Form No. 3365-112 Rev A Multi-Pro® 1250 タ ー フ ・ ス プ レ ー ヤ 41197— —シ リ ア ル 番 号 310000001 以 上 モ デ ル 番 号 41197 G013629 製品のご登録、オペレーターズマニュアルやパーツカタログの無料ダウンロードはこちらへどうぞ:www.Toro.com.
整備について、またToro 純正部品についてな ど、分からないことはお気軽に弊社代理店また はToro カスタマー・サービスにおたずねくださ い。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル 番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の 取り付け位置を示します。 この Multi-Pro® ターフ・スプレーヤは、芝生 に液剤を散布するための専用の装置であり、そ のような業務に従事するプロのオペレータが運 転操作することを前提として製造されていま す。この製品は、集約的で高度な管理を受けて いる公園やゴルフ場、スポーツ・フィールド、 商用目的で使用される芝生に対して液剤を散布 することを主たる目的として製造されておりま す。 1 この製品は、関連するEU規制に適合していま す; 詳細については、DOC シート(規格適合 証明書)をご覧ください。 警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 この製品のエンジンからの排気やその成分 はカリフォルニア州では発ガン性や先天性 異常を引き起こす物質とされています。 G001788 図1 1.
目次 吸気スクリーンを点検する.............42 エア・クリーナの整備 .................42 エンジン・オイルについて .............44 点火プラグの交換 ....................45 燃料系統の整備 .......................46 燃料フィルタの交換 ..................46 燃料タンクの内部清掃 ................46 電気系統の整備 .......................47 ヒューズ ...........................47 バッテリーの整備 ....................47 走行系統の整備 .......................50 タイヤとホイールの点検 ..............50 前輪のトーインの調整 ................50 ブレーキの整備 .......................51 ブレーキ・オイルを点検する ............51 ブレーキの点検......................
安全について 薬剤の安全管理 警告 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりする と、人身事故につながります。事故を防止する ため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください。 これは「注意」、「警告」、「危険」など、人 身の安全に関わる注意事項を示しています。こ れらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身 事故が発生することがあります。 この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植物、 土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り 扱いには十分注意すること。 • 自分自身の安全を守るために、農薬を取り 扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全 データ・シートなど取り扱い上の注意をよく 読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。 たとえば、保護めがね(ゴグル)、手袋な ど、薬剤との接触を防止し危険から身を守 ることのできる適切な保護対策を講じる。 • 散布する薬剤は一種類とは限らないので、 取り扱っているすべての薬剤に関して注意 事項を必ず確認する。 • 上記安全確保に必要な情報が手に入らない場 この機械の運転、管理、保守に関わる方々は、 以下のような安全関連規格・規則についての
運転の前に 作業 を 中 止 して い。万一異常を発見したら作 ください。必ず使用する前に修理や調整を 行って問題を解決しておいてください。 • ポンプを作動させる前に、全部のラインコ ネクタが適切に接続されていること、およ びホースの状態が良好であることを確認し てください。 • ガソリンは引火性が非常に高いので、取り 扱いには十分注意してください。 – ガソリンは認可された容器に保管する。 – エンジン回転中や停止直後に燃料タンク のふたを開けない。 – ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守する。 – 給油は屋外で行い、給油の量はタンク の首の根元より 25 mm程度下までとする (首の部分まで燃料を入れない)。入れ すぎないこと。 – こぼれたガソリンはふき取る。 • 本機をご使用になる前に必ずこのマニュア ルをお読みになり、内容をよく理解してく ださい。 絶対 に 運転させないでください。 • 子供には絶 • 大人であっても、 オペレーターズマニュアル 絶対 をよく読んで理解している方以外には絶 に運転させないでください。 訓練を受け、許 可されている人以外には運転させないでく ださい。肉体的、 精神的
状態では停止距離が長くなることを忘れ ずに。 – 急停止や急発進をしないこと。後退から 前進、あるいは前進から後退への切り替 えは、完全に停止する。 – 旋回するときは必ず速度を落とす。急旋 回など突然の操作は、その後の制御が不 安定になりやすく事故のもとであるから 行わない。 – バックする際には必ず後方を確認し、人 がいないことを確かめる。後退時は速度 を落とす。 – 道路付近で作業するときや道路を横断 するときは通行に注意する。歩行者や他 の車両に対し、常に道を譲る心掛けをも つ。本機は公道や高速道路を走行するた では な い 。右左折などの進路表 めの車両で 示は常に早めに行い、他車の注意を喚起 すること。 – 爆発性の物質が空気中に存在する所では 本機の電気系統や排気系統からの火花が 爆発を引き起こす可能性がある。爆発性 のチリやガスが空気中に含まれている所 では絶対に運転しない。 – 安全に確信が持てない時は 作 業 を 中 止 して責任者に報告し、その指示に従う。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジン本 体やマフラーに触れないでください。これ らの部分は高温になっており、触れると火 傷を負う
• 重い積荷を積んで走行しているときには、 速度に注意し、常に安全な停止距離を確保 してください。急ブレーキは絶対につつし みましょう。斜面ではより慎重な運転を心 がけましょう。 • 火災防止のため、エンジンの周囲に、余分 なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜ま らないようご注意ください。 • 燃料残量やオイル洩れやバッテリー液など の点検には、絶対に火を使用しないでくだ さい。 • エンジンを回転させながら調整を行わな ければならない時は、手足や頭や衣服を可 動部に近づけないように十分ご注意くださ い。また、無用の人間を近づけないように してください。 • ガソリンや溶剤を使ってパーツ(部品) を洗浄する時には必ず密閉型の洗浄容器を 使ってください。 変えないでくださ • 走行速度ガバナの設定を変 い。Toro正規代理店で走行速度検査を受け、 安全性と精度を確認しておきましょう。 • 油圧のピンホール・リークやノズルからは液 体が高圧で噴出しているので、手などを近 づけないでください。リークの点検には新 聞紙やボール紙を使ってください。高圧で 噴出する液体が皮膚を貫通すると身体に重 大な損傷を引き起こしま
全身の振動 音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順 に則って実施されています。 振動レベルの実測値 = 0.2 m/s2 腕および手の振動 不確定値(K) = 0.5 m/s2 右手の振動レベルの実測値 = 1.00 m/s2 実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実 施されています。 左手の振動レベルの実測値 = 0.90 m/s2 不確定値(K) = 0.5 m/s2 実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実 施されています。 安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。読めなく なったものは必ず新しいものに貼り替えてください。 104-7628 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 100-8619 1. スプレー ON 2. 117–2718 100-8458 1. 2. 走行速度 低速走行にセットするにはアクセルの踏み込みを軽くして速 度リミッタを上に引く。 3.
