Form No. 3380-765 Rev B Z Master® 業 務 用 2000 シ リ ー ズ 乗 用モア芝刈り機用 48 イ ン チ TURBO FORCE® 側 方 放 出 デ ッ キ 搭 載機 シリ ア ル 番 号 314000001 以 上 モ デ ル 番 号 74142TE—シ 製品の登録は www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合しています 詳 細については、DOC シート規格適合証明書をご 覧ください。 この製品に使用されているスパーク式着火装置は、 カナダの ICES-002 標準に適合しています。 警告 標準装備となっているオリジナル機器やアクセ サリを取り外すと、機械の性能が変わり走行状 態や安全性に問題が発生したり製品保証が適 用されなくなる場合がでてきます。トロのオ リジナルパーツを使用しないと重症事故や死 亡事故を引き起こす可能性があります。エン ジン、燃料システムや換気システムに対して 弊社が認めていない改造を施すことは法律違 反となる可能性があります。 1 g017416 図1 1.
目次 バッテリーの整備 ...............................................36 ヒューズの整備 ..................................................37 走行系統の整備 .....................................................38 シートベルトの点検 ...........................................38 ROPS横転保護バーのノブの点検 ........................38 トラッキングを調整する ....................................39 タイヤ空気圧を点検する ....................................39 ホイールナットのトルクの点検を行 う .....................................................................40 キャスタピボットのベアリングの調 整 ............
安全について 運転の前に この機械は欧州規格に適合する製品として製造され ています。しかし、不適切な使い方をしたり手入 れを怠ったりすると、人身事故につながります。 事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や 安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守り 注意 、 警 告 、危 危険 など、人身の ください。これは注 安全に関わる注意事項を示しています。これらの 注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発 生することがあります。 • 作業には頑丈な靴と長ズボンを着用してくださ い。また、裸足やサンダルで機械を運転しない でください。 • 機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていな いか、作業場所をよく確認しましょう。 • 警 告 燃料は引火性が極めて高い。 – 燃料は専用の容器に保管する。 – 給油は必ず屋外で行い、給油中は禁煙。 – 給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジン の運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクの ふたを開けたり給油したりしない。 安全な運転のために 以下の注意事項は CEN 規格 EN 836:1997 から抜粋し たものです。 – 燃料がこぼれたらエンジンを掛け
• 保守整備と格納保管 荷を引いたり、重機を取り扱う際には安全に十 分注意する。 – - 牽引バーは必ず定められたものを使用する。 – - 自分が安全に取り扱える重量の限度内で作 業を行う。 – • 常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、 ナット、ねじ類が十分に締まっているかを確 認してください。 • 火花や裸火を使用する屋内で本機を保管する場 合は、必ず燃料タンクを空にし、火元から十分 離してください。 - 急旋回をしないバックする時には安全に 十分配慮する。 • 道路付近で作業するときや道路を横断するとき は通行に注意しましょう。 • 閉めきった場所に本機を保管する場合は、エン ジンが十分冷えていることを確認してください。 • 芝面以外の場所を走行するときはブレードの回 転を止めてください。 • • アタッチメントを使用するときは、排出方向に 気を付け、人に向けないようにしてください。ま た作業中は機械に人を近づけないでください。 火災防止のため、エンジンやマフラー、バッテ リーの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホ コリなどが溜まらないようご注意ください。 •
• 製造時の性能を適切に発揮できるよう、交換部 品は必ずトロの純正品をお使いください。 • 弊社が認可していないアタッチメントは使用し ないでください。認可されていないアタッチメ ントを御使用になると製品保証を受けられなく なる場合があります。 音圧 この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レ ベルが 91 dBA であることが確認されています ただ しこの数値には不確定値K1 dBA が含まれています。 音圧レベルの確認は、EC規則 836 に定める手順に 則って実施されています。 斜面での運転操作 • 傾斜が15度を超える斜面の刈り込みはしない でください。 • 段差や溝、大きく盛り上がった場所、池や川の 近くなどでは刈り込み作業をしないでくださ い。車輪が溝などに落ちて機体が転倒すると、 最悪の場合、死亡事故などの重大な人身事故と なる危険がある。 • 音力 この機械は、音力レベルが 105dBA であることが確 認されています ただしこの数値には不確定値K1dBA が含まれています。 音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に 則って実施されています。 芝草がぬれ
傾斜確認方法 G011841 図3 このページをコピーしてお使いください。 1. 傾斜 が 15 この機械を安全に使用できる斜度の上限は 15 度 で す 。 スロープチャートで斜度を確認して作業を行うようにしてください。傾 度 以 上 の 斜 面 で 使 用 し な い こ と 推奨されている角度にあわせて折る。 2. この縁を垂線 立ち木、建物、フェンスなど に合わせる。 3.
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損 したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 58-6520 1. グリス バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります 93-7818 1. 警告ブレードボルト/ナットを 115-149 N-mにトルク締めする手 順については オペレーターズマニュアル を読むこと。 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 オペレーターズマニュアル 10. 鉛含有普通ゴミとして投棄 禁止。 5. バッテリーに人を近づけな いこと。 7. 保護メガネ等着用のこと爆 発性ガスにつき失明等の 危険あり 6. を読むこと 。 メーカー純正マーク 1. 芝刈機メーカーが正規に使用しているブレードであること を示す。 99-8936 1. 走行速度 4.
106-5517 1. 警告 表面が熱い触れないこと。 112-3858 1. 参照 オペレーターズマニュ アル 。 3. 刈高を調整するときは始動 キーを抜いておくこと。 2. 整備作業前にマニュアル を読むこと。 4. 刈高設定. 112-9028 1. 警告可動部に近づかないこと 全部のガード類を正しく取り 付けて運転すること。 114-4466 1. メイン, 25A 2. PTO, 10A 3. チャージ, 25A 4. 補助, 15A 107-3069 1. 警告ROPSが折りたたまれている時に転倒すると危険。 2. 転倒による事故を防止するためにROPSは常時立てた状態 で刈り込み作業を行い、必ずシートとベルトを着用する。 ROPSは、みだりに折りたたまないことROPSを下げて運転し ているときは必ずシートベルトを外すこと。 3. オペレーターズマニュアル を読むこと運転はゆっくり慎重に。 116-5988 1. 107–3969 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと。 2.
