみ適用されます。 注 この項に挙げるデータは、CE ロゴのついた製 品にのみ適用されます。 腕および手 右手の振動レベルの実測値 = 0.
117–2718 117-3272 1. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと:横転保護装置 (ROPS)を使用しないと万一横転した場合に人身事故になる 危険がある; ROPS 使用時にはシートベルトを着用すること; ROPS を使用していないときにはシートベルトをしないこと。 117-4766 1. ファンによる切傷や手足の切断の危険:可動部に近づか ないこと; 使用時にはすべての安全カバー類を正しく取り 付けておくこと。 117-3270 1. 警告: 表面が熱い。触れないこと。 2.
117-3273 1. 警告: オペレーターズマニュアル を読むこと。 6. 異物が飛び出す危険:人を近づけないこと。 2. 警告:講習を受けてから運転すること。 7. 警告: 車両を離れるときは駐車ブレーキをロックし、エンジンを 停止し、キーを抜くこと。 3. 警告: 運転席に着席しているときにはシートベルトを着用す ること。 8. 転倒の危険: 下り坂ではカッティングユニットを下降させること; 旋回する時は速度を落とすこと;高速でターンしないこと。 4. 手足のけがや切断の危険:整備作業前にエンジンのキーを抜き 取り、マニュアルを読むこと;可動部に近づかないこと。 9. 手足や指の切断の危険: 可動部に近づかないこと。すべての ガード類を正しく取り付けて使用すること。 5. 警告: 聴覚保護具を着用のこと。 117-3233 4輪駆動モデル 1. 117-3232 2輪駆動モデル ヒューズに関する詳しい情報は オペレーターズマニュアル を 参照のこと。 2. 4 輪操舵ソレノイド: 7.5 A 3.
119–0124 (キャブ付きモデル) 106-9206 1. ホイールトルクについての規定 2. 参照: オペレーターズマニュアル 。 警告:キャブの窓を開けて運転する場合には聴覚保護具 を着用すること。 2. フードを開ける前に、後方のドアを閉めること。 117–2787 (キャブ付きモデル) 115-0492 キャブ無しモデル 1. 1. 刈高(mm) 1. ヘッドライト, 15 Aヒューズ 4. ワイパー, 15 Aヒューズ 2. ヒーター, 15 Aヒューズ 5. 室内ランプ, 15 Aヒューズ 3. エアコン, 30 A ヒューズ 115–5501 (キャブ付きモデル) 1. 2. 3. 115-0493 キャブ付きモデル 1. 刈高(mm) 10 ライト ワイパースイッチ 温度コントロール 4. 5.
バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 1. 爆発の危険 6. バッテリーに人を近づけな いこと。 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 7. 保護メガネ等着用のこと: 爆発性ガスにつき失明等 の危険あり 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 5. オペレーターズマニュアル 10. を読むこと 。 鉛含有:普通ゴミとして投 棄禁止。 106-9290 2 輪駆動モデルのみ 1. 入力 2. 作動していない 5. 着席 6. PTO 9. 出力 10. PTO 3. オーバーヒート時のエンジ ン停止 7. 駐車ブレーキ OFF 11. 始動 4. オーバーヒート時の警告 8. ニュートラル 12. 通電で運転(ETR) 11 13. 始動 14.
0-0259 107-2916 1. 整備作業前にはエンジンキーを抜き取 り、 オペレーターズマニュアル を読むこ と。 2. 異物が飛び出す危険:デフレクタを上位 置にセットして、あるいは取り付けない で運転しないこと; 必ず正しく取り付け て運転すること;作業中は周囲に人を近 づけないこと。 12 3.
117-3277 4 輪駆動、キャブ無しモデル 120-0257 2 輪駆動モデル デッキ下降 6. 2 輪操舵 2. デッキ上昇 7. 4 輪操舵 2. 3. エンジン: 停止 エンジン: 作動 高速 無段階調整 3. 4. 8. 9. 5. エンジン: 始動 10. 低速 1. 1. 13 デッキ下降 デッキ上昇 6. 7. デファレンシャル・ロック 高速 エンジン: 停止 8. 無段階調整 4. エンジン: 作動 9. 低速 5.
