Form No. 3352-673 ® • Multi-Pro® 1200 ターフ・スプレーヤ Model No. 41164-Serial No. 250000001 and Up オペレーターズマニュアル www.toro.
• 警告 ページ 運転操作 ............................................................................... 17 安全第一 ....................................................................... 17 制御装置 ....................................................................... 17 始動前の点検 ............................................................... 18 エンジンの始動手順 .................................................. 19 スプレーヤを運転する .............................................. 19 エンジンの停止手順 .........................................
はじめに 安全について この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分 に理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故 や製品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されていま す。製品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意 を払っておりますが、この製品を適切かつ安全に使用す るのはお客様の責任です。 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身 事故につながります。事故を防止するため、以下に示す 安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項 は必ずお守りください 。これは「注意」、 「警告」、 「 危険」など、人身の安全に関わる注意事項を示していま す。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事 故が発生することがあります。 • 整備について、また純正部品についてなど、分からない ことはお気軽に弊社代理店またはカスタマー・サービス におたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品 のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。モデ ル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置 は図1の通りです。 マルチプロの運転、管理、保守に関わる方々は、以下の ような安全関連規格・規則につい
薬剤の安全管理 • 警告 さい。肉体的、 精神的に十分な能力のない方には運 転させないでください。 • • 本機は一人乗り車両でありオペレータ以外の乗員を 乗せることはできません。スプレーヤには絶対に人 を乗せないでください。 農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす場合 があるので取り扱いには十分注意すること。 • アルコールや薬物を摂取した状態では絶対に運転し ないでください。医師の処方薬や市販の風邪薬でも 眠気を催すことがあります。 • 農薬を使う前に、農薬容器に張ってあるラベルを よく読んで理解する。取り扱い、使用、廃棄に関す るメーカーの指示を厳守する。 • 疲れているときには運転しないでください。 運転中 も定期的に休憩を取ってください。常に十分な注意力 と集中力を発揮できることが非常に重要です。 • スプレーを皮膚に直接付着させないように十分注 意する。 万一皮膚などに付着した場合には真水と 洗剤で十分に洗い落とす。 • 操作方法をしっかり身につけ、緊急時にすぐにエン ジンを停止できるようになってください。 • 作業にあたっては保護めがね(ゴグル)など、メー カーが指定す
– ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守する。 こす可能性がある。爆発性のチリやガスが空気中 に含まれている所では絶対に運転しない。 – 給油は屋外で行い、給油の量はタンクの首の根元 より 25 mm程度下までとする(首の部分まで燃 料を入れない)。入れすぎないこと。 – 安全に確信が持てない時は 作業を中止 して責任 者に報告し、その指示に従う。 – こぼれたガソリンはふき取る。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体やマフ ラーに触れないでください。 これらの部分は高温に なっており、触れると火傷を負う危険があります。 運転中に • 警告 • 万一、機体が異常な振動をした場合は、直ちにエンジ ンを停止し、機械の全動作が停止するのを待ち、それ から点検にかかってください。 破損部は必ず修理交 換してから作業を再開してください。 • エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一 酸化炭素が含まれている。 • 運転席を離れる前に: 室内や換気の悪い場所でエンジンを運転してはなら ない。 A. 機械の動作を停止させる。 B.
• 急斜面では絶対に横切り走行を行わないでくださ い。まっすぐ上るかまっすぐ下るか、迂回するしてくだ さい。 • 重い積荷を積んで走行しているときには、速度に注 意し、常に安全な停止距離を確保してください。 急 ブレーキは絶対につつしみましょう。斜面ではより 慎重な運転を心がけましょう。 • 坂を登りきれないでエンストしたり、しそうになった りした時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏 み、必ずバックで、 ゆっくりと下がってください。 • 重い物を積んでいるときは停止距離が長くなり転倒 しやすくなっていることを忘れないでください。 • 斜面を走行しながらの旋回は危険です。 斜面でどう しても旋回しなければいけないときは、十分に減速 し、慎重に操作してください。 絶対に急旋回や小さ なターンをしないでください。 保守 • 許可を受けた有資格者以外には保守、修理、調整、 点検などの作業をさせないでください。 • 車両重量が大きいときは斜面での安定性が悪くなり ます。 斜面では車両をなるべく軽くし、速度を落とし て運転してください。 • 整備・調整作業の前には、誤って他人がエンジンを始 動すること
音圧 振動 この機械は、EC規則98/37に定める手順に則って同型 機で測定した結果、オペレータの耳の位置での最大音 圧レベルが 82 dBA 相当であることが確認されていま す。 この機械は、EC規則98/37に定める手順に則って同型 機で測定した結果、手・腕部の最大振動レベルが2.5 m/s2であることが確認されています。 この機械は、EC規則98/37に定める手順に則って同 型機で測定した結果、全身の最大振動レベルが0.5 m/s2であることが確認されています。 安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。 破損したりはが れたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 1 1 104-7628 2 1. オペレーターズマニュアルを読むこと 7 6 4 1 3 5 8 3 9 4 9 5 4 5 2 100-8489 100-8454 1. トランスミッションに関する情報はオペレーターズマニュアルを 参照のこと。 2.
1 2 4 3 5 3 100-8882 1. スプレー ON 4 2 2. スプレー OFF 3. 散布水圧 1 4. 上げる 5. 下げる 100-8386 1 1. 燃料 2. 残量なし 3. 半量 4. 満タン 2 5 3 2 2 4 5 6 3 7 4 8 100-8470 1. エンジン - 停止 100-8621 2. エンジン - 作動 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 3. エンジン - 始動 2. 転倒危険 ― 凹凸地の走行や旋回時は減速すること 4. ヘッドライト 5. ニュートラルでのエンジン速度コントロール 3. 最大荷重は 585 kg、乗員とアクセサリで 158 kg、車両重量 572 kg、車両総重量は 1589 kg 6. 入 4. 転落危険 ― 人を乗せないこと。手足を車両外に出さないこと 7. 5. エンジンの停止手順;ブレーキを踏み、レンジ・セレクタをニュー トラルにし、駐車ブレーキを掛け、ブレーキ・ペダルから足をはな し、キーを停止位置に回し、キーを抜き取る。 ON 8.