117–1158 1. 通常使用時のバイパスレ バーの位置 2. 117-3888 故障牽引時のバイパスレ バーの位置 1. スリップや転倒の危険段差の近く、斜度15度を超える法面で 使用しないこと段差や急斜面15度超から十分に離れて運転 すること高速移動中は急旋回禁止旋回時は速度を落すこと。 2. 警告トラックなどへの積み込み時に歩み板を2枚使用しない こと幅の広い1枚の板を使用すること歩み板の傾斜角度は 10度以内で使用すること。 117-3848 1. 異物が飛び出す危険人を近づけないこと。 2. 異物が飛び出す危険必ずデフレクタ、排出部カバーまたは 集草装置を取り付けて運転すること。 3. 手足や指の切断の危険 可動部に近づかないことすべての ガード類を正しく取り付けて使用すること。 117-8639 1. ベルトの掛け方 2. プーリにグリスを注入整備 間隔は50運転時間 117–3864 1. オペレーターズマニュアル を読むこと。 2. 補給口の首の高さまで補 給 警告 入れすぎないよう に注意 119-2501 10 1. チョーク 2.
121–4777 1. 刈高調整 2. デッキ位置のロック・ロック 解除方法については オペ レーターズマニュアル を読 むこと。 114–4468 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと。 5. 法面で走行不能/制御不能になる危険法面で走行できなくなっ た場合には、ブレード制御スイッチPTOを切り、ゆっくりと斜 面を降りる。 2. 警告講習を受けてから運転すること。 6. 周囲の人間に打撲や手足の負傷の危険 人を乗せないこと 乗 車中は前方および地表面に注意すること後退する場合には後 方の安全に十分注意すること。 3. 警告整備作業前には、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止さ 7. せ、キーを抜き取り、マニュアルを読むこと。 4.
製品の概要 アワーメータ エンジンの積算運転時間を表示します。エンジンが 作動中に作動します。表示時間を目安にして定期整 備の計画を立ててください図 5。 6 5 4 スロットルコントロール 3 7 2 スロットルコントロールは Fast と Slowの間で調 整することができます。 8 1 チョーク 冷えているエンジンを始動する時に使用します。ノ ブを引くとチョークが掛かります。 9 11 10 ブ レ ー ド コ ン ト ロ ー ル ・ ス イ ッ チ PTO G020562 ブレード制御スイッチPTOスイッチは、電気クラッ チを作動させて刈り込みブレードを作動させるス イッチです。スイッチを上に引くとクラッチが入り ます。ブレードの回転を止めるにはスイッチを押し 込みます動作コントロールレバーをニュートラル位 置にした場合もブレートが停止します。 図4 シートベルト 刈高・デッキ上昇ペダル 7. 2. 移動走行ロック 8. 燃料キャップ 3. 駐車ブレーキレバー 9. 刈り込みデッキ 1. 4. 制御装置類 5.
仕様 運転操作 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があ ります。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 幅 燃料を補給する デッ キ 48デ デッキを含まない 115.1 cm デフレクタを上位置にセット 130.8 cm デフレクタを下位置にセット 160.
燃料を補給する 危険 エンジンを止め、駐車ブレーキを掛ける。 燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャッ プ外す。燃料タンクのふたを取り、給油口の 首の根元から 6 mm - 13 mm 下まで、無鉛レ ギュラーガソリンを入れる。 これは、温度が 上昇して燃料が膨張したときにあふれないよ うに空間を確保するためである。燃料タンク 一杯に入れないこと。 3. 燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。 こぼれたガソリンはふき取る。 1. 2.
重 要 ど う し て も 必 要 な 時 以 外 に は ROPS を 下 げ な いこと。 安全第一 重要 運転席が機体に固定されていることを運転前 に確認してください。 安全についての章に記載されている注意事項をすべ てよく読んでください。オペレータや周囲の人を事 故から守る重要な情報が掲載されています。 1. ROPSを倒す場合には、ROPS上部を前方に向 かって押す。 2. 左右のノブを両方とも引き出し、90°回転させ ると外れる 図 6 。 3.
駐車ブレーキの外し方 注意 この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け る と 聴 覚 に 障害を起こす可能性がある。 2 1 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 目、耳、足、頭などの保護具を使用されることをお 勧めします。 G017427 1 2 図 10 の使 い ブ レ ー ド 制 御 ス イ ッ チ PTOの 方 G009027 図8 1. 保護めがねを着用すること 2.
秒間 待 っ て 、 ン が 始 動 し な か っ た 場 合 は 、 15秒 それからもう一度始動を試みてください。こ の手順を守らないとスタータモータを焼損す る恐れがあります。 ブレードコントロール・スイッチPTOを使うとき は、必ずスロットルは Fast 位置で使用してくださ い。 注 燃料系統から燃料を一度完全に抜いた後に は、一度の始動操作でエンジンが始動できな い場合があります。 G008946 図 13 RT ST A N RU チョークの操作 冷えているエンジンを始動する時に使用します。 1. エンジンが冷えている時はチョークを使用し ます。 2. チョークのつまみき引き出すとチョークが セットされる。その後にエンジンを始動する (図 14)。 3. エンジンが始動したらチョークのつまみを押 し込んでチョークを解除する図 14。 P ST O G008947 図 15 2.
