Form No. 3400-962 Rev B Z Master® 業 務 用 2000 シ リ ー ズ 乗 用モア芝刈り機用 48 イ ン チ TURBO FORCE® 側 方 放 出 デ ッ キ 搭 載機 シリ ア ル 番 号 316000001 以 上 モ デ ル 番 号 74142TE—シ 製品の登録は www.Toro.com.
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳 細については、DOC シート規格適合証明書をご覧く ださい。 この製品に使用されているスパーク式着火装置は、カ ナダの ICES-002 標準に適合しています。 警告 標準装備となっているオリジナル機器やアクセサリ を取り外すと、機械の性能が変わり走行状態や安 全性に問題が発生したり製品保証が適用されなく なる場合がでてきます。トロのオリジナルパーツを 使用しないと重症事故や死亡事故を引き起こす可 能性があります。エンジン、燃料システムや換気 システムに対して弊社が認めていない改造を施す ことは法律違反となる可能性があります。 g017416 図1 タイヤ、ベルト、ブレード、燃料系統の部品を始 めとする交換部品には、必ずトロ社の純正部品を ご使用ください。 1.
目次 燃料フィルタの交換........................................37 燃料タンクの整備 ..........................................37 電気系統の整備 ................................................... 38 バッテリーの整備 ..........................................38 ヒューズの整備 .............................................39 走行系統の整備 ................................................... 40 シートベルトの点検 ........................................40 ROPS横転保護バーのノブの点検.....................40 トラッキングの調整 ........................................41 タイヤ空気圧を点検する ........
安全について • これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に 巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。 この機械は EN ISO 5395:2013 適合製品です。 • 警 告 燃料は引火性が極めて高い。 – 燃料は専用の容器に保管する。 不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身 事故につながります。事故を防止するため、以下に示 す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事 注意 、 警 告 、危 危険 な 項は必ずお守りください。これは注 ど、人身の安全に関わる注意事項を示しています。こ れらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が 発生することがあります。 – 給油は必ず屋外で行い、給油中は禁煙を厳 守する。 – 給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの 運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふた を開けたり給油したりしない。 – 燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。そしてエ ンジンを掛けずに機械を別の場所に動かし、気 化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の 原因となるものを近づけない。 安全な運転のために この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能
• • • • • • • • • • – 急な旋回をしないでください。後退は十分注 意して行ってください。 道路付近で作業するときや道路を横断するときは 通行に注意しましょう。 芝面以外の場所を走行するときはブレードの回転 を止めてください。 アタッチメントを使用するときは、排出方向に気を付 け、人に向けないようにしてください。また作業中 は機械に人を近づけないでください。 ガードが破損したり、正しく取り付けられていない状 態のままで運転しないでください。 エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回 転数を上げすぎたりしないでください。規定以上 の速度でエンジンを運転すると人身事故が起こる 恐れが大きくなります。 運転位置を離れる前に – PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる – ギアシフトをニュートラルに入れ、駐車ブレー キを掛ける – エンジンを止め、キーを抜き取る。 以下の場合には、アタッチメントの駆動を停止し、 エンジンを止め、点火プラグのコードを抜き取るか キーを抜き取ってください – 詰まりを取り除くときや排出シュート内部の異 物を除去するとき – 機械の点検・清掃・整
• 悪の場合、死亡事故などの重大な事故となる危険 があります。 振動レベル 芝草がぬれている時は斜面での芝刈り作業をしない でください。滑りやすくなっているために走行力が十 分発揮できず、制御できなくなる危険があります。 腕および手 • 急旋回したり不意に速度を変えたりしないでくだ さい。 • 段差のある場所、溝の近く、急勾配、池や川の そばの刈り込みは歩行式の機械またはハンドトリ マーで行ってください。 • 斜面では速度を落とし、より慎重な運転を心がけ る。 • 芝刈り現場にに岩や木の幹などの障害物がある場 合には目に付きやすいマークをつけておきましょ う。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあ ります。 • 溝、穴、岩、くぼみ、マウンドなどに注意しましょ う不用意に入ると機体が転倒する危険があります。 • 上り坂で急発進しないでください機体が後ろにのけ ぞって転倒する危険があります。 • 下り坂では制御不能にならないよう慎重に運転し てください。重心が前輪側に移動するとスリップを 起こしたり、ブレーキや舵取りができなくなる恐れ があります。 • 斜面では急な発進や
傾斜確認方法 g011841 図3 このページをコピーして各個人が利用してください。 1. この機械を安全に使用できる斜度の上限は 15 度です。 法面で作業する場合には、まずその法面の傾斜角度をこのスロープチャート 傾斜 が 15度 度を 超 え る 斜 面 で は 本 機 を 使 用 し な い で く だ さ い 。 推奨されている角度にあわせて折る。 で確認してください。傾 2. この縁を垂線 立ち木、建物、フェンスなど に合わせる。 3.
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損し たりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 decal58-6520 58-6520 1. decalbatterysymbols グリス バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります decal93-7818 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこ と。 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと 9. 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 オペレーターズマニュアル 10. 鉛含有普通ゴミとして投棄 禁止。 バッテリーに人を近づけな いこと。 7. 保護メガネ等着用のこと爆 発性ガスにつき失明等の 危険あり 6. 93-7818 1. 警告ブレードボルト/ナットを 115149N·mにトルク締めする手 順については オペレーターズマニュアル を読むこと。 5.
decal106-5517 106-5517 1. 警告高温部に触れないこと。 decal112-3858 112-3858 1. 参照 オペレーターズマニュ アル 。 3. 刈高を調整するときは始動 キーを抜いておくこと。 2. 整備作業前にマニュアル を読むこと。 4. 刈高設定。 decal112-9028 112-9028 1. 警告可動部に近づかないこと 全部のガード類を正しく取り 付けて運転すること。 decal114-4466 114-4466 1. メイン, 25A 2. PTO, 10A 3. チャージ, 25A 4. 補助, 15A decal107-3069 107-3069 1. 警告ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。 2. 転倒による事故を防止するためにROPSは常時立てた状態 で刈り込み作業を行い、必ずシートとベルトを着用する。 ROPSは、みだりに折りたたまないことROPSを下げて運転し ているときは必ずシートベルトを外すこと。 3.