100-8470 100-8454 1. エンジン ― 停止 2. 3. 4. エンジン ― 作動 エンジン ― 始動 ヘッドライト 5. ニュートラルでのエンジン 速度ロック 6. 入 7. ON 8. OFF トランスミッションについては オペレーターズマニュアル を読 むこと 2. エンジンの始動手順;着席し、ブレーキを踏み、レンジセレ クタをニュートラルにしてキーを始動位置に回し、セレクタを 希望のギアに入れてブレーキから足を離し、駐車ブレーキを 解除してアクセル・ペダルを踏み込む。 3. エンジンの停止手順;ブレーキを踏み、レンジ・セレクタをニュー トラルにし、駐車ブレーキを掛け、キーを停止位置に回す。 4. レンジ・セレクタのギア・パターン 1. 107-8621 1. 2. 9 撹拌 ON 無段階調整 3.
6-5016 1. 2. 3. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと。 感電危険 ― 頭上の電線に注意。 ブームが当たると危険 ― 周囲の人を十分に遠ざけること。 93-0688 1. 2. 警告 ― オペレーターズマニュアル を読むこと。 劇薬による火傷や吸入による危険 ― 手、皮膚、目、鼻の保 護をおこなうこと。 110-5240 警告 - 初めて運転する前に オペレーターズマニュアル を読 みトレーニングを受けること。 2. 警告 ― 可動部に近づかないこと;カバーを外したままで 運転しないこと。 3. 感電危険 ― 頭上の電線に注意。 4. ブームが当たると危険 ― 周囲の人を十分に遠ざけること。 1. 100-8489 1. 左ブーム 2. センター・ブーム 3. 右ブーム 4. スプレー ON 5. スプレー OFF 6. ポンプ 7. ON 8. OFF 9. 無段階調整, 散布水圧 10. 上げる 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19.
0-5143 1. 2. 3. 4. 106-5051 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと。 転倒危険 ― 凹凸地の走行や旋回時は減速すること。 転落危険 ― 人を乗せないこと。手足を車両外に出さないこと。 エンジンの停止手順;ブレーキを踏み、レンジ・セレクタを ニュートラルにし、駐車ブレーキを掛け、ブレーキ・ペダルから 足をはなし、キーを停止位置に回し、キーを抜き取る。 1. 警告 ― オペレーターズマニュアル を読むこと;応急手当時の 洗浄にはきれいな真水を使用すること。 108-3307 107-8640 1. 警告 ― オペレーターズマニュアル を読むこと;タンクのすす ぎにはきれいな真水を使用すること。 108-3309 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 106-1355 1. 警告 ― タンクに入らないこと。 11 総面積 ブーム選択 速度 単位系 単位を選択 散布率 区画別面積 8. 9. 10. 11. 12. 13.
108-3252 1. 警告 - オペレーターズマ ニュアル を読むこと。 2. ラグ・ナットを75-88 Nm (7.6-8.9 kg.m)にトルク締め すること。 108-3699 1. 30A ヒューズ、左ブーム・ア 6. クチュエータ 2. 30 A ヒューズ、右ブーム・ア 7. クチュエータ 3. 15A ヒューズ、フォーム・ 8. マーカー 4. なし 9. 10. 5.
104-8939 1. エンジン・オイルの量(ディッ プスティック) 2. エンジン・オイルのフィルタ 3. トランスアクスル/油圧オイ ル量(ディップスティック) 4. トランスアクスル/油圧オイ ル・フィルタ 5. 油圧オイル・ストレーナ 9. 6. 7. ギアボックスのオイル量 ブレーキ・オイル 8. ベルト(ステアリング用と駆 動用) 燃料(無鉛ガソリン) 13. グリス 10. 11. 燃料フィルタ バッテリー 14. 15. 12. エア・クリーナ 16.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 1 2 3 内容 数量 90°フィッティング クイック・カップラ ホース・アダプタ 補給口ブラケット フランジ・ボルト、5/16 x 3/4 インチ 逆流防止ホース スプレープロ・モニタ スプレープロ用ステッカー ブラケット フランジヘッド・ボルト、3/4 インチ フランジ・ナット、1/4 インチ ノブ ワッシャ キャリッジ・ボルト 始動キー オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ オペレータのためのトレーニング資料 登録カード 納品前検査証 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 用途 逆流防止補給口を取り付けます。 スプレープロのモニタを取り付けます。 実際に運転を始める前に、マニュアル を読みトレーニング資料をご覧になって ください。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 重要 スプレーヤはブーム・キットとノズルを付けなければ使用できません。 代理店と相談の 上、適切なキット類を取り付けてください。ブームとノズルを取り付けたら、
4. カップラについているレバーをアダプタ側 に倒してロックし、ヘアピンコッターで固 定する(図 3)。 1 5. 逆流防止ホースを、ブラケットの大きな開 口部に通してから、90度エルボに取り付け る(図 3)。 逆流防止補給口を取り付ける この作業に必要なパーツ 1 90°フィッティング 1 クイック・カップラ 1 ホース・アダプタ 1 補給口ブラケット 1 フランジ・ボルト、5/16 x 3/4 インチ 1 逆流防止ホース 重要 タンクの中の液剤に届くような長い ホースを取り付けないでください。 2 スプレープロのモニタを取り付ける この作業に必要なパーツ 手順 1. タンクに開けてあるネジ穴に合わせて補給 口ブラケットをセットし、フランジヘッド・ ボルト(5/16 x 3/4 インチ)で固定する (図 3)。 1 スプレープロ・モニタ 1 スプレープロ用ステッカー 1 ブラケット 2 フランジヘッド・ボルト、3/4 インチ 2 フランジ・ナット、1/4 インチ 2 ノブ 2 ワッシャ 2 キャリッジ・ボルト 手順 1.