13 13 104-8939 1. エンジン・オイルの量(ディッ プスティック) 2. エンジン・オイルのフィルタ 3. トランスアクスル/油圧オイ ル量(ディップスティック) 4. トランスアクスル/油圧オイ 1 9. 燃料(無鉛ガソリン) 14. タイヤ空気圧 5. 油圧オイル・ストレーナ ル・フィルタ 10. 燃料フィルタ 6. ギアボックスのオイル量 11. バッテリー 15. 整備作業前にマニュアルを 読むこと 7. 12. エア・クリーナ ブレーキ・オイル 2 16. ポンプ 13. グリス 8. ベルト(ステアリング用と駆 動用) 3 2 1 106-5016 93-0688 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 2. 感電危険 ― 頭上の電線に注意せよ 2. 劇薬による火傷や吸入による危険 ― 手、皮膚、目、鼻の保護をお こなうこと 3.
1 1 2 3 4 5 106-5050 1. 警告 ― オペレーターズマニュアルを読むこと; タンクのすすぎ にはきれいな真水を使用すること 104-8990 1 1. 液晶スクリーン 4. 基本設定 2. 選択ダイヤル 5. 下げる 3. リセット 6. 上げる 106-5051 1. 警告 ― オペレーターズマニュアルを読むこと; 応急手当時の洗 浄にはきれいな真水を使用すること 108-3306 2 1 3 106-5065 1. ON 2. タンク・ドレン 3.
1 6 2 7 仕様 注: 仕様および設計は予告なく変更される場合がありま す。 8 3 4 5 9 108-3308 1. 速度 6. 散布率 2. 基本設定;距離 7. 基本設定;液量 3. 速度の基本設定 8. フローメータの基本設定 4. 単位系 9. 幅 5. 単位を選択 1 2 108-3252 1. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 2. ラグ・ナットを75-88 N•m (7.6-8.9 kg.m)にトルク締めすること ベース重量 870 kg 標準スプレー・システム搭載 時重量(液剤とオペレータ を含まず) 870 kg 標準スプレー・システム搭載 時重量(液剤とオペレータ を含む) 1,539 kg 最大車両重量(平坦地で) 1,652 kg タンク容量(CE 規定の 5% オーバーフローを含む) 662 リットル 全幅(標準スプレー・システ ムを含まず) 142 cm 全長(標準スプレー・システ ムを含む) 305 cm 全高(標準スプレー・システ ムを搭載時のタンク上部ま での高さ) 95.
組み立て 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 付属部品表 注: 組み立てに必要な部品がそろっているか以下の表で確認してください。 名称 数量 用途 90°フィッティング 1 クイック・カップラ 1 ホース・アダプタ 1 補給口ブラケット 1 フランジヘッド・ボルト、5/16 x 3/4 インチ 1 逆流防止ホース 1 スプレープロ・モニタ 1 スプレープロ用ステッカー 1 ブラケット 1 フランジヘッド・ボルト、3/4 インチ 2 フランジ・ナット、1/4 インチ 2 ノブ 2 ワッシャ 2 キャリッジ・ボルト 2 キー 2 オペレーターズマニュアル 1 エンジンマニュアル 1 オペレータービデオ 1 ご使用前にご覧ください。 パーツカタログ 1 交換部品の注文にお使いください 登録カード 1 *日本のお客様は返送ご不要です PDI(納品前検査証書) 1 納品記録として保管してください。 逆流防止補給口を取り付けます。 スプレープロのモニタを取り付けます。 車両のキーです。 ご使用前にお読みください
逆流防止補給口を取り付ける スプレープロのモニタを取り付け る 1 タンクに開けてあるネジ穴に合わせて補給口ブラケ ットをセットし、フランジヘッド・ボルト(5/16 x 3/4 インチ)で固定する(図2)。 1. モニタのブラケットをダッシュボードに取り付ける( 図3:フランジヘッド・ボルト(1/4 x 3/4)2本とフラン ジ・ナット(1/4)2本を使用)。 1 4 4 4 3 2 3 図3 図2 1. 補給口ブラケット 2. タンクに開けてあるネジ穴 3. フランジ・ボルト, 5/16 x 3/4. in フランジヘッド・ボルト, 1/4 x 3/4 in 2. ブラケット 4. ノブ 2. キャリッジボルト、ゴム・ワッシャ、ノブ各2個を、図 3および4のように仮止めする。 4. 90°エルボ・フィッティング 5. クイック・カップラ 6. ホース・アダプタ 7. 1. スプレープロ・モニタ 3.
6. ブラケットにスプレープロを取り付け(図3)、ノブで 固定する。 タイヤ空気圧を点検する 7. スプレープロの電気コードのコネクタを、ダッシュボ ード下にあるコネクタに接続する。 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧を点検し てください。適正圧は 124 kPa(1.25 kg/cm2)です。タ イヤの磨耗状態や痛み具合の点検も行ってください。 運転の前に 燃料を補給する • エンジン・オイルを点検する 危険 • ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き 起こす。 エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運 転の前と後に必ずエンジン・オイルの量を確認してくだ さい。 1. 平らな場所に駐車する。 • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で 行う。こぼれたガソリンはふき取る。 2.
