Form No. 3359-968 Rev A Multi-Pro 5700-D タ ー フ ・ ス プ レ ー ヤ 41582— —シ リ ア ル 番 号 280000001 以 上 モ デ ル 番 号 41582 G005648 製品の登録は: www.Toro.com.
警告 カリフォルニア州 65号 号決 議 に よ る 警 告 第 65 この製品のエンジンからの排気やその成分 はカリフォルニア州では発ガン性や先天性 異常を引き起こす物質とされています。 重要 このエンジンにはスパーク・アレスタが 装着されていません。カリフォルニア州の森林 地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用す る場合には、法令によりスパーク・アレスタの 装着が義務づけられています。他の国や地域に おいても、法令によりスパーク・アレスタの装 着が義務づけられている場合があります。 図1 1.
目次 燃料系統の整備 .......................38 燃料ラインと接続の点検 ..............38 燃料系統からのエア抜き ..............38 インジェクタからのエア抜き ...........39 燃料タンクの内部清掃 ................39 燃料フィルタの整備 ..................40 電気系統の整備 .......................41 ヒューズの交換......................41 バッテリーの整備 ....................41 走行系統の整備 .......................43 タイヤ空気圧を点検する ..............43 タイヤとホイールの点検 ..............43 プラネタリ・ギア・オイルの交 換 ...............................43 前輪のトーインの調整 ................44 冷却系統の整備 .......................45 冷却液の量を点検する ...........
安全について 貼付されている注意書きなどの内容をオペ レータが十分理解するようにしてください。 • 特殊な場所(例えば斜面)のための作業手順 や安全確認規則を作り、全員がそれを守っ て作業を行うよう徹底してください。 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりする と、人身事故につながります。事故を防止する ため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください。 これは「注意」、「警告」、「危険」など、人 身の安全に関わる注意事項を示しています。こ れらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身 事故が発生することがあります。 薬剤の安全管理 この機械の運転、管理、保守に関わる方々は、 以下のような安全関連規格・規則についての知 識をお持ちになると有利です(下記住所に英語 資料を請求することができる)。 この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植 物、土壌などに危険を及ぼす可能性がある ので取り扱いには十分注意すること。 • 自分自身の安全を守るために、農薬を取 り扱う前に、容器に張ってあるラベルや 安全データ・シートなど取り扱い上の注 意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの 指示
• いつでも、特に薬剤タンクに薬液を作ると きに、真水を手元に用意してください。 • 薬剤を取り扱い中は、飲食や喫煙をしない でください。 • 作業終了後は直ちに手足や露出部をよく 洗ってください。 • 使用しなかった薬液や薬剤容器は、メー カーや地域の規則に従って適切に廃棄して ください。 • 薬剤や薬剤からの蒸気は危険です。絶対に、 タンクの中に入ったり、頭を入れたり、タン クの上に顔をさらしたりしないでください。 • • • 運転の前に • 本機をご使用になる前に必ずこのマニュア ルをお読みになり、内容をよく理解してく ださい。 絶 対 に運転させないでください。 • 子供には絶 • 大人であっても、 オペレーターズマニュアル 絶対 をよく読んで理解している方以外には絶 に運転させないでください。 訓練を受け、許 可されている人以外には運転させないでく ださい。肉体的、 精神的に十分な能力のない 方には運転させないでください。 • 本機は一人乗り車両であり オ ペ レ ー タ 以外 の乗員を乗せることはできません。スプレー 絶対 に 人を乗せないでください。 ヤには絶 絶対に • アルコールや薬
• 安全への注意がおろそかになると、転倒な ど思わぬ事故となり、けがや死亡など重大 な結果を招きます。運転は常に慎重に。転 倒や暴走事故を防止するために以下の点に ご注意ください: – バンカーや川、減速ランプ、不案内な場 所、地形や地表状態が一定しない場所な どでは必ず減速し、安全距離を取り、十 分な注意をはらう。 – 隠れた穴などの見えない障害に警戒を 怠らない。 – ぬれた場所、悪天候時、満載状態など での運転には十二分の注意を払う。満載 状態では停止距離が長くなることを忘れ ずに。 – 急停止や急発進をしないこと。後退から 前進、あるいは前進から後退への切り替 えは、完全に停止する。 – 旋回するときは必ず速度を落とす。急旋 回など突然の操作は、その後の制御が不 安定になりやすく事故のもとであるから 行わない。 – バックする際には必ず後方を確認し、人 がいないことを確かめる。後退時は速度 を落とす。 – 道路付近で作業するときや道路を横断 するときは通行に注意する。歩行者や他 の車両に対し、常に道を譲る心掛けをも つ。本機は公道や高速道路を走行するた では な い 。右左折などの進路 めの車両で 表
保守 • 斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止 は避けてください。下り坂では平地に比べて 停止に長い距離が必要になります。どうし ても斜面で停止しなければならない場合に は、急停止による転倒の危険を避けるために 慎重に車両を制御してください。バックで 斜面を下っているときに急ブレーキを掛け ると後ろに転倒する危険が高くなります。 • 許可を受けた有資格者以外には保守、修 理、調整、点検などの作業をさせないでく ださい。 • 整備・調整作業の前に、 車体が完全に洗浄 され、薬剤成分が十分に落とされているこ とを必ず確認してください。 • Toro では、本機を斜面で使用する場合に は、ROPS (横転保護バー)の取り付けを強 くお勧めしています。ROPS を取り付けてい る場合には必ずシートベルトを着用してく ださい。 • 整備・調整作業の前には、誤って他人がエン ジンを始動することのないよう、必ずエン ジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、始動ス イッチからキーを抜いておいてください。 • ボルト、ナット、ネジ類は十分に締めつけ、 常に機械全体の安全を心掛けてください。 • ラフ、凹凸のある場所、縁
このような使い方をすると製品保証が適用 されなくなります。 安全ラベルと指示ラベル 以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。読めなく なったものは必ず新しいものに貼り替えてください。 94-3353 1. 手を押しつぶされる危険 ― 手を近づけないこと。 93-0688 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと。 劇薬による火傷や吸入による危険 ― 手、皮膚、目、鼻の保 護をおこなうこと。 94-7171 1. ヘッドライト 114-9600 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 100-8619 93-6681 1. 1. 手足の切断の危険 ― ファン;可動部に近づかないこと。 スプレー ON 2. スプレー OFF 104-7628 1. 114-9600 1. オペレーターズマニュアル を読むこと オペレーターズマニュアル を読むこと 107-8722 93-6687 1. 1.
