Form No. 3433-834 Rev B TimeCutter® MX 4275T お よ び 5075T 乗 用 芝 刈 り 機 シリ ア ル 番 号 400000000 以 上 モ デ ル 番 号 74690—シ シリ ア ル 番 号 400000000 以 上 モ デ ル 番 号 74694—シ 製品の登録は www.Toro.com.
はじめに この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳 細については、DOC シート規格適合証明書をご覧く ださい。 この機械は回転刃を使用する乗用芝刈り機であり、一 般住宅において家族が使用することを前提として製造さ れています。この製品は、適切な管理を受けている芝 生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械で す。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運 転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。 ト ル ク 値 グ ロ ス 値 、 ネ ッ ト 値 に つ い て この製品に使用 しているエンジンのグロス出力やネット出力は、SAE の J1940 または J2723 規格に則ってエンジンメーカー が実験室にて測定した数値です。安全性、排ガス規 制、機能上の要求などに合わせて調整されるため、こ のクラスの芝刈り機のエンジンの出力トルクは、グロ ス値よりも大幅に下げてあるのが普通です。詳細な内 容については、マシンに同梱されているエンジンメー カーからの情報をご参照ください。 この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十 分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全 な方法でご使用
目次 電気系統に関する安全確保.............................38 バッテリーの整備 ..........................................38 走行系統の整備 ................................................... 40 タイヤ空気圧を点検する .................................40 電動ブレーキの解除方法 ................................40 トラッキングの調整 ........................................40 ベルトの整備 ........................................................ 41 ベルトの点検 ................................................41 刈り込みベルトの交換 ....................................... 41 刈り込みデッキの保守 .........
安全について 安全に関する一般的な注意 この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする 能力があります。この芝刈り機は通常の意味で安全 な機械として設計され、試験に合格して製造されてい る製品ですが、安全上の注意を怠れば大けがや死 亡事故につながります。 この機械は EN ISO 5395:2013 適合製品です。 危険警告記号 危険警告記号図 3は、このマニュアルと実機上とに 表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事 項を示します。 • このオペレーターズマニュアルやトレーニング資料、 機械やエンジンやアタッチメントに表示されている注 意事項などに記載されている内容を十分に理解し、 正しい方法で取り扱ってください。本機を運転する 人すべてにトレーニングを行ってください。オペレー タや整備担当者がこのマニュアルを読めない場合に は、オーナーの責任において、このオペレーターズ マニュアルの内容を十分に説明してください本マニュ アルの他言語版は、ウェブサイトで入手可能です。 注意 気 を 付 け て く だ さ い あ な た の 安 この記号の意味は注 全にかかわることですよ g000502
傾斜確認方法 g011841 図4 このページはコピーして個人的に利用していただくことができます。 1. この機械を使用できる斜度の上限は 15 度 で す 。法面で作業する場合には、まずその法面の傾斜角度をこのスロープチャートで確認 傾斜 が 15度 度を 超 え る 斜 面 で は 本 機 を 使 用 し な い で く だ さ い 。 推奨されている角度にあわせて折る。 してください。傾 2. この縁を垂線 立ち木、建物、フェンスなど に合わせる。 3.
安全ラベルと指示ラベル 危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損し たりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 デカル 99-3943 は、127 cm デッキを搭載したモデ ル用です。 decalbatterysymbols バッテリーに関する注意標識 全てがついていない場合もあります。 1. 爆発の危険 2. 火気厳禁、禁煙厳守のこと 7. 3. 劇薬につき火傷の危険あり 8. バッテリー液で失明や火傷 の危険あり。 4. 保護メガネ等着用のこと。 液が目に入ったら直ちに真 水で洗眼し医師の手当てを 受けること。 5. 6. 9. バッテリーに人を近づけな いこと。 保護メガネ等着用のこと爆 発性ガスにつき失明等の 危険あり。 decal99-3943 99-3943 オペレーターズマニュアル 10. 鉛含有普通ゴミとして投棄 禁止。 を読むこと。 1. ベルトの掛け方 2.
デカル 112-9840 は、127 cm デッキを搭載したモデ ル用です。 decal132-0872 132-0872 3. 手足や指の切断の危険 可 異物が飛び出して人にあ 動部に近づかないこと。 たる危険 人を近づけない こと。 2. 開いたバッフルから異物が 4. 巻き込まれる危険 可動部 に近づかないこと。すべて 飛び出して人にあたる危 のガード類を正しく取り付け 険排出口を開いたままで運 て使用すること。 転しないこと必ずバッフル または集草装置を取り付け て使用すること。 1. decal112-9840 112-9840 1. オペレーターズマニュアル 3. を読むこと。 2. 警告 整備作業前にはエ ンジンキーを抜き取り、マ ニュアルを読むこと。 刈高 decal138-2456 138-2456 1. オペレーターズマニュアル 3. 燃料を入れすぎないこと。 を読むこと。 2. 給油は平らな場所に駐車し て行うこと。 decal121-2989b 121-2989 1. 故障牽引時のバイパスレ バーの位置 2.
decal139-2391 139-2391 1. 高速 2. 低速 decal139-2394 decal140-2748 139-2394 140-2748 1. 走行コントロール 4. ニュートラル 2. 高速 5. 後退 3. 低速 6. 駐車ブレーキ decal139-2395 139-2395 1. 駐車ブレーキ 4. ニュートラル 2. 高速 5. 後退 3. 低速 6.
decal132-0869 132-0869 注 この機械は、業界で推奨される最大傾斜角度を用いた前後方向および左右方向の標準安定試験に合格しており、使用を認められる 法面の最大角度がデカルに記載されています。斜面で運転する場合の条件や注意点について、また、特殊な天候や場所条件のも とでこの機械を使用することができるかどうかを判断する方法について、 オペレーターズマニュアル で確認してください。同じ斜面上で あっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。 1. 警告 オペレーターズマニュ アル を読むこと。 3. 刈り込みブレードによる手や 5. 転倒の危険トレーラなどに 積み込む時に歩み板を2枚 指の切断の危険ベルトによ 使用しないこと必ず1枚もの る手の巻き込みの危険 可動 の幅の広い板を使用するこ 部に近づかないことすべて と傾斜角度15°以内で使用 のガード類を正しく取り付け すること搭載時登りはバック て使用すること。 で、降りる時下りは前進で 運転する。 2. 警告整備作業を行う前に オ ペレーターズマニュアル を 4.