ブレーキ・オイルを点検する 重要: メタノール、メタノール添加ガソリン、10%以上 のエタノールを添加したガソリン、ガソリン添加物、ハイ オクガソリン、ホワイトガソリンなどは本機の燃料システ ムを損傷しますから絶対に使用しないでください。 ブレーキ・オイル・タンクに DOT 3 ブレーキ液を入れて 出荷しています。毎日の運転前に点検してください。 燃料を補給する 燃料タンク容量は約 21 リットルです。 注: 燃料タンクのキャップが燃料計になっています。時々 残量を点検してください。 1 1. エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。 2. 燃料タンクのキャップ(図6)の周囲をきれいに拭 く。 図7 1 1. ブレーキ・オイルのタンク 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプと エンジンを停止し、キーを抜き取る。 2. タンクの FULL マークまでオイルが入っているのを 確認する(図8)。 1 図6 1. 燃料タンクのキャップ 3. 燃料タンクのキャップを取る。 4. タンクの天井(給油口の根元)から約 2.
トランスアクスル/油圧オイルを点 検する 真水タンクに水を入れる 誤って薬液を目や皮膚に付けてしまったときに直ちに洗 い流しができるよう、真水タンク(図10)が装備されてい ます。薬剤タンクに薬液を作る前に、必ず真水を用意し てください。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプと エンジンを停止し、キーを抜き取る。 2. トランスアクスルのディップスティックを抜き、ウェス で一度きれいに拭く(図9)。 1 1 2 3 2 図10 1. 補給口キャップ 2. 真水タンク 図9 1. ディップスティック 2. 3. コック 補給口 コックのレバーをひねれば水が出ます。 重要: このオイルの点検や給油に際しては、内部に異 物を入れぬよう細心の注意を払ってください。 3. ディップスティックを、チューブの根元までもう一度し っかりと差し込む。引き抜いて油量を点検する。 4. ディップスティックの平たい部分の一番上まで油量が あれば適正である。少なければ適正位置までオイル を補給する;37ページトランスアクスル/油圧オイル の交換を参照のこと。 5.
運転操作 ブレーキ・ペダル ブレーキ・ペダル(図11)は、スプレーヤを減速させたり 停止させるのに使用します。 注: 前後左右は運転位置からみた方向です。 安全第一 • このマニュアルに記載されている安全上の注意やステッ カーの表示内容を良く読んでください。オペレータや周 囲の人を事故から守る重要な情報が掲載されています。 • 注意 ブレーキが磨耗したり調整が狂ったりすると人身事故 の原因となります。 ブレーキ・ペダルを一杯に踏み込んだ時、ペダルと運 転台の床との距離が 25mm 以下となるようなら調整 または修理が必要です。 制御装置: アクセル・ペダル 駐車ブレーキ アクセル・ペダル(図11)でスプレーヤの走行速度を変 えることができます。ペダルを踏み込むと走行速度が上 がります。ペダルから足を離すと走行速度が下がり、エ ンジンはアイドル回転となります。 運転席右側にある大きなレバーで操作します。 (図12) 車両から離れる時は、不意に走りださないように必ず駐 車ブレーキを掛けておいてください。レバーを後ろに引 き上げると駐車ブレーキがかかります。レバーを戻せば 解除されます。急な
レンジ・セレクタ ヘッドライト・スイッチ 運転席左側にあり、走行時の速度レンジを5つから選択 します: 前進3段、ニュートラルそれに 後退 です(図 13)。ニュートラル位置以外でエンジンを始動させるこ とはできません。レンジの切換は、必ず完全に停止した 状態で行ってください。 ヘッドライト・スイッチ(図13)でヘッドライトの点灯と消 灯を行います。スイッチを前に押すと点灯、後ろに押すと 消灯です。 重要: 走行中にレンジを変更しないでください。トラン スミッションを破損する恐れがあります。 レンジ・セレクタがニュートラル 位置にある時に、アクセ ルペダルを踏み込んで希望のエンジン速度に調整し、こ のスイッチを前に倒すとエンジンをその回転数に保持し ます。ハンド・スプレーなどを使用するのに必要なスイッ チです(図13)。 ニュートラル・エンジン速度コントロール 4 3 燃料計 2 燃料計(図14)は、燃料タンクに残っている燃料の量を 表示します。 1 5 1 6 図13 1. レンジ・セレクタ 2. 始動スイッチ 3. アワー・メータ 4. 電圧計 5. ヘッドライト・スイッチ 6.
慣らし運転期間 上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に 整備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、 上記以外の項目の点検を指示されることもあります。 機械の性能を十二分に発揮させ、末永くお使いいただく ために、使用開始後の 100 運転時は以下の注意を守っ て運転してください: エンジンの始動手順 1. 着席し、キーを差し込んで右回しに RUN 位置まで回 す。 • エンジン・オイルなどの液量点検を定期的に行い、オ ーバーヒートなどの兆候がないか日常的に注意を払 う。 2. ブレーキを踏み込み、レンジ・セレクタを ニュートラ ルにセットする。 • エンジンが冷えている時には、始動後15秒間程度の ウォームアップを行う。 3. ポンプ・スイッチが OFF 位置にセットされていること を確認する。 • 最初の数時間は急ブレーキを掛けないように注意す る。ブレーキのライニングは数時間程度の慣らしが けが必要である。 4.
• ポンプ・スイッチ • 警告 運転席右側、コントロール・パネルにあります(図16)。 前に押すとポンプが始動、後ろに押すと停止します。 牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操作ができなく なって人身事故となる危険がある。 牽引速度は時速 8km/h 以下を厳守すること。 散布率調整ノブ 運転席右側、コントロール・パネルにあります(図16)。 右に回すと散布水圧が上昇し、左に回すと下がります。 牽引作業は二人で行います。移動距離が長くなる場合 は、トラックやトレーラに積んで移送してください;18ペ ージのスプレーヤを搬送する場合を参照。 ブーム昇降スイッチ、ソニックブーム・スイッチ、 泡マーカー・スイッチ設置場所 1. フレームにロープなどの牽引索を取り付ける。 2. レンジ・セレクタを ニュートラルにセットし、駐車ブ レーキを解除する。 電動式ブーム昇降装置、ソニックブーム、泡マーカーを 搭載する場合に、各スイッチを取り付ける場所です。各 取り付け位置はプラスチック製の打ち抜きフタでふさい であります。 3.