図7 図5 1. スプレープロ・モニタ 2. ブラケット 1. 3. フランジヘッド・ボルト, 1/4 x 3/4 インチ 4. ノブ スプレーヤからのコネクタ 2. モニタからのコネクタ 3 3. キャリッジボルト、ゴム・ワッシャ、ノブ 各2個を、図 5および図 6のように仮止め する。 組み立てを完了する:製品をよく 知る 注 キャリッジボルトとゴム・ワッシャは ブラケットの内側に、ノブは外側に取り付 けます。 この作業に必要なパーツ キャリッジ・ボルト ゴム・ワッシャ 3. 4. 始動キー 1 オペレーターズマニュアル 1 エンジンマニュアル 1 パーツカタログ 1 オペレータのためのトレーニング資料 1 登録カード 1 納品前検査証 手順 図6 1. 2. 1 1. マニュアルを読む。 ノブ ブラケット 2. オペレータ用トレーニング資料を見る。 3. 日本のお客様は Toro への返送はご不要で す。 4. ダッシュボードについている大きなハトメ を外し、モニタのケーブルをハトメとダッ シュボードとに通す。 5.
製品の概要 1 7 6 3 2 5 4 G013630 図8 1. 2. オペレータ乗車位置 ヘッドライト 3. 4. 真水タンク 燃料タンク 7 5. 6. 3 薬剤タンク 逆流防止ホース取り付け口 2 7. タンクのふた 6 8 1 G013631 5 4 図9 1. 2. ペダル すすぎタンク 3. 4. 薬剤タンク ポンプ 5. 6. 17 バッテリー ポンプ水圧ダンプナ 7. 8.
各部の名称と操作 図 10 1. 2. 3. ハンドル スプレープロ・モニタ 速度リミッタ 4. 5. 6. チョーク スプレーヤ制御部 レート固定スイッチ 7. 8. 9. 駐車ブレーキ マスター・ブーム・スイッチ レンジ・セレクタ 10. 11. 12.
早くOFFに戻すようにしてください。エンジ ンが温かい時にはチョークは不要です。 レンジ・セレクタ 運転席左側にあり、走行時の速度レンジを5つ から選択します:前進3段、ニュートラル、そ ニュ ー ト ラ ル 位 置 以 外 れに後退です(図 14)。ニ でエンジンを始動させることはできません。 レンジの切換は、必ず完全に停止した状態で 行ってください。 図 12 1.
アワー・メータ アワー・メータ(図 14)は、エンジンの積算運 転時間を表示します。このメータは始動スイッ チを Run 位置にしている時に積算を行います。 電圧計 電圧計(図 14)は、バッテリーに残っている電圧 を表示します。バッテリーがフル充電されてい れば、キーが Run電圧計の針はほぼ中央位置を 指します。エンジン回転中は、それよりもやや 右寄りの表示(充電中)となるのが正常です。 図 15 1.
ポンプ・スイッチ 1 2 3 運転席右側、コントロール・パネルにあります (図 16)。前に押すとポンプが始動、後ろに押 すと停止します。 重要 ポンプ駆動部を保護するために、ポンプ のスイッチを入れる時にはエンジンをロー・ア イドルにしてください。 散布率調整スイッチ G0131 13 散布率調整スイッチ (図 16) は運転席右側の コントロール・パネルにあります。前に倒して 保持すると散布水圧が上昇し、後ろに倒して保 持すると水圧が下がります。 図 17 1. 2. レート制御バルブ フローメータ 3.
水圧計 タンクの右側にあります(図 18)。散布システ ムの水圧を psi とkPa で表示します。ノズルを 交換した場合には、必ずバイパス・バルブの調 整が必要になりますが、そのときにこの水圧計 で水圧を見ながら調整を行います。 逆流防止補給口 タンクの前方にあり、ネジ付きのフィッティ ングと90度の鋸歯フィッティングがついてお り、ここにホースをつないでタンクの中に水を 入れます。この補給口にホースをつないで水を 入れれば、タンク内の薬剤が水道などに逆流す ることはありません。 図 18 1. 攪拌コントロール・バルブ 2.
ス プ レ ー プ ロ ( Spray Pro™ Pro™)) モ ニ タ モニタは、液晶ディスプレイ、選択ダイヤル と、基本設定を行うための4つのボタンで構成 されています(図 19)。 スプレープロのモニタは走行速度や散布率な ど、スプレー作業に関連するデータを表示しま す。散布率の制御を行う装置ではありません。 図 19 1. 2. 3. 4. 5. 液晶スクリーン 選択ダイヤル 総面積 速度 単位系 6. 7. 8. 9. 10. 散布率 区画別面積 走行距離 区画別散布量 散布総量 11. 12. 13. 14. 15. リセット; 基本設定用ボタン 基本設定;基本設定用ボタン 基本設定用ボタン;下げる 基本設定用ボタン;上げる ブーム選択 16. 単位を選択 17. 幅 18. 速度の基本設定 19. フローメータの基本設定 20.
仕様 TURFでは平方フィートです。リセットボタ ンでリセットでき、総面積の積算には影響 を与えません。リセット・ボタンを押すと区 画別散布面積もリセットされます。 注 仕様および設計は予告なく変更される場合 があります。 • 散布総量 ベース重量 散布した面積を積算表示します。表示単位 は、USではエーカー、SIではヘクタール、 TURFでは平方フィートです。リセットボタ ンでリセットできます。 基本設定ボタン モニタには以下のボタンがついています: • リセット 散布総量、区画別散布量、距離、散布総面 積、区画別面積の表示を0 に戻します。 • 基本設定 基本設定(キャリブレーション)モードと 通常モードを切り替えます。 • 下げる 基本設定を行っている時、表示されている 数値を減少させます。 1,851 lb (839 kg) 標準スプレー・システム搭載時 重量(液剤とオペレータを含ま ず) 935 kg 標準スプレー・システム搭載時 重量(液剤とオペレータを含む) 1,660 kg 最大車両重量(平坦地で) 1,888 kg タンク容量(CE 規定の 5% オー バーフロー
運転操作 タイヤ空気圧を点検する 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧 を点検してください。適正圧は 124 kPa(1.
使用推奨ガソリン 新しい、不純物のない、自動車用の無鉛レギュ ラーガソリン(ポンプ・オクタン価 87以上)を 使用してください。無鉛ガソリンが入手できな い場合は、有鉛ガソリンを使用してください。 • • • 10% %以上のエタ 重要 メタノール添加ガソリン、10 ノールを添加したガソリン、ガソリン添加物、 ホワイトガソリンなどは本機の燃料システムを 損傷しますから絶対に使用しないでください。 • 燃料を補給する • 燃料タンク容量は約 19 リットルです。 注 燃料タンクのキャップが燃料計になってい ます。時々残量を点検してください。 1. エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。 2.
