User Manual

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CLP-785,CLP-775,CLP-745,CLP-735取扱説明書
ピアノ演奏を楽しむ
NOTE
ピアノルームでの設定を、電源が切れても保持したい場合は、バックアップ設定の「ボイス」と「その他」をオンにしてください。詳しくは100ページを
ご覧ください。
これらの項目は、ボイスメニュー (84ページ)やシステムメニュー (93ページ)でも設定できます。ピアノルーム画面でこれらの設定を変更すると、
メニュー画面での設定も変更されます。逆に、メニュー画面で設定を変更すると、ピアノルーム画面での設定も変更されます。
グランド
エクスプレッション
グランド・エクスプレッション・モデリングのタイ
プを選びます。「ダイナミック」では、鍵盤を弾く
強さやタッチに応じて、アコースティックピアノの
ように音が微妙に変化します「スタティック」では
弾き方を変えても、音はさほど変化しません。グラ
ンド・エクスプレッション・モデリングについて
詳しくは、下記をご覧ください。
NOTE
グランド・エクスプレッション・モデリングは「CFXグ
ランド」と「ベーゼンドルファー」のボイスのみに効果
がかかります。
デモを聞く
この画面を開いている
ときに[PLAY/PAUSE]
ボタンを押すと、この機
能のデモ曲が再生されま
す。「ダイナミック」のとき、「スタティック」の
ときのデモ曲を聞いてみましょう。
ダイナミック ダイナミック、
スタティック
ハーフペダルの位置 右ペダルを踏み込むほど音が長く伸びる「サステイ
ン連続」の効果が、ペダルをどのくらい踏み込めば
効き始めるのかを設定します。右ペダルに「サステ
イン連続」が割り当てられている場合(86ページ)の
み有効です。
0 −2(浅い位置で効く)〜
0〜+4(深い位置で効
く)
項目 アイコン 説明 初期設定 設定範囲
VRM(VirtualResonanceModeling/バーチャル・レゾナンス・モデリング)とは
アコースティックピアノでは、ダンパーペダルを踏んで演奏すると、弾いた鍵盤の音が伸びるだけでなく、その鍵盤の弦の振動が
他の弦や響板へ伝わっていき、それぞれが影響しあって豊かで華やかな共鳴音が広がります。この楽器に搭載されたVRMは、その
ような弦と響板の複雑な相互作用を、仮想的な楽器(物理モデル)の上で忠実に再現することで、よりアコースティックピアノに近い
響きを作り出します。鍵盤やペダルの状態に合わせて、瞬間瞬間の共鳴音を作り出しているので、鍵盤を押さえるタイミングや、
ペダルを踏むタイミングと深さを変えることで、多彩な響きが得られます。
アリコートとは
他の弦と共振する、共鳴専用の弦をアリコートといいます。他の弦と共振することで、倍音を響かせるので、豊かな響きが得られ
ます。アリコートにはダンパーがなく消音されないので、鍵盤から手を離しても、アリコートの響きが残ります。
ダンパーノイズとは
アコースティックピアノでダンパーペダルを踏んだ時に生じるノイズ音です。ダンパーノイズは、ダンパーペダルを踏む速さに
よって、音色や音量が異なります。ダンパーペダルをゆっくり踏むと、ダンパーヘッドが弦から離れた際のノイズ音が小さく鳴り
ます。ダンパーペダルを勢いよく踏むと、その振動が弦に伝わり、低い大きなノイズ音が混じります。
グランド・エクスプレッション・モデリングとは
アコースティックピアノでは、鍵盤を押してから離すまでのタッチを変えることにより、音を微妙に変化させることができます。
たとえば、鍵盤を底までしっかり押せば、鍵盤が棚板(鍵盤下の板)に当たってコツンと鳴り、その衝撃が弦に伝わって音がわずかに
変化します。また、音が消える寸前(ダンパーが弦に触れる瞬間)の音も、鍵盤から指を離す速さにより微妙に変化します。このよう
なタッチによる音の微妙な違いを再現する技術がグランド・エクスプレッション・モデリングです。強めのタッチでアクセントを
付けたり、やわらかなタッチで輝かしい響きを付けたり、と多彩な音色を奏でることができます。また、スタッカートで弾いたと
きには歯切れのいい音を、ゆっくり指を離したときには長く余韻を残す音を表現できます。