ブーム・バルブ 水圧計 各ブームをオン・オフ制御するバルブです(図17)。 タンクの右側にあります(図18)。散布システムの水圧を psi とkPa で表示します。 ブーム・バイパス・バルブ ポンプ ブームの一部が OFF になったときに余剰となる液剤を タンクに逃がすためのバルブです。このバルブを調整し て、どのブームを OFF にしても水圧が変化しないように します。25ページ、ブーム・バイパス・バルブの調整を参 照。 タンクの前方に近い右側にあります(図19)。 1 攪拌コントロール・バルブ タンクの右側にあります(図18)。ノブを9時の位置に 回すと攪拌を行い、3時の位置に回すと攪拌を停止しま す。 2 1 1 図19 1. ポンプ 2. グリス・ニップル タンク・ドレン・ハンドル タンクのドレンを操作するハンドルがタンク上部にあり ます(図20)。ハンドルを引くとタンクの底が開きます。 重要: ハンドルは、ゆっくりとていねいに、止まるまで 引いてください。力まかせに引くとハンドルが壊れる恐 れがあります。 図18 1. 攪拌コントロール・バルブ 2.
タンクのふた タンク上部の中央にあります(図21)。開けるには、まず エンジンを停止させ、ふたの前半分を左に回して上に開 きます。この状態でストレーナを取り外すことができま す。閉める時には、ふたを閉じて右に回します。 1 2 1 2 3 図22 1. 補給口キャップ 3. コック 2. 真水タンク 図21 1. タンクのふた 2.
スプレープロ™モニタ モニタは、液晶ディスプレイ、選択ダイヤルと、基本設 定を行うための4つのボタンで構成されています(図 24)。 スプレープロのモニタは走行速度や散布率など、スプレ ー作業に関連するデータを表示します。散布率の制御 を行う装置ではありません。 US English CE マーク 図24 1. 液晶スクリーン 5. 基本設定用ボタン;下げる 2. 選択ダイヤル 6. 基本設定用ボタン;上げる 3. 基本設定用ボタン;リセット 7. 速度 11. 単位を選択 15. 幅 4. 基本設定用ボタン;基本設定 基本設定;距離 12. 16. 8. 9. 速度の基本設定 10. 単位系 散布率 13. 基本設定;液量 14.
が点灯するまで 基本設定を押し続ける。 • フローメータの基本設定 フローメータの基本設定値と現在入力されている基 本設定値が3秒ごとに交互に表示されます。この設定 はフローメータの基本設定の微調整を行うときに使 用します。 3. 選択ダイヤルを 幅 位置に回す。 4. 上げる ボタンや下げるボタンを使ってブームの長さ を変更する。 • 幅 5. 赤いランプが消えるまで基本設定ボタンを押し続け る。車両を運転して基本設定モードを終了させること もできます。 ブームの長さの設定や変更を行います。出荷時の設 定(デフォルト)は559cm(220インチ)です。この設 定は左ブーム、中央ブーム、右ブームのノズル数をそ れぞれ4個、3個、4個とし、ノズル間隔を 50.8 cm( 20インチ)とした場合の設定です。 単位系を変更する 出荷時の設定はヤードポンド法(US)です。必要に応じ てメートル法(SI)やターフ慣用法(TURF)に変更可能 です。 基本設定ボタン モニタには以下のボタンがついています: 1.
6. 表示が 0 になるまでリセットボタンを押し続ける。 8. 前輪の前端をスタートラインに合わせる。 7. マスター・スプレー・レバーを ON 位置にして放水を 行い、タンクが空になったらマスター・スプレー・レバ ーで放水動作を停止させる。 9. 選択ダイヤルを 基本設定;距離 位置に回す。 10. 表示が 0 になるまでリセットボタンを押し続ける。 11.スタートラインから走行を開始し、150 m のコースを 走って、前輪の前端がゴールライン上にくるよう、注 意深く車両を停止させる。 8. モニタに表示されている液量と実際にタンクに入れ た水量を比較する。 12. モニタに表示された距離を読む。 • 水量がまったく同じであれば精度調整は不要であ る。 • 表示が 150 m であれば精度調整は不要であ る。 • 水量に差がある場合には、以下の調整を行う。 • 表示が 150 m でない場合には、以下の調整を行 う。 9. 選択ダイヤルを フローメータの基本設定 位置に回 す。 13. 駐車ブレーキを掛ける。 10. 赤いランプが点灯するまで基本設定ボタンを押し続 ける。 14.
6. アクセルを踏み込み、ニュートラル・エンジン・コント ロールを ON にする。 • 注意 • 農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。 • 農薬を使う前に、農薬容器に張ってあるラベル をよく読み、メーカーの指示を全て守って使用す る。 • スプレーを皮膚に付けない。万一付着した場合に は真水と洗剤で十分に洗い落とす。 • 作業にあたっては保護ゴーグルなど、メーカーが指 定する安全対策を必ず実行する。 7. ポンプのスイッチを ON にしてポンプを作動させる。 8. ブーム・レバー3本全部とマスター・レバーを ON にす る。 9. 散布率調整ノブを操作して、水圧計の読みが使用 しているノズルの標準水圧になるようにする(3.5 kg/cm2 で使用するノズルが多い)。 10.水圧計の読みを確認・記録する。 タンクに液剤を作る 11.