119-9899 キャブ付きモデルのみ 1. デッキ下降 6. 2 輪操舵 2. デッキ上昇 7. 4 輪操舵 3. エンジン: 停止 4. エンジン: 作動 8. 9. 5. エンジン: 始動 10.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 1 2 3 4 5 数量 用途 駆動シャフト ねじ, 5/16 x 1–3/4 インチ ロックナット, 5/16 インチ ロールピン, 3/16 x 1-1/2 インチ リテーナピン グリスフィッティング ワッシャヘッドねじ, 5/16 x 7/8 インチ 1 4 4 2 2 2 2 必要なパーツはありません。 – ROPS(横転保護バー)を立てます。 必要なパーツはありません。 – タイヤ空気圧を点検する。 必要なパーツはありません。 – 油圧オイル、エンジンオイル、冷却液の 量を点検します。 オプションの刈り込みデッキまたはQASに 駆動シャフトを取りつけます オプションの刈り込みデッキを取りつけ るのに使用します。 その他の付属品 内容 数量 用途 オペレーターズマニュアル 1 ご使用前にお読みください。 エンジンマニュアル 1 ご使用前にお読みください。 パーツカタログ 1 パーツ番号を調べるための資料です。 オペレータのためのトレーニング資料 1
注 残りのキャップスクリュ、ロックナッ ト、ロールピンは、駆動シャフトの反対 側の端部をアタッチメントのギアボック スのシャフトに固定するのに使用するた めに保管する。 7. PTO 駆動シャフトについているグリス注入か らグリスアップを行う。 8. 駆動シャフトの反対側の端部をアタッチメン トのギアボックスのシャフトに固定し終わっ たら、ワイヤハーネスの電気コネクタをPTO ソレノイドバルブのコイルのコネクタに接続 する(図 3)。 G018339 1 図3 1. 3. 2 ワイヤハーネスの電気コネクタ PTO駆動シャフトを機体前部の下に置く。駆動 シャフトのスリップシャフトヨーク(図 4) がトランスミッションのPTOシャフトを向いて いることを確認する。 刈り込みデッキ(オプション)の取 り付け用金具類 1 この作業に必要なパーツ 2 G018340 リテーナピン 2 グリスフィッティング 2 ワッシャヘッドねじ, 5/16 x 7/8 インチ 手順 5 1. 2 トランスミッションの駆動 シャフト 2. キャップスクリュ 3.
注 バーを下げなければならない時は、固定 ピンに掛かっている力を除くためにバーを前 に押した状態でピンを抜き取り、フードの上 にバーを落とさないようにゆっくりと慎重に バーを降ろしてピンで固定します。 図5 1. ROPS 2. 3. ヘアピンコッター ピン 4 タイヤ空気圧を点検する 必要なパーツはありません。 手順 タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。 運転前に正しいレベルに下げてください。キャブを 搭載していない場合、前タイヤの適正空気圧は 103 kPa(1.05 kg/cm2 = 15 psi)、後タイヤは 172 kPa (1.76 kg/cm2 = 15 psi)まで下げてください。キャ ブを搭載している場合は、前後のタイヤとも 172 kPa(1.76 kg/cm2 = 15 psi) に統一してください。 5 液量を点検する 必要なパーツはありません。 手順 1. 運転の前に油圧オイルの量を確認する。「油 圧オイルの量の確認」を参照。(保守の章) 17 2.
製品の概要 駐車ブレーキ 実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部 分の操作方法をよく知っておいてください。 駐車ブレーキを掛けるには、ブレーキペダルを踏み 込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込 みます(図 6)。駐車ブレーキを解除するには、 ロック機構からラッチが外れて落ちるまでペダル を踏み込みます。 走行ペダル チルト調整ペダル 走行ペダル(図 6)は前進走行と後退走行を制御しま す。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込む と後退です。走行速度はペダルの踏み込み具合で 調整します。スロットルが FAST 位置にあり負荷 が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込む と最高速度となります。 ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダルを踏 み込み、ステアリング・タワーを手前に引き寄せ、 ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離し ます(図 6)。ハンドルを手元から遠くへ移動させ たい場合には、ペダルを踏み込み、希望位置まで ハンドルを前に押し出し、ラッチがかかったらペ ダルから足を離します。 各部の名称と操作 ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に 戻り、走行を
スロットルレバー 充電インジケータ エンジンの回転速度を制御します(図 7)。Slow 側にするとエンジンの速度が低下します。レバーを SLOW 方向へ動かすとエンジン速度が遅くなります。 スロットルは、PTOの速度とエンジン回転数をコン トロールします(スロットルで決まったエンジン回 転数をベースに走行ペダルで走行速度を変えられま す)。アタッチメントを駆動する場合には、エンジ ンを必ずフルスロットルで駆動してください。 充電インジケータは、充電系統に異常が発生すると 点灯します(図 7)。 エンジンオイル圧警告灯 PTOス スイ ッ チ PTO エンジンオイルの圧力が異常に低下するとこの警告 灯(図 7)が点灯します。万一このようなことが起 こった場合には、直ちにエンジンを停止し油圧低 下の原因を調べてください。必ず修理してから運 転を再開してください。 PTOスイッチはアタッチメントの作動と停止を行 います(図 7)。 燃料計 燃料計(図 8)は、燃料タンクに残っている燃料の 量を表示します。 操舵セレクタ・スイッチ(4輪駆動モデルに のみ装備) スイッチの後部を押すと 4 輪操舵とな
図9 1. ワイパー/ウォッシャー液ス イッチ 2. エアコン・スイッチ 3. ファンコントロール 4. 温度コントロール 図 10 1. ヒーター・バルブ ファン・コントロール 仕様 ノブを回してファンの回転速度を調整します(図 9)。 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があ ります。 241.3 cm 温度コントロール 長さ ノブを回してキャブ内の温度を調整します(図 9)。 幅(後輪) 147.3cm 高さ, モデル 31223 (ROPSを立 てた状態) 198 cm 高さ, モデル 31223(ROPSを倒 した状態) 137.2 cm 高さ, モデル 31222 218.