製品の概要 g292025 図5 エンジン 4. 走行コントロールレバー 7. デッキ昇降ペダル 127 cm デッキ搭載機のみ 2. 運転席 5. 前キャスタホイール 8. 3. 燃料タンクのキャップ 6. Smart Speed™ レバー 9. 1. 10 10. 後輪 駆動輪 刈高レバー 11. コントロールパネル デフレクタ 12.
各部の名称と操作 駐車位置 実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分 の操作方法をよく知っておいてください。 マシンから降りる時には、走行コントロールレバーを外 側に開いて PARK 位置にしてください図 23。マシンを駐 車させておく時やマシンから離れる時は必ず、走行コン トロールレバーを PARK 位置にしてください。 コントロールパネル MyRide™ 調 整 レ バ ー MyRide™ 調整レバーは運転席のサスペンションの 調整に使用します図 5。 Smart Speed™ コ ン ト ロ ー ル シ ス テ ムレバー The Smart Speed™ コントロールシステムレバーは、 運転席の下にあり、走行速度を「トリミング」、「牽 引」、「刈り込み」に切り替えるレバーです図 5。 g293303 燃料残量確認窓 図6 1. スロットルコントロール 3. 2. チョークコントロール 4.
運転操作 刈高レバー 運転席に座ったままでデッキの高さを変更することが できます。レバーを引き上げるとデッキが上がって刈 高が上がり、押し下げるとデッキが下がって刈高が 下がります。この昇降操作は、必ず車両を停止させ て行ってください図 27。 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 運転の前に デッキ昇降ペダルシステム 運転前の安全確認 127 cm デ ッ キ 搭 載 マ シ ン の み • 運転席に座ったままでデッキの高さを変更することがで きます。また、ペダルでデッキを上昇させて障害物を 避けるのにも便利です図 5。 • アタッチメントとアクセサリ トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそ ろっており、マシンの機能をさらに広げることができ ます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または 代理店へお問い合わせください 弊社のウェブサイト www.Toro.
張したときにあふれないように空間を確保するためであ る。燃料の入れすぎは、燃料漏れやエンジントラブル や排気浄化装置のトラブルにつながる。 危険 燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引 火する危険がある。引火したり爆発したりすると、 やけどや火災などを引き起こす。 • ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直 接置いて給油する。 • 車に乗せたままの容器にガソリンを補給しな い。車両のカーペットやプラスチック製の床材 などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなく なるので危険である。 • 可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を 地面に接触させた状態で給油を行う。 • 機械を車に搭載したままで給油を行わなければ いけない場合には大型タンクのノズルからでな く、小型の容器から給油する。 • 大型タンクのノズルから直接給油しなければな らない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常 時接触させた状態で給油を行う。ノズルを開い たままにする器具などを使用しない。 運転装置、その場所、機能、取扱い上の注意などを 十分に理解してください。 整備の章を参照して必要なすべての点検および整備を 済ませてください。 燃料に
MTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリ エタ ノ ー ル 含 ン15% 添加=E15は使用できません。エ 有 率 が 10% を 超 え る ガ ソ リ ン は 絶 対 に 使 用 し て は な り ま せ ん たとえば E15含有率 15%、E20含有率 20%、E85含有率 85%がこれにあたります。これ らの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮さ れず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮 にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象 とはなりません。 • 使用 で き ま せ ん 。 メタノールを含有するガソリンは使 • 冬越 し さ せ な い 燃料タンクや保管容器でガソリンを冬 でください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライ ザ品質安定剤を添加してください。 • オイ ル を 混 合 し な い で く だ さ い 。 ガソリンにオ コン デ ィ シ ョ ナ ー ス タ ビ ラ イ ザ ー /コ 燃料の品指示保持のため、燃料のスタビライザー/コン ディショナーを添加してください。スタビライザー/コン ディショナーのメーカーの指示を守ってお使いください。 g2937
• ブレードPTO制御スイッチが解除されている。 • 走行コントロールレバーが PARK 位置にある。 インタロックシステムはまた、コントロールレバーが PARK 位置以外の場所にした状態で運転席を離れる と、エンジンを停止させます。 インタロックシステムのテスト 機械を使用する前には、必ずインタロックシステムの テストをしてください。安全装置が正しく動作しない場 合には直ちに修理が必要です。弊社代理店に連絡 してください。 1. 2. 3. 4.