104-9129 1. 警告 - オペレーターズマ ニュアル を読むこと 4. ON 2. 3. ロックして ON クルーズ・コントロール 5. OFF 105-7506 1. オペレーターズマニュアル を読むこと 2. エンジン ― 停止 3. ON 4. エンジン ― 予熱 5. エンジン ― 始動 106-5217 106-1355 1. 1. 高速 2. 無段階調整 3. 低速 4. ON 5. OFF 6. 自動 7. 手動 8. 左ブーム側泡マーカー 9. 右ブーム側泡マーカー 10. 左ブーム 11. センター・ブーム 警告 ― タンクに入らないこと 106-5016 1. 2. 3. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと。 感電危険 ― 頭上の電線に注意。 ブームが当たると危険 ― 周囲の人を十分に遠ざけること。 9 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21.
6-5517 1. 警告 ― 高温部に触れないこと。 107-8720 1. 107-8666 1. 2. 3. 打撲や手足切断の危険 ― 乗り込みながらや降りかけながら エンジンを始動してはならない。必ず運転席に着席し、駐車 ブレーキを掛け、キーを挿入して始動位置に回す。 オペレー ターズ・マニュアル を読むこと。 牽引部 ロープ掛けのポイント 警告 ― オペレーターズマニュアル を読むこと 107-8723 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと 転落の危険 ― タンクに乗らないこと。乗車中は車外に手足 を出さないこと。 3. 転倒の危険 ― 高速走行時の急旋回禁止;ターンはゆっくりと。 4. エンジンの停止方法:ブレーキを踏み、ギアをニュートラル にし、駐車ブレーキを掛け、ブレーキ・ペダルから足を離し、 エンジンを停止させ、キーを抜き取る。 1. 2. 107-8667 1. 2. 3. ジャッキアップ ジャッキアップ個所 警告 ― ジャッキアップに関する詳しい情報は オペレーター ズマニュアル を参照のこと。 107-8721 1.
107-8732 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと ラグ・ナットを 102-122 N•m (10.5-12.0 kg.m)にトルク締め すること。 107-8724 1. 走行 2. ペダル上部を前に踏み込 むと前進。 3. ペダル下部を後ろに踏み 込むと後退。 4. 踏み込みを深くするとス ピード上昇。 108-3293 1. ヒューズに関する詳しい情 報は オペレーターズマニュ アル を参照のこと。 2. 30A ヒューズ;左ブーム昇 降用 3. 30A ヒューズ;右ブーム昇 降用 4. 20A ヒューズ;泡マーカー用 107-8725 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと 転倒の危険 ― 12度以上の斜面を高速で横切らないこと。12 度以上の斜面を高速で登らないこと。 107-8726 1. 打撲や手足の切断の危険 ― 車両走行中の乗り降り禁止。 乗り降りは必ず完全停止してから。 107-8731 1. 2. 警告 - オペレーターズマニュアル を読むこと ラグ・ナットを75-102 N•m (7.6-10.3 kg.
組み立て 付属部品 すべての部品がそろっているか、下の表で確認してください。 手順 内容 数量 用途 1 必要なパーツはありません。 – ブーム蝶番スプリングを点検します。 2 始動キー オペレーターズマニュアル エンジンマニュアル パーツカタログ オペレータのためのトレーニング資料 登録カード 納品前検査証 2 1 1 1 1 1 1 実際に運転を始める前に、マニュアル を読みトレーニング資料をご覧になって ください。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 重要 スプレーヤはノズルを取り付けなければ使用できません。代理店と相談の上、適切なキット 類 を 取 り 付 け て く だ さ い 。 ( Pro Control™ シ ス テ ム を 搭 載 し て い な い 場 合 ) 、 ブ ー ム と ノ ズ ル を 取り付けたら、使用する前にブーム・バイパス・バルブの調整を行う必要があります;これはど の ブ ー ム を OFF に し て も 単 位 面 積 あ た り の 散 布 量 が 変 わ ら な い よ う に す る た め の 調 整 で す 。 「 運 転操作」
4. 左右両方の蝶番の各スプリングについて上 記の手順を行う。 5. ブームを移動走行位置(X字に組んだ状態) とする。詳細については、「運転」の章の 「ブームの操作」を参照。 2 製品をよく知る この作業に必要なパーツ 2 始動キー 1 オペレーターズマニュアル 1 エンジンマニュアル 1 パーツカタログ 1 オペレータのためのトレーニング資料 1 登録カード 1 納品前検査証 手順 1. マニュアルを読む。 2. オペレータ用トレーニング資料を見る。 3. 日本のお客様は Toro への返送はご不要で す。 4.
製品の概要 2 1 4 6 7 9 10 3 8 12 5 11 G002197 図4 1. 2. 3. オペレータ乗車位置 同乗者乗車位置 ヘッドライト 4. 5. 6. 7. 8. 9. 薬剤タンク 燃料タンク 逆流防止ホース取り付け口 タンクのふた ポンプ 真水タンク 10. 11. 12. ポンプ水圧ダンプナ バッテリー タンク・ドレン 図5 1. 左ブーム 3. 右ブーム 5. 2. センター・ブーム 4. 移動走行用ブーム・クレー ドル 6. 14 ブーム・コントロール・シリン ダ バルブ・クラスタ 7. 油圧オイル・タンク 8.
各部の名称と操作 図6 1. 2. 3. ハンドル マスター・ブーム・スイッチ 水圧計 4. 5. 6. 7. 8. 9. ダッシュ制御部 走行ペダル スプレーヤ制御部 走行ペダル スロットル・レバー オペレータ乗車位置 同乗者乗車位置 ンをフルスロットル(FAST位置)にして走行ペ ダルを一杯に踏み込みます。 走行ペダル (図 7) は、前進と後退の2つの 働きがあります。右足のつま先とかかとで操 作し、ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏 み込むと後退です。ペダルから足を離せば車両 は減速、停止します。 注 タンクに液剤を積んでいるときや斜面を登る ときなどにフルパワーが欲しい時には、エンジ ンをフルスロットル(FAST位置)にして走行ペ ダルを浅く踏み込み、エンジンの高速回転が落 ちない程度にゆっくり走ってください。 ブレーキ・ペダル ブレーキ・ペダル(図 7)は、スプレーヤを減速 させたり停止させるのに使用します。 ブレーキの整備が適切に行われていない状 態での運転は極めて危険であり重大な事故 のもとである。 図7 1. 2. 走行ペダル ブレーキ・ペダル 3. 4.