1. 停車し、駐車ブレーキを掛け、レンジ・セレクタを ニ ュートラルにセットし、エンジンを停止させる。 アイドル以上の速度で回転)し、さらにポンプが作動し ている必要があります。停車中に攪拌を行う場合には、 ニュートラル・エンジン・コントロールを使用してくださ い(駐車ブレーキをかけ、レンジ・セレクタをニュートラ ルにし、アクセルを踏み込んで、コントロール・スイッチを 入れる)。 2. タンク・ドレン・ノブを操作して残っている薬液を全部 排出し、地域の法律や規則、メーカーの指示に従っ て適切に処分する。 3. タンクに少なくとも 190 リットルの水を入れてふたを 閉める。 注: 以下の手順は、タンクに薬剤を作る手順が終わり、 ポンプが ON 状態であることを前提として記述していま す。 注: 必要に応じて洗浄剤や中和剤を使用してください。 ただし、最後のすすぎには真水で行ってください。 1. 各ブームを開く。 4. エンジンを掛ける。 2. マスター・スプレー・レバーを OFF 位置にする。スプ レープロ・モニタに HOLD という表示が出る。 3.
保守 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨定期整備一覧表 重要: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。 定期整備間隔 最初の 8 運転時間後 8 運転時間 25 運転時間 50 運転時間 整備内容 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • 油圧フィルタを交換する。 • 走行ベルトの張りを点検する。 • ステアリング・ポンプのベルトを点検する。 • エンジン・オイルの量を点検する。 • タイヤ空気圧を点検する。 • 取水部ストレーナを清掃する。3 • エア・クリーナのスポンジを洗浄しオイルを含ませる。2 • バッテリー液の量を点検する。 • バッテリー・ケーブルの接続状態の点検を点検する。 • 取水部ストレーナを点検する。 • 50運転時間でエンジン・オイルの初回交換を行う。 100 運転時間 200 運転時間 • エンジン・オイルを交換する(合成オイルを含む)。1 • エンジン・オイルのフィルタを交換する。 • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • 燃料フィルタを清掃する。 •
定期整備間隔 400運転時間または1年間 800運転時間または1年間 整備内容 • ポンプ・ドライブのギア・オイルを交換する。 • 一次走行クラッチの清掃と潤滑を行う。 • 燃料ラインを点検する。 • Toroサービス・ディーラーに依頼してポンプとバルブの点検を受け、必要な 部品交換を行う。 • エンジンの年間整備項目を実施する: エンジンマニュアル を参照。 • ポンプのダイヤフラムを点検し、必要に応じて交換する。 • 圧力ダンプナを点検し、必要に応じて交換する。 • ポンプのチェック・バルブを点検し、必要に応じて交換する。 • バルブ・アセンブリのOリングを点検し、必要に応じて交換する。 • トランスアクスル/油圧オイルを交換する。 • 油圧フィルタを交換する。 負荷が大きいときや高温下で使用しているときには間隔を短くする。 ホコリの多い環境で使用しているときには間隔を短くする。 3 水和剤を使用しているときには間隔を短くする。 1 2 29
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 第 点検項目 週 月 火 ブレーキと駐車ブレーキの作動状態 ギア・シフト/ニュートラルの操作 燃料残量 エンジン・オイルの量 トランスアクスル・オイルの量 エア・クリーナのフィルタ エンジンの冷却フィン エンジンからの異常音 運転操作時の異常音 タイヤ空気圧 オイル漏れなど 計器類の動作 アクセルの作動状態 取水部ストレーナ トーインの点検 グリスアップ1 塗装傷のタッチアップ 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 1 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 30 水 木 金 土 日
• • 注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危 険である。 整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、念のために点火プラグのコードを外しておく こと。 点火コードが絶対に点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。 スプレーヤのジャッキアップ 車体後部のジャッキアップ・ポイントは後フレームサポー トのアングル溶接部の間(図27)です。 保守整備のためにエンジンを掛ける場合には、車両後 部をジャッキアップする必要があります;後アクスルに ジャッキを掛け、25 mm 程度ジャッキアップしてくださ い。 • • 危険 ジャッキアップされている車体は不安定であり、外れ ると下にいる人間に怪我を負わせる危険が高い。 図27 • ジャッキアップした状態ではエンジンを始動しな い。 1.
スポンジ・エレメントとペーパー・エレメントの 取り外し 重要: スポンジが破れたり薄くなっている場合には交 換してください。 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、キ ーを抜き取る。 2. 運転席背後のラッチを外して座席を前に倒す。 1 3. エア・クリーナを外したときエンジン内部に異物が入 らないよう、周辺をきれいに拭く(図28)。 図29 2 1 1. スポンジ・エレメント 2. オイル 5. エレメントを軽く絞ってオイルを全体にゆきわたらせ る。 4 ペーパー・エレメントの点検 3 7 ペーパー・エレメントが破れていないか、オイルが付着し ていないか、ゴム・シールが破損していないか(図30)な どを点検してください。汚れたり破損したりしているエレ メントは交換してください。 5 6 重要: ペーパー・エレメントは水や石油などで洗った り、エア吹きしたりしないでください。 8 図28 1. エア・クリーナのカバー 5. スポンジ・エレメント 1 2. ノブ 6. ペーパー・エレメント 3. カバー・ナット 7. ゴム製シール 4.
