User Manual

音量バランスや音色などを調節する(ミキサー )
CVP-609/605リファレンスマニュアル
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コンプレッサーとは、あるレベル(スレッショルド)以上の音声信号の出力を圧縮して抑えるエフェクトです。ボーカル
(マイク入力音声)サウンドなど強弱の差が激しい音声を補正したり、ギターのような減衰楽器のスレッショルドを故意
に低いレベルに設定することで、減衰するはずのギターサウンドを減衰させないサウンドに変えたりできます。また、
ドラムセットのリズムパターンなどでアクセントの付いたサウンドを抑え、全体サウンドの底上げをすることで迫力あ
るサウンドを実現させるなど、さまざまなサウンド作りができるエフェクトです。
この楽器では、楽器のサウンド全体にかかるマスターコンプレッサーの設定ができます。プリセットのマスターコンプ
レッサーが用意されていますが、調整してユーザーマスターコンプレッサーとして保存できます。この設定は、ミキ
サー画面最上段にあるタブのうち、「マスター」を選んだ場合のみ行なえます。
NOTE
マスターコンプレッサーは、オーディオソング再生とメトロノーム音には効果がありません。
1 コンプレッサー効果をオンにします。
2 編集元となるコンプレッサータイプを選びます。
3 マスターコンプレッサーを編集します。
「リダクション」の欄には、コンプレッサーによって圧縮された音量レベルが、「出力」の欄には、実際に出力され
る音量レベルがリアルタイムで表示されます。
4 (保存)をタッチして、編集したマスターコンプレッサー設定を保存します。
マスターコンプレッサーの設定は、ユーザーメモリーに5個まで保存できます。
注記
保存せずに電源を切ると、設定は失われますでご注意ください。
NOTE マスターコンプレッサーの設定をUSBフラッシュメモリーに保存したい場合は、ユーザーエフェクトファイルの一部と
してバックアップします。[メニュー ]→[ユーティリティー ]→[ファクトリーリセット/バックアップ]→2/2ページ
で、「ユーザーエフェクト」の[バックアップ]をタッチして保存します(96ページ)。
マスターコンプレッサー (CVP-609のみ)
スレッショルド
スレッショルドを調整します。スレッショルドとは、コンプレッサーがかかる最低レベルの
ことです。スレッショルドより大きい音に対して、コンプレッサーが働きます。
レシオ
コンプレッサーが効果する割合を調整します。
ゲイン
ゲイン(出力レベル)を調節します。
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