側方排出への切り替え 出荷時に搭載している刈り込みデッキと刈り込みブレー ドは、マルチングおよび側方排出の刈り込みに最も 適しています。 リサイクリングバッフルを外したら、付属部品の袋に 入っている締結具で穴をふさいでください。これで、小 さな穴から小石などが飛び出す事故を確実に防止す ることができます。 警告 穴をふさがずに刈り込みを行うと、穴から異物が 飛び出して人身事故になる危険がある。 g292102 図 10 1. マイライド調整レバー 2. サスペンションが小さくなる 3. • 機体のハウジングに空いている穴は、必ず全 部塞いでから刈り込みを行うこと。 • マルチングバッフルを取り外したら、取り付け 穴をボルトなどで必ず塞ぐこと。 サスペンションが大きくなる 走行コントロールレバーの調整 107 cm デ ッ キ 搭 載 機 高さの調整 走行コントロールレバーの高さを使いやすい高さに調整 することができます図 11。 g027252 図 11 角度の調整 走行コントロールレバーの前後位置を調整することが できます。 1.
g296990 図 12 1. ロックナット5/16"4個 3. バッフル 2. キャリッジボルト5/16 x ¾" 2本 4. 溶接付けピン 5. バッフルをデッキに固定しているキャリッジボル ト2本とロックナット2個を外してバッフルを外す 図 12 。 6. 異物の飛び出しを防止するために、付属部品の 中にあるボルト2本と、先ほど外したロックナット を使って、溶接付けピン用の穴を塞ぐ図 12。 g297022 図 13 注 ボルトはデッキの下から上に向けて入れ、 1. ロックナット5/16"4個 3. キャリッジボルト5/16 x ¾" 2. 右バッフル 4. 溶接付けピン3本 5. 右側バッフルをデッキに固定しているキャリッジ ボルト2本とロックナット2個を外してバッフルを 外す 図 13 。 6. 異物の飛び出しを防止するために、付属部品の 中にあるボルト3本と、先ほど外したロックナット を使って、溶接付けピン用の穴を塞ぐ図 13。 ロックナットをデッキの上から取り付けるように してください。 7.
g297046 図 15 1. デフレクタ 3. ナット 2. デフレクタのロッド 4. カットオフバッフル 11. g297021 図 14 1. ロックナット5/16"3個 3. 溶接付けピン2本 2. 左バッフル 4. キャリッジボルト5/16 x ¾" 8. 左側バッフルをデッキに固定しているキャリッジボ ルトとロックナットを外してバッフルを外す図 14。 9. 異物の飛び出しを防止するために、付属部品の 中にあるボルト2本と、先ほど外したロックナット を使って、刈り込みデッキの図 14の位置にある 溶接付けピン用の穴を塞ぐ。 12. 運転中に 運転中の安全確認 安全に関する一般的な注意 注 ボルトはデッキの下から上に向けて入れ、 運転中は、全神経を運転に集中してください。運転 しな い で く だ さ い 注意散漫は事故の大き 以外のことをし な原因となります。 ロックナットをデッキの上から取り付けるように してください。 10.
• • • • • • • • • • • • オペレータやユーザーは自分自身や他の安全に責 任があり、オペレータやユーザーの注意によって 事故を防止することができます。 この芝刈り機は一人の人間が運転するように作ら れています。人を乗せないでください。また、運転 中は人を近づけないでください。 アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避 けてください。 作業は日中または十分な照明のもとで行ってくだ さい。 機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となり ます。稲光が見えたり雷が聞こえたりするような場 合には機械を運転しないで安全な場所に避難して ください。 集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載 しての運転には特に注意してください。アタッチメ ントによってマシンの安定性が変わり、安全限界 が変わる場合がありますからご注意ください。カウ ンタウェイトが必要な場合は、指示に従って取り付 けてください。 穴や落ち込みなど視界に入りにくい障害物に注意し てください。見通しの悪い場所、茂み、立ち木、 背の高い草、などの障害物の近くでは安全に十分 注意してください。不整地では機械が転倒したり、 オペレ
斜面での安全確保 • 走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合 には運転しないでください。ぬれ芝、急斜面など 滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくな る危険があります。駆動力を失うと、スリップを起 こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあ ります。駆動輪をロックしてもマシンが滑り続ける 場合があります。 • – 傾斜が15度を超える斜面には絶対に本機を乗 り入れない。 隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えな い障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒 してください。深い芝生に隠れて障害物が見えな いことがあります。不整地では機体が転倒する可 能性があります。 • – 作業当日に現場の実地調査を行い、安全に作 業ができるか判断する。以上の調査において は、常識を十分に働かせてください。同じ斜面 上であっても、水分など地表面の条件が変われ ば運転条件が大きく変わります。 集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載し ての運転には特に注意してください。アタッチメント によってマシンの安定性が変わり、安全限界が変 わる場合がありますからご注意ください。カウンタ ウェイト
制御 ス イ ッ チ を 入 れ る ブ レ ー ド PTO制 g008945 図 17 g295539 図 20 注 ブレードを駆動する場合には、必ずスロットルを高 速にセットしてください図 18。 チョークの操作 冷えているエンジンを始動する時に使用します。 1. チョークのノブを引き出すとチョークがセットされる のでその後にエンジンを始動する(図 21)。 注 チョークは完全に引いてください。ノブを引 き上げた状態でキースイッチを使うと良い時が あります。 2. エンジンが始動したらチョークを押し込んでチョー クを解除する図 21。 g295538 図 18 を切 る ブ レ ー ド 制 御 ス イ ッ チ PTOを g009174 図 19 g295540 図 21 スロットルの操作 1. ON 位置 スロットルは 高速 と 低速 の中間位置にセットできます 図 20 。 2.
走行コントロールレバーの使 用方法 焼ける恐れがあります。5 秒間以内に始動しなかった場 合 は 、 10 秒 間 待 っ て か ら 再 度 始 動 を 試 み て く だ さ い 。 g004532 図 23 1. 走行コントロールレバー — PARK 位置 4. 後退 2. センター、ロック解除位置 5. 機体正面 3. 前進 g295541 図 22 マシンを運転する エンジンの停止手順 1. ブレードコントロールスイッチをOFF位置にする 図 19 。 2. 走行コントロールレバーを PARK 位置外側に動 かす。 3. スロットルコントロールをFAST位置とする。 4.
