User Manual

DTX700 リファレンスマニュアル 2
DTX700のしくみ
ここでは、パッドを叩いてから実際にスピーカーから音が出る
までの信号の流れや内部的なしくみを解説します。それらを理
解することで、DTX700の豊富な機能を存分にお使いいただ
けます。
パッド(トリガー入力ソース)
トリガー信号
パッドを叩くことにより、叩いた強さや場所を音源に伝える信号で
ある「トリガー信号」が発生し、ケーブルおよびトリガー入力端子
を通じてDTX700本体に送られます。DTX700の音源部分では、
そのトリガー信号をもとにドラム音を鳴らします。1音だけ鳴る設
定をしてある場合、1種類のトリガー信号に対して1類のドラム
ボイスが鳴ります。1個のパッドからは1種類のトリガー信号、ま
たは(パッドの種類によりますが)叩く場所やパッドの設定/奏法に
より複数種類のトリガー信号が発生します。
【用語解説】
ゾーン:
リム、カップ、ヘッドなど、パッド内の特定の部位1つ1つの
ことをゾーンと呼びます。それぞれのゾーンを叩くことによっ
てそれぞれ別のトリガー信号が発生します。パッドの種類に
よってゾーンの数は異なり、ゾーンの数によって1ーンパッ
ド、2ゾーンパッド、3ゾーンパッドのような呼び方をします
トリガー入力ソース:
DTX700に接続したパッドやペダルを操作したときの、ゾー
ンの叩かれ方やペダルの踏み込まれ方に名前をつけたものです。
1種類だけのトリガー信号を出す1ゾーンパッド
たとえばドラムパッドTP65やシンバルパッドPCY65などは
ゾーンが1つしかな1ゾーンパッドですので、叩く場所に関
係なく、1種類だけのトリガー信号がDTX700に送られます。
叩く場所によって違うトリガー信号を出す2ゾー
ンパッド/3ゾーンパッド
たとえば同じシンバルパッドでも、1ゾーンパッドのPCY65
はどこを叩いても同じ種類のトリガー信号が発生します(同じ
音が鳴ります)が、PCY65Sでは叩く場所によって2種類、
PCY135では3種類のトリガー信号が発生します。叩く場所
によって違うトリガー信号が発生するパッドのことを、2ゾー
ンパッド、3ゾーンパッドといいます。下図に例として示し
PCY1353ゾーンパッドで、ボウ部、エッジ部、カップ部
3種類のトリガー入力ソースを持っており、叩く場所(ゾーン
)によって違うトリガー信号が発生します。
例:シンバルパッドPCY135をトリガー入力端子
yCRASH1に接続した場合のトリガー入力ソース
トリガー入力ソース
Crash1Bw
トリガー入力ソース
Crash1Eg
トリガー入力ソース
Crash1Cp
トリガー入力ソース
(ボウ部)に割り当て
られたボイスが鳴る。
ボウ部
エッジ部
カップ部
トリガー入力ソース
(エッジ部)に割り当て
られたボイスが鳴る。
トリガー入力ソース
(カップ部)に割り当て
られたボイスが鳴る。