User Manual and Operating Guide

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音源部の概要
■ボイスとエレメント
ボイスとは、音源の最小単位であるエレメントによって構
成された音色プログラムのことです。
CBX-K1XGのボイスには、1エレメントのものと2エレメン
トのものの2タイプがあります。
2エレメントで構成されているボイスには、1エレメントで
は作れない分厚いボイスや、鍵盤を弾く強さ(ノートのベロ
シティの強弱)によって音色を切り替えられるボイス、ピア
ノとストリングスというような異なった音が混ざり合った
ボイスなどが含まれます。
各ボイスの使用エレメント数は、48ページからのボイスリ
ストをご覧ください。最大同時発音数は、このエレメント
数によって決まります。
■最大同時発音数
CBX-K1XGの最大同時発音数は32音です。
この32音とはエレメント単位で計算されます。前で説明し
たように、ボイスには1エレメントのものと2エレメントの
ものがあります。音源全体で使用できる音数は、1エレメン
ト構成のボイスばかり使っているときは32ですが、2エレメ
ント構成のボイスを混ぜて使うと32音より少なくなりま
す。
CBX-K1XGでは、最大同時発音数を越える演奏情報を受信
すると、発音中の音から強制的に止めて、後から送られて
くる演奏情報を優先的に発音する仕組みになっています。
(後着優先)
■パートの発音優先順位
最大同時発音数を越えたときは、次の優先順位で発音され
ます。
●チャンネル(パート)発音優先順
10
ドラムパート
-1-2-3-4-5-6-7-8-9-11-12-13-14-15-16
メロディやベースといった重要なパートは優先順位の高い
チャンネル(パート)に割り当てるなど工夫することで、最
大同時発音数を越えた場合も曲の雰囲気が損なわれること
が少なくなります。
■エレメントリザーブ
全体で最大同時発音数を越えた場合でも、指定チャンネル
(パート)だけは発音数(エレメント数)を確保する機能で
す。
たとえば、あるパートのエレメントリザーブを10に設定
すると、パートの発音優先順位に関係なく、そのパートは
エレメント数が10まで確保されます。
エレメントリザーブは、XGネイティブパラメーターチェ
ンジ(41ページ)によりエレメントリザーブのメッセージ
(<付表1-5>:45ページ)を送ることで、外部からコント
ロールすることができます。(具体的な設定方法については
41ページをご覧ください)
■ボイスの選択
CBX-K1XGは、本体内に737(ノーマルボイス)+22(ドラムボ
イス)種類のボイスを内蔵しています。
これらのボイスは、プログラムナンバーとバンクナンバー
を組み合わせて選択します。
バンクセレクトおよびプログラムチェンジの設定は、CBX-
K1XGの鍵盤を使って行います。(→15,16ページ)
XG基本バンク(0)の128ボイスはGMシステムレベル1に
準拠しています。
バンクナンバーとプログラムナンバーで設定できるボイ
スについては、48ページからのボイスリストをご覧くだ
さい。
■エフェクトについて
CBX-K1XGは、システムエフェクトとしてリバーブエフェ
クト(11)とコーラスエフェクト(11の2系統、そしてシステ
ムとインサーションのどちらにも設定可能なバリエーショ
ンエフェクト(42)を1系統、合計3系統のエフェクトを内蔵
しています。
・システムエフェクト
すべてのパートからセンド/リターンで信号をやりとり
するタイプのエフェクト
・インサーションエフェクト
指定した1パートに使用できるエフェクト
エフェクトのタイプや設定は、XGネイティブパラメー
ターチェンジ(41ページ)により設定/変更することができ
ます。