注 車両の重量により停止速度が変わります から注意してください。 • エンジンが冷えている時には、始動後15秒 間程度のウォームアップを行う。 • 最初の数時間は急ブレーキを掛けないよう に注意する。ブレーキのライニングは数時 間程度の慣らしがけが必要である。 • エンジンの空ふかしをしない。 • 意識的に速度を変えながら走行する。急発 進や急停止をしない。 • 初期整備については「保守」の章を参照 する。 速度リミッタのセット方法 1. 希望する速度までアクセル・ペダルを踏み 込む。 2.
どして効果が上がらない、散布装置を損傷す るなどの恐れがでてきます。 コックのレバーをひねれば水が出ます。 注意 農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。 • 農薬を使う前に、農薬容器に張ってある ラベルをよく読み、メーカーの指示を全 て守って使用する。 • スプレーを皮膚に付けない。万一付着した 場合には真水と洗剤で十分に洗い落とす。 • 作業にあたっては保護ゴーグルなど、メー カーが指定する安全対策を必ず実行する。 マルチプロ・スプレーヤは耐久性が高く長い 間お使い頂ける散布車として製造されていま す。装置の性能と耐久性を確保するために、そ れぞれの個所に応じて色々な種類の素材を使 用しております。残念ながら、散布装置の使 用目的すべてに完璧に合った材料というもの は存在しません。 図 23 1. 2.
スプレーヤのコントロール・パネルにあるブー ム昇降スイッチを使うと、運転席に座ったまま で各ブームの昇降操作(散布位置と移動走行位 置の切り替え)ができます。この昇降操作は、 車両を停止させて行ってください。 2 1 ブーム位置を変更するには: 1. 平らな場所に停止する。 2. ブーム昇降スイッチを使ってブームを下げ る。各ブームが完全に散布位置に降りる まで待つ。 3. ブームを上昇させる必要が出てきたら、ま ず平らな場所に停車する。 4. ブーム昇降スイッチを使ってブームを上げ る。各ブームが完全に上昇して移動走行用 クレードルに収まり、シリンダが完全に縮 んでブームがX字型にたたまれるまで待つ。 G001897 図 24 1. タンクのふた 2. 逆流防止補給口 重要 ブーム・アクチュエータ・シリンダの破 損を防止するために、移動走行を開始す る前に、各アクチュエータが完全に引き 込まれた状態になっているのを確認して ください。 5.
は、レンジ・セレクタをニュートラルにし、 駐車ブレーキをかけ、アクセルを踏み込み、 ONに にし 、 ニ ュ ー ト ラ ル ・ エ ン ジ ン 速 度 ポ ン プ を ON ONに にセ ッ ト し ま す 。 固 定 ス イ ッ チ を ON • 散布の開始操作は車両が走行中に行う方 が良い。 • 散布率表示を時々確認する;この表示が大 きく変わる場合、ノズルの散布能力と走行 速度が合わなくなっている可能性やシステ ムが正常に働いていない可能性がある。 注 以下の手順は、「タンクに薬剤を作る」工 程を終了し、ポンプが ON 状態であることを 前提として記述しています。 1. 各ブームを開く。 作業後の洗浄 2. マスター・ブーム・スイッチを OFF にセッ トする。スプレープロ・モニタに HOLD とい う表示が出る。 重要 作業が終了したら毎回すぐにスプレーヤ を洗浄してください。これを怠ると、内部に 残留している薬剤が固まってラインの詰まり やポンプの異常の原因となります。 3.
2. タンクのドレン・バルブは車両の右側にある (図 26)。バルブはバッテリー脇のフェン ダー・ブラケットにある。 1 1 2 g0131 10 2 図 26 1. タンク・ドレン・ハンドル 2. 3 リンチ・ピン A. ブラケットについているリンチ・ピンを 外してドレン・バルブを取り外して地面 に置く。 B. タンク・ドレン・ハンドルを操作して残っ ている薬液を全部排出し、地域の法律や 規則、メーカーの指示に従って適切に処 分する (図 27)。これにより、配管内部 に残っている薬剤も完全に排出される。 4 g0131 11 図 27 1. 2. リンチ・ピン バルブ閉じる 3. 4. タンク・ドレン バルブ(開) 3. 排出が完全に終了したら、ドレン・バルブを フレームに取り付けてリンチ・ピンで元通り に固定し、バルブを閉じる (図 27)。 4. タンクに少なくとも 190 リットルの水を入 れてふたを閉める。 注 必要に応じて洗浄剤や中和剤を使用して ください。ただし、最後のすすぎには真水 で行ってください。 5. エンジンを掛ける。 6.
9. マスター・ブーム・スイッチと個別ブーム・ス イッチを ON にする。 10.タンク内部の水が全部ノズルから放出され るまでその場で散布を行う。 11.その間に、ノズルの散布パターンを点検 する。 12.散布が終了したら、マスター・ブーム・レ バーを OFF とし、ポンプ・スイッチを OFF とし、エンジンを停止させる。 13.上記4から12までの作業を少なくともあと 2 回繰り返して、システム内部を完全に洗 浄する。最後のすすぎの最終段階では、ド レン・バルブを開いて、ドレン・チューブの すすぎを行う。 14. ストレーナを洗浄する;「洗浄」の章の 「取水部ストレーナの清掃」を参照。 重要 水和剤を使用しているときは、タンク に液剤を準備するごとにストレーナを洗浄 してください。 15.ホースと水とでスプレーヤの外側を洗浄 する。 16.
スプレープロ・モニタの基本設定 図 28 1. 2. 3. 4. 5. 液晶スクリーン 選択ダイヤル 総面積 速度 単位系 6. 7. 8. 9. 10. 散布率 区画別面積 走行距離 区画別散布量 散布総量 11. 12. 13. 14. 15. スプレープロのモニタには基本設定モードが あり、必要に応じて基本設定を変更すること ができます。基本設定の変更ができる項目は 以下の通りです: リセット; 基本設定用ボタン 基本設定;基本設定用ボタン 基本設定用ボタン;下げる 基本設定用ボタン;上げる ブーム選択 16. 単位を選択 17. 幅 18. 速度の基本設定 19. フローメータの基本設定 20. LED 3. ディスプレイに CAL HOLD と表示されて赤 いランプが点灯するまで 基本設定ボタン を押し続ける。 4. 選択ダイヤルを「ブーム選択」または「総 面積」位置に回す。 • ブームの長さ 5. 長さ設定の変更をしたいブームを、増減 ボタンで選択(1=左、2=中央、3= 右)する。 • 単位系 • 速度 • フローメータ 6.
