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リファレンスマニュアル
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ワードクロック / スロットの設定
ワードクロックとは、オーディオ信号をデジタル処理するタイミングの基になるクロックのことで
す。デジタルオーディオ信号を送受信するときは、相互の機器を同一のワードクロックに同期させる必
要があります。同期がずれた状態でデジタルオーディオ信号をやりとりすると、仮にサンプリング周波
数が同じであってもデータが正しく送受信できなかったり、信号にノイズが乗ったりします。
具体的には、まず基準となるワードクロックを送信する機器 ( ワードクロックマスター) を決め、残りの
機器 ( ワードクロックスレーブ ) は、そのワードクロックに同期するように設定します。
CL シリーズをワードクロックスレーブとして使用し、外部から供給されるワードクロックに同期させ
るには、ロックソース ( ワードクロックが供給されるポート ) を指定する必要があります。
ここでは、CL シリーズが動作するクロックソースの選択方法を説明します。
1. ファンクションアクセスエリアの SETUP ボタンを押して、SETUP 画面を表示させます。
2. 画面中央のSYSTEMSETUPフィールドにあるWORDCLOCK/SLOTSETUPボタンを
押して、WORDCLOCK/SLOTSETUP ポップアップ画面を表示させます。
このポップアップ画面には、次の各項目が含まれます。
MASTERCLOCKSELECT フィールド
1 マスタークロック周波数表示
現在選ばれているマスタークロックの周波数 (44.1kHz または 48kHz) を表示します。同期が外
れている場合はこの位置にUNLOCK表示されます。
NOTE
DANTEController アプリケーションでプルアップ処理または
プルダウン処理が設定されている場合、インジケーターが現わ
れ、周波数の増減-4.0%-0.1%+4.0%4.1667%
パーセントで表示されます。
2 マスタークロック選択ボタン
マスタークロックとして使用するクロックソースを次の中から選択します。
INT48k
INT44.1k
CL シリーズ本体の内蔵クロック ( サンプリング周波数 48kHz、44.1kHz) をクロックソースと
して使用します。
WORDCLOCKIN
コンソールのリアパネルにある WORDCLOCKIN 端子から供給されるワードクロックをク
ロックソースとして使用します。
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