運転操作 • バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷める可 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 • • 注意 この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 80 dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け る と 聴 覚 に障害を起こす可能性がある。 • 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 • 燃料を補給する 硫黄分の少ない(微量:500 ppm 未満、または極 微量:15 ppm 未満)の新しい軽油またはバイオ ディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタ ン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣 化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量 を購入するようにしてください。 能性がある。 寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%) またはそれ以下の製品を使用すること。 時間経過による劣化がありうるので、シール部 分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する 部分をまめに点検すること。 バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからし ばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こ す可能性があります。 バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情 報は代理店におたず
2. エンジンを止め、駐車ブレーキを掛ける。 3. 燃料タンクのキャップの周囲をきれいに拭い てからキャップを取る(図 11)。 警告 転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は 必 ず 立 て た 位 置 に ロ ッ ク し て お き 、 運 転時にはシートベルトを着用すること。 また、シートプレート(運転席)がラッチで固 定されていることを確認すること。 警告 ROPS を 下 げ る と 横 転 に 対 す る 保 護 効 果 は な く なる。 • どうしても必要な時以外には ROPS を下げな いこと。 • ROPS を 下 げ て 乗 車 し て い る と き に は シ ー ト ベルトを着用しないこと。 • 運転はゆっくり慎重におこなうこと。 • 頭 上 の 障 害 物 が な く な っ た ら 直 ち に ROPS を立てること。 • 頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注 意し、これらに機械や頭をぶつけないよう に注意すること。 図 11 1. 燃料計 2.
重要 また、運転席がラッチで固定されている ことを確認すること。 2. 走行ペダルがニュートラル位置にあるのを確 認する。 4. ROPS を立てるには、機体の左右でヘアピン コッターを抜き、ピンを外す(図 12)。 3. 駐車ブレーキを掛け、 5. ROPS をまっすぐに立ててピンで固定し、ヘア ピンコッターでロックする (図 12)。 4. PTO スイッチをOFF 位置とする (図 13)。 重 要 ROPS を 立 て て 乗 車 す る と き に は 必 ず シ ー ト ベ ル ト を 着 用 し て く だ さ い 。 ROPS を 下 げ て 乗 る 時 は、シートベルトを締めないでください。 安全第一 安全についての章に記載されている注意事項をすべ てよく読んでください。オペレータや周囲の人を事 故から守る重要な情報が掲載されています。 危険 図 13 ぬれた芝の上や急な斜面では、スリップなどに よって機体を制御できなくなる危険が大きい。 1.
8.
チを押しつづけると油圧系統を破損させる恐れが あります。 注 2 輪駆動から 4 輪駆動への切り換えを何度も 行っているうちに正しい整列が得られなくなった場 合には、「保守」の章の「ステアリングの整列の修 正」を参照してください。 注 デッキ(アタッチメント)を上昇位置にロック するには、デッキを15 cmを超えた高さまで上昇さ せ、刈高ストップピンを外し(「刈高の調整」を 参照)、ピンを 15 cm の刈高位置に差し込みま す(図 18)。 停止 走行を停止するには、走行ペダルから足を離します (ペダルはニュートラルに戻ります)。 PTO を 入 れ る 機体からを離れるときには必ず駐車ブレーキを掛け てください。また、忘れずに始動キーを抜き取っ てください。 PTO スイッチは、芝刈りブレードなどのアタッチメ ントを ON/OFF するスイッチです。 注意 置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運 転すると大きな事故になる恐れがある。 機械から離れる時には、たとえ数分間であって も必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。 刈り込みデッキやアタッチメント (オプション)の操作 1.
インタロックシステム 刈り高を調整する 刈高の調整範囲は、25-152mm で、ストップピンの 取り付け穴を変更することにより、6mm 刻みで調 整することができます。 1. エンジンが回転している状態で、デッキ昇降 スイッチの後側を押し、デッキが完全に上昇 したら 直 ち に レ バ ー か ら 手 を 離 す (図 18)。 2. ストップピンについているロールピンを回し てピンと刈高設定穴のスロットとが整列した ところでピンを抜き取る (図 18)。 3.