decal117-3848 117-3848 1. 異物が飛び出す危険人を近づけないこと。 2. 異物が飛び出す危険必ずデフレクタ、排出部カバーまたは 集草装置を取り付けて運転すること。 3. 手足や指の切断の危険 可動部に近づかないことすべての ガード類を正しく取り付けて使用すること。 decal117-0346 117-0346 1. 燃料漏れの危険 オペレーターズマニュアル を読むことROPS を外さないことROPSに溶接、穴あけなどの加工を一切行 わないこと。 decal117-3864 117–3864 1. オペレーターズマニュアル 2. を読むこと。 補給口の首の高さまで補 給 警告 入れすぎないよう に注意 decal117-1158 117–1158 1. 通常使用時のバイパスレ バーの位置 2. 故障牽引時のバイパスレ バーの位置 decal117-8639 117-8639 1. 10 ベルトの掛け方 2.
decal119-2501 119-2501 1. チョーク 2. 高速 3. 低速 4. PTO decal127-0325 127-0325 1. 25運転時間ごとに油圧を 点検する。 4. 50運転時間ごとに前タイヤ の空気圧を点検する。 2. 50運転時間ごとに後タイヤ の空気圧を点検する。 5. 前輪をグリスアップする オ ペレーターズマニュアル を 参照。 3. 50運転時間ごとにデッキを グリスアップする オペレー ターズマニュアル を参照。 decal121-4777 121–4777 1. 刈高の調整 2.
decal132-0871 132-0871 注 この機械は、業界で推奨される最大傾斜角度を用いた前後方向および左右方向の標準安定試験に合格しており、使用を認められる法 面の最大角度がデカルに記載されています。斜面で運転する場合の条件や注意点について、また、特殊な天候や場所条件のもとで この機械を使用することができるかどうかを判断する方法について、 オペレーターズマニュアル で確認してください。同じ斜面上であっ ても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてくださ い。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。 1. 警告 オペレーターズマニュアル を読むこと 必ず講習を受け、聴 4. 積み込み時の危険トレーラなどに積み込む時に歩み板を2枚 使用しないこと必ず1枚ものの幅の広い板を使用し、傾斜 15 覚保護具を着用して運転すること。 °以内で使用すること。搭載時登りはバックで、降りる時下 り は前進で運転する。 2.
製品の概要 アワーメータ エンジンの積算運転時間を表示します。エンジンが作 動中に作動します。表示時間を目安にして定期整備の 計画を立ててください図 5。 スロットルコントロール スロットルコントロールは Fast と Slowの間で調整す ることができます。 チョーク 冷えているエンジンを始動する時に使用します。ノブを 引くとチョークが掛かります。 ブ レ ー ド コ ン ト ロ ー ル ス イ ッ チ PTO ブレード制御スイッチPTOスイッチは、電気クラッチ を作動させて刈り込み刃を作動させるスイッチです。 スイッチを上に引くとクラッチが入ります。ブレードの 回転を止めるにはスイッチを押し込みます動作コント ロールレバーをニュートラルロック位置にした場合もブ レートが停止します。 g020562 図4 シートベルト 刈高・デッキ上昇ペダル 7. 2. 移動走行ロック 8. 燃料キャップ 3. 駐車ブレーキレバー 9. 刈り込みデッキ 1. キャスタホイール 4. 制御装置類 10. 5. 走行コントロールレバー 11. Z スタンド 始動スイッチ 6.
仕様 運転操作 注 仕様および設計は予告なく変更される場合があり ます。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 幅 刈幅 122 cm デッキを含まない 115 cm デフレクタを上位置にセット 131 mm デフレクタを下位置にセット 160 cm 燃料を補給する 長さ ROPSを上位置にセット 200 cm ROPSを下位置にセット 204 cm • 機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン 価87以上の、きれいで新しい購入後30日以内無 鉛ガソリンを使ってください オクタン価評価法は (R+M)/2 を採用 。 • エ タ ノ ー ル エタノールを添加10% までしたガソリ ン、MTBEメチル第3ブチルエーテル添加ガソリン 15% までを使用することが可能です。エタノール とMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソ エタ ノ ー ル リン15% 添加=E15は使用できません。エ 含 有 率 が 10% を 超 え る ガ ソ リ ン は 絶 対 に 使 用 し て は な り ま せ ん たとえば E15含有率 15%、E20含有 率 20%、E8
危険 燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引 火する危険がある。発火したり爆発したりすると、 やけどや火災などを引き起こす。 • ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給しな い。車両のカーペットやプラスチック製の床材 などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなく なるので危険である。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を 地面に接触させた状態で給油を行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わなければ いけない場合には大型タンクのノズルからでは なく、小型の容器から給油する。 • 大型タンクのノズルから直接給油しなければな らない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常 時接触させた状態で給油を行う。 燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップ外 す。燃料タンクのふたを取り、給油口の首の根 元から 6 mm - 13 mm 下まで、無鉛レギュラーガ ソリンを入れる。 これは、温度が上昇して燃料が 膨張したときにあふれないように空間を確保する ためである。燃料タンク一杯に入れないこと。 3.
2. 3. 左右のノブを両方とも引き出し、90度回転させ ると外れる 図 6 。 バーを降ろす(図 6)。 危険 ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると 滑って制御できなくなる危険がある。 • 度を 超 え る 斜 面 で は 本 機 を 使 用 し 傾 斜 が 15度 ない。 • 斜面では速度を落とし、より慎重な運転を心 がける。 • 水の近くに乗り入れないこと。 危険 車輪やローラが溝などに落ちて機体が転倒する と、最悪の場合、死亡事故などの重大な事故と なる危険があります。 段差の近くに乗り入れないこと。 危険 を降ろした状態で運転して万一転倒すると、 ROPSを 重大な人身事故になる恐れがある。 は完 全 に 立 て た 状 態 に セ ッ ト し 、 必 ず シ ー ト ROPSは ベルトと共に使用する。 g008943 図6 1. ROPS のノブ 3. ROPSを立てた状態 2. ROPS ノブを引き出して 90 度回転させる。 4. ROPSを倒した状態 4. 5. 6.
