User Manual

Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
62/74
ヘッドルーム 20dB の場合
基準信号 基準信号レベル ピークメーター VU メーター
1kHz デジタル -20dBp-p (-23dBrms
)
-20dBFS 0dB
アナログ (-17dBp-p
)
-20dBrms
Pinknoise (DC)〜20kH
z
--20dBrms (-14dBFS) 0〜1.5dB
   [Table.4-1]1kHz とピンクノイズのレベル関係:-20dB 基準の場合
ヘッドルーム 18dB の場合
基準信号 基準信号レベル ピークメーター VU メーター
1kHz デジタル -18dBp-p (-21dBrms
)
-18dBFS 0dB
アナログ (-15dBp-p
)
-18dBrms
Pinknois
e
(DC)〜20kH
z
--18dBrms (-12dBFS) 0〜1.5dB
   [Table.4-2]1kHz とピンクノイズのレベル関係:-18dB 基準の場合
メインチャンネルの再生レベル=85dBC 基準の場合
スタジオのヘッドルーム設定 調整に用いる信号 スピーカーの再生レベル
-20dB(=0VU) -20dBrmsピンクノイズ 85dBC
-18dB(=0VU) -18dBrmsピンクノイズ 85dBC
-20dBrmsピンクノイズ 82dBC
    [Table.5]調整に用いるピンクノイズとターゲット再生レベルの関係
ヤマハデジタルコンソール「DM2000「DM1000「O2R96」では,-20dBrms のピンクノイズをモニ
ター調整用に内蔵している.いかなるサンプリング周波数モードにおいてもピンクノイズのパワーレベルが変動
しないように,ピンクノイズの再生帯域の上限は 20kHz でカットされている.
6-2. メイン・チャンネルのレベル・バランス
上記のピンクノイズを各メインスピーカー(L,C,R,LS,RS)から再生し,リスニング・ポイントにおけるそ
れぞれの音圧レベルが 85dBC になるように各アンプのゲインを調整する.劇場用映画作品を制作する場合は,サ
ラウンド(LS,RS)の再生レベルを基準値(85dBC)より 3dB 小さい値(82dBC)に調整する([Table.6]
リスニング・ポイントにおける音圧レベル(85dBC)の測定には,騒音計を用いる(動特性「SLOW」,周波数重
み特性「C 特性」.dBC とは,騒音計に内蔵されている C 特性の周波数重み特性(フィルター)を使用した場合の
音圧レベルを意味する([Fig.49].騒音計の種類によっては,A 特性フィルターしか内蔵していないものもある
ので,サラウンドのモニター調整を行うためには,C 特性フィルターを内蔵した騒音計を選択しなければならない.
尚,ベースマネージメントが適用された環境では,各チャンネルのレベル調整をベースマネージメントの前(チャ
ンネルバス)ではなく,ベースマネージメントの後(スピーカー)に対して行わなければならない.