トラル位置にする。エンジンを始動させてみ る;クランキングしなければ正常。 SCM を 使 っ た 故 障 探 究 2輪駆動モデルのみ このマシンでは、SCM(標準コントロール・モジュー ル)が様々な機能を監視しています。SCM は座席 の下にあります。 SCM の表面に配置されている 11個の LED によりシ ステムの状態を確認することができます。システム の確認には7個の LED を使用します。各 LED の表示 する内容については図 19を参照してください。SCM の機能の詳細については、 サービスマニュアル を ご覧ください。サービスマニュアルは弊社正規代 理店にて入手していただけます。 図 20 1.
インタロック・スイッチの動作を点 検する 注 ACEディスプレイ表面にのせるオーバーレイ の種類を間違えないでください。 4輪駆動のみ インタロックスイッチは、走行ペダルが「ニュー トラル」位置、およびPTOが「解除」状態でない限 りエンジンが始動(クランキングも)できないよ うにする安全装置です。また、走行ペダルが踏ま れた状態でオペレータが座席を離れるとエンジン を停止させます。 注意 インタロックスイッチは安全装置であり、これ を取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。 図 22 • インタロックスイッチをいたずらしない。 • 作業前にインタロックスイッチの動作を点検 し、不具合があれば作業前に交換修理する。 1. 故障診断用ACE 5. 始動キーをON位置に回すが、エンジンは始動 させない。 インタロックスイッチの機能点検手順 1. 平らな場所に駐車し、アタッチメントを降下 させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを 掛ける。 2. 運転席を倒す。 3. コントローラの近くにあるワイヤハーネスと そのコネクタを探し出す(図 21)。 6.
5. 故障診断ACEディスプレイのコネクタを、ハー ネスの対応するコネクタに接続する。マシン 前部にアタッチメントを取り付けている場合 には、コントローラが2台ついている。 注 ACEディスプレイの表面にのせるオーバーレ イの種類を間違えないでください。 6. 始動キーをON位置に回すが、エンジンは始動 させない。 注 オーバーレイの赤文字は、対応する入力ス イッチを示し、緑文字は出力を示します。 7. ACEの右下すみの“outputs displayed”(出 力表示中)LEDが点灯すればよい。“inputs displayed”(入力表示中)が点灯したら、切 替えボタンで出力表示にする。 注 以下の点検では、入力表示と出力表示を 切り換える場合がでてきます。切替えにはボ タンを1回押します。何度でも自由に切り換 えられますが、ボタンを押しっぱなしにしな いでください。 8.
腰部サポートの調整 座席の前後位置調整 快適な乗り心地になるよう、背もたれの下部を調 整することができます。 運転席は前後にスライド調整することができます。 体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットし てください。 調整は、左側アームレストの下にあるノブを回して 行います(図 23)。 座席を調整する(デラックスシー トの場合) 1. 調整は、レバーを引き上げてシートのロック を解除して行います(図 25)。 2. 希望の位置に座席をスライドさせ、レバーか ら手をはなせばその位置に固定する。 3. 座席が確実に固定されているのを確認するた め、前後にゆすってみる。 注 運転中は、ロックレバーを操作しないで ください。 腰部サポートの調整 腰部サポートはすわり心地を向上させ、ドライバー の作業をやりやすくします。 快適な乗り心地になるよう、背もたれの下部を調 整することができます。 調整ノブを上に回すと背もたれの上部の湾曲の調整 ができます。調整ノブを下に回すと背もたれの下部 の湾曲の調整ができます()図 25。 図 25 1. 前後調整レバー 4.
バックレストの位置調整 快適な乗り心地になるよう、背もたれの位置を調 整することができます。すわり心地の一番よい位 置に調整してください。 ロックレバーを引いてバックレストキャッチを外し ます(図 25)。この時、背もたれにもたれかかる などして力を掛けないようにしてください。 座席の前側や後側に力をかけたりゆるめたりし て、背もたれを適当な位置に調整してください。 ロックレバーから手を離しすと背もたれはロック されます。 注 ロックされた後、背もたれが「動く」ようでは いけません。 図 27 運転席を倒すには 1. 油圧システムなど、座席下に配置されている機器 へアクセスするには、運転席を前に倒す必要があ ります。 1.
警告 トレーラやトラックへの積み込み時には後ろへ の転倒や転落の危険が高くなり、それだけ死亡 事故やその他の人身事故の危険も高い。 • 歩み板の上での運転には細心の注意を払う こと。 • 必ず一枚もの十分に幅のある歩み板を使用 する;細い歩み板を使わない。 • 細い歩み板を使わざるを得ない場合には、 数枚の板を並べて機体よりも十分に広い斜 面を作るようにする。 • 地表面からトレーラやトラックに歩み板を渡 15度 度を超えないようにする。 した時の角度が15 図 28 1.