駐車ブレーキの外し方 注意 この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85dBA と な り 、 長 時 間 使 用 し つ づ け る と 聴 覚 に 障 害を起こす可能性がある。 運転に際しては聴覚保護具を使用すること。 目、耳、手、足、頭などの保護具を使用されることを お勧めします。 g027915 図 10 ブレードコントロールスイッチ の使 い 方 PTOの g009027 図8 1. 保護めがねを着用すること 2.
スロットルの操作 始動スイッチの操作 1. スロットルを FAST と SLOW の中間位置にセットする 図 13 。 始動キーを START 位置に回す図 15。 注 エンジンが始動したら、キーから手を離す。 ブレードコントロールスイッチPTOを使うとき刈り込みを行 うときは、必ずスロットルを FAST 位置にしてください。 重要 スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用し 秒間 以 内 に エ ン ジ ン が 始 動 し な な い で く だ さ い 。 5秒 秒間 待 っ て か ら 再 度 始 動 を 試 か っ た 場 合 は 、 15秒 みてください。この手順を守らないとスタータモー タを焼損する恐れがあります。 注 燃料タンクが完全に空になっていた状態から 給油してエンジンを始動する場合には、1回の始 動動作で始動できない場合があります。 g008946 図 13 チョークの操作 冷えているエンジンを始動する時に使用します。 1. エンジンが冷えている時はチョークを使用します。 2.
燃料バルブの使い方 燃料バルブは運転席の後ろにあります。 移送、整備、保管などの場合は、燃料バルブを閉 じてください。 その後にエンジンを始動する場合には、忘れずに燃料 バルブを開いてください。 g017428 g027916 図 17 6. 始動キーを START 位置に回す図 18。 注 エンジンが始動したら、キーから手を離す。 重要 スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用し 秒間 以 内 に エ ン ジ ン が 始 な い で く だ さ い 。 も し 10秒 秒間 待 っ て 、 そ れ か ら も 動しなかった場合は、15秒 う一度始動を試みてください。この手順を守らな いとスタータモータを焼損する恐れがあります。 g008948 図 16 1. ON 位置 2. OFF 位置 注 燃料タンクが完全に空になっていた状態から 給油してエンジンを始動する場合には、1回の始 動動作で始動できない場合があります。 エンジンの始動と停止 エンジンの始動手順 1. ROPS を立ててロックし、運転席に座ってシート ベルトを締める。 2.
安全インタロックシステムの使 用方法 エンジンの停止手順 注意 置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転 すると大きな事故になる恐れがある。 注意 インタロックスイッチは安全装置であり これを取り 外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。 • インタロックスイッチをいたずらしない。 • 作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、 不具合があれば作業前に交換修理する。 機械から離れる時には、たとえ数分間であっても 必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。 始動スイッチを OFF にする前に、低スロットルでエンジ ンのアイドル運転を 60 秒間おこなう。 インタロックシステムのしくみ 安全のために、以下の条件がそろわないとエンジンを 始動できないようになっています。 • 駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。 • ブレードPTO制御スイッチが解除されている。 • 走行コントロールレバーがニュートラルロック位置 にある。 駐車ブレーキを解除しないで走行コントロールレバーを 操作した場合やPTOを動作させたままで運転席から立 ち上がった場合にも安全インタロックシステムが働いて エンジンを停止させます。
走行コントロールレバーの使用方法 正常。もう一方の走行コントロールレバーでも 同じ点検を行う。 5. 着席し、駐車ブレーキを解除し、ブレードPTO制 御スイッチをOFF位置にセットし、走行コントロー ルレバーをニュートラルロック位置にする。エンジ ンを始動させてみるクランキングしなければ正常。 前進と後退 エンジンの速度1分間の回転数はスロットルコントロー ルによって制御されています。スロットルコントロール をFAST位置にすると最も良い性能が得られます。芝 刈り作業を行う時は、必ずスロットルを Fast 位置に セットしてください。 注意 この機械は高速急旋回が可能である。コントロー ルハンドルの使用方法を間違うと、車両をコント ロールできなくなり、人身事故や物損事故になる 危険がある。 • 旋回動作は十分に注意して行うこと。 • 小さな旋回を行う前には速度を十分に落とす こと。 c:\data\documentum\checkout\g004532 図 20 1. 走行コントロールレバーの ニュートラルロック位置 4. 後退 2. センター、ロック解除位置 5.
車両の停止手順 走行を停止するには、左右の走行コントロールレバー をニュートラルロック位置にし、PTOブレード制御スイッ チを切り、始動キーをOFF位置に回します。 本機を離れるときには必ず駐車ブレーキを掛けてくだ さい 駐車ブレーキの掛け方 (ページ 17)を参照。キー は抜き取っておく。 注意 置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転 すると大きな事故になる恐れがある。 機械から離れる時には、たとえ数分間であっても 必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。 刈り高の調整 移動走行ロックの使用方法 g008952 移動走行ロックには2つの位置があり、デッキ昇降ペ ダルで操作を行います。移動走行用のロック位置と、 ロック解除位置とがあります図 23。 図 21 後退走行 1. レバーを中央位置ロック解除位置にする。 2.
刈り高調整ピンの調整 刈り込みデッキの サイズ 刈高調整範囲 調整間隔 122 cm 38-127 mm 6.35 mm 刈高の調整範囲は、25-140 mm で、クレビスピンの 取り付け位置を変更することにより、6 mm 刻みで調 整することができます。 1. 移動走行ロックをロック位置にセットする。 2. デッキ昇降ペダルを踏み込んでデッキを移動走 行位置まで上昇させるこれは刈高 140 mm の位 置と同じ 図 24を参照。 3. 刈高ピンを 90 度回転させて刈高ブラケットから 抜き取る 図 24 。 4. 刈高ブラケットについている穴から、希望する 刈高に対応する穴を見つけ、その穴にピンを通 す 図 24 。 5. デッキ昇降ペダルを踏み込み、移動走行ロックレ バーを引いてデッキを静かに降下させる。 g008965 図 24 1. デッキ昇降ペダル 2. 刈高ピン 3. 移動走行ロック 芝削り防止ローラを調整する 刈高を変更した場合には、芝削り防止ローラの高さ の調整を行ってください。 g008955 図 23 移動走行用ロック位置 1.
