User Manual

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考えられる原因
●湿度の影響などで、アクションの動きの回
転軸の役割をするフレンジという部品の動
き具合がかたくなった。
●部品の折損
●ピアノの最高音部の約 2 オクターブの音域
には音を止める装置(ダンパー)が取り付け
られていません。
これは元来この音域は音の減衰が速いため
です。従って、これは正常な状態です。
●音を止める装置(ダンパー)のフェルトと弦
の密着状態の不具合が考えられます。
●マフラー(弱音装置)が掛かっている。
●共鳴という現象で、ピアノの内部で起こる
こともありますが、ピアノの音が外部の響
きやすいものに共鳴している場合が多い。
共鳴の起きやすい品物には、人形ケース
明器具の傘カバーピアノ周辺の壁などが
あります。
●湿度の影響により鍵盤・アクションの調整
箇所であるフェルトや木部が微妙に変化
し、各部の動きがかたくなったため。
●
鍵盤の隙間に異物がはさまっているこの場
合は 2 つの鍵盤の動きに影響しています。
●
黒艶出し塗装、鏡面艶出し塗装の表面は、
出し剤(ヤマハユニコン)で艶が出ています。
この艶出し剤がとれると光沢が落ちます。
●ほこりが表面についたまま、擦ったりいた
しますと、すり傷が付くときがあります。
症 状
音が出ない
特定の鍵盤の音が出ない。
音が止まらない
高音の音が全部止まらない。
特定の鍵盤の音が止まらない。
音が変だ
全体に音がこもって、ぼやけた
音がする。音量も極端に小さい。
雑音が混じる
特定の鍵盤を弾くと雑音
(ビーン、ジーン)が混じる。
鍵盤が戻りづらい
艶出し塗装の艶がなくなった
塗装面に傷がある
チェック対応
ピアノ調律技術者にご依頼ください。
(フレンジの回転の動き具合を調整する)
ピアノ調律技術者にご依頼ください。
(折損部品の交換)
ピアノ調律技術者にご依頼ください。
(ダンパー調整で止音状態を改善する)
通常のアップライトピアノの場合は中央のペダ
ルを操作して、マフラーを解除してください。
雑音が出る鍵盤を叩きながら、ピアノの周囲
にある共鳴の起きやすい品物を移動させた
り、手で押さえたりして確認してください。
不明な場合は、ピアノ調律技術者にご依頼く
ださい。
ピアノ調律技術者にご依頼ください。
(フェルトや木部の摩擦具合を調整する)
2 つの鍵盤の隙間を名刺などでさらって、異
物を下に落とす。そして、調律時に点検をお申
しつけください。改善されなければ、ピアノ調
律技術者にご依頼ください。
14 ページの『塗装面のお手入れ』をご覧くだ
さい。
恐縮ですが、専門の塗装技術者が修理いたします
のでお申しつけください。修理方法としては、部
分的塗装あるいは部品交換をいたします。
鏡面艶出し塗装の軽微なすり傷は、艶出し剤
(ヤマハユニコン)で目立たなくなり、傷の予
防にもなります。
手入れ方法については、塗装仕様をご確認の
上、14 ページ『塗装面のお手入れ』の要領で
手入れしてください。
故障かな?ピアノの状態がちょっとおかしい!というときは、以下の点をチェックしていただき、
サービス対応が必要なときは、お買上げの販売店にご連絡ください。
ピアノの手入れ方法→14 ページをご覧ください。
調律のお申し込みは→お買上げのヤマハ特約楽器店へご依頼ください。
以上は、ピアノのトラブルの一部をご案内させていただきました。
また、症状が同じでも原因処置が異なる場合がございます。
その他、ご不明の点お気付きの点は、お買上げのヤマハ特約楽器店へお問い合わせください。
自動演奏装置消音装置につきましては、別添の『取扱説明書』をご覧ください。
困ったな / 故障かな?と思ったら
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