Form No. 3355-834 Rev A Multi-Pro 5700-D ターフ・スプレーヤ モデル番号41582—シリアル番号 260000301 & Up 製品の登録は:www.Toro.
警告 カリフォルニア州 第 65 号 決 議 この製品のエンジンからの排気やその 成分はカリフォルニア州では発ガン性 や先天性異常を引き起こす物質とされ ています。 図 1 1. 重要 このエンジンにはスパーク・アレス タが装着されていません。カリフォルニア 州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの 機械を使用する場合には、法令によりス パーク・アレスタの装着が義務づけられて います。他の国や地域においても、法令に よりスパーク・アレスタの装着が義務づけ られている場合があります。 モデル番号 シリアル番号 この説明書では、危険についての注意を 促すための警告記号図 2を使用しており ます。死亡事故を含む重大な人身事故を 防止するための注意ですから必ずお守り ください。 このスパーク・アレスタはカナダ ICES-002 適合品です。 同梱されている エンジンのオーナーズマ ニュアル は、米国環境保護局(EPA)とカ リフォルニア排ガス規制、保守および製品 保証に関連してお届けするものです。新し いマニュアルが必要なった場合にはエンジ ンメーカーにご連絡をお願いします。 図 2 1.
運転操作 .......................... 21 安全第一 .................. 21 初めて運転する前に ......... 21 始動前の点検 ............... 23 スプレーヤを運転する........ 23 慣らし運転期間 ............. 24 薬剤散布 .................. 24 真水タンクに水を入れる ...... 24 タンクに液剤を作る ......... 25 ブームの操作 ............... 25 散布 ...................... 26 停止モードで作業中にター フを傷つけないため に................. 26 散布作業のヒント ........... 26 作業中にノズルが詰まった ら................. 27 ノズルの選択 ............... 27 作業後の洗浄 ............... 27 ブーム・バイパス・バルブの基 本設定 ............. 28 ポンプ ....................
安全について 管理者の責任 • オペレータに対して適切な訓練を行っ てください。オペレーターズマニュア ルやエンジンマニュアルに書かれてい る説明や機体に貼付されている注意書 きなどの内容をオペレータが十分理解 するようにしてください。 • 特殊な場所(例えば斜面)のための作 業手順や安全確認規則を作り、全員が それを守って作業を行うよう徹底して ください。 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったり すると、人身事故につながります。事故を 防止するため、以下に示す安全上の注意や 安全注意標識のついている遵守事項は必ず お守りください。これは「注意」、「警 告」、「危険」など、人身の安全に関わる 注意事項を示しています。これらの注意を 怠ると死亡事故などの重大な人身事故が 発生することがあります。 マルチプロの運転、管理、保守に関わる 方々は、以下のような安全関連規格・規則 についての知識をお持ちになることをお 奨めします。(表記所在地より情報を入 手することができます。) • 引火性および可燃性 液体の取り扱い規則: ANSI/NFPA 30 • National Fire Protection Assoc
• 作業終了後は直ちに手足や露出部をよ く洗ってください。 • 作業には頑丈な靴を着用してくださ い。サンダルやテニスシューズ、スニー カーでの作業は避けてください。だぶ ついた衣類やアクセサリは機械にから みつく危険があり、人身事故のもとで すから着用しないでください。 • 使用しなかった薬液や薬剤容器は、 メーカーや地域の規則に従って適切に 廃棄してください。 • 薬剤や薬剤からの蒸気は危険です。絶 対に、タンクの中に入ったり、頭を入 れたり、タンクの上に顔をさらしたり しないでください。 • 安全メガネ、安全靴、長ズボンおよび ヘルメットの着用をおすすめします。 地域によってはこれらの着用が条例な どで義務付けられています。 • 暗くなったら、特に不案内な場所で暗 くなったら、運転を控えてください。 どうしても暗い場所で運転しなければ ならない場合は必ずヘッドライトを点 灯させ、安全に十分注意してくださ い。場合によっては補助ライトを取り 付けてください。 運転の前に • 本機をご使用になる前に必ずこのマ ニュアルをお読みになり、内容をよく 理解してください。 • 子供には絶対に運転させないでく
運転中に 道路を走行するための車両ではな い。右左折などの進路表示は常に 早めに行い、他車の注意を喚起す ること。その他交通ルールを守っ て運転する。 – 爆発性の物質が空気中に存在する所 では本機の電気系統や排気系統から の火花が爆発を引き起こす可能性 がある。爆発性のチリやガスが空 気中に含まれている所では絶対に 運転しない。 – 安全に確信が持てない時は 作業を 中止 して責任者に報告し、その指 示に従う。 • エンジン回転中や停止直後は、エンジ ン本体やマフラーに触れないでくださ い。これらの部分は高温になっており、 触れると火傷を負う危険があります。 • 万一、機体が異常な振動をした場合は、 直ちにエンジンを停止し、機械の全動作 が停止するのを待ち、それから点検にか かってください。破損部は必ず修理交換 してから作業を再開してください。 • 運転席を離れる前に: 1. マシンの動作を完全に停止させる。 2. 走行ペダルから足を離し、駐車ブ レーキを掛ける。 3. キーを OFF位置に回す。 4.
