Form No. 3434-995 Rev A トランスポートフレーム Reelmaster® シリ ア ル 番 号 405700000 以 上 モ デ ル 番 号 33455—シ 製品の登録は www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合しています。 詳 細については、DOC シート規格適合証明書をご覧く ださい。 はじめに リールマスタートランスポートフレームは、リール式の カッティングユニットを搭載した状態で牽引車両に接続 して使用する芝刈り機でありそのような業務に従事する プロのオペレータが運転操作することを前提として製 造されています。 この製品は、集約的で高度な管理 を受けているスポーツフィールドや商用目的で使用さ れる芝生に対してリール式の刈り込みを行うことを目 的として製造されております。この機械は本来の目的 から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に 危険な場合があります。 g316643 図1 1. この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十 分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全 な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に 使用するのはお客様の責任です。 銘板取り付け位置 モデル番号 シリアル番号 安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについ ての資料、代理店の検索、製品のご登録などについ ては www.Toro.
目次 安全について 安全について ............................................................. 3 安全に関する一般的な注意 .............................. 3 安全ラベルと指示ラベル ...................................... 4 組み立て ................................................................... 5 1 牽引車両の準備を行う .................................. 7 2 トランスポートフレームのヒッチを調整す る ............................................................. 7 3 コントロールタワーを取り付ける ....................... 8 4 コントロールリンクとレバーを取り付け る ..................................................
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損し たりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 decal133-8061 133-8061 decal137-6138 137-6138 1. バルブコントロールレバー上昇 2. バルブコントロールレバー下降 3. 警告時速 32 km/h を超えないこと。 decal137-6139 137-6139 1. 警告運転する前に全員が必ず講習を受けること。 2. 警告牽引車両は、出力 22.4 kW (30 hp) 以上のPTOを備え、 1,360 kg 以上の重量を有していること。 警告油圧オイルについては オペレーターズマニュアル を読む こと。 4. 警告牽引車両の油圧リリーフ圧は 10,342 kPa105 kg/cm2 = 1,500 psi以上であること。 3.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 4 5 6 7 数量 内容 用途 必要なパーツはありません。 – 牽引車両の準備を行います。 ヒッチピン ヘアピンコッター 下タワー 上タワー キャップスクリュ⅜ x 2¾" ボルト フランジナット ⅜" ノブ付きコントロールレバー 六角ナット クレビスピン5/16 x 1¼" コッターピン 5/32 x ¾" 給液ホース 戻り側ホース メスのダストキャップ オスのダストキャップ キャップスクリュ½ x 3½ インチ スペーサ ロックナット ½" 長いシャックル クレビスピン⅜ x 1½" コッターピン ⅛ x ¾" キャップスクリュ⅜ x 1½ インチ ロックナット ⅜" スプリング S フック 2 2 1 1 2 2 6 3 3 3 6 1 1 1 1 10 10 10 4 4 4 1 1 5 5 トランスポートフレームのヒッチを調整し ます。 必要なパーツはありません。 – 5 コントロールタワーを取り付けます。 コントロールリンクとレバーを取り付けま す。 給液ホースと戻
その他の付属品 内容 数量 用途 オペレーターズマニュアル 1 トランスポートフレームを使用する前に、このマニュアルを よく読んでください。 パーツカタログ 1 付属の文書はよくお読みになってから適切な場所に保管し てください。 規格適合認定書 1 認証証明書 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 6
粘性インデックス ASTM D2270 流動点, ASTM D97 産業規格 1 牽引車両の準備を行う 注 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、 そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油 圧オイル用の着色剤20 ml 瓶をお使いいただく と便利です。1瓶で 15-30 リットルのオイルに使 用できます。パーツ番号は P/N 44-2500 ご注 文は Toro 代理店へ。 手順 使用する牽引車両が、仕様 (ページ 14)の表に挙 げられた仕様を満たしていることを確認する。 2. 牽引車両の油圧システムがオープン型かクロー ズ型かを調べる。 重要 クローズ型の場合には、特別な操作手順 が必要になってきます。運転操作の章を参照 してください。 注 牽引車両の正規ディーラに連絡して、リモー ト油圧システムを正しく取り付けてもらってくださ い。取り付けを間違うと油圧システムを損傷す る可能性があります。 3.