1. スプレーヤを停止し、駐車ブレーキを掛 ける。 2. マスター・ブーム・スイッチを OFF にセッ トする。スプレープロ・モニタに HOLD とい う表示が出る。 3. ディスプレイに CAL HOLD と表示されて赤 いランプが点灯するまで 基本設定ボタン を押し続ける。 4. 選択ダイヤルを「単位選択」または「単位 系」 位置に回す。 5. 増減ボタンで選択する。 6. 赤いランプが消えるまで基本設定ボタンを 押し続ける。車両を運転して基本設定モー ドを終了させることもできます。 て赤いランプが点灯するまで 基本設定ボ タンを押し続ける。 モニタの表示は、フローメータの基準値の 表示と総流量の表示が交互に表示されるよ うになる。 10.総散布量が表示されている時に、増減ボタ ンを使って、数値をタンクに実際に入れ た水量に修正する。 11.モニタの表示が交互表示に戻ったら、設定 基準値が変わっていることを確認する;今 後はこの新しい数値が正しい校正値となる のでメモしておく。今後はこの新しい数値 が正しい校正値となる。 12.
• 表示が 150 m であれば精度調整は不要 である。 4. スプレープロのダイヤルを「散布率」に 合わせる。 • 表示が 150 m でない場合には、以下の 調整を行う。 5. レンジ・セレクタをニュートラルにセッ トする。 13.駐車ブレーキを掛ける。 6. アクセルを踏み込み、ニュートラル・エン ジン・ロックを ON にする。 14.モニタの表示を「距離」のままにしてお き、ディスプレイに CAL HOLD と表示され て赤いランプが点灯するまで 基本設定ボ タンを押し続ける。 7. ポンプのスイッチを ON にしてポンプを作 動させる。 8. ブーム・スイッチ 3 つ全部とマスター・ス イッチを ON にする。 モニタの表示は、距離の表示(同時に HOLD の文字が表示される)と速度基準値の表示 (同時に CAL HOLD の文字が表示される) が交互に表示されるようになる。 9. 散布率調整スイッチを操作して、水圧計の 読みが現在使用しているノズルの標準水圧 になるように調整する(2.8 kg/cm2 で使用 するノズルが多い)。 15.
図 32 1. 車両後部のロープがけポイントとして、後ろフ レームの下(調整式ブームフレームのすぐ前) にリングが2つ付いています。 図 30 1. 2. ポンプ グリス・ニップル 3. ロープ掛けのポイント 圧力ダンプナ 緊急時の牽引移動 ダンプナの空気圧を調整する 緊急時には、短距離に限り、本機を牽引して移 動することができます。ただし、通常の移動に はこの方法を使わないでください。 ポンプについているダンプナの空気圧は1bar (kg/cm2)にセットされています。ダンプナ の推奨圧力は、散布に使用する圧力の 1/3 です。散布に使用する圧力が 3.1 bar(3.2 kg/cm2)以上の場合には、その数値に合わせ て調整してください。 警告 牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操作が できなくなって人身事故となる危険がある。 牽 引 速 度 は 時 速 8km/h 以 下 を 厳 守 す る こ と 。 牽引作業は二人で行います。移動距離が長く なる場合は、トラックやトレーラに積んで移 送してください。「スプレーヤを搬送する場 合」を参照。 1. 牽引ロープを取り付ける。 2.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • • • • 使用開始後最初の 50 時間 • エンジン・オイルを交換する。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 走行ベルトを点検する。 ステアリング・ポンプのベルトの張りを点検する。 油圧フィルタを交換する。 ポンプ水圧ダンプナの圧力を点検する。 エンジンの回転スクリーンを清掃する。 エンジン・オイルの量を点検する。 タイヤ空気圧。 ポンプ水圧ダンプナの圧力を点検する。 取水部ストレーナ。 (水和剤を使用しているときには間隔を短くする。) 25運転時間ごと • エアクリーナのスポンジを清掃する (ホコリの多い環境で使用しているときには間隔 を短くする。) 50運転時間ごと • ポンプのグリスアップを行う。 • バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 • バッテリー液の量を点検する。 100運転時間ごと • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • エンジンの回転スクリーンを清掃する (ホコリの多い環境で
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 ブレーキと駐車ブレーキの作動状態。 ギア・シフト/ニュートラルの操作。 燃料残量。 エンジン・オイルの量。 トランスアクスル・オイルの量。 エア・クリーナのフィルタ。 エンジンの冷却フィン。 エンジンからの異常音。 運転操作時の異常音。 タイヤ空気圧。 オイル漏れなど。 計器類の動作。 アクセルの作動状態。 取水部ストレーナ。 トーインの点検。 各グリス注入部のグリスアップを行う。1 塗装傷のタッチアップ。 1 整備 間 隔 に 関 係 な く 直ちにグリスアップする。 車体を水洗いしたあとは整 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 38 土 日
注意 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険 である。 整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、念のために点火プラグのコードを外しておくこ と。点火コードが絶対に点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。 図 33 整備個所 1. エンジン・オイルの量(ディッ プスティック) 2. エンジン・オイルのフィルタ 3. トランスアクスル/油圧オイ ル量(ディップスティック) 4. トランスアクスル/油圧オイ ル・フィルタ 5. 油圧オイル・ストレーナ 9. 6. 7. ギアボックスのオイル量 ブレーキ・オイル 8. ベルト(ステアリング用と駆 動用) 燃料(無鉛ガソリン) 13. グリス 10. 11. 燃料フィルタ バッテリー 14. 15. 12. エア・クリーナ 16.
潤滑 スプレーヤのグリスアップ 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—ポンプのグリス アップを行う。 100運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—各グ リス注入部のグリスアップを 行う。 図 35 1. 車体後部のジャッキアップ・ポイント グ リ ス の 種 類 : No.2汎用リチウム系グリス 1. 異物を入れてしまわないよう、グリスニッ プルをきれいに拭く。 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3.
図 38 ステアリング・ロッド 1. 図 36 ポンプ(入れすぎないこと) 1. グリス・ポイント グリス・ポイント 図 39 ポンプ・ドライブ、各側に4ヶ所 1. グリス・ポイント 図 37 ホイールの各側に3ヶ所 1. グリス・ポイント 図 40 エンジン部の駆動アクスル、各側に5ヶ所とスリップ・ジョイント 1.