の長さが必要になります。また深い水 溜りに入ってブレーキがぬれると、乾 燥するまでブレーキが利かなくなりま す。水溜りを抜けたあとは速度を落と してブレーキテストをしてください。 ブレーキが利かなくなっていたら、ブ レーキ・ペダルを軽く踏み込んだま ま、しばらく低速で運転しましょう。 こうするとブレーキが早く乾きます。 • タンクに液剤を入れて走行している時 は、速度に注意し、常に安全な停止距 離を確保してください。急ブレーキは 絶対につつしみましょう。斜面ではよ り慎重な運転を心がけましょう。 • 重い物を積んでいるときは停止距離が 長くなり転倒しやすくなっていること を忘れないでください。 下っているときに急ブレーキを掛けると 後ろに転倒する危険が高くなります。 • Toro 社では、本機を斜面で使用する場 合には、ROPS (横転保護バー)の取り 付けを強くお勧めしています。ROPS を 取り付けている場合には必ずシートベ ルトを着用してください。 • ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、 穴の近くなど路面が一定でない場所で は必ず減速してください。車体が揺れ ると重心が移動し、運転が不安定にな り
保守 • ガソリンや溶剤を使ってパーツ(部 品)を洗浄する時には必ず密閉型の洗 浄容器を使ってください。 • 走行速度ガバナの設定を 変えないでく ださい。Toro正規代理店で走行速度検 査を受け、安全性と精度を確認してお きましょう。 • 油圧のピンホール・リークやノズルから は液体が高圧で噴出しているので、手 などを近づけないでください。リーク の点検には新聞紙やボール紙を使って ください。高圧で噴出する液体が皮膚 を貫通すると身体に重大な損傷を引き 起こしますので、万一このような事故 が起こったら、数時間以内に外科手術を 受けないと壊疽 (えそ) を起こします。 • 大がかりな修理が必要になった時や補 助が必要な時は、Toro 正規代理店にご 相談ください。 • いつも最高の性能を維持するために、 必ずToroの純正部品をご使用くださ い。他社の部品やアクセサリを使用す ると危険な場合があります。スプレー ヤの改造を行うと、機械の挙動や性 能、耐久性などが変化し、そのために 事故が起きる可能性があります。この ような使い方をすると製品保証が適用 されなくなります。 • 許可を受けた有資格者以外には保
107-8722 93-6686 1. 2. 1. 油圧オイル オペレーターズマニュアルを読むこと。 駐車ブレーキの使用方法:ブレーキ・ペダルを踏み込み、レ バーをロック位置にする。 93-6687 1. ここに乗らないこと。 104-9129 1. 94-3353 1. 2. 3. 手を押しつぶされる危険 ― 手を近づけないこと。 警告 - オペレーターズマ ニュアルを読むこと ロックして ON クルーズ・コントロール 4. ON 5. OFF 94-7171 1. ヘッドライト 105-7506 1. 2. 3. オペレーターズマニュアル を読むこと エンジン ― 停止 ON 4. エンジン ― 予熱 5. エンジン ― 始動 100-8619 1. スプレー ON 2. スプレー OFF 106-1355 1. 104-7628 1.
6-5016 1. 2. 3. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと。 感電危険 ― 頭上の電線に注意。 ブームが当たると危険 ― 周囲の人を十分に遠ざけること。 106-5217 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 10 高速 無段階調整 低速 ON OFF 自動 手動 左ブーム側泡マーカー 右ブーム側泡マーカー 左ブーム センター・ブーム 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21.
107-8721 1. 106-5065 1. 2. ON タンク・ドレン 3. OFF 巻き込まれる危険:ベルトやファンに巻かれて手足を切断する 危険 ― 可動部に近づかないこと;車両を離れる時は、駐車ブ レーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取ること。 106-5517 1. 警告 ― 高温部に触れないこと。 107-8720 1. 打撲や手足切断の危険 ― 乗り込みながらや降りかけながら エンジンを始動してはならない。必ず運転席に着席し、駐車 ブレーキを掛け、キーを挿入して始動位置に回す。オペレー ターズ・マニュアルを読むこと。 107-8666 1. 2. 3. 牽引部 ロープ掛けのポイント 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと 107-8723 1. 2. 107-8667 1. 2. 3. 3. 4.
107-8727 1. オペレーターズマニュアルを読むこと;油圧オイルの初期交換 は 5 運転時間。 107-8724 1. 走行 2. ペダル上部を前に踏み込む 4. と前進。 3. ペダル下部を後ろに踏み込 むと後退。 踏み込みを深くするとスピー ド上昇。 107-8731 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと ラグ・ナットを 75-102 N•m (7.6-10.3 kg.m)にトルク締めすること。 107-8732 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと。 ラグ・ナットを 95-122 Nm (10.3-12.4 kg.m)にトルク締めするこ と。 107-8725 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアルを読むこと。 転倒の危険 ― 12°以上の斜面を高速で横切らないこと。12° 以上の斜面を高速で登らないこと。 108-3293 1. 2. 107-8726 1. 3. 打撲や手足の切断の危険 ― 車両走行中の乗り降り禁止。乗 り降りは必ず完全停止してから。 4.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 内容 ステップ 数量 用途 1 必要なパーツはありません。 – ブーム蝶番スプリングを点検します。 2 始動キー オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ オペレータのためのトレーニング資料 登録カード 納品前検査証 1 1 1 1 1 1 1 実際に運転を始める前に、マニュア ルを読みトレーニング資料をご覧に なってください。 注 前後左右は通常の運転位置を基準にし て記述しています。 重要 スプレーヤはノズルを取り付けなければ使用できません。代理店と相談の上、 適切なキット類を取り付けてください。(Pro Control™ システムを搭載していない 場 合)、ブームとノズルを取り付けたら、使用する前にブーム・バイパス・バルブの調 整を行う必要があります;これはどのブームを OFF にしても単位面積あたりの散布量 が変わらないようにするための調整です。「運転操作」の章の「ブーム・バイパス・バ ルブの基本設定」を参照してください。 1.
2 製品をよく知る この作業に必要なパーツ 1 1 1 1 パーツカタログ 1 オペレータのためのトレーニング資料 登録カード 納品前検査証 1 1 手順 図 3 1. ブーム蝶番スプリング 2. 始動キー オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル 1. マニュアルを読む。 ジャム・ナット 2. オペレータ用トレーニング資料を見る。 4. 左右両方の蝶番の各スプリングについ て上記の手順を行う。 3. 日本のお客様は Toro の返送はご不要 です。 5. ブームを移動走行位置(X字に組 んだ状態)とする。詳細について は、運転操作, 21 ページ の「ブーム の操作」を参照。 4.
製品の概要 図 4 1. 2. 3. オペレータ乗車位置 同乗者乗車位置 ヘッドライト 4. 5. 6. 7. 8. 9. 薬剤タンク 燃料タンク 逆流防止ホース取り付け口 タンクのふた ポンプ 真水タンク 10. 11. ポンプ水圧ダンプナ バッテリー 図 5 1. 2. 左ブーム センター・ブーム 3. 4. 右ブーム 5. 移動走行用ブーム・クレードル 6. 15 ブーム・コントロール・シリンダ 7. 8.
各部の名称と操作 図 6 1. 2. 3. ハンドル マスター・ブーム・スイッチ 水圧計 4. 5. 6. ダッシュ制御部 走行ペダル スプレーヤ制御部 走行ペダル 7. 8. 9. スロットル・レバー オペレータ乗車位置 同乗者乗車位置 注 ペダルの踏み込みを深くすると速度は大 きくなります。最高速度で走行するには、 エンジンをフルスロットル(FAST位置)に して走行ペダルを一杯に踏み込みます。 走行ペダル (図 7) は、前進と後退の2つ の働きがあります。右足のつま先とかかと で操作し、ペダル前部を踏み込むと前進、 後部を踏み込むと後退です。ペダルから足 を離せば車両は減速、停止します。 注 タンクに液剤を積んでいるときや斜面 を登るときなどにフルパワーが欲しい時 には、エンジンをフルスロットル(FAST位 置)にして走行ペダルを浅く踏み込み、エ ンジンの高速回転が落ちない程度にゆっく り走ってください。 ブレーキ・ペダル ブレーキ・ペダル(図 7)は、スプレーヤを 減速させたり停止させるのに使用します。 図 7 1. 2. 走行ペダル ブレーキ・ペダル 3. 4.