4. カバーとノブとを取り付ける(図28)。 1 5. 座席を元に戻してラッチを掛ける。 エンジン・オイルについて エンジン・オイルとフィルタは 100 運転時間ごとに交換 します。 油量は 2.0 リットル(フィルタ共)です。 以下の条件を満たす高品質なエンジン・オイルを使用し てください: 図31 API規格 SJ, JK, SL またはそれ以上のクラス: SAE 10W30(-18℃以上) 他に使用可能なオイル: SAE 5W30(0℃未満) 1. オイル・ドレン・プラグ 6. オイルが完全に抜けたら、プラグを元通りに取り付 け、13.6 N.m(1.4 kg.m)にトルク締めする。 Toro のプレミアム・エンジン・オイル(10W-30 または 5W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。 パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。 7. 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方 法で処分する。 エンジン・オイルの交換 8. 所要量の約 80% のオイルを補給口(図32)から入れ る。 1.
エンジン・オイル・フィルタの交換 スプレーヤのグリスアップ 1. エンジンからオイルを抜く;33ページのエンジン・オ イルの交換手順1~7を参照。 100運転時間ごと、または1年に1回のうち早く到達した 方の時期に、全部のベアリングとブッシュのグリスアップ を行います。グリスの種類: No.2汎用リチウム系グリス 2. 古いフィルタを外す(図33)。 1. ベアリングやブッシュに異物を入れてしまわないよ う、グリス・ニップルをきれいに拭く。 1 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 グリスアップ箇所は図34~40に示す通りです。 2 図33 1. オイルフィルタ 2. 図34 フィルタのアダプタ 3. フィルタ・アダプタのガスケットの表面をきれいに拭く (図33)。 4. 新しいフィルタのガスケットにオイルを薄く塗る(図 33)。 5. アダプタに新しいフィルタを取り付ける。ガスケット がアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 1/2 回転増し締めする(図33)。 6.
図38 図36 各側に3ヶ所 図39 図37 各側に5ヶ所 図40 35
ブームのピボット・アームのグリスアップ 燃料フィルタの交換 ブームのピボット・アームは潤滑せずに出荷されています ので、ご使用前にグリスを塗ってください。 燃料フィルタは100運転時間ごとに交換してください。 グリスの種類: No.2リチウム系グリス 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、キ ーを抜き取る。 1. 図44のように、サポート・シャフトと蝶番プレートのボ ール座に手でグリスを塗りつける。 2. 運転席背後のラッチを外して座席を前に倒す。 3. フィルタを固定しているホースを外したときにホース から燃料がこぼれないように入口側と出口側のホー スにクランプを掛ける。 2. スプリングの下にあるニップル(図44)にポンプでグ リスを注入する;ピボット・アセンブリの下からグリス がはみ出てくるのが見えるまで入れる。 4. フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。 3. 反対側のアームでも同じ作業を行う。 5. 古いフィルタのクランプ(図42)をゆるめて脇に寄せ る。 6.
トランスアクスル/油圧オイル の交換 10. ドレン・プラグを取り付け、締め付ける。 11. 給油口から約7.1 リットルのオイル(Dextron III ATF)を入れる。 800運転時間ごとにオイルとフィルタを交換し、ストレー ナを清掃してください。 重要: 指定された銘柄のオイル以外は使用しない でください。他のオイルを使用するとシステムを損傷 する可能性があります。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプと エンジンを停止し、キーを抜き取る。 12. エンジンを始動させて運転を行い、オイルをシステ ム全体に行き渡らせる。オイルの量を点検し、必要に 応じて補給する。 2. ドレン・プラグの下にオイルを受ける容器をおく。 3. 油圧オイル・タンクの側面にあるドレン・バルブをゆる め、流れ出すオイルを容器に受ける。 油圧フィルタの交換 2 8運転時間で初回交換を行い、その後は800運転時間ご とに交換してください。 TORO純正フィルタ(P/N 54-0110)をご使用ください。 重要: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の 保証が適用されなくなる場合があります。 1.
ポンプ・ドライブのギア・オイル の交換 駐車ブレーキの調整 最初の50運転時間で初回交換を行い、以後は400運転 時間ごとに交換します。 1. ブレーキ・レバーに調整ノブを固定している固定ネ ジをゆるめる。 200運転時間ごとに点検・調整してください。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプと エンジンを停止し、キーを抜き取る。 2 3 2. ドレン・プラグの下にオイルを受ける容器をおく。 1 2 1 図47 1. 駐車ブレーキ・レバー 2. ノブ 3 3. 固定ネジ 2. ノブを回し、15~20 kg程度の力でブレーキを作動 させられるように調整する。 図46 1. ポンプ・ドライブのギア・ボックス 3. ドレン・プラグ 3. 固定ネジを締める。 2. 補給管 前輪のトーインの調整 3. 補給口プラグとドレン・プラグを取り、排出されるオ イルを容器で回収する。 100運転時間ごと又は1年に1回のうち速く到達したほう の時期に点検してください。トーインの適正値は 0~6 mm です。 4.
走行ベルトの整備 6 1 走行ベルトの点検 5 4 初日の運転終了後に初回点検を行い、その後は200 運 転時間ごとに点検を行ってください。 2 1. 平らな場所に停車し、駐車ブレーキを掛け、レンジ ・セレクタをニュートラルにセットし、ポンプとエンジ ンを止停止させる。 2 52 インチ (132 cm) 5 2. ベルトを手で回転させながら磨耗や破損がないかを 点検する。必要に応じてベルトを交換する。 図48 1 1. タイヤのセンターライン(後) 2 3 2. タイヤのセンターライン(前) 4 3. アクスルのセンターライン 4. 測定具 5. アクスルのセンターラインの地上高 6. 15 cm の直定規 5. 前後の測定値の差が所定範囲にない場合、タイロ ッド両端のジャム・ナットを外して調整を行う(図 49)。 1 2 図50 1 1. 走行ベルト 2. ベルト・ガイド(写真では1個だけ見えている) 3. 1次クラッチ 4. 2次クラッチ 駆動ベルトの交換 1. 二次クラッチを回しながら二次クラッチ部分でベル トを外す。 (図50)。 図49 1.