警告 この車両は急激な旋回が可能である。確実にコン トロールしないと人身事故や機械を破損するなど の事故を起こす。 • 旋回動作は十分に注意して行うこと。 • 小さな旋回を行う前には速度を十分に落とし てください。 前進走行 注 バックする時や旋回する時は十分注意してください。 1. レバーを中央位置ロック解除位置にする。 2. 前進するには、左右の走行コントロールレバーを ゆっくりと前へ押し出す図 24。 g008953 図 25 Smart SpeedTM コ ン ト ロ ー ル システムの使い方 The Smart SpeedTM コントロールシステムレバーは、 運転席図 26の下にあり、走行速度を「トリミング」、 「牽引」、「刈り込み」に切り替えるレバーです。 g008952 図 24 後退走行 1. レバーを中央位置ロック解除位置にする。 2. 後退するには、左右の走行コントロールレバー をゆっくりと後ろへ引く図 25。 g293338 図 26 1. スマートスピードレバー スピードを変更する手順 1.
推奨用途 トリミング 駐車 X 濡れた重い芝 草 X トレーニング X トリミング X 牽引 集草 X マルチング X 牽引式アタッ チメント X 危険 刈り込み デフレクタ、排出口カバー、あるいは集草アセン ブリ一式を取り付けずに刈り込み作業を行うこと は、自分自身や周囲の人間を回転刃やそれに飛 ばされてくる異物の危険にさらす危険行為であ る。回転中のブレードに触れたり、跳ね飛ばさ れた物に当たると、けがをするばかりでなく場合 によっては死亡する。 通常の刈り込 み X 移動走行 X トリミング • デフレクタは排出方向を下向きにする重要な部 材であるから、絶対に取り外したままで刈り込 みを行ってはならない。デフレクタが破損して いる場合には直ちに交換すること。 • 刈り込みデッキの下には絶対に手足を差し入 れないこと。 • 刈り込みデッキの排出部や刈り込みブレード を解 除 の 近 く を 清 掃 す る 時 に は 、 必 ず PTOを し、 エ ン ジ ン の キ ー を OFFに にし て 抜 き 取 OFFし る。 • デフレクタが降
刈り高の調整 • 上の穴刈高が 63 mm 以下の場合に使用図 28 。 注 図 27に示すように、移動走行時には、刈り込みデッ キを一番高い位置、刈高 115 mmにセットしてください。 • 下の穴刈高が 76 mm 以上の場合に使用図 28 。 刈高は、運転席右側にあるレバーで変更することがで きます 図 27 。 g019929 図 28 1. 芝削り防止ローラ 4. 上の穴刈高が 63 mm 以 下の場合に使用 2. 下の穴刈高が 76 mm 以 上の場合に使用 5. ボルト 3. フランジナット デッ キ 搭 載 機 127 cm50"デ 刈高を変更した場合には、必ず芝削り防止ローラの高 さ調整を行ってください。 注 通常のフラットな芝生を刈り込んだ時にローラが地 表面に触れない高さに調整します。 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3.
ヒント 車両の停止手順 刈り込み中に前進動作を停止しなければならなくなる と、刈かすが芝生の上に山になって残ってしまいま す。これを避けるには、ブレードを回転させたままで、 既に刈り込みの終わっている場所まで移動するか、前 進しながらデッキを停止させます。 スロットルは常に全開で 刈り込みおよび吹き飛ばしをベストの状態で行うため に、エンジンは常に高速で使ってください。刈かすをき れいに裁断するには十分な空気流が必要ですから、刈 高を低くしすぎたり、刈り込みデッキの周囲すべてを高 い草で囲まれるような刈り込みはお奨めできません。常 に刈り込みデッキの左右どちらかの側から、デッキの内 部に十分な空気を吸い込めるようにしておきましょう。 刈り込みデッキの裏側をいつもきれ いに 芝刈り作業が終わったらホースと水道水で刈り込みデッ キの裏側を洗浄してください。ここに刈りかすやごみが 溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪くなります。 初めての刈り込み 希望する刈高より少し高目の設定で刈って、凹凸面で 芝が削られたりしないことを確認し、その後にいつもの 刈高に戻すようにしましょう。安全が確認できたら、そ れまで使用
地面が平らな場合、トラックトレーラの荷台の高さの4 倍程度の長さの板が必要になります。角度が大きすぎ ると機体の底部をこすって装置が破損する恐れがあり ます。これよりも角度がきついと、転倒するなどの危険 性が高くなります。法面上や法面の近くでトラックやト レーラに積み込む場合にはトラックやトレーラが坂下に なるように駐車して作業してください。これにより歩み板 の角度を小さくすることができます。 い。安全に関する注意事項を十分に読み込んでくださ い。あなたご自身やご家族、ペット、周囲の人を事故 から守るための情報です。 移送に際しての準備 • ブレーキをロックし、車輪に輪止めを掛ける。 • チェーン、ケーブル、ロープなどを使用してトレーラ やトラックの荷台に機械を確実に固定する。図 30 に示されている指定のロープ掛けポイント以外は使 用しない。アタッチメントを取り付けた状態で搬送す る場合も、上記のロープ掛けポイント以外は使用し ない。これら以外の場所を使うと、機体やアタッチ メントを損傷する可能性がある。 警告 マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転 倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事
3. エンジンの両側にあるバイパスレバーを探し出 す。 4. バイパスレバーをキー穴に沿って前に動かし、更 に下に動かしてロックする図 33。 注 これを各レバーに対して行う。 警告 高温部に触れると非常に危険である。 手足や顔や衣服をエンジンやマフラなどの高 温部に近づけないよう十分注意すること。 5. キーを ON にし、走行コントロールレバーのうち の1本を 駐車位置以外に動かして駐車ブレーキ を解除する。 注 エンジンは始動しないでください。 g027996 図 32 トラックトレーラの荷台の高 さの少なくとも4倍程度の長 さの板を使用する 1. 幅広のランプ収納状態 4. 2. 幅広のランプ使用状態 5. H= 地表から荷台床までの 高さ 6. トレーラ 3. 15度を超えないこと g295542 図 33 機体を手で押して移動する 1. バイパスレバーの位置 2. 通常使用時のレバー位置 6. 重要 機体を動かすときは必ず押してください。牽引は しないでください。車両が破損する恐れがあります。 3.
