User Manual

Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
58/74
機種ごとに出力レベルや出力ダイアグラムを把握しておくことが望ましい.
業務用の DolbyDIGITAL デコーダーでも,ベースマネージメントやサラウンド・アッテネーションなどの機能を有
しているものがある.
[Fig.45][Fig.46]は,Dolbylab.の業務用デコーダー「DP564」の出力処理の一部を簡略化したものであ
る.[Fig.45]がベースマネージメント ON の状態であり,[Fig.46]が OFF の状態である.
[Fig.45]業務用デコーダーDlobyDP564 の出力処理例,ベースマネージメント ON
[Fig.46]業務用デコーダーDlobyDP564 の出力処理例,ベースマネージメント OFF
[Fig.43][Fig.44]に示した民生機との違いは,ベースマネージメントの ON/OFF に関わらず,LFE 含め
全てのチャンネルの入出力がユニティ・ゲインで構成されており,再生側のアンプで LFE の+10dB を得る仕様と
なっている点である.従って,このような業務用デコーダーを使用する際には,LFE の再生ゲインが+10dB に調
整されている DVD-Video 用の再生環境をそのまま用いれば良い.また,民生機でも同様の処理を行っているもの
に関しては,同様の対処を行う必要がある.
以上のように,マスター制作用にモニター環境が調整されているスタジオにおいてデコーダーアウトをモニターす
る場合は,使用するデコーダーの出力ダイアグラムを把握しておく必要がある.
LS
RS
L
R
C
LPF2
SUB
LFE
LS
RS
L
R
C
Decode
Dolby AC-3
etc.
Att
Att
LS
RS
L
R
C
HPF
LPF2
HPF
HPF
HPF
HPF
SUB
LPF1
-10dB
LFE
LS
RS
L
R
C
Decode
Dolby AC-3
etc.
Att
Att