G017428 1 2 G008948 図 16 1. On g017429 2. OFF 図 17 エンジンの始動と停止 6. エンジンの始動手順 重要 スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用 秒間 以 内 に エ ン ジ し な い で く だ さ い 。 も し 10秒 秒間 待 っ て 、 ン が 始 動 し な か っ た 場 合 は 、 15秒 それからもう一度始動を試みてください。こ の手順を守らないとスタータモータを焼損す る恐れがあります。 1. ROPS を立ててロックし、運転席に座ってシー トベルトを締める。 2. 動作コントロールレバーをニュートラル位置 にする。 3. 駐車ブレーキが掛かっているのを確認する「駐 車ブレーキの掛け方」を参照。 4. ブレード制御スイッチPTOがOFF位置になっ ていることを確認する図 17。 5.
インタロック システム エンジンの停止手順 注意 注意 置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運 転すると大きな事故になる恐れがある。 インタロックスイッチは安全装置であり これを 取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。 • インタロックスイッチをいたずらしない。 • 作業前にインタロックスイッチの動作を点検 し、不具合があれば作業前に交換修理する。 機械から離れる時には、たとえ数分間であって も必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。 始動スイッチを OFF にする前に、低スロットルでエ ンジンのアイドル運転を 60 秒間おこなう。 インタロックシステムのしくみ 安全のために、以下の条件がそろわないとエンジン を始動できないようになっています。 • 駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。 • ブレード制御スイッチPTOが解除されている。 • 走行コントロールレバーがニュートラルロック 位置にある。 駐車ブレーキを解除しないで走行コントロールレ バーを操作した場合やPTOを動作させたままで運転 席から立ち上がった場合にも安全インタロックシス テムが働いてエンジンを停止させます。 インタロ
5. 前進走行 着席し、駐車ブレーキを解除し、ブレード制 御スイッチPTOをOFF位置にセットし、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置 にする。エンジンを始動させてみるクランキ ングしなければ正常。 注 駐車ブレーキを掛けたままで走行コントロールレ バーを操作すると、エンジンが停止します。 停止するには両方のレバーをニュートラル位置に します。 前進と後退 エンジンの速度1分間の回転数はスロットルコント ロールによって制御されています。スロットルコン トロールを高速位置にするとベストのパフォーマン スが得られます。芝刈り作業を行う時は、必ずス ロットルを Fast 位置にセットしてください。 1. 駐車ブレーキを解除する「運転操作」の「駐 車ブレーキの外し方」を参照。 2. レバーを中央位置ロック解除位置にする。 3.
G008953 図 22 停止 走行を停止するには、左右の走行コントロールレ バーをニュートラルロック位置にし、PTOブレー ド制御スイッチを切り、始動キーをOFF位置に回 します。 運転席を離れるときには駐車ブレーキを掛けてく ださい「運転操作」の「駐車ブレーキの掛け方」 を参照。また、忘れずに始動キーを抜き取ってく ださい。 注意 置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運 転すると大きな事故になる恐れがある。 機械から離れる時には、たとえ数分間であって も必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。 刈り高の調整 移動走行ロックの使用方法 移動走行ロックには2つの位置があり、デッキ昇降 ペダルで操作を行います。移動走行用のロック位 置と、ロック解除位置とがあります。ロック位置 へのセットは、デッキ昇降ペダルで行います。図 23を参照してください。 図 23 移動走行ロック位置 21 1. 移動走行ロック 2. ロック位置デッキは移動走行位置にロックされる 3.
刈り高調整ピンの調整 刈り込みデッキの サイズ 刈高調整範囲 調整間隔 122 cm 38-127 mm 6.35mm 刈高の変更はクレビスピンの位置を変えることに よって行います。 1. 移動走行ロックをロック位置にセットする。 2. デッキ昇降ペダルを踏み込んでデッキを移動 走行位置まで上昇させるこれは刈高 14 cm の位 置と同じ 図 24 。 g017628 図 25 3. 刈高ピンを 90 度回転させて刈高ブラケット から抜き取る図 24。 1. 2. 芝削り防止ローラ スペーサ 4. 刈高ブラケットについている穴から、希望す る刈高に対応する穴を見つけ、その穴にピン を通す 図 24 。 3. ブッシュ 5. デッキ昇降ペダルを踏み込み、移動走行ロック レバーを引いてデッキを静かに降下させる。 4. フランジナット 5. ボルト 3 1 g017629 図 26 1. 芝削り防止ローラ 3. フランジナット 2. ブッシュ 4. ボルト 2 座席を調整する g017419 図 24 1. デッキ昇降ペダル 2.
走行ホイール解除バルブの使用 方法 1 2 3 4 警告 エンジンデッキ下の回転部に巻き込まれると、 手などを切断する大けがを負う危険がある。 走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、 必ずエンジンを停止させ、キーを抜き取り、各 部が完全に停止したのを確認すること。 警告 エンジンや油圧関係機器は高温になっている 可能性がある。高温になっている部分に触れ るとやけどなどの重篤な人身事故になる恐れ がある。 g017420 図 28 走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、 必ずエンジンや油圧関係機器が十分に冷えてい ることを確認すること。 5. サイドディスチャージの使い方 走行ホイール解除バルブは運転席の下、エンジンの ルームの下部にあります。 カッティングデッキモアには、刈りカスを横下方向 へ向けるデフレクタが取り付けられています。 1. PTOブレード制御スイッチを切り、始動キー をOFF位置に回す。走行コントロールレバーを ニュートラルロック位置にセットし、駐車ブ レーキを掛ける。キーを抜き取る。 2.
よりも十分に広い1枚ものの板を使用することをお 奨めします図 29。機体のフレームの後ろ下部分左右 の後輪の間を後方に延長すると、マシンが後ろにの けぞるのを防止することができます。幅広の歩み板 を使用すると、万一の時、このフレーム部分で機体 の転落を防止することができます。一枚ものの歩み 板を使えない場合には、板を3枚使って、一枚もの と同じ機能を持たせてください。 また、歩み板は、傾斜が15度以下となるような十 分に長いものを使ってください図 29。傾斜がきつ いと、歩み板からトレーラやトラックに乗り移る 際に機体の一部が引っかかる恐れがあります。ま た、後ろに転倒する危険性も高くなります。I斜面 で積み込みを行う場合には、トレーラやトラック が谷側になるように、つまり、歩み板がなるべく 水平に近くなるように配置してください。これに より歩み板の角度を小さくすることができます。 トレーラやトラックは、できるだけ荷床面が水平 になるように駐車してください。 図 29 重要 歩み板の上では旋回動作をしないでください 転 落する危険があります。 1. トレーラ 3. 15度を超えないこと 2.