る。ボールピンでジャッキを格納位置に固定す る 図 16 。 2 3 トランスポートフレームのヒッ チを調整する コントロールタワーを取り付け る この作業に必要なパーツ 2 ヒッチピン 2 ヘアピンコッター この作業に必要なパーツ 手順 1. 地表面から牽引車両のヒッチ上面までの高さを 測る。 2. 測定値を見てトランスポートフレームのヒッチの高 さ上下させて合わせる。以下の表を見て図 4にあ るように適切な取り付け穴を選択する。 牽引車両のヒッ チの高さ フレーム取り付け穴 280 mm 未満 一番下の2組の穴 280-381 mm 真ん中の2組の穴 381 mm 超 一番上の2組の穴 1 下タワー 1 上タワー 2 キャップスクリュ⅜ x 2¾" 2 ボルト 6 フランジナット ⅜" 手順 1. 中央のフレームチューブに下側コントロールタワー を仮止めするU ボルト2 本、フランジナット⅜"4 個 を使用して図 5のように取り付ける。 g012754 図5 g012753 ヒッチ 3. 真ん中の取り付け穴 2.
コントロールタワーを中央のフレームチューブ上で 前後にスライドさせて位置を調整し、フランジナッ トとUボルトを締める。 3. 重要 タワーは運転席から手が届く範囲の使い やすい位置にセットしてください。溝やターフの 低い場所を横切る時には、タワーが前後に縦 揺れします。 2. クレビスピンとコッターピンで、上側コントロールリ ンクチューブをピボットブロックに固定する図 7。 3. クレビスピンに No. 2リチウムグリスを塗りつけ る。 油圧ホース給液側と戻り側をホースハンガーに 通して配設する図 6。 4. g316644 図7 1. 上側コントロールリンク チューブ 4. コッターピン 2. クレビスピン 5. コントロールレバー連結穴 3. ピボットブロック 4. コントロールパネルカバーを取り付ける。穴に対 応しているキャップスクリュを使用すること図 8 g012755 図6 給液側ホースと戻り側ホー ス 1. 2.
7. く調整する。各レバーを正しく調整できたら、全 部のレバーが整列していることを確認する。必要 に応じてレバーを再調整する。 全部のピボットピンに No. 2 リチウムグリスまたは 30 SAE オイルを塗る。 g318521 図9 1. スプールバルブのレバー 2. 取り付けピン g316602 8. 9. 10. 図 11 下側コントロールロッドそれぞれに六角ナット 7/16"を取り付ける図 10。 ニュートラル位置のレバー 1. 2. 上昇位置のレバー 下側コントロールロッドの先端から 10 cm までの 部分に No. 2 リチウムグリスを塗る。 13. 下側コントロールロッドを上側コントロールロッドに 途中まで入れる図 10。 コッターピンで、コントロールロッドをコントロール バルブレバーに固定する図 10。 14. コントロールレバーを上昇位置と下降位置に動か してレバーの動きに問題がないことを確認する。 全部のレバーがスムースに動き、十分に潤滑さ れていることが必要。必要に応じてコントロール チューブのリンクを再調整する。 15.