エンジンの整備 吸気スクリーンを点検する 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日—エンジン の回転スクリーンを清掃する。 100運転時間ごと—エンジンの回 転スクリーンを清掃する (ホ コリの多い環境で使用している ときには間隔を短くする。) 図 41 トランスミッションの駆動アクスル 1. 吸気部はエンジン正面にありますから8運転時 間ごとまたは毎日点検し、必要に応じて清掃し てください。 グリス・ポイント エア・クリーナの整備 ス ポ ン ジ ・ エ レ メ ン ト :25運転時間ごと、また は1年に1回のうち早く到達した方の時期に洗 浄してオイルを含ませます。 ペ ー パ ー ・ エ レ メ ン ト 100運転時間ごと、ま たは1年に1回のうち早く到達した方の時期に 交換します。 注 ホコリのひどい場所で使用する場合はより 頻繁に(数時間ごとに)エア・クリーナの手入 れを行ってください。 スポンジ・エレメントとペーパー・エレメン トの取り外し 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 図 42 ステアリング・ロッドの上のステアリング・ピボット 1. 2.
図 44 1. エア・クリーナのカバー ノブ カバー・ナット カバー 5. 6. 7. 8. 2. オイル 5. エレメントを軽く絞ってオイルを全体にゆ きわたらせる。 図 43 1. 2. 3. 4. スポンジ・エレメント スポンジ・エレメント ペーパー・エレメント ゴム製シール エア・クリーナのベース ペーパー・エレメントの点検 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと/1年ごと (いず れか早く到達した方)—エアク リーナのペーパー・エレメント を交換する (ホコリの多い環 境で使用しているときには間隔 を短くする。) 4. エア・クリーナのカバーのノブをゆるめて カバーを外す(図 43)。 5. ペーパー・エレメントからスポンジ・エレメ ントを注意深く取り外す(図 43)。 ペーパー・エレメントが破れていないか、ゴ ム・シールが破損していないかなどを点検して ください(図 45)。汚れたり破損したりしてい るエレメントは交換してください。 6.
注 ゴム・シールがベースとカバーを全周 にわたって密閉していることを確認してく ださい。 4. エア・クリーナのカバーとノブを元通りに 取り付ける(図 43)。 5. 座席を元に戻してラッチを掛ける。 3. オイルの量が不足している場合は、バル ブ・カバーについている補給口のキャップ (図 46)を取り、ディップスティックの FULL マークまで補給する。補給するときは、 ディップスティックで確認しながら少量ずつ 入れる。入れすぎないよう注意してください。 4. ディップスティックをしっかり差し込んで 終了。 エンジン・オイルについて 油量は 2.
エ ア ・ ギ ャ ッ プ : 0.76 mm 8. 所要量の約 80% のオイルを補給口から入れ る(図 46)。 9. オイルの量を点検する。 10.ディップスティックの FULL マークに達す るまで補給口から残りのオイルをゆっくり と補給する。 取り付ける前に、電極間のすきまの調整を正し く行ってください。隙間の調整は専用工具や隙 間ゲージを使って正しく行い、取り付け取り外 しは適切なプラグ・レンチで行ってください。 点火プラグの取り外し 重要 オイルの入れすぎはエンジンをいた めます。 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 エンジン・オイル・フィルタの交換 2. 運転席背後のラッチを外して座席を前に倒 す。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 1. エンジンからオイルを抜く;「エンジンオ イルの交換」を参照。 2. オイルフィルタ(図 48)を外す。 3. 点火プラグのコードが抜けているのを確認 する(図 49)。 4. プラグを取り外した時に燃焼室内に異物が 落ちないように、プラグの周囲をきれいに 清掃する。 5.
燃料系統の整備 燃料フィルタの交換 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと—燃料フィルタを 交換する。 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—燃料 ラインを点検する。 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 2. 運転席背後のラッチを外して座席を前に倒 す。 3. フィルタを固定しているホースを外したとき にホースから燃料がこぼれないように入口側 または出口側のホースにクランプを掛ける。 4. フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。 5. 古いフィルタのクランプをゆるめて脇に寄 せる(図 51)。 6. ホースからフィルタを抜き取る。 図 50 1. 2. 中央の電極の碍子 側部の電極 3. 隙間(実寸ではない) 点火プラグの取り付け 1. プラグとワッシャを取り付ける。 2. プラグを 18~22 ft-lb(24~30 Nm = 2.5~ 3.0 kg.m)にトルク締めする。 3. 点火コードを取り付ける(図 49)。 4. 座席を元に戻してラッチを掛ける。 図 51 1. 2. ホース・クランプ 燃料ライン 3. 4.
えるか、燃料タンクそのものを車体から取 り外して内部の燃料を容器に移しかえる。 電気系統の整備 注 車体からタンクを取り外す場合には、燃 料ホースと戻りホースをタンクから外す必 要があります。 ヒューズ 全部で2本のヒューズ・ブロックを使用し、1本 の未使用スロットがあります。ヒューズは運転 席下に取り付けてあります(図 52)。 2. 燃料フィルタを交換する;「燃料フィルタ の交換」を参照のこと。 3. 燃料タンクから燃料を抜き取り、必要に応 じてきれいな燃料で内部を洗浄する。 4. 手順 1 でタンクを取り外した場合には元 通りに取り付ける。 5. 新しいきれいな燃料を燃料タンクに入れる。 図 52 1. 左ブーム・アクチュエータの サーマル・ブレーカ 2. 右ブーム・アクチュエータの サーマル・ブレーカ 3. 泡マーカー 4. 未使用 5. パワー 6. ヘッドライト 7. クルーズ・コントロール 8. 9.
電 圧 : 12 V, 冷間クランキング電流 280 A @ (-32°C) 警告 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属 部分が触れるとショートを起こして火花が 発生する。それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 バッテリーの取り外し 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行う ときには、端子と金属部を接触させない ように注意する。 2. バッテリー・ボックスのノブ(図 53)をゆる め、カバーを外す。 • バッテリーの端子と金属を接触させな い。 • バッテリー押さえは必ず取り付ける。 G0131 15 4. バッテリー端子からプラス・ケーブル(赤) を外す。 5. バッテリー・リテーナと固定金具を外す (図 53)。 6. バッテリーを取り出す。 バッテリーを取り付ける 1 1. バッテリー 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—バッテリー・ケーブ ルの接続状態を点検する。 2 図 53 2. 1.