図 31 1. Z スタンド 図 30 1. トラクションユニット固定ループ 2. ブラケットピン 3. ブラケット 3. 保 管 用Z Stand®の の使い方 Z Stand® は、機体前部を立てて刈り込みデッキを洗 浄しやすくしたり刈り込み刃の付け外しを楽にす る機能です。 4. 5. スロットの一番奥 ラッチ ラッチを上げる。スタンドの足を前方に回し、 機体のほうへ押し込むようにしてスロットの 一番奥まで入れる図 31と図 32。 警告 機体の下に人がいるときに機体が突然落下する と、死亡事故を含む重大な人身事故となる。 • Z Stand® で 機 体 を 立 て て 作 業 す る 場 合 に は 安全に十分に注意すること。 図 32 は、 刈 り 込 み デ ッ キ の 洗 浄 と ブ • Z Stand®は レードの付け外し以外の作業には使用しな いこと。 1. Z スタンドスロットに入って いる状態 2.
確認できたら、それまで使用してきた刈高にセッ トして使うのがベストでしょう。草丈が15cmを超 えるような場所を刈り込む時には、最初に高めに 刈り込み、次に刈高を下げて刈るというように二 度刈りするときれいにできます。 警告 駐車ブレーキは Z スタンド上に機体を完 全に保持できない場合も考えられ、もし 機体が動き出すと人身事故や物損事故に なる危険性が高い。 刈 り 取 り は 草 丈 の 1/3 以 内 に Z スタンド上では、必ず車輪に輪止めを掛 けるようにすること。 8. 草丈の 1/3 以上を刈り取らないようにするのがベス トです。 これ以上の刈り込みは、草がまばらにしか 生えていないような場所や、秋の終わりで草の生長 速度が非常に遅いときなどだけにしましょう。 修理作業を実施する Z スタンドから車体を下ろす 1. 車輪止めを外す。 刈り込みの方向 2.
デッキの裏側をいつもきれいに 芝刈り作業が終わったらホースと水道水で刈り込み デッキの裏側を洗浄してください。ここに刈りカ スやごみが溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪 くなります。 ブレードの保守 ブレードの刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もき れいです。シーズンを通してブレードの刃先を鋭利 にしておきましょう。切れ味の悪い刃先は芝草を引 きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長 を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。刈 り込みブレードは磨耗や破損が発生していないか毎 回点検してください。必要に応じてやすりなどで当 たり傷などを修正し、刃先を鋭利に研いでくださ い。ブレードが破損したり磨耗が進んだ場合には、 すぐにトロの純正ブレードに交換してください。 27
保守 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • エンジンオイルを交換する。 • ホイールナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 50 時間 • 油圧オイルとフィルタの交換を行う。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • 安全確保システムの動作を確認する エンジンオイルの量を点検してください。 シートベルトを点検する。 ROPS(横転保護バー)のノブを点検する。 エンジンのスクリーンを清掃する。 刈り込みブレードを点検する。 芝刈りデッキを洗浄する。 25運転時間ごと • 補助オイルタンクでオイルの量を点検する。 50運転時間ごと • • • • 刈り込みデッキのアイドラアーム スパークアレスタ(が装着されている場合)を点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 ベルトに磨耗や破損が発生していないか点検する。 100運転時間ごと • • • • 刈り込みデッキの昇降ピボット エンジンオイルを交換する (ほこりの多い環境で使用するときは整備間隔を短くする) 点火プラグを点検し、清掃とすき間の調整を行なう。 エンジンの冷却フィンとシュラウ
潤滑 1年ごと—前キャスタピボット ほこりの多い 環境で使用するときは整備間隔を短くする グリスアップその他の潤滑作業 ほこりなどのひどい場所で使用する場合は、整備間 隔を短くしてください。 1. ブレード制御スイッチPTOの接続を解除し、 走行コントロールレバーをニュートラルロッ ク位置に戻し、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. 刈り込みデッキのアイドラプーリのピボット にグリスを注入するグリスが下から漏れてく るまで入れること図 35。 グ リ ス の タ イ プ No.2リチウム系汎用グリスまたはモ リブデン系のグリスを使用してください。 グリスアップの手順 1. 2. 3. 4. 5.
キャスタホイールのハブの潤滑 整 備 間 隔 : 1年ごと 1. エンジンを止め、各部が停止するのを待って キーを抜き取る。駐車ブレーキを掛ける。 12. ホイールに2つ目のベアリングと新しいシール を取り付ける。 13. もう1つのスペーサナットにもロッキングコン パウンドを塗り、レンチを当てる面が外側を 向くようにしてアクスルに取り付ける。 14. ナットを 8-9 Nm (75-80 in-lb=0.8-0.9 kg.mにトル ク締めし、一度ゆるめてから、今度は 2-3 N-m (20-25 in-lb=0.23-0.29 kg.mにトルク締めする。ど ちらのナットからもアクスルが飛び出してい ないことが必要である。 15.
エンジンの整備 警告 高温部に触れると非常に危険である。 手足や顔や衣服などをマフラなどの高温部に近 づけないよう十分注意すること。 エアクリーナの整備 整 備 間 隔 : 250運転時間ごと—一次エアフィルタを交 換する。 図 38 250運転時間ごと—二次エアフィルタを点検 する。 500運転時間ごと—二次エアフィルタを交換 する。 注 ほこりのひどい場所で使用している場合はより頻 繁にエアクリーナの手入れを行ってください。 1. PTO スイッチを切り、走行コントロールレ バーをニュートラル固定位置にセットし、駐 車ブレーキを掛ける。 エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. エアクリーナのリテーナクランプを押し下げ て外し、エアクリーナのボディーからカバー を引き抜く 図 38 。 4. カバーの内部を圧縮空気できれいに清掃する。 5. 次フィルタをゆっくり引き抜くようにして エアクリーナのボディーから外す図 38。ボ ディーの側面にフィルタをぶつけないように 注意すること。 6. 3. 一次エアフィルタ 2.