保守 注 前後左右は運転位置からみた方向です。 推奨される定期整備作業 整備間隔 使用開始後最初の 5 時間 使用するごとまたは毎日 使用後毎回 25運転時間ごと 整備手順 • エンジンオイルとフィルタの交換を行う。 • • • • • • 安全インタロックシステムの動作を確認します。 エアクリーナ各部に、ほこり、ゆるみ、破損がないか、十分に点検する。 エンジンオイルの量を点検する。 吸気スクリーンを清掃する。 ブレードを点検する。 デフレクタが破損していないか点検する。 • デッキのハウジングを洗浄する。 • キャスターホイールベアリングのグリスアップを行う。 • スポンジエレメントを清掃する。 (ほこりの多い環境で使用しているときは整備間隔 を短くする)。 • タイヤ空気圧を点検する。 • ベルトに磨耗や割れが発生していないか点検する。 • スポンジエレメントを交換する。 (ほこりの多い環境で使用しているときには間隔 を短くする。) • ペーパーエレメントを交換する(ほこりのひどい場所で使用する場合は、より頻繁に)。 • エンジンオイルとフィルタの交換 (ほこりの多い環境で使用するときは整備
警告 エンジンは高温になる。高温になっているエンジンに触れると大やけどを負う危険がある。 エンジンやその周辺に対する作業を行う場合は、エンジンが十分に冷えていることを確認すること。 • 平らな場所に駐車し、駆動系を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを抜き取るか点火プラグ のコードを外すかする。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、 調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かるようにする。知識のない人には絶対に作業を任せない。 • 修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておく。バッテリーの接続を外すときにはマ イナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外す。取り付けるときにはプラスケーブルから接続する。 • 安全ガード、シールドなどの安全関係機器は、必ず適切に機能する状態で機械を使用する。各部の摩耗や劣 化の状態を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換する。 警告 機械、部品やアクセサリの改変は機械の安全性や制御性を損なう可能性があり、製品保証が受 けられなくなる場合がある。トロ社の許可を受けずにこうした改
整備前に行う作業 潤滑 刈り込みデッキのカーテンの 開放 ベアリングのグリスアップ 整 備 間 隔 : 25運転時間ごと—キャスターホイールベアリ ングのグリスアップを行う。 カーテンの底部ボルト 本をゆるめて、刈り込みデッキ 上部にアクセスできるようにする図 34。 グ リ ス の 種 類 No. 2 汎用リチウム系グリス 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. グリスフィッティング図 35をウェスできれいに拭く。 注 フィッティング前部にペイントなどが付着して いる場合は完全に除去する。 g295619 図 34 1. 下ボルト 2. カーテン 注 整備終了後は、忘れずにカーテンのボルトを締 め付けてください。 g032432 図 35 1. 31 前キャスタタイヤ 4. フィッティングにグリスガンを接続する図 35。 5.
エンジンの整備 エンジンの安全事項 • エンジンオイルの点検や補充はエンジンを止めて 行ってください • 手足や顔や衣服を回転部やマフラなどの高温部に 近づけないよう十分注意すること。 g027800 エアクリーナの整備 整 備 間 隔 : 使用するごとまたは毎日 注 ほこりのひどい場所で使用する場合は、より頻繁に 数時間ごとにエアクリーナの整備を行ってください。 スポンジエレメントとペーパーエレメ ントの取り外し 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. エンジン内部に汚れが落ちないように、まず、エ アクリーナカバーの周囲をきれいに清掃する。 4. カバーを持ち上げてエアクリーナアセンブリをエン ジンから取り外す図 36。 g027801 図 36 5.
エアクリーナのスポンジエレメントの 洗浄 整備間隔: 25運転時間ごと/毎月 いずれか早く到達した 方—スポンジエレメントを清掃する。 ほこりの多い環境で使用しているとき は整備間隔を短くする。 —スポンジエレメントを交換する。 ほこりの多い 環境で使用しているときには間隔を短くする。 1. スポンジを温水と液体洗剤で洗う。汚れが落ちた ら十分にすすぐ。 2. 洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水 分を取る。 重要 スポンジが破れたり薄くなっている場合には 交換してください。 g228022 図 38 エアクリーナのペーパーエレメントの 整備 4. 整 備 間 隔 : —ペーパーエレメントを交換するほこりの ひどい場所で使用する場合は、より 頻繁に 。 1. エンジンオイルについて ペーパーエレメントを軽くたたいて、たまっている ほこりを落とす。 エンジンオイルの仕様 オ イ ル の タ イ プ 洗浄性オイルAPI 規格 SF, SG, SH, SJ またはSL 注 汚れがひどい場合には、新しいペーパーエレ メントに交換する。 2.
2. 3. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 注 エンジン停止後にオイルがクランクケースに戻 る十分な時間が経過していることを確認する。 4. エンジンからオイルを抜く図 41。 エンジン内部に異物が入らないように、オイル キャップやディップスティックの周囲をきれいに する 図 40 。 g235263 図 40 エンジンオイルとフィルタの交換 整 備 間 隔 : 使用開始後最初の 5 時間/最初の1ヶ月経 過後 いずれか早く到達した方—エン ジンオイルとフィルタの交換を行う。 —エンジンオイルとフィルタの交換 ほこりの多い 環境で使用するときは整備間隔を短くする 1. 燃料が完全に抜けるよう、平らな場所に駐車す る。 2.