走行ホイール解除バルブの使 用方法 警告 エンジンデッキ下の回転部に巻き込まれると、手 などを切断する大けがを負う危険がある。 走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、必 ずエンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認すること。 g017628 図 25 1. 2. 芝削り防止ローラ スペーサ 3. ブッシュ 4. フランジナット 5. ボルト 警告 エンジンや油圧関係機器は高温になっている可能 性がある。高温になっている部分に触れるとやけ どなどの重篤な人身事故になる恐れがある。 走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、 必ずエンジンや油圧関係機器が十分に冷えてい ることを確認すること。 走行ホイール解除バルブは運転席の下、エンジンの ルームの下部にあります。 g017629 1. ブレードPTOを解除し、キーをOFFにし、走行レ バーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブ レーキを掛け、キーを抜き取る。 2. 運転席の裏側の、左右のフレームの下にあるバ イパスレバーを探し出す。 3.
5. 牽引後にマシンを通常状態に戻すには、バイバ スレバーを前進位置に戻す図 28。 サイドディスチャージの使い方 4. エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレー キを掛け、燃料バルブを閉じる。 5.
警告 マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転 倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故 が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。 • 歩み板の上を運転する場合には安全に十分 に注意すること。 • を立て、シー 積み降ろしの作業中は必ずROPSを トベルトを着用して運転すること。箱型のトレー ラ に 積 載 す る 場 合 に は 、ROPSが が天井に引っ かからないことを確認すること。 • 歩み板は幅の広いものを使用すること マシンの 左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。 • 歩み板と路面との角度、および歩み板とトレー 度を ラ の 荷 台 の 床 面 と の 角 度 が 、 い ず れ も 15度 超えないようにすること。 • 倍程 必 ず 、 ト ラ ッ ク ト レ ー ラ の 荷 台 の 高 さ の 4倍 度の長さの板を使用すること。このようにすれ 度を 超 ば 、 平 ら な 地 面 と 荷 台 と の 角 度 が 15度 えることはない。 • 積み込み 登り はバックで、降りる時には前進 で運転する。 • 積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転
警告 機体の下に人がいるときに機体が突然落下する と、死亡事故を含む重大な人身事故となる。 • Z スタンドで機体を立てて作業する場合には安 全に十分に注意すること。 刈り込みデッキの洗浄とブレードの付け外し以 外の作業には使用しないこと。 • g001812 図 33 • Z スタンドで機体を立てたままで長時間放置 しないこと。 1. Z スタンドスロットに入って いる状態 刈り込みデッキに対する作業を行う前に、必 ずエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、 キーを抜き取ること。 • 2. 3. ピボットタブにラッチが載っ ている状態 舗道の割れ目やターフとの 境目 Z スタンドの上に乗り上げる。 5. スタンドの足を床にセットし、ラッチをピボットタブ に載せる 図 33 。 重要 Z スタンドは平らな床面で使用すること。 6. エンジンを始動し、ハーフスロットルにセットする。 1. デッキを移動走行位置まで上昇させる。 2. ブラケットピンを取り外す図 32。 注 舗道の継ぎ目部分やターフとの境目にスタンド の足を踏ん張らせるとよいでしょう図 33。 7.
かすの飛散方向も変わるので自然分解が促進され、栄 養的にも有利です。 適切な日数間隔で刈り込む 通常は4日程度の間隔で刈り込みます。しかし、草の 生長速度は色々な条件によって左右され、一定ではあ りません。ですから、草丈をいつもほぼ一定に維持す るつもりで目安を立てるのが便利でしょう 春先は成長が 早いので少しひんぱんに刈ります。芝生の成長速度が 遅くなってきたら、刈り込み間隔を長くするようにしま す。何かの事情で長期間刈り込みを休んでしまった場 合には、まず高めの刈高で一度刈り込みを行い、2日 ほど経ってから刈高を低くしてもう一度刈り込みます。 g001813 図 34 1. Z スタンド 2. ラッチ 3. ロック位置 4. 解除位置 3. エンジンを始動し、ハーフスロットルにセットす る。駐車ブレーキを解除する。 4. ゆっくりと機体をバックさせてスタンドから降りる。 5.
保守 推奨される定期整備作業 整備間隔 整備手順 使用開始後最初の 8 時間 • エンジンオイルを交換する。 • ホイールナットのトルクを点検する。 使用開始後最初の 50 時間 • 油圧オイルフィルタとオイルの交換を行う。 使用するごとまたは毎日 • • • • • • • 安全確保システムの動作を確認する エンジンオイルの量を点検する。 シートベルトを点検する。 ROPS(横転保護バー)のノブを点検する。 エンジンのスクリーンを清掃する。 ブレードを点検する。 芝刈りデッキを洗浄する。 25運転時間ごと • 補助オイルタンクでオイルの量を点検する。 50運転時間ごと • • • • 刈り込みデッキのアイドラアーム スパークアレスタ(が装着されている場合)を点検する。 タイヤ空気圧を点検する。 ベルトに磨耗や破損が発生していないか点検する。 100運転時間ごと • • • • デッキの昇降ピボット エンジンオイルを交換する (ほこりの多い環境で使用するときは整備間隔を短くする) 点火プラグを点検・清掃・調整してください。 エンジンの冷却フィンとシュラウドの点検と清掃を行なう。
潤滑 整備前に行う作業 ほこりなどのひどい場所で使用する場合は、整備間隔 を短くしてください。 刈り込みデッキのカーテンの 開放 グ リ ス の タ イ プ リチウム系汎用2号グリスまたはモリブ デン系のグリス カーテン下部についているボルトをゆるめると刈り込み デッキのカーテンを開放することができます 図 35。施業 終了後は、ボルトを締めてカーテンを固定してください。 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. グリスニップルをウェスできれいに拭く。 注 ニップルにペンキが付着している場合には、 必ず落としておく。 ボルト 2. グリスガンをフィッティングにセットし、グリスがベ アリングからはみ出てくるまで注入する。 5. はみ出したグリスはふき取る。 軽い機械油またはスプレー潤 滑剤を使用しての潤滑作業 g027945 図 35 1. 4.
刈り込みデッキのグリスアップ 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと—刈り込みデッキのアイド ラアーム 1年ごと—前キャスタピボット ほこりの多い環境で 使用するときは整備間隔を短くする 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. g014942 図 39 刈り込みデッキのアイドラプーリのピボットにグリ スを注入するグリスが下から漏れてくるまで入れ ること 図 38 。 キャスタホイールのハブの潤 滑 整 備 間 隔 : 1年ごと 1. エンジンを停止し、可動部すべての動作が停止 するのを待ち、駐車ブレーキを掛け、キーを抜 き取る。 g017435 図 38 g006115 4. 図 40 ダストキャップを外し、キャスタピボットを調整 する。 1. シールガード 2.