けておいてください。ブレーキ・ペダルを十分 に踏み込んだ状態で、駐車ブレーキ・ペダルを 踏み込めば駐車ブレーキが掛かります。駐車ブ レーキ・ペダルをもう一度踏み込むと解除され ます。急な斜面に停車する場合には、駐車ブ レーキを掛けた上で、谷側のタイヤに輪止めを 掛けてください。 スロットル・レバー スロットル・レバーは運転席と助手席の間のコ ントロール・パネルにあり (図 8)、エンジンの 速度を制御します。前に倒すとエンジン回転速 度が速くなり、 後ろに引くと遅くなります。 図9 1. 2. 水圧計 始動スイッチ 3. 4. 走行ペダル固定スイッチ ヘッドライト・スイッチ 水圧計 水圧計 (図 9).はダッシュボードにあります。 散布システムの水圧を psi とkPa で表示しま す。 クルーズ・コントロール・スイッチ クルーズ・コントロール・スイッチ (図 9) を 操作すると、走行ペダルをそのときの踏み込み 状態にロックします。これにより、平らな場所 ではペダル操作をしなくとも一定速度で走行 することができます。 図8 1.
図 12 図 10 1. アワー・メータ 2. オイル圧とバッテリー警告 灯 3. 1. 冷却水温度警告灯とグロー プラグインジケータ マスター・ブーム・スイッチ ブーム・スイッチ ブーム・スイッチは運転席右側、コントロー ル・パネルにあります (図 13)。ブームごと にレバーがあり、前を押すと ON、後ろを押す と OFF となります。ONの時にはそのスイッチ のランプが点灯します。マスター・ブーム・ス イッチと連動しており、マスター側がONの時に のみ散布が可能です。 燃料計 燃料計は、車体の左側、燃料タンクの上面 (図 11) にあり、タンク内部の燃料残量を表 示します。 図 11 1. 燃料計 図 13 マスター・ブーム・スイッチ 1. 個別ブーム・スイッチ:左、 中、右 2. ポンプ・スイッチ 3. 散布率調整スイッチ 運転席の床にあり、左足で操作するスイッチで す。散布の開始と停止を行うスイッチです。こ のスイッチで、散布動作全体のオン・オフ制御 を行います(図 12)。 17 4. 撹拌 5.
ポンプ・スイッチ 運転席右側、コントロール・パネルにありま す(図 13)。前に押すとポンプが始動、後ろに 押すと停止します。ONの時にはそのスイッチの ランプが点灯します。 重要 ポンプ駆動部を保護するために、ポンプ のスイッチを入れる時にはエンジンをロー・ア イドルにしてください。 散布率調整スイッチ 図 14 散布率調整スイッチ (図 13) は運転席右側の コントロール・パネルにあります。前に倒して 保持すると散布水圧が上昇し、後ろに倒して保 持すると水圧が下がります。 1. 攪拌バルブ 2.
仕様 1 注 仕様および設計は予告なく変更される場合 があります。 G002204 1,225 kg 標準スプレー・システム搭載時 重量(液剤とオペレータを含ま ず) 1,225 kg 標準スプレー・システム搭載時 重量(液剤とオペレータを含む) 2,560 kg 最大車両重量(平坦地で) 2,960 kg タンク容量 図 15 1. ベース重量 逆流防止補給口 タンクのふた タンク上部の中央にあります。開けるには、ま ずエンジンを停止させ、ふたの前半分を左に回 して上に開きます。この状態でストレーナを取 り外すことができます。閉める時には、ふたを 閉じて右に回します。 1135.6 リットル 標準散布ブームをX字型に組ん だ状態での全幅 189 cm 全長(標準スプレー・システム を含む) 391 cm 全長(標準スプレー・システムを 搭載時、ブームたたんだ状態 での長さ) 442 cm 全高(標準スプレー・システム を含む) 146 cm 全高(標準スプレー・システムを 搭載時、たたんだブームの先 端までの高さ) 231 cm 地上高 18.
運転操作 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 安全第一 このマニュアルに記載されている安全上の注 意やステッカーの表示内容を良く読んでくだ さい。この機械についてよく知っておくこと があなた自身や周囲の人を事故から守ること につながります。 図 17 初めて運転する前に 1. エンジン・オイルを点検する オイル補給口 4. キャップを取り付ける。 エンジンにはオイルを入れて出荷しています が、初回運転の前と後に必ずエンジン・オイル の量を確認してください。 5. ディップスティックをしっかり差し込ん で終了。 1. 平らな場所に駐車する。 タイヤ空気圧を点検する 2. 助手席の下にあるディップスティックを抜 き、ウェスで一度きれいに拭く (図 16)。 ディップスティックを、チューブの根元ま でもう一度しっかりと差し込む。ディップ スティックを引き抜いて油量を点検する。 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧 を点検してください。適正圧は 124 kPa(1.
• 燃料と直接接触する部材、すなわちシー ル、ホース、ガスケットなどの経時劣化が 早まる可能性がありますから、適切に点検 してください。 燃料を補給中、静電気による火花がガソリ ンに引火する危険がある。発火したり爆 発したりすると、やけどや火災などを引 き起こす。 • バイオディーゼル混合燃料に切り替えてか らしばらくの間は燃料フィルタが目詰まり を起こす可能性があります。 • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • バイオディーゼルについて更に詳しい情報 は、代理店にお問い合わせください。 • 車に乗せたままの容器に燃料を補給しな い。車両のカーペットやプラスチック製 の床材などが絶縁体となって静電気の逃 げ場がなくなるので危険である。 燃料を補給する 燃料タンク容量は約 40 リットルです。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、 車輪を地面に接触させた状態で給油を 行う。 注 燃料タンクのキャップが燃料計になってい ます。時々残量を点検してください。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わ なければいけない場合には大型タンク のノズルからでなく、小型の容器から 給
上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発 する前に整備士や上司にその旨を伝えてくだ さい。現場により、上記以外の項目の点検を 指示されることもあります。 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火 災や爆発を起こすと非常に危険である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 スプレーヤを運転する • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこ ぼさぬよう、補給に際しては漏斗など の器具を使用する。こぼれた燃料はふ き取る。 エンジンの始動手順 1. 運転席に着席し、走行ペダルから足を離す。 2. 駐車ブレーキが掛かっていることを確認す る。 走行ペダルがニュートラル位置、 スロッ トルが SLOW 位置にあることを確認する。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を 補 給 す る 時 は 、 タ ン ク 上 面 か ら 約 25 mm 下のレベルを超えて給油しない。これ は、温度が上昇して燃料は膨張したとき にあふれないように空間を確保するた めである。 3.