駐車ブレーキ 常用ブレーキのペダルの左側にあるペダル で操作します (図 7)。車両から離れる時 は、不意に走りださないように必ず駐車ブ レーキを掛けておいてください。ブレー キ・ペダルを十分に踏み込んだ状態で、 駐車ブレーキ・ペダルを踏み込めば駐車 ブレーキが掛かります。駐車ブレーキ・ ペダルをもう一度踏み込むと解除されま す。急な斜面に停車する場合には、駐車 ブレーキを掛けた上で、谷側のタイヤに 輪止めを掛けてください。 図 9 1. 2. スロットル・レバー スロットル・レバーは運転席と助手席の間 のコントロール・パネルにあり (図 8)、エ ンジンの速度を制御します。前に倒すと エンジン回転速度が速くなり、 後ろに引 くと遅くなります。 水圧計 始動スイッチ 3. 4. 走行ペダル固定スイッチ ヘッドライト・スイッチ 水圧計 水圧計 (図 9).
図 10 1. アワー・メータ 2. オイル圧とバッテリー警告灯 3. 図 12 冷却水温度警告灯とグロー プラグインジケータ 1. マスター・ブーム・スイッチ ブーム・スイッチ 燃料計 運転席右側、コントロール・パネルの前列 にあります(図 13)。ブームごとにレバー があり、前を押すと ON、後ろを押すと OFF となります。ONの時にはそのスイッチのラ ンプが点灯します。マスター・ブーム・ス イッチと連動しており、マスター側がONの 時にのみ散布が可能です。 燃料計は、車体の左側、燃料タンクの上 面 (図 11) にあり、タンク内部の燃料残量 を表示します。 図 11 1. 燃料計 マスター・ブーム・スイッチ 運転席の床にあり、左足で操作するスイッ チです。散布の開始と停止を行うスイッチ です。このスイッチで、散布動作全体のオ ン・オフ制御を行います(図 12)。 図 13 1. 2. 3. 18 個別ブーム・スイッチ:左、 中、右 ポンプ・スイッチ 散布率調整スイッチ 4. 撹拌 5.
ポンプ・スイッチ 運転席右側、コントロール・パネルにあり ます(図 13)。前に押すとポンプが始動、 後ろに押すと停止します。ONの時にはその スイッチのランプが点灯します。 重要 ポンプ駆動部を保護するために、ポ ンプのスイッチを入れる時にはエンジンを ロー・アイドルにしてください。 散布率調整スイッチ 図 14 散布率調整スイッチ (図 13) は運転席右側 のコントロール・パネルにあります。前に 倒して保持すると散布水圧が上昇し、後ろ に倒して保持すると水圧が下がります。 1. 攪拌バルブ 2.
仕様 注 仕様および設計は予告なく変更される 場合があります。 図 15 1. ベース重量 1,225 kg 標準スプレー・システム搭 載時重量(液剤とオペレー タを含まず) 1,225 kg 標準スプレー・システム搭 載時重量(液剤とオペレー タを含む) 2,560 kg 最大車両重量(平坦地で) 2,960 kg タンク容量 逆流防止補給口 タンクのふた タンク上部の中央にあります。開けるに は、まずエンジンを停止させ、ふたの前半 分を左に回して上に開きます。この状態で ストレーナを取り外すことができます。閉 める時には、ふたを閉じて右に回します。 1135.6 リットル 標準散布ブームをX字型に 組んだ状態での全幅 189 cm 全長(標準スプレー・システ ムを含む) 391 cm 全長(標準スプレー・システ ムを搭載時、ブームたたん だ状態での長さ) 442 cm 全高(標準スプレー・システ ムを含む) 146 cm 全高(標準スプレー・システ ムを搭載時、たたんだブー ムの先端までの高さ) 231 cm 地上高 18.
運転操作 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 安全第一 このマニュアルに記載されている安全上の 注意やステッカーの表示内容を良く読んで ください。オペレータや周囲の人を事故か ら守る重要な情報が掲載されています。 図 17 1. 初めて運転する前に オイル補給口 エンジン・オイルを点検する 4. キャップを取り付ける。 エンジンにはオイルを入れて出荷していま すが、初回運転の前と後に必ずエンジン・ オイルの量を確認してください。 5. ディップスティックをしっかり差し込 んで終了。 タイヤ空気圧を点検する 1. 平らな場所に駐車する。 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空 気圧を点検してください。適正圧は 124 kPa(1.25 kg/cm2)です。タイヤの磨耗状 態や痛み具合の点検も行ってください。 2.
燃料を補給中、静電気による火花がガソ リンに引火する危険がある。発火した り爆発したりすると、やけどや火災な どを引き起こす。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面 に直接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器に燃料を補給 しない。車両のカーペットやプラス チック製の床材などが絶縁体となっ て静電気の逃げ場がなくなるので危 険である。 図 18 1. • 可能であれば、機械を地面に降ろし、 車輪を地面に接触させた状態で給油 を行う。 燃料タンクのキャップ 4.
始動前の点検 重要 前進から後退、後退から前進の切 り替えは、必ず車両を一旦完全に停止 させておこなってください。 毎日、作業前に以下の項目を点検してく ださい。 • タイヤ空気圧 • • • • 2. 走行ペダルから足を離すと車両はゆっ くり停止する。 注 タイヤ空気圧は、普通の自動車より 低く設定されています;これは踏圧を減 らし芝生の損傷を防止するためです。 燃料、オイルなどの量を点検し、不足し ていれば適正品を適正量まで補給する。 ブレーキ・ペダルの作動を点検する。 ヘッドライトが正常に作動することを 確認する。 エンジンを掛けない状態で、オイル漏 れや各部のゆるみその他の異常がない か点検する。 3.
5. キーを OFF 位置に回す。 6.