ランプがカバーに適切にはまるように取り付 ける 図 38 。 エンジンオイルについて オ イ ル の タ イ プ 洗浄性オイルAPI 規格 SF, SG, SH, SJ またはSL G008804 ク ラ ン ク ケ ー ス の 容 量 フィルタを交換した場合 は 2.1 リットルフィルタを交換しなかった場合に は 1.
3. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 4. エンジンオイルを交換する図 41。 1 2 3 4 5 6 G008804 1 2 G008796 3 図 42 4 6. エンジンを始動し、平らな場所へ移動する。 オイルの量をもう一度点検する。 エンジンオイルフィルタの交換 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 4 5 注 ほこりのひどい場所で使用する場合は、エンジ ンオイルのフィルタをより頻繁に交換することが 必要になります。 G008793 図 41 5. 所定量の 80% 程度のオイルをゆっくり入れ、 そこから、残りの量を注意深く足してFULL マークまで入れる図 42。 33 1. エンジンからオイルを抜く。「エンジンオイ ルの交換」を参照。 2.
点火プラグの取り外し 1. 2. PTO スイッチを切り、走行コントロールレ バーをニュートラルロック位置にセットし、 駐車ブレーキを掛ける。 G017452 1 2 3 4 5 エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. 点火プラグを外す図 44。 g015124 6 図 44 点火プラグの点検 重要 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚 れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいも のと交換してください。 3/4 G008748 図 43 絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒く なっているのは不完全燃焼であるエアクリーナの汚 れが原因であることが多い。 注 オイルフィルタのガスケットがエンジンに 当たるのを確認し、そこからさらに 3/4 回転 させると取り付け終了です。 3. すきまを 0.
1 燃料系統の整備 2 燃料フィルタの交換 整 備 間 隔 : 500運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 ほこりの多い環境で使用 するときは整備間隔を短くする 3 燃料フィルタは、エンジンの前側または後ろ側につ いています。 1. PTO スイッチを切り、走行コントロールレ バーをニュートラル固定位置にセットし、駐 車ブレーキを掛ける。 G015200 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. マシンが冷えるのを待つ。 4. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 5.
燃料タンクの整備 電気系統の整備 燃料タンクから燃料を抜き取らないでください。 燃料の抜き取りや燃料計等の整備は弊社サービス ティーラにお任せください。 バッテリーの整備 整 備 間 隔 : 毎月 危険 電解液には触れると火傷を起こす劇薬である 硫酸が含まれている。 電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や 目や衣服に付けないよう十分注意すること。安 全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護するこ と。 バッテリーの取り外し 警告 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部 分が触れるとショートを起こして火花が発生 する。 それによって水素ガスが爆発を起こし 人身事故に至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行うと きには、端子と金属を接触させないように 注意する。 • バッテリーの端子と金属を接触させない。 警告 バッテリーケーブルの接続手順が不適切である とケーブルがショートを起こして火花が発生 する。それによって水素ガスが爆発を起こし 人身事故に至る恐れがある。 • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス 黒 ケーブルから取り外し、次にプラス 赤 ケー ブルを外す。 • ケーブルを取り
6. クランプを外す図 48。 7. バッテリーを取り出す。 1. 25-30アンペアで10-15分、または10 アンペアで 30分、バッテリーを充電する。 2. 充電が終わったら、チャージャのプラグをコ ンセントから抜いてから、チャージャのリー ド線をバッテリー端子から外す図 49。 3. バッテリーをマシンに取り付け、バッテリー ケーブルを接続する「バッテリーを取り付け る」を参照。 2 - + 1 3 注 バッテリーを外したままで機械を運転し ないでください。電気系統を損傷する恐れが あります。 - + - + 4 g014731 図 48 1. 蝶ナットとクランプを外す。 3. 次にプラスケーブルを外 す。 2. バッテリーケーブルマイナ スを先に外す。 4. バッテリーを取り外す。 図 49 バッテリーを取り付ける 1. バッテリーをトレイの上に置く端子が油圧オ イルタンクと反対側を向くように置く図 48。 2. まず、プラスケーブル赤いケーブルをバッテ リーのプラス 端子に取り付ける。 3.
走行系統の整備 シートベルトの点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 シートベルトが磨耗していないか、切れていない か、適切に引き込まれるか、バックルは問題ない かを目視で点検する。破損していれば運転前に交 換する。 横転保護バーのノブの点検 ROPS横 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 G017436 図 50 1. オプションアクセサリ15 A 2. チャージ25 A 3. PTO 10 A 4. 5.
8. ストッププレートを締め付ける図 52。 図 52 図は左側コントロールレバー 1. コントロールレバー 2. ボルト 3. ストッププレート 図 51 1. ROPS のノブロック位置 3. ROPSを立てた状態 2. ROPS ノブを引き出して 90 度回転させるとROPSを折 りたたむことができる。 4. ROPSを倒した状態 タイヤ空気圧を点検する 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと/毎月 いずれか早く到達 した方 前後のタイヤは 90 kPa 0.91 kg/cm2 = 13 psiに調整して 運転してください。タイヤ空気圧がそろっていない と、刈り上がりもそろわなくなります。測定はタイ ヤが冷えている状態で行うのがベストです。 トラッキングを調整する 1. ブレード制御スイッチPTOを切る 2. 広い平らな場所に移動し、走行コントロールレ バーをニュートラルロック位置にセットする。 3. スロットルを中間位置にセットする。 4. 左右両方の走行コントロールレバーを一番前 まで倒してT字スロットのストップに当てる。 5.