5. エンジンオイルフィルタの交換を行う図 42。 注 フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締 め付け、そこからさらに¾ 回転締め付ける。 g027799 g027477 図 42 6.
g027478 図 44 点火プラグの点検 重要 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、 電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと 交換してください。 絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒くなっ ているのは不完全燃焼であるエアクリーナの汚れが 原因であることが多い。 g235264 すきまを 0.75 mm に調整する。 図 43 7. 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な 方法で処分してください。 点火プラグの整備 整 備 間 隔 : —点火プラグを点検する。 g206628 図 45 200運転時間ごと/2年ごと いずれか早く到達し た方—点火プラグを交換する。 取り付ける時には電極間のエアギャップを正しく調整し ておいてください。取り付け、取り外しには必ず専用 のレンチを使い、エア・ギャップの点検調整にはすきま ゲージやギャップ調整工具などを使ってください。必要 に応じて新しい点火プラグと交換してください。 点火プラグの取り付け タ イ プ Champion® RN9YC または NGK® BPR6ES エ ア ギ ャ ッ プ 0.
燃料系統の整備 冷却系統の清掃 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 危険 燃料は非常に引火 爆発しやすい物質である。発 火したり爆発したりすると、やけどや火災などを 引き起こす。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. エンジンからエアフィルタを外す。 4. エンジンのシュラウドを取り外す。 5. エアインテークに異物が入らないように、フィルタ ベースにフィルタを取り付ける。 インライン燃料フィルタの交換 6. これらについている汚れを除去する。 整 備 間 隔 : —インライン燃料フィルタを点検する。 7. エンジンからエアフィルタを外し、シュラウドを 取り付ける。 8.
電気系統の整備 電気系統に関する安全確保 マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続 を外してください。バッテリーの接続を外すときには マイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブル を外してください。接続するときにはプラスを先に接 続し、次にマイナスを接続してください。 バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良 い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続 や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜 いておいてください。また、安全な服装を心がけ、 工具は確実に絶縁されたものを使ってください。 • g027939 • バッテリーの整備 バッテリーの取り外し 警告 バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分 が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に 至る恐れがある。 • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときに は、端子と金属を接触させないように注意す る。 • バッテリーの端子と金属を接触させない。 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 2.
5. プラス赤ケーブルのゴムカバーを外す。 6. バッテリー端子からプラスケーブル赤を外す図 48 。 注 ねじ類はすべて保管しておく。 7. バッテリー押さえ図 48を外して、バッテリートレイ からバッテリーを取り出す。 g000538 図 49 1. バッテリーのプラス端子 3. 充電器からの赤色+コード 2. マイナス-端子 4. 充電器からの黒色-コード バッテリーの取り付け 1. バッテリーをトレイに載せる図 48。 2. 先ほど取り外したねじ類を再使用して、プラス ケーブル赤いケーブルをバッテリーのプラス 端 子に取り付ける。 3. 先ほど取り外したねじ類を再使用して、マイナ スケーブルをバッテリーのマイナス-端子に取り 付ける。 4. プラス端子赤色に赤いゴムカバーを取り付ける。 5. バッテリー押さえを使ってバッテリーを固定する 図 48 。 6. 座席をもとに戻す。 g293472 図 48 1. バッテリー 5. マイナス-端子 2. バッテリーのプラス端子 6. 蝶ナット、ワッシャ、ボルト 3.
走行系統の整備 タイヤ空気圧を点検する 整備間隔: 25運転時間ごと—タイヤ空気圧を点検する。 前後のタイヤとも規定値に調整して運転してください。 空気圧そろっていないと均一な刈高になりません。空 気圧は空気バルブ図 50で測定してください。測定はタ イヤが冷えている状態で行うのがベストです。 g294417 図 51 キャスタホイールの空気圧は、タイヤメーカーの推奨値 タイヤ側面に記載されていますにしたがってください。 後輪駆動輪の空気圧は、0.90 bar (0.9 kg/cm2 = 13 psi としてください。 1. 電動ブレーキのコントロールモジュールに付いているリン クアーム 2. 左後タイヤ トラッキングの調整 平坦な場所を全速で前進走行したときにマシンが左右 どちらかに寄っていく場合には、トラッキングの調整 を行ってください。 マシンが左側に寄る場合は、右側の走行コントロール レバーを調整します。右側に寄る場合は左側の走行 コントロールレバーを調整します。 g000554 図 50 1.
ベルトの整備 ベルトの点検 整 備 間 隔: 25運転時間ごと—ベルトに磨耗や割れが発 生していないか点検する。 ベルトが破損している場合には交換する。磨耗の兆 候としてベルトが回転するときにきしみ音がする、刈 り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベル トの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れてい るなどがあります。 刈り込みベルトの交換 磨耗の兆候としてベルトが回転するときにきしみ音がす る、刈り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、 ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れ ているなどがあります。これらの兆候を発見したらベ ルトを交換してください。 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車 位置にする。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 3. 刈高を一番低い刈高38 mmにセットする。 4. 刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定してい る下部ボルトをゆるめる。 刈り込みデッキのカー テンの開放 (ページ 31)を参照。 5.
