User Manual

音の高さに関する設定(チューニング)
CVP-709/CVP-705リファレンスマニュアル
87
1 音律(調律法)を選びます。
その曲が作られたときの音律で演奏することによって、当時の響きを味わえます。
2 必要に応じて、下記の設定をします。
スケールチューンの設定を保存する
スケールチューンの設定を保存するには、レジストレーションメモリーに登録します。レジストレーションメモリー
[メモリー ]ボタンを押してから、「スケールチューン」にチェックマークを付け、レジストレーションメモリー [1]〜
[8]ボタンのいずれかを押すと登録できます。
スケールチューン―音律(調律法)を選ぶ
タイプ
平均律:1オクターブを12の間隔で等分した音律です。現在もっともポピュラーな音律です
純正律長調、純正律短調:自然倍音を基準とするため、主要3和音が美しく純粋に響くのが特徴
です。現在でも合唱のハーモニーなどにみられます。
ピタゴラス調律:ギリシャ時代の哲学者ピタゴラスによって考えられた、5度音程だけの組み合
わせからできた音律です。3度はうなりが生じますが5度と4度の音程が美しく、旋律の演奏に向
いています。
中全音律:ピタゴラス音律の3度のうなりをなくすために改良された音律です。16世紀後半から
18世紀後半までにかけて広く普及し、ヘンデルも使用しました。
ヴェルクマイスター音律、キルンベルガー音律:中全音律とピタゴラス音律を組み合わせた音
律で、それぞれその組み合わせ方が異なります。転調により曲想が変化するのが特徴です。バッ
ハやベートーベン時代に使用され、現在でもその時代の曲をハープシコード(=チェンバロ)などで
演奏するときにしばしば用いられます。
アラブ音律1、アラブ音律2:アラブ音楽を演奏するときに使用される音律です。
ベースノート
音律の基準となる音(ベース音)を変えます。ベース音を変えると、音律の音程を保ったまま
調します。
チューン[セント]
ノート(鍵盤)ごとに、1セント単位でチューニングします。この設定を変えると、手順1のタ
イプの右に「(変更あり)」と表示されます。
NOTE セントとは、半音を100等分した音程の単位です。(100セント=半音)
(鍵盤パート)
音律を変えたい鍵盤パートに、チェックマークを付けます。
NOTE VRMボイスが選ばれている全パートのVRM共鳴効果音は以下の音律になります。
メインパートがVRMボイスの場合:メインパートの音
メインパートがVRMボイスではない場合:平均律
1
2
パート