クルーズ・コントロールの設定 • 意識的に速度を変えながら走行する。急発 進や急停止をしない。 • 初期整備については「保守」の章を参照 する。 走行ペダルから足を離したままでグルー ズ ・ コ ン ト ロ ー ル の ス イ ッ チ を OFF に す る と、車両が急停止し、自身や周囲の人に怪 我をさせる可能性がある。 薬剤散布 マルチプロ・スプレーヤの運転は、薬剤を作 る、現場に散布する、タンク内部を洗浄する、 という3つの作業から成り立っており、この 3つの作業を必ず連続して行っていただくこと がスプレーヤの故障防止上非常に重要です。 つまり、前夜に薬液を作って翌日に散布する というようなことをしてはいけません。この ようなことをすると、薬液が分離分解するな どして効果が上がらない、散布装置を損傷す るなどの恐れがでてきます。 ク ル ー ズ ・ コ ン ト ロ ー ル の ス イ ッ チ を OFF にする時は必ず走行ペダルに足をのせて おくこと。 1. 前進走行で希望のスピードまで速度を上げ る;走行方法はこのページ左欄を参照。 2.
真水タンクに水を入れる 重要 タンクには必ずきれいな真水を先に入 れてください。空のタンクに薬剤の原液を 直接入れないでください。 薬剤タンクに薬液を作る前に、必ず真水を用 意してください。 5. エンジンを始動し、ポンプ・スイッチを ON 位置にセットし、スロットル・レバー を高速側に動かす。 メイン・タンクの左後方にあります(図 19)。 誤って薬液を目や皮膚に付けてしまったときに 直ちに洗い流し行うことができます。 6. 撹拌スイッチを ON 位置にする。 コックのレバーをひねれば水が出ます。 重 要 Toro の ス プ レ ー ・ シ ス テ ム で 水 和 剤 を 使用する場合には、バケツなどで一度泥状 に溶いてからタンクに投入してください。 ぬるま湯を使うとうまくいきます。この作 業を行わないと、タンクの底に水和剤が沈 着し、撹拌されなくなったり、フィルタを 詰まらせたりといったトラブルが発生す る恐れがあります。 7. 薬剤ラベルに記載されている通りの適正量 の薬剤原液をタンクに入れる。 8. 所定量の水をタンクに補給する。 ブームの操作 図 19 1. 2.
停止モードで作業中にターフを傷 つけないために 重要 移動走行を行う場合は必ずブームをX字 型に組んでクレードルにセットしてくださ い。これ以外の位置ではブームが破損する恐 れがあります。 重要 スプレーヤを停止させた状態で作業中 に、エンジンやラジエター、マフラーなどか らの熱が原因でターフを傷めてしまう可能性 があります。停止モードとは、走行しないで 撹拌だけを行う、ハンドガンで手撒きする、 歩行型ブームで手撒きするなどを言います。 ブームをクレードルに戻すには、ブームを一旦 散布位置まで下げ、そこから再び移動走行位置 に戻してください。保管中にアクチュエータの ロッドが破損するのを防止するため、ブーム・ シリンダが完全に縮んだのを確認する。 以下の注意を守ってください: • 酷暑の時期や極めて乾燥している時期には ターフが大きなストレスを受けているので、 避け る 。 ターフ上に停止して散布するのは避 ター フ の 上 • 停止モードで作業する時には、タ に 停 止 し な い ようにする。可能な限り、 カートパスなどに停車する。 停車 時 間 を で き • ターフ上に停車する時は、停 る だ
2. マスター・ブーム・スイッチを OFF とし、 ついでポンプ・スイッチを OFF にする。 3. 詰まっているノズルを外し、水を吹き付け たり歯ブラシなどを使って清掃する。 ノズルの選択 ノズル・タレットには3つのノズルを取り付け ておくことができます。必要に応じて使うノ ズルを選択できます: 1. 平らな場所に停車し、エンジンを停止さ せ、駐車ブレーキを掛ける。 図 20 2. マスター・ブーム・スイッチを OFF とし、 ポンプ・スイッチを OFF にする。 1. 3.
3. 排出が完全に終了したら、ドレン・バルブを フレームに取り付けてリンチ・ピンで元通り に固定し、バルブを閉じる (図 21)。 4. タンクに少なくとも 190 リットルの水を入 れてふたを閉める。 スプレーヤを始めて使用する前やノズルを交 換した後には、ブーム・バイパス・バルブの 調整を行う必要があります;これはどのブー ムを OFF にしても散布量が変わらないように するための調整です。 注 必要に応じて洗浄剤や中和剤を使用して ください。ただし、最後のすすぎには真水 で行ってください。 5. 各ブームを開いて散布状態にセットする。 6. エンジンを始動し、スロットルを高速に セットする。 7. 撹拌スイッチが ON 位置にセットされてい ることを確認する。 8. ポンプのスイッチを ON にし、散布率ス イッチで水圧を上げる。 9. マスター・ブーム・スイッチと個別ブーム・ス イッチを ON にする。 10.タンク内部の水が全部ノズルから放出され るまでその場で散布を行う。 11.その間に、ノズルの散布パターンを点検 する。 12.
ポンプ タンクの後方に近い左側にあります (図 23)。 図 25 1. ロープ掛けのポイント(車両後部) 緊急時の牽引移動 故障時には、バイパス・バルブを開けば、短距 離に限って押して(又は引いて)移動するこ とが可能です。ただし、通常の移動にはこの 方法を使わないでください。 図 23 1. 2. ポンプ グリス・ニップル 3. 圧力ダンプナ 牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操 作ができなくなって人身事故となる危険 がある。 ダンプナの空気圧を調整する km/hを を限 度 と す る 。 牽 引 速 度 は 4.8 km/h ポンプについているダンプナの空気圧は1bar (kg/cm2)にセットされています。ダンプナ の推奨圧力は、散布に使用する圧力の 1/3 です。散布に使用する圧力が 3.1 bar(3.2 kg/cm2)以上の場合には、その数値に合わせ て調整してください。 牽引作業は二人で行います。移動距離が長く なる場合は、トラックやトレーラに積んで移 送してください。「スプレーヤを搬送する場 合」を参照。 スプレーヤを搬送する場合 1.