アクスルアセンブリのスペーサを両方とも外した 壊れていてゆるんでいる場合、1つのスペーサに ロッキングコンパウンドを塗り、レンチを当てる面 が外側を向くようにしてアクスルに取り付ける。 エンジンの整備 注 ただし、アクスルの一番奥までスペーサナット 高温部に触れると非常に危険である。 をねじ込んでしまわないこと。スペーサナットの外 面から、ナット内部に見えるアクスルの端部まで の距離が3 mm程度残るように取り付けること。 手足や顔や衣服などをマフラなどの高温部に近づ けないよう十分注意すること。 10. 組み立てができたナットとアクスルを、新しいシー ルとベアリングの側からホイールに組み付ける。 エアクリーナの整備 11. ホイールの開口端が上を向いた状態で、ホイー ルの内側アクスルとのすきまに汎用グリスを詰 める。 12.
6. 粘 度 下の表を参照してください。 安全フィルタは、交換するとき以外は外さない。 重要 安全フィルタは清掃しないでください。安 全フィルタが汚れている場合には、 次フィルタ が破損しています。その場合には両方のフィル タを交換してください。 7.
3. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 4. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる 図 44 。 g008804 g008804 g027659 図 43 g027734 図 44 エンジンオイルの交換 5. 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 8 時間 100運転時間ごと ほこりの多い環境で使用すると きは整備間隔を短くする 注 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な 方法で処分してください。 1. エンジンを5分間運転する。 注 オイルを温める。 2.
g008804 g027660 図 45 6. エンジンを始動し、平らな場所へ移動する。 7. オイルの量をもう一度点検する。 エンジンオイルフィルタの交換 整 備 間 隔 : 200運転時間ごと 注 ほこりのひどい場所で使用する場合は、エンジン オイルのフィルタをより頻繁に交換することが必要に なります。 1. エンジンからオイルを抜く エンジンオイルの交 換 (ページ 34)を参照。 2. エンジンオイルフィルタの交換を行う図 46。 g027477 図 46 注 フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締 め付け、そこからさらに3/4 回転締め付ける。 3.
点火プラグの取り外し 1. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 2. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 3.
燃料系統の整備 燃料タンクの整備 燃料フィルタの交換 燃料タンクから燃料を抜き取らないでください。燃料の 抜き取りや燃料計等の整備は弊社サービスティーラ にお任せください。 整備間隔: 500運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到達 した方 ほこりの多い環境で使用する ときは整備間隔を短くする 燃料フィルタは、エンジンの前側または後ろ側につい ています。 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. マシンが冷えるのを待つ。 4. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 5. 運転席の下にある燃料バルブを閉じる図 50。 g008963 図 50 1. 燃料フィルタ 2. ホースクランプ 3. 燃料バルブ 6. 古いフィルタのクランプをゆるめて脇に寄せる (図 50)。 7. ホースからフィルタを抜き取る。 8.
電気系統の整備 6. クランプを外す図 51。 7.
バッテリーを充電する ヒューズの整備 機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用して いますが、ヒューズに関する整備は何も必要ありませ ん。但し、万一ヒューズが飛んだ場合には、配線が ショートしていないか点検してください。 警告 充電中は爆発性のガスが発生する。 充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を 近づけない。 ヒューズは運転席右側のコンソールの中にある図 53。 重要 バッテリーは常時フル充電状態に維持してくださ い こ の と き 電 解 液 の 比 重 は 1.265 に な り ま す 。 特 に 氷 点下で保管する場合にはこのことを守ってください。 1. 2530アンペアで1015分、または10 アンペアで 30分、バッテリーを充電する。 2. 充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセ ントから抜いてから、チャージャのリード線をバッ テリー端子から外す図 52。 3. バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケー ブルを接続する バッテリーを取り付ける (ページ 38)を参照。 1. ヒューズは引き抜けば外れる。 2.
走行系統の整備 シートベルトの点検 整 備 間 隔: 使用するごとまたは毎日 シートベルトが磨耗していないか、切れていないか、適 切に引き込まれるか、バックルは問題ないかを目視で 点検する。ベルトが破損している場合には交換する。 横転 保 護 バ ー の ノ ブ の ROPS横 点検 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 警告 は常 時 立 転 倒 に よ る 事 故 を 防 止 す る た め に ROPSは てた状態で刈り込み作業を行い、必ずシートとベ ルトを着用してください。 運転席が機体に固定されていることを運転前に確 認すること。 取り付け用の金具およびノブの両方ともに問題がない かどうか点検してください。ROPSを立てた状態のと き、ノブが完全に嵌っていることを確認してください。 左右のノブが完全に嵌っていない場合には、ROPSの 上部を前または後ろに押してノブを所定位置に嵌め ててください 図 54 。 g008943 図 54 40 1. ROPS のノブロック位置 3. ROPSを立てた状態 2.
タイヤ空気圧を点検する トラッキングの調整 1. ブレード制御スイッチPTOを切る 2. 広い平らな場所に移動し、走行コントロールレ バーをニュートラルロック位置にセットする。 3. スロットルを FAST と SLOW の中間位置にセッ トする。 4. 左右両方のコントロールハンドルを倒してT字ス ロットのストップに当てる。 5. この状態でマシンが左右どちらにずれるかを観 察する。 6. 右にずれていく場合には、ボルトをゆるめて左 側T字スロットの左ストップブレートを後ろにずら す 図 55 。 7. 左にずれていく場合には、ボルトをゆるめて右 側T字スロットの右ストップブレートを後ろにずら す 図 55 。 8. ストッププレートを締め付ける図 55。 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと/毎月 いずれか早く到達し た方 前後のタイヤは 0.9 bar 0.