1 3 2 2 1 3 図52 1. クラッチ・カバー 2. ホース 3. 防熱シールド 図51 4. クラッチ・カバーのボルト(3本)を外してカバーを取 る(図53)。 1. ステアリング・ポンプのベルト 2. ステアリング・ポンプ 注: 防熱シールド(図52)を押しのけないとカバーが取 り外せない場合があります。 3. ステアリング・ポンプの取り付けボルト 3. ポンプの位置を動かしてベルトに張りを出す;ベル トのスパンの中央部を上から 22 N(2.5 kg) 程度 の力で押したときに 5 mm 程度のたわみが出たら、 クランクシャフトに一番近いボルトから順に本締めす る。 一次走行クラッチの整備 1 400運転時間ごとまたは1年間に1度、以下の手順でク ラッチの清掃と潤滑を行ってください。 2 1. エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを 掛ける。 図53 1. カバー 2. 2. スプレーヤの前端を持ち上げてジャッキ・スタンドで 支える。 • 危険 ボルト 5.
2 1 図54 図55 7. クラッチ・カバーを元通りに取り付けてボルト(3 本)で固定する。 1. 点火ワイヤ 2 点火プラグ 8. タンク前面下のホース(図54)を接続する。 点火プラグの点検 点火プラグの交換 1. 中央の電極部(図56)を観察する。薄茶色や灰色に なっていれば正常に燃焼している。碍子が黒くなって いるのは不完全燃焼である(エア・クリーナの汚れが 原因であることが多い)。 200運転時間ごとに点火プラグ交換します。取り付ける 前に、電極間のすきまの調整を正しく行ってください。 隙間の調整は専用工具や隙間ゲージを使って正しく行 い、取り付け取り外しは適切なプラグ・レンチで行ってく ださい。 重要: 点火プラグは清掃しないでください。黒い付 着物、電極の磨耗、油状の被膜、欠けなどが見られた ら新しいものと交換してください。 タイプ: Champion RC-12YC(または同等品) 隙間: 0.76 mm 2 すきまゲージでエア・ギャップの点検を行い、隙間の 大きさが適切でなければ側面の電極を注意深く曲げ て調整する(図56)。 点火プラグの取り外し 2 1.
ヒューズの交換 重要: スプレーヤのエンジンは、押しがけをしないで ください。 全部で2本のヒューズを使用し、2本の未使用スロットが あります。ヒューズは運転席下(図57)に取り付けてあ ります。 主回路 30 A 液剤散布回路 10 A 未使用 20 A 未使用 30 A バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持 してください。バッテリーやバッテリー・ボックスはペー パータオルで清掃します。端子部に腐食が発生した場合 には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。清掃後は、 腐食防止のためにバッテリー端子にワセリンなどを塗布 してください。 電圧: 12 V, 冷間クランキング電流 280 A @(-32°C) バッテリーの取り外し 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプと エンジンを停止し、キーを抜き取る。 2. バッテリー・ボックスのノブ(図57)をゆるめ、カバー を外す。 1 2 3 1 1 4 2 図57 1. 主回路 3. 未使用の 20 A 2. 液剤散布回路 4. 未使用の 30 A 図58 1. ノブ 2.
• 警告 • • バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触 れるとショートを起こして火花が発生する。それによ って水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れが ある。 警告 • 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が 含まれている。 • 電解液を飲まないこと、また、電解液を皮膚や目 や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴ ーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、 端子と金属部を接触させないように注意する。 • 皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず 十分な量の真水を用意しておくこと。 • バッテリーの端子と金属を接触させない。 • バッテリー押さえは必ず取り付ける。 バッテリー液の補充 5. バッテリー端子からプラス・ケーブル(赤)を外す。 6. バッテリーを取り出す。 バッテリー液の補充は運転前に行うのが最も効果的で す。運転中に水と電解液がよく混合します。 バッテリーを取り付ける 1. バッテリー上面をペーパー・タオルできれいに拭く。 1.
バッテリーの保管 ップ(図60)を取る。 本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、 バッテリーを機体から外して充電してください。充電終 了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外した ままで保存しても構いません。機体に取り付けて保存す る場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高 いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選 んで保管してください。バッテリーを凍結させないため には、完全充電しておくことが大切です。 1 3 2 取水部ストレーナの清掃 この作業は毎日行います。水和剤を使用しているとき は、タンクに液剤を準備するごとにストレーナを洗浄し てください。 図60 1. リテーナ・キャップ 3. 1. タンク上部の太いホースについている赤いフィッティ ングからリテーナを外す。 フローメータのボディー 2. パドルホイール・アセンブリ 2. ボディーから、パドルホイール・アセンブリを丁寧に 取り出す。 3.
4. ノブから手を離せばフックがブームをつかんでブーム ・ホルダに固定される。 6. ジャムナットをゆるめ、調整ナットを回してボール・サ ポートを12ゲージ鋼板とその先のセンター・ブームに 触れさせる。 5. 右側のブームでも、上記の手順1~4を行う。 7. ジャムナットを締める。 ブームの調整 8. 12ゲージの鋼板を外す。 左右のブームにはそれぞれ電動リフトが取り付けられて いてブームの位置を調整します。トラブルなく御使用い ただくため、ブームが上下するときに周囲のものに触れ ないようにしてください。 9.