図 28 1. 車体後部の牽引ポイント 3. 駐車ブレーキを解除する。 図 26 1. 4. 時速 4.8 km/h 以下で牽引する。 牽引用バルブ 5. 牽引が終了したら、牽引用バルブを閉じ、 7~11 N-m(0.7~1.1 kg.m)にトルク締め する。 重要 バイパスを開かずに牽引するとトラン スミッションを破損します。 2. 牽引ロープを取り付ける。車両前後のロー プ掛けポイントについては図 27 と 図 28 を参照。 図 27 1.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 5 時間 • 油圧オイルのフィルタを交換する。 使用開始後最初の 8 時間 • ホイール・ナットのトルク締めを行う。 • 後プラネタリギア・オイルを交換する。 • ファン/オルタネータのベルトを点検する。 使用開始後最初の 50 時間 • エンジン・オイルをとオイル・フィルタ交換する(合成オイルを含む)。 • 燃料ラインと接続を点検する。 使用開始後最初の 200 時間 • 前ホイール・ベアリングのグリスパックを行う。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • エアフィルタ、キャップ、バルブを点検する。 エンジン・オイルの量を点検する。 タイヤ空気圧 冷却液の量 ブレーキの点検 油圧オイルの量 取水部ストレーナ(水和剤を使用しているときには間隔を短くする。) 50運転時間ごと • ポンプのグリスアップを行う。 • 各グリス注入部のグリスアップを行う。 • バッテリー・ケーブルの接続状態を点検する。 100運転時間ごと • • • • • • 150運転時間
整備間隔 整備手順 • ナイロン製ピボット・ブッシュの点検を行う。 1年ごと • 「スプレーヤを洗浄する」に記載されている手順でスプレーヤ内部の通水洗浄を行う。 すすぎを行っている最中に、リリーフ・バルブが開く程度までポンプを高速運転して、リ リーフ・バルブ内部やホースに残っている薬剤を洗い出す。 重要 エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンオペレーターズマニュアルを参照 してください。 始業点検表 このページをコピーして使ってください。 点検項目 第週 月 火 水 木 金 ブレーキと駐車ブレーキの作動状態。 ニュートラル・スイッチの作動状態 燃料残量。 エンジン・オイルの量。 油圧オイルの量 冷却液の量 エア・クリーナのフィルタ ラジエターとオイルクーラ付近のよごれ エンジンからの異常音。 運転操作時の異常音。 タイヤ空気圧。 オイル漏れなど。 油圧ホースや燃料パイプの状態 計器類の動作。 アクセルの作動状態。 取水部ストレーナ。 各グリス注入部のグリスアップを行う。1 塗装傷のタッチアップ。 1 整備 間 隔 に 関 係 な く 直ちにグリスアップする。 車体を水洗いしたあ
要注意個所の記録 点検担当者名: 内容 日付 記事 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、 危険である。 整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。 整備前に行う作業 スプレーヤのジャッキアップ 保守整備のためにエンジンを掛ける場合には、 車両後部をジャッキアップする必要がありま す;後アクスルにジャッキを掛け、25 mm 程度 ジャッキアップしてください。 図 29 1. 車体前部のジャッキアップ・ポイント スプレーヤ後部のジャッキアップ・ポイントは ブーム・サポート部と 図 31 です。 ジャッキアップされている車体は不安定で あり、外れると下にいる人間に怪我を負 わせる危険が高い。 • ジャッキアップした状態ではエンジン を始動しない。 • 車両から降りる時は必ずキーを抜いて おく。 • ジャッキアップした車両には輪止めを 掛ける。 図 30 1.
潤滑 スプレーヤのグリスアップ 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—ポンプのグリス アップを行う。 50運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方) グ リ ス の 種 類 : No.2汎用リチウム系グリスト ロ社のプレミアム汎用グリスを代理店で販売し ております。 図 31 1. 1. 異物を入れてしまわないよう、グリスニッ プルをきれいに拭く。 車体後部のジャッキアップ・ポイント(2ヶ所) 2. グリス・ガンでグリスを注入する。 3. はみ出したグリスはふき取る。 グリスアップ箇所を以下に列挙しま す:図 32~図 34 図 32 ポンプ(入れすぎないこと) 1.
図 33 各前輪の内側に3ヶ所 1. 図 35 右ブーム グリス・ポイント 1. グリス・ニップル 3. はみ出したグリスはふき取る。 4. 各ブーム・ピボットについて上記の作業を 行う。 アクチュエータ・ロッドのベアリン グのグリスアップ 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと/1年ごと (いずれ か早く到達した方) グ リ ス の 種 類 : No.2汎用リチウム系グリス 1. ブームを散布位置にセットする。 2. ピボット・ピンからコッター・ピンを抜き取 る(図 36)。 図 34 センタリング・アームの両側の、タンクとエンジンの間にそ れぞれ一つずつ 1. グリス・ポイント ブーム蝶番のグリスアップ 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 重要 ブームの蝶番を水洗いした場合には、蝶 番アセンブリから水と異物を完全に除去し、新 しいグリスを塗ってください。 グ リ ス の 種 類 : No.2汎用リチウム系グリス 1. 異物を入れてしまわないよう、グリス・ フィッティングをきれいに拭く。 2.
7. ピンを入れた状態で、ブームから手を離 し、先ほど外したコッターを使ってピンを 固定する。 8. 各アクチュエータ・ロッド・ベアリングにつ いて上記の作業を行う。 図 36 1. 2. 3. アクチュエータ アクチュエータ・ロッド ブーム・ピボット・ピンのハ ウジング 4. 5. コッター ピン 3. ブームを持ち上げて、ピンを外す(図 36)。 ブームをゆっくりと床まで降下させる。 4. ピンが破損していないか点検し、必要に応 じて交換する。 5. アクチュエータ・ロッドのベアリング端部 を動かしながらベアリング内部にグリスを 注入する(図 37)。はみ出したグリスはふ き取る。 図 37 右ブーム 1. ベアリングにグリスを塗る 6.
エンジンの整備 8. エア・クリーナのカバーからゴム製バルブ を取り外す。 エア・クリーナの整備 9. バルブを洗浄し、元通りにカバーに取り付 ける。 エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がない か点検してください。本体とカバーがしっかり 密着しているのを確認してください。破損した ボディーは交換してください。また、使用ごと にバルブ (図 38) をひねって、ゴミを落とし てください。フィルタの定期整備間隔は100運 転時間です。 新しいフィルタ・エレメントの取り付け 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと 1. 新しいフィルタに傷がついていないか点検 する。特にフィルタの密着部に注意する。 重要 破損しているフィルタを再使用しな いでください。 2. 汚れを落とさないように注意しながら、ボ ディー内部から古いエレメントを静かに引 き出す。 注 ボディーにフィルタをぶつけないように 注意してください。 3. フィルタをボディー内部にしっかり取り付け る。エアクリーナの外側リムをしっかり押さ えて確実にボディーに密着させる。フィル タの真ん中(柔らかい部分)を持たない。 図 38 1. 2.
