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リファレンスマニュアル
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カスケード接続を利用する
複数の CL リーズ、たは CL シリーズと外部ミキサー( ヤマハ PM5D など ) をカスケード接続す
ることで、バスを共通化できます。たとえば外部ミキサーを使ってインプットの数を追加したい場合な
どに便利です。
ここでは、2 台の CL シリーズをカスケード接続する場合を例に挙げ、その接続方法や操作方法につい
て説明します。
カスケード接続について
2 台の CL シリーズをカスケード接続する場合は、お互いのスロットにデジタル I/O カードを装着し、
送り側 ( スケードスレーブ ) の出力ポートと受け側 ( カスケードマスター) の入力ポートを接続しま
す。
次の図は、カスケードスレーブの CL シリーズとカスケードマスターの CL シリーズに、8 ャンネル
のデジタル I/O カードを 3 枚ずつ装着し、り側の DIGITALOUT 端子と受け側の DIGITALIN 端子
を接続した場合の例です。
この例では、MIXバス1〜24MATRIX バス 1 8、STEREO (L/R)、MONO(C) バス、CUE
バス (L/R) のうち、最大 24 本のバスを共通化し、ミックスされた信号をカスケードマスターの CL
リーズから出力できます。(16 チャンネルのデジタル I/O カードを 3 枚使えば、すべてのバスを共有化
できます。)
どのバスをどのスロット / チャンネルに割り当てるかは、それぞれの CL シリーズで指定する必要があ
ります。以下、カスケードスレーブとカスケードマスターに分けて操作方法を説明します。
NOTE
PM5D とカスケード接続する場合は、PM5D 側の CASCADEINPORTSELECT をスロットに
切り替えることで、CL シリーズをカスケードスレーブとして使うこともできます。ただし、
声信号のカスケードのみでコントロール信号のリンクはできません。
AD/DA カードを使ってアナログミキサーとカスケード接続することもできます。
カスケード接続できる台数に制限はありませんが、カスケードマスターからの台数に従って、
カスケードスレーブでの信号の遅延が大きくなります。
カスケードスレーブ CL シリーズの操作
1. ファンクションアクセスエリアの SETUP ボタンを押して、SETUP 画面を表示させます。
2. SETUP 画面の中央にある SYSTEMSETUP フィールドの CASCADE ボタンを押して、
CASCADE ポップアップ画面を表示させます。
カスケード接続時に使用する入出力ポートを選択します。この画面は、CASCADEINPATCH
ページと CASCADEOUTPATCH ページに分かれています。ページの表示を切り替えるには、
画面下のタブを押します。
3.
CASCADEOUTPATCHタブを押して、CASCADEOUTPATCHページを表示させます。
この画面では、種のバスを出力するスロット / 出力ポートを選択します。
1 ポート選択ポップアップボタン (CASCADEOUTPATCH セクション )
MIX1 24、MATRIX1 8、STEREOL/R、MONO、CUEL/R のバスごとに、カスケード接
続時に使用する出力ポートを選択するボタンです。押すと、ポートを選択する PORTSELECT
ポップアップ画面が表示されます。
2 CASCADELINKMODE タン
CL リーズ同士をカスケード接続するときに、キュー操作だけをリンクさせるか、シーンのスト
/ リコールなどリンク可能なすべての操作をリンクさせるかどうかを選択します。
3 CASCADECOMMPORT
CL リーズ同士をカスケード接続し、キュー操作やシーンのストア / リコール操作などをリン
クさせるときに、リンク情報の送受信に使用する通信ポートを選択します。
CL BCL A
DIGITAL
OUT
DIGITAL
IN
A+B の音声信号A の音声信号
: デジタル I/O カード
( カスケードスレーブ ) ( カスケードマスター)
3
1
2