警告 スプリングには強い張力がかかっており、不 用意に取り外すと怪我をする。 ベルトの取り外しは十分に注意深く行うこと。 g298026 図 55 ブレードが3枚のデッキの場合 g298025 図 54 ブレードが2枚のデッキの場合 1. 2. アイドラプーリ 刈り込みベルト 4. スプリング 5. エンジンプーリ 3. 外側のプーリ 6. スプリング取り外し工具 1. 2. アイドラプーリ 刈り込みベルト 4. スプリング 5. エンジンプーリ 3. 外側のプーリ 6. スプリング取り外し工具 7. エンジンプーリとデッキプーリに新しいベルトを掛 け回す図 54または図 55。 8. スプリング取り外し工具Toro P/N 92-5771を用い て、デッキのフックにアイドラスプリングを取り付け てスプリングにテンションを掛ける。これによりアイ ドラプーリとベルトが強く張る図 55または図 54。 9. 刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定してい る下部ボルトを締め付ける。 刈り込みデッキの カーテンの開放 (ページ 31)を参照。 10.
刈り込みデッキの保守 刈り込みブレードについての 安全事項 磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中 にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペ レータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場 合には死亡事故となる。また、破損したブレードを修理 すると安全規格を満たさなくなる恐れがある。 • ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検 すること。 • ブレードを点検する時には安全に十分注意してくだ さい。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をは め、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは 研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶 接したりしないでください。 g006530 図 56 刃先 3. 磨耗や割れの発生 2. 立ち上がり部分 4. ひび ブレードの変形を調べる 注 以下の点検は、平らな床面にマシンを駐車した状態 で行う必要があります。 複数のブレードを持つ機械では、つのブレードを 回転させると他も回転する場合がありますから注意 してください。 • 1. 1. 刈り込みデッキを、一番低い刈高にセットする。 2.
g014973 g014973 図 58 図 60 1. ブレード測定位置に回したところ 1. 反対側の刃先測定位置に回したところ 2. 平らな床面 2. 平らな床面 3. 刃先から床面までの距離を測定するA 3. 刃先から床面までの距離を測定するB 4. 同じブレードを180度回転させる。すなわち、ブ レードのもう一方の刃先が、先ほど測定した場所 と同じ位置にくるようにする図 59。 A. A と B との差が 3 mm よりも大きい場合に は、そのブレードは曲がっていて危険である から新しい刃に交換する ブレードの取り外 し (ページ 44)と ブレードの取り付け (ペー ジ 45)を参照。 注 新しい刃に交換しても差が 3 mm よりも 大きい場合には、スピンドルが曲がってい る可能性があります。弊社代理店に連絡し てください。 B. 6. g014974 測定値の差が適正範囲内であれば次のブ レードの測定を行う。 各ブレードについて上記の検査を行う。 図 59 1. ブレード先ほど測定した側 2. 測定先ほど測定を行った位置 3.
重要 ブレードの立っている側 セイル部 がカッティ ングデッキの天井を向くのが正しい取り付け方で す。 2. 湾曲ワッシャ、ブレードボルトを、スピンドルシャ フトに取り付ける図 61。 3. 各ブレードボルトを 81-108 N·m4.9-9.0 kg.m = 60-80 ft-lb にトルク締めする。 デッキの水平調整 デッキを取り付けたときや、刈り上がりが揃っていな いときには、デッキが水平に取り付けられているかど うかを点検してください。 g027833 図 61 1. ブレードの立ち上がりセイ ル部 3. 湾曲ワッシャ 2. 枚刃 4. ブレードボルト デッキの水平調整の前に、ブレードが曲がっていない か点検し不良ブレードは交換してください ブレードの整 備 (ページ 43)を参照してから作業を続けてください。 デッキの左右の水平調整先に行い、次に前後の水 平調整を行ってください。 ブレードの研磨 1.
5. 前方のブレードの前端の刃先から平らな床面まで の距離を測定する。同様に、後方のブレードの 後端の刃先から平らな床面までの距離を測定す る図 67または図 66。 注 前端での刃先の高さが、後端での高さよりも 低く、その差が 1.6-7.9 mm 以内であれば適正で ある。この範囲にない場合には デッキの前後調 整 (ページ 48)の作業を行う。 g294044 図 64 ブレードが2枚のデッキの場合 1. 2. ブレードを左右方向に向け る 外側の刃先 3. 刃の先端から平らな床面ま での距離を測る。 g294046 図 66 ブレードが2枚のデッキの場合 1. 2. ブレードを前後方向に向け る 外側の刃先 3. 刃の先端から平らな床面ま での距離を測る。 g296913 図 65 ブレードが3枚のデッキの場合 1. 2. ブレードを左右方向に向け る 外側の刃先 3.
3. 刈高レバーを 76 mm に設定する 刈り高の調整 (ページ 25)を参照。 4. デッキの左右前部に角材厚さ 6.6 cmを入れる。 芝削り防止ローラの下には入れないこと図 68ま たは図 69 。 5. 刈り込みデッキのスカートの後ろの左右のエッジ 部の下にブロック厚さ 7.3 cmをそれぞれ 1 個ず つセットする図 68または図 69。 g294197 図 70 1. 刈高プレート 2. ヘアピンコッター 7. g298027 図 68 ブレードが2枚のデッキの場合 1. 角材厚さ 6.6 cm 2. 3. ワッシャ 刈高プレートを取り付けた時にプレートがデッキイ の重量を支えるように、プレート別の穴にセット する 図 71 。 角材厚さ 7.3 cm g294195 図 71 8. ワッシャとヘアピンコッターを取り付ける図 71。 9. マシンの反対側でも 6 - 8 の作業を行う。 10. 左右の水平をもう一度確認する適正になるまで この作業を繰り返す。 11.