エンジンにはオイルを入れて出荷しています が、初回運転の前と後に必ずエンジン・オイル の量を確認してください。 1. 平らな場所に駐車する。 2. 助手席の下にあるディップスティックを抜 き、ウェスで一度きれいに拭く (図 39)。 ディップスティックを、チューブの根元ま でもう一度しっかりと差し込む。ディップ スティックを引き抜いて油量を点検する。 150運転時間ごと 150運転時間ごと 1. エンジンを始動し、しばらく暖気運転す る;これによりオイルが温められて排出し やすくなる。 2. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 3. 運転席を倒す。 運転終了直後は、運転席下の機器が非常に 熱くなっている。不用意に触ると火傷を負 う危険がある。 運転終了直後に機器に触れる場合にはある 程度の冷却時間をおくこと。 4. オイル・ドレンの下に廃油受けを置く。 5. ドレン・プラグを抜く(図 41)。 図 39 1. ディップスティック 3.
燃料系統の整備 9. 新しいフィルタのガスケットにオイルを薄 く塗る。 10.アダプタに新しいフィルタを取り付ける。 ガスケットがアダプタに当たるまで手でね じ込み、そこから更に 1/2 回転増し締めす る(図 42)。 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火 災や爆発を起こすと非常に危険である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 注 締めすぎないようにしてください。 11.オイルが完全に抜けたら、プラグを元通り に取り付け、13.6 N.m(1.4 kg.m)にトル ク締めする。 • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこ ぼさぬよう、補給に際しては漏斗など の器具を使用する。こぼれた燃料はふ き取る。 12.廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど 適切な方法で処分する。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を 補 給 す る 時 は 、 タ ン ク 上 面 か ら 約 25 mm 下のレベルを超えて給油しない。これ は、温度が上昇して燃料は膨張したとき にあふれないように空間を確保するた めである。 13.
6. エア抜きネジを締めて始動キーを OFF に する。 7. 燃料噴射ポンプのエア抜きネジを開ける (図 44)。 条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火 災や爆発を起こすと非常に危険である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災 などを引き起こす。 • 燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこ ぼさぬよう、補給に際しては漏斗など の器具を使用する。こぼれた燃料はふ き取る。 • 燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を 補 給 す る 時 は 、 タ ン ク 上 面 か ら 約 25 mm 下のレベルを超えて給油しない。これ は、温度が上昇して燃料は膨張したとき にあふれないように空間を確保するた めである。 図 44 1. • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や 炎を絶対に近づけない。 燃料噴射ポンプのエア抜きネジ 8. キーを ON 位置に回す。 • 燃料は安全で汚れのない認可された容 器で保存し、容器には必ずキャップを はめる。 注 燃料ポンプが作動してネジの周囲から空 気が追い出されてきます。 9.
燃料システムが汚染された時や、長期にわたっ て格納する場合、タンクを空にして内部を清掃 してください。タンクの清掃にはきれいな燃料 を使用してください。 3. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬ ぐう。 4. フィルタ容器を外して取り付け部をきれい に拭く。 1. 燃料フィルタの下に適当な容器をおく。 5. ガスケットにきれいなオイルを薄く塗る。 2. 燃料ラインをタンクに接続しているエル ボ・フィッティングを見つける。タンクか らフィッティングとホースを外し、出てく る燃料を容器に回収する。 6. ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ 込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。 7. キャニスタ下部のドレン・プラグを締める。 3. ホースの先を容器にいれ、ラインに残って いる燃料も容器に回収する。 タンク直付け燃料フィルタの交換 注 燃料フィルタの交換はこの時に行うのがベ ストです。「燃料フィルタの交換」を参照。 整 備 間 隔 : 400運転時間ごと 1. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 4.
電気系統の整備 バッテリーはいつもきれいに、またフル充電 状態に保持してください。バッテリーやバッ テリー・ボックスはペーパータオルで清掃しま す。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水 (水4:重曹1)で清掃します。清掃後は、腐 食防止のためにバッテリー端子にワセリンなど を塗布してください。 ヒューズの交換 運転席下にヒューズブロックがあり、7本は搭 載、1本は未使用です (図 46)。 6 7 5 電圧: 12 V, 冷間クランキング電流 690 A @ -18 °C 8 バッテリーの取り外し 15 10 10 15 20 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 1 2. バッテリー・リテーナと固定金具を外す (図 47)。 4 2 3 G002242 MAX MAX MAX 30A 30A (20A) (20A) 15A 10A 10A MAX 15A 図 46 1. 液剤散布回路 2. ヘッドライト 3. クルーズ・コントロール 4. パワー 5.
なります)。特に氷点下で保管する場合には このことを守ってください。 バッテリー・ケーブルの接続ルートが不適 切であるとケーブルがショートを起こして 火花が発生する。それによって水素ガスが 爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。 1. 車体からバッテリーを外す;「バッテリー の取り外し」を参照 2. 充電器に接続し、充電電流を 3~4 A に セットする。3~4 Aで4~8時間充電する 充電 し す ぎ な い よ う に 注 意 す る (12V)。充 こと。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス (黒)ケーブルから取り外し、次にプラ ス(赤)ケーブルを外す。 • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス (赤)ケーブルから取り付け、それから マイナス(黒)ケーブルを取り付ける。 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに 火気を近づけない。 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属 部分が触れるとショートを起こして火花が 発生する。それによって水素ガスが爆発を 起こし人身事故に至る恐れがある。 3.
走行系統の整備 タイヤ空気圧を点検する 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 8運転時間ごと又は運転開始前にタイヤ空気圧 を点検してください。適正圧は 124 kPa(1.25 kg/cm2)です。タイヤの磨耗状態や傷み具合の 点検も行ってください。 図 48 1. タイヤとホイールの点検 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 オイルを排出するときのドレン・プラグの位置 2. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 3. ドレン・プラグの下に容器を置き、プラグ を外す (図 48)。 4. 内側のドレン・プラグの下に容器を置き、こ のプラグを外す (図 49)。 100運転時間ごと 100運転時間ごと 使用開始後最初の 200 時間 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方) 前輪のラグナットは 75~102 N•m(7.6~ 10.3 kg.m)、後輪のラグナットは 102~122 N•m (10.4~12.4 kg.