移動走行 警告 灯火類、低速走行車両の表示、リフレクタな どを装備せずに公道を横切ったり公道上を走 行するのは事故やけがの原因となる危険行為 である。 公道を走行する場合には、必ずそれぞれの地域 で定められている車両条件(表示、灯火など) を満たすような装備を行ってください。 マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやト ラックを使用してください。トレーラやトラックに は、法令で定められた灯火類やマークを必ず取り付 けてください。安全に関する注意事項はすべてよく 読んでください。オペレータや周囲の人を事故から 守る重要な情報が掲載されています。 移送に際しての準備: • 車両、ヒッチ、安全チェーン、トレーラなどに ついて、作業に適した装備を行い、それぞれ の地域の交通規則などを守って走行・作業し てください。 • ブレーキをロックし、車輪に輪止めを掛ける。 • (また、トレーラやトラックに機械を載せて運搬 する場合には、地域の交通規則にしたがって、 ロープ、チェーン、ケーブルなどで確実に機体 を固定してください(図 30)。 図 30 1. 33 車両前部のロープ掛けポ イント 2.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 10 時間 • 走行ベルトの張りを点検する。 • エアコンのコンプレッサのベルトの張りを点検する(キャブ付きモデル)。 • ホイールナットのトルク締めを行う。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 使用開始後最初の 200 時間 • 油圧オイルとフィルタを交換する。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • 安全装置のテスト インタロックスイッチの動作を点検する。 エンジンオイルの量を点検してください。 冷却水の量を点検する。 ラジエターは圧縮空気を吹き付けて清掃してください(水で清掃しないこと)。 油圧オイルの量を点検する。 アタッチメントの清掃を行う。 50運転時間ごと • • • • ベアリングとブッシュのグリスアップ バッテリーケーブルの接続状態を点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 エアコン用スクリーンを清掃する。 (悪条件下ではより頻繁に整備を行う)。 100運転時間ごと • 走行ベルトの張りを点検する。 • エ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 インタロックの動作を点検する 駐車ブレーキを点検する。 燃料残量を点検する 油圧オイルの量を点検する。 エンジンオイルの量を点検す る 冷却液の量を点検する 燃料・水セパレータを点検する 油圧フィルタのインジケータの 表示を確認する 3 。 ラジエターとスクリーンの汚れ 具合を点検する エンジンからの異常音がない か点検する 1 。 運転操作時に異音がないか 点検する 油圧ホースに損傷がないか点 検する オイル類が漏れていないか点 検する タイヤ空気圧を点検する 計器の動作を確認する。 各グリス注入部のグリスアッ プを行う 2 。 塗装傷のタッチアップ塗装を 行う 1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 3.
注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。 図 31 定期整備ステッカー 整備前に行う作業 フードの支え棒の使い方 1. フードラッチを外す。 2. フレームチューブの下に支え棒が入る高さま でフードを持ち上げる(図 32)。 3. フードを静かに下げながら、フレームチュー ブの下に支え棒をセットする。 4. フードを元に戻すには、まずフードを少し持ち 上げ、フレームチューブから支え棒を外し、 その後、フードを静かに下ろす。 5. 1 図 32 フードラッチをしっかりと掛ける。 1.
潤滑 アップを行います。悪条件下(ホコリの多い環境) では毎回グリスアップしてください。ベアリングや ブッシュの内部に異物が入ると急激に磨耗が進行し ます。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく 直ちにグリスアップしてください。 ベアリングとブッシュのグリスアッ プ 1. 異物を入れてしまわないよう、グリスフィッ ティングをきれいに拭く。 2. グリスガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.
注 後ステアリング・リンクのグリスフィッティン グにアクセスするためには、収納ボックス部を取 り外す必要があります。 なります。4箇所のキングピン・アセンブリのすべ てにおいて、アクスルケース/ブッシュアセンブリ の上下両方からグリスがはみ出てくるまで注入を 続ける必要があります。 注 機体をジャッキアップして床から浮かせると、 上下のキングピンにグリスがより良く回るように 図 34 注 機械を洗浄するときにベアリングを傷めないよう に注意が必要です。機体が熱いうちの水洗いは避け てください。また、高圧の水をベアリングやシール に当てないでください。 38
エンジンの整備 検する。特にフィルタとボディーの密着部に 破損 し て い る フ ィ ル タ は 使 用 し な 注意する。破 い。フィルタをボディー内部にしっかり取り付 ける。エレメントの外側のリムをしっかり押 フィ ル さえて確実にボ ディーに密着させる。フ タの真ん中の柔らかい部分を持たないこと。 エアクリーナの整備 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点 検してください。破損していれば交換してくださ い。吸気部全体について、リーク、破損、ホースや クランプのゆるみなどがないか点検してください。 エアクリーナの整備はインジケータ(図 35)が赤 色になってから行ってください。早めに整備を行っ ても意味がありません。むしろフィルタを外した ときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が 大きくなります。 カバーについている異物逃がしポートを清掃 する。カバーについているゴム製のアウト レットバルブを外し、内部を清掃して元通り に取り付ける。 5.