ホイールナットのトルクの点検を 行う 電気クラッチの調整 整 備 間 隔 : 500運転時間ごと—電気クラッチの点検 を行う。 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間—ホイールナッ トのトルクを点検する。 1年ごと—ホイールナットのトルクを点検す る。 ブレーキが適切なタイミングで掛かるように、ク ラッチの調整ができるようになっています。 ホイールナットを 122-136 Nm12.5-13.8 kg.m=90-100 ft-lbにトルク締めする。 すきまゲージ0.381–0.533 mm 0.015–0.021 イン チを、アセンブリにある点検用のスロットの ひとつに差し込む。ゲージは、アーマチャと ロータ摩擦面との間に間違いなく入れること。 キャスタピボットのベアリングの 調整 すきまが少なくとも 0.381 mm あり、最大でも 0.533 mm を超えていないことを確認する。 1. 2. 調整が必要な場合は、0.381 mm0.
冷却系統の整備 ベルトの整備 エンジンスクリーンの清掃 ベルトの点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと 毎回、運転前に、エンジンスクリーンやその付近に 刈りかすやごみがたまっていたら取り除いてくださ い。これにより、十分な冷却効果と適正なエンジン 回転数が確保でき、エンジンのオーバーヒートや損 傷の発生を抑えることができます図 56。 ベルトの磨耗の兆候としてベルトが回転するときに きしみ音がする、刈り込み中にベルトが滑ってブ レードが回らない、ベルトの縁がほつれている、焼 けた跡がある、割れているなどがあります。これら の兆候を発見したらベルトを交換してください。 エンジンの冷却フィンとシュラウ ドの清掃 刈り込みベルトの交換 ベルトが回転するときにきしみ音がする、刈り込み 中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベルトの 縁がほつれている、焼けた跡がある、割れているな どは刈り込みベルトの磨耗の症状です。これらの兆 候を発見したらベルトを交換してください。 整 備 間 隔 : 100運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 1.
8. 既存のベルトを取り外す。 9. 新しいベルトをデッキのプーリ、およびエン ジン下のプーリに取り付ける図 58。 g017496 図 59 1. ベルトカバーを所定位置に セットする 2. その位置からカバーをサイ ドキャッチに押し込む 3. ボルトを取り付ける 油圧ポンプ駆動ベルトの交換 1. PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. 刈り込みベルトを取り外す。「保守」の章の 「刈り込みベルトの交換」を参照。 4. 機体をもち上げて、ジャッキスタンドで支え る 図 61 。 5. 図 60にあるクラッチストップを取り外す。 図 58 1. クラッチプーリ 5. アイドラアームの四角い穴 ラチェット用 2. 刈り込みベルト 6. アイドラのグリスニップル 7. ベルトガイド スプリング付きアイドラプー リ 4. ラチェット 3. 10. 図 58にあるように、ベルトガイドを取り付 ける。 11.
制御系統の整備 コントロールハンドルの位置調整 2 コントロールレバーには高と低と2つの位置があり ます。オペレータの体格に合わせて調整するには、 まずボルトを外します。 3 1 4 1. PTO スイッチを切り、走行コントロールレ バーをニュートラル固定位置にセットし、駐 車ブレーキを掛ける。 5 6 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. レバーに取り付けられているボルトとフラン ジナットをゆるめる図 62。 4. 左右のレバーを両方持ってニュートラル位置 にセットし、そこから前後にスライドさせて 両方のレバーを整列させ、ボルトを締め付け る 図 63 。 g017437 図 61 1. アイドラプーリ 4. ポンプ駆動ベルト 2. アイドラスプリング・ポスト 5. 右側油圧ポンププーリ 3. エンジンプーリ 6. 左側油圧ポンププーリ 9. 図 60にあるクラッチストップを取り付ける。 10. 刈り込みベルトを取り付ける。「刈り込みベ ルトの交換」を参照。 図 62 1.
動 で き る 。 エンジンをフルスロットルで回転 させ、ブレーキを解除する。 6. 走行コントロールレバーを前進最大速度に セットし、この状態で少なくとも5分間作動 さすぇて油圧オイルを通常の作動温度まで上 昇させる。 注 調整を行う時には必ず走行コントロールレ バーをニュートラル位置にセットしておく必 要があります。 7. 走行コントロールレバーをニュートラル位置 にセットする。ポンプコントロールロッドの2 つのジャムナットをゆるめ、調整ナットを回 転させて、車輪が後退方向にわずかにクリー プするように調整する図 64。走行コントロー ルレバーを後退位置にセットし、レバーを軽 く押しつつ、後退インジケータのスプリング の力を使ってレバーをニュートラル位置に戻 す。この状態で車輪の回転が停止、またはわ ずかに後退側にクリープしていればよい。 8.
節することができます。取り付けオプションについ ては図 65を参照してください。 図 66 1. 図 65 図は右側走行コントロール 1. ロックナットを 200 in-lb 16.7 ft-lb 2.3 kg.mにトルク締めする トルク締め終了後のボルトはロックナットの端部から突き出 ていなければならない 2. 最も抵抗が大きい硬い操作感覚 3. ダンパ 4. 中程度の抵抗中程度の操作感覚 5. 最も抵抗が小さいソフトな操作感覚 走行コントロールのニュートラル ロックピボットの調整 フランジナットを調整することにより、走行コント ロールをニュートラル位置に動かすときの抵抗感を 調節することができます。調整オプションについ ては図 66を参照してください。 1. ジャムナットをゆるめる。 2. 希望する操作感覚になるようにフランジナッ トの締め付け強さを調整する。 抵抗を大きくしたい場合には強く締め付ける。 抵抗を小さくしたい場合には締め付けをゆる める。 3. ジャムナットを締める。 45 フランジナット 2.
