User Manual

資料編
リファレンスマニュアル
247
エフェクトとテンポの同期
CL シリーズの一部のエフェクトでは、効果をテンポに同期させることができます。同期させることが
できるのは、ディレイ系、変調系の 2 類のエフェクトです。ディレイ系のエフェクトではテンポに合
わせてディレイタイムが変化します。変調系のエフェクトでは、テンポに合わせて変調信号の周波数が
変化します。
テンポ同期に関するパラメーター
テンポ同期には、次の 5 つのパラメーターが関係します
1)SYNC 2)NOTE 3)TEMPO 4)DELAY 5)FREQ.
SYNC: ...............................テンポ同期 ON/OFF のスイッチです。
NOTE TEMPO: ...........ンポ同期の基準になるパラメーターです。
DELAY FREQ.: ...........DELAY はディレイタイムを表す値、FREQ. は変調信号の周波数を表
す値です。フェクト音の変化に直接影響を与えます。DELAY はディ
レイ系エフェクトのときだけFREQ. は変調系エフェクトのときだけ
関係します。
各パラメーターの関係
テンポ同期は、TEMPO NOTE DELAY( または FREQ.) の値
*a
を算出します。
SYNC ON にする
NOTE 変更する→ DELAY( または FREQ.) 設定される
このとき、DELAY( または FREQ.) の値は次の式で計算されます。
DELAY( または FREQ.)=NOTEx4x(60/TEMPO)
TEMPO を変更する→ DELAY( または FREQ.) が設定される
このとき、DELAY( または FREQ.) の値は次の式で計算されます。
DELAY=NOTEx4x(60/TEMPO)sec
FREQ.=(TEMPO/60)/(NOTEx4)Hz
例1SYNC=ON、DELAY=250ms、TEMPO=120 で、NOTE 8 分音符か 4 分音符に
変更した場合
DELAY =変更後の NOTEx4x(60/TEMPO)
=(1/4)x4x(60/120)
=0.5(sec)
=500ms
となり、DELAY 250ms から 500ms に変化します。
例2SYNC=ON、DELAY=250ms、NOTE=8 分音符で、TEMPO 120 から 121 に変更
した場合
DELAY =NOTEx4x(60/ 変更後の TEMPO)
=(1/8)x4x(60/121)
=0.2479(sec)
=247.9(ms)
となり、TEMPO 250ms から 247.9ms に変化します。
*a計算結果には近似値が適用されます。
TEMPO パラメーターの特徴
TEMPO パラメーターは他のパラメーターと違って、以下のような特徴があります。
すべてのエフェクトで共通の値
エフェクトライブラリーにはストア / リコールされない ( シーンにはストア / リコールできます )
このため、エフェクトストア時とリコール時の TEMPO の値が異なる場合があります。たとえば次のよ
うな場合です。
エフェクトをストアTEMPO=120→TEMPO 60 変更TEMPO=60→
エフェクトをリコールTEMPO=60
通常 TEMPO を変更すると、それに伴って DELAY( または FREQ.) が再設定されます。しかしここで
DELAY( たは FREQ.) を変更すると、フェクトのストア時とリコール時で聴こえ方が変わってし
まいます。ストア時とリコール時でエフェクトが変わってしまわないようにするため、エフェクトのリ
コール時にストア時と TEMPO が変わってしまっていても、DELAY( また FREQ.) の値は更新しま
せん。
NOTE は以下の値で計算されます。
= 1/48
= 3/16
= 1/24
= 1/4
= 1/16
= 3/8
= 1/12
= 1/2
= 3/4
= 3/32
= 1/8
= 1/1
= 2/1
= 1/6