図 37 1. 図 36 1. 4. 5. ディップスティック 2. オイルフィルタ スロットルの調整 ディップスティックを引き抜いて、オイルの 量を点検する。FULL マークまであればよい。 1. スロットルレバーを、一番前の位置まで倒 し、そこから引き戻して、高速側から約 3 mm ほど手前にある高速アイドル位置(ディテン ト)にセットする。 2.
燃料系統の整備 注 ディーゼル燃料の選択については「燃料を補給す る」を参照してください。 危険 軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火し たり爆発したりすると、やけどや火災などを 引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた 状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補 給する時は、補給管の下までとする。 • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎 を絶対に近づけない。 • 安全で汚れのない認可された容器で保存し、 容器には必ずキャップをはめること。 ウォーターセパレータの整備 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 水セパレータ(図 39)の水抜きは毎日おこなって 異物を除去してください。400運転時間ごとにフィ ルタのキャニスタを交換してください。 図 38 1. 2. 3. 4. スロットルケーブル 高速ねじ 3. 速度コントロールレバー 4. ケーブルのジャムナット 1. 燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。 2.
• 新車を初めて始動する時 • 燃料切れでエンジンが停止した後に再始動する時 • 燃料系統の整備作業、例えばフィルタ交換、セ パレータの洗浄などを行った後 1. 平らな場所に駐車し、燃料タンクに半分以上 の燃料が残っていることを確認する。 2. フードを上げ、支持棒で支える。 3. 燃料噴射ポンプ(図 40)についているエア抜 きネジを、12 mmのレンチを使って開く。 図 41 1. 燃料インジェクタ 2. 始動キーを ON 位置に回し、接続部から流れ 出る燃料が泡立たなくなるのを待つ。エアが 抜けて燃料のみが流れ出てくるようになった らキーをOFFに戻す。 3. パイプをしっかり締め付ける。 4. 残りのノズルについても上記 1 ~ 3 の手順 でエアを抜く。 燃料タンクの清掃 整 備 間 隔 : 2年ごと 図 40 1. 4. 5.
燃料ラインとその接続 電気系統の整備 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 重要 電気系統の整備を行うときは必ずバッテリー ケーブルを取り外してください。その際、ショート を防止するため、必ずマイナス(-)ケーブルを先 に取り外してください。 400 運転時間ごと又は1年に1回のうち早い方の 時期に点検を行ってください。劣化状態を調べ、 破損や割れ、ゆるみが発生していないかを調べて ください。 ヒューズの点検 マシンが作動しなくなったり、電気系統に問題があ る場合にはヒューズを点検してください。ヒューズ を1本ずつ順に取り出し、切れていないかどうかを 目視で確認します。ヒューズを交換する場合には、 必ず 同 じ タ イ プ 、 同 じ 電 流 定 格 の ヒ ュ ー ズ を使っ これ を 守 ら な い と 電 気 系 統 を 破 損 さ てください;こ せ て し ま う 恐 れ が あ り ま す (各ヒューズの役割と 電流定格についてはヒューズボックスの隣に貼り 付けてあるステッカーを参照)。 トラクションユニットのヒューズは座席の下にあり ます(図 42)。 1 25 10 25 1
警告 バッテリーケーブルの接続手順が不適切である とケーブルがショートを起こして火花が発生 する。それによって水素ガスが爆発を起こし 人身事故に至る恐れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス (黒)ケーブルから取り外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス (赤)ケーブルから取り付け、それからマ イナス(黒)ケーブルを取り付ける。 図 43 バッテリーの保管 バッテリーの整備 本機を30 日以上にわたって使用しない場合は、 バッテリーを取り外して充電しておいてください。 充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体 から外したままで保存しても構いません。機体に取 り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておい てください。温度が高いとバッテリーは早く放電 しますので、涼しい場所を選んで保管してくださ い。 バッテリーの凍結を防止するため、フル充電 状態で保管する。 完全充電したバッテリー液の比 重は 1.265~1.
走行系統の整備 冷却系統の整備 危険 タイヤ空気圧を点検する 高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエ ター部分に触れたりすると大火傷をする恐れ がある。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと タイヤ空気圧は空気バルブで測定し、50運転時間 ごと、または1ヶ月に1回のうち早い方の時期に点 検してください。 • エンジンが熱いうちはラジエターのふたを 15分 分間 ほ 開 け な い こ と 。 エ ン ジ ン 停 止 後 、 15 どまって、ラジエターキャップが十分に冷 えてから取り外すようにすること。 前後のタイヤとも規定値に調整して運転してくださ い。前タイヤの適正空気圧は 103 kPa(1.05 kg/cm2 = 15 psi)、後タイヤは 172 kPa(1.75 kg/cm2 = 15 psi) に統一する。キャブを搭載している場合 は、前後のタイヤとも 172 kPa(1.