電気クラッチの調整 キャスタピボットベアリングの 調整 整 備 間 隔 : 500運転時間ごと—電気クラッチの点検を 行う。 整 備 間 隔 : 500運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. キャスタからダストキャップを外してロックナット を締め付ける図 57。 4. スプリングワッシャが平たくつぶれるまでロックナッ トを締め付け、その位置から 1/4 回転もどすと、 ベアリングに対して適切な予負荷がかかる図 57。 ブレーキが適切なタイミングで掛かるように、クラッチの 調整ができるようになっています。 1. 注 ゲージは、アーマチャとロータ摩擦面との間に 間違いなく入れること。 注 すきまが少なくとも 0.38 mm あり、最大でも 0.
冷却系統の整備 エンジンスクリーンの清掃 整 備 間 隔: 使用するごとまたは毎日 毎回、運転前に、エンジンスクリーンやその付近に刈 りかすやごみがたまっていたら取り除いてください。こ れにより、十分な冷却効果と適正なエンジン回転数が 確保でき、エンジンのオーバーヒートや損傷の発生を 抑えることができます図 59。 エンジンの冷却フィンとシュラ ウドの清掃 整 備 間 隔: 100運転時間ごと/1年ごと いずれか早く到 達した方 1. 刈り込みPTOスイッチを解除し、駐車ブレーキ を掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 g004218 3. 図 59 吸気スクリーンとリコイルスタータ、ファンハウジ ングを取り外す図 59。 4. エンジン各部についている汚れや刈りかすを落と す。 5. 吸気スクリーンとリコイルスタータ、ファンハウジ ングを取り付ける図 59。 43 1. エンジンガード 4. ファンハウジング 2. エンジンの吸気スクリーン の清掃 5. ネジ 3.
ベルトの整備 ベルトの点検 整 備 間 隔 : 50運転時間ごと ベルトが破損している場合には交換する。磨耗の兆 候としてベルトが回転するときにきしみ音がする、刈 り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベル トの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れてい るなどがあります。 刈り込みベルトの交換 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. 刈り込みデッキを 76 mm の刈高に降下させる。 4. ベルトカバーを取り外す図 60。 g017627 図 61 1. クラッチプーリ 5. アイドラアームの四角い穴 ラチェット用 2. 刈り込みベルト 6. アイドラのグリスフィッティ ング 7. ベルトガイド スプリング付きアイドラプー リ 4. ラチェット 3. g027729 図 60 5. 10. アイドラアームにベルトガイドを取り付ける図 61。 11.
g017437 g027730 図 64 図 62 油圧ポンプ駆動ベルトの交換 1. 刈り込みPTOスイッチを解除し、駐車ブレーキ を掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. 刈り込みベルトを取り外す 刈り込みベルトの交 換 (ページ 44)を参照。 4. 機体をもち上げて、ジャッキスタンドで支える図 64 。 5. クラッチストップを取り外す図 63。 クラッチストップ ポストからアイドラスプリングを外す図 64。 7. 油圧ユニット駆動プーリとエンジンプーリから古 いベルトを取り外す。 8. エンジンプーリと2つの駆動プーリに新しいベルト を掛け回す。 4. ポンプ駆動ベルト アイドラスプリングポスト 5. 右側油圧ポンプのプーリ 3. エンジンプーリ 6. 左側油圧ポンプのプーリ 10. g017494 6. アイドラプーリ 2. 9. 図 63 1. 1.
制御系統の整備 コントロールハンドルの位置 調整 コントロールレバーには高と低と2つの位置がありま す。高さを変えるには、まずボルトを外します。 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. レバーに取り付けられているボルトとフランジナッ トをゆるめる 図 65 。 4. 左右のレバーを両方持ってニュートラル位置に セットし、そこから前後にスライドさせて両方のレ バーを整列させ、ボルトを締め付ける図 66。 g009195 図 66 5.
5. 運転席を一番前の位置に移動させて後ナットが見 えるようにする。 10. 一 時 的 に メインのワイヤハーネスのコネクタの端 子間にジャンパ線を入れる。 6. 後ナットをゆるめる。 11. エンジンを始動し、フルスロットルで回転させ、 ブレーキを解除する。 注 ナットを外す必要はない。 7. 重要 駐車ブレーキを掛け、走行コントロールレ バーを動かした状態でエンジンを始動する。シー トスイッチはジャンパされているのでオペレータが 着席していなくてもエンジンは始動します。 座席と座席プレートを前にスライドさせて、前ナッ トをキーホールに通す図 67。 12. 走行コントロールレバーを前進最大速度にセット し、この状態で少なくとも5分間作動させて油圧オ イルを通常の作動温度まで上昇させる。 注 調整を行う時には走行コントロールレバーを ニュートラル位置にセットしておく必要があります。 13. 走行コントロールレバーをニュートラル位置にセッ トする。 14.
21. デッキを上昇させ、刈高ピンを取りつける。 22. 試運転を行って、駐車ブレーキを解除しても ニュートラル位置でマシンが動き出さないことを 確認する。 走行コントロールのダンパの 調整 g008621 コントロールハンドルの抵抗の調整は、上部ダンパ取り 付けボルトで行います。取り付けオプションについては 図 70を参照してください。 図 71 1. g008620 図 70 図は右側走行コントロール 1. ロックナットを 22.6N·m0.3kg.m = 200in-lbにトルク締めす る。トルク締め終了後のボルトはロックナットの端部から突き 出ていなければならない。 2. 最も抵抗が大きい硬い操作感覚 3. ダンパ 4. 中程度の抵抗中程度の操作感覚 5. 最も抵抗が小さいソフトな操作感覚 走行コントロールのニュートラ ルロックピボットの調整 フランジナットを調整することにより、走行コントロール をニュートラルロック位置に動かすときの抵抗感を調節 することができます。調整オプションについては図 71を 参照してください。 1. ジャムナットをゆるめる。 2.
油圧系統の整備 油圧システムのフィルタとオイ ルの交換 油圧オイルについて 古い オ イ フィルタとオイルは同時に交換してください。古 ル を 再 使 用 し な い で く だ さ い 。 油圧オイルフィルタとオイ ルを交換したら、必ずエア抜きを行ってください。 油 圧 オ イ ル の タ イ プ Toro® HYPR-OIL™ 500 油圧オイ ルまたは Mobil® 1 15W-50. エアパージ作業はオイルを追加しつつ行い、パージ後 もタンク内のオイルレベルが FULL COLD 位置から減 この 作 業 を 正 し く 行 少しなくなるまで繰り返し行います。こ わないと、トランスアクスル駆動システムに修理不能な ダメージが発生する恐れがあります。 重要 指定されたオイルをご使用ください。他のオイル を使用すると油圧システムを損傷する恐れがあります。 油圧オイルの量の点検 整 備 間 隔 : 25運転時間ごと 油圧システムフィルタの取り外し 1. 油圧オイルが冷えるのを待つ。オイル量はオイ ルが冷えている状態で点検する。 1. 2.
