User Manual

Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
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5-1. モニター・マトリックス
5.1 3-1 の双方の作業を行う場合や,同じ 5.1 であっても DVD-Video と映画といった異なるメディアの作業を
行う場合には,モニター・マトリックス回路が必要となる.
また,DVD-VideoDolbyDIGITAL,DTS)などで規定されているダウンミックス機能の試聴を行う場合にもモ
ニター・マトリックスが必要となる.
モニター・マトリックスに関しては,通常コンソールの機能に含まれている場合が多い.
ヤマハデジタルコンソール「DM2000「DM1000「O2R96サラウンモニター
ニターマトリックスをモニターバスに装備している.それにより,ダウンミックスや 3-1⇔5.1 切り替えによる
サラウンド再生レベルのアッテネーションなどが,容易に操作可能となっている.
5-2. ベースマネージメント
中小規模のスタジオにおいて低域特性まで管理されたモニター環境を得るためには,モニターシステムにベースマ
ネージメント・コントローラーを適用すると良い.
また,エンドユーザー環境との互換性を確認するためにも,ベースマネージメント再生音の確認は重要である.
ヤマハデジタルコンソール「DM2000「DM1000「O2R96ースマネジメント
たコンソールである.従って,外部ベースマネージメント機器を用いた際に懸念される音質変化などの問題なし
にベースマネージメントの適用が可能である(ON/OFF 可)また,「DM2000」「DM1000「O2R96
に内蔵されたベースマネージメントでは,通常のベースマネージメント機能の他に,LFE やサラウンドの再生レ
ベルの調整機能も有しており,様々なメディアに対応するためのモニター機能の役割も担っている.
5-3. モニター・アライメント
各チャンネルのタイム・アライメントを厳密に図るためには,各スピーカーに対して電気的なディレイを用意して
おくことが望ましい.
また,実際の調整作業を考えると,その他にアッテネーターや GEQ(PEQ)が必要となる場合が多い.
ヤマハデジタルコンソール「DM2000「DM1000「O2R96スピーカごとに調
レイ,アッテネーターといったモニター・アライメント機能をコンソールに内蔵している.従って,外部アライ
メント機器を用いた際に懸念される音質変化などの問題無しにモニター・アライメントが可能である.ディレイ
に関して 0.02msec ステップ,アッテネーターに関しては 0.1dB ステップといった,プロのモニター環境
の調整にも十分対応可能な高精度の解像度を持っている.