3. 補助タンクのキャップを取り付けて終了。 図 45 1. 補助タンク ラジエターの清掃 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 オーバーヒートを防止するため、ラジエターは常に きれいにしておいてください。通常の条件では、ラ ジエターを毎日点検し、必要に応じてよごれを落と してください。ほこりやよごれの多い場所で使用し ている場合には、より頻繁な清掃が必要です。 注 オーバーヒートによってアタッチメントやエンジ ンが停止した場合には、まず、ラジエターの点検を 行い、ラジエター周囲にたまっているごみを取り 除いてください。 ラジエターは以下の要領で清掃します: 1. フードを上げ、支持棒で支える。 2. クリーン・アウト・カバーを後フレームの下側 に固定しているフランジナットをゆるめる(図 46)。カバーをめくると、フレームのクリー ン・アウト・ホール(清掃穴)が露出する。 G014515 図 46 1. クリーン・アウト・カバー 46 3. ラジエターのファン側から低圧(3.
ブレーキの整備 駐車ブレーキの調整 駐車ブレーキが掛からなくなったら、ブレーキの ツメの調整が必要です。 ブレーキの調整 1. ブレーキペダルの遊びが 25 mm以上となったり、 ブレーキの効きが悪いと感じられるようになった ら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペ ダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダル の行きしろを言います。 駐車ブレーキのツメをフレームに固定してい るネジ2本をゆるめる(図 48)。 注 調整の前と後に、ホイールモータのバックラッ シュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆす り、ドラムが何にも接触していないことを確認し てください。 1. 遊びを減らす(ブレーキを締める)には、ブ レーキケーブルのネジ山の前ナットをゆるめ、 後ろのナットを締める (図 47)。 1 2 2 4 1 3 図 48 図 47 1. ブレーキケーブル 2. 前ナット 2. 後ナットを締めてケーブルを後方に移動させ て、ホイールがロックする前のブレーキペダル の遊びが 12.7 - 19 mm なるように調整する。 3.
ベルトの整備 制御系統の整備 オルタネータベルトの点検 走行ドライブのニュートラル調整 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 注 最近に油圧オイルの交換や走行モータ、ホースの 交換などを行った場合には、この調整作業を行う 前に、油圧システム内部に入り込んでいるエアを パージする必要があります。パージ作業は、マシン を前進方向および後退方向に数分間運転すれば完 了します;パージ作業後、必要に応じて油圧オイ ルを補給してください。 使用開始後最初の 10 時間 1. フードを上げ、支持棒で支える。 2. オルタネータ側プーリとクランクシャフト側 プーリ間の中央部でオルタネータベルト(図 49)を指で10 kg程度の力で押してベルトの張 りを点検する。 本機が体が平らな床面にあるときに、走行ペダルか ら足をはなしても機体が動きだすようでしたら調 整が必要です。調整が必要な場合は、以下の要領 で行います: 1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止させ、 アタッチメントを床面まで降下させる。 2.
図 50 1. 図 51 トランスミッションコントロール・ロッド 1. 走行ペダル 3. 1.5 mm 2. ストップボルトとジャムナッ ト(前進用) 4. • 左後輪が逆転している場合は、ロッドを ストップボルトとジャムナッ ト(後退用) ゆっくりと左に回し(前から見て)、左後 輪の回転が止まるかあるいは最小限になる までロッドを長くしていく。 4. ストップボルトを一番内側位置に(走行ペダ ルから一番遠くに)セットする。 • 左後タイヤが前進回転している場合には、 5. 手を使って走行ペダルを軽く押し、前進一杯位 置に止まるまで押し下げる。できるだけ軽い力 で、走行ペダルを前進一杯位置に保持する。 6. 運転席を倒した状態でトランスミッションを 観察し、走行ペダルが一杯に踏まれてストッ プに当たっていてもリンクに過度な負荷がか かっていない(トランスミッションが動かな い)ことを確認する。 回転が止まるところまで、ロッドをゆっく り右回転(前から見て)させる(ロッド を短くする)。 4.
油圧系統の整備 油圧オイル溜めに 17 リットルの高品質のトラクタ 用トランスミッションオイルを満たして出荷してい ます。推奨オイルの銘柄を以下に示します: Toro プ レ ミ ア ム ・ ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン / 油 圧 ト ラ ク タ ・ オ イ ル (19 リットル缶または208 リットル缶。)パーツカタログまたは代理 店でパーツ番号をご確認ください。 他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手でき ない場合は、Mobil® 424 油圧作動液を使用する ことができます。 注 不適切なオイルの使用による損害については弊社 は責任を持ちかねます。 図 52 1. 速度リミッタ・レバー 2. 注 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そ のためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オ イル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと 便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用 できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文はト ロ社の代理店へ。 ストップボルトとジャムナット 4.