コックのレバーをひねれば水が出ます。 重要 水和剤を使う場合は、バケツな どで一度泥状に溶いてからタンクに投 入してください。 9. 所定量の水をタンクに補給する。 ブームの操作 スプレーヤのコントロール・パネルにある ブーム昇降スイッチを使うと、運転席に 座ったままで各ブームの昇降操作(散布 位置と移動走行位置の切り替え)ができ ます。この昇降操作は、車両を停止させ て行ってください。 図 19 1. 2. 真水タンク 補給口キャップ 3. ブーム位置を変更するには: コック 1. 平らな場所に停止する。 2. ブーム昇降スイッチを使ってブームを 下げる。各ブームが完全に散布位置に 降りるまで待つ。 タンクに液剤を作る 重要 使用する薬剤がヴィトン(Viton)と 共用可能な製品であることを確認してくだ さい。(共用できない場合には薬剤ラベル にその旨の記述があります)。ヴィトンと 共用できない薬剤は、本機のOリングを劣 化させ、薬液洩れを起こします。 1. 平らな場所に停車し、レンジ・セレクタ をニュートラルにセットし、エンジン を止めて駐車ブレーキを掛ける。 2.
散布 停止モードで作業中にターフを傷 つけないために 重要 タンク内部の薬剤の分散溶解を常に 確実に維持するために、タンク内部に薬液 がある間は常時攪拌を行ってください。攪 拌を行うためにはエンジンが作動(アイド ル以上の速度で回転)し、さらにポンプが 作動している必要があります。 重要 スプレーヤを停止させた状態で作業 中に、エンジンやラジエター、マフラーな どからの熱が原因でターフを傷めてしまう 可能性があります。停止モードとは、走 行しないで撹拌だけを行う、ハンドガン で手撒きする、歩行型ブームで手撒きす るなどを言います。 注 以下の手順は、「タンクに薬剤を作 る」工程を終了し、ポンプが ON 状態であ ることを前提として記述しています。 以下の注意を守ってください: 1. マスター・ブーム・スイッチを OFF に セットする。 • 気温が非常に高い時や乾燥している時 はターフに大きなストレスとなります ので、車両を停止させての散布は行わ ない でください。 2.
作業中にノズルが詰まったら 作業中に詰まりを起こしたノズルは、水を 吹き付けたり歯ブラシなどを使って詰まり を取り除くことができます。 1. 平らな場所に停車し、エンジンを停止 させ、駐車ブレーキを掛ける。 2. マスター・ブーム・スイッチを OFF と し、ついでポンプ・スイッチを OFF に する。 図 20 1. 3. 詰まっているノズルを外し、水を吹き付 けたり歯ブラシなどを使って清掃する。 タンク・ドレン・ハンドル 2. タンクのふた タンク・ドレン・ハンドルの使い方 ノズルの選択 A. ハンドルのベース部についているプ ラスチック製のナットをゆるめる。 ノズル・タレットには3つのノズルを取り 付けておくことができます。必要に応じて 使うノズルを選択できます: B. T字型の握りを引くと排出し始める ので、引き具合で適当な排出量に 調整する。 1. 平らな場所に停車し、エンジンを停止 させ、駐車ブレーキを掛ける。 重要 ハンドルはゆっくり引いてくだ さい。力まかせに引くとタンクの排 出部が壊れる恐れがあります。 2.
7. ポンプのスイッチを ON にし、散布率ス イッチで水圧を上げる。 この作業は平坦な広い場所で行ってくだ さい。 8. マスター・ブーム・スイッチと個別ブー ム・スイッチを ON にする。 1. メイン・タンクに水を一杯に入れる。 2. ブームを搭載している場合にはブーム を下げる。 9. タンク内部の水が全部ノズルから放出 されるまでその場で散布を行う。 3. 駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動 させる。 10.その間に、ノズルの散布パターンを点 検する。 4. スロットル・レバーを散布位置にセッ トする。 11.散布が終了したら、マスター・ブーム・ レバーを OFF とし、ポンプ・スイッチ を OFF とし、エンジンを停止させる。 5. ポンプのスイッチを ON にしてポンプを 作動させる。 12.上記3から11までの作業を少なくとも あと 2 回繰り返して、システム内部を 完全に洗浄する。 6. ブーム・スイッチ 3 つ全部とマスター・ スイッチを ON にする。 7. 散布率調整スイッチを操作して、水圧 計の読みが現在使用しているノズルの 標準水圧になるように調整する(3.
ポンプ タンクの後方に近い左側にあります (図 22)。 図 23 1. ロープ掛けのポイント 図 22 1. 2. ポンプ グリス・ニップル 3. 圧力ダンプナ 図 24 ダンプナの空気圧を調整する 1. ポンプについているダンプナの空気圧は 1bar(15 psi)にセットされています。こ の設定は、ノズルの噴射水圧が1.3~3 bar の場合の最適値です。この水圧範囲以外で ノズルを使用する場合には、ダンプナの圧 力設定を変更する必要があります。 ノズル ダンプナ 1~3 bar(1.4~3.2 kg/cm2) 0~1 bar(0~1 kg/cm2) 3 bar(3.2 kg/cm2)以上 1~3 bar(0~3.
