User Manual
Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
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れる.そのため,サラウンド成分と L 成分に同様な信号が含まれている場合,ダウンミックス時に信号が消失して
しまう場合がある.その防止策として,DVD-Video の 5.1 作品では,LS/RS チャンネルに 90°の位相シフトを
エンコード時に施しておく場合も多い.
2-5-2.デジタル放送(日本,MPEG-2AAC)の 2ch フォールドダウン
[Fig.16]デジタル放送(日本,MPEG-2AAC)のダウン・ミキシング回路,ARIBSTDB-21(マンダトリ)
[Fig.17]デジタル放送(日本,MPEG-2AAC)のダウン・ミキシング回路,ARIBSTDB-21
外部疑似サラウンドプロセッサ対応用(オプション)
日本のデジタル放送では,音声フォーマットとして ISO/IEC による MPEG-2AAC が採用されている.ダウンミッ
クスに関しては,ARIBSTDB-21 により,[Fig.16]及び[Fig.17]となっている.DolbyDigital(DVD-Video)
の場合と同様, Att 値をメタデータとして与えることのできる[Fig. 16](マンダトリ)とサラウンド互換のある
[Fig.17](オプション)の 2 種類のダウンミックスがレシーバーに要求される.Lo/Ro ダウンミックス
([Fig.16])における DolbyDigital(DVD-Video)の場合との相違点は,一部 Att の選択パラメーターが異な
る点と,最終段に-3dB の Att がが設けられている点である.ARIBSTDB-21 では,上記の 2 種類のダウンミッ
クス法の他に,レシーバー独自のバーチャルサラウンド用ダウンミックスに関しても,一定の規定の基準内でオプ
ションとしてレシーバーへの搭載を認めている.
■
Att1
0.707 (-3dB)
■Att2
0.707 (-3dB), 0.500 (-6dB), 0.354 (-9.0dB) 0.000 (-∞dB)
■Att3
0.707 (-3dB)
■Default
Att1=Att2=Att3=0.707 (-3dB)
L
Lo
=
Att3
×
(L
+
Att1
×
C
+
Att2
×
LS)
Ro
=
Att3
×
(R
+
Att1
×
C
+
Att2
×
RS)
LFE
LS
RS
R
C
Att1
Att2
Att2
-
∞
5.1ch Master
2ch Down-mix
Meta data
Att3
Att3
L
Lt
=
0.707
×
(L
+
0.707
×
C
−
Att
×
(LS
+
RS)
)
Rt
=
0.707
×
(R
+
0.707
×
C
+
Att
×
(LS
+
RS))
LFE
LS
RS
R
C
-3dB
Att
Att
-
∞
5.1ch Master
2ch Down-mix
-3dB
-3dB
■
Att
∞
0.707 (-3dB), 0.500 (-6dB), 0.354 (-9.0dB) 0.000 (- dB)
Meta data