User Manual

Dante Controller ユーザーガイド
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プリセット
Dante Controller では、プリセットとしてネットワークルーティングのセーブ、ロード、およびデバイス設定ができます。プリ
セットファールにはネットワーク全体のあるいは複数の機器の設定とルーティングパラメータが含まれています。
プリセットファイルは xml として保存し、オフラインで編集することもできます。さらに、それらは“機器間の互換性がある”
ので、別のネットワークの異なる物理デバイスと共有することもできます。
プリセットを以下の目的で使用できます。
ネットワーク設定をバックアップ、復元する。
保存されたネットワーク設定をすばやく切り替える。
ネットワーク設定を仮想環境、またはテストネットワークからライブ、またはスタジオネットワークにコピーする
特殊な、あるいは定期的なイベント向いたネットワーク設定を作成したのち、必要に応じて元の基本設定に切り替
える。
複数設定を多くの機器同時に素く適用す。例えば、ネットワー上のての機器を同じサンプング周波
(global configuration)に設定する。
Dante Controller をオフラインの編集ツールとして使用する。即ち、保存したプリセット設定をオフラインで編集し、
新しく追加するネットワーク設定のために再利用する。
: DDM ネットワークの中では、本プリセットの機能が正しく働きません。
機器のロールについて
プリセットによる”機器のロー(役割)というコンセプトが導入されています。即ち、プリセットが保存されていると、選択さ
れた機器の設定とルーティングが機器のロールとしてプリセットの中に保存され、それが作成された機器と同じ名前になり
ます。
ロールはオリジナルの機器に限定していません。プリセットが Dante Controller に読み込まれると、それぞれのロールが
オリジナルまたは他の機器に(同じ機能が正確に対応してなくても適用されます。機器設定とルーティングパラメータは設
定で移動できます。
:
サウンドエンジニアのデイブは金曜日と土曜日の夜、地方会場でライブの予定がある。ライブ前の金曜日夕方、デイブ
は地方会場で Dante ットワークをセットアップし、それに満足したのでプリセットに保存した。
ライブの後、デイブのボスが他の仕事のためにこのミキシングコンソールを取り上げた。しかし、デイブは同じような(うまい具
合に同じメーカーで、より高いチャンネル数の)コンソールを持っていた友人がいて、それを土曜日の演奏のために借りるこ
とができた。
次の日、デイブは新しいミキシングコンソールをネットワークに接続して、プリセットを読み込ませた。新しいコンソールは
ての適切なチャンネルラベルとオーディオサブスクリプションを含めて、古いコンソールとまったく同じ設定ができ、ネットワーク