ください。充電終了後は、機体に取り付けて保 存しても、機体から外したままで保存しても構 いません。機体に取り付けて保存する場合は、 ケーブルを外しておいてください。温度が高い とバッテリーは早く放電しますので、涼しい場 所を選んで保管してください。バッテリーを凍 結させないためには、完全充電しておくこと が大切です。 危険 電解液には触れると火傷を起こす劇薬であ る硫酸が含まれている。 • 電解液を飲まないこと、また、電解液を 皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意 すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目 と手を保護すること。 • 皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できる よう、必ず十分な量の真水を用意して おくこと。 バッテリー液の補充 バッテリー液の補充は運転前に行うのが最も 効果的です。運転中に水と電解液がよく混合 します。 1. バッテリー上面をペーパー・タオルできれい に拭く。 2.
走行系統の整備 前後の計測値が同じか、前での測定値が0~ 6 mm 小さければよい。 タイヤとホイールの点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日—タイヤ空 気圧。 使用開始後最初の 8 時間—ホ イール・ナットのトルク締めを 行う。 100運転時間ごと—ホイール・ ナットのトルク締めを行う。 100運転時間ごと—タイヤの状態 と磨耗程度を点検する。 図 54 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧 を点検してください。適正圧は 124 kPa(1.25 kg/cm2)です。タイヤの磨耗状態や傷み具合の 点検も行ってください。 1. タイヤのセンターライン; 後 側 2. タイヤのセンターライン; 前 側 3. アクスルのセンターライン 運転開始後8時間でホイール・ナットにゆる みが出ていないかを点検し、その後は100 運転 時間ごとにナットのトルク締めを行ってくださ い。前輪ボルトは68‒75 Nm(7.0-7.6 kg.m)、 後輪ナットは54‒81 Nm(5.6-8.2 kg.m)にトル ク締めしてください。 4. 測定具 5. アクスルのセンターライン の地上高 6.
ブレーキの整備 ブレーキの点検 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと ブレーキ・オイルを点検する ブレーキは極めて重要な安全装置です。以下 の手順で調整します: ブレーキ・オイル・タンクに DOT 3 ブレーキ 液を入れて出荷しています。毎日の運転前に点 検してください。 • ブレーキ・シューが磨耗や破損していないか 点検する。ライニング(パッド)の厚みが 1.6 mm以下となっている場合には、シュー を交換する。 • ブレーキ・プレートなどに磨耗や変形が発 生していないか点検する。変形を発見した 場合は、該当部品を交換する。 駐車ブレーキの調整 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと—駐車ブレーキを 点検する。 1. ブレーキ・レバーに調整ノブを固定してい る固定ネジをゆるめる(図 58)。 図 56 1. ブレーキ・オイルのタンク 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2. タンクの FULL マークまでオイルが入って いるのを確認する(図 57)。 図 58 1. 2. 駐車ブレーキ・レバー ノブ 3. 固定ネジ 2.
ベルトの整備 2. ステアリング・ポンプの取り付けボルトを ゆるめる(図 60)。 走行ベルトの整備 走行ベルトの点検 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 200運転時間ごと 1. 平らな場所に停車し、駐車ブレーキを掛け、 レンジ・セレクタをニュートラルにセット し、ポンプとエンジンを止停止させる。 2. ベルトを手で回転させながら磨耗や破損が ないかを点検する。必要に応じてベルトを 交換する。 図 60 1. ステアリング・ポンプのベ ルト 2. ステアリング・ポンプ 3. ステアリング・ポンプの取 り付けボルト 3. ポンプの位置を動かしてベルトに張りを出 す;ベルトのスパンの中央部を上から 22 N (2.5 kg) 程度の力で押したときに 6 mm 程度のたわみが出たら、クランクシャフト に一番近いボルトから順に本締めする。 図 59 1. 走行ベルト 2. 1次クラッチ 3. 2次クラッチ 駆動ベルトの交換 1. 二次クラッチを回しながら二次クラッチ部 分でベルトを外す(図 59)。 2. 一次クラッチからベルトを外す。 3. 新しいベルトを一次クラッチに掛ける。 4.
油圧系統の整備 2. ドレン・プラグの下にオイルを受ける容器 をおく。 トランスアクスル/油圧オイルを 点検する 3. 油圧オイル・タンクの側面にあるドレン・バ ルブをゆるめ、流れ出すオイルを容器に受 ける(図 62)。 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2. トランスアクスルのディップスティックを 抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 61)。 図 62 1. 油圧オイルのディップス ティック 2. ドレン・プラグ 4. ストレーナについている油圧ホースと90度 フィッティングの向きを確認記憶する。 5. 油圧ホースと90度フィッティングを外す (図 63)。 図 61 1. ディップスティック 2. 補給口 重要 このオイルの点検や給油に際しては、 内部に異物を入れぬよう細心の注意を払っ てください。 3. ディップスティックを、チューブの根元ま でもう一度しっかりと差し込む。ディップ スティックを引き抜いて油量を点検する。 4.
散布系統の保守 重要 指定された銘柄のオイル以外は使用し ないでください。他のオイルを使用すると システムを損傷する可能性があります。 12.
ポンプの保守 ポンプの点検 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと/1年ごと (いずれ か早く到達した方)—ポンプの ダイヤフラムを点検し、必要に 応じて交換する。 (Toro正規 代理店に依頼する)。 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—ダン プナを点検し、必要に応じて交 換する (Toro正規代理店に依 頼する)。 G010597 図 65 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—ポンプ のチェック・バルブを点検し、 必要に応じて交換する。 (Toro 正規代理店に依頼する)。 ポンプ・ドライブのギア・オイルの交換 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと/1年ごと (いずれ か早く到達した方) 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2.
4. オイルが完全に抜けたらドレン・プラグを取 り付け、締めつける。 洗浄 5. オイル(Mobil SHC634合成潤滑オイル)を 約1リットル入れる。 フローメータの洗浄 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと/1年ごと (いず れか早く到達した方) (水和 剤を使用しているときには間隔 を短くする。) SHC634合 合成 潤 重 要 ギ ア ボ ッ ク ス に は Mobil SHC634 滑オイルまたは同等品の合成オイル以外は 使用しないでください。非合成のギア・オイ ルはギア・ボックスに長期的な悪影響を及ぼ します。 1. 内部を十分にすすぎ、完全に排水する。 6. 補給プラグを取り付ける。 2. スプレーヤからフローメータを外し、真水 で洗浄する。 3. 上流側のリテーナ・リングを外す(図 67)。 1 9 4 5 8 7 2 5 6 3 G012934 図 67 1. 2. 3. 4. 5. 改造されたフランジ付きボ 6. タービン・スタッド・アセンブ ディ リ ロータ/マグネット・アセン 7. ケーブル・クランプ ブリ ハブ/ベアリング・アセンブリ 8.