油圧系統の整備 油圧システムのフィルタとオイル の交換 油圧オイルについて フィルタとオイルは同時に交換してください。オイ 再利 用 し な い でください。新しいフィルタを ルは再 取り付け、オイルを入れたら、エアパージを行う 必要があります。 油 圧 オ イ ル の タ イ プ Toro® HYPR-OIL™ 500 油圧オイ ルまたは Mobil® 1 15W-50. 重要 指定されたオイルを使ってください。他の オイルを使用するとシステムを損傷する可能性が あります。 エアパージ作業はオイルを追加しつつ行い、パー ジ後もタンク内のオイルレベルが FULL COLD 位 こ 置から減少しなくなるまで繰り返し行います。こ の作業を正しく行わないと、トランスアクスル駆 動システムに修理不能なダメージが発生する恐れ があります。 油圧オイルの量の点検 整 備 間 隔 : 25運転時間ごと 1. 2.
油圧システムフィルタを取り付ける 7. 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 400運転時間ごと 重要 油圧システムのエア抜き 作業を正しく行 わないと、トランスアクスル駆動システムに修 理不能なダメージが発生する恐れがあります。 2 1 補助タンクにさらにオイルを追加する補助タン クの FULL COLD ラインまでオイルを入れる。 「油圧システムのエア抜きを行う」へ進む。 油圧システムのエア抜き 1. 3 5 機体後部を持ち上げてジャッキスタンドまた は同様の支持物で支え、走行車輪が床からわ ずかに浮いて自由に回転できるようにする。 4 6 g017625 図 70 1. 1 ジャッキアップ位置 3/4 2. G008748 図 69 1. 新しいフィルタのゴムシール部にオイルを薄 く塗る。 2. ゴムシールがアダプタに当たるまで手でねじ 込み、そこから更に 3/41 回転増し締めする。 もう一方のフィルタにも同じ作業をする。 3. 各フィルタにフィルタガードを元通りに取り 付ける。フィルタガードは3本のねじで固定 する。 4.
刈り込みデッキの保守 7. 移動走行ロックを解除し、調整した刈高位置 にデッキを降下させる。 デッキの水平調整 8. 排出シュートを上げる。 9. デッキの左右両側で、水平な床面から各ブレー ドの刃先までの高さを測定するA位置。この高 さが 76 mmであれば適正である図 72。 マシンのセットアップ 注 刈高の調整を行う前に刈り込みデッキが水平であ ることを確認する必用があります。 1. マシンを平らな床の上におく。 2. ブレード PTO スイッチを切り、走行コント ロールレバーをニュートラル固定位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 3. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 4. タイヤ空気圧を点検する。必要に応じ、タイヤ 空気圧を 90 kPa0.9 kg/cm2 = 13 psiに調整する。 5. 刈り込みデッキを 76 mm の刈高にセットする。 図 72 デッキの水平調整 1. デッキを平らな床の上におく。 1. A 位置で 76 mmあれば適 正 3.
注 シングルポイント調整ボルトを締め付け またはゆるめることによって、刈高プレート 取り付けボルトを移動可能距離の少なくとも 1/3 の長さまで動かすことができる。これによ り、4つのデッキリンクのそれぞれについてあ る程度の上下調整が可能になる。 g017441 g017036 図 73 図 75 1. ウイズロックナット 3. ジャムナット 2. 調整ねじ 4. ヨーク 1. 14. 11. 12. デッキの前リンクに十分な調整しろがないた めに規定の高さに調整ができない場合には、 シングルポイントを調整することによってよ り大きな調整を行うことができる。 シングルポイント調整ボルト 刈高プレートの底部にあるボルト2本を締め付 ける図 74。37-45 Nm3.7-4.6 kg.m=27-33 ft-lbにト ルク締めする。 注 ほとんどの場合、ブレードの先端が後ろ側 で前側よりも 6.4 mm 高くなるようにセット するのが適切です。 シングルポイントの調整を行うには、刈高プ レートの底部にあるボルト2本をゆるめる。 図 74を参照。 15.
を使ってください。ブレードを 2 本用意して交互 に使用すると便利です。 危険 磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、 回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが 起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険 を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。 • ブレードが磨耗や破損していないか定期的 に点検すること。 • 磨耗したり破損したりしたブレードは交換 すること。 ブレードの点検や整備にかかる前に 図 77 平らな場所に駐車し、ブレード制御スイッチPTOを 解除し、駐車ブレーキを掛ける。キーを OFF位置に 回す。キーを抜き取る。 1. ブレードの点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 1. 刃先の部分を点検する図 76。刃先部分が鋭 利でなかったり、打ち傷がある場合には、ブ レードを外して研磨する。「ブレードの研 磨」を参照。 2. ブレードを点検、特に湾曲部図 76をていねいに 点検する。破損、磨耗、割れの発生などがあれ ば図 76、直ちに新しいブレードに交換する。 ここ平らな床面からブレー ドの刃先までの高さを測る 2. A の位置 4.
図 80 1. 3 4 g017443 図 78 ブレードのセール部 4. ブレードボルト 2. ブレード 5. スピンドルシャフトの六角 形の端部 3. 湾曲ワッシャ バランサー 重要 ブレードの立っている側 セール部 がカッティン グデッキの天井を向くのが正しい取り付け方です。 1. スパナ1-1/2をスピンドルシャフトの六角形の 端部に当ててスピンドルシャフトを押える。 2. ブレード、スプリングディスク、ブレードボル トを取り付ける。スプリングディスクは、円 錐部をボルトの頭に向けて取り付ける図 81。 各ブレードボルトを 115-150 N-m11.815.2kg.m = 85-110ft.-lbにトルク締めする。 2 1. 2. ブレードの取り付け 5 1 ブレード ブレードの研磨 警告 5 ブレードの研磨中にブレードの一部が割れるな どして飛び出すと非常に危険である。 1 ブレードを研磨する時には適切な保護めがね を着用すること。 1.
4. ベルトカバーを取り外す。 5. フロアパンを持ち上げて、デッキアイドラの 四角い穴にラチェットを差し込む図 82。 6. デッキアイドラを右に回転させて刈り込みベ ルトを外す 図 82 。 2 g017417 図 83 1. 後デッキ昇降アタッチメントのショルダボルトとナットを外す。 2. 前デッキ昇降アタッチメントのショルダボルトとナットを外す。 8. デッキを機体右側に引き出す。 デフレクタの交換 g017627 警告 図 82 1. クラッチプーリ 2. 刈り込みベルト スプリング付きアイドラプー リ 4. ラチェット 3. 7. 5. アイドラアームの四角い穴 ラチェット用 6. アイドラのグリスニップル 7.