4. 時速 4.8 km/h 以下で牽引する。 5. 牽引が終了したら、バイパス・バルブ を閉じ、7~11 Nm (0.7~1.1 kg.m) の トルクで締めつける。 図 25 1. 牽引用バルブ 重要 バイパスを開かずに牽引するとト ランスミッションを破損します。 2. 牽引ロープを取り付ける。車両前後の ロープ掛けポイントについては図 26 と 図 27を参照。 図 26 1. 車体前部の牽引ポイント 図 27 1. 車体後部の牽引ポイント 3.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 最初の5運転時間後 • 油圧オイルのフィルタを交換する。 最初の8運転時間後 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • 後プラネタリギア・オイルを交換する。 • ファン/オルタネータのベルトを点検する。 最初の50運転時間後 • エンジン・オイルをとオイル・フィルタ交換する(合成オイルを含む)。 最初の200運転時間後 • 前ホイール・ベアリングのグリスパックを行う。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • エアフィルタ、キャップ、バルブを点検する。 エンジン・オイルの量を点検する。 タイヤ空気圧 冷却液の量 油圧オイルの量 取水部ストレーナ(水和剤を使用しているときには間隔を短くする。) 50運転時間ごと • 各ブームの蝶番および各グリス注入部のグリスアップを行う。 • 燃料ラインと接続を点検する。 • バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 100運転時間ごと • エア・クリーナの整備を行う。(ホコリの多い環境で使用しているときには間 隔を短くする。) • タイヤの
整備間隔 400運転時間ごと 整備手順 • • • • • • • • • • • • • • • • 1年ごと アクチュエータ・ロッドのベアリングのグリスアップを行う。 エンジンマニュアルに記載されている1年整備をすべて行う。 燃料タンクの内部を清掃する。 燃料ラインと接続を点検する。 燃料フィルタ/水セパレータを清掃する。 燃料フィルタを交換する。 前ホイール・ベアリングのグリスパックを行う。 プラネタリギア・オイルを交換する。 冷却液点検(メーカーの指示に従って)し、必要に応じて交換する。 油圧オイルを交換する。 バルブ・アセンブリのOリングを点検し、必要に応じて交換する。 ポンプのダイヤフラムを点検し、必要に応じて交換する(Toro正規代理店に 依頼する)。 ダンプナを点検し、必要に応じて交換する(Toro 正規代理店に依頼する)。 ポンプのチェック・バルブを点検し、必要に応じて交換する(Toro正規代理 店に依頼する)。 ブーム・アクチュエータの油圧オイルに空気が混入していないか点検する。 ナイロン製ピボット・ブッシュの点検を行う。 • • • • • • • • • • • アクチュエ
始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第 週 月 火 水 木 金 ブレーキと駐車ブレーキの作動状態 ニュートラル・スイッチの作動状態 燃料残量 エンジン・オイルの量 油圧オイルの量 冷却液の量 エア・クリーナのフィルタ ラジエターとオイルクーラ付近のよごれ エンジンからの異常音 運転操作時の異常音 タイヤ空気圧 オイル漏れなど 油圧ホースや燃料パイプの状態 計器類の動作 アクセルの作動状態 取水部ストレーナ グリスアップ 1 塗装傷のタッチアップ 1 車体を水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちに 要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 33 グリスアップする。 土 日
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させること ができ、危険である。 整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。 整備前に行う作業 スプレーヤのジャッキアップ 保守整備のためにエンジンを掛ける場合に は、車両後部をジャッキアップする必要が あります;後アクスルにジャッキを掛け、 25 mm 程度ジャッキアップしてください。 図 29 1. 車体後部のジャッキアップ・ポイント ジャッキアップされている車体は不安定 であり、外れると下にいる人間に怪我を 負わせる危険が高い。 • ジャッキアップした状態ではエンジ ンを始動しない。 • 車両から降りる時は必ずキーを抜い ておく。 • ジャッキアップした車両には輪止め を掛ける。 車体前部のジャッキアップ・ポイントはア クスルの下の板バネの下です(図 28)。 図 30 1. 車体後部のジャッキアップ・ポイント(2ヶ所) 潤滑 図 28 1.
2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 グリスアップ箇所を以下に列挙しま す:図 31~図 33 図 33 ポンプ(入れすぎないこと) 1. 図 31 グリス・ポイント 各前輪の内側に3ヶ所 1. ブーム蝶番のグリスアップ グリス・ポイント 重要 ブームの蝶番を水洗いした場合に は、蝶番アセンブリから水と異物を完全に 除去し、新しいグリスを塗ってください。 グリスの種類:No.2リチウム系グリス 1. 異物を入れてしまわないよう、グリス・ フィッティングをきれいに拭く。 2. グリス・ガンでグリスを注入する図 34。 図 32 センタリング・アームの両側の、タンクとエンジンの間に それぞれ一つずつ 1.
図 35 1. 2. 3. 図 34 アクチュエータ 4. アクチュエータ・ロッド 5. ブーム・ピボット・ピンのハウ ジング コッター ピン 右ブーム 1. 3. ブームを持ち上げて、ピンを外す (図 35)。ブームをゆっくりと床まで 降下させる。 4. ピンが破損していないか点検し、必要 に応じて交換する。 5. アクチュエータ・ロッドのベアリング端 部を動かしながらベアリング内部にグ リスを注入する(図 36)。はみ出したグ リスはふき取る。 グリス・ニップル 3. はみ出したグリスはふき取る。 4. 各ブーム・ピボットについて上記の作 業を行う。 アクチュエータ・ロッドのベアリン グのグリスアップ 400運転時間ごとまたは1年に1回、ブーム・ アクチュエータ・ロッドのベアリング側端 部にグリスを注入してください。 グリスの種類:No.2リチウム系グリス 1. ブームを散布位置にセットする。 2. ピボット・ピンからコッター・ピンを 抜き取る(図 35)。 図 36 右ブーム 1.
6. ブームを持ち上げて、ピボットをアク チュエータ・ロッドに整列させる。ブー ムを支えながら、ブームのピボットと アクチュエータ・ロッドにピンを通す (図 35)。 7. ピンを入れた状態で、ブームから手を 離し、先ほど外したコッターを使って ピンを固定する。 8. 各アクチュエータ・ロッド・ベアリング について上記の作業を行う。 3. ストラップをゆるめてカバーとボディー (図 37) を分離する。 4. 低圧の圧縮空気(2.8 kg 粉塵を含まな い乾いた空気)を使って、エア・クリー ナ・カバーの内部とフィルタの周囲を 丁寧に清掃する。 5. エンジンの整備 6. エア・クリーナの整備 エアクリーナ本体にリーク原因となる傷が ないか点検してください。本体とカバーが しっかり密着しているのを確認してくださ い。破損したボディーは交換してくださ い。また、使用ごとにバルブ (図 37) をひ ねって、ゴミを落としてください。フィル タの定期整備間隔は100運転時間です。 7. 8. 9.
油量は 2.8 リットル(フィルタ共)です。 以下の条件を満たす高品質なエンジン・オ イルを使用してください: • API 等級規格:CH-4, CI-4またはそれ 以上のクラス • 推奨オイル:SAE 15W40(-18°C 以上) • 他に使用可能なオイル:SAE 10W30 また は 5W30(全温度帯) 図 39 トロのプレミアム・エンジン・オイル (15W-40 または 10W-30)を代理店にてお 求めいただくことができます。パーツカタ ログでパーツ番号をご確認ください。 1. オイル補給口 4. キャップを取り付ける。 5. ディップスティックをしっかり差し込 んで終了。 エンジン・オイルを点検する エンジンにはオイルを入れて出荷していま すが、初回運転の前と後に必ずエンジン・ オイルの量を確認してください。 1. 平らな場所に駐車する。 2.
7. 古いオイルフィルタ(図 41)を外す。 部を清掃してください。タンクの清掃には きれいな燃料を使用してください。 条件次第では軽油は引火・爆発しやす く、火災や爆発を起こすと非常に危険で ある。発火したり爆発したりすると、や けどや火災などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料を こぼさぬよう、補給に際しては漏斗 などの器具を使用する。こぼれた燃 料はふき取る。 図 41 1. オイルフィルタ • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃 料を補給する時は、タンク上面から 約2.5 cm下のレベルを超えて給油しな い。これは、温度が上昇して燃料は 膨張したときにあふれないように空 間を確保するためである。 8. フィルタ・アダプタのガスケットの表面 をきれいに拭く。 9. 新しいフィルタのガスケットにオイル を薄く塗る。 10.
