User Manual

Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
17/74
2-1. サラウンド処理方式
サラウンド処理方式には,「マトリックス方式」と「ディスクリート方式」の 2 種類がある.
2-1-1.マトリックス方式
位相合成技術などを用い,限られたトラック数の中にそれ以上のチャンネル数を記録する方式である.
従って,チャンネルによっては,再生帯域やチャンネル・セパレーション(クロストーク)に関して制約が生じる
場合がある.
マトリックス方式は,映画のアナログ・トラックやビデオカセット・テープなどトラック数に制約が生じるアナロ
グ記録に対して用いられることが多い.
但し,原理上は,CD などのデジタル・メディアに関しても適用可能である.
最近では,ゲームメディアにおいて DolbyProLogicII を使用した 5.0 マトリックス方式が多く用いられるように
なってきている.
[Fig.4]3-1 マトリックス
[Fig.5]5.0 マトリックス
LFE 成分が必要な場合は,予め L,R チャンネルに LFE をミックスしておく.
制作過程
エンドユーザーによる再生
メディア
映画,ビデオカセットテープ他
L
C
R
S
Lt (L total)
Rt (R total)
サラウンド処理 サラウンド処理
L
C’
(≒
Lt
Rt
の同位相成分)
R
S’
(≒
Lt
Rt
の逆位相成分)
マスター
ゲーム他
制作過程
エンドユーザーによる再生
メディア
L
C
R
(LFE)
Lt (L total)
Rt (R total)
サラウンド処理
サラウンド処理
L (+LFE)
C’
R (+LFE)
マスター
RS
LS
RS
LS