6. 駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを 停止し、キーを抜き取る。 7. 上の穴から新しい SAE 85W-140オイルを入 れる。穴の下のフチまでオイルを入れる。 8. 全部のプラグを取り付ける。 9. 他のブームについても、上記手順3~9を行 う。 10.廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど 適切な方法で処分する。 前輪のトーインの調整 図 52 1. 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと/1年ごと (いずれ か早く到達した方) ジャム・ナット 2. タイロッド トーインの適正値は 3~6 mm です。 4. タイ・ロッドを回して前タイヤを内向きまた は外向きに調整する。 1. 4 輪全部のタイヤ空気圧を点検する;「タイ ヤ空気圧を点検する」を参照。 5. 正しく調整できたら、タイ・ロッドのジャ ム・ナットを締める。 2. 前輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線 間距離を測る;計測はアクスルの高さで行 う(図 51)。 6.
冷却系統の整備 重要 水だけを補給したり、アルコール系の 冷却液を使用したりしないでください。 冷却液の量を点検する 6. 各タンクのキャップを閉める。 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 冷却系統の整備 冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。ラジエターと補助タンクの 中の液量を毎日の作業前に点検してください。 容量は 5.
エンジンが回転しているため、冷却液の温 度があがり、圧力が上昇してくる。エンジ ンが熱い時にラジエターのキャップを開け ると冷却水が噴出して自分や周囲の人間に 火傷を負う可能性がある。 必ず防具を使用し、安全に十分注意して 作業すること。 11.冷却液の温度が上昇した状態で、ラジエター をキャップの縁まで一杯に満たす。 図 54 1. 12.ラジエターのキャップを締め、補助タンク のキャップを空け、COLD 位置まで冷却液 を補充する。 ラジエターのキャップ 3. ラジエターの下に大きな容器をおく。 13.その後、エンジン始動ごとに何度か冷却液の 量を点検し、必要に応じて補給を繰り返す。 4.
ブレーキの整備 6. 後ナットを均等に締めて、ブレーキ・ペダ ルの遊びを1~2 cm に調整する (図 56)。 重要 後ナットは2つを均等に締めて、前 ナットから突き出ているブレーキ・ケーブ ルのねじ山部分が同じ長さになるようにし てください。 ブレーキを点検する 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 運転前に点検してください。ブレーキ・ペダル を踏んでから抵抗を感じるまでの遊びが25 mm 以上あるときは調整が必要です。「ブレーキの 調整」を参照してください。 7. 前ナットを締める。 ブレーキの整備が適切に行われていない状 態での運転は極めて危険であり重大な事故 のもとである。 スプレーヤを運転する時は事前に必ずブ レーキの作動状態を点検し、必要に応じ て調整を行うこと。 ブレーキの調整 ブレーキの調整状態は毎日点検してください。 ペダルを踏んでから抵抗を感ずるまでの距離 (遊び)が 25 mm 以上になったら調整してく ださい。 1. 平らな場所で、ポンプを停止、エンジンを 停止してキーを抜き取る。 2. 駐車ブレーキを掛ける。 3. 車両が動き出さないよう、輪止めを掛ける。 4.
ベルトの整備 油圧系統の整備 走行ベルトの整備 油圧オイルを点検する 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 100運転時間ごと 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 オルタネータ兼冷却ファン用ベルトの状態と 張りを点検する。必要に応じてベルトを交換し てください。 2. ポンプを停止、エンジンを停止してキーを 抜き取る。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 3. 油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに 拭き、キャップを外す (図 58)。 2. ベルト中央部を上から 10 kg 程度の力で押 してたわみの大きさを調べる。 注 10~12 mm 程度のたわみが出るのが適正 である。たわみが適正でない場合には 3へ 進む。たわみが適正であれば、ベルトの点 検は終了する。 3. ブレースをエンジンに固定しているボルト、 およびオルタネータをブレースに固定して いるボルトをゆるめる (図 57)。 図 57 1. 2.
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷 を負う。 油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオ イルの温度が十分に冷えているのを確か めてから行うこと。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2. フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬ ぐう (図 59)。 図 58 1. 油圧オイルタンクのキャップ 重要 このオイルの点検や給油に際しては、 内部に異物を入れぬよう細心の注意を払っ てください。 4. 注油口からのぞきこんでオイルの量を点検 する。 補給口の首の根元から5 cm 以内にあれば 適正である。 5. 油量が少なければマークまで補給する (Mobil DTE 15M または同等品)。 図 59 6. 油圧オイル・タンクのキャップを閉める。 1. 油圧オイルの交換 油圧フィルタ 2. ガスケット 3. フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。 4. フィルタを外す(図 59)。 5. 新しいフィルタのガスケットにオイルを塗 る (図 59)。 6. 取り付け部が汚れていないのを確認する。 7.
油圧ラインとホースの点検 注 Mobil EAL Envirosyn 46H は生分解型の合成 オイルであり、本機の油圧オイルとして使用 することができます。 毎日、 油圧ホースと油圧ラインを点検し、 漏 れ、 折れ、 サポートのゆるみ、 磨耗や腐食が あれば交換してください。修理不十分のまま運 転しないでください。 重要 純正品以外のオイルを使用すると関連機 器の保証が適用されなくなる場合があります。 高温の油圧オイルに触れると激しい火傷 を負う。 高圧で噴出する油圧オイルは皮膚を貫通 し、身体に重大な損傷を引き起こす。 油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオ イルの温度が十分に冷えているのを確か めてから行うこと。 • 油圧装置を作動させる前に、全部のライ ンコネクタが適切に接続されているこ と、およびラインやホースの状態が良好 であることを確認すること。 1. 油圧オイル・フィルタを交換する「油圧フィ ルタの交換」を参照。 • 油圧のピンホール・リークやノズルから は油圧オイルが高圧で噴出しているの で、手などを近づけないでください。 2.