6. エア抜きネジを締めて始動キーを OFF にする。 条件次第では軽油は引火・爆発しやす く、火災や爆発を起こすと非常に危険 である。発火したり爆発したりする と、やけどや火災などを引き起こす。 7. 燃料噴射ポンプのエア抜きネジを開け る (図 43)。 • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料 をこぼさぬよう、補給に際しては 漏斗などの器具を使用する。こぼ れた燃料はふき取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。 燃料を補給する時は、タンク上面 から約2.5 cm下のレベルを超えて 給油しない。これは、温度が上昇 して燃料は膨張したときにあふれ ないように空間を確保するためで ある。 図 43 1. • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、 火花や炎を絶対に近づけない。 燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 8. キーを ON 位置に回す。 • 燃料は安全で汚れのない認可され た容器で保存し、容器には必ず キャップをはめる。 注 燃料ポンプが作動してネジの周囲か ら空気が追い出されてきます。 3. 燃料タンクのキャップの周囲をきれい に拭く (図 42)。 9.
燃料フィルタ/水セパレータから の水抜き 水抜きは毎日おこなってください。 1. 燃料フィルタの下に容器をおく。 2. フィルタ容器下部のドレン・プラグを ゆるめて水や異物を流し出す。 3. 異物が流れ出たらプラグを締める。 注 燃料フィルタは400運転時間ごとに 交換してください。 図 44 1. 4. フィルタ取り付け部の周辺をウェスで きれいにぬぐう。 インライン・フィルタ 2. 燃料フィルタ・水セパレータ 5. ホースからフィルタを抜き取る。 5. フィルタ容器を外して取り付け部をき れいに拭く。 6. 新しいフィルタをホースに取り付け、 クランプで固定する。 6. ガスケットにきれいなオイルを薄く塗 る。 注 フィルタについている矢印がエンジ ン方向を向くように取り付けること。 7.
電圧:12 V, 冷間クランキング電流 690 A @ -18°C バッテリーの取り外し 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ を掛け、ポンプとエンジンを停止し、 キーを抜き取る。 2. バッテリー・リテーナと固定金具を外 す(図 46)。 図 45 1. 液剤散布回路 5. 2. ヘッドライト 6. 3. クルーズ・コントロール 7. 4. パワー 8. 左ブーム・アクチュエータの サーマル・ブレーカ 右ブーム・アクチュエータの サーマル・ブレーカ 未使用;右ブーム側泡マー カー 未使用 図 46 1. バッテリー 2. バッテリー・リテーナ 3.
充電中は爆発性のガスが発生する。 バッテリーの端子に金属製品や車体 の金属部分が触れるとショートを起 こして火花が発生する。それによっ て水素ガスが爆発を起こし人身事故 に至る恐れがある。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリー に火気を近づけない。 3. 車体にバッテリーを取り付ける;「バッ テリーの取り付け」を参照 • バッテリーの取り外しや取り付け を行うときには、端子と金属部を 接触させないように注意する。 バッテリーの保管 • バッテリーの端子と金属を接触さ せない。 本機を30日間以上にわたって格納保管す る場合には、バッテリーを機体から外し て充電してください。充電終了後は、機 体に取り付けて保存しても、機体から外 したままで保存しても構いません。機体 に取り付けて保存する場合は、ケーブル を外しておいてください。温度が高いと バッテリーは早く放電しますので、涼しい 場所を選んで保管してください。バッテ リーを凍結させないためには、完全充電 しておくことが大切です。 • バッテリー押さえは必ず取り付け る。 4. バッテリー端子からプラス・ケーブル (赤)を外す。 5.
プラネタリ・ギア・オイルの交換 8運転時間で初回交換を行い、 その後は400 運転時間ごとに1回に交換してください。 使用するオイルは、 SAE 85W-140 ギア・オ イルです。 1. 平らな場所で、 点検/ドレン・プラグが 一番下の位置(ドレン位置)にくるよ うにして駐車する図 47。 図 49 1. 上の穴(ここからオイルを補 2. 給する) 下の穴 6. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジ ンを停止し、キーを抜き取る。 7. 上の穴から新しい SAE 85W-140オイル を入れる。穴の下のフチまでオイルを 入れる。 図 47 1. 8. 全部のプラグを取り付ける。 オイルを排出するときのドレン・プラグの位置 9. 他のブームについても、上記手順3~ 9を行う。 2. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジ ンを停止し、キーを抜き取る。 10.廃油はリサイクルセンターに持ち込む など適切な方法で処分する。 3. ドレン・プラグの下に容器を置き、プ ラグを外す (図 47)。 前輪のトーインの調整 4.
エンジン停止直後は、冷却液が高温高圧 状態となっている場合がある。エンジン が熱い時にラジエターのキャップを開け ると冷却水が噴出して自分や周囲の人間 に火傷を負う可能性がある。 エンジン停止後、少なくとも15分間程度 待って、エンジンが冷えてからキャッ プを開けること。 図 50 1. 2. タイヤのセンターライン; 後 側 タイヤのセンターライン; 前 側 3. 1. 平らな場所に駐車する。 アクスルのセンターライン 2. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジ ンを停止し、キーを抜き取る。 3. ラジエターのキャップを注意深く開け る (図 52)。 3. 前後の測定値の差が所定範囲にない場 合、タイロッド両端のジャムナットを 外して調整を行う(図 51)。 図 51 1. ジャム・ナット 2. 図 52 タイロッド 1. 2. 4. タイ・ロッドを回して前タイヤを内向き または外向きに調整する。 ラジエターのキャップ 補助タンク 3. 4. 補助タンクのキャップ 補助タンクの上限ライン 4. ラジエター内部と補助タンクの液量を 点検する。 5.
冷却系統の整備 200運転時間ごとに、オイルクーラーとラジ エターの放熱フィンを、圧縮空気で清掃し てください。汚れが激しければより頻繁な 清掃が必要です。 また、冷却液のホースを 点検し、痛んでいれば交換してください。 重要 エンジンが高温の時に水をかけない でください。 重要 エンジンがオーバーヒートしている ときに、ラジエターに冷却液を入れないで ください。エンジンが急冷されて損傷する 可能性があります。 図 53 1. 400 運転時間ごとに冷却液メーカーの指示 に従って冷却液の品質点検を行い、必要に 応じて交換してください。冷却液は水とエ チレングリコール不凍液の50:50混合液、 容量は 5.4 リットルです。 ラジエターのキャップ 3. ラジエターの下に大きな容器をおく。 4. ドレン (図 54) を開いて冷却液を排出 する。 1.