保管 取水部ストレーナの清掃 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 (水和剤 を使用しているときには間隔を 短くする。) 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2. エンジンのシリンダ・ヘッドや冷却フィン、 ブロア・ハウジングをふくめた車両全体を洗 浄する。 1. タンク上部の太いホースについている赤い フィッティングからリテーナを外す。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うことができ ます。ただし高圧洗浄器は使用しないでく ださい。高圧の水で洗浄すると電気系統や グリス部へ水が浸入する恐れがあります。 また、コントロール・パネルやヘッドライ ド、エンジン、バッテリー部に大量の水を かけないようにしてください。 3. 散布システムを洗浄する;「洗浄」を参照。 4. アルコール系でない不凍液をタンクに入れ て数分間循環させ;その後、できるだけ完 全に不凍液を排出する。 5. ブレーキの点検を行う;「ブレーキの保守」 の章の「ブレーキの点検」の項を参照。 6. エアクリーナの整備を行う;「エンジンの保 守」の章の「エアクリーナの整備」を参照。 7.
F. 始動できなくなるまでエンジンの始動・ 運転を続ける。 G. 抜き取った燃料は地域の法律などに従っ て適切に処分する。適切なリサイクル処 置を講ずる。 重要 コンディショナ入りのガソリンでも 90日 日間 以 上 の 保 存 は し な い で く だ さ い 。 90 11.車体から点火プラグを外して点検する; 「エンジンの保守」の章の「点火プラグの 交換」を参照。 12.点火プラグの取り付け穴から、エンジン・ オイルをシリンダ内にスプーン2杯程度流 し込む。 13.スタータ・モータを使ってクランクを回転さ せて内部にオイルを十分に行き渡らせる。 14.点火プラグを取り付けて規定値にトルク締 めする;「エンジンの保守」の「点火プラ グの交換」を参照。 注 点火コードは取り付けないでください。 15.
故障探究 エンジンと車両の故障探究 問題 スタータがクランキングしない。 クランキングするが始動しない。 始動するがすぐ止まる。 考えられる原因 対策 1. レンジ・セレクタがニュートラルに入って いない。 1. ブレーキ・ペダルを踏み込み、レンジ・セ レクタを ニュートラルにセットする。 2. 配線のゆるみ、腐食など。 2. 配線を点検修正する。 3. 4. 5. 6. 7. 3. 4. 5. 6. 7. ヒューズが飛んでいる、ゆるい、など。 バッテリーが上がっている。 安全装置の故障。 スタータやスタータソレノイドの故障。 エンジン内部の焼き付き。 1. ガス欠。 1. 良質の燃料を補給する。 2. 燃料に水が混入または燃料が粗悪。 3. 燃料ラインが詰まっている。 4. 点火コードが外れている。 2. 燃料タンク内部を清掃してきれいな燃料 を入れる。 3. 洗浄または交換する。 4. コードを正しく取り付ける。 5. 点火プラグの損傷や汚れ。 6. 点火リレーの不良。 7. 点火装置の不良。 5. 点火プラグを交換する。 6. 代理店に連絡する。 7.
問題 エンジンがオーバーヒートしている。 考えられる原因 1. エンジン・オイルの量が不適切。 1. オイルを適量に調整する。 2. 負荷が大きすぎる。 3. 吸気スクリーンが詰まっている。 2. 重さを軽くするか走行速度を落とす。 3. 毎回清掃する。 4. 毎回清掃する。 4. 冷却フィンやブロア・ハウジング、回転ス クリーンなどが汚れている。 5. 混合気が薄い。 エンジンのパワーが出ない。 対策 5. 代理店に連絡する。 1. エンジン・オイルの量が不適切。 1. オイルを適量に調整する。 2. エアクリーナのエレメントが汚れている。 3. 燃料に水が混入または燃料が粗悪。 2. 洗浄または交換する。 3. 燃料タンク内部を清掃してきれいな燃料 を入れる。 4. 参照;エンジンのオーバーヒート。 4. エンジンのオーバーヒート。 5. 点火プラグの損傷や汚れ。 6. 燃料タンクの通気口が詰まっている。 5. 点火プラグを交換する。 7. 圧縮不良。 6. 燃料キャップを交換する。 7. 代理店に連絡する。 1. エンジン固定ボルトがゆるい。 1.
問題 考えられる原因 対策 ブーム・アクチュエータが正しく作動しない。 1. アクチュエータ作動回路に取り付けられ ているサーマル・ブレーカ(ヒューズ・ブ ロックにある)が高温で作動した。 1. 温度が下がるまで待つ。ブレーカが何度 も作動する場合には代理店に連絡する。 2. アクチュエータ作動回路に取り付けられ ているサーマル・ブレーカ(ヒューズ・ブ ロックにある)が作動した、また故障し ている。 2. 代理店に連絡する。 スプレープロ・モニタの故障探究 問題 コンソールが全く作動しない。 考えられる原因 対策 1. 電源ケーブルの断線またはゆるみ。 1. ケーブルを正しく接続する。 2. モニタまたはケーブルの破損。 2. 代理店に連絡する。 1. モニタ・ケーブルのゆるみ。 1. ケーブルを正しく接続する。 2. 速度センサーの精度調整不良。 3. 速度センサーの破損。 2. 速度センサーの基本設定を行う。 3. 代理店に連絡する。 1. ブームの長さが正しく入力されていない。 1. ブームの正しい長さを入力する。 2. 速度センサーの精度調整不良。 3.
図面 電 気 系 統 ; 車 両 (Rev.
電 気 系 統 ; 散 布 シ ス テ ム (Rev.
油 圧 系 統 (Rev.
AGITATION CONTROL VALVE TIO SUC N SUCTION DAMPENER N TIO SUC 1203 DIAPHRAGM PUMP ION TAT I AG フ ロ ー 図 (Rev.
メモ: 66
メモ: 67
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