User Manual

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DME7リモートコントロールプロトコル仕様書 V1.0.0
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4. コマンドシーケンス
実際にリモートコントロールをする際の処理例を示す。
コントローラー側から見た場合、リモートコントロールをするためには大まかに下図のようなフェーズが存在する。
また、通常処理の状態では、コントローラー側の仕様によって各種コマンドを組み合わせてリモートコントロールを実現する。
コントローラーの設計者は、上図の青色の部分を設計・実装する必要がある。
各処理の具体的なシーケンスについては、下記に示す。
4.1. 通信開始シーケンス
コントローラーと操作対象機器は起動タイミングが異なる。
リモートコントロールは「コントローラーから操作対象機器を操作する」行為なので、操作対象機器側の準備が完了するまでコントローラーは待つ
必要がある。
そこで、コントローラー側では、下記シーケンスで待つことが求められる。
Ethernetのように論理的なセッション構築が必要な場合は、セッション構築自体を試行する。
セッション構築後、devstatusコマンド 1秒以上の間隔で試行する。
OK devstatus runmode もしくは NOTIFY devstatus runmode が返ったら内容を確認する。
「通常運用モード」となったことが分かれば、起動したとみなしてコントロール操作を開始する。
まだ通常運用モードでなければ、試行を続ける。
注意) リモートコントロール開始時は、"devstatus runmode" を必ずデバイスに送信すること。
デバイスから「OK devstatus runmode "normal"」の応答があったとき、デバイスはその他のコマンドの送受信が可能となる。
起動処理
通常処理時の具体的な処理内容
通信開始
機器の起動待ち (devstatus)
初期設定
SCP動作モード設定 (scpmode)
パラメーターシンクロ (get, set など)
通常処理
操作子の操作検知
機器側からの通知受信
ユーザーによる
操作子の操作を検知
パラメーター操作子を操作
スナップショットを操作
操作に応じて
要求コマンドを
通知
set
setn
sett
setr
ssrecall など
sscurrent
ssnum
ssinfo
devinfo など
操作に応じて
要求コマンドを
通知
ユーザー操作による
情報取得トリガ発生
スナップショットリストを表示
機器の詳細情報を表示
OK
OKm
NOTIFY
通知の種類に応じて
反映処理を駆動
操作子・表示器の
位置変更
表示変更
各種イベントに応じて
パラメーターシンクロ
各種イベント処理
mtrstart定期的に要求
メーター表示
が必要となった