エンジンが回転しているため、冷却液 の温度があがり、圧力が上昇してく る。エンジンが熱い時にラジエター のキャップを開けると冷却水が噴出 して自分や周囲の人間に火傷を負う 可能性がある。 ブレーキの整備が適切に行われていない 状態での運転は極めて危険であり重大な 事故のもとである。 スプレーヤを運転する時は事前に必ずブ レーキの作動状態を点検し、必要に応じ て調整を行うこと。 必ず防具を使用し、安全に十分注意 して作業すること。 ブレーキの調整 11.冷却液の温度が上昇した状態で、ラジエ ターをキャップの縁まで一杯に満たす。 ブレーキの調整状態は毎日点検してくださ い。ペダルを踏んでから抵抗を感ずるま での距離(遊び)が 25 mm 以上になったら 調整してください。 1. 平らな場所で、ポンプを停止、エンジ ンを停止してキーを抜き取る。 2. 駐車ブレーキを掛ける。 3. 車両が動き出さないよう、輪止めを掛 ける。 4. 駐車ブレーキを解除する。 5. ブレーキ・ケーブルの車両前端側にあ る前ナットをゆるめる (図 55)。 12.
ベルトの整備 油圧系統の整備 走行ベルトの整備 油圧オイルを点検する 100 運転時間ごとに点検を行ってくださ い。必要に応じてベルトを交換してくだ さい。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ を掛け、ポンプとエンジンを停止し、 キーを抜き取る。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ を掛け、ポンプとエンジンを停止し、 キーを抜き取る。 2. ポンプを停止、エンジンを停止して キーを抜き取る。 3. 油圧オイルタンクの注油口周辺をきれ いに拭き、キャップを外す (図 57)。 2. ベルト中央部を上から 10 kg 程度の力 で押してたわみの大きさを調べる。 注 10~12 mm 程度のたわみが出るのが 適正である。たわみが適正でない場合 には 3へ進む。たわみが適正であれば、 ベルトの点検は終了する。 3. ブレースをエンジンに固定しているボル ト、およびオルタネータをブレースに固 定しているボルトをゆるめる (図 56)。 図 57 1. 油圧オイルタンクのキャップ 重要 このオイルの点検や給油に際して は、内部に異物を入れぬよう細心の注 意を払ってください。 4.
油圧フィルタの交換 8. エンジンを始動して2分間運転し、シ ステム内のエアをパージする。エンジ ンを停止し、タンクの油量を点検し、 オイル漏れがないか調べる。 5運転時間で初回交換を行い、その後は800 運転時間ごとに交換してください。 Toro 純正フィルタ(P/N 54-0110)をご使 用ください。 9. フィルタはリサイクルセンターに持ち 込むなど適切な方法で処分する。 重要 純正品以外のフィルタを使用すると 関連機器の保証が適用されなくなる場合が あります。 油圧オイルの交換 使用するオイルは Mobil DTE15M 油圧オイ ルまたは同等品、容量は 40.1 リットル です。 高温の油圧オイルに触れると激しい火 傷を負う。 重要 純正品以外のフィルタを使用すると 関連機器の保証が適用されなくなる場合が あります。 油圧オイル関係の整備を行う時は、必ず オイルの温度が十分に冷えているのを確 かめてから行うこと。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ を掛け、ポンプとエンジンを停止し、 キーを抜き取る。 2.
6. 給油口から約 40.1 リットルのオイル (Mobil DTE 15M または同等品)を入 れる。 7. エンジンを始動させ、3~5分間のアイ ドリングを行ってオイルを全体に行き 渡らせ、内部にたまっているエアを逃 がす。 8. エンジンを停止し、タンクの油量を点 検し、オイル漏れがないか調べる。 9. 廃油はリサイクルセンターに持ち込む など適切な方法で処分する。 ポンプの保守 ポンプの点検 400運転時間ごとおよび/または1年に1回、 Toro 代理店に依頼して、以下の項目につ いてポンプの内部点検を行ってください: • ポンプのダイヤフラム • ダンプナ・ブラッダ • ポンプのチェック・バルブ・アセンブリ 必要に応じて部品の交換を行ってくださ い。 油圧ラインとホースの点検 毎日、 油圧ホースと油圧ラインを点検し、 漏れ、 折れ、 サポートのゆるみ、 磨耗や腐 食があれば交換してください。修理不十分 のまま運転しないでください。 ダンプナの空気圧を調整する ポンプについているダンプナの空気圧は 1bar(kg/cm2)にセットされています。こ の設定は、ノズルの噴射水圧が1.
ブーム・アクチュエータの緊急時 手動操作 注 前後左右は通常の運転位置を基準にし て記述しています。 手動リリーフ・バルブを操作することに より、ブームが急に動いて自身や周囲の 人間にケガをさせる危険がある。 • 手動リリーフ・バルブはゆっくりと注 意深く操作すること。 図 60 1. • 周囲に人や障害物がないこと、また ブームの作動半径内に人がいないこ とを確認すること。 アクチュエータ、右ブーム 2. 手動リリーフ・バルブ 注 機体の左右で反対向きになる関係 上、左ブーム・アクチュエータの手動リ リーフ・バルブはアクチュエータの前面 にあり、右ブーム・アクチュエータの手 動リリーフ・バルブはアクチュエータの 後面についています。 電源が入ったままで手動リリーフ・バル ブを操作すると、アクチュエータの作動 でブームが急に動いて自身や周囲の人間 にケガをさせる危険がある。 2.
図 62 1. 取水部ホース 2. リテーナ 3. タンクからホースを外す (図 62)。 4. 取り付け穴からストレーナを取り出す (図 63)。 図 61 1. 2. 3. ピボット・ピン ボルト ナット 4. 5. ナイロン製ブッシュ ピボット・ブラケット 4. センター・フレームからブーム&ピボッ ト・ブラケット・アセンブリを取り外す とナイロン製ブッシュが見える。 5. ナイロン・ブッシュを取り外し、ピボッ ト・ブラケットの前面および後面側から 見て点検する (図 61)。磨耗したり破損 したりしている場合は交換する。 6. ナイロン製ブッシュに少量のオイルを 塗り、ピボット・ブラケットに取り付 ける。 7. センター・フレームにブーム&ピボット・ ブラケット・アセンブリを取り付け、開 口部を整列させる (図 61)。 8. ピボット・ピンを取り付け、先ほど取り 外したボルトとナットで固定する。 図 63 1. 取水部ストレーナ 5. 流水でストレーナを洗浄する。 6. 取り付け穴にぴったり合わせてスト レーナを取りつける。 各ブームについて上記の作業を行う。 7.