デッキの前後調整 1. モアの前部にある調整ナットを回す図 72 g014634 図 72 g014635 1. 調整ロッド 2. 調整ブロック 3. 図 73 調整ナット 1. 前サポートロッド 2. ロッキングナット 3. デッキブラケット 2. デッキ前部を高くするには、調整ナットを締める。 3. デッキ前部を低くするには、調整ナットをゆるめ る。 6. 刈り込みデッキの前部を、注意深く、床面に降ろ す。 4. 調整ができたら、もう一度前後の傾きをチェック し、傾きが適正になるまで前端での刃先の高さが 後端での高さよりも 1.6-7.9 mm 低い前部ロック ナットでの調整を続ける図 66。 7. 機体の左右どちらかで、デッキピンからヘアピン コッターとワッシャを外す図 74。 5. 前後の傾きを正しく調整できたら、もう一度水 平調整を点検する 左右の水平の点検 (ページ 45)を参照。 刈り込みデッキの取り外し 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チPTOを切り、走行コントロールレバーを開いて 駐車位置にする。 2.
9. 機体の反対側でも、ステップ7 と 8 を行う。 10. デッキを後ろにずらして、エンジンプーリから刈り 込みベルトを取り外す。 11. 機体下から刈り込みデッキを引き出す。 注 外した部材やねじ類は今後のために保管す る。 刈り込みデッキの取り付け 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チPTOを切り、走行コントロールレバーを開いて 駐車位置にする。 2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が 完全に停止したのを確認してから運転位置を離 れる。 g296957 図 75 1. デッキ 4. ロッド 2. デフレクタブラケット 3. デフレクタ 5. 6. スプリング ナット ⅜" 3. 機体下に刈り込みデッキを押し入れる。 4. 刈高レバーを一番低い刈高にセットする。 5. 機体の左右どちらかで、デッキ後部を持ち上げて 昇降アームをデッキピンに取り付ける図 74。 2.
洗浄 7. ブレードコントロールスイッチを切り、エンジンを 止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止し たのを確認する。 デッキ内側の清掃 8. 水道栓を閉め、カップリングを外す。 注 一回の洗浄でデッキ内部が十分にきれいにな らない場合には、水にぬらしたままで30分程度 放置し、そしてその後にもう一度、洗浄を行って ください。 整 備 間 隔 : 使用後毎回—デッキのハウジングを洗浄 する。 重要 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。た だし高圧洗浄器は使用しないでください。また、コント ロールパネル、運転席の下、エンジンのまわり、油 圧ポンプ、モータに大量の水が掛からないように注意 してください。 9. 警告 刈り込み作業が終わったら、毎回、デッキの内側をき れいに洗浄してください。この部分に刈りかすがこびり ついて固まるとマルチングや刈りかすの排出がきれい におこなわれなくなります。 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チPTOを切り、走行コントロールレバーを開いて 駐車位置にする。 2.
保管 B. エンジンをかけ、5 分間ほどかけてコンディ ショナ入りの燃料を各部に循環させる。 格納保管時の安全確保 C. エンジンを停止し、機体が冷えたらガソリン を抜き取るを参照。または燃料切れで停止 するまで運転する。 D. 抜き取った燃料は地域の法律などに従って 適切に処分する。抜いた燃料は法律や規則 に従って処分する。 • 格納はエンジンが十分に冷えてから行ってください。 • 裸火の近くに機械や燃料を保管したり、屋内で燃料 の抜き取りをしたりしない。 重要 スタビライザ 品質安定剤 を添加した燃 料であっても、スタビライザメーカーが推奨す る保管期間を越えて保管しないでください。 洗浄と格納保管 1. 平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッ チPTOを切り、走行コントロールレバーを開いて 駐車位置にする。 13.
故障探究 問題 考えられる原因 対策 燃料タンクが凹みそうになったり、燃料切 れ表示が頻繁に出る。 1. エアクリーナのペーパーエレメントが目 詰まりしている。 1. ペーパーエレメントを清掃する。 エンジンがオーバーヒートしている。 1. エンジンの負荷が大きすぎる。 1. 走行速度を遅くする。 2. エンジンオイルの量が不足している。 2. クランクケースにオイルを入れる 3. 清掃して空気の流れを良くする。 3. 冷却フィン付近およびエンジンのブロ アハウジングの下付近が目詰まりして いる。 4. エアクリーナが汚れている。 スタータがクランキングしない。 エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ 止まる。 5. 燃料に水が混入または燃料が粗悪。 4. エレメントを清掃または交換する。 5. 代理店に連絡する。 1. ブレードスイッチが解除されていない。 1. ブレード制御スイッチを切る 2. 走行コントロールレバーが PARK 位置 にない。 3. バッテリーが上がっている。 2. 走行コントロールレバーを PARK 位置外 側 に動かす。 3.
問題 機体が異常に振動する。 刈高が不均一になる。 ブレードが回転しない。 考えられる原因 対策 1. ブレードが曲がっているバランスが悪 い。 1. 新しいブレードを取り付ける。 2. ブレード取り付けボルトがゆるい。 2. 取り付けボルトを締め付ける。 3. エンジン固定ボルトがゆるんでいる。 3. エンジン取り付けボルトを締め付ける。 4. エンジンプーリ、アイドラプーリ、また はブレードプーリがゆるんでいる。 4. プーリを締め付ける。 5. エンジンプーリの破損。 5. 代理店に連絡する。 6. ブレードスピンドルが曲がっている。 7. モータのマウントが磨耗、またはゆる い。 7. 代理店に連絡する。 1. ブレードが鋭利でない。 1. ブレードを研磨する。 6. 代理店に連絡する。 2. ブレードが曲がっている。 2. 新しいブレードを取り付ける。 3. 刈り込みデッキの水平調整が悪い。 4. 芝削り防止ローラ搭載機の場合の設 定が悪い。 5. デッキの内側が汚れている。 3. デッキの前後左右の調整を行う。 4.
図面 g307974 電 気 回 路 図 139–2356 (Rev.
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