油圧システムフィルタを取り付ける 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 50 時間 400運転時間ごと 1. 新しいフィルタのゴムシール部にオイルを薄く塗 る。 2. ゴムシールがアダプタに当たるまで手でねじ込 み、そこから更に 3/41 回転増し締めする。 3. もう一方のフィルタにも同じ作業をする。 4. 各フィルタにフィルタガードを元通りに取り付ける。 5. フィルタガードは3本のねじで固定する。 6. オイルを入れる前に、通気プラグを外してある ことを確認する。 7. 所定のオイルを補助タンクにゆっくりと入れる通 気プラグのひとつ からオイルが流れ出してくる までオイルを入れる。 8. オイル補給をとめて通気プラグを取り付ける。 9. プラグを 20N·m2kg.m=15ft-lbにトルク締めする。 10. 補助タンクにさらにオイルを追加する第二トランス ミッションについているもうひとつの通気プラグの穴 からオイルが流れ出てくるまでオイルを入れる。 11. オイル補給をとめて通気プラグを取り付ける。 12. プラグを 20N·m2kg.
A. バイパスレバーを「非常時牽引」位置にセッ トする。エンジンが作動し、バイパスバルブを 開いた状態で、走行コントロールレバーを前 進および後退方向にゆっくりと操作する56回 B. バイパスレバーを「通常運転」位置にセット する。 C. エンジンが作動し、バイパスバルブを閉じた 状態で、走行コントロールレバーを前進およ び後退方向にゆっくりと操作する56回 D. 3. 刈り込みデッキの保守 デッキの水平調整 マシンのセットアップ 注 刈高の調整を行う前に、刈り込みデッキが水平であ ることを確認する必要があります。 エンジンを停止し、補助タンクの油量を点検 する。補助タンクの FULL COLD ラインまで 油圧オイルを補給する。 油圧システム内部から完全にエアが抜けるまでス テップ 2 を繰り返し行う。 注 トランスアクスルの作動音が通常レベルにな り、前進・後退が通常速度で滑らかに行われるよ うになったら、トランスアクスル内部のエアが完全 にパージされたとみなしてよい。 4. 1. デッキを平らな床の上におく。 2.
注 高くするには調整ねじを右に回し、低くするに は左に回します。 注 デッキの前リンクに十分な調整しろがないため に規定の高さに調整ができない場合には、シン グルポイントを調整することによってより大きな調 整を行うことができます。 g017419 図 76 1. デッキ昇降ペダル 2. 刈高ピン 3. 移動走行ロック 6. 刈高調整ピンを、刈高 76 mm 位置に差し込む。 7. 移動走行ロックを解除し、調整した刈高位置に デッキを降下させる。 8. 排出シュートを上げる。 9. デッキの左右両側で、図 77に示すように、水平 な床面から各ブレードの刃先までの高さを測定 する A位置 。 g017441 図 78 注 この高さが 76 mmであれば適正である。 1. ウイズロックナット 3. ジャムナット 2. 調整ねじ 4. ヨーク 12. シングルポイントシステムの調整を行うには、 刈高プレートの底部にあるボルト2本をゆるめる 図 79 。 g009196 図 77 1. A 位置で 76 mmあれば適 正. 3.
13. ブレードの整備 デッキが低すぎる場合には、シングルポイント調 整ボルトを右に回して締める。デッキが高すぎる 場合には、シングルポイント調整ボルトを左に 回してゆるめる図 80。 ブレード刃を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上 がりとなります。2本のブレードを用意して交互に使 用すると便利です。 注 シングルポイント調整ボルトを締め付けまた はゆるめることによって、刈高プレート取り付け ボルトを移動可能距離の少なくとも 1/3 の長さま で動かすことができる。これにより、4つのデッ キリンクのそれぞれについてある程度の上下調 整が可能になる。 警告 磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回 転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こ るとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼ し、最悪の場合には死亡事故となる。 • ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点 検すること。 • 磨耗したり破損したりしたブレードは交換する こと。 ブレードの点検や整備にかかる前に 1. 2. ブレードの点検 g017036 図 80 1. 14.
レードは必ず Toro の純正部品をご使用ください。他 社のブレードを使用すると安全規格に適合しなくなる 可能性があります。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. ブレードが前後方向を指すように回転させる(図 82)。 1. ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブ レードの端部をしっかり握る。 4. Aの位置で(図 82)、平らな床面からブレードの刃 先までの高さを測る。 2. スピンドルのシャフトからブレードボルト、湾曲 ワッシャ、ブレードを取り外す図 83。 g000975 図 82 1. ここ平らな床面からブレー ドの刃先までの高さを測る g004536 2. A の位置 5. ブレードを半回転させてもう一方の刃先を前に 向ける。 6. 同じ位置で4と同じ要領で平らな床面からブレード の刃先までの高さを測る。 図 83 1. ブレードの立ち上がりセイ ル部 3. 湾曲ワッシャ 2. 枚刃 4.
g000277 図 85 1. ブレード 2. バランサー 3. もし傾くようなら、重い方の裏面を少し削って調整 する 図 83 。 4. バランスがとれるまで調整する。 1. エンジンを止め、各部が停止するのを待ち、キー を抜き取る。駐車ブレーキを掛ける。 2. 刈高調整ピンを抜いてデッキを床に下ろす。 3. 刈高調整ピンを、刈高 76 mm 位置にセットする。 4. ベルトカバーを取り外す。 5. フロアパンを持ち上げて、デッキアイドラの四角 い穴にラチェットを差し込む図 87。 6. デッキアイドラを右に回転させて刈り込みベルトを 外す 図 87 。 ブレードの取り付け 1. スピンドルシャフトにブレードを取り付ける(図 86)。 重要 ブレードの立っている側 セール部 がカッティ ングデッキの天井を向くのが正しい取り付け方で す。 2. スプリングディスクとブレードボルトを取り付け る 図 86 。 注 スプリングディスクは、円錐部をボルトの頭 に向けて取り付けてください。 3. 各ブレードボルトを 115150N·m11.815.2kg.