保管 B. エンジンを停止させる。 C. 新しいきれいな燃料を使って燃料タ ンクを洗浄する。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ を掛け、ポンプとエンジンを停止し、 キーを抜き取る。 D. 燃料関係のフィッティングを確実 に固定する。 2. エンジンのシリンダ・ヘッドや冷却フィ ン、ブロア・ハウジングをふくめた車両 全体を洗浄する。 12.スタータ・モータを使ってクランクを 回転させて内部にオイルを十分に行き 渡らせる。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うこと ができます。ただし高圧洗浄器は使用 しないでください。高圧の水で洗浄す ると電気系統やグリス部へ水が浸入す る恐れがあります。また、コントロー ル・パネルやヘッドライド、エンジ ン、バッテリー部に大量の水をかけな いようにしてください。 13.
故障探究 問題 スタータがクランキングしな い。 考えられる原因 対策 1. レンジ・セレクタがニュート 1. ブレーキ・ペダルを踏み ラルに入っていない。 込み、レンジ・セレクタを ニュートラルにセットする。 2. 配線のゆるみ、腐食など。 2. 3. ヒューズが飛んでいる、ゆ 3. るい、など。 4. 4. バッテリーが上がってい る。 5. 安全装置の故障。 5. 6. スタータやスタータソレノ 6. イドの故障。 7. エンジン内部の焼き付き。 7. クランキングするが始動しな い。 始動するがすぐ止まる。 配線を点検修正する。 ヒューズを点検交換する。 バッテリーを充電または 交換する。 代理店に連絡する。 代理店に連絡する。 代理店に連絡する。 1. ガス欠 1. 良質の燃料を補給する。 2. 燃料に水が混入または燃 料が粗悪。 3. 燃料ラインが詰まってい る。 4. 点火コードが外れている。 5. 点火プラグの損傷や汚 れ。 6. 点火リレーの不良。 7. 点火装置の不良。 2. 燃料タンク内部を清掃して きれいな燃料を入れる。 3. 洗浄または交換する。 1.
問題 始動するがノッキングを起こ したり着火不良である。 考えられる原因 1. 燃料に水が混入または燃 1. 燃料タンク内部を清掃して きれいな燃料を入れる。 料が粗悪。 2. 点火コードがゆるい。 3. 点火プラグの損傷。 4. 配線のゆるみなど。 5. エンジンがオーバーヒー トしている。 アイドリングできない。 エンジンがオーバーヒートし ている。 対策 2. 点火コードを正しく取り付 ける。 3. 点火プラグを交換する。 4. 配線の接続状態を点検修 正する。 5. 参照;エンジンのオーバー ヒート 1. 燃料タンクの通気口が詰 まっている。 1. 燃料キャップを交換する。 2. 燃料に水が混入または燃 料が粗悪。 3. 点火プラグの損傷。 4. キャブレターのアイドル流 路が詰まっている。 5. アイドル調整ネジの調整 ミス。 6. 燃料ポンプの故障。 7. 圧縮不良 8. エアクリーナのエレメント が汚れている。 2. 燃料タンク内部を清掃して きれいな燃料を入れる。 3. 点火プラグを交換する。 4. 代理店に連絡する。 5. 代理店に連絡する。 6.
問題 エンジンのパワーが出ない 考えられる原因 対策 1. エンジン・オイルの量が不 1. オイルを適量に調整する。 適切。 2. エアクリーナのエレメント が汚れている。 3. 燃料に水が混入または燃 料が粗悪。 4. エンジンのオーバーヒー ト。 5. 点火プラグの損傷や汚 れ。 6. 燃料タンクの通気口が詰 まっている。 7. 圧縮不良 2. 洗浄または交換する。 1. エンジン固定ボルトがゆ るい。 1. 固定ボルトを締め付ける。 2. エンジン自体のトラブル。 2. 代理店に連絡する。 エンジンが咳き込むあるいは 止まって前進後退できない、 または速度がでない。 1. 駐車ブレーキが掛かって いる。 1. 駐車ブレーキを解除する。 前進も後退もできない。 1. レンジ・セレクタがニュート 1. ブレーキを踏み込み、レン ラルになっている。 ジ・セレクタを適正ギアに セットする。 異常振動・異常音 2. 駐車ブレーキが解除され ていない。 3. トランスミッションの故障。 4. コントロール・リンクの調 整不良。 5. 駆動シャフトかハブのキー が破損。 56 3.
問題 ブームから散布しない。 考えられる原因 対策 1. ブーム・バルブの配線不 良 1. バルブを手動でOFFに戻 す。配線を外して接点部 の点検清掃をする。 2. ヒューズが飛んでいる。 2. ヒューズを点検し、必要に 応じて交換する。 3. ホースを修正または交換 する。 4. 正しく調整する。 3. ホースが折れている。 4. ブーム・バイパス・バルブ の調整不良。 5. ブーム・バルブの破損。 6. 電気系統の故障。 5. 代理店に連絡する。 6. 代理店に連絡する。 散布がとまらない。 1. バルブの破損。 1. 散布中止、ポンプを止め、 エンジンを切る。ブーム・ バルブ下部のリテーナを 取り、内部のモータとステ ムを取り出す。部品を点 検し不良品を交換する。 ブーム・バルブから液洩れ する。 1. Oリングの劣化 1. 散布中止、ポンプを止め、 エンジンを切る。バルブ を取り出してOリングを交 換。 ブームを ON にすると水圧が 下がる。 1. ブーム・バイパス・バルブ の調整不良。 1. 正しく調整する。 2. バルブ内部に異物。 2.
図面 (Rev.
(Rev.
Toro 一般業務用機器の品質保証 2年間品質保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社であるToro ワランティー社は、両社の 合意に基づき、Toro 社の製品(「製品」と呼びます)の材質上または 製造上の欠陥に対して、2年間または1500運転時間のうちいずれか 早く到達した時点までの品質保証を共同で実施いたします。この品 質保証の対象となった場合には、弊社は無料で「製品」の修理を行 います。この無償修理には、診断、作業工賃、部品代、運賃が含ま れます。保証は「製品」が納品された時点から有効となります。 • • イン、点火プラグ、キャスタホイール、タイヤ、フィルタ、ベルト などを言います。 外的な要因によって生じた損害。外的な要因とは、天候、格納条 件、汚染、弊社が認めていない冷却液や潤滑剤、添加剤の使 用などが含まれます。 通常の使用にともなう「汚れや傷」。通常の使用に伴う「汚れや 傷」とは、運転席のシート、機体の塗装、ステッカー類、窓などに 発生する汚れや傷を含みます。 アワー・メータを装備している機器に対して適用します。 部品 保証請求の手続き 保証修理が必要だと思われた場