User Manual

Table Of Contents
グラフィック EQ/ パラメトリック EQ/ エフェクト /PREMIUMRACK
V5.8 リファレンスマニュアル
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Portico5043
Portico5043 は、Portico5033 と同じく RND 社のアナログコンプレッサーをエミュレートした
プロセッサーです。実機の 5043Compressor は、5033EQ にも搭載されているインプット / アウ
トプットトランスフォーマーを搭載し、アナログらしい自然な音質とかかり具合で、ハードコンプから
ナチュラルサウンドまで、ソースもドラムからボーカルまで幅広く対応します。最大の特長はゲインリ
ダクションタイプの切り替えができることです。現在主流の FF(Feed-Forward) 回路方式ゲインリダ
クションと、ビンテージコンプレッサーで使われていた FB(Feed-Back) 回路方式とを切り替えて使
用できるので、目的に応じてキャラクターの異なる音作りができます。
1 IN ボタ
コンプレッサーのバイパスをオン / オフします。バイパスのときはボタンが消灯します。ただし、
バイパス状態でも、信号はインプット / アウトプットトランスフォーマーとアンプ回路を通りま
す。
2 INPUT メーター
入力信号のレベルが表示されます。
DUAL の場合はひとつのメーター、STEREO の場合は、2 つのメーターがそれぞれ表示されます。
3 FB ボタン
ゲインリダクション方式を FF(Feed-Forward) 回路方式と FB(Feed-Back) 回路方式とで切り
替えます。FB 回路方式のときにボタンが点灯します。
FF 回路方式は、現代のコンプレッサーでは主流の方式です。音色の変化を抑えつつ、しっかりとコ
ンプレッションをかけたい場合に使用します。
FB 回路方式は、ビンテージコンプレッサーで使用されている方式です。音色に対して機器固有の
色づけをしつつ、スムーズなコンプレッションをかけたい場合に使用します。
4 GAINREDUCTION メーター
ゲインリダクション量が表示されます。
5 THRESHOLD ノブ
コンプレッサーがかかりはじめるレベルを調節します。
6 RATIO ノブ
圧縮率を調節します。ノブを一番右まで振り切るとリミッターになります。
7 ATTACK ノブ
コンプレッサーがかかりはじめるアタックタイムを調節します
8 RELEASE ノブ
コンプレッサーのリリースタイムを調節します。
9 GAIN ノブ
出力ゲインを調節します。
Portico5045
RupertNeveDesigns 社の Portico5045PrimarySourceEnhancer を忠実にモデリングした
プロセッサーです。とても簡単な操作で、マイクに入り込むバックグラウンドノイズを抑制して明瞭度
を上げたり、音声をエンハンスしてハウリングマージンを向上させたりできます。ハンドマイクだけ
でなくラベリアマイクやヘッドセットマイクにも適しており、さまざまなイベント PA やコンサート、
放送などで使用できます。また、Portico シリーズのシグネチャーであるオーディオトランスやディス
クリートアンプ回路を搭載しており、通すだけでサウンドに艶や奥行き感を加えます。
1 PROCESSENGAGE ボタン
エンハンス回路をオン / オフします。
2 RMS/PEAK ボタ
レベル検出器の動作モードを選択します。RMS モードか PEAK モードを選べます。
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