g015594 図 89 ボルト 5. 2. スペーサ 6. デフレクタ 3. ロックナット 7. スプリングのJ字側の端部 4. スプリング 1. g017417 図 88 1. ここのショルダボルトとナットを外す。 2. ここのショルダボルトとナットを外す。 8. 3. デフレクタにスペーサとスプリングを取り付ける。 4. J 形端部の1つをデッキ後部のエッジに引っ掛 ける。 デッキを機体右側に引き出す。 注 必ず、スプリングのJフック端の1つをデッキ エッジの後ろに引っ掛け、それからボルトを 図 89 のように取り付けてください。 デフレクタの交換 警告 排出口がデフレクタなどで覆われていないと、デッ キから異物が飛び出して人に当たる恐れがあり、 このようなことが実際におこると深刻な人身事故 になる。また、ブレードに触れて大怪我をする可 能性もある。 デフレクタをピボットブラケットに固定しているロッ クナット、ボルト、スプリング、スペーサを外す (図 89)。 2. 破損または古くなっているデフレクタを取り外す 図 89 。 5.
洗浄 保管 芝刈りデッキの裏側の清掃 洗浄と格納保管 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 1. ブレードPTOコントロールスイッチを切り、走行コ ントロールレバーをニュートラルロック位置にセッ トし、駐車ブレーキを掛ける。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. デッキを移動走行位置まで上昇させる。 1. PTOブレード制御スイッチをOFFにし、駐車ブ レーキを掛け、キーを OFF 位置にする。キー を抜き取る。 2.
D. エンジンを再度始動する。チョークを引いて 始動し自然停止まで運転する。 E. 抜き取った燃料は地域の法律などに従って 適切に処分する。廃油などはそれぞれの地 域の法律などに従って適正に処分する。 日間 以 重要 コンディショナ入りの燃料でも90日 上の保存はしないでください。 13. 機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや 交換、修理を行う。破損個所はすべて修理する。 14. 機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をす る。ペイントは代理店で入手することができる。 15. 汚れていない乾燥した場所で保管する。 16. 始動スイッチのキーは必ず抜き取って子供などの 手の届かない場所に保管する。 17.
故障探究 問題 スタータがクランキングしない。 エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ 止まる。 考えられる原因 1. ブレードPTO制御スイッチが解除され ていない。 1. ブレードPTO制御スイッチをOFF位置 にする。 2. 駐車ブレーキが掛かっていない。 3. 走行コントロールレバーがニュートラル ロック位置にない。 4. 着席していない。 2. 駐車ブレーキを掛ける。 3. 走行コントロールがニュートラル固定位 置にあることを確認する。 4. 運転席に座る。 5. バッテリーが上がっている。 6. 配線のゆるみ、腐食など。 5. バッテリーを充電する。 6. 配線を点検修正する。 7. ヒューズが飛んでいる。 8. リレーやスイッチの故障。 7. ヒューズを交換する。 8. 代理店に連絡する。 1. ガス欠。 1. 燃料を補給する。 2. 燃料バルブが閉まっている。 3. エンジンオイルの量が不足している。 2. 燃料バルブを開く。 3. クランクケースにオイルを入れる 4. スロットルの設定が正しくない。 4.
問題 走行できない。 機体が異常に振動する。 刈高がそろわない。 考えられる原因 1. バイパスバルブがきちんと閉じていな い。 1. 両方のバルブを閉じる。 2. ポンプベルトが磨耗、ゆるい、または 破損。 2. ベルトを交換する。 3. ポンプベルトが外れている。 3. ベルトを交換する。 4. アイドラスプリングが破損または欠損 している。 5. 油圧オイルが不足または高温になって いる。 4. スプリングを交換する。 1. 新しいブレードを取り付ける。 2. ブレード取り付けボルトがゆるい。 2. 取り付けボルトを締め付ける。 3. エンジン固定ボルトがゆるんでいる。 3. エンジン取り付けボルトを締め付ける。 4. エンジンプーリ、アイドラプーリ、また はブレードプーリがゆるんでいる。 4. プーリを締め付ける。 5. エンジンプーリの破損。 5. 代理店に連絡する。 6. ブレードスピンドルが曲がっている。 7. モータのマウントが磨耗、またはゆる い。 7. 代理店に連絡する。 1. ブレードが鋭利でない。 1. ブレードを研磨する。 6.
図面 g018479 配 線 図 (Rev.
メモ
米国外のディストリビュータ一覧表 ディストリビュータ 輸入販売代理店 Agrolanc Kft Asian American Industrial (AAI) B-Ray Corporation Brisa Goods LLC Casco Sales Company Ceres S.A. CSSC Turf Equipment (pvt) Ltd. Cyril Johnston & Co. Cyril Johnston & Co. Fat Dragon Femco S.A. FIVEMANS New-Tech Co., Ltd ForGarder OU ゴルフ場用品株式会社 Geomechaniki of Athens Golf international Turizm Hako Ground and Garden Hako Ground and Garden Hayter Limited (U.K.) Hydroturf Int. Co Dubai Hydroturf Egypt LLC Irrimac Irrigation Products Int'l Pvt Ltd. Jean Heybroek b.
トロの品質保証 景観管理 請負業者用 専門機器LCE 限定保証 保証期間は下に記載されています 保証条件および保証製品 保証請求手続き Toro 社およびその関連会社である Toro ワランティー社は、両社の合意に基づき、当初 にお買い上げのお客様*に対し、以下に挙げる Toro 社製品に材質上または製造上の欠 陥が発見された場合には、無償修理を行うことをお約束します。 お客様が所有する製品に材質上または製造上の欠陥が存在すると思われた場合には、 以下の手続きを行ってください 1. 弊社代理店にご連絡ください。代理店等が分からない場合には弊社ホームページ www.Toro.comで探すことができます。また、項目 #3 の電話番号でも 24 時間い つでも代理店を探すことができます。 2. ご購入の日を証明する書類レシートとともに、サービスディーラーの修理工場に 製品をお送りください。故障原因と無償修理が可能かどうかは、ティーラーが 判断いたします。 3.