給液ホースと戻りホースについているダストキャッ プを外す。 2. 注 外したダストキャップはそれぞれのホースに つるしておくと、ホースを外した時にすぐに使え て便利です。 牽引車両の油圧システムの高圧側に、給液ホー スを接続する。 3. 注 ホースの誤った接続を防止するために、オ スとメスの組み合わせで接続を行うようになって いる場合があります。 g012761 図 12 牽引システムの戻りポートまたはタンクに、戻 りホースを接続する。 4. 1. 注 戻りホースのカップラの近くに、インラインバ ルブが内蔵されています。 キャップスクリュ、スペーサ 2. チューブ、ロックナット 取り付けブラケット 注 スパルタンモアを取り付ける場合には、牽引 バーをモアの前クロスチューブに取り付けるため の牽引バー用クランプP/N 5-1090と取り付け用金 具が必要になります。必要に応じ最寄りのToro代 理店にご相談ください。 重要 ホースのつなぎ方が正しくないと機器を破 損する恐れがあります。接続方法については、 牽引車両のオペレーターズマニュアルで確認して ください。 2.
4. 昇降ブラケットの上側取り付け穴にスプリングの 一端を引っ掛け、他端は S フックを使って昇降ベ イルに取り付ける図 13。 5. 他のモアについては、昇降チェーンをモアの取り 付けブラケットに固定する 長いシャックル、クレピ スピン、コッターピンを使用する図 14。 注 チェーンをカッティングユニットに取り付ける時 にひねったり折り曲げたりしないよう注意する。 g001055 図 15 2. g012763 図 14 1. 2. 取り付けブラケット 長いシャックル 5. スプリング 6. S フック 3. クレビスピンとピンコッター ピン モアから数えて5番目のリ ンク 7. 4. 6. 昇降ベイル モアから数えて5番目のリンクに、スプリングの一 端を引っ掛け、他端は S フックを使って昇降ベイ ルに取り付ける図 14。 7 タイヤ空気圧を点検する 必要なパーツはありません。 手順 1. タイヤ空気圧は毎日点検する。 165-193 kPa1.68-1.
製品の概要 重要 牽引車両から給油ホースと戻りホースを外 した後は、必ず牽引車両の油圧流れ方向コント ロールバルブのレバーをニュートラルに戻しておく ようにしてください。これにより、「リモート」油 にな り ま す 。 圧 機 能 が OFFに 各部の名称と操作 2.
仕様 運転操作 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があり ます。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 牽引車両に必要な仕様 最低重量 1,360 kg (3,000 lb) PTO の 最 低 必 要 出 力 22.
3. ピンを抜いて牽引バージャッキを水平にする。 4. 格納チューブの穴を、ジャッキの穴に合わせる。 5. 格納チューブの穴とジャッキの穴にピンを通す。 運転中に 運転中の安全確認 安全に関する一般的な注意 • オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責 任があり、オペレータやユーザーの注意によって物 損事故や人身事故を防止することができます。 • 作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボ ン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具 を着用してください。長い髪は束ね、身体に密着し ない装飾品は外し、服のだぶついている部分はま とめるなどしてください。 g316578 図 16 1. 収納チューブ 2. ベイルピン 3. ジャッキ寝かせた位置 2. ジャッキを縦にする図 17。 3. 格納チューブの穴を、ジャッキの穴に合わせる 図 17 。 • 疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂 取した時は運転しないでください。 4.
• 斜面については、実地の測定を含めてオペレータ 自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうか を判断してください。この調査においては、常識を 十分に働かせてください。 • 以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注 意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実 際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その 日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかど うかを判断してください。同じ斜面上であっても、地 表面の条件が変われば運転条件が変わります。 – 斜面での発進・停止・旋回は避けてください。 急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作を しないでください。旋回は速度を落としてゆっ くりと行ってください。 – 走行、ステアリング、安定性などに疑問がある 場合には運転しないでください。 – 隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見 えない障害は、取り除く、目印を付けるなどし て警戒してください。深い芝生に隠れて障害物 が見えないことがあります。不整地では機体が 転倒する可能性があります。 g012764 図 18 – ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転する と滑って制御できなくなる危険があ
部分をクロスカットするようにすると固結を減らす ことができる。ティーから出たところとグリーンに 入るところはカートやゴルファーが繰り返し踏みつ けるので固結しやすい。刈り込みによる通行を減 らせば、それだけターフへの負担が軽減する。 8. 1.