6 2 4 洗浄 7 芝刈りデッキの裏側の清掃 3 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 1 1. ブレード PTO スイッチを切り、走行コント ロールレバーをニュートラル固定位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部 が完全に停止したのを確認してから運転位置 を離れる。 3. デッキを移動走行位置まで上昇させる。 5 g015594 図 84 1. ボルト 5. スプリングを取り付けた状 態 2. スペーサ 6. デフレクタ 3. ロックナット 7. スプリングの J 字形フック 4. スプリング 2. ごみの投棄について エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液 は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの 地区の法律などに従って適切に処分してください。 デフレクタにスペーサとスプリングを取り付 ける。J 形端部のひとつをデッキ後部のエッジ に引っ掛ける。 注 必ず J 形端部のひとつをデッキ後部のエッ ジに引っ掛け、それから 図 84 のようにボルト を取り付けてください。 3.
保管 洗浄と格納保管 1. PTOブレード制御スイッチをOFFにし、駐車 ブレーキを掛け、キーを OFF 位置にする。 キーを抜き取る。 2. 機体各部、特にエンジンや油圧装置に付着し ている泥や刈りかすをきれいに落とす。特に エンジンのシリンダヘッドや冷却フィン部分 やブロアハウジングを丁寧に清掃する。 ブレーキの点検を行う 「保守」の章の「ブ レーキの点検」の項を参照。 4. エアクリーナの整備を行う 「保守」の章の 「エアクリーナの整備」を参照。 5. グリスアップを行う 「保守」の章の「潤滑」 の項を参照。 6. エンジンオイルを交換する 「保守」の章の 「エンジンオイルの交換」を参照。 7. タイヤ空気圧を点検する「保守」の章の「タ イヤ空気圧を点検する」を参照。 8. 油圧オイルフィルタを交換する「保守」の章 の「油圧システムの整備」を参照。 9. バッテリーを充電する「保守」の章の「バッ テリーの整備」を参照。 10.
故障探究 問題 スタータがクランキングしない。 エンジンが始動しない、始動しにくい、す ぐ止まる 考えられる原因 1. ブレード制御スイッチPTOが解除され ていいない。 1. ブレード制御スイッチPTOを解除する。 2. 駐車ブレーキが掛かっていない。 3. 走行レバーがニュートラルロック位置 にない。 4. 着席していない。 2. 駐車ブレーキを掛ける。 3. 走行コントロールレバーをニュートラル ロック位置にする。 4. 運転席に座る。 5. バッテリーが上がっている。 6. 配線のゆるみ、腐食など。 5. バッテリーを充電する。 6. 配線を点検修正する。 7. ヒューズが飛んでいる。 8. リレーやスイッチの故障。 7. ヒューズを交換する。 8. 代理店に連絡する。 1. ガス欠。 1. 燃料を補給する。 2. 燃料バルブが閉まっている。 3. エンジンオイルの量が不足している。 2. 燃料バルブを開く。 3. クランクケースにオイルを入れる 4. スロットルの設定が正しくない。 4. スロットルコントロールを Fast と Slow の中間位置にセットする。 5.
問題 走行できない。 機体が異常に振動する。 刈高がそろわない。 考えられる原因 1. バイパスバルブがきちんと閉じていな い。 1. バイパスバルブを閉じる。 2. ポンプベルトが磨耗、ゆるい、または 破損。 2. ベルトを交換する。 3. ポンプベルトが外れている。 3. ベルトを交換する。 4. アイドラスプリングが破損または欠損 している。 5. 油圧オイルが不足または高温になって いる。 4. 新しいスプリングを取り付ける。 1. 新しいブレードを取り付ける。 2. ブレード取り付けボルトがゆるい。 2. 取り付けボルトを締め付ける。 3. エンジン固定ボルトがゆるんでいる。 3. エンジン取り付けボルトを締め付ける。 4. エンジンプーリ、アイドラプーリ、また はブレードプーリがゆるんでいる。 4. プーリを締め付ける。 5. エンジンプーリの破損。 5. 代理店に連絡する。 6. ブレードスピンドルが曲がっている。 7. モータのマウントが磨耗、またはゆる い。 7. 代理店に連絡する。 1. ブレードが鋭利でない。 1.
図面 g018479 配 線 図 (Rev.
メモ 58
米国外のディストリビュータ一覧表 国 電話番号 36 27 539 640 852 2155 2163 82 32 551 2076 ディストリビュータ 輸入販売代理 店 Maquiver S.A. Maruyama Mfg. Co. Inc. Mountfield a.s. コロンビア 日本 チェコ共和国 プエルトリコ 787 788 8383 Mountfield a.s. スロバキア Ceres S.A. コスタリカ 506 239 1138 Munditol S.A. アルゼンチン CSSC Turf Equipment (pvt) Ltd. Cyril Johnston & Co. Cyril Johnston & Co.
トロ社の総合製品保証 保証条件および保証製品 Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社は、両社の合意に 基づき、当初にお買い上げのお客様*に対し、以下に挙げる Toro 社製品 に材質上または製造上の欠陥が発見された場合には、無償修理を行うこ とをお約束します。 保証請求手続き お客様が所有する製品に材質上または製造上の欠陥が存在すると思われた 場合には、以下の手続きを行ってください 保証期間は、当初の購入者によるお買い上げ日から起算して以下の期 間とさせていただきます。 製品 ランドスケープ 管理請負業務用 専門機器LCE 保証期間 1. 販売店に対して保証修理を依頼してください。販売店に連絡できない場 合には、弊社正規代理店へご連絡ください。 2. ご購入の日を証明する書類レシートとともに、サービスディーラーの修 理工場に製品をお送りください。 3.