格納保管 E. エンジンのチョークを引く。 F. 始動できなくなるまでエンジンの始動・運転を続 ける。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプ とエンジンを停止し、キーを抜き取る。 G. 抜き取った燃料は地域の法律などに従って適切に 処分する。適切なリサイクル処置を講ずる。 2. エンジンや冷却フィンをふくめた車両の外側全体を 洗浄する。 重要: コンディショナ入りのガソリンでも90日 間以上の保存はしないでください。 重要: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。た だし高圧洗浄器は使用しないでください。高圧の水で洗 浄すると電気系統やグリス部へ水が浸入する恐れがあ ります。また、コントロール・パネルやヘッドライド、エン ジン、バッテリー部に大量の水をかけないようにしてく ださい。 11. 車体から点火プラグを外す;41ページの点火プラグ の取り外しを参照 12. 点火プラグの取り付け穴から、エンジン・オイルをシ リンダ内にスプーン2杯程度流し込む。 13. スタータ・モータを使ってクランクを回転させて内 部にオイルを十分に行き渡らせる。 3.
故障探究 エンジンと車両の故障探究 症状 考えられる原因 対策 スタータがクランキングしない。 1. レンジ・セレクタがニュートラル に入っていない。 1. ブレーキを踏み込み、レンジ・セレ クタをニュートラルにする。 2. 配線のゆるみ、腐食など。 2. 配線を点検修正する。 3. ヒューズが飛んでいる、ゆるい、 など。 3. ヒューズを点検交換する。 4. バッテリーが上がっている。 4. バッテリーを充電または交換する。 5. 安全装置の故障。 5. 代理店に連絡する。 6. スタータやスタータソレノイドの 故障。 6. 代理店に連絡する。 7. エンジン内部の焼き付き。 7. 代理店に連絡する。 クランキングするが始動しない。 1. ガス欠。 始動するがすぐ止まる。 1. 良質の燃料を補給する。 2. 燃料に水が混入または燃料が粗 悪。 2. 燃料タンク内部を清掃してきれいな 燃料を入れる。 3. 燃料ラインが詰まっている。 3. 洗浄または交換する。 4. 点火コードが外れている。 4. コードを正しく取り付ける。 5.
症状 考えられる原因 対策 始動するがノッキングを起こした り着火不良である。 1. 燃料に水が混入または燃料が粗 悪。 1. 燃料タンク内部を清掃してきれいな 燃料を入れる。 2. 点火コードがゆるい。 2. コードを正しく取り付ける。 3. 点火プラグの損傷。 3. コードを正しく取り付ける。 4. 配線のゆるみなど。 4. 配線の接続状態を点検修正する。 5. エンジンのオーバーヒート。 5. 参照;エンジンのオーバーヒート 1. 燃料タンクの通気口が詰まって いる。 1. 燃料キャップを交換する。 2. 燃料に水が混入または燃料が粗 悪。 2. 燃料タンク内部を清掃してきれいな 燃料を入れる。 3. 点火プラグの損傷。 3. コードを正しく取り付ける。 アイドリングできない。 4. キャブレターのアイドル流路が詰 4. 代理店に連絡する。 まっている。 5. アイドル調整ネジの調整ミス。 5. 代理店に連絡する。 6. 燃料ポンプの故障。 6. 代理店に連絡する。 7. 圧縮不良 7. 代理店に連絡する。 8.
症状 考えられる原因 対策 エンジンのパワーが出ない。 1. エンジン・オイルの量が不適切。 1. オイルを適量に調整する。 2. エア・クリーナのエレメントが汚れ 2. 洗浄または交換する。 ている。 前進も後退もできない。 3. 燃料に水が混入または燃料が粗 悪。 3. 燃料タンク内部を清掃してきれいな 燃料を入れる。 4. エンジンのオーバーヒート。 4. 参照;エンジンのオーバーヒート。 5. 点火プラグの損傷や汚れ。 5. コードを正しく取り付ける。 6. 燃料タンクの通気口が詰まって いる。 6. 燃料キャップを交換する。 7. 圧縮不良。 7. 代理店に連絡する。 1. レンジ・セレクタがニュートラル になっている。 1. ブレーキを踏み込み、レンジ・セレ クタを適正ギアにセットする。 2. 駐車ブレーキが解除されていな い。 2. 駐車ブレーキを解除またはリンク を修正。 3. トランスミッションの故障。 3. 代理店に連絡する。 4. コントロール・リンクの調整不 良。 4. 代理店に連絡する。 5.
症状 考えられる原因 対策 ブームを ON にすると水圧が下 がる。 1. ブーム・バイパス・バルブの調整 不良。 1. 正しく調整する。 2. バルブ内部に異物。 2. バルブ前後の接続を外して異物を 取り除く。 3. ノズル・フィルタが詰まってい る。 3. 全部のノズルを外して洗浄する。 スプレープロ・モニタの故障探究 症状 考えられる原因 対策 コンソールが全く作動しない。 1. 電源ケーブルの断線またはゆる み。 1. ケーブルを正しく接続する。 2. モニタまたはケーブルの破損。 2. 代理店に連絡する。 1. モニタ・ケーブルのゆるみ。 1. ケーブルを正しく接続する。 2. 速度の基本設定値入力が正しく ない。 2. 速度センサーの基本設定を行 う。 3. 速度センサーの破損。 3. 代理店に連絡する。 1. 速度の基本設定値入力が正しく ない。 1. 速度センサーの基本設定を行 う。 2. 速度センサーの破損。 2. 代理店に連絡する。 1. モニタ・ケーブルのゆるみ。 1. ケーブルを正しく接続する。 2.
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 ® • 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両 社の合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材 質上または製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時 間のうちいずれか早く到達した時点までの品質保証を共同で 実施いたします。この品質保証の対象となった場合には、弊 社は無料で「製品」の修理を行います。この無償修理には、診 断、作業工賃、部品代、運賃が含まれます。保証は「製品」が 納品された時点から有効となります。 *アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場合には、 「製品」を納入した 弊社代理店(ディストリビュータ又はディーラー) に対して、 お客様から連絡をして頂くことが必要です。 連絡先がわからなかったり、保証内容や条件について疑問が ある場合には、本社に直接お問い合わせください。 Toro Commercial Products Service Department Toro Warranty Company 8111