3. ロックアップピンを中央のシリンダレストに固定し ているヘアピンを抜き取る図 21。 注意 移 動 走 行 速 度 は 32 km/h 未 満 を 厳 守 の こ と。 急勾配や長い下り坂では、その手前で速度 を落とし、低速ギアにシフトすること。 g012767 g012765 図 23 図 21 1. ロックアップピン 2. ヘアピン 3. シリンダレスト 1. 5. 4.
保守 推奨される定期整備作業 整備間隔 50運転時間ごと 整備手順 • トランスポートフレームをグリスアップする。 • 磨耗部や摩擦部にはオイルを軽くぬる。 保守作業時の安全確保 • 潤滑 清掃、整備、調整等を行う前に以下を行ってくだ さい 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 50運転時間ごと – 牽引車両とモアを平らな場所に駐車する。 – 牽引車両のエンジンを止め、キーを抜き取り、 可動部が完全に停止したのを確認する。 • グリスの仕様 – タイヤに輪止めを掛ける。 グリスの種類 用途 – 機体と牽引車両との連結を解除する。 No.
g012771 図 25 g012774 図 27 g012773 図 26 g012775 図 28 g337510 図 29 磨耗部・摩擦部へのオイル塗布 グリスアップ作業に合わせて、磨耗部や摩擦部にオイ ル塗布を行ってください。 20
g012768 図 30 g012779 図 33 油圧オイルの交換 トランスポートフレームの油圧オイルが牽引車両の油圧 オイルと互換性がない、油圧オイルが汚染されたなどの 理由で牽引車両の油圧オイルを交換したときには、トラ ンスポートフレームのオイルも同時に交換してください。 g012769 1. 牽引車両を始動し、全部のカッティングユニットを 外し、昇降アームのシリンダを完全に引きこんだ 状態にして牽引車両を停止させる。 2. 牽引車両から、給液ホースと戻りホースのカッ プラを外す。 3. トランスポートフレームのコントロールバルブから 牽引車両から、給液ホースと戻りホースのカップ ラを外してホースをドレンパンの中に入れる。 4.
ホイールベアリングの交換 1. 交換したりホイールベアリングをジャッキアップす る。落下事故防止のために、ジャッキスタンドで 機体をサポートする。 2. ハブキャップ、コッターキー、スロット付きナット、 ワッシャを外す図 35。 g012776 図 34 1. A 列 3. #1 昇降シリンダ 2. B 列 5. コントロールバルブの後列B 列に接続されている 油圧ホースを外す図 34。各昇降アームを注意深 く手で引き下げると、シリンダ内部に入っている油 圧オイルが押し出されてくるので、これをドレンパ ンに受ける。 各ホースを制御バルブに接続する。 g337489 図 35 3. ホイールとベアリングの外側コーンを引き抜いて 外す。ハブに付いている内側コーンとシールを外 す。ハブにはスロットが付いているので、コーン とシールをベアリングカップと一緒に外せる。ベ アリングカップと逆方向に回す 4. ハブを溶剤で洗浄する。 5. 新しいカップをハブに嵌める。確実に嵌めること。 6.
3. ピンの端からナットを外す図 36。 g012778 図 36 1. 2. 昇降アーム ナット 3. ピンアセンブリ 4. 5. キャップスクリュ リンク 4. ピンアセンブリからキャップスクリュを取り外す。 5. 油圧シリンダと昇降アームの間のリンクを外す。 6. ピンアセンブリを取り外す。 7. 昇降アームについているブッシュを外す。 8. 新しいブッシュを取り付け、ピンを元通りに入れ る。 9. キャップスクリュとナットを元通りに取り付ける。 10. リンクを元通りに取り付ける。 11.
図面 g337511 油 圧 回 路 図 (Rev.
メモ
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