図 53 1. ディップスティック 油圧オイルとフィルタの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 200 時間 図 54 800運転時間ごと 1. PTOを解除し、走行ペダルから足を離して ニュートラル位置とし、駐車ブレーキを掛け る。 2. スロットルレバーを Slow 位置にセットし、エ ンジンを停止し、キーを抜き取り、各部が完全 に停止したのを確認してから運転席を降りる。 3. 油圧オイルタンクとトランスミッション・ケー スの下にオイルを受ける大型の容器を置き、 それぞれのドレンプラグを外してタンク内の オイルを完全に排出、回収する(図 54)。 0 51 1. トランスミッションのケース ドレン・プラグ 2. フィルタ 3. 油圧オイルタンクのドレン プラグ 4. 油圧オイルフィルタの取り付け部周辺をきれ いに拭いてフィルタを取り外す(図 54)。 5. すぐに新しいオイルフィルタを取り付ける。 6. 油圧オイルタンクとトランスミッションのド レンプラグを取り付ける。 7. タンクの所定位置までオイルを入れる(約1.
キャブの保守 エアコンの性能を最大に引き出 すには • 直射日光による温度上昇を避けるために、駐車 するときは日陰を選ぶか、ドアを開放してお きましょう。 • ヒーター停止バルブが閉じていることを確認す 3 る。 • エアコンのスクリーンが目詰まりを起こしてい 2 ないか時々点検しましょう。 1 • エアコンのコンデンサのフィンが目詰まりを起 G009265 こしていないか時々点検しましょう。 • エアコンのブロアは中程度の速度設定で使い ましょう。 • 屋根部やヘッドライナーのシールが破損してい ないか点検しましょう。必要に応じて修理調整 すましょう。 • ヘッドライナーの中央ベントの正面で温度を測 定してみましょう(通常は、10℃以下程度のと ころで安定します)。 3 • 詳細についてはサービスマニュアルを参照して 2 ください。. 1 キャブのエアフィルタの清掃 図 55 整 備 間 隔 : 250運転時間ごと (破れている場合や汚 れがひどい場合は交換する。) 1. G009266 1. 2.
エアコン用コイルの清掃 エアコンのコンデンサのスクリー ンの清掃 整 備 間 隔 : 250運転時間ごと (悪条件下ではより 頻繁に整備を行う)。 1. エンジンを止め、キーを抜き取る。 2. ファンとコンデンサカバーをファンマウント に固定しているネジ(4本)を取る(図 56)。 3. コンデンサカバーから注意深くファンを取り 出す。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと (悪条件下ではより頻 繁に整備を行う)。 1. エンジンを止め、キーを抜き取る。 2. ファンマウントの後部についているラッチを 上に回して横向きにする(図 57)。 図 57 1. 図 56 1. キャビンのルーフ(屋根) 5. 2. 3. コンデンサカバー ワッシャ 6. ねじ 7. エアコン用コンデンサ(凝 縮器) 4. ナット コンデンサカバーの前部をキャブの屋根に固 定しているナット(2個)とワッシャを外す (図 56)。 5. カバーと屋根との間にあるファン用のプラグ をコネクタからを外す。 6. ファンとカバーを取り外す。 7.
洗浄 保管 Cabキ キャ ブ の 清 掃 Cab エンジン 重要 キャブのドアや屋根のシール部分に高圧洗浄 機の水を吹き付けないでください。高圧の水がシー ルを破損させ水漏れを起こします。通常のホースで 水洗いしてください。 1. エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグを はめる。 2. オイルフィルタを外して捨てる。新しいフィ ルタを取り付ける。 3. エンジンに、推奨されているモーターオイル を所定量(3.8リットル)入れる。の「エンジ ンオイルの交換」を参照。 4. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を 行う。 5. 燃料タンク、燃料ライン、ポンプ、セパレー タから燃料を抜き取る。 燃料タンクの内部 をきれいな燃料で洗浄し、ラインを元通りに 接続する。 6. エアクリーナをきれいに清掃する。 7. エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を 防水テープでふさぐ。 8.
B. バッテリー本体、端子、ケーブル端部を 重曹水とブラシで洗浄する。 C. 腐食防止のために両方の端子部にワセリン (Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。 D.
Toro 製 品 の 総 合 品 質 保 証 限定保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社の合意に基 づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上または製造上の欠陥に対 して、2年間または1500運転時間のうちいずれか早く到達した時点までの 品質保証を共同で実施いたします。この保証はエアレータを除くすべての 製品に適用されます(エアレータに関する保証については該当製品の保証 書をご覧下さい)。 この品質保証の対象となった場合には、弊社は無料で 「製品」の修理を行います。この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、 運賃が含まれます。保証は「製品」が納品された時点から有効となります。 *アワーメータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、「製品」を納入した弊社代理店(ディ ストリビュータ又はディーラー) に対して、お客様から連絡をして頂くことが必 要です。連絡先がわからなかったり、保証内容や条件について疑問がある 場合には、本社に直接お問い合わせください。 Toro Commercial