散布系統の保守 応じて交換する。 (Toro正規 代理店に依頼する)。 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—ダン プナを点検し、必要に応じて交 換する (Toro正規代理店に依 頼する)。 この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植 物、土壌などに危険を及ぼす可能性がある ので取り扱いには十分注意すること。 400運転時間ごと/1年ごと (い ずれか早く到達した方)—ポンプ のチェック・バルブを点検し、 必要に応じて交換する。 (Toro 正規代理店に依頼する)。 • 自分自身の安全を守るために、農薬を取 り扱う前に、容器に張ってあるラベルや 安全データ・シートなど取り扱い上の注 意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの 指示を守る。たとえば、保護めがね(ゴ グル)、手袋など、薬剤との接触を防止 し危険から身を守ることのできる適切な 保護対策を講じる。 注 以下の構成機器は消耗機材であり通常の使用 によって劣化磨耗しますので、製造上の瑕疵が 明らかな場合を除き、このマシンの製品保証の 対象にはなりません。 • 散布する薬剤は一種類とは限らないの で、取り扱っているすべての薬剤に関し
圧オイルの中にエアが混入しているのでエアを 抜いてください。 アクチュエータからのエア抜きについては、 サービスマニュアル を参照するか、Toro 代理 店に依頼してください。 ブーム・アクチュエータの緊急時 手動操作 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 図 61 手動リリーフ・バルブを操作することによ り、ブームが急に動いて自身や周囲の人間 にケガをさせる危険がある。 1. アクチュエータ、右ブーム 2. 手動リリーフ・バルブ 注 機体の左右で反対向きになる関係上、左 ブーム・アクチュエータの手動リリーフ・バル ブはアクチュエータの前面にあり、右ブー ム・アクチュエータの手動リリーフ・バルブ はアクチュエータの後面についています。 • 手動リリーフ・バルブはゆっくりと注意 深く操作すること。 • 周囲に人や障害物がないこと、またブー ムの作動半径内に人がいないことを確認 すること。 2.
洗浄 取水部ストレーナの清掃 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 2. タンク上部の太いホースについている 赤いフィッティングからリテーナを外す (図 63)。 図 62 1. 2. 3. ピボット・ピン ボルト ナット 4. 5. ナイロン製ブッシュ ピボット・ブラケット 4. センター・フレームからブーム&ピボット・ブ ラケット・アセンブリを取り外すとナイロン 製ブッシュが見える。 5. ナイロン・ブッシュを取り外し、ピボット・ ブラケットの前面および後面側から見て点 検する(図 62)。磨耗したり破損したりして いる場合は交換する。 図 63 1. 取水部ホース 2. リテーナ 3. タンクからホースを外す (図 63)。 6. ナイロン製ブッシュに少量のオイルを塗り、 ピボット・ブラケットに取り付ける。 4. 取り付け穴からストレーナを取り出す (図 64)。 7.
保管 13.車体からバッテリーを外して電解液の量を 点検しフル充電する;「電気系統の保守」 の章の「バッテリーの手入れ」を参照。 1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛 け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜 き取る。 注 保管期間中は、バッテリー・ケーブルを 外しておいてください。 2. エンジンのシリンダ・ヘッドや冷却フィン、 ブロア・ハウジングをふくめた車両全体を洗 浄する。 重要 氷点下での凍結破損を防止するため、 バッテリーは必ずフル充電してください。 フ ル 充 電 し た バ ッ テ リ ー は 周 囲 温 度 約 4°C の条件下でほぼ 50 日間電圧を保持します。 保管場所の気温がそれよりも高い場合には 30 日 ご と に 液 量 の 点 検 と 再 充 電 を 行 っ て く ださい。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うことができ ます。ただし高圧洗浄器は使用しないでく ださい。高圧の水で洗浄すると電気系統や グリス部へ水が浸入する恐れがあります。 また、コントロール・パネルやヘッドライ ド、エンジン、バッテリー部に大量の水を かけないようにしてください。 14.
故障探究 エンジンと車両の故障探究 問題 スタータがクランキングしない。 クランキングするが始動しない。 始動するがすぐ止まる。 考えられる原因 対策 1. レンジ・セレクタがニュートラルに入って いない。 1. ブレーキ・ペダルを踏み込み、レンジ・セ レクタを ニュートラルにセットする。 2. 配線のゆるみ、腐食など。 2. 配線を点検修正する。 3. 4. 5. 6. 7. 3. 4. 5. 6. 7. ヒューズが飛んでいる、ゆるい、など。 バッテリーが上がっている。 安全装置の故障。 スタータやスタータソレノイドの故障。 エンジン内部の焼き付き。 1. ガス欠。 1. 良質の燃料を補給する。 2. 燃料に水が混入または燃料が粗悪。 3. 燃料ラインが詰まっている。 4. 点火リレーの不良。 5. 点火装置の不良。 2. 燃料タンク内部を清掃してきれいな燃料 を入れる。 3. 洗浄または交換する。 4. 代理店に連絡する。 5. 代理店に連絡する。 1. 燃料タンクの通気口が詰まっている。 1. 燃料キャップを交換する。 2.
問題 エンジンがオーバーヒートしている。 考えられる原因 1. エンジン・オイルの量が不適切。 1. オイルを適量に調整する。 2. 負荷が大きすぎる。 3. 吸気スクリーンが詰まっている。 2. 重さを軽くするか走行速度を落とす。 3. 毎回清掃する。 4. 毎回清掃する。 4. 冷却フィンやブロア・ハウジング、回転ス クリーンなどが汚れている。 5. 混合気が薄い。 エンジンのパワーが出ない。 対策 5. 代理店に連絡する。 1. エンジン・オイルの量が不適切。 1. オイルを適量に調整する。 2. エアクリーナのエレメントが汚れている。 3. 燃料に水が混入または燃料が粗悪。 2. 洗浄または交換する。 3. 燃料タンク内部を清掃してきれいな燃料 を入れる。 4. 参照;エンジンのオーバーヒート。 4. エンジンのオーバーヒート。 5. 点火プラグの損傷や汚れ。 6. 燃料タンクの通気口が詰まっている。 5. 点火プラグを交換する。 7. 圧縮不良。 6. 燃料キャップを交換する。 7. 代理店に連絡する。 1. エンジン固定ボルトがゆるい。 1.
問題 考えられる原因 対策 ブーム・アクチュエータが正しく作動しない。 1. アクチュエータ作動回路に取り付けられ ているサーマル・ブレーカ(ヒューズ・ブ ロックにある)が高温で作動した。 1. 温度が下がるまで待つ。ブレーカが何度 も作動する場合には代理店に連絡する。 2. アクチュエータ作動回路に取り付けられ ているサーマル・ブレーカ(ヒューズ・ブ ロックにある)が作動した、また故障し ている。 2.
図面 電 気 回 路 図 ; 車 両 (Rev.
電 気 回 路 図 ; 散 布 シ ス テ ム (Rev.
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